◆-月夜2-天海鳳凰鳥(12/13-16:07)No.5766
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5766月夜2天海鳳凰鳥 12/13-16:07

「ち、ちょっと、ダメよ。今は・・・」
突然の彼の行動に焦るあたし。
彼の黒い瞳がすぐ目の前にあった。
「ガウリイが目を覚ましたらどーすんのよ」
「大丈夫だろう」
壁にもたれて眠っているガウリイに起きられては困るので、小声で話すあたし達。
彼に想いを告げられたのは冥王との戦いの後だった。
あの日、あたしはゼルにお酒に誘われた。
「今回は大変な戦いだったな」
「ホント。お疲れ様」
そういってあたし達はグラスを合わせた。
「なあ。お前、恐くなかったのか?」
唐突にゼルが質問してくる。
「何が?」
「ギガ・スレイブが暴走して、自分が死ぬことや、世界が無に帰すことが・・・」
「そりゃあ恐かったけど、みんなが死ぬことの方が恐かったわよ」
あたしはみんなが殺された時、動けなかったことを正直に話した。
「あたしね、みんなはこれからも一緒に旅をしていくのが当たり前になって
たんだと思うの」
ここでお酒を一口。
「当たり前がどれだけ大切か思い知らされたわ・・・」
「俺だってそうさ」
あたしは一瞬彼の言葉の意味が分からなかった。
今回彼は何も失うような事には出くわしていないはず・・・・
「お前が混沌に飲み込まれちまった時、俺の中には無力感が残った。
俺は何もできなかったのか、リナの仲間じゃなかったのかってな・・・
結局お前を助けたのもガウリイだったしな」
そう言ってグラスを傾けた。
「本当は俺の方がリナを助けたかった」
ドキッ!
あたしの心臓が高鳴った。
彼の目が、あたしを捕らえて離さなかった。
そして、こう言った。
「前からお前の事が好きだった。今も、その気持ちに変わりはない」

うわーーーー
これだからゼルリナ好きなんですよ。
そろそろエンディングですので、楽しみにしてて下さいね。






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5928Re:月夜3天海鳳凰鳥 1/6-13:03
記事番号5766へのコメント

あまりにも唐突な告白だった。
しかし、彼の漆黒の瞳は嘘をついてはいなかった。
それに、あたしも彼のあたしへの気持ちには気づいていた。
彼はあたしが苦しい時、悲しい時、辛くて動けなかった時、陰ながらあたしを支えていてくれた。
それが数を重ねるたびに、あたしは彼の不器用な優しさに引かれていた。
だからあたしは・・・

あたしと彼の唇が重なった。
どれぐらいぶりだろうか。彼とキスをしたのは・・・
「久しぶりだったね・・・」
さすがにちょっと恥ずかしい。
「あぁ。1年半も逢ってなかったからな・・・」
「もぅそんなにたつんだ・・・」
逢えなかった日々に更に懐かしさが募った。
「向こうの世界で見つかるといいね。元に戻れる方法」
あたしは彼の手を握り締めた。
「あぁ。そうだな」
それに応えるかのように、彼はあたしの手を握りかえしてきた。
目の前には、限りない希望を秘めた世界広がっていた。

                        おわり

あーーーーーー!
やっと書けたーーーーーーー!
すみません。遅くなって・・・しかもすっごい文章下手やし・・・
あぁ。もう誰か表現力わけてやって下さい(しくしく)
と、いうわけでこれからもよろしくお願いします。