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    タイトル : 裏で手を引く者は何を企む その四 (ナーガ登場)
    投稿者  : コウ
    投稿時間 : 2009年5月30日13時26分55秒
| 【ネズミ男がなんとかと言う妖怪と商談をしている最中あたしは、ある者を造っていた。
 本格的に遊ぶつもりだから、遊ぶのに必要な部下をそう簡単に殺されてはこまる。
 それに、あの魔道士にこういうのを渡してみるのもまた一興だ。
 ふと、見てくるとシェーラとなんとかといったか妖怪があの魔道士を連れて帰ってきた。
 ………服装、そのままで言ったのか……。
 と、あたしが聞くと涙ながら聞かないでくださいと言い続けた。
 そして、魔道士にあたしはある物を渡した。】
 
 バイトも休みの昼下がりリナは日当たりの良い屋根の上で居眠りをしていた。
 そして、
 「にょわぁぁぁぁ」
 と、絶叫をあげ飛び起きバランスを崩して落ちた。
 「大丈夫かリナ。」
 と、ガウリィに助け起こされリナは
 「大丈夫よ。………ちょっと、悪夢を見ただけだから。」
 と、答えた。
 「どんなゆめなんだ。」
 と、同じアパートに住むカワウソと言う妖怪に訪ねられたリナは、
 「あはははは。昔の知り合いが出てきたのよ。
 あー。びっくりした。」
 と、言った。
 「友達ですか。」
 と、鬼太郎が言うと
 「友達じゃなぁぁぁぁぁぁい」
 と、ものすごい勢いで鬼太郎をつかむとものすごい勢いで揺さぶる。
 「だれが、あんなのと友達になるもんですか。
 つーか、あれと友達になるくらいなら魔族と契約した方がまだましよ。」
 と、叫び名がら鬼太郎をシェイクする。
 「わ、わ、わか、か、わかりました。」
 と、がっくんがっくん揺さぶれているなか、
 「鬼太郎。リナさーん。」
 と、猫娘がやってきた。
 
 「エルがぬらりひょんと手を結んだ?」
 と、鬼太郎が声をあげる。
 「うん。そうみたい。」
 と、猫娘がうなずく。
 「エルと、えーと、ぬ………なんだっけ」
 「ぬらりひょんよ。
 覚えときなさい。とにかく、そのエルとぬらりひょんとか言うやつが一緒にいるのを見たの?」
 と、ガウリィのボケにスリッパではたきながらリナが聞くと
 「いいえ。ただ、エルの手下のたしか、女の子と朱の盆とが一緒になってあと、変なのと一緒で、リナさんと鬼太郎に挑戦状をたたきつけたんです。」
 『変なの?』
 と、猫娘の言葉に鬼太郎達は声を合わせて聞き返す。
 「うん。女の子は、エルの手下で服装が変なんだけどとっても強いんです。」
 「どんな格好なんだ。」
 と、ガウリィが猫娘に聞くと
 「三つ編みの女の子なんですけれど、………ピンク色のメイド服に猫耳と鈴つき首輪とねこのしっぽをつけています。」
 『痛』
 おもわずリナとガウリィが声をそろえて言う。
 「………それで、変なのって?」
 と、鬼太郎が聞くと
 「えーと、黒い長い髪の毛にトゲつきショルダーガードに黒いマント………むやみに露出度の高い黒服に………どくろのネックレスをつけていて……。」
 猫娘のせつめいをきいたリナは思わず頭を抱えてうずくまった。
 「………それがあたしのバイト先にやってきて。リナさんを訪ねてきたと行ってきて、……。
 いないと言ったら、
 『白蛇のナーガが来たからには、あなたとその手下の鬼太郎とか言うやつも終わりよ。』
 ………て、」
 「なぁ、鬼太郎。おまえいつリナの手下になったんだ。」
 と、猫娘の言葉にガウリィが聞くと
 「それより、猫娘。おまえバイト中じゃなかったか。」
 「うむ。……そこは、早退をめったに認めてくれんといっとたじゃろう。」
 と、砂かけと子鳴きが言う。
 「………あれが、来ておもわず店長に返らせてくださいと言ったら、認めてくれた。………三日は来なくていいて」
 「ごめん。」
 と、リナはとりあえず謝った。
 リナの頭の中にさっき夢で聞いたばかりの高笑いが響いていた。
 リナは
 とりあえず、ぬらりひょんとやら………人選選べよ。あと、エルも……。
 と、思ったのだった。
 
 リナの最大にして最後のライバルを名乗る魔道士白蛇のナーガが鬼太郎の宿敵ぬらりひょんと手を組んだ。
 その背後のエルは一体何を考えているのか。
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