◆−3年7組都市伝説 [新任教師の計画違い]−真羅 あかり (2008/7/7 21:30:16) No.33592
 ┣3年7組都市伝説 [アメジストの忠告]−真羅 あかり (2008/7/7 23:29:26) No.33593
 ┣3年7組都市伝説 [裏の事情]−真羅 あかり (2008/7/8 19:42:42) No.33594
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [裏の事情]−六 (2008/7/12 15:49:44) No.33596
 ┃ ┗感想ありがとうございます!!−真羅 あかり (2008/7/14 19:44:21) No.33597
 ┣3年7組都市伝説 [グラフのからくり]−真羅 あかり (2008/7/14 21:07:35) No.33598
 ┣3年7組都市伝説 [嵐の前の静けさ]−真羅 あかり (2008/7/15 23:05:56) No.33599
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [嵐の前の静けさ]−六 (2008/7/19 00:40:56) No.33601
 ┃ ┗感想ありがとうございます☆−真羅 あかり (2008/7/20 12:11:40) No.33605
 ┣3年7組都市伝説[警察の二度負け]−真羅 あかり (2008/7/20 21:57:43) No.33606
 ┣3年7組都市伝説 [少年課警察官の被害]−真羅 あかり (2008/7/21 17:24:30) No.33608
 ┣3年7組都市伝説 [散らばったピース]−真羅 あかり (2008/7/26 21:18:46) No.33613
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [散らばったピース]−六 (2008/7/27 12:36:49) No.33614
 ┃ ┗感想ありがとうございます♪−真羅 あかり (2008/7/28 21:42:23) No.33616
 ┣3年7組都市伝説 [形取る一つの可能性]−真羅 あかり (2008/7/28 23:12:23) No.33617
 ┣3年7組都市伝説 [副課長の救世主]−真羅 あかり (2008/7/30 22:51:53) No.33618
 ┣3年7組都市伝説 [恋人疑惑浮上!?]−真羅 あかり (2008/7/31 21:44:19) No.33620
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [恋人疑惑浮上!?]−六 (2008/8/2 22:27:49) No.33622
 ┃ ┗感想ありがとうございます★−真羅 あかり (2008/8/4 19:08:42) No.33625
 ┣3年7組都市伝説 [まさかの甘い罠!?]−真羅 あかり (2008/8/4 21:22:15) No.33626
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [まさかの甘い罠!?]−六 (2008/8/10 08:12:59) No.33634
 ┃ ┗感想ありがとうございますё−真羅 あかり (2008/8/10 16:30:00) No.33636
 ┣3年7組都市伝説 [あり得ないデート]−真羅 あかり (2008/9/12 22:16:40) No.33688
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [あり得ないデート]−葵 (2008/9/14 23:39:08) No.33694
 ┃ ┗感想ありがとうございます!!−真羅 あかり (2008/9/16 22:04:44) No.33695
 ┣3年7組都市伝説 [狂った歯車]−真羅 あかり (2008/9/17 23:53:00) No.33699
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [狂った歯車]−葵 (2008/9/18 04:05:21) No.33701
 ┃ ┗感想ありがとうございます☆−真羅 あかり (2008/9/20 09:30:25) No.33705
 ┣3年7組都市伝説 [動き出す現実]−真羅 あかり (2008/9/21 21:39:08) No.33709
 ┃┗Re:3年7組都市伝説 [動き出す現実]−葵 (2008/9/22 00:31:05) No.33712
 ┃ ┗感想ありがとうございます♪−真羅 あかり (2008/9/22 21:44:50) No.33714
 ┗3年7組都市伝説[偉大なる乱入者]−真羅 あかり (2008/9/28 00:24:02) No.33726
  ┗Re:3年7組都市伝説[偉大なる乱入者]−葵 (2008/9/28 03:55:27) No.33727
   ┗感想ありがとうございますё−真羅 あかり (2008/9/28 22:37:33) No.33729


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335923年7組都市伝説 [新任教師の計画違い]真羅 あかり 2008/7/7 21:30:16


初めましてvv
ゼロリナ大好きな真羅あかりです♪
もちろん他のカップリングも好きですよ☆
まだまだ未熟な私ですが、読んでいただければ幸いです。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・・・・・ということで頼んだよ」
「はい。任せてください」
私はこのセイルーン学院高等学校、3年7組の新任に選ばれたリナ=インバース。今、私は校長室でフィル校長先生とお話をしている。
「あぁ、そうそう。まだ校舎内も分からないであろう。
 おーい。アメリアー」
「はぁーい」
校長室と職員室はドアでつながっている。そのドアからアメリアと呼ばれた先生がでてきた。
年頃は私と同じくらい。・・・ちょっと胸に違いはあるけれど・・・。
「リナ先生。こちらはわしの娘でしてな」
「えへ♪アメリアです。よろしくお願いします!!」
・・・・・・・
「む、娘ぇ〜!?!?!?」
だだだだだだだだって、フィル校長に似ないで可愛いじゃん!!!愛らしい大きな瞳、肩で切りそろえた黒髪・・・・。
「わしに似ておるだろ?はっはっは・・・」
ぜんっぜん似とらん!!!
「アメリア。こちらが3年7組を新任して下さる、リナ=インバース先生だ」
「宜しく、アメリア先生」
彼女は手をパタパタ振る。
「先生なんて言わないで下さい。年齢も同じくらいですし・・・。アメリアでいいです」
「わかったわ、アメリア」
「では、アメリア。リナ先生をご案内しなさい」
「はい。行きましょ、リナさん」
「ええ。
 フィル校長、失礼します」

「私、ここの教室なんです」
その教室の札を見る。『3年4組』
・・・4組かぁ〜。遠いなぁ〜。
「7組の教室はまっすぐ行った突き当りにありますので」
「ありがと、アメリア」
「いえ、じゃあ後で」
「うん」

『3年7組』
・・・・・・・。
「ふぅん・・・・」
私は教室の前で立ち止まっていた。
教室は静かだ。うん、うん。みんないい子たちなのね。ほら、よくいるじゃない?不良なんて間違った道に行っちゃう子って。最近すごく問題になってるのよねぇ〜。
ガラガラ・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・教室は静かだった。
・・・・いや、正確に言おう。
教室には誰もいなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイ。
もう登校時間は過ぎている。普通の高校生なら、3年生ってことも自覚してちょっと早めに学校に来て勉強するくらいはする。それが、誰もいないということは・・・。
ガラガラ。
後ろのドアが開く。
ガヤガヤと普通に人の群れが入ってくる。
「なぁなぁ。今日やり合うんだって?」
「まじかっ!?」
「久しぶりの殴り合いだなっ」
「血が騒ぐぜ〜」
「相手はどこなんだ?」
金髪から赤毛、緑の髪・・・。長ランに団扇に扇子・・・。何よりこの会話。
どひぃいいいいいいいいいいいい!!!間違えない!!こいつら不良だあああああああああああ!!!
「聞いて驚くなっ!相手はあのクソムカつくアル校だ!!」
・・・・・ん?
「アル校!?!?」
「よっしゃ〜!!相手に不足なし!!」
「ぶったおすぞ!!」
「さすがヴァルだな!!相手がいいや!!」
「いやいや、今回は俺じゃなくてゼロスの奴の提案だぜ!」
「ゼロスがぁ!?それじゃあ勝ったも同然だ!!」
・・・・ゼロス・・・。どうやら親玉っぽいわね。
とにかく。
「みんなっ席ついてっ!」
ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ。
「ほらっ席に座って!!」
ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ。
だあああああああああああああああああああ!!これだから嫌なのよっ!!
私がいい加減キレようとしたその時。
ガラガラ。
後ろのドアが開いた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
『「ご○せん」のパクリ??』と思った方もいるかもしれませんが、違います。似てるけど、違います。だんだん違っていきます。たまたま「ご○せん」のネタと私のネタがかぶってしまっただけなので、ご理解のほど宜しくお願いします。

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335933年7組都市伝説 [アメジストの忠告]真羅 あかり 2008/7/7 23:29:26
記事番号33592へのコメント

[新任教師の計画違い]の続きです。
興味のある方はぜひどうぞ♪ゼロス君、登場します☆

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ドアを開けたのは同じく長ランの不良だった。
黒紫のさらさらした髪、整った顔立ち・・・。そしてその笑顔はなんなんだ?
ったく。なんっでこういう奴に限って条件いいのかしら。世の中不公平よねっ!!
「よお、ゼロス!!」
「おはようございます。ヴァルガーブさん」
律儀にも敬語を使い、後ろのほうのど真ん中の席に座る。
・・・あいつが・・・親玉ねぇ〜・・・。とても不良の親玉とは思えない顔よね。優等生みたいに見えるんだけどなぁ・・・。
「・・・・・・・ん?」
ゼロスはこのとき初めて私を見た。
・・・相変わらず笑顔のままだけど・・・。
こちらに歩み寄ってくる。いつの間にかギャラリーは静かになっていた。
「新任の先生ですか?」
目の前で問われる。
「ええ」
「お名前は?」
「リナ。リナ=インバース」
私はそこで何気なく視線を落とし、その先にあった彼の手の傷を見つけた。状態からして、先ほどできた傷のように思える。
「ねぇ、それどうしたの?」
「・・・あぁこの傷ですか?」
彼はそれに一瞬だけ視線を向け、すぐに私に戻した。
「生徒指導部のゼルガディス先生に今朝、注意を受けましてね。『遅刻するな』とおっしゃるので少し反抗したらこの様です」
「なんだと!?」
ギャラリーがざわめきだす。
「おい、ゼロス!!大丈夫か!?!?」
「くそっ、舐めたまねしてくれるぜ!!ゼルガディスの奴っ」
ゼロスは微笑みつつ呆れたように言う。
「まったくです。最近の世の中は物騒ですね?教師が生徒に手をあげるなんて。ねぇ?リナ先生?」
私は笑顔で返してやった。
「ホント。最近の世の中は物騒だわ。正当な注意を受けた生徒が教師に反抗するなんて。ねぇ?ゼロス?」
その挑発めいた言葉が気に食わなかったのか。ゼロスより先にギャラリーが吠えた。
「っなんだと!?てめぇ!!」
「センコーの分際で何ぬかしやがるっ」
「ゼロス、やっちまおうぜっ!!」
しかし。
「待ちなさい」
ゼロスは手を軽くあげ、彼らを静める。
「面白い方じゃないですか。
 まだ新任ですし、大目に見ましょう。
 ・・・ですが」
そこで彼の瞳が覗く。
・・・アメジスト・・・。
「僕達の邪魔はしないことです。
 痛い目に遭いたくなければ・・・」
「・・・それで負けるような教師じゃないけど。私」
「忠告はしましたよ」
ゼロスは長ランを翻し、自分の席につく。
そのとたんに、ギャラリーで雑談が繰り広げられ、教室はまたうるさくなる。
私は名簿を開く。
・・・ゼロス=メタリオム・・・か。
一筋縄じゃ上手く行きそうにないわね。
そう思いつつ、こっそりため息をつく私だった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
長ランのゼロスって、かっこいいと思うんですよ♪やっぱり彼は黒が似合うんでしょうかね(笑
次回はもう少し登場人物が明らかになるはずです。。。

