◆−遠くにいても−神無月 紗羅(6/5-23:25)No.6984
 ┣ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!−miyuki(6/6-22:59)No.6989
 ┃┗一番のりの感想、ありがとです♪−神無月紗羅(6/6-23:08)No.6990
 ┣遠くにいても2−神無月紗羅(6/6-23:11)No.6991
 ┃┗Re:遠くにいても2−miyuki(6/8-01:31)No.7008
 ┃ ┗あはは☆−神無月紗羅(6/8-07:49)No.7010
 ┣遠くにいても3−神無月紗羅(6/8-07:43)No.7009
 ┃┗Re:遠くにいても3−miyuki(6/8-23:15)No.7022
 ┃ ┗いつもありがと〜☆−神無月紗羅(6/10-07:32)No.7036
 ┣遠くにいても4−神無月紗羅(6/10-07:19)No.7035
 ┃┗Re:遠くにいても4−miyuki(6/10-22:54)No.7044
 ┃ ┗ごめんなさぁい(><−神無月紗羅(6/10-23:36)No.7047
 ┣遠くにいても5−神無月紗羅(6/10-23:26)No.7045
 ┃┗Re:遠くにいても5−miyuki(6/12-00:27)No.7051
 ┃ ┗へほ☆−神無月紗羅(6/12-23:44)NEWNo.7060
 ┗遠くにいても6−神無月紗羅(6/12-23:31)NEWNo.7059
  ┗Re:遠くにいても6−miyuki(6/13-00:19)NEWNo.7061


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6984遠くにいても神無月 紗羅 E-mail URL6/5-23:25


かなり昔に書いて、ほったらかしにしていたらツリーが沈んじゃってて。
ま、いっか、とほっておいた小説です(笑)
もちろんゼルリナ・・・?
ちょっちシリアスですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(^^

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『あなたのその瞳が好きよ。その熱く生きる瞳が。だから──』
明るい陽射しの中、少女が笑う。
『負けないように、悔やまぬように。あなたらしく輝いてね』

その男があたしとゼルの前に現れたのは、ある小さな街の手前まで来た時だった。
年は50を少し越えたぐらいだろうか。どこにでもいるような顔つき。ただ──その瞳だけがギラギラと輝いていて。
その冷たい眼差しに背筋がぞっとする。
だいたいこの街に近づく事をゼルはあまり望んでいなかった。だから手前のこの森で野宿しようと準備をしていた、そんな時に男が現れたのだ。
嫌な予感にゼルの腕をぎゅっと握り締める。
その男は暗い笑いを見せ、そして言った。
「よかったよ、お前が生きていて。──この手で殺せるんだからな」
ゼルの身体が緊張で固まるのが、隣にいてわかった。
「・・・貴方は、まさか──」
「──知り合いなの? ゼル」
「何も知らないのか。
そうだ、私はこの男の知り合いだ。──知り合いたくもなかったがな」
激しい憎悪の炎が、その男の瞳にはあった。皮肉げに口の端を歪め、男が笑う。
「この男は何も知らない私の娘を騙し、利用した。そして殺したんだ」
「──違うっ!」
とっさに声を上げるゼルを男はギラっと睨みつけた。
「・・・違う? いったい何が違うんだ。
お前の所為で娘は死んだ。娘は・・・もう帰って来ないんだっ!」
その叫びに込められていたのは深い悲しみと──愛情。
きっとこの人はその娘さんを愛していたのだろう。だからこそ、その失った悲しみは計り知れない。
けれど──
「ゼルは・・・そんな事しない。出来る人じゃないわ」
あたしの言葉に男は鼻で笑った。
「そう勝手に思っているがいい。せいぜい殺されないよう、気を付けてな」
「そんなっ!」
「リナ」
くってかかろうとしたあたしを、ゼルが片手で制する。
「ゼル・・・?」
「──いいんだ、リナ」
そんなゼルの姿を男は一瞥し、笑う。冷たい嘲笑。
「私は忘れない、お前の仕打ちを。そして私はお前を一生許さないっ!」
吐き捨てるように男はそう言い、そしてそのまま歩き去った。

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6989ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!miyuki E-mail 6/6-22:59
記事番号6984へのコメント

うあぁぁぁぁあ!続き見てぇぇぇぇぇえええ!
 しかも、ガウリイとアメリアは何処に行ったんでしょう・・・・?
 はっ! まさか、もうとっくに消去しちゃってるとか!?

