◆-想いは果て無く限りない4-海野もくず(8/15-01:34)No.4029
 ┣Re:想いは果て無く限りない4-松原ぼたん(8/15-12:34)No.4038
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 ┗Re:想いは果て無く限りない4-ひなた(8/16-00:42)No.4056
  ┗Re:想いは果て無く限りない4-海野もくず(8/18-00:10)No.4101


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4029想いは果て無く限りない4海野もくず 8/15-01:34

またまたどうもっ海野です。
最近、某小説の主人公のニックネームが私と同じく海野もくずだと知って驚きました。
みなさーんっ私は別にパクったわけではありませんよっ
愛しい愛しいゼロス様に誓ってちがいます。
・・・・あれ、信用できませんか?
まあ、とりあえず、想いは果て無く限りない4、です。
駄文ですが、根性のある方はもうしばらくお付き合いください。

・・・・・・アナタハ、リナ=インバースヲ愛シテイル・・・・・・
獣王様の言葉が、僕の中を駆け巡っていた。
「・・・・・僕が・・・・・リナさんを・・・・・?」
「あなたは、自分で気づいてなかったようね・・・・・」
獣王様が、ため息混じりに口を開いた。
「なぜ、私がここしばらくの間、あなたと口も聞かず、目も合わせなかったかわかるかしら?」
僕は黙ったまま首を振った。
言葉を発することができなかったのだ。
「リナ=インバースを抹殺する、ということは、もう随分前から決まっていたことなのよ。ただ、それを実行するのは誰なのかは、決まっていなかった。
その時点で、私は言えなかったのよ。
あなたが、リナ=インバースを愛しているのではないかと、うすうす感じていたから。
そして、たぶん、その役目はあなたに回ってくる、ということもうすうす感じていた。
私たち腹心は動けない。腹心の次に力のある魔族はゼロス。
そして、ゼロスは、リナ=インバースと面識がある。
案の定、あなたに話がまわってきたわ。
私としては断る理由はどこにもない。
まさか言えないでしょう?
うちのゼロスは、彼女を愛しているようだからできません、なんて」
「獣王様。僕は・・・・・」
そこで、僕の口はとまった。
「あなたは?・・・・・何なの?ゼロス」
獣王様の見透かすような口調。
どうしてこんなに・・・・・胸が苦しい?
どうしてこんなに・・・・・胸の奥が痛いんだろう?
「僕は・・・・・魔族です。
獣神官の地位をいただいた存在・・・・・あなたに永遠の忠誠を誓った者です。
その僕が・・・・・人間ごときを愛するなど・・・・・ありえません」
頬を伝って何かが落ちた。
冷たい、これは・・・・・
「それなら・・・・・なぜあなたは泣いているの?」
「・・・・・泣いて・・・・・いる・・・・・?」
「自分が泣いていることにも気づかないの?ゼロス」
これは・・・・・涙?
僕の内側から沸き上がるこの感情は・・・・・?
見上げると、獣王様も涙を流していた。
僕をまっすぐに見つめて。
「・・・・・愛しています・・・・・僕は・・・・・
彼女を・・・・・リナさんを・・・・・愛しています・・・・・」
無意識のうちに言葉がこぼれていた。
いままで、気の遠くなるほど永い時の中を存在してきて、初めてだった。
こんな感情をもつのは。
こんなにも誰かを大切に想ったことは。
「あなたを創ったことは・・・・・私の唯一の間違いだったのかもしれないわね」
獣王様が口を開いた。
「部下に対して、こんなに気を遣うなんて・・・・・
部下に、こんなつらい想いをさせるなんてね・・・・・
上司失格ね、私は・・・・・」
僕は涙を拭った。
獣王様にひざまずいて、敬礼をする。
「・・・・・任務を果たしてまいります」
「ゼロス・・・・・」
「僕は・・・・・あなたに仕えし者。
僕は・・・・・魔族です」

