. ツリー表示 . 番号順表示 . 一覧表示 . 新規投稿 .
こんな小説を探してます ←ここをクリック    読みまくれ1  読みまくれ2  著者別  練習
カテゴリー別検索 ツリー内検索 過去ログ検索 ▼MENU

◆−竜の血の連なり・・・か?を修正、再掲示。−紫清 月季花 (2009/10/30 10:51:39) No.18539
 ┣竜の血の連なり・・・か?(修正版) 前編−紫清 月季花 (2009/10/30 10:56:40) No.18540
 ┣竜の血の連なり・・・か?(修正版) 中編−紫清 月季花 (2009/10/30 11:00:11) No.18541
 ┣竜の血の連なり・・・か?(修正版) 後編−紫清 月季花 (2009/10/30 11:02:11) No.18542
 ┗おまけ。−紫清 月季花 (2009/10/30 13:36:07) No.18544


トップに戻る
18539竜の血の連なり・・・か?を修正、再掲示。紫清 月季花 2009/10/30 10:51:39


こんにちはのかた、はじめましての方。
紫清 月季花です。

一番最初にこちらに投稿させてもらった、『竜の血の連なり・・・か?』を誤字脱字を修正して再掲示しようかと思います。

もしかしたら、他のギャグ物以外の話も修正して、再掲示とかするかもしれません。

では、『竜の血の連なり・・・か?(修正版)』です。

トップに戻る
18540竜の血の連なり・・・か?(修正版) 前編紫清 月季花 2009/10/30 10:56:40
記事番号18539へのコメント


 ―『竜の血の連なり・・・か?(修正版)』―





よく晴れた日のこと、リナとガウリイの前に一人の青年が現れた。






その日は本当に良く晴れていた、雲ひとつ無く吸い込まれるのでは思えるほどの蒼さで。
何時もの様に、リナ達が食堂の料理を制覇中に現れた、金髪交じりの紅い髪に金の目をした青年は。
「リナ=インバースだな?」
青年の問いかけをさらりと無視するリナ。
食事中の彼女に話しかけたとて、大概はろくに聞いてもらえ無いのだ・・・
「返事をする気は無しか・・・まあいいか、親父には無視されたから置いてきたと言えば・・・」
「って、ちょっと待ちなさいよ!」
「・・・なんだちゃんと聞いてたのか」
「とりあえず、あんた誰よ?」
香茶を飲みつつ聞いてみる
「俺か?俺は・・・火竜王ヴラバザードと水竜王ラグラディアの息子で火竜神ザード。
先に言っとくが名前が安直とか言うな、親父の名前の一部を貰ってるから、名前自体に力があるんだ」
さらりと返された答えに、リナは飲みかけていた香茶を吹き出す。
ガウリイの方といえば、いかにもよく解らんといった表情を浮かべ、リナに説明を求める視線を送る。
「火竜王の・・・息子ぉ!!!?」
リナ絶叫。
無理も無い事だろう、あの火竜王に息子がいるとは誰も思わないだろう・・・多分・・・




例のごとくどつき漫才でガウリイに説明した後、ようやく本題に方に移った。
なおガウリイがボケて「でっかいトカゲの親玉か?」と発言したため、
ザードにどつき倒され、ガウリイの顔が地面にメリコミ、地面に顔型が出来てたりする、
微笑ましいエピソードがあったりするが。
「・・・で、本題に入るけど。火竜王があたし達を呼んでるのね?」
「ああ、親父はあんたらに証人になってもらいたいらしい」
「あたしとしてはもう火竜王に関わりたくないないんだけど」
ザードは微かに顔を顰める、リナの気持ちも解らなくは無いのだ。
父である火竜王の使いたるゴールドドラゴンの所業を考えれば・・・彼らの行きすぎた行動の結果が、
先の異界の魔王の召喚という騒ぎになったのだから。
だがその火竜王はそれらの償いの為に、当事者となった者達に自らの償いを見届けてもらいたいのだ。
「・・・気持ちは・・・解らんでもない。
だが、親父にいい加減けりをつけさせてやってくれ、親父は辛いんだよ・・・」
抑揚の無い声に滲むのは悲しみと、無力感・・・
「・・・・解ったわよ、神様のお願いなんて蹴ったりしたら、姉ちゃんにばれた時に殺されかねないし・・・。
行ったげるわよ」
「・・・礼を言う・・・」





