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Re: ドラスレ! 19
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ここの『投稿小説』は小学生の方も来てるので、アダルト向けの小説はご遠慮下さい。
場合によっては承諾なしに削除します。
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元記事
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>第十九話
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>「……さあ」
>
>
>氷の笑みをはりつかせたまま、ゼルガディスは言う。
>
>
>「早いとこ見せてもらおう。お前の力ってやつを。――それとも
> 今ので腰でも抜かした?」
>
>「……さすがに“レゾの狂戦士”だけのことはあるな。
> 貴様に精霊魔術がある限り、この俺に勝算はないか……」
>
>「へえ。それじゃあまるで、剣なら私に勝てるとでも?」
>
>「そう言ってるのさ」
>
>
>獣人は背負ったかなり長めのシミターをズラン、と抜いた。
>巻き込まれるのはごめんだと、俺はさっさと身を引く。
>ついでに、止めようとするアメリアも。
>ガウリイお嬢ちゃんは剣という言葉が出た時にはすでに、身を引いていた。
>お嬢ちゃんは俺たちとは違ってれっきとした剣士であるがゆえ、
>ゼルガディスたちの戦いに手を出そうとはしないのだろう。
>
>
>「リナさん、ゼルガディスさんがっ!」
>
>「あっちは大丈夫だろ。アメリア、俺たちはこっち」
>
>「え?」
>
>
>トロルの残骸の向こう側に、初めて見る顔がいくつかある。
>うち一人は明らかに魔族の奴。
>ディルギアとトロルたちを俺たちに向ける第一軍とするならば、
>魔族と『その他大勢』がいる第二軍ってことか。
>
>
>「……たいそうなお出迎えね」
>
>
>ガウリイお嬢ちゃんが剣を構えなおしながら、その軍勢を見据える。
>ちらりと後ろを見れば、未だ剣をぶつかり合わせるゼルガディスたち。
>とはいえ、俺の目から見ても腕はゼルガディスの方が上なので、
>それほど長くは続かないだろう。
>逆に言えば、魔族のいる第二軍の方がやっかいだ。
>
>おーし、やったるわいっ!
>
>俺は口の中で、低く呪文の詠唱を始めた。
>
>
>「ファイアー・ボール!」
>
>
>俺の放つ一撃が、戦闘開始の合図になった。
>完全に不意をついた形となり、オーガたち『その他大勢』を炎に巻き込む。
>
>
>「ディグ・ヴォルト!」
>
>「ダム・ブラス!」
>
>
>一気になだれ込んで来る敵に、俺とアメリアが攻撃呪文を叩き込む。
>それを逃れた奴らをガウリイお嬢ちゃんが斬っていく。
>一応俺は先頭の魔族を狙ったのだが、あっさりと交わされてしまった。
>代わりに背後にいたバーサーカーを一人葬るが、これはかえって
>魔族の注意を俺に引きつける結果になってしまった。
>案の定、魔族は俺の方に進路変更。
>
>えーい、来るなら来い!
>
>
>「エルメキア・ランス!」
>
>「かあっ!」
>
>
>ギリギリの所で攻撃を避け、速度を増した魔族と間合いが一気に詰まる。
>下級とはいえ、さすがは純魔族。
>その掌から炎のムチが伸び、俺は冷気の呪文を放って空中で薙ぎ払う。
>しばしの距離を置いて、対峙する。
>
>
>「……このゾロムにちょっかいを出すとは、いやはや元気のいい
> 坊ちゃんじゃ」
>
>「……このリナを相手にするとは、いやはや命知らずな魔族だな」
>
>
>負けじと言い返す俺に、ゾロムは低く笑う。
>
>ぶっちゃけた話、ここで俺の大得意の魔法をお披露目して
>すぐさまこの戦闘を終わらせてもいい。
>ただそうなると魔法の威力上、『その他大勢』だけではなく、
>ガウリイお嬢ちゃんたちをも巻き込むことになる。
>
>そしてここを退けたとしても、レゾが遅れて登場した場合を考えると
>魔力の残りがまずいことになる。
>
>……はあっ。
>こんなことならラ・ティルトを真面目に習得しとくべきだった……。
>
>
>「わしから行くぞ!」
>
>
>ゾロムの額がぱっくりと割れ。
>そこから何条かの銀光が俺に向かって駆る。
>――早い!
>
>
>
>キィン!
>
>
>
>銀の針が乾いた音と共に地に落ちる。
>素晴らしいタイミングで剣を振るうは――
>
>
>「大丈夫? リナ」
>
>
>ウインク一つ。
>
>
>「ガウリイお嬢ちゃん!」
>
>「ほう……あの軍勢を抜けられる仲間がいたか」
>
>
>ゾロムの問いに、お嬢ちゃんは首を振る。
>
>
>「『仲間』じゃないわ。私はこの人の『傭兵』よ」
>
>「ふむ……まあ、何でもよいわ。とにかくわしとお前は敵同士、
> ということになるのだろう?」
>
>「そうなりますね、ご老体」
>
>「なら、ぬしから倒してやろうぞ」
>
>「できるかしらっ!」
>
>
>言うなり、お嬢ちゃんが走る。
>ゾロムから繰り出される炎のムチと銀の針をたやすく交わし、
>一気に間合いを詰める。
>剣が一閃した。
>
>速い!!
>
>
>
>
>
>NEXT.

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