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    タイトル : 裏で手を引く者は何を企む その三
    投稿者  : コウ
    投稿時間 : 2009年5月24日17時37分03秒

【ネズミ男のおかげで手に入っている本拠地も住み慣れてきたわね。
 あたしの城に比べるとまだまだだけど、まず誰にも見つからないしね。
 ちゃんと召使いもいるし、快適快適。ネズミ男はちょっと居心地悪そうだけど、この家の持ち主なんだからちゃんと優遇しているのよ。
 あたしって、なんてやさしいのかしら。
 リナ達はこの世界でどうするのかしらね。】

 妖怪のすむ横町の妖怪アパートでリナ達は鬼太郎の話を聞いていた。
 エルを調査しているというカラス天狗の黒カラスに鬼太郎の仲間の砂かけ婆に子泣きじじいに一反木綿にぬしかべから説明を受けリナはうめいた。
「まったく。つい最近大きな事件を解決したばっかりなのに、………今度は異世界。
 勘弁してほしいわね。」
 と、小豆洗いと言う妖怪が持ってきたまんじゅうを食べながらリナはうめく。
「とにかく。お主らすみかはどうするつもりなんじゃ」
 と、砂かけに言われリナは、
「うーん。この世界じゃあたし達のお金は使えないみたいだし、服装も目立つみたいだし………。」
「じゃ、バイトして見ます。
 あたし洋服いっぱい持っていますし、バイト先あたしが紹介しますよ。」
 と、猫娘に言われ
「うむ。それが良い。家賃を払うならわしのアパートに住まわせてやろう。」
 こうして、リナ達は異世界でとりあえず妖怪アパートに住みながら人間の世界でバイトをすることとなった。
 ガウリィは仕事内容を覚えれなく、人間の世界でのバイトをやめて横町ないで手伝いをすることとなったが………。

 こうして、一週間が過ぎた。
 リナによる魔法のトラブルや全く無関係の妖怪との騒動もあったが、エルは何もしていなかった。
 しかし、妖怪の世界では鬼太郎と共に現れるなぞの『妖怪』二人組としてリナとガウリィは有名となった。
 ………人間とは思われなかったのだ。
 エルはそれを知って笑い転げた。
 それは、いろんなところに伝わった。未知の力を使う妖怪として……。
 日本の悪徳妖怪の総大将や西洋の妖怪に中国妖怪。南方妖怪にまで伝わったのだった。
 ある日エルは言った。
「そろそろ、動きましょうか。
 ………そうね。まずは、こいつを呼び寄せましょうか。」
 と、オーブに一人の魔道士の姿が映ったのだった。


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