「で、いきなり転送されたけど、ここは何処なワケ?」
其処は、祭壇のようなものが置かれた無駄に広い場所だった。
「おい、リナ。あれ・・・」
ガウリイに振り向くと、其処には既に死に絶えたはずのゴールドドラゴンとエンシェントドラゴンが居た。
「何で・・・生きてんのよ・・」
声が掠れている・・・
「私の力だ、リナ=インバース。
私の償いなのだ・・・」
其処に居たのは、ザードによく似た壮年の男性。
「・・・まさか・・・火竜王?」
「そうだ」
いきなり現れ、さらりと爆弾発言するのは血筋なのだろうか?
その火竜王の後ろには、見知った顔と見知らぬ顔が居た。
「久しぶりね、ゼル、アメリア。
フィリアも久しぶり、それと・・・ヴァルガーヴも・・・」
「なあ、リナ、何でヴァル何とかがここに居るんだ?
あいつって卵になったんじゃなかったけ?」
「あたしが知るわけ無いでしょう(怒)」
「説明がいるかい?
リナ=インバース」
「いい加減そのフルネームで呼ぶのを止めてよ。
それと、きっちり説明してよ」

ヴァルガーヴの説明によると、ヴァルガーヴを卵の状態で再生させたのはヴォルフィード。
かの神が残された最後の力を使ってヴァルガーヴをこの世界に留めたのだ。
そうしなければ彼も混沌の海へと帰る事になるから。
彼の絶望に惹かれてこの世界に来たとはいえ・・・巻き込んでしまったことは事実であり、
利用したとも言えるから・・・勝手ではあっても償おうとしたのだ。
「ああ、それと。
俺の名はもうヴァルガーヴじゃなくてヴァル=アガレスだ。
魔族の力は残ってないしな」
「あんたが卵になったとこまでは解ったけど・・・
何で卵だったものが、ここまででかくなるのよ??」
「ああ、そりゃあのオッサンの力だ」
火竜王を指差しオッサン呼ばわりに、流石にフィリアが抗議しているが、
当のヴァルは、しれっと聞き流していたりする。
「ところで良いか?
私の方の話をしても」
火竜王は自らの罪と償いを語った。

火竜王の罪は、自らに仕えるゴールドドラゴン族が、エンシェントドラゴン族を滅ぼすのを、
止めることが出来なかったこと。
そしてそこから産まれた嘆きと憎しみが、この世界に破滅に呼び込む鍵となったこと。
その結果が自らに仕えるものを失わせることとなり、この世界に多大な被害を与えたこと。
火竜王の償いは、失われた命の再生。
火竜王の役を息子の火竜神ザードに引き継がせ、最後の審判を仰ぐこと。
その審判を仰ぐ相手は・・・全てのモノの母・・・金色の魔王
ヴラバザードは自らの血で魔法陣描き、かの王を召喚した。声と気配のみの・・・

――我を呼ぶは何故か・・・赤き竜の末裔よ――

「貴女の裁きを受けるためです。全てのモノの母よ」

――裁き?――

「私は・・・」

ヴラバザードはリナ達に話したのと同じ事を繰り返し、裁きを待った。

――汝、審判を下す。
汝が力を封じ、汝が伴侶たるラグラディアを探すが良い。
神では無く唯人して生きよ――

「!!」

――これより火竜王は汝らの子、火竜神ザードが勤めよ!
水竜王の座は汝らの子、水竜神ディアに継がせよ!――

そう告げると気配は消え、ヴラバザードの力は封じられた、そして、古き友に会う。
元火竜王は告げた。



リナ達が連れてこられたのは、火竜王自身が住まう神殿だった。
外から見ればそれほど大きな建物に見えないのに、中は恐ろしく広いのだ。
ヴラバザードは一人神殿の外にいた、古き友に会うために。
どれほど待ったのか、何時の間に現れたのか、腰まである緋色の髪を靡かせた二十代後半くらいの男が居た。
「久しいな、ようやく動けるようになったか・・・ガーヴ」
言われて男は・・・ガーヴは唇の端を上げて笑みを刻む。
かつて、魔族から離反し冥王フィブリゾに滅ぼされたはずの男・・・魔竜王ガーヴ。
「・・・何故・・・俺を助けた?放って置けば滅び消えてゆくだけの俺を・・・」


神話の時代、神と魔は激しい戦いの中にあった、互いの存在を許さず消し去るかのように・・・
やがて時は流れ、竜の名を持つ魔があった、名は魔竜王ガーヴ。
彼は戦いを好んだ、だがけして神を憎んだわけではなく、全力を持って戦う相手だと思っていた。
彼だけが自由だった、何かに囚われることなく在り続けていた。
「何故だろうな・・・私にも良く解らん。
ただ、お前のような男が居なくなると、つまらなくなりそうだったからな・・・・
お前と飲む酒は旨かったしな・・・」
何時からだろうか、似ていることに気づいたのは・・・何時からだろうか、酒を酌み交わすようになったのは・・・
「・・・まあいいさ」
言って静かな、紅蓮の炎と評される程の男が、穏やかとも言える静かな笑みを浮かべる。
「生きてられるんだしな」
紅い男の二人の前に何時から居たのか、ブロンドの髪を短くまとめた女性が立っている。
濃紫のシンプルなラインのドレスを着た、若い女性・・・
どことなく雌豹を思わせる雰囲気を持っている。
「懐かしいな・・・・・何年ぶりだ?・・・・ゼラス」