 くうう! 私の求めていたゼルリナがあるとは! それも沙羅さんの小説ならなおさらうれしいです!
 これからもがんばって下さいね♪
 楽しみにしてるです(はぁと)

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6990一番のりの感想、ありがとです♪神無月紗羅 E-mail URL6/6-23:08
記事番号6989へのコメント

ども、かんそーありがとうございます♪

> うあぁぁぁぁあ!続き見てぇぇぇぇぇえええ!
実はこれ、現時点でまだ未完だったりします。あはははは(汗)
でも半分くらいはできてるので・・・

> しかも、ガウリイとアメリアは何処に行ったんでしょう・・・・?
> はっ! まさか、もうとっくに消去しちゃってるとか!?
そのとーり(笑)
現在ゼルとリナはゼルの身体を元に戻す方法を求め、旅をしています。
「ガウリイは・・・一緒に「いて欲しい」人だけど、でもゼルは一緒に「いたい」人なの」
なーんて台詞があったのか、さだかではありませんが(笑)

では、続きを御楽しみください♪

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6991遠くにいても2神無月紗羅 E-mail URL6/6-23:11
記事番号6984へのコメント

続きです。
かなりシリアス・・・?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

パチパチと、薪の爆ぜる音がする。
あの後──ゼルはただ苦しげに拳を地面に叩き付けた。
ゼルは何も言わない。だから・・・あたしも何も聞かない。
必要なら、何を言わなくてもきっと話してくれる。ゼルが話さないのなら・・・それはきっと必要の無い事なのだ。
「どうして・・・」
「ん? なに、ゼル?」
ゼルの呟きにあたしは顔を上げる。
「どうして何も聞かないんだ?」
視線を焚火から離さずに、ゼルがポツリと言った。
「ゼルは・・・聞いて欲しいの?」
「──いや」
「じゃあいいじゃない」
あっさりとしたあたしの言葉に、ゼルがゆっくりとあたしをみつめる。
「話したくない事の一つや二つ、誰だって持ってるわ。──触れられたくない傷だって、ある」
驚いたように開かれる瞳。あたしは小さく笑った。
「だって生きてるんだもん。傷付いても、傷付けても。あたしたちは──生きてる」
「──リナ」
生きてる。たとえどんな過去があっても、それでもあたしたちは生きてる。
そして過去を償える者は生きている者だけなのだから。
「聞いてくれ、リナ。お前にだけは・・・話したい」
苦しげにゼルが呟く。あたしは何も言わずただ頷いた。
「初めてここに俺が来たのは今から3年前。まだレゾの下で働いていた時だった。
その時もちょうどレゾの命令で、俺はある事件に首を突っ込んでいた。途中いろいろあって、俺はかなりの深手を負ってここまで逃げてきたんだ。そして出会った──アイツに」
ここではない、どこか遠くをみつめて。ゼルは噛み締めるように言葉を紡ぐ。
そしてあたしはまた一つ、ゼルを知ることになる──

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7008Re:遠くにいても2miyuki E-mail 6/8-01:31
記事番号6991へのコメント

 あああああ〜〜〜〜!
 待ってました。 いいえすよ〜
 めちゃくちゃ気になります!

