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    タイトル : 裏で手を引く者の玩具達 【番外編W】(次の暇つぶし用意編)
    投稿者  : コウ
    投稿時間 : 2009年7月15日10時29分30秒
| それは、ちょっとした悩みだった。
 「やっぱ別の名前にしてみたいのよねぇ。
 ………んー、部下Sは人間だった頃の名前にしたらいいんだけれど………千年前の有名人から名前をもらって………と、言えばね。」
 と、エルは部屋でコンソメ味のカ○ビーの○テト○ップ○を食べながらうめく。
 「と、言うか………グラウシェラーが問題よ。
 略してもグラウだもんね。どう聞いても男の名前にしか聞こえないのよ。」
 と、うめいていると
 「だぁぁぁぁ。最近発売されたドラ○エを買ったのに無いぃぃ。
 これだけ手に入れれば横町でたとえこの騒動が終わった後だろしても高値で売れると思って大量に手に入れたのにぃぃ。」
 「ああ、あれの事。邪魔だから隅の方においといたよ。」
 「ああん。あれならゴミだと思って外に置いといたぞ。」
 「なにぃぃぃ。どうするんだ。地獄の死者にとられでもしたら………。」
 と、やかましい声が聞こえてきて
 「やかましぃぃぃ」
 と、響かんばかりのエルの怒鳴り声が響いた。
 
 「考えてみると猫耳メイド服はちょっと痛いかなぁと思っちゃったりもしたのよ。」
 「はぁ。」
 と、様子を見に来ていた部下Sに言う。
 「と、言うわけで………、猫耳だけにしといて放浪の旅五十年ね。」
 「……猫耳はつけたままなんですね。………しくしく………。」
 と、泣いている部下Sの向こうで
 「っつっつ。えぇぇと、ダイナストグラウシェラーだろ。
 人間の時の偽名を考えろって言われたってなぁ。」
 「適当に、ありがちな名前で良いんじゃないの。」
 「………でも、適当に決めたらエル様に怒られますよ。」
 『っう。』
 「すみませーん。生きたモモンガとカラスと蛇をもってきましたけれど、………これをどうするんですか。」
 と、言う声が響いていた。
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