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335943年7組都市伝説 [裏の事情]真羅 あかり 2008/7/8 19:42:42
記事番号33592へのコメント

[アメジストの忠告]の続編です。
今さらで何なのですが、「3年7組」にした理由は、私が中学生の時3年7組だったからです(笑
よろしければぜひ読んでください☆

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「おい。仕事だ」
PM11:27。
「わかったわ」
私はベージュのコートを羽織る。
「俺も行こうか?」
「結構よ」
同僚の気遣いを軽く受け流す。
このくらいの仕事、一人でも大丈夫。
「場所は?」
「お前が睨んでいた通り。6番街だ」
「やっぱりね」
同僚は苦笑する。
「同情するぜ、あいつらには」
私は車の鍵をわざとらしく振り回す。
「ま、運が悪かったとしか言いようが無いわね」
私も苦笑しつつ、そこを後にした。

「・・・ほぉう・・・」
僕はパソコンの画面を見た。
そこには各不良グループのリーダーからのメールが何通か入っていた。
僕が彼らとメールをパソコンでやり取りしているわけは、パソコンの方が情報処理がしやすいからである。
僕はそれらのメールをチェックし、返信する。
・・・・・・・・・・・・・・・・やはり・・・・。
パソコンを操作して折れ線グラフを表示する。
グラフにはここ2,3ヶ月の間に右上がりの傾向が出始めた。
このグラフが表しているのは「不良学生の乱闘に警察が関わった件数」だ。
あくまでも僕が得られる情報の範囲だが、それでもこの右上がりは異常だ。
それもこの傾向は不良学生のみで、学生ではない不良の乱闘は今まで通り。つまり、学生が目を付けられているということである。
警察は一体何を嗅ぎつけた・・・?
コンッコンッ。
ドアがノックされる。
「どうぞ」
ガチャ。
「なぁ、ゼロス。今日はどういう風の吹き回しだ?」
「・・・どういうことですか?ヴァルガーブさん」
僕は彼に向きなおる。
「今日はアル校とやるんじゃなかったのか?
 それがいきなり『今日はやめます』って・・・。
 まぁ、アル校も他にぶっ潰したいところがあったらしいから今日はそっちにいくらしいがな・・・」
「いえ・・・。気になる事がありましてね・・・」
「サツか?」
「ええ」
彼が近くに来て、パソコンの画面を覗く。
「確かに。これは引っかかるな。
 偶然にしちゃぁ出来すぎてる。
 何をやりだしたんだろうな?サツは・・・」
そう言うなり、つまらなさそうに近くの椅子に腰かける。
「・・・さぁ・・・?」
頭の中のパーツとパーツがぴったりはまらないイライラ感を募らせながら、僕はグラフとにらめっこをしていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました♪
なんだかミステリアスですね(笑
だいたい分かると思いますが、サツって言うのは警察の事です。




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33596Re:3年7組都市伝説 [裏の事情]2008/7/12 15:49:44
記事番号33594へのコメント

はじめまして。六です。
感想書かせてくださーい。
ゼロスさん、がっ学ランですか!!!想像すると堪らなくなりました。似合いますね。
しかも、学園モノで、リナ先生!
素敵すぎです。

こんな素晴らしい小説が読ませて頂けるなんて、感激しております。
ありがとうございます。
            六

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33597感想ありがとうございます!!真羅 あかり 2008/7/14 19:44:21
記事番号33596へのコメント

六さん、感想ありがとうございます!!
嬉しすぎて泣けてきます(うるうる・・・)
学ランのゼロスは私もお気に入りです♪
リナ先生の授業はどんなものなのでしょう・・・・?(汗)

よろしければ続きもお楽しみください☆

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335983年7組都市伝説 [グラフのからくり]真羅 あかり 2008/7/14 21:07:35
記事番号33592へのコメント

[裏の事情]の続編です。警察の敏感すぎる動きの正体がわかるかも!?!?
よろしければ一読おねがいします☆☆☆

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ふぅわぁ〜」
思わずあくびが出てしまう。
「リナさん、昨日は遅かったんですか?」
隣の席のアメリアが話しかける。
「う〜ん・・・。ちょっとねぇ〜」
目をこする。・・・眠い・・・。
「後もう少しで6時ですよ。今日はしっかり寝てくださいね♪元気が一番です!!元気♪元気♪元気に生きよぉ〜♪」
・・・何も歌わんでも・・・。
私は何となくその場にいるのが嫌で、勝手に歌い始めたアメリアをほっといて職員室を後にした。

「アル校がやられただぁ!?!?」
放課後の3年7組。皆で集まっている中、ヴァルガーブさんの声が響く。
「ヴァルガーブさん。声が大きいですよ」
「あ、お、おう。わりぃ」
僕の言葉に彼は椅子に座りなおす。
「アル校ってそんなに柔な奴らだっけ?」
「もうちょっとできる奴らだと思ってたぜ、俺」
「俺達が出るまでも無かったってことかぁ!?」
周りが騒ぎ出す。
「それならば良かったのですがね」
とたんに静まる教室。
「アル校をやったのは警察・・・です」
『っな!?!?』
「サツ!?!?なんであいつらこんなことまで嗅ぎ付けてんだよ!?!?」
「昨日のアル校の乱闘は大規模じゃなかったはずだぜ!?」
・・・その通りだ。
正直、昨日の乱闘は微々たるものだった。
アル校が弱小グループを相手にしたのだから、被害が拡大するわけが無い。だいたい、警察が気づくほどの大事に至ったなら僕に情報の一つや二つは来るはずだ。
「・・・ってーことは何か?俺らが目ぇー付けられてるってことかよ」
「そうとしか考えられませんね」
この周辺のグループが集中的に狙われているのは間違いないだろう。
「・・・おい、ゼロス。どーする?」
ヴァルガーブさんが問う。
「まぁ、しばらく様子を見ましょう。
 闇雲に動いて警察のお世話になるのはゴメンです。簡単に許してもらえるかどうかも怪しいですし・・・」
「そうだな」
「じゃ、しばらくはただの馬鹿やってるか♪」
「お前はもともと馬鹿だろ!!」
「ってっめぇ〜!!」
『あははははは!!』
学生達は帰り仕度を始めた。

「リナ先生!!さようなら!!」
「はぁ〜い、さようなら」
廊下を歩いていると、女子生徒から挨拶される。
いい子達だなぁ〜。
「センセ♪また明日!!」
「じゃあね!!リナ先生!」
「気をつけて帰るのよ!!」
『はぁ〜い!!』
やっぱこの学校の子達は基本いい子なのよ!!3年7組の奴らがちょっと異常なだけで!!
「・・・ふぅあぁ〜」
ヤバ。またあくび・・・。
ったく。アル校の奴らが夜に乱闘なんか起こすから、ろくに寝られなかったじゃない!!
・・・へ?なんで寝られなかったかって??
・・・・ここだけの話。私は警察なのよ♪・・・ビックリしたぁ?
ふっふっ。実は最近の不良、特に学生の不良の乱闘って多くてねぇ〜。
とは言ったものの。実際大事になる乱闘ってそんなにないのよ。だから、私はほっといてもいいんじゃないだろーかとか思うんだけど・・・。
私の勤める警察署の少年課課長・・・つまり私の上司が頑固な人で・・・。
絶対に反省させないと気が済まないんだって。まぁ、不良学生に警察が舐められてることに頭来てんでしょうね。
と、いうわけで!!少年課警察官による、学校潜入調査が始まったのよ!!拍手!!
目的は学校で生徒と接し、それらしい情報があったらチェック!!
地道な仕事だけど、それで昨日成果が出たんだから世の中捨てたもんじゃないわよね。
誤解の無いように言っておくけど、当然この調査は学校公認だし、調査員の警察は全員教師免許を持ってるから問題なし!!
まぁ・・・・・・仕事の成果はいいんだけど・・・・。
「・・・ふぁ〜」
・・・やっぱり眠いでやんの・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!!
パワフルな警察になってしまってます(笑

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335993年7組都市伝説 [嵐の前の静けさ]真羅 あかり 2008/7/15 23:05:56
記事番号33592へのコメント
[グラフのからくり]の続編です。
少年指導に熱心な警察と、不良のわりにはバカじゃない2人のリーダー(汗
この先どうなるのかは作者も分かりません!!(おいっ
そんなんですが、読んでいただけたら幸いです♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「リナ先生!!ここ分からないんですけど・・・」
「はいはい。どれどれ?・・・・ふんふん。
 ここはねぇ〜。この公式を使って・・・」
放課後の職員室。
私は普通に忙しかった。
ここセイルーン学園は私立高校だ。私のクラスは例外としても、他の生徒は勉強のためにここに通っている。だから、こうして放課後に質問に来る生徒も多い。
最近は新人の私に慣れたのか、質問してくる生徒が急増中・・・。
「・・・・・・・で、こうなる。
 わかった?」
「はい!!分かりました!!ありがとうございました!!」
「はぁ〜い」
・・・頑張るなぁ〜あの子・・・。
職員室を出て行くその子を視線で見送りつつ私は自分の仕事に入る。
「リナさんもすっかりいそがしくなっちゃいましたね」
アメリアが苦笑して言う。
「まぁね」
確かに忙しくはなった。教師として。
本職の警察はここのところ暇で仕方が無い。
アル校の乱闘から一週間近くたっている。あれから私のチェック範囲内で乱闘はなく、私のクラスの生徒の話題にもそれらしきものはない。
・・・不良をやめたのか・・・?って、んなわけないか。いくら乱闘が起きてないからって変わったのはそんだけで、後は何にも変わってないもんね。
・・・やっぱ警察が気になるのかしら・・・?
案外この作戦いけてるかも♪
「リナ先生」
「はぁ〜い」
生徒かな?こんなきれいな男声の持ち主っていたっけ?
そう思いつつ私は振り返る。
「!?!?!?」
ぜ、ゼロス!?!?!?
「・・・?先生?何をビックリなさってるんですか?」
「ななななななんでもないの」
これじゃあ焦っているのがモロばれなのだが、ゼロスは気にしないことにしたらしい。
「そうですか」
「うん!!で、何の用?」
「あ。はい。今日の数学の課題を提出しにきました」
・・・・・・ん?
「も、もうできたの?」
彼はさわやかな笑顔でさらりと言った。
「ええ。簡単でしたよ?」
・・・簡単・・・・。
今日の課題プリントは応用問題が9割を占めている。
「・・・授業聞いててくれたの?」
私は3年7組の数学を担当している。
まぁ当然といえば当然のごとく授業は授業にならないくらいメチャクチャだ。
ディズニーランドで授業してるみたいなのよ・・・・。
とまぁ、そんな感じで教師としては真に虚しい授業なのである。
だが、今回の課題を完成させるには最低でも授業を聞いておかないと苦しいはずだ。それが簡単ということは・・・。
「はい。聞いてました」
ニコッ。
は、はっきりいってこりは嬉しひ・・・。
長ランを着込んだ不良グループのボスが私の授業を聞いててくれた・・・・。
こいつ、もしかしていい子なのかも!?!?
「わかったわ。今チェックしてあげる」
「お願いします」
私は彼からプリントを受け取る。
授業は聞いていたとはいえ、それだけで解ける問題でもない。
なんたってこのプリントは難関大学を目指すクラスの子にも配っているのだ。
きっと間違いが多いだろうが、ここは大目に見てしっかり解説してあげよう♪
私は赤ペンをとった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました☆
リナは数学の先生だったんですね(笑
ゼロスがリナの授業をきちんと受けていた理由は・・・うふふ(あやしぃ・・・。