そして、僕は空間を渡った。
誰よりも愛しい人のところへ。
彼女を殺すために・・・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜はいっ。なんとかゼロス君側の話はできました。
うーん・・・・・これ、ほんとにゼロス?
なんか、あまりにも魔族らしからぬゼロスだなぁ。
一応、魔族なゼロスを意識しつつ、切ない気持ちと、リナへの深い愛情(笑)を表現したかったのですが。
しかし、この話は全体を通して、ゼロリナというふうにしたかったのですけど、
こうして、リナ側、ゼロス側って分けて書くと、ゼロス君のほうが長いんですねえ。
ゼロスのほうが表現を細かく書いちゃったからでしょうか。
ま、なにはともあれ、このシリーズは、あと一回か二回でおわりです。
冒頭でも書きましたが、根性のある方はどうぞ最後までお付き合いください。

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4038Re:想いは果て無く限りない4松原ぼたん E-mail 8/15-12:34
記事番号4029へのコメント
 面白かったです。

>最近、某小説の主人公のニックネームが私と同じく海野もくずだと知って驚きました。
 新井素子さんの奴ですよね?
>「あなたは、自分で気づいてなかったようね・・・・・」
 確かにそんなことをあっさり自覚する魔族って・・・・。
>まさか言えないでしょう?
>うちのゼロスは、彼女を愛しているようだからできません、なんて」
 言ったら面白いことになってたでしょうけど(笑)。
>「部下に対して、こんなに気を遣うなんて・・・・・
>部下に、こんなつらい想いをさせるなんてね・・・・・
>上司失格ね、私は・・・・・」
 に、ゼラス様切ない。
>「僕は・・・・・あなたに仕えし者。
>僕は・・・・・魔族です」
 ゼロスも切ないです。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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4100Re:想いは果て無く限りない4海野もくず 8/18-00:03
記事番号4038へのコメント
またまた読んでくださってありがとうございます。
某小説・・・・・っていう必要は、もうないですね。
新井素子さんの「いつか猫になる日まで」は、ついこないだ読んで、本当にびっくりしていたところです。
いやいや、こんな偶然があるとは。
人生わからんもんですねえ。
今書いている想い〜は、切なさをモチーフに書いているのはたぶんわかってくださったことでしょう。
これからも頑張りますので、気が向いた時にはぜひぜひ読んでくださいまし。

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4056Re:想いは果て無く限りない4ひなた E-mail 8/16-00:42
記事番号4029へのコメント
こんにちわ☆読ませていただきました♪

>まあ、とりあえず、想いは果て無く限りない4、です。
>駄文ですが、根性のある方はもうしばらくお付き合いください。
>
はうはう〜。そんなことないです〜。
ステキ☆ですって。


>「自分が泣いていることにも気づかないの?ゼロス」
>これは・・・・・涙?
>僕の内側から沸き上がるこの感情は・・・・・?
>見上げると、獣王様も涙を流していた。

あぁぁぁぁ・・・。親子愛(?)って美しぃ。
ゼラス様ってなんだかんだいってゼロスのこと一番考えてますよねぇ?

>いままで、気の遠くなるほど永い時の中を存在してきて、初めてだった。
>こんな感情をもつのは。
>こんなにも誰かを大切に想ったことは。

よーく考えたら。
それって寂しいことですよね?誰も「好き」にならなかったってことは。

>「あなたを創ったことは・・・・・私の唯一の間違いだったのかもしれないわね」
>獣王様が口を開いた。
>「部下に対して、こんなに気を遣うなんて・・・・・
>部下に、こんなつらい想いをさせるなんてね・・・・・
>上司失格ね、私は・・・・・」

ゼラスさま・・・・(うるうるっっ☆)
感動です〜。


>そして、僕は空間を渡った。
>誰よりも愛しい人のところへ。
>彼女を殺すために・・・・・

ここんとこの表現すきです〜。
なんか切ない感じが出てて・・・。

次はりな編ですか??
わくわく♪たのしみにしてまってます☆

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4101Re:想いは果て無く限りない4海野もくず 8/18-00:10
記事番号4056へのコメント
どうもっ読んでくださってありがとうございます。
一応がんばってゼロスとリナの切ない気持ちを表現しようと一生懸命考えました。
それを少しでも感じていただけて本当にうれしいです。
実は、次のはリナ編ではないんですね。
ま、何はともあれ、読んでくださればわかります。(なんて宣伝してみたりして)
気が向いた時にはぜひぜひ読んでくださいまし。