「千年ぶりか・・・変わらないな、ガーヴ」


「そんなになるか?」


「降魔戦争いらいだろ?」


「そうだったな」


「ガーヴ、戻る気は無いか?」


「・・・・すまねえ・・・・無理だ」





ゼラスが浮かべる笑みは作られた笑み、感情のこもらない作り物の表情――今までそうだった、これからも・・・

「・・・・・・・・・そうか」
つぶやく声は淋しげで、浮かべた表情は脆く壊れそうな儚い微笑み。
解っていたのだ、ガーヴは二度と戻らない。
魔族から永遠に離れていこうとしていることに・・・ただ、認めたくなかっただけなのだ。
失われた同胞を・・・
ふとガーヴが何かを投げてよこした。
「・・・やるよ、それ」
艶を消した金の縁飾りの付いたペンダント。
嵌められている石はファイヤーオパール、炎のような美しい石。
「約束・・・してたろ?お前にやるって」




まだガーヴが魔族の側に居た頃
ゼラスはガーヴが手に持って遊んでいる石をみてルビーかと尋ねたのだ。
「こいつはファイヤーオパールつって、ルビーとは違う石さ。
いるならやるぜ?
お前に」
「良いのか?」
「こういう綺麗なモンは男の俺が持つより、お前みたいないい女が持つモンだ」
そういって笑う顔は子供のような無邪気で、惹き込まれるほどの魅力を持っていた。
「でもこのまま渡すってのは芸がねえな・・・ペンダントかブローチかに加工してからお前にやるよ」
「楽しみにしていよう」


「覚えていたのか・・・あの約束・・・」
忘れていた・・・いや・・・忘れたと思っていただけ・・・

沈黙が支配していく・・・互いに敵同士になりながらも、憎むことの出来ない相手がいる。

互いに目指すものが違ってしまったから

望むものが変わってしまったから

それでも変ることのない者もいるから・・・あらゆるものを飲み込んで

滅びの海へと堕ちゆく事を望む者と

足掻き続け前に進み生き続けようとする者に。


「ゼラス」

「何だ」

「いい女だよ、お前・・・昔も・・・今も」

「・・・」

「行くんだろ?」

「・・・ああ、次に遭うときは・・・」

やがて、景色に溶け込む様にその姿を消した。

・・・・ありがとう・・・さようなら・・・

「声が聞こえた気がしたな、ガーヴ」
「そうか?」

妙なところで不器用な友を見やってため息をつく。
この男は何処までも人を惹き付けながらも、全く気づいていないのだ。
だからこそ・・・友と呼べるのだろう・・・
「で、お前はどーすんだ?」
「・・・アクアを探す」
「ラグラディアをか?」
「んん〜、あのお方の命であるしな」
「マジか;;」





「俺も行くからな」
「頼りにさせてもらうからな」


何時か会えるだろうか、大切な人に・・・・


<続>

トップに戻る
18541竜の血の連なり・・・か?(修正版) 中編紫清 月季花 2009/10/30 11:00:11
記事番号18539へのコメント




 ―『竜の血の連なり・・・か?(修正版)』―





誰かが言っていた、そう簡単にシリアスせちゃもらえないのさ・・・と









ガーヴを連れ神殿に戻ると、余りの有様に二人して目が点になった。
何をやったらここまで神殿を破壊できるのか・・・



ヴラバザードがガーヴとあっていた時、神殿に残されていた者たちで適当に寛いでいたのだが・・・
何がきっかけだったのか、ゴールドドラゴンとエンシェントドラゴンが、喧嘩を始めてしまったのだ。
ただ余りの五月蝿さに、リナがキレてドラスレを連打して黙らせたため、神殿の中身はボロボロになってしまっていたが・・・

「ったく!でかい図体してんだから暴れないで欲しいわよね!」
「リナに言われたくないと思うぞ(ぽそ)」
「何か言ったかしら?ガウリイ(怒)」
「・・・;;」
フィリアが何処からとも無く出したお茶を飲みながら、近況報告のようなことをしていた。
「ところでさ、アメリアたちってどうやってここに来たの?」
「わたくしが連れてきたのです」
藍色の髪と淡い蒼の瞳を持つ女性が答える。
「そう言えば、あなた方にはまだ自己紹介してませんでしたね。
わたくしは水竜王と火竜王の娘で水竜神ディア。
火竜神ザードの双子の姉です」
「双子?あんまし似てないみたいだけど・・・」
ザードはどちらか言えばきつい目鼻立ちをした美丈夫で、ぱっと見はヴァルっぽい。
かたや、ディアは優しげな雰囲気の美少女で、ザードほどきつい顔だちはしていないのだ。
「ん〜、別に人間形体の時は結構性格が反映されててな。
似てねーのは性格が違いすぎるからじゃねーの」
「そうゆうもんなんですか?」
「そう言うモンなんでしょ。
神様のわりにえらく砕けてるわね、貴方は」
「そーか?
・・・まあ、親父と一緒にガーヴのオッサンと酒盛りとかしてたしなv」
「・・・・は?
ガーヴって(滝汗)・・・まりゅうおうがあぶ?」
目が点になる一同(ガウリイとディアを除く)
普通、神様と魔族が酒盛りなんぞするとは思わないだろう。
世間一般的な常識から外れたリナ達でさえ、流石に非常識だと思うのだから。
「こいつらホントに神か?」
ゼルガディスの問いに答えるものは無い。




