◆−SoWhat? Part5 〜あたしの楽園☆−エモーション (2007/12/12 23:26:35) No.18404
 ┗読ませていただきました−R.オーナーシェフ (2008/2/26 19:43:12) No.18427
  ┗ありがとうございます−エモーション (2008/2/28 00:19:32) No.18428


トップに戻る
18404SoWhat? Part5 〜あたしの楽園☆エモーション E-mail 2007/12/12 23:26:35


皆様こんばんは。そして、お久しぶりです。
それどころかおそらく初めまして、の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何せ小説投稿は3年……というよりほぼ4年ぶりですから。
理由はどうあれ「書いていない」ブランクが長かったこともあって、「今年中に書き上げる」を目標に、半分リハビリ、半分意地で書いたのがこのお話です。
Part5となっていますが、このシリーズは関連はあるものの各話読み切りの形式をとっていますので、気楽に読んでいただければ、そして楽しんでいただければ幸いです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 いったい何が起きたのだろう?
 目の前の惨状に、ゼロスはただただ、絶句していた。頻繁ではないがほぼ定期的にこの家を
訪れるようになってそろそろ5年。完璧に、とはいわないが、常に一定の秩序が保たれていた
この場所が、いっそ天晴れなほど壊滅的なダメージを受けている。〃滅び〃を望む魔族とはいえ、
この光景はゼロスにとって衝撃的なものだった。

 あちらこちらに散乱した、調理器具や食器類。
 踏みつけられ、黒ずみながら床と同化しつつある、飛び散った肉片の一部。
 天井を含め部屋中に飛び散った、元の色は赤と思われる黒っぽく変色した液体。
 そして、床の片隅で横たわる、名状しがたい形状と化して異様な臭気を放つ物体X……。

「……さ、殺人現場……?」
「違うわよっ!!」
 呆然としながら呟いたゼロスの背後で、間髪入れずルナが否定の声を上げた。


    「SoWhat? Part5 〜あたしの楽園☆」


「殺人ではないとすると……暴行傷害もしくは殺人未遂ですか?」
「……とりあえず犯罪系の発想から離れてくれない?」
 ゼロスの問いに、ルナは散乱した調理器具や食器類を片づけながら、げんなりとした表情で
答えた。が、ゼロスは足下に転がっている包丁が突き刺さったままのカボチャを手にとって言う。
「そうは言われましても、この状況ですからねぇ……。
 ではスケールダウンさせて『牛でも捌いたんですか?』とお訊きしましょうか」
「そう言いたくなるのは分かるけど違うわよ。この飛び散ってるのは血みたいに見えるけど、
ト マ ト よ」
「……トマト……ですか?」
「そう、トマト。
 私がこの間、腕によりをかけて作った会心の出来のトマトピューレを、保存していた氷室から
持ち出したあげく、よりにもよって夏場のキッチンに起きっぱなしにした大馬鹿者がいたの。
 ……その結果よ、これは」
 呆気にとられたゼロスの前で、ルナはどこか脱力したようにそう答えると、ゼロスが疑問を
口にするより先に言葉を続けた。
「私がこの1ヶ月くらい家を留守にしていたのは、あんたも知っていたでしょう?」
「ええ。確か、親友のエヴァンジェリンさんと卒業記念の旅行に行かれると聞きましたが」
「ちなみにその旅行からさっき帰ってきたばかりなわけ」

 ──まあ、厳密には「卒業記念の旅行」だけ、だったわけじゃないけど。

 ルナは〃卒業記念の旅行〃に付随していたあれこれに、胸の内で思わずそう呟く。
 まったく、いくらエヴァンジェリンが王女でも「費用は王宮持ち。宿泊先は王家御用達の
豪華ホテル。行き先は観光地で名高いイルマード」という好待遇が、王宮から無条件で出るはずが
ないのだ。
 イルマードでのバカンスの前に、ルナにはディルス王国から〃赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)〃への
極秘の依頼。エヴァンジェリンにはディルス国王の縁戚である貴族との見合いが、〃親善友好で
ディルス王国を訪問するゼフィーリアの王女に、護衛も兼ねた友人を伴わせた〃という表向きの
形の裏にしっかりと組み込まれていたのだから。
 もちろんエヴァンジェリンと二人、「面倒事はさっさと片づけてバカンスしましょう」と
固く誓い合い、実行したのは言うまでもないが。

