◆−幻想恋物語−浅島 美悠(1/5-16:47)No.8448
 ┣現代版♪−葉夢(1/6-03:09)No.8455
 ┃┗葉夢さまへ←浅島−浅島 美悠(1/6-09:17)No.8457
 ┗幻想恋物語〜U〜−浅島 美悠(1/6-11:41)No.8458
  ┣か・ん・そ・うで〜っす♪−葉夢(1/7-03:14)No.8470
  ┗幻想恋物語〜V〜−浅島 美悠(1/8-10:33)No.8476
   ┗幻想恋物語〜W〜−浅島 美悠(1/10-09:54)No.8487
    ┗幻想恋物語〜X〜−浅島 美悠(1/16-16:17)NEWNo.8529


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8448幻想恋物語浅島 美悠 1/5-16:47


  初めまして。浅島と申します。
ここには、初めて投稿しますが、連続ものになりそーです…。
駄文で申し訳ありませんが、それでもよかったら、読んでください。

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「きょーおのおっ昼はなーんでっしょかーっ」
スキップをしつつ、屋上への階段を登る黒髪の少女。
アメリア・セイルーン。
スィーフィールド学園の生徒である。
扉を開けると、ふわりと風が彼女を包む。
「うわぁ!今日は晴れてます〜!」
たたたっと駈け、フェンスから澄みきった青空を見上げる。
「キレー…」
ぽつりと呟く。
「………………あ。いけないいけない。はやくおべんと、食べなきゃ」

くるんと踵をかえし、てこてこと日当たりのいい場所を探す。
「あ、あそこなんか……」
いい場所を見つけ、立ち止まる。
先客がいたのだ。
ただ。
「…寝てる……のかな?」
そろぉりと近づく。
銀髪に、男にしては華奢な体。
すーっと気持ちよさそうに寝息を立てている。
「…………カッコいいな…」
ひょい、と覗き込み、思考。
(………寝ている人を起こしてまで、ご飯を食べる…。それは、どー考えても立派な悪。となれば…)
速やかに即、立ち去るべし。
「お邪魔しました〜」
静かにそう言った時。
ピッ…。
「え…」
ピリリッ…ピリリッ…。
唐突に、ポケットの携帯電話が鳴り響く。
「目、覚ましちゃう!止めないと…!」
必死にポケットの中から携帯を取り出し、スイッチを押し、一息つく。
「………今度から電源、切っておこう…」
と。
きーんこーんかーんこーん…。
「あああっ!いけない、次、ガウリィ先生の体育だぁぁぁぁ!」
そう思い出し、どぴゅんっ!と疾風のごとく、出口に向かって突っ走っていった。


「……………」
銀髪の青年は、寝ていた時のまんまのポーズでその光景を眺めていた。
本当は、携帯の鳴っていた時点で目を覚ましていたのだが。
ふと、足元に、小さな弁当箱が落ちているのを見つける。
表の白い布地には、
『さくらぐみ・あめりあ』
と、幼い字で書かれていた。


$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

現代版ゼルアメ……。
やっぱり無理でした…………。

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8455現代版♪葉夢 E-mail 1/6-03:09
記事番号8448へのコメント

 初めまして! 葉夢と申します! 初投稿、おめでと〜です! (←意味不明)
 ほんとに現代版でしたねぇ〜
 って言うか、「さくらぐみ」ってのはいったい……?
 続き物になるそーですが、がんばってくださいね!
 私は続きを読みたいです!
 でわでわ〜♪
 短くてすみません。

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8457葉夢さまへ←浅島浅島 美悠 1/6-09:17
記事番号8455へのコメント



> 初めまして! 葉夢と申します! 初投稿、おめでと〜です! (←意味不明)
ありがとうございます!
………あ、でも。ぽん太朗さんのトコに投稿してあるから……2回目でした〜。
> ほんとに現代版でしたねぇ〜
> って言うか、「さくらぐみ」ってのはいったい……?
ナイショ。です。
あたしはゼルアメファンだ・か・ら。(?)続き、待っててください。
> 続き物になるそーですが、がんばってくださいね!
> 私は続きを読みたいです!
あたしって書くの遅いです〜。なるべく早く書くよーにしますから!
お読みいただき、まことにありがとうございますです〜。