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33601Re:3年7組都市伝説 [嵐の前の静けさ]2008/7/19 00:40:56
記事番号33599へのコメント

こんばんはーかな。六です。
リナ先生は生徒に人気があるようですね。
意外と面倒見が良いからでしょうか?
真の姿を隠しての潜入捜査。かっこいいです。
課題をこなすゼロス。不良なのに。
楽しいし、素敵ポイントが多すぎです。うわー!

…また来ます。ありがとうございました。
             六

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33605感想ありがとうございます☆真羅 あかり 2008/7/20 12:11:40
記事番号33601へのコメント

六さん、またまた感想ありがとうございます!!

>リナ先生は生徒に人気があるようですね。
>意外と面倒見が良いからでしょうか?

きっと、彼女の明るい性格が生徒受けしたのでしょう♪

>真の姿を隠しての潜入捜査。かっこいいです。
>課題をこなすゼロス。不良なのに。

私、小説書く時っていつも一ひねりも二ひねりもしてしまうんです・・・。
問題なのはひねりすぎて自分でも分けわかんなくなることがあるところでしょうか(汗
今回のお話はそうならないように気をつけます・・・。

>楽しいし、素敵ポイントが多すぎです。うわー!

今後もそういっていただけるように努力します!!!!!!

>…また来ます。ありがとうございました。

また来てくださるなんて・・・!!(歓喜
こちらこそありがとうございました☆☆☆


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336063年7組都市伝説[警察の二度負け]真羅 あかり 2008/7/20 21:57:43
記事番号33592へのコメント
[嵐の前の静けさ]の続編です。
前回のサブタイトルで予想できる通りの展開です。たぶん・・・・・・。
警察が上手かはたまた不良たちか・・・?
気が向いたなら読んでみてください!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・・・・あ、ありえん・・・。
私は一枚のプリントを前に呆然としていた。点数が悪いわけじゃない。
逆だ。
良すぎるのだ。しかもこのプリントの持ち主は・・・ゼロス=メタリオム。不良のリーダーである。
「・・・先生?」
「あ、はいはい。よくできてるわよ。
 後はここの問題ね。こっちの問題はたぶん計算ミスだから大丈夫だと思うのよ」
「わかりました。ありがとうございました」
「あ、ちょ、ちょっと」
職員室を出て行こうとする彼を止める。
「何か?」
「新しいプリント持って行かない?」
そういう私に彼はニコッと微笑んだ。

「不思議だわよね〜」
「どうしたんです?リナさん」
仕事を終えて帰り支度をするアメリアが声をかける。
もうとっくに勤務時間は終わっている。ここ、職員室に残っているのも彼女が帰れば私一人となる。
「いやね。ゼロスのやつ、数学のプリントすごくよくできてたのよ」
「なぁんだ。そんなことでしたか」
・・・いや、そんなことって・・・。
大事っちゃあ大事なんじゃないの?不良なんだよ?しかもリーダー・・・。
アメリアの反応に納得いかない私はさらに話してみる事にした。
「不良が・・・よ?」
「でも、ゼロスさんって勉強できるじゃないですか♪なんてったってここの学校のトップはゼロスさんですよ?」
・・・え?
「・・・トップ?」
それは・・・暴力で・・・じゃなくて?
「ええ」
「学力で?」
「当然です。彼は特に数学では一度もトップを譲った事はありませんよ?
 大学の数学者からもスカウトされてるって噂です」
外国の大学からもお声がかかっているんですって♪すごいですよね!!我がセイルーン学園の誇りです☆なんて言う彼女。・・・不良のボスを誇りにはできないだろぉー・・・。
でも・・・こんだけ勉強できんのにもったえない人材であるのは確かよね。
「じゃぁリナさん、お先に失礼します」
「ごくろーさん」
さて、もう少し頑張るかっっ

「・・・やだ・・・」
雨が降り始めた。時刻は9時過ぎ・・・。今日は本職の方はお休み。
「・・・・」
私は傘をさして歩き出す。明日の授業の準備は学校で何とか終えてきたので今晩は早く寝られる。
「・・・そう思えば雨なんてへっちゃらよね♪」
自分を励ましつつ、家路を急ぐ。
そこの角を右折して・・・とそこに。
ドンッ。
・・・・。誰かがぶつかってきた。傘をさしていたので気づけなかった。
「ご、ごめん・・・」
その人の顔をそのとき初めて見た。
女性だった。きれいなブロンドヘアー・・・。蒼い瞳・・・。美人だなぁ〜。でも、その人は雨の中走ったせいか濡れており、その瞳はおそらく涙であろうもので溢れている。
「あ、す、すみませんっ」
彼女は慌てて謝る。しかし、その慌てたような雰囲気は消える事がない。
・・・事件の予感・・・。
私の警察の勘がうごめく。
「そんなに慌ててどうしたの?」
「あの・・・いえ・・・・でも・・・何でもないんです・・・・」
明らかに嘘だ。
「困ってるんだったら力貸すわよ?乱闘には自信あるの」
彼女の瞳に輝きが灯る。
それは・・・希望を意味しているように思えた。
「ではっ!!お願いします!!二人を助けてください!!」
がしっと掴まれる。
「分かったわ。案内して。その二人の所へ」
「こちらです!!」
この辺りは人通りがない。現に、ここの通りは私一人しか歩いていなかった。
私がここを歩こうとしたのはただ単に近道をしたかっただけだったのだが・・・。
昔、この辺りは乱闘が常に起こっていたがここ数年乱闘件数は著しく減少している。だから警察もだんだん気にしないようになったのだ。
・・・甘かった・・・。
などと思っていると、左にある裏路地から声が聞えてきた。
さらに先を行こうとする彼女を止める。
「私が先に入るわ」
「・・・お願いします」
私は一瞬だけ制止して・・・。一気に突っ込んだ。
「そこまでよ!!」
影は四つ。いずれも男性。しかし、立っているのは二人だった。
「・・・何者だ?」
・・・・こいつ・・・。そこらへんの不良じゃない。
私が答えようとした時・・・。
倒れていた二つの影が動いた。
一人は彼女を抱き上げて走り出す。私達が来た道の逆方向に・・・。
もう一人は私を抱き上げて同じように走り出す。
追っ手はない。ない・・・が・・・。
「な、何すんのよっ!!」
夜が生み出す闇のせいで顔が良く分からないが、とりあえず抗議。
影はそれに答えることもせずひたすら走っている。
そして車に乗せられる。って、これ!!
「や、やめて!!」
誘拐!?!?
影は相変わらず何も言わず・・・。私に何かを飲ませて・・・。
・・・私の意識は闇に沈んだ・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました☆
リナ先生も近道なんてしなければよかったものを・・・(泣
急がば回れです・・・。

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336083年7組都市伝説 [少年課警察官の被害]真羅 あかり 2008/7/21 17:24:30
記事番号33592へのコメント

[警察の二度負け]の続編です。
リナ先生の運命はいかに!?!?そして、影の正体とは!?!?
読んでいただければ幸いです☆

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カタ。
パソコンを打つ彼の右隣に紅茶を入れたティーカップを置く。
彼はそれにまったく反応せず、ひたすら冷静に文字を出現させていく。
・・・怒っているのかしら・・・。
この人はさっきからずっとこんな感じ。
・・・私が足手まといになってしまったから・・・。
「・・・ごめんなさい」
私はそれだけ言って部屋を出る。
そして別の部屋に入る。
そこには別の男性がいる。
「・・・どうした?」
私の表情を見て心配そうにする彼。
「・・・ごめんなさい」
私はこの人にも迷惑をかけてしまった。
「?何がだ?」
「・・・足手まといにしかならなくて・・・」
彼はなぁーんだ、なんて言ってくれる。
「気にすんな。お嬢さん。謝るのは俺の方だ。守りきれなくてごめんな」
彼は笑った。
「でも、よりにもよってお嬢さんが俺らのセンコー連れてくるとはなっ。ビックリしたぜ」
そう。そうなのだ。私がぶつかってしまって、さらに助けを求めてしまったのは・・・・・・・。

