◆-はじめまして。-えむ(1/18-22:36)No.6105
 ┣INTO THE LIGHT-えむ(1/18-22:50)No.6106
 ┃┗KEY OF LOVE-千恵風味(1/26-21:52)No.6152
 ┃ ┗Re:KEY OF LOVE-えむ(1/29-15:45)No.6181
 ┗-えむ(1/21-00:59)No.6122


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6105はじめまして。えむ E-mail 1/18-22:36



はじめましてー。ROM人間のえむと申します。
ROM人間のままで居れば良いのに、皆様に触発されて投稿したくなっちゃいました。(えへ)←撲殺
無茶苦茶拙い文なんですが、読んでいただければ幸いです。
あ、ゼルアメですー。



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6106INTO THE LIGHTえむ E-mail 1/18-22:50
記事番号6105へのコメント

INTO THE LIGHT

ゆっくりと息を吐く。
朝の冷たい空気でアメリアの肌はちりちりと痛む。
(もう一枚着たい)
昨日の夜に買っておけば良かったのだが、そこまで頭が働かなかったのだ。自分のうかつさに情けなくなったが今からどうこう言っても仕方がない。こんな事態出なければリナにマントでも借りるところだが、今に限ってはそんなことできない。
そんなことをしたら全てが台無しになってしまう。
だって、もう少し。もう少しだけ待てば、きっと、彼が。
来る。
あの、信じられないくらい自分の言葉を理解してくれない人が。何を言っても自分の意図したことをまったく読み取ってくれない彼が。
(別に、それでもいいですよ。無理矢理分からない振りをしたいって言うんなら)
こっちにも、考えがある。ただの一国のお姫様だとか、侮ってしまわては困る。自分は、姫の前にアメリアだ。愛と正義の使者をなめてもらっては困る。
そこまで、考えてからアメリアはもう一度大きく息を吸った。
そして、息を詰めて、道の向こうに全神経を集中させる。
………視界の真中に白いフードが映った。
アメリアは止めていた息を吐き出して微笑った。
彼が、来た。
アメリアはその人影に向かって走り出した。

きっと彼は何時か近いうちに私達とは別れてしまうのだろう事は分かっていた。納得も自分なりにしているつもりった。
彼には、確固たる目的があってのことだったし、自分にそれをどうこうする権利は全くなかった。彼が自分の本当の体を取り戻したいというのも、アメリアに理解できた。
つまり、アメリアには彼を止める正当な理由というものを持ちようがなかった。
(しょうがないじゃない。ぜルガディスさんが何時かどこかに行ってしまうなんて事、分かりきっていたじゃない。本当に好きならば、何にも言わないで笑って別れるのが正義よ。)
理性の部分のアメリアはそう言っていた。
だけど。諦めきれなかった。もっと彼と一緒にいることを。もっと一緒に旅がしたかった。邪魔でもなんでもいい。ただ、一緒に居たかった。
それが、自分のわがままだということも分かっていた。それでも。
そして、チャンスは思わぬところに落ちていた。
お風呂上りにゼルガディスとガウリイの泊まっている部屋の前を通ったとき、ガウリイの大きな声がした。
(宿でこんなに大きな声をあげるなんて、迷惑ですね。悪……?)
自分の普段の行動を棚に上げ注意してやらなくちゃ、などと考えてドアを開けようとすると再び中からガウリイの声がした。
「そんな!じゃあ、アメリアはどうするんだ!?アメリアの気持ちは少しも考えてやれないのか!!」
自分が会話に出てきたため、ドアを開けようとしていたアメリアの手が止まった。
(何の話をしているのかしら……・)
あのガウリイが珍しく大声をあげている。しかも、自分の名前がその会話の中に出てきてしまったとあれば無視できない。
(これは盗み聞きじゃありませんっ!偶然です、偶然!)
自分に言い訳しながら気配を消してドアにへばりつく。
「せめて、別れの挨拶でもしてやれよ。なんで、明日の朝なんて急に…」
「別れの挨拶なんてしたら別れられなくなるだろうから言ってんだ。朝急にでも出ないと別れられない。あいつが泣いているところなんて見たくないんだよ。」
「知ってるか、ゼル?そういうのをエゴっていうんだ。」
「だったら、どうすればいいんだよ!」
抑えているがいまにも怒鳴りそうな声にアメリアは思わずドアから身を離した。頭の中には今の会話がぐるぐるとまわっている。
(どうしようどうしようどうしよう。ゼルガディスさんは明日出発?聞いてません、聞いてませんよ、私。そんな話、一度も聞いてません。ゼルガディスさんずるいです。卑怯です。)
あまりの出来事に足をふらつかせて、アメリアは部屋に戻った。
「旅につれていってやれば良いだろ。アメリアもそれを望んでいるし、お前もそれで良いはずだ。」
「だが、あいつはあれでもセイルーンの皇女なんだ。おとなしく都に帰って少し落ち着けば、きっといつか俺のことなんか忘れる。それで、身分に会った夫を見つけて結婚する。そうしたほうがずっとあいつは幸せになれると思わないか?あれはただの一時の感情だ。すぐに、収まるさ。」
「………。それで、お前は良いんだな。」
「ああ………。」
「分かってるんだな。今、アメリアと別れるってことが一生会えないかもしれないってことだと。」
「願ったりだ。」
「……そうか。じゃあ、好きにするがいいさ。」