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8458幻想恋物語〜U〜浅島 美悠 1/6-11:41
記事番号8448へのコメント

幻想恋物語〜U〜

さてさて。今回はリナとガウリイが出てきます。
リナの性格、ちょっと違うかもしれませんけど、そこんところはご愛嬌♪(オイ)
ほんじゃま、いってみましょーか。U番ですっ!
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&


「アメリア〜。どーしたのよ、体育遅刻だなんて……。あんたらしくないわね」
今日の体育はマラソン。彼女の隣を走るは、同級生のリナ・インバース。
年の割りには胸がないのでゆーめーな………。
「死にたい、浅島!?」
……………失礼しました。生徒会長として有名な生徒である。
「……ったく…」
「誰と話してたんです?リナさん」
「気にしなくていーの。ほら、あと一周よ! がんばがんば!」
にこにこしながら、ばしんっ!と背を叩く。
「うぉーいリナー。終わったら記録つけて着替えていーぞー」
ぶんぶんと手を振っているジャージ姿の金髪男。体育教師ガウリイ・ガブリエフ。
なかなかの美形にーちゃんなのだが、頭の中には溶けかけたヨーグルトが詰まっている。
……………これで教師がつとまるんかぃ。
「わぁーってるわよー! さっきも言ってたでしょー!?」
「そーだったかー?」
「言ってたのよ!! もー……あのクラゲは…」
ぷんっと頬を膨らませるリナ。その様子を見ていたアメリアは、今日の屋上の出来事を思い出す。
(……………………あの人…。子供っぽくって…可愛かったな…)
くふふっと、自然に顔がにやける。
「な、なによアメリア…。笑い出しちゃって…」
「あ、ごめんなさ…………」
そう、言った時。
アメリアがぴたりと立ち止まる。
「……アメリア? ゴールはもうちょっと先よ?」
リナも数メートル先で引き返し、アメリアに声をかける。
刹那。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
大絶叫するアメリア。
「ど、どうしたの!? アメリア!」
思わず耳を塞ぐリナに、アメリアがぎぎいっと首を90°かたむける。
「お弁当箱………」
「は?」
「忘れてきちゃいましたですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
「……………はあ?」


「へえ?見とれたんだ?」
「なっ、違いますよ!……まぁ………たしかに……ちょっと……みとれてたかも……(ゴニョゴニョ)」
再び屋上。
リナはアメリアの『一緒に来てください』とのお願いにより、こうしてお弁当箱を探しに来たんのだが…。……………どこにもなかったりするのだ。これが。
「ほんっとーに、ここでその男の人を見たの?」
「はい……」
「ケータイが鳴っちゃって、慌ててスイッチを押した……」
「そうです……」
「チャイムが聞こえて急いで戻って……」
「体育に出たんです…………。だから、落としたとすれば………」
「ここしかないってワケか…」
ふ〜む、と腕を組むリナ。
「…………でも、これだけ探してないってことは………諦めるしかないんじゃないの?」
「そんなぁ〜。あのお弁当箱の中には、私の大好きな玉子焼きが〜」
「でもさ、ホラ。もうすぐ授業だし。また遅刻したら、正義じゃないでしょ?」
本音→(次、フィブリゾの生物なのよね〜。遅れたら、またなんかイヤミ言われるじゃない)
結局。それもそうだということで、教室に戻ることにした。
「はぁ………お弁当………」
「なかったらさ、また買えばいーじゃない。つきあうわよ?」
「あれじゃなきゃ……あのお弁当箱じゃなきゃだめなんですよ〜」
「なんで?」
教室の戸を開けながら問うリナ。
「それは………」
「なんだ、アメリア!」
アメリアの言葉を遮って、リナが叫ぶ。
「ふぁい?」
「あるじゃない、お弁当!」
「えぇっ!?」
指を指す先には、アメリアの机。プラスかわいらしい、ピンクのチェック柄のお弁当箱があった。


&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
…………おしっ。書けた〜。ああああっいけね! 明日から学校です〜!
宿題やってなかった〜! 地理がぁぁぁぁぁぁ!
すみません! 続きは結構遅くなると思います! じゃ!