 あいつって!? ゼル! 誰なの!?(笑)

 そいつぁ、リナよりええんかぁぁぁぁ!(大笑)

 続き楽しみにしてますどんっどんかいて下さいね
 (・・・・・・ラブラブで・・・・・・)(死)

 それでは・・・・

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7010あはは☆神無月紗羅 E-mail URL6/8-07:49
記事番号7008へのコメント

いつも感想ありがとうございます(^^

> あいつって!? ゼル! 誰なの!?(笑)
> そいつぁ、リナよりええんかぁぁぁぁ!(大笑)

そんなのリナの方がいいに決まってます(笑)
それにこれはあくまで「過去」のお話。
ゼルにとっては辛く思い出したくないものでも
リナならばその想いを共有する事が出来ると
そう思うからこそ、こうやって話しているんですねぇ。

> 続き楽しみにしてますどんっどんかいて下さいね
> (・・・・・・ラブラブで・・・・・・)(死)

らぶらぶで・・・・・・・・・・・・・がんばります(笑)

でぁ☆

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7009遠くにいても3神無月紗羅 E-mail URL6/8-07:43
記事番号6984へのコメント

なんか・・・良く考えてみるとゼルリナじゃない(爆笑)
でもこれは「リナだから」ゼルは話しているんです。
なので後ろから刺したりしないで下さいね(汗)

でわ、続きいきます♪

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「──ちっ!」
右腕は既に、感覚がなくなっていた。
無理も無い事だ。合成獣だとはいえ、呪文の直撃を受けたのだから。
「くそっ」
どうやら追手は撒けたようだが、それでも傷を治す手段を俺は持っていない。
見付けた小屋に入り、俺はようやく身体を休める。睡魔はすぐに訪れた。だが──
「──!」
何者かの気配にバッと身体を起こし、剣を掴む。
「誰だっ!?」
剣を抜き放そうとして、腕の痛みに俺は剣を取り落とした。
「──大丈夫?」
扉の前に立ち尽くしていた少女が俺の傍へと駆け寄ってくる。
「触わるなっ!」
俺の傷に触れようとした少女に俺はとっさに声を上げた。
その声に少女はビクッと身体を竦ませる。
「・・・ごめんなさい」
すまなそうに、少女が呟く。
──しまった。
この少女に悪気はないのだ。それはわかっている。それでも──この身体には誰にも触れさせたくなくて。
「傷・・・見るだけだから」
少女の言葉に、俺は改めてその娘の顔をみつめた。
考えてみれば俺のこの姿にも怯える様子を見せない。それどころか、素性も知らない怪しげな男を心配する。
「──何故だ? こんな化け物じみた男を、何故おまえは心配する?」
「だって・・・怪我してるんだもの。それにあなたは悪い人にみえないし」
真っ直ぐに俺の目をみつめる純粋な瞳。俺は慌てて視線を逸らした。
・・・こうゆう奴は苦手だ。
あまりに綺麗で、自分がどれだけ汚れているか思い知らされるから──
剣を拾うと俺はその剣先を少女に向けた。
「・・・今、俺がお前を殺そうと思えば殺せる。現に俺は今まで数え切れないほどこの手で人を殺してきた。その俺が悪い人に見えない、か?」
そう言って、笑う。皮肉げに、口を歪めて。
正直、これで少女は脅えて逃げるだろうと俺は考えていた。
だが──
「でも私は生きてるわ。それはあなたがあたしを殺さなかったから。殺せたのに・・・殺さなかった」
凛とした声で少女はそう言い、微笑む。
「あなたは悪い人なんかじゃないわ。たとえ過去にどんな事をしてたとしていても、あなたのその瞳は死んでなんかない。──必死で、生きてるもの」
まっすぐな瞳で、サラリとそんな事を言ってのけた少女はそっと隣へと腰を下ろした。
行き場を無くした剣先が鈍い光を放つ。
「手当てするだけですから・・・駄目、ですか?」
その言葉に俺は小さく息をはくと剣を下ろした。
「──いや、頼む」
俺は目を閉じ、ただ為されるがままに、手当てを受ける。
いったい自分は何故こんな気紛れを起こしているのだろう?
そう、これは気紛れだ。
俺がこんな見知らぬ女に気を許すわけがない。──許しては、いけない。
信じられるのは自分とその力だけで。
「──名は?」
これも・・・気紛れに違いない。
「ジュリアと呼んで下さい」
俺の言葉にその少女──ジュリアはニッコリと笑って答えた。

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7022Re:遠くにいても3miyuki E-mail 6/8-23:15
記事番号7009へのコメント

神無月紗羅さんは No.7009「遠くにいても3」で書きました。
>
>なんか・・・良く考えてみるとゼルリナじゃない(爆笑)

 ええ!?