「つまり帰って来てみたらこの状況だった……と」
「そういうこと。いくら母さんも一緒に旅行に行っていたとはいえ、まさかこんなになってるとは
思わなかったわ」
「ですが、貴女とお母上。家事の出来る方が、揃って不在だったのでしょう? 
 まあ、確かにこの状態は酷いですが、仕方がなかったのでは?」
「……分かってはいるけど、我慢には『 限 界 』ってもんがあるのよ」
 話しているうちに怒りが沸々と込みあげてきたのか、改めて周囲を見回しながら言うゼロスの
手からカボチャを取ると、ルナは凄まじく不機嫌そうな面持ちで、突き刺さっている包丁を
難なく抜きながら答えた。
 汚れていたり、物が片づかない状態になっていることは予想していたが、さすがにこの状態は
〃卒業記念旅行〃とは違う意味で〃予想外〃だ。ついでにいえば、実はショックの度合いも
こちらの方が強い。
「だいたいね、使った調味料を棚にしまわないで出しっぱなしとか、焜炉でフライパン使ってて、
周囲にうっかりこぼした具材や調味料を掃除しないで汚したままにしちゃうとか、そのくらいなら
腹は立つけど理解出来るのよ。普段キッチンに立っていないんだもの、そこまで気が回らないと思うし。
 でもね、どうして使った食器や調理器具を洗いもしないで何日も放置出来るわけ?! 
 どうしてうっかりこぼしたじゃすまないくらい床とか壁とかに飛び散らせた汚れを、雑巾で
拭きもしないで平然としていられるわけ?! 信じられないっ!!」

 ルナにとってキッチンは聖地だ。料理を覚えたきっかけは庶民の娘としては当然の如く母親の
手伝いからだが、すぐにルナは料理にのめり込んでいった。当時は自覚していなかったが、
欠片とはいえあまりにも強すぎて、守りたいものまで傷つけてしまいかねない〃赤の竜神
(スィーフィード)の力〃にルナ自身少し辟易していて、だからこそ、自分の手が何かを作り出す、
生み出すことができる、という事が嬉しかったのだと、今ではとても良く分かる。
 それだけに──この状態はどうしても我慢できない。

「私の楽園にイニシャルGの家庭害虫が出現したらどうするのよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 包丁とカボチャを手に、仁王立ちで魂の叫びを上げているルナを前にして、ゼロスはひたすら
困惑していた。
 確かに、今生の赤の竜神の騎士が料理に並々ならぬ興味を持ち、またキッチンも彼女なりの
美学と愛着を持って管理・維持していることは、長くて浅い付き合いの仲でも知っている。
 が、さすがに今回はどう対処したらよいのかわからない。迂闊なことを口にしたり逆らったりしたら
まずいことだけは確かだ。それだけはよくわかる。
 そんなゼロスをよそに、ルナはどんどんテンションが上がっているらしく、料理とキッチンに対する
賛美と論説を熱弁していた。──どこの誰に対して行っているのかは不明だが。

 ルナの背後に燃え上がる炎の幻覚が見え、声高々に意味不明なシュプレヒコールが挙がり
はじめた時、ゼロスの脳裏に危険信号が鳴り響いた。
 ひたひたと、背後から徐々に名状しがたい恐怖を伴う得体の知れない何かが這い寄ってくる
のにも似た予感。
 大宇宙の恐怖を修繕すべく、修羅と化していくつものドアをくぐり抜けていく、というような
切羽詰まった状況にも似た感覚。
 別に何が近づこうと日記を書き続ける根性だめしをしたことがあるわけでも、身内の状態が
危険度レベルMAXの非常事態だという状況を経験したわけでもないが、その時のゼロスの心境は
これらに近いものがあった。
 可及的速やかに、ただし、けして気づかれないように。
 ゆっくりと後退りながらタイミングを見計らう。