「で?この有様の説明は誰がしてくれるのだ?」
ヴラバザードの問いで改めて周りに目をやる。
神殿の内部の大広間は、リナが連打したドラスレの熱の余波で、石材の殆どが変形し、
床のあちこちに小型のクレーターが出来上がってたりする。
付け加えると、呪文で吹っ飛ばされたドラゴン達が、目を回してそこらじゅうにぶっ倒れているのだ。
「喧しいから黙らせた、以上」
「おい(怒)」
リナの簡潔な説明にヴラバザードは額に青筋浮かべる。
「他に説明しようがねえんじゃねーの、やりすぎだけどな」
すぱぱぱぁぁぁん!
ザードの投げやりな追加の説明(?)に何処から出したのか、ヴラバザードはハリセンでザードをシバキ倒す。
「お前は一応それでも神だろうが!!
止めるぐらいせんか!!
バカ息子があ!!!」

――神様でも親子漫才ってするんだ;;;

当事者以外が同時思ったことかどうか、それは謎。


「ガーヴ様・・・・
生きてたんならどうして・・・連絡一つよこしてくれなかったんです・・・俺は・・・俺は・・・」
「んな泣きそうな面すんなって。
俺も動けるようになったのは、ついさっきだからな。
俺が生きてることを教えてやれなくて悪かったな」
ヴァルの頭に手をやり、青みを帯びた銀髪をわしゃわしゃとかき混ぜる。
自分と同じように同族に追われた青年・・・だが今は・・・
「ガーヴ様、今度はちゃんと連れて行ってください。
置いてかれるのはもう嫌です、また俺の知らない間に死なれるのは本気で嫌なんです」
金にも見える琥珀の瞳が真っ直ぐにガーヴを見る。
置いていったら、呪いの一つや二つはかけられそうな勢いを持って。
「しゃーねーか。
そんなに言うなら一緒に来い」

――ここで置いてったらマジで呪とかかけそうだしな(汗)

「行く前に、あの親子漫才止めてからだけどな(-_-;」

延々続いていた親子のドツキ漫才をガーヴが止めて(両者を問答無用でドツキ倒した)、
ようやく話が出来るようになった、両者の頭にデカイたんこぶをつくって・・・
「ガーヴ、もっと穏やかな止め方は出来んのか?」
目に薄っすら泪が浮かんでいる、よほど痛いらしい。
ザードは完全に沈没している、ガーヴが本気で殴った為に脳震盪を起こしてる様で、ぴくりとも動かず突っ伏している。
「だったら馬鹿やってんじゃねーよ。
天然ボケの親父が(ぽそ)」


「不思議な光景だな・・・・火竜王と魔竜王がのんきに茶を飲んでる姿ってのは」
「そーねー」


「名前はどうする?
置いてくんだろ、ヴラバザードの名前はよ」
「フレイ・・・アクアがそう呼んでたしな」
「・・・・尻に敷かれただろ・・・お前;;」
「本気で失礼だぞ(怒)
見捨てときゃ良かったかなこいつ(怒)」
「・・・;;;」
「ま、アクアがこの時代に転生してるかどうか、私にも解らんが探すだけだ。
何しろあの方の命でもあるし、意地でも探さんと;;;」
「・・・手伝ってやるって、俺も結構長生きするだろうしな」
似たもの同士はで旅にでる、炎を纏った赤い竜が二匹。黒い翼の竜を従えて・・・









・・・いっそ・・・狂ってしまえたら・・・良かったのに・・・



宿のベッドの上。
夢見の悪さに目を覚ませば、纏わり付く不快な汗に舌打ちを付く。
消えることの無い悪夢、降魔戦争の記憶・・・守ることも出来ず伸ばした手は空を切る虚しさを無力感。
「アクア・・・」
愛しながらも失われたもの、万能ならざる異形の存在。
竜王などと呼ばれ敬われてはいても、守りたかったものは既に無く、己の無力さだけが目に付くだけ・・・
唯思うことは、感情が無ければ苦しまなかっただろう事だけ・・・


悪夢の名残を消すかのように、外の空気を吸いにでる。
神殿から離れ、旅をする様になって一月近くたっていた。
旅立ちの時に元巫女のフィリアが付いてこようとして、一悶着あったのを思い出す。
ただ、付いてこようとした理由を聞いて本人には悪いが笑えてしまった、曰く

