◆-想いは果て無く限りない2-海野もくず(7/25-02:15)No.3600
 ┗Re:想いは果て無く限りない2-松原ぼたん(7/25-15:37)No.3606


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3600想いは果て無く限りない2海野もくず 7/25-02:15

すいませんっ
なんだかとても間が開いてしまいまして・・・・
それでも、読んでくださる方がいらっしゃれば、私としても嬉しい限りです。

あたしは、自分の目が信じられなかった。
目の前に立っている人物・・・・いや、存在に。
「・・・・どうして・・・・ここに」
「あなたに、逢いに来たんです。そして・・・・仕事のために」
ゼロスは、笑顔のまま、淡々とした口調で答えた。
彼の言葉に、あたしはすべてを悟った。
「・・・・あたしを殺しにきたのね」
「・・・・ええ。そうです。あの方の力を借りた呪文が使える人間を生かしておけば、僕達魔族にとっては大いに脅威となる可能性がありますからね」
あたしには何もいえなかった。
彼の言うことは、決して間違ってはいないからだ。
あたしはかつて、七つに分かたれた赤眼の魔王シャブラニグドゥの一つ、そして五匹の腹心のうち、トップにいた冥王フィブリゾを重破斬で倒している。
すなわち、全ての混沌を統べし存在、金色の魔王の力を使った魔法。
その上、ダーク・スターの一件の時には、ゼロスの魔の力とフィリアの神の力を束ね、いろいろと、みんなの協力があったとはいえ、打ち滅ぼしている。
そんな爆弾を抱えているような人間をいつまでも生かしておくなど、あたしが魔族だったら、きっとしないだろう。
だから、いつかこういう日が来ると予想はしていた。
そして、あたしに手を下しに来るのは、ゼロスだろうということも。
「しばらくお会いしない間に、ずいぶんとお綺麗になりましたね」
「あんたは、全然かわってないわね」
・・・・ああ、何故だろう・・・・
胸が苦しい。
ゼロスは、あたしを殺すことに何のためらいも起きないのだろう。
それが、魔族。
今、わかった。
あたしは、死ぬことを・・・・殺されることをまったく恐れていないことに。
むしろ、嬉しかった。
ゼロスの手によって殺されることが。
なぜなら・・・・あたしはいつのまにか・・・・
ゼロスを愛していたのだから。

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3606Re:想いは果て無く限りない2松原ぼたん E-mail URL7/25-15:37
記事番号3600へのコメント
 面白かったです。

>「・・・・ええ。そうです。あの方の力を借りた呪文が使える人間を生かしておけば、僕達魔族にとっては大いに脅威となる可能性がありますからね」
 まぁ、確かに。
>あたしはかつて、七つに分かたれた赤眼の魔王シャブラニグドゥの一つ、そして五匹の腹心のうち、トップにいた冥王フィブリゾを重破斬で倒している。
 フェブリゾは自業自得。
>なぜなら・・・・あたしはいつのまにか・・・・
>ゼロスを愛していたのだから。
 殺されてもいいって言うのは深いですねー。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。