 そして──瞬時に踵を返し、アストラルサイドへ撤退しようとしたその途端……がっちりと
肩を掴まれたのである……。

    ******

「……どうして僕がこんなことをしなくてはならないんでしょう……」
 目の前の汚れを拭き取りながら、ゼロスは思わずそう呟く。自分は仕事の帰りになんとなく
近くを通ったら、「卒業旅行」とやらに出かけていた赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)の
気配に気づいたので、顔見せに寄っただけである。それなのに──何故、雑巾と重曹ペースト
&ビネガー水を所持してふき掃除をしなくてはならないのだろうか。

 それほど大きな声ではなかったのだが、ゼロスの呟きをしっかり聞き取ったルナが、外の井戸で
綺麗に洗い清めた食器&調理器具を抱えて入ってきながら言う。
「文句言わないの。〃手伝ってね〃っていったら、あんたはちゃんと〃はい〃って答えたじゃない」
「…………確かに言いましたけど…………」
 ルナの方を向きながら、ゼロスは汗をひとつ浮かべてそう答える。
 確かに、ゼロスは「はい」と答えた。だが、強烈に嫌な予感がしたのでさっさと逃げようと
したところを、魔族の空間移動も真っ青な速度で詰め寄られ、きっちり身柄を捕獲された挙げ句、
正直「勘弁してください」と思うような迫力と威圧感を醸し出している赤の竜神の騎士に、
にっこりと微笑まれてキッチンの掃除の手伝いを頼まれたのでは……
 逆に問いたい。「はい」以外の返答が出来る命知らずなど存在するのか、と。

「まあ、ちょっと強制的だったような気もするけど、掃除が終わったらお茶とお菓子くらい
出すわよ。さらに獣王の分のお土産とは別に、あんたにもお土産あげるし♪」
「……お土産というのは、留守番をすると自動的に貰う権利が生じるものだと聞いていましたが……」
「〃親しい間柄〃ならね。それ以外は〃餞別〃をしなきゃ貰えないのよ」
 獣王はちゃんとお餞別くれたわよ、と言いながら、ルナは上機嫌で食器棚に食器をしまい
始めた。どうやら予想よりも早くキッチンがきれいになっているので、機嫌がよくなったらしい。
その様子に、ゼロスはほっと胸をなでおろした。
 キッチンを分子レベルまで分解して汚れを除去するという手段を、「家を破壊するな」と
いう言葉と共にスリッパによる華麗な一撃で阻まれたため、仕方なく人間のようにちまちまと
ふき掃除するはめになったが、どうやらその努力は正しく報われたのだ。
 そう思ってから、ゼロスははたと気づいた。
「そういえば、ここを汚した張本人の方々はどうなさったんです?」
 素晴らしすぎるキッチンの惨状と、彼女の異様なテンションと迫力を見せつけられて見事に
失念していたが、よくよく考えてみれば、キッチンの掃除はゼロスよりも汚した張本人たちに
させるべきなのだ。まして、彼女はその程度の道理は十分に弁えているタイプである。
 ゼロスの問いに、ルナは食器を収める手を休めずに答える。
「父さんは母さんに絞られながら他の部屋の掃除してるけど、妹はねー……。
 お仕置きしたら、いつもよりちょっとだけ力が入り過ぎてたみたいで、どこまで飛んでいったのか、
私にもさっぱりわからないのよ。
 まあ、今日中には帰ってくると思うけど」
「……あのー、妹さん。本当に大丈夫なんですか、それで……」
「私の妹はお仕置き程度でどーかしちゃうほど、柔弱(ヤワ)じゃないわ」
 至って平然とした口調でそう言われ、貴女の〃お仕置き〃は一般的な人間のそれと一緒に
してはいけないのでは、という意見を飲み込みつつ、ゼロスはまだ見ぬ赤の竜神の騎士の妹に、
少しだけ同情した。と──

「姉ちゃん、ひどい!! あたしも悪かったかもしんないけど、もーちょっと加減し……」
「きっちり反省してから戻ってらっしゃい!!」

 バタンと急に戸が開き、半分泣きながら文句を言う甲高い少女の声が聞こえ……るやいなや、
ルナが速攻でスリッパと共に返答を投げつけた。
 まさに一瞬の出来事。ゼロスがそちらを見たときにはすでに声の主の姿はなく、「姉ちゃんの
ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」という声がどんどん遠ざかっていくばかりだった。