「やくざな赤毛魔族にヴァルを任せられるわけ無いでしょう!不良ドラゴンになるのを、見逃せません!」

――あの魔竜王ガーヴを恐れずに言い切る勢いも凄いが・・・不良ドラゴン・・・何か変な表現なような気もするが・・・まあ、あの「竜殺し」のゼロスに向かって生ゴミ呼ばわりしているしな。

微かに苦笑が浮かぶ。
余りに五月蝿くしつこかったので、ヴァルがフィリアに当身を食らわせ気絶してる間に出てきたのだ。
所かまわず鈍器を振り回されたら、はた迷惑なだけだろう。


一人、外へ行くフレイ(元火竜王ヴラバザードの人間バージョン)にガーヴは気づき深いため息をつく。
あの様子では忘れていない、降魔戦争の事を・・・水竜王ラグラディアが死んだ時の事を。
「難儀な奴だ」
消えない記憶に苦しみ続ける友、救いを拒み続ける孤独な神。
「ガーヴ様・・・まだ起きてるんですか?」
半分寝ぼけたような声でヴァルが聞いてくる、物音に目を覚ましたのだろう。
「ヴァル、お前降魔戦争の事どの程度知ってる?」
「・・・?あんまり知らない・・・かも。
復活した魔王と水竜王が相打ちになったって程度しか・・・」
不思議そうに首をかしげながらポツリと答える。
「聞く気はあるか?
降魔戦争の事・・・あいつが何に囚われてるか・・・」


囚われた思いは何処に行くのか、赤い竜は泪を流さず泣きつづける・・・

<続>

トップに戻る
18542竜の血の連なり・・・か?(修正版) 後編紫清 月季花 2009/10/30 11:02:11
記事番号18539へのコメント




 ―『竜の血の連なり・・・か?(修正版)』―



希望と絶望の意味を知らないものがいた


竜王の名を持つものを親に持ち、祝福を受ける者がいた。
双子の竜神、水竜神ディアと火竜神ザード、水竜王と火竜王の二神の間に生まれしものだ。
双子の神が生まれたばかりの頃は、神と魔の争いも無く安定した状態にあった、
人の中に封印された魔王は今だ目覚めることなく、静かな時代でもあった。


「・・・・平和・・・ですな」
お茶など飲みつつポツリとつぶやくのは天竜王バールウィン。
魔族たちにこれと言って動きも無く、平穏無事な日常に慣れているどこぞの縁側で、
日向ぼっこする老人のように、のんびりとした時を過ごしていた。
「それにしても、我々竜王に子供が出来るとは・・・かなり意外だったな」
水竜王と火竜王の子供たる双子神。
まだ幼いが故に、未だに不安定なところがある。
が、その代わりその力は七分の一シャブラニグドゥと互角程度の力はあるとみえた。
「あの、『天然素ボケのバカップル』の子供にしては、しっかりしてる方だな・・・あの二人は」
魔族に比べて自分達竜王はまだしも、その下に従う竜族たちは力が弱い。
それゆえ新たに生まれた双子神は神側にとって希望でもあるのだった。

「ディア、フレイ・・・フレアロードと他の竜王のところへ行ってもらえる。
嫌な感じがするの、これから言う事を伝えにいって、お願いね」
「はい、母様」
「いいちゃんと伝えてね・・」

ディアが最初にたどり着いたのは、父王でもある火竜王のもとだった・・・
ただただ伝えなければならないと、母王が感じる気配そして魔族の思惑。
それら全てを伝えなければ、この世のバランスが崩れるのを留められない気がするから。
水竜神は告げる、水竜王の言葉を。
世界が大きく変わろうとしている事を・・・



ガーヴは不機嫌だった。
同僚であり兄弟でもある冥王フィブリゾの立てた計画、一通り聞いてはみたものの、
何か他にも隠しそうで嫌な感じがぬぐえないでいた。

――魔王様を復活させる

フィブリゾはそう言い、計画を自分達腹心に話して見せたが・・・
海王と覇王の二人は表情を変えることなく、淡々と聞いていたが、
獣王だけはいかぶしげな表情か微かだが浮かべていた。