ばたん。
勢い良くしまったドアに、リナは何があったのかと隣の部屋からでてきた。
「どうしたのよ、アメリア?」
「どうしましょおーリナさんー!ゼルガディスさんがっ、ゼルガディさんがっ!!」
あまりのことにしゃくりあげながら、支離滅裂な言葉を口走るアメリア。
「アメリア、アメリア落ち着いて。落ち着かなきゃ何も事態は変わらないわ。落ち着きなさい。」
リナはアメリアの目を見据えていった。
「…っく……はい……」
一喝で落ち着いたアメリアにリナは微笑って言った。
「で、何があったの?」
「……それが…………」
アメリアが全てを語り終わっったあと、リナは憤然とした顔で言った。
「ようするに、あのゼルガディスとかいう大馬鹿者が全部悪いのね?」
「…けど、私がついていきたいのは、ただの私の我が侭なんです。ゼルガディスさんの邪魔になるかもしれないし…。」
「アメリアはそれでいいの?」
「…良くないですっ!私は…私は、ゼルガディスさんと一緒に旅がしたいです!!」
「よくいったわ、アメリア!そうこなくちゃ!じゃ、準備するわよ?」
「え?なんのですか?」
「ガウリイ並みのクラゲな質問しないのっ!もちろん、旅の準備よ!」
「えええ!?いいんですかぁ?」
「いーのいーの。」
パタパタと手を振ってリナは答えた。リナには勝算があった。というよりむしろ…アメリアがたんに自分を過小評価しすぎなのだ。
もちろん、ゼルガディスは強いと思う。肉体的に、そして精神的にも。生半可な覚悟でついていくなんて言うのならそれは無理だ。ときっぱりいえる。しかし、アメリアはゼルガディスのことが生半可でなく好きだし、逆もまた然り。
(だいたい、ゼルはアメリアには弱いからね。)
そういうふうに考えると、ゼルガディスも案外尻にしかれているのかもしれない。
(まったく、うちのパーティーの男どもはだらしがないんだから。)
自分達がしっかりしすぎてるのよね、とリナは思いアメリアの荷造りを手伝い始めた。二人が居なくなったらガウリイとまた二人旅だなと、寂しさの中にちゃっとだけ嬉しさを見出しながら。

私でも分かる胸の鼓動。
震える胸、震える指。
ひとみの奥、髪の先。
あふれだしてる私の心。
かなうのなら、私を見て。

「いつか、ゼルガディスさんが言ってた言葉……あの時はなにも言えなかったけど、今度はきっと自信を持って言い返せます。」
「………。」
「もしも、未来がなかったなら連れて行ける。そう言いましたよね。
私、あの時何もいえませんでした。あれから会えて本当に良かった。やっと、私、ゼルガディスさんに言える言葉見つけたんです。」
そういって顔に満面の笑みを浮かばせる。
「守り抜きたい、ものがあるから。」
(それさえ分かれば怖くはない。)
一瞬、ゼルガディスはなにを言われたか分からなかった。頭の中にその言葉の意味が染み渡るまでに少しの時間を要した。
「それで、いいのか?」
「いいんです。私は、アメリア=ステラ=ウィル=セイルーンです!」
「そうか。」
苦笑ともとれる笑いを浮かべて彼は言った。
「じゃあ、行こうか。アメリア。」
驚きで一瞬目が丸くなる。だけど、それはすぐに満面の笑みに変わって。
「はいっ!」