>でもこれは「リナだから」ゼルは話しているんです。
 
 ああ、ゼルったら・・・(意味不明)

>なので後ろから刺したりしないで下さいね(汗)

 はいです♪

>「──何故だ? こんな化け物じみた男を、何故おまえは心配する?」

 それは、ゼルが魅力的だから・・


>あまりに綺麗で、自分がどれだけ汚れているか思い知らされるから──

 うあぁぁぁ!めっちゃええ言葉やーーー
 くぅぅ! ゼルかっこええ!


 神無月さん、ゼルくかくのうまいです〜〜!
 続き、楽しみにしてます!
 ジュリアとゼルがどうなるんや〜、と、気にしまくりながらまってます!

 それでは!

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7036いつもありがと〜☆神無月紗羅 E-mail URL6/10-07:32
記事番号7022へのコメント

こんちわ、神無月紗羅っす☆
いつも感想ありがとーね(^^

>>「──何故だ? こんな化け物じみた男を、何故おまえは心配する?」
> それは、ゼルが魅力的だから・・

そのとーり♪
危険な香りのする男って奴ですね(笑)

> ジュリアとゼルがどうなるんや〜、と、気にしまくりながらまってます!

どうなるって・・・どうもならないですよ?
だってゼルにはリナと言う運命の恋人が居るんですから♪
でも、ジュリアちゃんはもっと幸せにしてあげたかったな・・・(遠い目)

昔はシリアスしか書けなかったのに、最近妖しい物が書きたくて×2(爆笑)
でもあたしが書くと全然良くないんだよねぇ・・・
みーちゃんのこと、師匠って呼んでもいいですか?(笑)

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7035遠くにいても4神無月紗羅 E-mail URL6/10-07:19
記事番号6984へのコメント

うーん・・・
どこがゼルリナなんでしょうねぇ・・・(汗)
では、続きをどーぞ☆

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・それが、始まりだった」
そう言って目を伏せるゼルのその横顔は辛く、そして哀しい。
焚火を挟んで向かいあった形で座っていたのを、あたしはゼルの隣に座り直した。
あたしが傍にいても、何もならないだろうけど。
それでも・・・傍にいたくて。
「そしてジュリアは毎日のように、俺のもとへと来るようになった」


食べ物や薬をバスケットに入れて、ひょっこりと扉から顔を覗かせる。
明るい笑顔で、他愛もない話をして帰って行く。
そんな日々が続くうちに、いつしか俺はジュリアを待っている自分に気が付いた。
隣で笑うジュリアのその笑顔に、穏やかな気持ちになっていく。
このままでは・・・いけない。
変わる、変わってしまう。──変わりたく、ないのに。
まるでひだまりのような、ジュリアの笑顔。
その温もりが凍り付いた俺の心を少しずつ溶かしていった。