「・・・・・・・・ん」
私は目が覚めた。
「ここは・・・・?」
・・・・しまった。私、誘拐されてたんだ。
上半身を起こす。ここはベッドの上で、部屋は普通のマンションの一部屋のようだった。
私の手足に何も付けられていない事から、たぶんこの部屋には隠しカメラでもあるのだろう。うかつには動けない。そういえば『二人を助けてくれ』と言った彼女。二人とは当然倒れていた二人のことだろう。つまり、私を誘拐したのと彼女はグル・・・。ひっかけられた・・・。
腕時計は12時を回っていた。
っくっそぉ〜。私の睡眠時間がぁ〜。
がチャ。
ドアが開く。
私は視線のみ送った。
「あ、あの・・・。具合は・・・?」
相手は彼女だった。なにやら親切そうに言っているがこちらの敵である以上、相手の台詞を最後まで言わせてやる義理はない。
私はベッドから降りて言い放つ。
「警察よ。説明してもらいましょうか?これは立派な誘拐だってわかってるわね?」
「・・・・」
彼女は困惑したようにうつむく。
「・・・すみません・・・。私、あまり良くわからないので・・・。分かる人を呼んできます・・・」
・・・・・・・・?なんか変な反応・・・・。
「呼ぶ必要はありません」
彼女の後ろに影が立つ。
っっ!?!?こ、こいつっ!!
「ゼロス!?!?」
そう。そこにたっていたのは何がそんなに嬉しいのかニコニコ顔のゼロスだった。言うまでもない。私の生徒である。
彼は彼女の横をすり抜け、私の方に歩み寄る。
「・・・少年課所属警察官・・・リナ=インバース・・・二十歳」
私のプロフィールを軽く言い出す彼。
どこで知った?
「現在は高校教師として潜入捜査中」
・・・・・ばれていたのか・・・。
「同じく少年課所属警察官、少年課長・・・ゼルガディス=グレイワーズ・・・二十三歳。同様に潜入捜査中」
「何でそんなに知っているわけ?」
ここで今さら隠しても無駄である。それより、その情報の発信源の方が気になる。
「初めて貴方にお会いした時に何となく分かりました。少なくともただの教師ではないと・・・。
 貴方がセイルーン学園に来る少し前にゼルガディスさんが来ましたが、彼もただ者ではないと思いました。そんな教師が続けて学校に来る・・・。偶然にしては不思議ですね?
 そして貴方達が来てから、不良学生グループの乱闘が警察に見つかりやすくなった。細かい乱闘も全て・・・。
 ここまでくれば、何となく分かりますよ。貴方達の正体くらい。
 ま、後は人脈を使って確かめる程度で十分です」
こいつはかなりのキレ者のようね・・・。
「で?目障りだから誘拐ってわけ?」
言う私に彼はくすっと笑った。
「違います。あの場は危なかったんで非難させただけですよ」
「なぜ薬を飲ませたの?」
「説明している時間がなかったからです。貴方がおとなしくついてくるとも思えなかったので・・・」
筋は通っている。
「私に危害を加えたりはしないわけ?」
「そのつもりはありません」
「私が警察だってわかっているのに?」
「ええ。要は貴方に情報を流さなければいいだけですから」
・・・ふぅん。
私は警戒心を解いた。
そしてベッドに座る。
「彼女は?あんたの彼女?」
『なんで僕が(私が)そんなのと付き合わなければならないんですか!?!?』
いや・・・。私は冗談で言っただけなんだけど・・・。ってか、二人でハモんなくていいから・・・。
「こぉーんな生ごみみたいな不良と付き合うだなんて、それこそ我々に生を与えてくださった神への冒涜です!!」
「同感ですね!!こんなわがままで役たたずな人と付き合うより、毒を盛られて死んでしまった方がよっっっっぽどマシですね!!むしろありがたいくらいです!!」
「なぁんですってぇ!?!?」
「僕は正直なことを言っただけですよ!?!?」
・・・・やめろ。そこ。キャラ変わってるし。
まるで私の内心を読んだかのように新たな影が言葉を発する。
「ゼロス!!てめぇー、お嬢さんの悪口言ってんじゃねぇ!!」
・・・・・おひ。
「ヴァルガーブ!?!?」
しかしヴァルは私には気にもとめずに喧嘩に参戦する。
「お前にはお嬢さんの魅力がわからねぇか!?!?」
「魅力ぅ??ヴァルガーブさん、勘違いしてはいけません。汚点の間違えでしょう??」
「ゼロス!!貴方って人は!!」
「どこまでお嬢じょうさんを侮辱する気だ!!」
「侮辱だなんてとぉーんでもない。僕はただ世間の人の意見を言って差し上げただけです」
「いいや!!世間は思ってる!!お嬢さんは太陽だ!!」
「太陽!?!?紫外線の間違えですね。ヴァルガーブさん、病院へいく事をお勧めしますよ??」
「し、紫外線って!!」
かくて。
私をまったく無視した喧嘩は続くのであった。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました☆
ゼロスとフィリアの口げんかって私好きです(笑



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336133年7組都市伝説 [散らばったピース]真羅 あかり 2008/7/26 21:18:46
記事番号33592へのコメント

[少年課警察の被害]の続編です☆
とうとう夏休みになりましたね!!元気いっぱいの真夏の太陽に負けないくらい盛り上げていきたいと思います♪
よろしくお願いします!!!

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「てめぇ・・・」
「ふっふっふ・・・。どうやらやるしかないようですね?」
場には緊張した空気がただよっていた。
静寂が辺りを包む。
一瞬だけ。
「ちょっと!!いーかげんにしてよね!?!?」
空気読め・・・というなかれ。
「いっつまで口げんかしてんのよ!?
 結局彼女の名前すら教えてもらってないんだかんね!?」
そう。こいつらは一時間も口げんかしていたのだ。
最初は彼女の話題だった。それは良かった。まぁ・・・納得はできた。
でも・・・。
なんで途中から目玉焼きを半熟にするか否かという議論になった!?!?
さすがにそこまで来たらストップをかけざるをえないだろう・・・。
「あ、あぁすみません」
「おー・・・。なんだ、その、悪かったな」
やっと正気にもどったか。
「で?彼女は?」
ヴァルガーブの後ろにいる彼女を目で指しつつ問う。
「俺の彼女のフィリアだ」
彼女が彼の影から姿を見せる。
「フィリア=ウル=コプトです」
サラッと見せるその笑顔がかわいらしい。
「リナ=インバースよ」
私も笑顔を・・・と言ってもすでに時刻は1時回ってたりするわけであるから、だいぶん眠い笑顔ではある。
「それで?ゼロス。何で私を連れてきたの?」
「相手がまずかったんですよ、相手が」
彼は近くの椅子に座って足を組む。
・・・大人っぽいでやんの・・・。
「まずかった・・・?」
「ええ。あまり詳しく言ってしまうと、同業者を売る事になってしまいますから言えませんけど。あの場で戦ってしまうと厄介だったんでね」
「同業者を売るって・・・。あんたからすれば敵なのに気遣うの?」
彼はくすっと笑う。
「複雑なんです。貴方には話せない事が多すぎる。
 でも・・・」
そこでゼロスは立ち上がり、私のすぐ前まで来る。
「っ・・・」
視線がぶつかる。
ベッドに座ってる私と目線を合わせる。
・・・なんか・・・。色っぽい・・・・。
ゼロスの瞳がのぞく。きれいな・・・紫。
「僕とそれなりの関係になったら話してさしあげますよ?いかがです?」
刹那。
ガコーン・・・・。
「ゼロス!!!リナさんに手を出さないで下さい!!!
フィリアがゼロスをはたいてました。フライパンで。・・・ん?フライパン!?
「な、なんでフライパン??」
「目玉焼き作ろうかなぁーとか思ってて、そのまんまだったんです」
・・・・そーですか。
「まったく危ない所でした。もう少しでリナさんの人生はめちゃくちゃ・・・」
「ちょっとそれは言いすぎなんじゃ・・・?」
「いいえ!!こんなのに騙されてはいけません!!」
「フィリアさん!!僕のリナさんに手を出さないで下さい!!」
「ちょっと待ちなさいよ!!僕のってどーゆー意味!?」
「そのまんまですよ、リナさん♪」
「あなたにリナさんは渡しません!!」
「そーだ!!だいたいこんなぺチャパイの女のどこがいい!?俺にはわからねぇ!!」
「だぁー!!ヴァル!!よくも言ってくれたわね!?」
「ったりめぇーだ!!お嬢さんを見ろ!!お前とはランクがどーんと違うんだよ!!」
「図体がでかいだけじゃないですか?」
「な、なんですってぇ!!」
かくて。無駄な時間ばかりが過ぎていったのである・・・。

プルルル、プルルル。
ん〜。まだ寝てたいんだってばぁ〜。
プルルル、プルルル。
うっさい・・・。昨日・・・いや、今朝か。あんまり寝てないのよ〜。
プルルル、プルルル。
ったく・・・。
「・・・・」
私は目を瞑ったまま枕の近くにある携帯を手探りで掴む。
「・・・もしもし」
眠い。
『なんだ?リナ。そのダレたような声は?』
ゼルだ。
「・・・眠い」
『昨日は早く帰ったんじゃなかったのか?』
「ん〜・・・」
色々誤算が・・・。
『まあ、それは置いておくとしてだ。
 署に出勤しろ。事態が少し変わった』
「はぁ〜い」
・・・って。
「署に出勤!?!?」
ばっちり目が覚めた。
『ああ。早くしてくれ。1時間以内に出勤するように』
「・・・了解。課長」
軽く嫌味を付け加えてやった。
『ふっ。頼んだぜ、副課長さんよ』
返された。
プツ。ッツー、ッツー、ッツー。
「事態が変わった・・・か」
私は仕度を始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読んでくださった方、ありがとうございました♪
個人的に、ゼロスのあの目が好きです!!あのアメジストがぁーーーーー!!!!!
・・・はっ。す、すみません。マイワールド入ってました。(汗

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33614Re:3年7組都市伝説 [散らばったピース]2008/7/27 12:36:49
記事番号33613へのコメント

こんにちは。毎日暑い日が続きますね。
無性にかき氷が食べたい今日この頃な六です。
警察の二度負け編では、不良のゼロスを「我がセイルーン学園の誇りです☆」と言っちゃうアメリアにほのぼのしました。数学が得意なゼロスの計算ミス…わざとな気がします。
そして、えええぇっ誘拐!!!どうなるリナ先生な展開にはらはらどきどきしました。
少年課警察官の被害編で犯人が分かったので安心しましたが。
なにやら策のあったらしいゼロスもとんでもないタイミングで巻きこまれたリナ先生には驚いたでしょうね。
そして、囚われのリナ先生を放ってのゼロスとフィリア掛け合い漫才ならぬ口げんか。素直にフィリアの魅力を認めるヴァル。そして、力説「お嬢さんは太陽だ!!」。珍しいですね。太陽…フィリアへの愛を感じました。
散らばったピース編のフィリアは魅力全開だし、ゼロスはゼロスでお色気(?)満点で素敵でした。アメジストの瞳万歳です。
いつもキャラの魅力あふれる小説をありがとうございます。
                     六

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33616感想ありがとうございます♪真羅 あかり 2008/7/28 21:42:23
記事番号33614へのコメント

六さん!!!毎回毎回私の作品に感想を書いていただいて、ありがとうございます!!