「畜生!」
「どうした?ガーヴ」
思わずついてでた呟きに、ゼラスが問いかける。
「・・・いや、何でもねえ・・・」
「何でもない訳なかろう、どうしたガーヴ。
フィブリゾの立てた計画が気に入らんのか?」
「相変わらず勘がいいというか・・・・魔王様を復活させるのが気にいらねえワケじゃねえ。
ただあの陰険野郎が他に何か企んでそうで・・・」
ガーヴは他の同僚の中では、割とゼラスと話すことが多かった。
何より、自分の神経を逆なでするような事を言わなかったし、気のあう部分もあって、一緒いても苦にならない相手でもあった。
「まあ、あのフィブリゾが魔王様を覚醒させた後のことを、まったく考えて無いとは思えん。
ついでに竜王の一体でも滅ぼそうとでもするだろう。
聞けば水竜王と火竜王の間に新たな竜神が生まれたそうではないか」
「ああ、俺は実際会ったこともあるがな」
「まあ、あった事は責めずにいてやる。
で、どんな感じだ、その竜神は?」
「すまん;
まず、そいつらは双子で力は竜王ほどは無い、がかと言って俺ら五人の腹心束になってかかっても、
勝てないぐらいに力はあるだろな。
ただ、あらゆることの経験が足りねえから策を弄して、罠にでもはめてやれば倒せん事はねえと思うが・・・」
「そうか・・・」
「炎の時きたる!
俺達、魔族が動こうとしてる時に、世界が、神が、変わるだろうさ!」




世界が揺れる、世界が震える・・・・それは魔が降り立つ時!
魔は嘲笑う・・・闇が蠢く・・・破滅への道を



冥王フィブリゾは機嫌が良かった、思ったように事が運ぶ事が。
あちこちの国に部下を送り込み、不安を煽り国同士に諍いを起こさせ、世界全体に争いの炎を上げさせた。
この世に生きる者達が、不安になればなる程、魔族の力は大きくなっていくもの・・・
「魔王様の封印はかなり強固だからね、人々の不安こそが魔族の糧・・・
その不安、世界を覆うほどの負の感情は、魔王様復活の贄になる」
負の感情を食らい、人の中の魔は目を覚ます・・・
世界を覆う程の負の感情を生むには、死の匂いのする戦乱こそが相応しかった。
「そろそろ次の段階かな?」
人間同士の諍いに更なる不安を与える、レッサーデーモン等の下級の亜魔族を大量に召喚しばら撒く。
「まだだよ・・・まだまだ足りない・・・もっとの負の感情を!」


「フィブちゃん楽しそうねv」
「まあ、あいつはこういう策略めぐらすのが、趣味みたいなものだし・・・」
「ゼラスちゃんは楽しくないの?」
「・・・楽しいとか、楽しくないとかじゃない。
これは魔王様を覚醒させるためのものだろう」
「お堅いわね、折角フィブちゃんのおかげで、負の感情の食べ放題になってるんだからv
おいしく味わって、人間どもの苦しむさまを楽しめば良いのに・・・」
「・・・」



――僕の部下達も良くやってくれる、ふふっ、タナトスもヒュプノスも上手い具合に、水竜王の神殿を破壊してくれたみたいだね

タナトスとヒュプノスの二人は、巧みに人間達の中に潜り込み、水竜王の力を高める要所ごとの神殿を破壊していく・・・
「フィブリゾ様、タナトスです戻りました」
「お帰り、タナトス。よくやってくれた・・・竜族の動きは?」
「竜族の動きはヒュプノスが現在も監視中です。
解っているところで、かろうじて残った神殿に竜族やエルフが集まりつつあります。
ただ、人間の魔道士達に中に一人気になるものが居りますが、ヒュプノスが探りを入れていると思われます」
「そう・・・ご苦労様。
それから、ガーヴ以外の腹心達に次の計画に移って貰うように伝えといて。」
「御意」

――楽しみだね・・・


暗い炎が照らすのは赤い闇・・・





力とは何であろうか・・・答えの出ぬ問いは空に消え
世界は混乱を極めた。
溢れる間族たちに多くの者達は疲弊し、恐怖が不安が世界を覆い始めた・・・


ミルガズィアは一人の魔族と対峙していた・・・
突如現れ、圧倒的な力を見せつけられ、すでに幾人かの竜族やエルフ達が、
物言わぬ冷たい骸と化していた。

「っく、魔族一匹にこれほど苦しめられるとはな・・・」
「我ら魔族を軽く見すぎているのではないか?
このヒュプノス、冥王様の直属たる冥将軍なのだぞ。
お前ら如きが、どうにかできる相手だとでも思ったか!」
薄い笑みを貼り付けたまま、ヒュプノスは手近にいるエルフの腹に穴を開ける。

――どうする・・・このままでは

「さあ、永遠の眠りを与えよう!
このヒュプノス(眠り)の名において!」
ヒュプノスが黒い霧を生み出していく、その霧に触れたものが次々と倒れ伏していく。
――これは・・・まさか毒か!?
「くくく、これは死ぬ訳ではない。
夢を見るだけだ・・・・そう、目覚める事の無い悪夢(ゆめ)をな・・・」
生かさず殺さず・・・負の感情を得るための悪夢を与える悪魔・・・

――他の魔族毛色が違う・・・

普通、大抵の魔族は負の感情を得るために、肉体的な苦痛を与える事が多い・・・

――っく!眠気が・・・!!

