◆-想いは果て無く限りない3-海野もくず(8/11-00:49)No.3927
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3927想いは果て無く限りない3海野もくず 8/11-00:49

どうもっぐーたらな海野です。
いやあ・・・・・またまたかなり間が開いてしまいまして・・・・・
申し訳ない限りです。
さてさて。今回は、ゼロス君側から書いてみました。
どうなることやら・・・・・私にもさっぱりわかりません(笑)

最近、獣王様の様子がおかしかった。
何だかそわそわして、僕ともあまり口をお聞きにならなかった。
きっと、上の方々のほうで何かあったのだろう。
それも、何か重大なことが。
僕にも話してくださらないほどのことだから、よほどのことなのだろう。
それでも、僕は気にしなかった。
獣王様のためにできることなら、獣王様の命令ならば、どんなことでもする。
何故なら、僕は獣神官。獣王様に永遠の忠誠を誓った者。
そして僕は・・・・・魔族。

「リナ=インバースを抹殺しなさい」
僕に、久しぶりに声を掛けた獣王様の言葉がそれだった。
なぜか、僕から目をそらしたままで。
「リナさんを抹殺、ですか・・・・・」
「そうよ。彼女は今となっては私たちにとって脅威でしかない。
もちろん、戦って負けるほど私たちは弱くないわ。
けれど・・・・・下級の魔族達は、すでにその大半が彼女に滅ぼされた。
人間の間での彼女の二つ名は、魔を滅する者。
その二つ名どおりというわけよ。
彼女にはあの方の呪文もあるわけだし」
「獣王様」
獣王様の言葉をさえぎり、僕は口を開いた。
失礼だとは思ったけれど、どうしても我慢できなかった。
「・・・・・なに、ゼロス」
意外にも、落ち着いた口調で獣王様は聞き返した。
「失礼かとは存じますが・・・・・一つお聞きしてもよろしいですか」
「・・・・・・」
「獣王様はなぜ僕と目を合わせてくださらないのですか」
そう。さっきから・・・・・いや、ずいぶん前から、獣王様は僕と目も合わせず口も聞いてくださらなかった。
「私からも一つ聞いてもいいかしら」
僕の質問には答えず、獣王様は口を開いた。
「・・・・・どうぞ、何なりと」
「ゼロス、あなたはこの仕事を引き受けてくれるのかしら」
あまりにも答えの決まりきった質問に、僕は眉をひそめた。
「もちろん、そのつもりですが」
「じゃあ、もう一つ。あなたはリナ=インバースを殺せる?」
「それは・・・・・」
もちろん、と言おうとして、僕は黙り込んだ。
いや、正確には。
言えなかった。
・・・・・何故?
そんな僕を見つめて、獣王様はため息をついた。
「・・・・・ゼロス・・・・・あなたやはり・・・・・」
「・・・・・えっ・・・・・何ですか?」
「・・・・・あなたは、リナ=インバースを愛している」

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3928Re:想いは果て無く限りない3三里桜架 E-mail 8/11-01:18
記事番号3927へのコメント
はじめまして、三里桜架と申します。
以前から楽しく読ませてもらってます。
こんな私の感想ですが、・・・呼んでくれますか?(びくびく)

>最近、獣王様の様子がおかしかった。
>何だかそわそわして、僕ともあまり口をお聞きにならなかった。
>きっと、上の方々のほうで何かあったのだろう。
>それも、何か重大なことが。
>僕にも話してくださらないほどのことだから、よほどのことなのだろう。
>それでも、僕は気にしなかった。
ゼラス様のする事に絶大な信頼をおいているんですね。


>「リナさんを抹殺、ですか・・・・・」
台詞の後の空白、ゼロスどんな気持ちだったんだろう?


>獣王様の言葉をさえぎり、僕は口を開いた。
>失礼だとは思ったけれど、どうしても我慢できなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>「獣王様はなぜ僕と目を合わせてくださらないのですか」
ゼロス、寂しかったのかな?(笑)


>「じゃあ、もう一つ。あなたはリナ=インバースを殺せる?」
>「それは・・・・・」
>もちろん、と言おうとして、僕は黙り込んだ。
>いや、正確には。
>言えなかった。
>・・・・・何故?
ゼロス、自分の気持ち気付いていないんですか?


>「・・・・・あなたは、リナ=インバースを愛している」
ゼラス様、爆弾発言!


面白くなってきていますね。
続き、楽しみにしています。
頑張ってくださいね!

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3965Re:想いは果て無く限りない3松原ぼたん E-mail 8/12-22:47
記事番号3927へのコメント
 面白かったです。

>なぜか、僕から目をそらしたままで。
 いいたくないんですね。
>「・・・・・あなたは、リナ=インバースを愛している」
 ほかの人の方がよくわかっているという奴ですね。

 本当におもしろかったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。