>警察の二度負け編では、不良のゼロスを「我がセイルーン学園の誇りです☆」と言っちゃうアメリアにほのぼのしました。数学が得意なゼロスの計算ミス…わざとな気がします。

アメリアって、いい事はいいって認めるタイプな気がするんですよね〜。
ゼロスの計算ミス・・・。あまり深く考えなかったんですけど、そうかもしれません(笑

>そして、えええぇっ誘拐!!!どうなるリナ先生な展開にはらはらどきどきしました。
>少年課警察官の被害編で犯人が分かったので安心しましたが。
>なにやら策のあったらしいゼロスもとんでもないタイミングで巻きこまれたリナ先生には驚いたでしょうね。

なんだか急な展開になってしまってすみませんでしたっっ(汗
まさかリナ先生も犯人が生徒だなんて思わなかったでしょうね。
ゼロスも、リナ先生のことを知らなかったフィリアも運が悪かったですね・・・。

>そして、囚われのリナ先生を放ってのゼロスとフィリア掛け合い漫才ならぬ口げんか。素直にフィリアの魅力を認めるヴァル。そして、力説「お嬢さんは太陽だ!!」。珍しいですね。太陽…フィリアへの愛を感じました。

私、こういうの好きなんですよぉ〜(笑
私の中のヴァルはフィリアにモロ惚れてます♪

>散らばったピース編のフィリアは魅力全開だし、ゼロスはゼロスでお色気(?)満点で素敵でした。アメジストの瞳万歳です。

ゼロスの魅力、モット出せるように頑張ります!!!!

>いつもキャラの魅力あふれる小説をありがとうございます。

その言葉が励みになります!!!!今回もありがとうございました!!!!

真羅 あかり

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336173年7組都市伝説 [形取る一つの可能性]真羅 あかり 2008/7/28 23:12:23
記事番号33592へのコメント

[散らばったピース]の続編です!!
事態が変わった・・・。それは何を意味するのか!?!?
そして、ゼロスの言えない事情とは!?!?
カキ氷をパソコンに落とさないように気をつけてください!!(何の話だよ!?)
よろしくお願いします☆☆

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ゼロス!!」
私は部屋を出てその名を口にしながら廊下を歩き始める。
ちなみに今の姿は警察の制服である。
「どうしました?」
とある部屋からひょっこり顔を出す彼。・・・が少し固まった。
「り、リナ先生・・・?」
・・・?あ、ああ。制服ね。
「出勤しなきゃならないの。送って」
だって、私ここがどこだかもわからないのよ?
「そうですか。わかりました。ちょっと待っててください」
そしてドアが閉まった。

再びドアが開いたのは五分くらいたってからのことだった。
相変わらずの長ランで、その手には2本の鍵があった。
「行きましょうか」
そういうなり彼は歩き出した。
・・・そーいえば、私はここの玄関も知らなかったんだ・・・。
廊下を歩いていると、マンションにしては広い事がわかった。
玄関も一軒家と同じくらい広くてきれい。
・・・家賃高そー。どうやって払ってるのかしら?ゼロスもヴァルガーブも働いているようには見えないし・・・。フィリアの収入にしては多すぎるわよね。親からの仕送り?まったく、そんなに子供を甘やかすもんじゃないわよ。
なにやら考えているうちに地下駐車場に出ていた。
5台分の駐車スペースがあって、3台がとまっていた。
その中で黒光りするほどきれいな外車に彼は鍵を差し込む。
・・・って、
「これ、あんたの車!?!?」
地下だからやけに声が響く。
「ええ。どうぞ」
さらっと言って助手席のドアを開ける。
「・・・・ありがと」
私はぎこちなさを感じつつも車に乗る。
・・・大人っぽい車内だなぁ〜・・・。
なんだか緊張した私を乗せて、彼は車を走らせた。

パソコンのメールをチェックする。
上からの情報だが、信じられないものも中にはある。
「・・・なぜなんだ?」
せっかく潜入捜査を行って、そのおかげで仕事も楽になってきたと言うのに。どうしてこんなややこしい仕事が増える?
「ブームなのか?」
こんな事をそんな軽い言葉で言っていいはずがないのだが、あえて言い表すならこの言葉が相応しいと思った。
事件は連鎖的におこる。一回自殺が起こったら次々と同じように自殺者が現れ、通り魔が現れたら第二、第三と現れる。それは面倒な事この上ない。事件発生率がグンと上がるからだ。
・・・休みをくれ。休みを。
そんなところに。
バタン!!ドアが開いた。大きい音だったので、仕事をしている者が皆注目する。
一方、注目されている者はその視線に気がつかないのか、気にしていないのか、ツカツカと俺の前まで歩いてくる。
「一時間以内についたわよ!!どう!?」
・・・・・・・・。
「いや、どうとかいわれても・・・・」
「私、あんたが電話かけた時まで寝てたんだから!!それでこんなに早く来たのよ!?」
よく分からんが、これでメンバーはそろった。
「話は後で聴こう。会議室へ移動するぞ」
「・・・はぁーい」
俺はパソコンを閉じて、脇にかかえる。
彼女も自分のデスクに荷物を置き、必要なものを持つ。
そしてすぐ俺のそばにくる。
俺達は歩き出した。
緊張感を身に染み付かせて。

「リナさんは?」
「出勤なさりました」
「そうですか・・・。朝食もご用意できませんでしたね」
フィリアさんは苦笑しつつ、キッチンでフライパンを手に取る。
「彼女も急いでいたようですから、気にする事はありません」
僕はリビングのソファーに腰を下ろした。
「すみません。リナさんを巻き込んでしまって・・・」
「別に。結構ですよ」
「いつか話すんですか?リナさんに。真実を」
「・・・・」
それを話せば彼女は・・・・。
「わかりませんね。彼女の出方次第です。彼女が僕とそれなりの関係になったら・・・。話してもいいかもしれませんね」
「私と同じように・・・。ですか?あなたは彼女とそれなりの関係になる事を望んでいますか?」
彼女の紅い瞳は・・・。
「・・・ええ。きっと望んでいます」
見たことがないほどきれいだ。
「惚れたな、ゼロス」
「おはようございます。ヴァルガーブさん」
彼は向かいのソファーに腰掛けた。
「しかし。俺らにはなかなか自由がないよな。俺と付き合ってるお嬢さんにも・・・」
「なにしろ彼らが動き出しましたから」
「何もここで行動をおこさなくったっていいのにな?」
笑いながら言う彼に、僕は呆れたような声で答えた。
「狙いやすかったんじゃないですか?割と平和なところですから。警戒心なんてあまりありませんしね」
「ふっ。俺らがいるのにいい度胸だぜ」
「舐められているのでしょう。まぁいいです。彼らの好きにはさせません」
「任務もあるしな」
そう。僕らは任務を完了させなければならない。

「誘拐が多発し始めた」
課長の声が響く。
・・・誘拐ねぇ。
「動機は?」
「特にない・・・らしい」
特にない。最近はこの手の犯罪が多い。これもストレス社会故のことか・・・。
だが、動機がない事件はなかなか防げない。ったく、面倒な。
「らしいが。誘拐犯の中には外国に出ようとする者もいたらしいぞ」
・・・?
「外国?誘拐した子と一緒に?」
「ああ」
・・・・。なぁーるほど。
「ま、なんとなくわかってきたわね」
「俺も何となく予想はついている。が、早とちりはするなよ?まだ証拠はない」
「うん」
でも。これが本当なら・・・ちょっとまずいわね。
私は、このさき警察がそれに対応していけるかどうか、正直自信が持てなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました☆
警察もだいぶん駒を進めてきましたね!!
まだまだ頑張ります!!

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336183年7組都市伝説 [副課長の救世主]真羅 あかり 2008/7/30 22:51:53
記事番号33592へのコメント

[形取る一つの可能性]の続編です。・・・が、もしかしたら主旨から外れているかも・・・(汗;
それはとにかくっ!!
誘拐事件勃発は何を意味するのか!?!?警察はそれを阻止できるのか!?!?そしてそしてゼロスとリナ先生はそれなりの関係になるのか!?!?(笑
よろしくおねがいします♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

誘拐事件。
今までになかったわけじゃない。だが、この件に関して本来動くのは少年課ではない。ここの署の少年課の役割は非行に走る学生を救う事。犯人が学生ならまだしも、そうでないのに少年課が動く事になった。それも、少年課課長と副課長のみ。これは署の上の人間が判断した事である。
すなわち。
これはただの誘拐事件ではないと上層部が直感しているのだ。
今のところ、誘拐事件で未解決なものはない。全ての事件が解決しており、誘拐された子供も親の元に無事帰されている。
だが、それが今後も続くとは思えない。いつか起こる。
もっと大きなことが。

バキューンっ。
銃声が鳴り響く。
「・・・まだまだね」
ッキューンっ。
・・・カランカラン。弾が床に落ちる。
ッキューンっ。
バキューンっ。
ッキューンっ。
「・・・リナ。いつまでやっている?」
「まだよ」
バキューンっ。
署の中には射撃練習場がある。
無論、それがここだ。
夜の8時。ここには私の銃声だけがある。
「体調管理も俺達の仕事だ」
「私はまだできるわ。ゼル」
バキューンっ。
「・・・・・」
私の強気に押されて黙る彼。
「ゼル。私は怖いのよ・・・」
そこで初めて私は的を背に振り返って彼を見た。
「・・・怖い?」
「ええ。私の手で子供を守れない事が。
 私はあんたみたいに体力があるわけでもないから」
「それは男と女の違いだな」
「それでも。
 その違いで助かる子供とそうでない子供がいるのは不公平よ」
彼は苦笑した。
「負けず嫌いだな。昔から」
「ったり前でしょ☆」
「わかったよ。好きに練習してろ。
 ただし。なるべく早めに帰れよ」
「うん」

結局、私が署を出たのは10時過ぎだった。

がちゃ。
リビングのドアを開ける。
ぱち。
電気をつける。
「ただいまぁー・・・」
一人暮らしだから誰も答えるはずがないのだが、なぜかいつも言っている。
そしてそのままベッドへダイブ!!
ボズンっ。
あー。気持ちいい。
ゼルに誘拐事件多発の報告を聞かされてから、約一週間が経っていた。
あの日以来、私は学校が終わったら非番でも何でも署へ行き、射撃の練習をするのが日課となっていた。
理由はもちろん、被害者をより早く、より確実に、より安全に救うためである。
もし、私やゼル、上層部の予想が正しかったならこれはただの誘拐事件ではない。そうである以上、明らかに力をつける必要がある。
そう思って始めた練習だったが・・・。
「・・・疲れたぁー」
きつい。結構きつい。
別にゼルに嘘ついたわけじゃない。
実際、射撃中や学校では疲れていない。でも、家に帰ってくると疲れがグーっと来てしまうわけである。
まぁ、これで子供が助けられるなら安いものだけれど。
「・・・・・・」
私は目を閉じた。