「・・・うぅ・・」


少しの間だが気を失っていたらしい・・・
ミルガズィアは意識を右手に意識を集中させ、何時でも呪文を発動させられる状態にしておく。
「あっけない。
神の眷属どもはこの程度でしかないのか・・・つまらん」
つまらなそうに呟き、立ち去ろうとして踵を返し背中を見せた時・・・

どごぉっ!

「カオティク・ディスティングレイト!!」

うがああああああああああああああ!!

声ならざる悲鳴が響く・・・

ヒュプノスは己を貫く腕を見た。
「止めを刺さずにいた事が、お前の敗因だ・・・・」
ミルガズィアは、自分達に興味を失っって、背を向けた時に、殆ど捨て身で攻撃したのだ。
拳に魔力を込めて体をぶち抜き、自らの右腕を媒介に呪文を発動させたのだ。
ありったけの魔力を込めて・・・
「ふむ、もう右腕は使い物にならんな・・・」
呪文を使った余波で、肉が削げ落ち千切れかけた自らの腕を見て、ため息混じりに呟いた。

――この程度で済んだか・・・

ヒュプノスの体は黒い霧となって消えていった。





「ヒュプノスが滅んじゃったか・・・戦力低下はちょっと痛いなぁ」
「よお、冥王(ヘルマスター)。
もおすぐ結界が完成するらしいな」
「もうすぐ君の出番さ、ガーヴ。
もうすぐ魔王様がこの地に降臨する」
「勝ち目はあるのか?」
「とーぜん。
僕の計画は完璧さ」

――そう、完璧なんだよ


その日、水竜王の下より使者が発った。
それは水竜神ディアの姿だった・・・・



狼煙が上がる、戦いの時!
炎の竜が動く・・・焔色の風を起こして・・・


ディアの言葉を聞いてヴラバザードは動いたが、既に水竜王ラグラディアの住むカタートを中心に、
魔族の結界が張られ、近づく事が出来なくなっていた。
だが、諦めの悪さが火竜王にはあった。
魔族の張った結界を強引に破ろうとし、ボロボロになりながらも結界の一部に隙間を作り、
天竜王と地竜王の二神が水竜王に力を送り、魔王を氷付けにする事が出来た。
その代償は大きかった・・・



「大丈夫か、ヴラバザード。
魔族の張った結界破るのに無茶しすぎだ」
「・・・アクア・・助けられなかった・・・」
「・・・・・フレアロード・・・」





魔族の張った結界に炎を纏った王・・・・・・火竜王が力を放つ・・・
「うおおおおおおおおお!!!!」
見えぬ壁を壊し、抉じ開けるかのように力を込めた手を撃ちつけると、白い閃光に辺りが包まれる。

・・・その余りの力の凄まじさに、空が炎の色に染まる・・・

単純に考えれば、結界の力は魔王の腹心4人分の力に相当すのだが、
結界を張るための魔法陣が結果として腹心達の力を共鳴させ、増幅させていた。
その結界の中にある者、触れる者は神の力をそがれ、本来の出す事が出来ないのだ・・・

――アクアを助ける!助けるんだ!!

力と力のぶつかり合いで、火竜王の体には幾つモノ傷が出来、血が噴き出していた。
結界に中で水竜王の力が、弱まっていくのが感じられ、火竜王の理性は焼きいれていく・・・


・・・愛を知らぬものが、神として命ある者を守れるとは思わない・・・


誰が最初に言ったか忘れてしまったが、火竜王も水竜王もこの言葉を大事にしていた。
それは・・・自分達の親たる赤の竜神スィーフィードの言葉だったのかもしれない・・・
愛するもの・・・火竜王ヴラバザードにとってそれは・・・・・水竜王ラグラディア。


ヴラバザードの捨て身とも思えるような、力のぶつかりで生じた隙間から、天竜王と地竜王は魔王を呪縛する。
そして、残された最後の力で水竜王は溶ける事の無い氷で魔王を大地に縛り付け、
水竜王は倒れた・・・それがこの戦いの最後だった・・・





「なあ・・・バールウィン・・・頼みがある」
「ん?」
「私が狂ったら・・・・・・・殺してくれ」
「!!!」









・・・声が聞こえた・・・愛しい人の声が・・・・


・・・・・・泣かないで・・・・


・・・・・憎まないで・・・・・


・・・・・・生きて・・・・・・・と・・・


・・・・・・狂いそうだ・・・・・


・・・・・・けど・・・・・


・・・・・・・私は生きる・・・・・・














「狂ったら・・・殺してくれ・・・私を・・・」




・・・・・・・・・アクアのところへ・・・・・




狂う事さえ許されぬ王は・・・ただ・・・血を流す・・・












それは、沈黙と呼ぶものだった。


ガーヴの話が終った時、ヴァルは泣いていた・・・
否、泣いている事に気づいていなかった。
「降魔戦争後の火竜王は、精神が酷く不安定になった。
かろうじて正気なだけで、紙一重なとこにいるのさ・・・あいつは・・・」
ヴァルは言葉なくガーヴの話を聞いている。
「ゴールドドラゴンのエンシェントドラゴンへの事も、奴の精神が余りに不安定なために、
奴が気づいて止めようとした時は既に手遅れになってたのさ・・・
ゴールドドラゴンを憎むのは止めねえ、だがな、あいつを憎むのだけは止めてやれ。
あいつはその事を、自らの罪として背負ってるんだからよ・・・」
「・・・・火竜王は失う痛みを知ってたのか・・・・」
「もう寝ろ・・・あんまり時間はねえけどな」
「・・・・・・・はい」