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8470か・ん・そ・うで〜っす♪葉夢 E-mail 1/7-03:14
記事番号8458へのコメント

 こんにちわ〜! 葉夢です〜!

>さてさて。今回はリナとガウリイが出てきます。

 おお! あの二人が! お話壊れないよーに頑張って下さいね……

>リナの性格、ちょっと違うかもしれませんけど、そこんところはご愛嬌♪(オイ)
>ほんじゃま、いってみましょーか。U番ですっ!

 いっちゃえいっちゃえ! リナの性格なんか気にするな♪

>「アメリア〜。どーしたのよ、体育遅刻だなんて……。あんたらしくないわね」
>今日の体育はマラソン。彼女の隣を走るは、同級生のリナ・インバース。
>年の割りには胸がないのでゆーめーな………。
>「死にたい、浅島!?」
>……………失礼しました。生徒会長として有名な生徒である。

 危ないことをしますね〜浅島さんってば。
 勇気あります!
 でもほどほどにしないと今度はヤバイかも……

>なかなかの美形にーちゃんなのだが、頭の中には溶けかけたヨーグルトが詰まっている。
>……………これで教師がつとまるんかぃ。

 同感。教職とれたのも奇跡に等しい……
 生徒の方が頭よかったりして!

>(……………………あの人…。子供っぽくって…可愛かったな…)
>くふふっと、自然に顔がにやける。

 恋する乙女、アメリア。(笑)

>本音→(次、フィブリゾの生物なのよね〜。遅れたら、またなんかイヤミ言われるじゃない)

 あ、あいつが……生物教師……なんかヤだな……この時間……

>指を指す先には、アメリアの机。プラスかわいらしい、ピンクのチェック柄のお弁当箱があった。

 ふっ。ゼルもにくい事を。ちゃんと届けるとはな……

>…………おしっ。書けた〜。ああああっいけね! 明日から学校です〜!

 あ! そーいえば私も学校だったんだ……

>宿題やってなかった〜! 地理がぁぁぁぁぁぁ!

 なにぃぃぃっ!? そりゃあヤバイぞ! がんばってやれ♪ (←いじめ)

>すみません! 続きは結構遅くなると思います! じゃ!

 私はどんなに長くっても待ちますからご安心を〜♪
 それでわ〜!

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8476幻想恋物語〜V〜浅島 美悠 1/8-10:33
記事番号8458へのコメント

                   幻想恋物語〜V〜



すわぁ〜て……。はう…首が痛い…………。
とりあえず、気合入れてやっちゃいます!
V番、いざ出陣!!
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%


「うそぉ……」
アメリアがぼーぜんと呟く。
「よかったじゃない、アメリア! ちゃんと無事に戻ってて!」
「ええええええっ!? だって……一体誰がっ……?」
『さくらぐみ あめりあ』
この名札しか、これにはついていない。じゃあ…………もしか、して……?
「…………名前だけで……………探してくれたんでしょうか……」
あの男の人が…。見ず知らずの人間に………。
「へえ……なかなか見上げた根性ね…………。会ったら、お礼しときなさいよ」
「………リナさん!」
とーとつの叫び声。
「な、何よ今度は!?」
リナがどもる。
「お願いがあるんです! リナさんにしかできないことです!」
「は……へ、ほ?」
意味、解読不可能(笑)
「放課後、生徒会室でお話しします! いいですか? 帰んないでくださいよっ!?」
きーんこーんかーんこーん…。
チャイムが、ちょうどその時鳴った。