「……確かに、心身共に根性のある妹さんのようで……」
「まあ、一応手加減はしてるし。それにこの程度で心身共にめげてどーするのよ」
 「この程度……?」と言いたげなゼロスに掃除の再開を促しながら、ルナは今度は床を掃除
するためにモップを手にしつつ、至極真面目な顔で言葉を続けた。
「そりゃね。姉としては自分の後に生まれた、か弱くて可愛い妹を守らなきゃって思うわよ。
でも守られてばかりじゃダメでしょ? 本人のためにならないもの。
 古の先人の言葉にもあるわ。『年上常に年下虐げるべし。すべて修業なり悟りなり』と。
 獅子よりも冷酷に谷へ突き落とし、這い上がればまた突き落とす……。時にはそんな厳しさで
妹に接するのが、正しい姉妹(きょうだい)愛ってものなのよ!」
「……………………つまり貴女はキッチンをこんなにされたので、妹さんにはまだまだ怒り
心頭中だということですね」
「やあねぇ、姉妹愛よ。き・ょ・う・だ・い・あ・いv」
「では、そういうことにしておきましょう」
 モップ片手に完璧な営業スマイルで言うルナに、ゼロスはそう受け流して掃除を続けることにした。
 魔族ですら思わず首をかしげる「姉妹愛」はさておき、今現在、妹に対して怒りを中心にした
感情が勝っていても、愛情らしきものもしっかり感じとれるのは確かである。何よりモップを
手にした赤の竜神の騎士の目が、何やら獲物を狙うハンターの目になっている。迂闊な発言は
避けた方が無難だ。

 ……モップ?

「もしかして今から床を掃除をなさるんですか?」
 思わず存在をスルーしそうになったモップに気づき、ゼロスがそう訊ねると、返ってきたのは
「ええ、そうよ」と返事だった。
「ですが、天井のこちら側はまだ終わっていないんですよ。あと少しなんですけどね」
 キッチンの8割方掃除が終わっているとはいえ、飛び散ったトマト汚れの除去を優先したため、
実は効率的に順序よく掃除したとは言いがたい。そのため、埃が落ちるのを危惧したゼロスに、
ルナは軽く笑んで答えた。
「そう? でもいいかな。終わった方から始めるし。
 それにしても、あんたが来てくれてほんと助かったわ。だって脚立も何もなしで天井が掃除
できるんだもの」
 爽やかにそう言われ、「僕は便利なお掃除アイテムですか、そうですか。というか寄り道せずに
さっさと帰るべきでした。獣王様ごめんなさい」と軽くへこむゼロスを余所に、ルナは機嫌良く
モップを動かし始めた。

 掃除を再開して少し経った頃……。
 再び、バタン!と戸を開けて飛び込んできた涙目の妹に、ルナは思わず心の中で絶叫した。

 腕を上げた、じゃないっ! 何でこんなに早く戻ってくるのよ、リナっ!! 
 今、あんたに会わせたくない奴がいるのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

 キッチンのことで怒っていたこともあるが、それ以上にゼロスがいるから叩き出したのに、
予想以上に早く戻ってこられたのでは意味がない。どうしたらいいのか、珍しくルナがパニックを
起こしかけた時だった。
「……い……いやぁぁぁぁぁぁっ! 巨大ごきぶりーーーーーーっ!!」
 飛び込むなり絶句していたリナが、そう悲鳴を上げて外へ駆け出していく。次いで聞こえて
きたのは盛大にバケツをひっくり返す音と、どっぼーん!という水音……。

 飛び込んできたリナの目線にあったもの。それは……天井と壁の間辺りに張り付いている、
パッと見は丸味を帯びた黒い二等辺三角形。しかも生き物っぽく動いてる。

 思わず「あ、なるほど」とルナが納得した時、ぼとっ、とゼロスが落下した。


 その日、ショックでカチカチに固まったゼロスがどーにか復活して帰るまで、
井戸に落ちたリナの救出は遅れた。
 助けられたリナは「あんなものを出現させる状況にしてごめんなさい」と、ひたすら反省した後、
家事全般を完璧に身につけることを誓ったという。