「っは!!」
しまった!!寝てた!!!!
時計を見る。
「きゃーーー!!」
2時っ!?!?
お風呂入ってないし、署の書類片付けてないっ!!ってか、明日の授業の準備!!
あたふたしているうちに・・・。
ガシャンっ!!
「!?!?」
棚においていた目覚まし時計を床に落としてしまった。
「・・・ビックリしたぁ」
そう言いつつ、後ろのふたが開いてしまった時計を直そうと、手に取り・・・。
「・・・・・・・・」
・・・・嘘。
・・・・いや、嘘じゃない。
時計の中には、間違いなく仕掛けられていた。盗聴器が。
「!!!!!」
ガシャン!!
また時計が落ちる。今度は私の手から。
一気に怖くなった。だって、電源がしっかりついているから。
ど、どうしよう・・・。
私は確かに警察だけど、これはちょっと専門外。
「・・・・」
この部屋にいること自体が怖くなった。
ゼルに電話しようか・・・・?
ダメだ。彼も私同様に疲れきっている。それに家が近いわけでもない。
どこかのホテルでとりあえず泊まって・・・。いや、時間が遅すぎる。
「・・・!!」
そのとき、私の脳裏をよぎる顔があった。
何も考えずに、ほぼ反射的に携帯を取り、その者に電話をかけた。
その場でかけても意味が無いので、トイレに閉じこもる。
プルルル。プルルル。
お願い、出て。
プルルル。プルルル。ガチャ。
!!!!!!!!!!出た!!!!!!!!!
『はい。ゼロスです。どうしました?リナ先生?こんな時間に・・・』
・・・毎日学校で聞いているはずの彼の声が、私を安心させる。
『リナ先生?』
「・・・・・っ・・・・」
突然の緊張から、突然の安心へ・・・。
そのギャップで私は情けなくも泣いてしまった。
『っ!?どうしたんですか!?』
「・・・っ。盗聴器が・・・・。仕掛けられてたの・・・・・。っ・・・・どうすればいい?」
何とか言葉を紡ぎ出す。
『盗聴器が!?』
「・・・うん・・・」
『分かりました。今、貴方はどこに?』
彼は落着いていた。・・・警察の私より・・・。
「家・・・・」
『近くに盗聴器があるままですか?』
「ないわ。・・・リビングに置きっぱなしのはずよ・・・・。今、トイレにこもってる・・・・」
少し私も冷静になり始めた。
『では、そのままそこにいてください。今から行きます』
「い、今からって・・・・。私の家・・・・知ってるの・・・・?」
『ええ。知っています。すぐ行きますから』
何で知ってるかとか・・・・。今はどうでもいい・・・・。
早く来て欲しい。
「分かったわ・・・」
『携帯は切らないで下さい。このままフィリアさんにかわりますね』
しばらくしてフィリアが出た。
『もしもし?リナさん?』
「フィリア?」
『不安ですよね。大丈夫ですよ。5分待っていただければいいでけですからね』
「・・・うん」
『リナさんっていつもこんなに遅いんですか?』
「いいえ。今日は帰ってきたらすぐ寝ちゃって・・・・。気づいたらこんな時間だったの」
『じゃあ、お風呂もまだですね?』
「うん・・・」
『私達の家についたら、お風呂入りましょうね』
「ありがと・・・」

しばらくして。
ピーンポーン。
フィリアがずっと励ましてくれていたおかげで、恐怖にすくんでいた足がだいぶん動かせるようになった私は玄関のドアを開けた。
ガチャ。
「リナさん」
ゼロスだ。後ろにはヴァルとフィリアもいる。
「・・・・っ・・・・ゼ・・・ロス・・・・」
また泣き出す自分。
「大丈夫ですよ。リナさん」
ギュッと抱きしめてくれる彼。そしてそのまま私を抱き上げる。
「・・・・・・」
不安げに見上げれば彼の優しい笑顔が降ってくる。
「とにかく、僕達の家に帰りましょう」
「ゼロス、部屋はどうする?」
ヴァルが問う。
「明日にしましょう。今は先にリナ先生を・・・」
「・・・そうだな」

乗った車は前に乗ったぜロスの車ではなかった。ヴァルが運転している所をみると、彼の車なのだろう。
助手席にはフィリアが座った。後ろにゼロスが座って、私は彼にお姫様抱っこしてもらっている状態だった。
「・・・・・っ・・・・」
まだ涙をこぼす私をゼロスはギュッと自分の胸に寄せた・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!
やっとゼロリナっぽくなってきた・・・・かな?
リナ先生には嫌な思いをさせてしまいました・・・・。ごめんねっ!!先生!!

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336203年7組都市伝説 [恋人疑惑浮上!?]真羅 あかり 2008/7/31 21:44:19
記事番号33592へのコメント

[副課長の救世主]の続編です。
盗聴器を仕掛けた者の目的とは!?!?リナ先生は乗り越えられるのか!?!?
そして、ゼロスはリナを口説き落とせるのか!?!?(って、またそれか!?!?)
宜しくお願いします!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ゼロス、先にリナさんをお風呂に入れてあげてください」
ゼロス達の家について、フィリアが言った。
私はまだゼロスに抱き上げられたまま・・・・・・。でも、体が疲れきっていて動く気にもなれない。
「わかりました」
・・・と、そこでフィリアがはっとする。
「言っときますけど!!お風呂に案内するだけですからね!?弱っているリナさんに手を出したら許しませんよ!?」
「・・・・ぅ・・・。
 わ、わかってますよ・・・・」
・・・今、絶対ゼロスの呻き声が聞えた気がする。
一抹の不安を覚えながらも、私はお風呂へ連れて行かれたのだった。

「ゼロス。どうするんですか?」
彼はため息をついた。
「彼女が奴らに狙われてしまったのは事実です」
私があの時彼女を巻き込んだせいで・・・。
そこで彼はくすっと笑った。
「彼女には僕とそれなりの関係になっていただきましょうか?」
「え?」
「いやぁー。リナ先生って抱き心地良いんですよね♪」
「へ?」
「いつもの強気な目もきれいなんですけど、今日みたいに涙で潤んだ目はとっても色っぽいんです!」
「・・・あのぉー」
「『ゼロス』って呼んで下さるあの声も僕を誘っているかのようで・・・・!!」
ガコーン!!!
無論、私がフライパンで彼を叩いた音。
「冗談もそこまでにしてください!!こっちは真剣に話しているんです!!あなたの妄想の世界の話をして欲しいのではありません!!あなたの立場としての考えを聞かせて欲しいんです!!」
まったく!!
「・・・痛たた・・・。
 フィリアさん?何もフライパンで叩く事ないじゃないですか・・・・」
「このくらいの天罰は当然です!」
彼は何とか起き上がって、再びソファーに腰掛ける。
「わかりました。まぁ、僕なりに考えはあります。すぐにヴァルガーブさんを・・・」
「俺はここにいるぞ」
背後から声がした。
「ヴァル」
「今後の事だな。まずは」
「ええ。
 お二人とも、座ってください」
ゼロスに言われ、私達も座る。
「とにかく、奴らが彼女の居場所を特定し、ターゲットとしている事は明らかです。ゆえに彼女を家に帰すことはできません」
「本人も帰りたがらないだろうな。一人暮らしなんだろ?」
「ええ。ですから、しばらくはここに彼女を置こうと思います」
「・・・・そうか。確かにそのほうがいいな。俺はそれでかまわない。お嬢さんと俺の恋路を邪魔しなければな」
「ヴァ、ヴァルっ」
「はいはい」
「って、流すなよ。ゼロス」
「今は真剣に話しているんです」
彼はその瞳を覗かせる。
彼がこういう目をした時は本気。
「それで・・・。僕はリナ先生を彼女にしようと思います」
『!?』
「ゼ、ゼロス!?」
「どういう意味ですか!?」
焦る私達に彼は真剣なままだった。
「いきなり盗聴器ですよ?ここまで巻き込んだら、そのくらい近くにおいておかなければ危なっかしいです」
「で、でも!!それって貴方達の将来も関わってくるんですよ!?」
「そうだぜ!?この件が解決したらその関係はどうするんだよ!?」
「僕はかまいません。彼女が嫌いなわけではないので。いや、好きの部類に入っているかもしれませんしね」
彼はニコッと笑う。
「リナさんの気持ちはどうなるんですか!?」
「惚れさせます」
その瞳には自身があった。
この男は・・・・本当にやってしまうかもしれない。
彼女を惚れさせることを。

お風呂からあがって、私はフィリアの用意してくれた着替えを着た。
ふぅー。気持ち的にちょっと落ち着いたかな?
ガチャ。
ドアを開くと、そこにはフィリアがいた。待ってくれていたのだ。
「ありがと、フィリア」
「全然大丈夫ですよ♪」
そう言って彼女は私をリビングに案内してくれた。

ガチャ。リビングのドアを開くと、そこには真剣な表情のゼロスとヴァルがいた。
・・・やっぱ迷惑だったよね・・・。
「あ、あの・・・。ごめん」
「おや?どうかしましたか?リナ先生?」
ニコッ。
「警察の癖して・・・。あんなのに怯むなんて・・・・」
「仕方ねぇだろ?」
今度はヴァルが口を開く。
「怖いもんは怖い。警察だろうがなんだろうが関係ねぇ。
 ・・・・それに。巻き込んだのは俺達だ」
・・・・?巻き込んだ?
「巻き込んだって・・・・?」
「リナ先生が、僕達の乱闘に関わったことがありましたね?」
「関わったって、私はほとんどなんにもやってない・・・」
「けど。向こうはそう思っていないみたいだぜ?」
???
だって、本当に通りすがりだったし。そういえば警察って名乗ったかな?でも、乱闘に警察が来るのは予想できる事じゃない?
二人の言っている意味が分からない私に、ゼロスはあっさり説明してくれた。
「つまり。僕の彼女だと思われちゃったわけですね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。おひ。
「なななななななななななななあーんですって!?!?!?!?」
よりにもよって彼女!?はぁ!?
「どぉーなってんのよ!?!?」
「ああ!!落ち着いてリナさん!!」
今にも暴れそうな私をフィリアがなだめる。
落ち着いていらんないわよ!!!
この先、私どぉーなるのぉー!?!?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました☆
不幸か幸いか、リナ先生って凄まじい勘違いされてますね。。。しかも、軽く受け入れぎみのゼロスです。(笑
見守ってやってくださいっっ(願



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33622Re:3年7組都市伝説 [恋人疑惑浮上!?]2008/8/2 22:27:49
記事番号33620へのコメント

