◆−−亜樹斗(5/12-00:34)No.9960
 ┗はじめまして−一坪(5/12-04:32)No.9962
  ┗Re:はじめまして−亜樹斗(5/12-20:00)No.9967


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9960亜樹斗 5/12-00:34


 紺碧の空を見上げあどけなさの残る少年は顔に飛び散った返り血を拭う
足元にはおびただしい量の屍が積み重ねられ、手にした刀は血に汚れ、所々刃こぼれしていた。
少年には家族などいない、あるのは己と奪い取った刀一本のみ、赤子の時捨てられ、夜盗により育てられた。
「ちっ・・・・」
少年は舌打ちをすると空に向けていた顔を元に戻す。殺気立った人の気配がじりじりと近寄ってくる。
「まだ生きてやがったか」
眦を吊り上げ向かってくる人影を一刀のごとく切り捨てる。
「がはっ・・・」
力なく倒れて行く人
少年は手にした刀を投げ捨てると屍の中より、ひかくてき綺麗ナ剣を拾って行く
行く当てもないまま少年は歩き出す。戻る場所も待っていてくれる人もいない、少年はフッと、自分の頬が冷たく濡れているのに気づいた。押し殺しても押し殺しきれない虚しさ・・・
(アトナンニンコロセバイイ・・・・?ドコニイケバイイ・・・?)
誰に問うでもなく、心の中でのみ反芻する疑問、行きつく答えは1
『ダレモ殺したくない・・・・』
でも、ヤらねばヤられる、弱肉強食の世界、少年を庇護してくれるものなどいないのだ。
生まれた時より与えられし、定めと身体と心に残されたおびただしいりょうの傷跡がすべてを雄弁に物語る。
『お前は誰からも愛されナイト・・・』

 暁の空だけが彼を見守り、
彼の心の闇を移す・・・
鏡のように・・・
 
いつか少年も出会うだろう
その孤高の魂を休めれる
たった一人と・・・
 

                                 END
 

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9962はじめまして一坪 E-mail 5/12-04:32
記事番号9960へのコメント

投稿ありがとうございます!

これはオリジナルですか?
カッコイイ話ですね。


またよかったら投稿してくださいね。

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9967Re:はじめまして亜樹斗 5/12-20:00
記事番号9962へのコメント

一坪さんは No.9962「はじめまして」で書きました。
>
>投稿ありがとうございます!
>
>これはオリジナルですか?
>カッコイイ話ですね。
>
>
>またよかったら投稿してくださいね。
>
初めまして一坪さん亜樹斗と言います。オリジナルですこの話し・・・
また、投稿するかも・・・いつになるか・・・