◆−忘れられない−にゃら(3/9-03:42)No.8938
 ┣ドキドキ★−さつき(3/12-02:42)No.8957
 ┃┗Re:ドキドキ★−にゃら(3/12-15:41)No.8975
 ┗感想おとどけにまいりましたー!−ramia(3/12-14:29)No.8970
  ┗やってきたかっ!(笑)−にゃら(3/12-15:53)No.8976


トップに戻る
8938忘れられないにゃら E-mail 3/9-03:42


こんにちわ〜。にゃらです。
今回はちょっぴし暗めにいってみました。
それではどうぞ。

*************************************


深く暗い夜空を見つめていると思い出す。
こんな風に一人で寂しそうに夜空を見上げているとあいつはいつも突然現れた。
最初は驚いていたけど、それもすぐに慣れた。
しまいには現れると嫌な顔をしてみせてみた。
それでもあいつは現れた。いつもと同じ顔で。
いつの間にかあたしは心待ちにしていた。
自分でも不思議でたまらなかった。
あいつを待ってしまう自分が――

でももうあいつは現れない。
二度とあの顔には会えない。
軽口を言い合う事もできない。
あの腕に抱きしめられる事もない。
あいつと――もう何もできない――

わかっている。
自分で自分がバカだってことくらい。
待っていても来るはずがない。それが一番わかっているのはあたしなのに――

それでも今日もあたしは待ちつづける。
現れるはずもないあいつを、ただひたすら――


「――リナ」
突然後ろから呼びかけられた声にあたしは振り向いた。
月光に照らされたひとつの人影が少し離れた所に立っていた。
「おまえ…まだ忘れられないのか?」
一歩一歩ゆっくりと草を踏みしめながら近づいてくる。
「リナ」
再び名前を呼ばれる。
彼はあたしのすぐ前で足を止める。
あたしは力ない顔で彼を見た。
「リナ!」
今度は強く呼ばれ肩に両手を置かれた。
「おまえいい加減に目を覚ませよ!あいつはもういないんだっ!待っててももう無駄なんだ!!」
強い口調でしっかりあたしを見据えて彼は言う。
――無駄――
それは自分が一番よくわかってる。彼の言う事ももっともな意見だとわかってる。

それでも――

説得しても無駄だと気付きながらも、更に両手に力を入れ彼女の赤く燃えていた瞳を自分に向かせた。
「――なぁリナ。俺は…俺じゃ……おまえの心の隙間を埋められないのか?」
そう言って力強く彼女を抱きしめた。

――ちがうっ!!

そう感じた瞬間あたしは彼を突き飛ばしてしまっていた。
「リナ……」
彼は悲しそうな顔をしてみせたが、すぐにいつもの顔に戻って、
「――夜は冷えるぞ。早く帰って来い」
そう言って背を向けて去って行った。

「ごめん……それでもやっぱりあたしは……」
沈黙のみが支配する夜の森でただ一人あたしは涙を流していた。


*************************************

短かったですけど、どうでしたでしょうか?
リナちゃん以外はひとつも名前出してないですけど……大体わかりますよね?(笑)
今度はぜひともラブラブで明るい話を書きたいですね。
なんか今回書いてて自分も暗くなっちゃいましたから(^^;
それでは。


トップに戻る
8957ドキドキ★さつき URL3/12-02:42
記事番号8938へのコメント

始めまして♪
こ・・このお話しってガ○、ゼ○とリナちゃんの3角関係ですよね?
あぁ・・違ってたらごめんなさいっ(><)

このシリアスで切ない話って大好きです〜♪
最後には当然はっぴーえんどを自分で想像してるので(笑)
リナをめぐる男の争いってめちゃくちゃ切なくて
格好良いよ〜!(><)
とってもよかったです♪

トップに戻る
8975Re:ドキドキ★にゃら E-mail 3/12-15:41
記事番号8957へのコメント

>始めまして♪
>こ・・このお話しってガ○、ゼ○とリナちゃんの3角関係ですよね?
>あぁ・・違ってたらごめんなさいっ(><)

はじめまして〜♪にゃらです。
今回はわたしのような駄文に感想頂いちゃってホントありがとうございました。とっても嬉しかったです〜(^^)
今回の内容はリナちゃん以外名前を出してないんですがやっぱりわかっちゃいましたか?(笑)
リナちゃんの想い人はやっぱりゼロスくんなのです。慰めに来たのは一応ゼルでもガウでも大丈夫な様にしたんですけど……セリフまわしがガウになっちゃってました(笑)

>このシリアスで切ない話って大好きです〜♪
>最後には当然はっぴーえんどを自分で想像してるので(笑)
>リナをめぐる男の争いってめちゃくちゃ切なくて
>格好良いよ〜!(><)
>とってもよかったです♪

結末はどうなるんでしょう?わたしも考えてません(笑)
でもわたしもハッピーエンドが好きですから、きっと続きを書くならそういう風にしちゃうと思います☆

さつきさん感想ありがとうございましたっ!