ばんっ!!! めこっ!
「お願いしますっ! リナさん!! あの男の人、探すの手伝って下さい!!!」
机を思いっきり叩き、そこがへこむ。まあ、アメリアのパワーは父親譲りだし……。
「アメリア………。まさか、ほんっとに一目惚れしちゃったワケ…?」
リナがニヤニヤしつつ、アメリアを見つめる。
………からかうとこはからかう、とゆーのも、リナの特徴。
しっかし……一体なんでこんなどんぐりなまこの胸なしお嬢ちゃんが、生徒会長なんかに……。
「………………。知ってる? 浅島……」
ほえ? 何が?
「アメリア……ちょっとごめんね…」
「り、リナさん?どこへ……」
「すぐ戻るわ……」
何なのよ……って! うそうそうそ! なんでこっちに来れるの!!?
(あたしの特徴の一つ……。あんたの世界に行き来できること!
くらえ! インバース・スペシャル・ハリケーン・キィィィィィィッッック!!!!)
どづしゃごががぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
「ふう………。さて、本題に戻るけど…。あんたにもっ、とーとー春がきたのねっ。
いや〜おめでとさんっ。あたしも、心から祝って上げるわよっ」
ポンっ(どこからともなく取り出した扇子を、開いて見せる。絵柄はもち、日の丸♪)
かぁ〜…。(アメリアが、リナのからかいに真っ赤になる)
「そっ、そんなんじゃありません〜!! 本当に、お礼がしたいだけなんですよぉ!」
「テレないテレない♪」
「とっ、とにかくっ! 見ず知らずの人間に! こんなに傷ついてまでお弁当を届けてくれるなんて!」
「その人は傷ついてないと思うわよ……」
「そんな親切な人には! ぜひとも、お礼をしなくては! 正義じゃありません!」(←無視してる)
どっぱ〜んっ!(アメリア、ガッツポーズ。バックに波しぶき………が見えたかどーかはわかんない)
ふう〜、ただいま〜。
「(ちっ……もう復活したわねっ?)」
「聞いてますか!? リナさんっ!」
「あ、もちろんよ。…………ま、他ならぬ親友のあんたの頼みだし。わかった。探して上げるわよ」
リナが、にっこりと笑った。
「あ、ありがとうございます!」
「ただし」
ぴっ!と人指し指を立てるリナに、『?』となるアメリア。
「机の修理代は払ってね(はぁと)」


アメリアとリナがそんな事を話しているのも知らず、職員室。
「ガウリイ先生」
机で突っ伏して寝ているガウリイ(こらこらっ! 仕事しろ仕事!)に、声をかけるおかっぱの男性。
数学教師のゼロス君。
「ふぁ…? なんか用か、ゼロス」
まだ、寝ぼけているのか、ぼーっとした表情だ。……もっとも、いつもぼーっとしているが。
そんなガウリイに、ぴらっと一枚の紙を渡す。
「落ちていましたよ。だめじゃないですか、これ転入届でしょう?」
「あ〜……そーだっけか…」
「へえ、あの医学界でも有名な、レゾさんのご子孫だとか……って聞いちゃいませんね…」
長い話になりそーだと察知したガウリイの野生のカンが、再び彼を爆睡モードへとひきずりこんだのだ。
…………………教師やめろよ……おめぇは……。
ほぅ……。
小さなため息をつき、紙をガウリイの隣に置く。
紙の左上に乗っていた顔写真には、端正な顔だちの、銀髪の青年が写っていた。
そんなことも知らず、眠り続けるガウリイ君でありました。


その夜。リナの家。
「『銀髪で、年はあたし達より少し上くらい。女の子みたいな体つき。寝顔は結構かわいい』
………寝顔の部分は抜くとしても……。うちの学校にはまずいないわね〜。銀髪の男子生徒なんて」
リナは難しい顔つきで、鉛筆でこつこつと机をたたいた。
「……ってことは………。他校の生徒…? ……う〜ん……。
……………う〜ん……」
三十分経過。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっかぁぁ!!! やめた! 面倒くさいわよ、こんなの!」
じゃ、どーすんのよ…。アメリアちゃんの頼みなんでしょ?
「こんなのよりっ! もっといー方法があんのよ!」
にんまり。
……………………何? それ…。
リナは、卓上電話を手に取り、番号を押す。
しばらくのコール音。
「あ、もしもし。シルフィール? あたしよあたし。…………そ。
………………………あ〜、ちゃうちゃう。ホントにガウリイとは何でも……ってそーじゃなくって!
あのね、実はアメリアが…………」
ぼしょぼしょぼしょ。
……ちょっと、小さくて聞こえないじゃない。
「………とゆーわけ。………うん……うん……。そう、銀髪の……うん。…………ありがと。
じゃあ、連絡網で、みんなに知らせて………あっ! アメリアはもちろん抜いてね…。 
それと、へんな同情とかはかえって傷つけるから…………うん…それじゃ……」
ピッ…。
電話を切ったリナの顔は、悪魔の笑みに満ちていた。