こんばんは、六です。
いろいろな意味でパソコンの前でものを食べるのは危険なので、気をつけます!(アイスも)
形取る一つの可能性編ではゼロスの部屋から直接出勤しているリナ先生。高そうな車を所有しているらしいゼロス。運転もできるあたり、ただ者ではないですね。
それなりの関係になったら教えてくれるという真実と動き出したらしい彼らの関係は?ますます目が離せません。
副課長の救世主編になると誘拐事件を追う刑事としてのリナ先生の顔も見ることが出来ました。しかも、家に盗聴器を仕掛けられるというシリアスな展開です。こんな時に頼りになるのは…ゼロス!うわーうわーお姫様抱っこですかー!?
恋人疑惑浮上!?編では「惚れさせます」宣言までしていて、ゼロスを嫌っているフィリアにまで可能だと思わせるその自信家っぷりもかっこいいと思います。
乱闘の件で彼女と間違われたと動揺するリナ先生ですが、盗聴されているというピンチに自分を攫った(?)ゼロスのことを思い出したくらいなので満更でもないのではないでしょうか?しかし、自分の感情にも鈍感そうなリナ先生が相手です。頑張ってください、ゼロス=メタリオム(学生の上に生徒ですが)!!!
つらつらと感想を並べている内に収拾のつかないことになってきました。
事件にもたくさんの謎が隠されていそうなので、楽しみです。感想はまとまっていませんが、いつも格好いい小説をありがとうございます。
それでは。
     六

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33625感想ありがとうございます★真羅 あかり 2008/8/4 19:08:42
記事番号33622へのコメント

六さん、いつもいつもありがとうございます!!見捨てられてなくてよかったっっ!!!!(泣

>形取る一つの可能性編ではゼロスの部屋から直接出勤しているリナ先生。高そうな車を所有しているらしいゼロス。運転もできるあたり、ただ者ではないですね。
>それなりの関係になったら教えてくれるという真実と動き出したらしい彼らの関係は?ますます目が離せません。

ゼロスとリナ先生の関係については作者の私ですら今後の展開が読めません!!(おい!?)この事に関しては作者ではなく、ゼロスが主導権を握っているようです・・・。(笑;

>副課長の救世主編になると誘拐事件を追う刑事としてのリナ先生の顔も見ることが出来ました。しかも、家に盗聴器を仕掛けられるというシリアスな展開です。こんな時に頼りになるのは…ゼロス!うわーうわーお姫様抱っこですかー!?

原作やアニメのリナもそうですが、彼女って人のために頑張れる人なんですよね♪そこはやっぱり私の作品でもアピールしていきたいと思ってます★
お姫様抱っこ、大好きなんですよ♪こういうシーンには欠かせないです!!!

>恋人疑惑浮上!?編では「惚れさせます」宣言までしていて、ゼロスを嫌っているフィリアにまで可能だと思わせるその自信家っぷりもかっこいいと思います。
>乱闘の件で彼女と間違われたと動揺するリナ先生ですが、盗聴されているというピンチに自分を攫った(?)ゼロスのことを思い出したくらいなので満更でもないのではないでしょうか?しかし、自分の感情にも鈍感そうなリナ先生が相手です。頑張ってください、ゼロス=メタリオム(学生の上に生徒ですが)!!!

ゼロスなら何でもやれそうな気がして思わずそんなことを言わせてみたりしちゃいました(笑
ゼロスの彼女に間違えられる・・・・。私としてはとても幸せな事です(><)

>つらつらと感想を並べている内に収拾のつかないことになってきました。
>事件にもたくさんの謎が隠されていそうなので、楽しみです。感想はまとまっていませんが、いつも格好いい小説をありがとうございます。

事件はとりあえず謎だらけです。自分で作り出したはずの謎ですが、3割程度、私の中でも謎になっています(笑
こんな作品にわざわざ感想をくださってありがとうございますっっ!!!
よろしければ今後もお願いします!!!!!!

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336263年7組都市伝説 [まさかの甘い罠!?]真羅 あかり 2008/8/4 21:22:15
記事番号33592へのコメント

[恋人疑惑浮上!?]の続編です。
ゼロスの彼女と間違えられたリナ先生の運命は!?!?
ってか、事件の方は大丈夫なのか!?!?
宜しくお願いします!!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「っはー・・・」
フィリアからもらった水を飲み、ようやく落ち着く。
「で・・・・?どうするつもり?」
まさか私がコイツの彼女と思われるとはね。
「盗聴器を仕掛けたのは間違いなくその勘違いした者達です」
「って、早速被害に遭っちゃったってこと!?」
だって、ただの不良はこんなに行動早くはないわよ!?
「ええ・・・すみません。僕が甘かったんです」
「俺も甘かった。悪いな」
「いえ、私なんです!!貴方をあそこへ連れて行ったのは私です!!リナさん、巻き込んでしまってすみません!!」
・・・ああ。だからさっきヴァルは『巻き込んだのは俺達だ』って言ったのね。
「大丈夫よ、みんな」
私は笑顔を見せる。
私が狙われている。しかも不良に。よく考えれば少年課警察官としてこれほどやりやすい仕事はない。明日・・・いや、今日か。出勤した時にゼルに事情を話して捕まえればいいし。
ところが、ゼロスは私のその計画軽く砕いてくれちゃったりした。
「責任をとります。僕と付き合ってください」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え!?
「ちょ・・・大丈夫!?あんた!?何言ってるか分かってる!?」
そんな簡単に付き合ってくださいなんて言われてもっ・・・・。
「もちろん。わかっています。僕は本気ですよ?」
紫の瞳が私の紅を捕らえる。
「だ、ダメよ!!そんな簡単にっ・・・。
 責任とか別にいいから!!首突っ込んだのは私だし。
 今後の処理だって、警察だからなんとかできるわ」
無意味に焦ってしまう。
「僕は初めて会ったときから貴方に惚れていたんです。
 なかなか言う機会が無かったので言えませんでしたが・・・。
 これは責任のためだけではありません。僕の意思でもあるんです。それでも・・・受け止めては下さりませんか?リナさん」
ドキッ。
リナ先生じゃなくて・・・リナさん・・・。
ゼロスになんだか圧倒されて何も言えなくなった私に、フィリアが助け舟を出す。
「ゼロス。いきなりそんなんじゃ嫌われちゃいますよ?」
すると、彼はいつものように柔らかい笑顔に戻る。
「いや、ついリナ先生が可愛いんで・・・。この場で僕のものにできたら、寝る時にお楽しみが待ってるかなぁーと思っ」
バコーン!!ずべしゃ!!ドカバカ!!!
『いい加減にしろ!!(しなさい!!)』
私とフィリアの攻撃と抗議がハモる。
ったく。コイツはつかみ所がないわ。
「・・・なんでもいいがもう眠ろうぜ。4時だぞ」
・・・・・・・・・・・・・・げ。
「あぅー。授業の準備してないー・・・」
「その心配は必要ないですよ?」
「うひゃ!?」
ゼロスっ!!回復早!!
「ど、どーゆーことよ?」
「リナ先生。今日は学校も警察もお休みしたほうがいいですよ?」
「なんで!?」
「精神的疲労が回復していないからです」
・・・・・・・・・・・・・。
「学校や署の中で被害の事を思い出さないと保障があるわけではありません。あの事件を知っているのは僕達だけですからね。今日は僕達と一緒にいましょう」
「そうだな。何かあったとき、俺達がいれば多少は違うだろう」
・・・・・・・・何だかんだ言って、やっぱり心配してくれてるんだ・・・。
「ありがと。じゃあゼルに連絡して休ませてもらうわ」
「じゃあリナさん!!今日はダブルデートしましょう♪」
フィリアが楽しそうに提案する。・・・・・て。
「デート!?!?」
「ええ☆楽しいですよ♪絶対精神的疲労も回復できます!!」
・・・・・・それって・・・・。
私にそっとヴァルが耳打ちする。
「頼む。行くって言ってくれ。俺達最近忙しくて行けてないんだ」
・・・・・やっぱりあんたらのためか。
フィリアはさっきから目を輝かせている。
この状況ってもう断れないよね・・・・??
「いいわよ・・・・」
「ありがとうございます!!!」
相当行きたかったんだね。デート。
「さて。予定も組んだところでもう寝ましょう」
ゼロスが言う。
「だな。あぁー。こりゃあ昼まで寝なきゃ足らねぇーな」
私達はそれぞれ立ち上がる。うーん。やっぱり眠い。
ゼロスは私を軽く抱き寄せる。
「僕達はA室でいいですか?」
「ああ。俺らは・・・C室にするわ」
「じゃあ、おやすみなさい。リナさん」
・・・・・・・・・・て。
「ちょっと待った!!!!」
「・・・・?なんだよ。リナ=インバース」
この展開ってまさか。
「まさか私とゼロスが同じ部屋なんていう事はないわよね?」
私の質問にフィリアはサラッと答えた。
「同じ部屋どころか同じベッドですよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・おひ。
「なななななななななんでええええええええええええええ!?!?」
「どうやら変な誤解を招いているようですね」
ゼロスが苦笑する。
「誤解・・・・?」
「最近俺らの敵が動き始めてる。現にお前も被害に遭っただろ?万一、寝てる時になんかあったら困るから、お嬢さんと俺はここ最近一緒に寝てんだよ。となれば当然お前らも一緒に寝るべきだろ?」
いや・・・。そんな平然と言われても。
「大丈夫です。変なまねはしませんから」
・・・・なんか、そういう問題でもないような・・・?

結局流されるまま私はゼロスとベッドに入った。
ビックリなんだから!!このベッド、ダブルベッドなのよ!?理由聞いたら、何でも外国にいるゼロスのお母さんとヴァルのお父さんが時々泊まりに来るらしくて、二人とも狭いのが嫌いだから、一人で寝るのにダブルベッドなんだって。ちなみに、ここはゼロスのお母さんが使う部屋で、ヴァルガーブ達が使ってる部屋がヴァルガーブのお父さんの使う部屋らしい。ふーん・・・って感じよね。
電気は全部消してある。まぁ外が少し明るいから。
「おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
私達は背中合わせに横になる。
私は布団に包まって目を閉じた。
が、不意に脳裏にあの盗聴器がよぎる。
「!?」
ビクっ!!
思わず全身が大きく震えた。
あぁー。何やってんだろ。ここは安全なのに・・・。
私はもう一度目を閉じ・・・・。
ぎゅっ。
「!?!?」
ゼロス!?
「大丈夫ですよ。僕がいますから」
そうか。私がさっき震えたから。
私は苦笑した。そして、体をゼロスの方に向き直らせる。
「ありがと」
彼は笑顔を見せてくれた。
なんだか・・・安心する。
私はゼロスの胸の中で目を閉じた・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゼロスやりますね(笑
ゼロスのお母さん、ヴァルのお父さんはだいたい想像がつくでしょう。

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33634Re:3年7組都市伝説 [まさかの甘い罠!?]2008/8/10 08:12:59
記事番号33626へのコメント

おはようございます。暑いと何故かカレーを食べたくなる六です。
勘違いした人たちに盗聴器を仕掛けられたのは不運ですが、ゼロスに「責任をとります。」なんて言われたのはうらやましいです!一目惚れだったということも発覚しました。しかも、リナ先生もダメとは言ってもイヤとは言ってないので…。ゼロスが告白の後にリナ先生からリナさんに呼び方を変えるところも格好良すぎます。シリアスっぽく攻めてあっさりとちゃかす所も、リナさんの緊張をほぐすための手段なのでしょうか?大人の魅力を感じます。
そして、何気にバカップルな所を見せつけるヴァルとフィリア。なんでそんなに自然体なのにラブラブなんですか!
こっそりあとがきの所でゼロスの母、ヴァルの父とそれぞれ息子との親子の会話を想像して笑いました。
シリアスの中にも笑いのある素敵な小説をありがとうございます。
                      六

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33636感想ありがとうございますё真羅 あかり 2008/8/10 16:30:00
記事番号33634へのコメント

六さん、感想ありがとうございます!!!