しかしそんな穏やかな日々は突然終わる事になる。
ある男の出現によって──永遠に。


傷が完全に癒えていない俺は小屋で睡眠を貪っていた。
幸か不幸か、合成獣となったこの身体は普通の人間以上の回復力を持ち合わせている。もう暫くすれば傷も完全に癒えるだろう。
そんな俺の安眠を破ったのは小さな騒ぎの為だった。
微かだが、争うような声が聞こえる。
暫くその声に耳を澄ましていると、やがて争っているわけではないことがわかった。
どちらかといえば片方の人間…男のようだが…が逆上して、もう片方の人間がそれを諌めている感じだ。
──もしかして…
自分の考えを確かめるために俺は小屋の扉を開ける。
扉は大きな軋みを立てて開き、その音で今まで騒ぎ立てていた声がぴたりと止まった。
「動いちゃだめです!まだ傷は癒えていないんですよ?」
慌てて俺のもとへと駆け寄ってくるジュリア。
そして騒いでいた張本人であろう男が一人。恨みがましい目で俺を睨みつける。
「ジュリア!そんな怪しげな男と付合うんじゃない!」
「何言ってるのよ。彼は怪我をしてるの。怪我をしてるってあたしは知ってるのに、どうしてほっておく事が出来るの?」
──なるほど、な。
どうやらこの男はジュリアに気があるらしい。
だから俺の存在が疎ましいのだろう。
「俺はお前を心配しているんだ。ジュリア!」
そう言って一歩踏み出した男にジュリアは冷やかな瞳を向けた。
「だからあたしを閉じ込めようとするの?あたしは物じゃないわ。そんなの大きなお世話よ!」
今まで見た事もないジュリアのその様子に、俺は驚いてジュリアの顔を見つめる。
ジュリアは毅然とその男を見据え、言った。
「あたしの道は、あたしが決めるの」
「だけど…」
「──何を言っても無駄だ。止めておけ」
再び何かを言いかける男に俺は声をかける。
これ以上何を言ってもジュリアの決意が変る事はない。
それは誰が見てもわかる事実で──
「お、お前がジュリアに変な事を吹き込んだんだな!?」
あまりといえばあまりな言葉に、俺は冷やかに男を見つめた。
「見苦しい男だな」
「なっ」
その言葉に男は絶句する。
あまりの馬鹿馬鹿しさにその男と言葉を交わす気も失せ、俺はそのまま背を向けた。
「待てっ!…お前の名は?」
男はとっさに声を上げ、そして俺の背に問いかける。
答える必要などない。だが──
「──ゼルガディスだ」
そう言って俺は男を一瞥した。
「用がそれだけなら、さっさと失せろ」

「…ゼルガディスさんって名前だったんだ」
続いて小屋に入ってきたジュリアは気まずい雰囲気を吹き飛ばすかのような笑顔で言った。
「さん付けはやめろ。気持ち悪い」
「じゃあ、どう呼べばいいの?」
耳慣れない言葉に俺は眉をひそめる。そんな俺にジュリアは困ったように首をかしげた。
「──…ゼルガディスでいい」
俺のその言葉に嬉しそうにジュリアは頷く。
自分でも信じられないくらい穏やかな気持ちで、俺はその笑顔を見つめていた。


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7044Re:遠くにいても4miyuki E-mail 6/10-22:54
記事番号7035へのコメント

>うーん・・・
>どこがゼルリナなんでしょうねぇ・・・(汗)

 大丈夫! 愛があれば!(大笑)
>では、続きをどーぞ☆

>そう言って目を伏せるゼルのその横顔は辛く、そして哀しい。
>焚火を挟んで向かいあった形で座っていたのを、あたしはゼルの隣に座り直した。
>あたしが傍にいても、何もならないだろうけど。
>それでも・・・傍にいたくて。

 きゃーーー! リナちゃんかわえぇぇぇ! 此処はゼルリナですな!
 くぅぅっかわいすぎ!

>変わる、変わってしまう。──変わりたく、ないのに。

 そりゃぁもう、ゼルがかわっちゃうのはリナちゃんのおかげで、リナちゃんだけのために♪


>「さん付けはやめろ。気持ち悪い」
>「じゃあ、どう呼べばいいの?」
>耳慣れない言葉に俺は眉をひそめる。そんな俺にジュリアは困ったように首をかしげた。
>「──…ゼルガディスでいい」
>俺のその言葉に嬉しそうにジュリアは頷く。
>自分でも信じられないくらい穏やかな気持ちで、俺はその笑顔を見つめていた。

 あああぁぁぁぁぁぁ!  っつーことは、次回からジュリアちゃんは、ゼルのことを、ゼルガディスって呼ぶんですね!?
 続きが見たいぃぃぃっ
 どうなるんですかっ?

 早く載せて下さい! でないと、禁断症状が!(笑)

 つづき、がんばって下さい。  それでは!
>
>

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7047ごめんなさぁい(><神無月紗羅 E-mail URL6/10-23:36
記事番号7044へのコメント


> あああぁぁぁぁぁぁ!  っつーことは、次回からジュリアちゃんは、ゼルのことを、ゼルガディスって呼ぶんですね!?
> 続きが見たいぃぃぃっ
> どうなるんですかっ?