つづく。


%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
ふみゅみゅ〜。疲れた〜。フィブリゾが生物だったら、ゼロスは数学! 
ってゆー、勝手な思い込みです、はい。ゼラスは何かな〜。
ミナサマ、何が似合うと思いますです?
次は、一応ゼル君出そーと思ってます。気長〜お気楽〜に待ってて下さ〜い。
「あんたの作品なんか誰も待ちやしないわよ!」
そうですね……リナちゃん。そのとーりです…。

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8487幻想恋物語〜W〜浅島 美悠 1/10-09:54
記事番号8476へのコメント

                幻想恋物語〜W〜



思ったよりも、はやくに書けました。(いや〜よかったよかった)
すわっ! W番ただいま参上です!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「おはよーございます! リナさん! ガウリイ先生!」
「おっはよー! アメリア!」
「よう、アメリア」
元気よく手を振るアメリアに、リナとガウリイもひらひらと手を振る。
ガウリイの家と、リナの家は近所なので、通学路も同じなのだ。
「それとさ、アメリア。先生、とかつけなくていーわよ」
「ええー? でもガウリイ先生は教師でしょう? いくら仲良しだからって言っても…」
「あたしだってガウリイ、って呼んでるもん」
「そりゃ、リナさんはガウリイ先生とらぶらぶですから……」
「ちょっと! 何言ってんのよ! こいつはただの幼なじみ兼保護者よ!
とにかく、こんなくらげに『先生』なんてつけんのもったいないわよ」
うんうん。あたしも同感。
「でしょでしょ? なんで教師なんかにしちゃったのよ、浅島」
だって………なんか生徒にしちゃうと違和感あるしさ……。
「なあリナー。誰としゃべってんだー?」
「さあ………。昨日からなんですよね〜」
そんなこんなで学校へ到着。
教室へ着いて、ふとアメリアがリナに声をかける。
「あ、そーいえばリナさん。……何か……………わかりました? 昨日の……」
「1日でそうそう簡単にわかるわけないでしょ? ……一応、この学校の生徒じゃないってことぐらいかし
ら…わかったのは…」
しゅんとなる。
「ま、そんな早くにわかるよーな奴だったら苦労はしないって」
「そうですね…」
リナの励ましの言葉に、アメリアがにっこりと笑った。


そして。お昼。
「まったく………どうしてわたくしがこんなことを……」
ぶつぶつなにかを言っているのは、風紀委員マルチナ。(………似合ってねー…。)
彼女は、学園の周辺の掃除をしている。
「…………ふう、終わったわ。こんなに綺麗になるなんて……わたくしの祈りが、ゾアメルグスター様に通
じたのねっ!」
「おい…」
「ああっ! ゾアメルグスター様! ありがとうございます!」
「おい、あんた」
ぴくっ…。
(わたくしに向かって…あんた、ですってぇぇぇぇぇぇ!!?)
文句を言うつもりで勢いよく振り返ったが……。
そこにいたのは、銀髪の美青年だった。思わず、ぽーっとした顔つきで見とれる。
(かっこいー………)
「ちょっと聞きたいんだが……」
「ははははいっ!」
「スィーフィールド学園は、ここでいいのか?」
「えっ? ええ、そうです! あの……えと…」
「そうか………邪魔したな…」
ぼそりと言って、去っていく青年の背中を見つめるマルチナ。
「ああ………ゾアメルグスター様!! あの殿方は、あなた様からの贈り物なのですね!!?
ありがとうございます! わたくしは、この一瞬を忘れ………」
両手を広げて、はたと気づく。
「銀髪……」
昨日の連絡網。
「女の子のような体つき……」
生徒会長から、全校生徒へ。特別命令。
「……………あああぁぁあぁぁぁぁああぁぁぁぁあぁああああぁぁぁあぁぁ!!!!!!」
絶叫する。
懐からトランシーバーを取り出し、
「こちら風紀委員マルチナ! 
例の男性と思われる人物を発見! 学園へ侵入した模様! 至急、応援を頼む! どーぞ!」