トップに戻る
8970感想おとどけにまいりましたー!ramia E-mail URL3/12-14:29
記事番号8938へのコメント

にゃらさんは No.8938「忘れられない」で書きました。
>
>こんにちわ〜。にゃらです。
>今回はちょっぴし暗めにいってみました。
>それではどうぞ。
こんちゃー!!ramiaでござーい!!
暗いのも好き!と、ゆうわけで感想いっきまーーーす!
>*************************************
>
>
>でももうあいつは現れない。
>二度とあの顔には会えない。
>軽口を言い合う事もできない。
>あの腕に抱きしめられる事もない。
>あいつと――もう何もできない――
あいつとは、やっぱりゼロス様のことですよね?
と、ゆうことはゼロス様死んじゃったのでしょうか?
>
>
>「――リナ」
>突然後ろから呼びかけられた声にあたしは振り向いた。
>月光に照らされたひとつの人影が少し離れた所に立っていた。
>「おまえ…まだ忘れられないのか?」
>一歩一歩ゆっくりと草を踏みしめながら近づいてくる。
>「リナ」
>再び名前を呼ばれる。
>彼はあたしのすぐ前で足を止める。
>あたしは力ない顔で彼を見た。
>「リナ!」
>今度は強く呼ばれ肩に両手を置かれた。
>「おまえいい加減に目を覚ませよ!あいつはもういないんだっ!待っててももう無駄なんだ!!」
あぅ〜・・・やっぱり・・・、ガウリイくんも必死ですね・・・。
>
>――ちがうっ!!
>
>そう感じた瞬間あたしは彼を突き飛ばしてしまっていた。
>「リナ……」
>彼は悲しそうな顔をしてみせたが、すぐにいつもの顔に戻って、
>「――夜は冷えるぞ。早く帰って来い」
>そう言って背を向けて去って行った。
ガウリイくんじゃだめなのですね。
あぅ〜なけますわ〜。ゼロス様じゃないとリナちゃんはだめなのですね。
泣けるのにちょっとうれしいです〜。(ゼロリナ派だから)
>「ごめん……それでもやっぱりあたしは……」
>沈黙のみが支配する夜の森でただ一人あたしは涙を流していた。
あたしは・・・の続きは・・・だいたい想像がつくからよけいに悲しいです。
>
>*************************************
>
>短かったですけど、どうでしたでしょうか?
>リナちゃん以外はひとつも名前出してないですけど……大体わかりますよね?(笑)
>今度はぜひともラブラブで明るい話を書きたいですね。
>なんか今回書いてて自分も暗くなっちゃいましたから(^^;
>それでは。
いいお話だったです。
次の話も期待しておりますわ。
ではでは


トップに戻る
8976やってきたかっ!(笑)にゃら E-mail 3/12-15:53
記事番号8970へのコメント

>こんちゃー!!ramiaでござーい!!
>暗いのも好き!と、ゆうわけで感想いっきまーーーす!

お久しでーす!暗い内容も好きだと言う事で……いいご趣味してますね(笑)

>>でももうあいつは現れない。
>>二度とあの顔には会えない。
>>軽口を言い合う事もできない。
>>あの腕に抱きしめられる事もない。
>>あいつと――もう何もできない――
>あいつとは、やっぱりゼロス様のことですよね?
>と、ゆうことはゼロス様死んじゃったのでしょうか?

やっぱりゼロス様です。ゼロス様をイメージして書きました(^^)
ゼロス様はリナちゃんに滅ぼされたのです。

>>「リナ!」
>>今度は強く呼ばれ肩に両手を置かれた。
>>「おまえいい加減に目を覚ませよ!あいつはもういないんだっ!待っててももう無駄なんだ!!」
>あぅ〜・・・やっぱり・・・、ガウリイくんも必死ですね・・・。

あら?ガウリイ君だと思われました?
うーんやっぱり読んでてそう思うのかな?
いや、わたしは一応ゼルでもOKなように書いたつもりだったんですけど……
でもやっぱりガウリイでイメージしてました(笑)はい。

>>
>>――ちがうっ!!
>>
>>そう感じた瞬間あたしは彼を突き飛ばしてしまっていた。
>>「リナ……」
>>彼は悲しそうな顔をしてみせたが、すぐにいつもの顔に戻って、
>>「――夜は冷えるぞ。早く帰って来い」
>>そう言って背を向けて去って行った。
>ガウリイくんじゃだめなのですね。
>あぅ〜なけますわ〜。ゼロス様じゃないとリナちゃんはだめなのですね。
>泣けるのにちょっとうれしいです〜。(ゼロリナ派だから)

そうなんですねー。一度好きになった人はなかなか忘れられないと……
リナちゃん辛いね〜。自分で書いときながらかわいそう(おいおい)

>>「ごめん……それでもやっぱりあたしは……」
>>沈黙のみが支配する夜の森でただ一人あたしは涙を流していた。
>あたしは・・・の続きは・・・だいたい想像がつくからよけいに悲しいです。

「やっぱりあたしはゼロスが好き……」って感じですか?
あぁっ!健気っ!(泣)

>いいお話だったです。
>次の話も期待しておりますわ。
>ではでは

次のお話もなんか暗いんですよね(笑)
わたしってどうやらシリアス好き?……うーん(^^;

感想ありがとうございました〜♪