◆−この世界に生まれて(…詩?)−知沙 (2002/3/29 17:04:08) No.8234
 ┗詩(?)2 無題。−知沙 (2002/3/30 10:01:08) No.8241


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8234この世界に生まれて(…詩?)知沙 2002/3/29 17:04:08


月の女神は夢を見る
それは平和な物語
広い広い宇宙の中
青い青い空の下
誰もが哀しむこともなく
ただただ笑って過ごす一瞬

星の天使は夢を見る
それは静かな物語
遠い遠い星の上
高い高い風の音
誰もがその音に耳を傾け
美しいと共感するそのとき

孤独な神は我思う
それは過酷な物語
自分が創ったこの世界
手の届かない人の国
ひたすらヒトは争い続け
終わること無く罪を生む

人の子供は自覚する
争いが止むことは無いのだと
いつか自分が大人になって
この世界を見据えるとき
誰もが幸せに暮らせる
平和な国の幻想を抱いて

争いが止むことは無いけれど
少しでも減らせるように努力しよう
僕の力じゃ足りないけれど
世界は広い
きっと僕と同じようなことを考えてる人だって
何人もいるだろう
辛いことがあるかもしれない
苦しいことがあるかもしれない
けれどそこには仲間がいるんだ
あとすこしだけ歩けば
きっと巡り逢えるはず
待っててね
もう少しだから

辛いことがあっても
苦しいことがあっても
僕と君とで
歩んでいこう

孤独な神は我思う
少し希望を信じよう
自分が疲れて眠っても
ここには命が在るのだから
それは限りなく生まれそして滅び
何度も生を歩むだろう

ひとつひとつの物語
それは夢に過ぎないのかもしれない
けれど
その夢をみることが出来なくなったら
私達は生きる希望を失うだろう

夢を見続けられますように
女神は一人そう思う
静かな暗い星の中
たった一人でそう思う

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8241詩(?)2 無題。知沙 2002/3/30 10:01:08
記事番号8234へのコメント

また一つ失われてゆく
あたしの大切なモノ
多いとは言えない出会いの中から
信頼できる相手を選んで来たつもりだったけど

季節は春
桜の花がひらひら散る中
あたしと君は出会ったよね
新芽が伸びる木の小陰
木漏れ日がやたらと眩しかった
あたしはそのとき
世界がガラス玉に変わるような錯覚を憶えた
色んな光が乱反射するから
眩しくて眩しくて
君の顔もろくに見れなかったよ

季節は夏
うだるような暑さの中
あたしと君は親しくなった
何度も何度も君と遊んだ
一緒にいてあんなに楽しかったのは
もしかしたら君だけかもしれない
君から告白されたとき
頭の中が真っ白になって
一瞬暑さも影を潜めた
たくさん茂った緑の葉っぱ
風にそよそよなびいていた

季節は秋
ちょっとしたお互いの嫉妬
それは隠れて大きくなる
あたしは素直に笑えなくなって
君は困った顔をする
他のヒトと仲良くしてみたり
微妙な駆け引きがずっと続く
木々の葉は紅く染まり
そして静かに散ってゆく

季節は冬
あたしは笑えるようになって
君も笑顔をうかべてる
こういう君との関係が好き
一緒にいて楽しくて
多少のワガママも許される関係
甘えたり甘えられたりして
今も月日が過ぎてゆく
葉っぱが全部散った木は淋しいけれど
春に備え 頑張っている
そしてまた新芽が生え
命は繋がれてゆく

ヒトは様々な思いを重ね
大人になってゆくのだろう
精神的な傷を受け
精神的な葛藤を抱え
感動し 共感し 憧れて
世の中の矛盾が見えたときも
それを改善しようと誓い

ヒトは強く儚く脆い
あたしたちの一生は夢のように短く
理想に近づくための物語
それが例え嘘だとしても
それが例え幻だとしても
あたしたちは歩くことを止めないだろう
すこしでも理想に近づけるように
神に祈りが通じることを夢みて