こうなります(笑)←「遠くにいても5参照」
ゼルガディスって、まともに名前、呼ばしてあげれなかった・・・(汗)
でもって、最後のジュリアちゃんの台詞が、この題名となったわけです。

> 早く載せて下さい! でないと、禁断症状が!(笑)

禁断症状って・・・いったい・・・?(笑)
でも、そう言ってもらえるとすっごくやる気が出ます。
ありがとね☆

> つづき、がんばって下さい。  それでは!

はぁい♪
出来るだけ早くアップしますね(^^

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7045遠くにいても5神無月紗羅 E-mail URL6/10-23:26
記事番号6984へのコメント

ラブラブ・・・じゃないです(汗)
ちょこっとだけシリアス??

でぁ、どうぞ☆

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「俺は…ジュリアに惹かれていたんだな。
あの時はそんな想いに気付く余裕もなかったが」
視線を地面に落とし、何の感情もこもらない声で淡々と話すゼル。その姿が余りに痛々しくて、あたしは思わずその手を握りしめた。
ただ、一人ではないのだと伝えたくて。
そんな気持ちが通じたのか、ゼルはあたしを見てふっと笑った。しかし次の瞬間、また暗い影をその顔に落とす。
「──長居を、し過ぎたんだ。
村人たちも俺の存在に気付き、そしてそれを恐怖に感じるようになった」


穏やかな村だった。
昔も、そしてこれからも。平和な時が流れてゆくはずだった。
そこに一人の男が現れた。
その男は異形の姿をしていた。
そして男は追われる存在だった。
様々な悪事を働き、その手を血で汚してきた。

──いつか自分達が殺されるのではないか──

人々は恐怖した。
恐怖は混乱によりさらに増幅した。
だが村人達は臆病だった。
自分が人殺しになる事を恐れ、尻込みをするだけだった。
そんな時、一人の男が言った。
──あの男はジュリアを騙し利用している、と。
そして村人達は立ち上がる。
恐ろしい男に騙される哀れな少女を助ける為に。
自分たちの平穏な生活を護る為に。

──『正義』という言葉を盾にして──


「──ガディス!ゼルガディス!?」
激しく叩かれる扉の音とその叫びに俺は慌てて剣をつかむと扉を開ける。
「どうしたんだ、こんな夜中に?」
扉をあげたその前には予想通りジュリアの姿。
そのただならぬ様子に俺は不吉な予感を抱き、問いかけた。
「──みんなが」
よほど急いで走って来たのだろう。
苦しそうに呼吸を繰り返しながらようやくの事でジュリアは言った。
「あなたは・・敵だって。あたしは騙されて利用されてるんだって。
違うって、いくら言っても解ってくれないの。それどころか今、こっちに向かってる」
「──そうか」
何故だか俺は驚く事無く呟いていた。
こうなる事は予想できる事だったのだ。──考えたくなかった事ではあるが。
「逃げて、お願い」
ジュリアの言葉に俺は一瞬躊躇し──そして頷く。
ここまで押し寄せてくるとなるとかなり興奮しているのだろう。
暴徒となり集団で襲われたら、おれも反撃しざるおえなくなる。
しかしそれでは何の解決にもならない。それどころか余計に敵意を持たれるだけだ。
それがわかっていたからこそ、俺は素直に頷いたのだ。しかし──
「…お前は、どうするんだ?」
一瞬答えるのに迷ったのは、きっとジュリアがいたから。
「あたしならだいじょーぶよ。心配しないで」
そう言っていつものように明るく笑う。
──その笑顔に自分は何度救われたのだろうか。
そんな事を思ったのは、きっともう二度と会えない事を知っていたから。
俺は一つ頷くとそのまま森へと駆け出そうとした。その、刹那──
「いたぞっ!」
叫びと供に、おれとジュリアの姿が光に照らし出される。
「──ダメっ!」
一瞬、何が起こったのか理解できなかった。
人々は弓を引き、そしてジュリアは俺を守るようにその手を広げる。
「やめろぉ!!!」
俺の絶叫が響いたその瞬間──ジュリアの身体が軽い音と共に地に落ちた。
そして世界は凍り付く。
「──ジュリ・・ア…?」
とっさにかけより、その身体を抱きしめる。
無数に刺さった矢から流れだす血。そしてその表情がすべてを物語っていた。
「ゼル・・ガデ…ス」
「よせっ!話すんじゃない!」
とっさに怒鳴る俺の姿にジュリアは小さく微笑む。
周囲の奴らといえば、自分達が一体何をしたのか、それにようやく気がつきその場に立ち尽くしている。
「あたしなら・・・大丈夫、だから。だから──」
その小さな手が俺の頬に触れた。
「あなたの夢を・・・諦めないで」
いつもと変わらぬ、真っ直ぐな瞳で。痛みに顔を歪め、それでも微笑んで。
「遠くにいて、信じてる」
吐息のような呟きが地に落ち、そして──壊れた。
「うわあぁぁーーー!!!」
それは怒りだったのだろうか、悲しみだったのだろうか。胸を突き上げる衝動に俺は絶叫する。
──遠くにいて、信じてる
その言葉が切なくて。
ただもう二度と俺に笑いかける事もない、その小さな身体をきつく抱きしめた。