「なんですってぇぇぇぇぇぇぇ!」
生徒会室で、ガウリイとお昼を食べていたリナは、その報告を受けると目をらんらんと輝かせた。
「捕まえて! これから、その男を捕まえるまで、全責任は生徒会が持つわ!」
「はいっ!」
報告をしにきた男子生徒が立ち去ると同時に、ガウリイがきょとんとしながらリナに問う。
「リナ、なにがあったんだ? 捕まえるとかなんとか………」
「ガウリイ、黙ってて!」
リナが猫口で、ぐっとお箸をにぎる。
「くっくっくっ……。まさかこんな早く見つかるとはね……」
ばきっ!
………折れた。
某マガジン漫画の主人公じゃあるまいし………あんたの握力はいくつだよ…。
「やかまし」
はい。
「なあなあ、リナぁ……」
「あーっ! もう、うるさいわねぇ! 何よ!」
リナが、ガウリイに向かって怒鳴る。
が、いともへーぜんと、ガウリイが首をかしげた。
「もーすぐ授業だぞ? それに、捕まえるとか……んなことして……」
「あーのーねー! ねーちゃん………もとい学園長の許可、取ったからいーの!」
「学園長って……………ルナさんか?」
そーです。えらいぞガウリイ。ちゃんと人さまの名前を覚えているなんて。
「そっ! ほら、これ。」
ばっ!とB5サイズの紙を広げる。
『リナ、あんたの好きなようにしなさい。ただ、学校の備品壊さないでね。
それと、アメリアちゃんとその子を、何としてもくっつけなさい。
この二つが守れなかった場合、おしおきを覚悟すること。いいわね。』
その下には、スィーフィールド学園の若き指導者、ルナ・インバースのサイン。
「かぁくぅごぉしなさいよぉぉぉぉ! あたしの命のためにもねぇぇぇぇぇ!」
お弁当を右手に燃えるリナ。
それにしても、この学園……奇人変人だらけね……。
(インバース・グレネイド・ボム!)
ちゅどごぉぉぉぉぉぉぉん!(爆発のおさまったあとには、何も残ってはいなかった)



つづく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あう………最初はマルチナの出番予定なかったのに……。
どこで狂ってしまったんでしょうか……?
でも、マルチナってなんとなく好きだな〜。性格が(笑)

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8529幻想恋物語〜X〜浅島 美悠 1/16-16:17
記事番号8487へのコメント

                     幻想恋物語X



今回、かな〜り混乱してますです。ほんっとうにごめんなさぁい…(泣)
ちなみに、Give a reasonはあたしの大好きな曲の一つですっ(はぁと)
X番! いよいよスタートですっ!!
’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’
ピンポンパンポンっ♪
(皆さん、こんにちは。今日のお昼の音楽は、林原めぐみさんのGive a reasonをお送りいたします。なお放送担当は、広報委員部長シルフィール・ネル………きゃあ! ちょっ! リナさん! 今お昼の……)
(全校生徒に告ぐ! 全校生徒に告ぐ! 昨夜の緊急連絡網の特別命令、覚えているわね!!?)
ざわっ…
ほぼ全員の生徒がざわめく。
その声は………天下無敵の(胸なし)生徒会長。自称美少女天才高校生リナ・インバース!
(そう! 我が校のアイドル、アメリア・セイルーンの『唇』を奪った男! 
そいつが、たった今! この校内に潜入したっていう、確かな情報が入ったわ!)
どよっ!
ますますざわめく生徒達。
(そいつを捕まえたら、女子には体育教師ガウリイ・ガブリエフと一日デート!
男子には、美術教師ゼラス・メタリオムの熱いキッス! を速いもの順で、一名様にプレゼント!)
『きゃぁぁぁぁぁぁ!!!』
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
(さあ! 今すぐその男を! 生徒会室まで連れてくるのよ! レディース・ゴー!!!)
たちまち、校内は戦闘態勢に入った。

