◆−いきなり最終話・逆人魚姫−青月 かなた (2005/4/2 17:28:01) No.17015 ┣逆人魚姫 最終話−青月 かなた (2005/4/2 21:52:35) No.17017 ┗逆人魚姫 あとがき(感謝をこめて)−青月 かなた (2005/4/3 09:18:26) No.17018
17015 | いきなり最終話・逆人魚姫 | 青月 かなた | 2005/4/2 17:28:01 |
小説を投稿するのはえらく久しぶりの青月です。 無事に受験を合格できてほくほくです。 えーと…この逆人魚姫はですねー…私の初作品であり初投稿である駄文です。 青月大本命カプのルクミリがメインです。 簡単に説明すると、お姫様(ミリーナ)を人魚(ルーク)がおっかける話です。はい。その周りをその他のキャラがどたばたします。 以前から読んでくれた方には申し訳無いですが、かなり急に話を進めます。収集がつかないので。 それでは……下の作品でお会いしましょう。 皆様が楽しんでくれることを祈りつつ…… |
17017 | 逆人魚姫 最終話 | 青月 かなた | 2005/4/2 21:52:35 |
記事番号17015へのコメント 全てを忘れているのに、なぜ私を覚えているの? ミリーナは思う。 ―――訊いたところでふざけた答えしか得られないのは確実だから、黙っているけれど。 闇の中で輝く月が、麗しい顔を浮かび上がらせ、銀髪を一層つややかに見せる。 ミリーナはなんとなく、一人で城を抜けだし岩場に来ていた。 そして、海を眺めていた。 思うのは数日前に拾った、気まぐれで助けた男。 自称・己の運命の人。 ―――ふざけている。 「ルーク……」 けれど、静かにその名を口にして、やたらと馴染んでいることに気づく。 なぜ? 助けたのは気まぐれ なぜ? こんなにも考えなければならないのだろう。 「…………」 なぜ? この手を取って欲しいと、二人でいたいなど、考えているのだろう。 自分はあの程度でおとされる人間だと? それならばあまりに腹立たしい。 もし、そうならば…… 「…ミリーナ」 ぴくりとミリーナの柳眉がはねる。 「ルーク。 なんで?」 「いや……その……」 あからさまに動揺するルーク。 「…あー……愛の力だぜっ!」 「……つけてたの?」 「………」 図星をつかれ、黙りこむ。 ミリーナは表情を変えぬままため息をつき、 「あなたに話があるわ」 意を決する。 「…あ」 「愛の告白―――ではないわ。間違っても。 ちょとした相談よ」 「…まぁ、お前の話なら」 なんだって大歓迎だぜ。 笑いながらそう言うルークを真っ直ぐに見つめる。見据える。 「私は、この国を出たいんです」 「……王女だろ? 出たいから出れるつーもんでも……」 「ええ、だから逃げ出すわ」 「逃げる?」 「これでも武術は出来るのよ。 逃げることだって無理じゃない。 けど……」 ここでいったん言葉を切り、 「……一人では、心もとない気がします」 ルークが静かに目を見張る。 「……護衛……いえ、相棒が一人ぐらい欲しいところなの」 自分はあの程度で揺らぎはしない。 揺らがない。 これから、見極めてみせる。 自分の気持ちも、彼のことも…… 「……相棒じゃなくて愛棒だと嬉しいんだが」 「…そんなものはいりません」 「あー冗談だっ! 冗談だ! …だから…」 一緒に行って、いいんだな? どこか自身なさげに、問う。 「―――ええ」 ミリーナは答えた。 それをこっそりと見守っていたのは、海に見える三つの影。 「……上手くいったみたいね。彼」 「いいですね……しあわせそうです」 「それはともかく…ナーガ。その…キスが条件じゃなかったの?」 「………」 「―――あんたまた失敗なわけ?」 「うっ…うるさいわよ! そんな細かい事にこだわってる限り胸だって成長しないわよ!? リナ!」 「余計なお世話よ!」 「リナさんっ! 姉さんっ! お願いだら落ちついて!」 「うるさいわ! アメリア!」 「なんであたしがあんたのお願いきかなきゃなんないのよ!」 今は騒がしいけれど。 後日一同で、記憶が無い友人の幸せを願おうと3人は思う。 海沿いの道を進むのは、銀髪で長身の美女と、彼女よりさらに長身の黒髪の男。 これから二人がどうなるかは……まだわからないのだろう。 幕 下の後書きまで付き合っていただければ幸いです。 |
17018 | 逆人魚姫 あとがき(感謝をこめて) | 青月 かなた | 2005/4/3 09:18:26 |
記事番号17015へのコメント 思えばかなり長きに渡る投稿でした。というか私の書くペースが遅かったんですけど。 ともあれ…今回、限りなく強引ながらも一応終了です。 お付き合いいただいた方々に感謝の意を示します。 これを書こうと思ったきっかけは、『ルクミリ悲恋多すぎ』でした。 いや…原作が原作なんで仕方ないと思いますけど、大好き人間として哀しすぎます。哀しかったのです。 じゃあ書いちゃえ♪ なんて勢いで書いちゃいました。 …ルクミリ大好きです。 ラストは考えた通りに書けました。ラストは(苦笑) 途中は色々ありましたね…… とりあえず、ここまでこれたのは読んでくれた、レスをくれた人々のおかげです。 ありがとうございました。 |