それは暗い夜の出来事。

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7051Re:遠くにいても5miyuki E-mail 6/12-00:27
記事番号7045へのコメント

>「俺は…ジュリアに惹かれていたんだな。

なんですと!?(笑)

>その姿が余りに痛々しくて、あたしは思わずその手を握りしめた。
>ただ、一人ではないのだと伝えたくて。

 ああー、やっぱり、神無月さんのリナちゃんには、そそられるもんがありますねぇ・・・(じゅるり)


>村人たちも俺の存在に気付き、そしてそれを恐怖に感じるようになった」

 ゼルみたいなナイスガイに恐怖を感じるとは!


>「…お前は、どうするんだ?」
>一瞬答えるのに迷ったのは、きっとジュリアがいたから。
>「あたしならだいじょーぶよ。心配しないで」
>そう言っていつものように明るく笑う。

 ジュリアちゃんも、かわええなぁ・・・

>──その笑顔に自分は何度救われたのだろうか。

 これからは、リナちゃんがいるさ☆

>俺の絶叫が響いたその瞬間──ジュリアの身体が軽い音と共に地に落ちた。
>そして世界は凍り付く。
>「──ジュリ・・ア…?」
>とっさにかけより、その身体を抱きしめる。
>無数に刺さった矢から流れだす血。そしてその表情がすべてを物語っていた。
>「ゼル・・ガデ…ス」
>「よせっ!話すんじゃない!」

 あう・・・

>それは怒りだったのだろうか、悲しみだったのだろうか。胸を突き上げる衝動に俺は絶叫する。
>──遠くにいて、信じてる
>その言葉が切なくて。
>ただもう二度と俺に笑いかける事もない、その小さな身体をきつく抱きしめた。
>
>それは暗い夜の出来事。

 ・・・・・かっこええ!!
 っつうか、ゼルーって感じ!

これからどうなるんですか?
 次からは、リナちゃんとラブラブですか!?
 ジュリアが殺された後の、ゼルの行動は!?
 あう〜・・・きになるです〜、続き、期待してますです。

 それでは
>

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7060へほ☆神無月紗羅 E-mail URL6/12-23:44
記事番号7051へのコメント

いつもかんそー大感謝☆の紗羅です(^^
うんうん、励みになるなぁ♪

>>それは暗い夜の出来事。
>
> ・・・・・かっこええ!!
> っつうか、ゼルーって感じ!