そのころ。ちょうど受け付けにたどり着いた青年は………。
「ちょっと、あんた! そこの銀髪の!」
受け付け係(笑)のシェーラに呼び止められた。
「……あんた、注意した方がいいわよ」
「…………は?」
素っ頓狂な声を上げ、どういうことかと問い返す。
すると、シェーラはちょいちょいとある方向を指さし、
「あーゆーことよ。あんた、お尋ね者になってるんだから」
そう告げ、にんまりと笑みをこぼした。
どどどどどどどどどどどどどどどどっっ!!!!!
そこには、、もうもうと立ち込める砂煙あ→んど生徒達!
…………ってオイ………ここ廊下だろ…? なんで砂煙立つんだよ…。
「こちらB班! 受け付けにて、ターゲットを発見! 捕獲に入ります!」
『…ッガガ……了解…ッ』
小型トランシーバーから発される声。ものすごい剣幕でこちらをにらむ生徒達。
気分はもうフル○タ♪(おひ)
(ひょっとすると……ターゲットとは俺のことか?)
はいそーです。
(ちょっと待て…俺がいったい何をした!?」
そりゃもう色々と(はぁと)
それよりさ…………いーの? 早くしないと捕まるよ?
「がんばってね〜。影なが〜らオーエンしてるよんっ」
シェーラがこそっと叫ぶ。
そして、青年の意味のない逃避行が始まった!
ちなみに………。
「どんな男が現れても、あたしはグラウシェラー先生一筋よ…」
あとには、ぽーっと妄想に浸っているシェーラがいたという……。

ところ変わって生徒会室。
「なあリナ……オレと一日でぇとっつーのは聞いた事ないんだが……」
ジト目でリナを見つめるガウリイ。
「あ……あれは言葉のアヤってやつよ! ゼラス先生は……一応取引したし…」
どんな……はっ! ちょっと! まさかあたしの部屋からなくなったあ……。
(テーブル・ストライィィィィィィック!!!!)
ごしゃがっ!!!
「ふーっ。とにかく! いーじゃない、一日だけなんだし。ねーちゃんも許してくれてるし」
「………………リナ以外の女となんて………ブツブツ…」
うんうん、わかるぞガウリイ。あたしだって…あたしだって……!
「ちょっと…何作者と意気投合してんのよ。それよりガウリイ、アメリア探してきてくんない?
あの放送聞いてもこないってことは、屋上にいるはずだから」
そう、もちろん『キスされちゃったー』というウソを耳にして、あのアメリアがリナの元へ来ないはずはない。はずはないのだが………。
「アメリアなら、隣の個室のソファーで爆睡してるじょ」
「えっ!?」
ガウリイの何気ない言葉で、リナがあわてて個室の扉を開く。
「すぴぴ〜」
…………いたよ…マジで…。
「さては……作者。……あんた手ぇ抜いたでしょ?」
がふっ!(吐血)
くっ……はあっ……はあ…そんなことは…。
「………あやしいけど…まあいいわ。アメリアはこのまんま寝かしておきましょう。
この様子だと、あの放送聞いてなかったみたいだし」
それだけ言うと、今度は静かに扉を閉め、青年捕獲作戦に専念するのだった。

つづく

£££££££££££££££££££££££££££££££££££££
本気で遅くなってしまった美悠です。………まあ、見てないか。
あと二、三回で終わらせようと頑張っていますが………。
うぅ〜みゅ……何故シェーラまで出したかなぁ…あたしは………………。