いつのまにか、あたりは暖かくなっていて。
今日も絶好の旅日より。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
はい、どうだったでしょうか。
なんか、別人が居ますね。(笑)
、、、皆、偽者でしょうかね。
なんか、訳わかんないところおおいでしょうかね。はう。
題はMISIAのTHE GLORY DAYSからです。
アルバムもっていらっしゃるかたは歌詞見れば少しは訳わかるかもしれません。
保証はしかねますが。(泣)ごめんなさい。
読んでくださった方ありがとうございました。
感想いただけるとれしいです。(おこがましいかも……)

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6152KEY OF LOVE千恵風味 1/26-21:52
記事番号6106へのコメント

えむさんは No.6106「INTO THE LIGHT」で書きました。
>
>INTO THE LIGHT
>
>ゆっくりと息を吐く。
>朝の冷たい空気でアメリアの肌はちりちりと痛む。
>(もう一枚着たい)
>昨日の夜に買っておけば良かったのだが、そこまで頭が働かなかったのだ。自分のうかつさに情けなくなったが今からどうこう言っても仕方がない。こんな事態出なければリナにマントでも借りるところだが、今に限ってはそんなことできない。
>そんなことをしたら全てが台無しになってしまう。
>だって、もう少し。もう少しだけ待てば、きっと、彼が。
>来る。
>あの、信じられないくらい自分の言葉を理解してくれない人が。何を言っても自分の意図したことをまったく読み取ってくれない彼が。
>(別に、それでもいいですよ。無理矢理分からない振りをしたいって言うんなら)
>こっちにも、考えがある。ただの一国のお姫様だとか、侮ってしまわては困る。自分は、姫の前にアメリアだ。愛と正義の使者をなめてもらっては困る。
>そこまで、考えてからアメリアはもう一度大きく息を吸った。
>そして、息を詰めて、道の向こうに全神経を集中させる。

強気のアメリア嬢。 

>アメリアが全てを語り終わっったあと、リナは憤然とした顔で言った。
>「ようするに、あのゼルガディスとかいう大馬鹿者が全部悪いのね?」

うーん。「〜とかゆう」っう言い方がすきっす。
>
>私でも分かる胸の鼓動。
>震える胸、震える指。
>ひとみの奥、髪の先。
>あふれだしてる私の心。
>かなうのなら、私を見て。
>
♪IN TO THE LIGHT〜♪\(^ー^)/

>
>いつのまにか、あたりは暖かくなっていて。
>今日も絶好の旅日より。

アメニモマケズ、カゼニモマケズ、そして・・・。

>題はMISIAのTHE GLORY DAYSからです。
>アルバムもっていらっしゃるかたは歌詞見れば少しは訳わかるかもしれません。
>保証はしかねますが。(泣)ごめんなさい。
>読んでくださった方ありがとうございました。
>感想いただけるとれしいです。(おこがましいかも……)
>
きゃー! いいっすよね、いいっすよね?!
あのアルバム、ほとんど毎日きいてます。声が高いっつーの、歌えない事はないケド。
 あたしは『特に』お気に入りなのは「KEY OF LOVE」です。
<ふりかえる貴方のそのまなざし/忘れられなくて/今も未だこの道/たちすくんでる>。 はっきしいって、コレはガウリナだと、きめつけています。
だってだって、あ〜もぉっ!あのうた全てがもう「ガウリナ魂」!←意味不明。
 「THE GLORY DAYS」もゼルアメ・・・てぇな感じでしょうか?
「メロディ」もガウリナかな?<恋はおどろくほど/ちいさなコトバに傷ついて/どおしてもできない/ふみ出せないよ/ねえ おねがい この壁をこわして>
 がふう。嗚呼、あたし的な意見ばっかりはきだしてしまって。
とにかく!
 アメリアはゼルと、しあわせになってほしいですねぇ。 たとえ、はなれて暮らしていかなくてはならなくなっても、“わすれえない”。
 ああ、理想論。 
でわ。 千恵。

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6181Re:KEY OF LOVEえむ E-mail 1/29-15:45
記事番号6152へのコメント



>きゃー! いいっすよね、いいっすよね?!
>あのアルバム、ほとんど毎日きいてます。声が高いっつーの、歌えない事はないケド。
> あたしは『特に』お気に入りなのは「KEY OF LOVE」です。
><ふりかえる貴方のそのまなざし/忘れられなくて/今も未だこの道/たちすくんでる>。 はっきしいって、コレはガウリナだと、きめつけています。
>だってだって、あ〜もぉっ!あのうた全てがもう「ガウリナ魂」!←意味不明。
> 「THE GLORY DAYS」もゼルアメ・・・てぇな感じでしょうか?
>「メロディ」もガウリナかな?<恋はおどろくほど/ちいさなコトバに傷ついて/どおしてもできない/ふみ出せないよ/ねえ おねがい この壁をこわして>
> がふう。嗚呼、あたし的な意見ばっかりはきだしてしまって。
>とにかく!
> アメリアはゼルと、しあわせになってほしいですねぇ。 たとえ、はなれて暮らしていかなくてはならなくなっても、“わすれえない”。
> ああ、理想論。
 
感想どうもです―。ラヴーーっ!すっごくうれしー。
無茶苦茶感謝中!です!!