陰のあるゼルの過去を書いてみたかったのです☆
カッコイイといわれると、ほっと一安心(^^
ゼルはやっぱりいい男ですから♪

>これからどうなるんですか?
> 次からは、リナちゃんとラブラブですか!?
> ジュリアが殺された後の、ゼルの行動は!?
> あう〜・・・きになるです〜、続き、期待してますです。

ラブラブって言うか・・・
とにかくリナの存在がゼルにとっては救いであり、そこら辺を書けたらいいなぁと思ってます(^^
もちろん、かっこいいリナも書きたいです♪

・・・・・・・あくまで希望(爆)

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7059遠くにいても6神無月紗羅 E-mail URL6/12-23:31
記事番号6984へのコメント

うーん、ちょっとジュリアちゃんサイドの番外編を書こうかどうか迷ってる紗羅です♪
一番最初の台詞はジュリアの言葉なんですね。あれはゼルと過ごした平和なひとときの一部分なんです。今回はそこら辺すっ飛ばしちゃったので・・・
どうしよっかな??

とりあえず、続きです♪

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「──そして、俺はその場から逃げだしたんだ」
そう言ってゼルは小さく笑った。それはひどく自嘲的な笑みで──
「ジュリアさんの為に・・でしょ?」
何の慰めにもならない事を知りつつ、それでもあたしは言わずにはいられなかった。
きっとゼルは村人たちを殺したいほど憎んだ筈だ。
それでも、たとえ村人たちをすべて殺したところでジュリアさんは戻ってこない事。そしてなにより、そんな事をすればジュリアさんが悲しむ事を、ゼルは知っていたのだ。
だからこそそのまま姿を消した。そう、怒りと悲しみが狂気に結びつく前に──
「・・・あの人はジュリアの父親だ」
ぽつりと呟くゼルのその言葉にあたしはようやく全てを理解する。
あの人にとってもジュリアさんは何者にも代え難い存在だったのだ。──誰かを憎まなければ、生きていけない時もある。
やりきれない想いにあたしはただ息を吐く。
誰が悪かったわけではない。ただ、みんなが少しずつ弱かっただけで──
「・・・ゼル」
わずかに震えるその肩を、あたしは黙って抱きしめた。

──夢を見た。

ジュリアさんが、微笑っていた。
少し困ったような表情で。悲しげな瞳で。
顔も知らないはずなのにわかった。
「ああ、この人はジュリアさんだ」って。
懐かしくて切なくなるようなこの感じは、きっと同じだから。
そう、ゼルを思う気持ちは──同じ。
だから感じた。心が。
想いが同調―シンクロ―する。流れ込んでくる心。
『──お願い。伝えて』
その心に怒りはなかった。
理不尽な理由で殺されてしまったと言うのに。
限りない可能性を秘めた未来を失ってしまったと言うのに。
『あたしは・・・幸せだった。誰よりも──幸せだった』
穏やかな微笑み。
そう、たった一人の人間に出会えた。それだけで人は変われるから。
輝くその瞳が不意に哀しみに揺れる。
『だから──もう誰も、あたしの為に泣くことはないの』
脳裏にジュリアさんの父親の顔が閃いた。
暗い目をしたあの人は、どれだけの夜を涙で越えたのだろう?
そしてそんな父親を、ジュリアさんはどんな思いで見守ってきたのだろう?
想いを馳せるだけで苦しくなり、涙が零れる。ただ・・・切なくて。
『──お願い』
「・・・わかった」
ジュリアさんの呟きにあたしはしっかりと頷いた。
「その依頼、確かにあたし、リナ=インヴァーズが受けたわ」

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7061Re:遠くにいても6miyuki E-mail 6/13-00:19
記事番号7059へのコメント

>うーん、ちょっとジュリアちゃんサイドの番外編を書こうかどうか迷ってる紗羅です♪

あ、みたいです。

>「・・・ゼル」
>わずかに震えるその肩を、あたしは黙って抱きしめた。

 うおおおお!?
 ふっ、やるな、リナちゃん!

>「その依頼、確かにあたし、リナ=インヴァーズが受けたわ」

 あうう、リナちゃんかっこいい〜ん♪
 やっぱり、ゼルリナがいっちばん♪

 あ、この「リナ=インヴァース」って、「バ」が「ヴァ」になってますが、わざとですか?
 はっ、もしや、わざとパチもんに・・・(笑)

 では、続きを楽しみにしてるです。
 次からは、リナちゃんの見せ場ですね
>