願わくば、哀しき神に救いがあらん事を・・・




神でも魔でもない・・・全ての者の母に祈る・・・哀しい竜が迷わぬように・・・
ガーヴは、そう思わずには居られなかっった、狂って死ぬ事の出来ない友の為に。






竜の名を持つものたちはただ旅を続ける・・・当て無き旅を・・・


<終>

トップに戻る
18544おまけ。紫清 月季花 2009/10/30 13:36:07
記事番号18539へのコメント

ども、月季花でございます。
とてつもなくお久しぶりでございます。(^^;
『竜の血の連なり・・・か?(修正版)』、いかがなもんでしょうね?

L:本格的に久しぶりね。

うおっ!?L様・・・・(汗)
何故ここに居るのでしょうか?

L:暇だからvv

はははは・・・・・
久々なんで、いまいちノリがつかめんが;;
えーと、ちょっとしたコネタばらしでもしようかな・・・・

L:良いわけ?

話のネタばらしじゃ無く、オリキャラなんかの設定で、ばらしても問題無さげなのを

L:で?

例えばですね、色とか。

L:色?

髪とか目とかの色ですね。
人間以外は好き勝手な色にしてますが、人間はありえない色は避けるようにしてます。

L:ありえない色って?

簡単に調べてみたんですが、人間の目の色は、「ブラウン」「ブルー」「グリーン」の三色が基本で、それぞれの濃淡で、眼の色が決まるらしいです。

L:ふむふむ。

で、その基本の三色が「ブラウン(濃褐色)」「アンバー(琥珀)」「ヘイゼル(淡褐色)」「ブルー」「グレー(灰色・ダークブルー)」「グリーン」「レッド」「ヴァイオレット」の色に分かれて見えるそうな。

L:ヴァイオレットって・・・紫?

そうです・・・・が、紫という色素があるわけじゃないですよ。
アルビノを患うブルーアイの人がそう見えるだけで、まず現実で見る事はほとんど無いでしょう。
イメージとしては、赤い紙の上に青いガラスを置くような感じでしょうかね。
血の色が透けた、青い目の人ってことですね、因みに、女優のエリザベス・テーラー氏がこの珍しい目をしてます。

L:アニメや漫画なんかじゃ、珍しくも無いけど、現実じゃトコトン珍しいってことね。

さいです。
日本人の基本的な眼の色はブラウンですね。
黒とも表されますが。

L:髪にもいろいろあるわけ?

そーですね、髪の色は基本的に暖色系で、寒色系は自然には生まれてこないってことですか。

L:ピンクの髪や、オレンジの髪は?

赤毛や、金髪でそういう風に見える色になることはあるそうですが・・・
髪の色も基本的には「黒色」「栗色」「赤色」「金色」だけですから。
これまた、眼の色と一緒で、交じり合いや濃淡で見え方が変わる位ですかね。
ブルネットって表現も、青い髪じゃなくて、黒髪や栗色の髪のことを言うみたいですし。

L:なんか、人間て派手な色より地味な色が多そうね。

薄い色、明るい色ほど遺伝し難いですからね・・・・・私が出してるオリキャラ、イモータル一族はかなり特殊な扱いかと。
まあ、あれは純粋な人間とは言いづらい一族だからいいかなあとか?

L:あれは規格外でしょ(^^;

まあ、こんな感じでオリキャラの容姿を決めるときに色を決めたりするんですが。
その反動で、人外の方たちがどんどんありえん色になっていくんじゃなかろうかと;;;

L:おいこらまて!

ま、それは置くとして。
ほったらかしになってる話ですが・・・・『沙』とか・・・・『竜の謳』とか・・・・・・

L:どーすんの?

一応、終わらせる気はあるんで、気長に待ってもらうしか;;;
『竜の謳』とかは、当初考えていたのと違う終わり方になりそうで・・・・・何処できどうしゅうせいしようかなあと(滝汗)

L:あんまりほっとくと存在自体忘れられるわよ(呆)

うう、善処します(TT)





MENU 大辞典  [登録方法] 全著者リスト
投稿小説1の過去ログ 投稿小説2の過去ログ
修正・削除 依頼 投稿の仕方 表示設定
▲TOP