◆−演技 ―偽り―−ゆうき(6/10-16:36)No.7041


トップに戻る
7041演技 ―偽り―ゆうき 6/10-16:36


初投稿なのでへたくそです。
そのうち上手く・・・ならないかもしれないけど(おい)、よろしくお願いします。
多分、ガウリナになると思います(変わるかもしれないけど)。
―――――――――――――――――――――――――――

演技 ―偽り―



『僕を殺して・・・じゃないと僕は君のことを――』

 絶え間ない苦痛の中で、青年は小さく呟いた。
しかし彼女は反応せず、ただ、がくがくとふるえている。

『お願い・・・僕は、君を・・・・・君を――』

 青年は涙を流した。愛する人を思って。その人を殺そうとしている自分を憎んで。

『僕ヲ、殺・・・シ・・・テ・・・』

 理性を失った青年は――青年だったモノは、その鋭い爪で・・・

鮮血が飛び散った。


=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=


「いー天気ね〜〜〜〜〜」
 芝生の上に寝転がって、リナは声を上げた。
「やっぱこーゆー日はお昼寝するに限るわ〜〜」
「おい」
「何よ」
 唐突に声をかけられて、リナはめんどくさそーに返事をした。
 ゼルガディスは仏頂面で、
「いつまでここにいるつもりなんだ?」
「もーちょっと」
「さっきもそう言ってたよな。お前の言う『もうちょっと』ってのは一体どれくらいの事なんだ?」
「ほんとーにもうちょっとよ。つかれてるんだからしょうがないでしょ。
ほら、ガウリィ達もまだ寝てるし」
「・・・・・たたき起こしてくる」
言ってつかつか歩いていくゼル君。
「いってらっしゃい。じゃ、あたしはそれまで寝てるから」
「・・・・・」


=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=


沈黙。

 もう動かない青年を前にして、彼女は小さく笑った。
 手の中の紅く染まったナイフを捨て、呟いた。
「バカね。あなた、本当に私があなたの事を愛しているとでも思ったの?」
 彼を思っていたのも、彼の前で笑っていたのも、すべては演技だった。
 彼女は続ける。
「私は王女なのよ?それに比べてあなたは・・・」
 ここではじめて、声が震えた。
「あなたは・・・・・」
 すべては演技だった。演技だったはずだ。

         <あう。終わらない(汗)。続きます>
―――――――――――――――――――――――――――――

しょっぱなから連続物などという無謀さ。
もとい1話にまとめる事の難しさ(爆)。