「KEY OF LOVE」良いですよねー。あたしも好きですー。
けど、カラオケで歌おうとするとmisiaってキツイですよね、ほんと。
いや、それでも好きだから歌っちゃうけど。迷惑を省みない女。
ちえさんはガウリナお好きなんですね。文からひしひしと伝わってきます。(^^

なんか、好きなカップリングのことを考えながら曲を聴くと全てがそのカップリングの曲に聞こえるから、いい感じにあっちの世界の住人になってます。
あははーん。たのしーなー。ラヴはいいですね。(意味不明)

なんか、千恵さんのラヴ度に当てられて「KEY OF LOVE」のガウリナかいちゃってますー。呆れなかったら見て下さいね―。(笑)
本当に節操ないんだから、自分。
スレキャラ皆好きだからねー。みんな幸せになって欲しいと思うと、、、。
カップリングって難しい。うみゅ。(謎語り)
でわ!

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6122えむ E-mail 1/21-00:59
記事番号6105へのコメント

ゼロリナのシリアスだったり。
節操無いなー、自分。

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悪い夢を見た気がしたの。

暗闇の中であたしは目覚めた。上半身を起こしてみると隣にはゼロスの姿。
ああ、いつものとおりだ。彼は、どこにもいったりなんてしない。
あたしがそうと望まない限り。
「ゼロス」
彼の名前を呼ぶ。願いを込めて。
「ゼロス」
だけど、どこかに行ってしまうんじゃないかと思って。どこか、遠いところへ。
「ゼロスッ!」
「おやおや、どうしたんですか、リナさんらしくもない。怖い夢でも見たんですか?」
隣で眠っていたゼロスがやっと目を覚ます。おどけた口調でそんなことを言うけど今のあたしにとって言葉なんて意味が無い。
「ここに、いて。あたしの隣に居て。」
「居ますよ。リナさんの隣に。」
「ずっと、居て。ずっとずっと、いつか混沌にかえったとしても。」
「……リナさん?」
言葉なんて意味は無い。
言葉でなんて、彼を縛ることができない。
「思い出しちゃったのよ。全部。全部思い出しちゃったの。」
「………」
「もう…やめよう。暖かい夢を見ていた分だけ現実は冷たいのよ……。」
何時の間にか気づかないうちに流れていた涙によって語尾がかすれる。
「もう少し、もう少しだけでも夢を見ていたかったですね……。」
ゼロスの馬鹿。ううん違う。馬鹿なのはあたしもだ。分かっていてなお甘美な誘惑に負けてしまったあたし。きっとできないことじゃなかった。ゼロスの幻惑を破ることは。
「なによ、ゼロス。一生ここにあたしと閉じこもっているつもりだったの?」
いつもの自分のペースで不敵に笑いながら喋ってみる。
現実に戻ってもつらくない様に。
「あたしはそんなのまっぴらごめんだからね。やりたいんならゼロス一人でやってよね。」
そんなあたしの様子を見てゼロスが笑った。その姿はもう、いつもの黒い僧衣。
「手厳しいですね。」
そう言ってゼロスは自分の手をあたしの手にからめてきた。
「じゃあ、行きましょう。」
ヴ…………ん……
虫の羽音のような音が聞こえたと思ったら、もうそこはあたしが泊まっていた宿だった。
隣にはアメリアがぐっすりと眠っている。
「では、また会いにきます。良い夢を。」
そういってゼロスは闇に掻き消えた。
その途端、隣で熟睡していたはずのアメリアがいきなりガバと身を起こした。
「悪の気配がっ!………ってあれ?どーしたんですか、リナさん。そんなところに突っ立って。ところで今誰か居ませんでした?」
………さすが、アメリア……。
「誰も、いないわよ?」
あたしは、ゆっくり微笑んで答えた。
「そうですか。あたしの勘違いだったみたいです。寝ぼけてたのか。まぁいいや。おやすみなさい。」
そう言って起きたときと同様に一瞬にしてパタリと寝るアメリア。
それを確認して。
「良い夢を……か……。」
あたしは一人呟いた。
外は暗く、まだ朝はこない。