    ──「SoWhat? Part5 〜あたしの楽園☆」・終──

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

読んでくださってありがとうございました。
長いブランクのため、何から手を付けたらいいのか迷ったのですが、真っ先に、そしてすんなり
動いてくれたのはこのコンビでした。
その割りにこういった内容なので、ゼロスには謝るしかないのですが。
以前のようなペースは無理ですが、出来るだけ間をあけずに書いていきたいと思います。

それでは、今回はこの辺で失礼します。

トップに戻る
18427読ませていただきましたR.オーナーシェフ 2008/2/26 19:43:12
記事番号18404へのコメント

どうも。遅くなりましたが読ませていただきました。
あのギガスレイブぶっ放した「PB攻防戦」、久しぶりにチェックしました。
エヴァンジェリンの案内で行ったゼフィーリア王家御用達があって、
近くにはナーガが飽きるほど来ていた、おそらくはセイルーン王家御用達も
あって、今は死の入り江かぁ・・・・・・。リナが十のころ、母ちゃんと
姉ちゃんがイルマードへ行っちゃって、あの釣竿と火のついてないタバコが
欠かせない父ちゃんと(どんなやりとりだったんでしょうね。ファンとして
この辺りも気になります)、野菜炒めの日々を涙ながらに送った、ってヤツ
ですね。リナが料理下手ってのが気になりましたが、この時期から猛特訓が
始まるようで、うーん、きっと地獄の日々なんだろうな・・・
イニシャルGときて、ゼロスが居て、オチがなんとなく予想できましたが、
やっぱりと思っても、しっかり笑わせてもらいました。天井の辺りに張り付く
巨大ゴキブリにね。ゼロスって便利ですね。ゼロスをどんな感じの
ゴキちゃんにするのかと思いましたが、あれはびっくりしたでしょうね。
久しぶりに読んで、相変わらずのノリで調子もそのままだと思いました。面白かったです。
それと・・・、あれをお読みになったようですね。
妹がリスで触手で、三回叩くやつね。
あの先生も本当に、スランプ知らずだねぇ・・・

トップに戻る
18428ありがとうございますエモーション E-mail 2008/2/28 00:19:32
記事番号18427へのコメント

お久しぶりです。
読んでくださいましてありがとうございます。
この「SoWhat?5」はとにかく「書き上げる」を目標にした話でした。
私事な上に自分でも未だに不可解ですが一時期、ほんっとうに何にも書けなくなって、
そしてその状態からゆるゆる脱出しはじめても、ひとつも書き上げられずに
ずるずる書き散らすだけの状態に陥ってましたので。
ですから「何か」をきっちり振り切ってくれた話ではあるものの、個人的には
ここに投稿した中で、構成などのアラが一番目立つ話でもあります。
それだけに、ノリなどはそのままと言っていただいて嬉しかったです。

イルマードの話は絶対書きたいなあと思っていました。実はルナ&母がいない間の
リナ&父の話も合わせて考えていたのですが、どうにも上手く纏まらなかったんです。
(ルナから「氷室に入っているもらい物のお肉使っていいよ」と言われていたけれど、
「もらい物のお肉」の正体が分からなくて調理するのをやめたとか、そんな感じのネタがいくつか)
本当、どんな感じだったのか知りたいですよね。

リナの料理下手、というか家事があまり出来ない、という点は単純に原作を読んだとき、
「当時のリナはまだ料理とかできなかったのかな」と思ったことからです。
10歳ぐらいで、上にお姉ちゃんとかいるとあまり台所に立たない、という子は普通にいますから。
多分「野菜炒めの日々」で「料理ができないと食生活が不幸だ!」と身に染みて、
必死で覚えたんだろうと想像してました。
私の方ではそこから発展していって、主に父ちゃんが作ってて、リナもリナなりに
色々やろうとしたけど、慣れていないので失敗した。それが1ヶ月続く→台所壊滅のコンボです(笑)

それでは、長くなりましたのでこの辺で失礼します。
ありがとうございました。

P.S 「ドアーズ」、爆笑して読んでます。「アビス・ゲート」とあわせて、
どちらも続きが楽しみですよね。では。