>おはようございます。暑いと何故かカレーを食べたくなる六です。
本当ですか!?実は私も最近カレーが恋しくなってるんですよ〜(笑
この前なんか、二日連続でカレー食べましたから(おいっ

>勘違いした人たちに盗聴器を仕掛けられたのは不運ですが、ゼロスに「責任をとります。」なんて言われたのはうらやましいです!一目惚れだったということも発覚しました。しかも、リナ先生もダメとは言ってもイヤとは言ってないので…。ゼロスが告白の後にリナ先生からリナさんに呼び方を変えるところも格好良すぎます。シリアスっぽく攻めてあっさりとちゃかす所も、リナさんの緊張をほぐすための手段なのでしょうか?大人の魅力を感じます。

私だったら、喜んで責任取らせますね♪そしてゼロスに一目惚れされた日にはスキップしてそうです(笑
ゼロス、絶対そういうの慣れてそうというのが私の勝手な考えです。。。
ゼロス=大人  みたいな公式がある気がして・・・・;

>そして、何気にバカップルな所を見せつけるヴァルとフィリア。なんでそんなに自然体なのにラブラブなんですか!

きっと過去になんかあったんですよ・・・(遠い目;
もし時間と心に余裕があれば彼らの過去のことを書いてもいいかなぁーって思ってます。まだ何も考えてないけど・・・。。。

>こっそりあとがきの所でゼロスの母、ヴァルの父とそれぞれ息子との親子の会話を想像して笑いました。

ここは笑所です!!!そのうち親子の会話、書きますから!!存分に笑ってやってください!!

>シリアスの中にも笑いのある素敵な小説をありがとうございます。

シリアスしすぎると、私の身がもたないもので・・・(情けない;;
何とか大人っぽく仕上がるように頑張ります。。。
私事なのですが・・・。テストが一ヶ月前に迫ってきたために、更新が一時滞るかもしれません。。。更新が無いからと言って、決して死んだわけではないので、どうか見捨てないで下さいっっ(願!!!!!!
いつもいつも感想、ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!

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336883年7組都市伝説 [あり得ないデート]真羅 あかり 2008/9/12 22:16:40
記事番号33592へのコメント

大分更新が遅れてしまいました。。。すみません。。。諸事情がありまして・・・・・。
さて!!
[まさかの甘い罠!?]の続編です!!
この先の事は私も分かりません(おいっ
私を待ってくださったという方!!初めて見まぁーすという方!!ぜひお立ち寄りください☆
お願いします!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・」
目が覚めた。時計を見ると8時を少し回ったところ。4時間は眠った計算になる。
腕の中の彼女はまだ夢の中のようだ。
「・・・いきなり盗聴器なんて迷惑ですよねぇ」
彼女がこれを聞いたなら「いきなりじゃなくても迷惑よ!!」なんて言いそうだ。
そんなことを思っていると、彼女が身じろぎした。一瞬起こしてしまったかと思ったが、どうやらそうではないようだ。
「まだ眠っていていいですからね。リナさん」
僕はそっと言ってベットを出た。

「おはようございます」
着替えをしてリビングへ入るとフィリアさんがキッチンにいた。
「おはようございます。お早いんですね?」
少し前からキッチンに立っていたらしく、切った野菜などが皿に載せられていた。
「ええ。まぁ。リナさんのマンションに行かなきゃと思って」
「やはりそうですか」
彼女は次の野菜を切り始める。
「あなたもそのつもりなんでしょう?盗聴器の回収に行くんですよね?
 私は盗聴器ではなくて、リナさんに必要なものを取りに行くんですけど。
 あ、ヴァルがソファーに座ってるんですけど、さっきから反応がないのでおそらく眠ってしまっているんだと思います。彼も盗聴器を回収しに行くと言っていたので起こしてあげてください」
「何なんですかね?あの人は」
苦笑して言った彼女に僕も苦笑し返す。
そのままソファーに近づき、ヴァルガーブさんの表情を窺う。
「・・・くー・・・・くー」
・・・・・・・あー。寝てますね。
「ヴァルガーブさん」
揺すり起こす。
「・・・・ん?
 お、あぁ。よっ!ゼロス!!」
「・・・はぁ。おはようございます」
何事もなかったかのようにさわやかに挨拶する彼。
「盗聴器回収しに行くんだろ?俺も行くぜ。
 早く行かねぇとリナ=インバースが起きちまう。あいつを連れて行くわけにはいかない。なんたってやっと気持ちが落ち着いたところだからな。俺達で行って、とっとと片付けてこようぜ!!
 よし!!行くぞ!!」
そう言ってそそくさと玄関へむかう。
「・・・切り替えが早いというか・・・。マイペース過ぎませんか?彼」
思わず出た独り言に、料理を終えたフィリアさんが答える。
「それが彼ですから」
・・・ごもっとも。

「リーナーさん♪」
ドアの向こうから声がする。
ん〜。眠い・・・。
「・・・はぁい」
ベットの上で上体を起こす。
・・・あれ?ゼロスがいない・・・。
ガチャ。
「おはようございます!!」
フィリアが入ってくる。・・・元気ねー。
「おはよー。
 あれ?どうしたの?そのダンボール・・・」
フィリアはダンボールを抱えていた。
「これですか?今朝、リナさんのマンションから持って来ました。衣類が入ってますから。
 それから、仕事用のパソコンとかも一通り持ってきたんで安心してください」
「私がとりに行けばよかったのに・・・。ごめんねフィリア」
「私、元気有り余ってますから大丈夫です!」
彼女はダンボールをその辺に置いた。
「これは後で整理しておきますね」
「私がやるわよ」
「お手伝いしますよ!!」
・・・ホンット元気ねぇー。
「ありがと」
「いえ。
 私は先にリビングへ行ってますからリナさんもすぐ来てくださいね」
「了解」
バタン。
そっか。皆とりに行ってくれたんだ。
・・・なんか・・・。警察なのに情けない・・・。
私は自分の未熟さを痛感した。

「おはよー」
リビングに入る。
「おはようございます、リナさん」
「よっ!!」
3人は朝食が並べられた席についていた。
「リナさん、こっちですよ」
フィリアに促され、彼女の隣に座る。
「おいしそー!!フィリアがつくったの?」
「ええ。さぁ、召し上がれ」
「お嬢さん、いただくぜ!」
「フィリアさん、いただきます」
「いっただきまぁーす!!!」
私は知らなかった。
・・・この後の展開、つまりデートの実態を。

あああああああああああああああああああああああああああああああ。
私の頭の中はこの文字で埋め尽くされている。
デートのメニューは決めてあるとゼロス達が言うので、朝食をすませてそうそう出かけた。
学生のデートといえば遊園地・映画・ショッピングなどなどが想像される。
当然私はそのつもりだったのだが・・・・。
外車乗ってる高校生を甘く見すぎたぁーーーーー!!!!
まったく予想していなかった、高級そうなドレスや宝石を展示しているお店に連れて行かれ・・・・。
今、ドレスを着せられている。
皆、案内された部屋がばらばらなので、この部屋には私と店員さんしかいない。
にしてもこのドレスはやばいでしょ!?
この質感からして絶対に高級品だって!!
全体的にふわっとしてて、上品なピンクが中心。見え隠れする白のレースと、後ろにある大きな紫のリボンが特徴。
なんか・・・唖然。
「ね、ねぇ?」
「なんでしょう?」
「このドレスって誰が選んだかわかる・・・?」
「ゼロス様です。好きな女性のドレスはご自分で選びたいと」
・・・・・・・・(///)
「べ、別に私達そんな関係じゃっ」
「くすくす。お伺いした通りの方ですね。リナ様って」
「・・・・?」
彼女はアクセサリーを取り出した。
「ゼロス様が好きな方にドレスをプレゼントなさるのはこれが初めてなんです」
「これがって・・・。ゼロスってよく来るの?」
「ええ。お母様への贈り物だとか、仕事関係の方へ・・・」
「し、仕事!?あいつ高校生でしょ!?」
「お母様が大企業を手がけていらっしゃるようで、それのお手伝いをしていらっしゃるそうですよ」
ネックレスが首にかけられる。ダイヤだ・・・・。きれい・・・・。
「余計な事だとは思ったのですが興味がありまして。
 どんな方かお伺いしたんです」
店員さんは嬉しそうに笑う。
「な、なんて言ってた?」
イヤリングが付けられる。
「ご本人に聞いてみてください」
う〜・・・。
「はい。お待たせいたしました。完成です」
姿鏡を見る。・・・我ながらかわいい・・・。ま、元がいいからね♪元って私の事よ!?私!!
「皆様のいらっしゃる場所に案内いたします。こちらへどうぞ」
私達は部屋を出た。
廊下を歩く。すごい・・・。レッドカーペット・・・。ホテルみたい。
「ゼロス様とリナ様はお似合いだと思いますよ」
「ななななななななななななにをとうとつに!?!?」
「くすくす・・・・」
あぁ・・・。顔が熱い・・・・・・・・。
「今日はこの後パーティーに行かれるそうですね」
「へ?そうなの?」
「あら。ご存知ありませんでしたか?」
「ゼロスに任せっきりだから」
だいたい、こんなお店も、パーティーも高校生の行くところじゃないでしょってーのよ。
「楽しんできてくださいね」
「ええ」
ゼロスってなんだかよくわかんないけど、パーティーは楽しそうよね!!
こんなデートも悪くないと思い始めた私だった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ありがとうございました☆
ゼロス君、どんだけ金持ちなんですか?って感じですよね。(笑

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33694Re:3年7組都市伝説 [あり得ないデート]2008/9/14 23:39:08
記事番号33688へのコメント

あかり様初めまして葵です
「3年7組都市伝説」面白いです!
私はカップリングは何でもOKなのですが特にゼロリナは大好きです!
最初は都市伝説と付くから怖いモノかと思っていたんですがサブタイトルを見て読んでみよう!!と思い今にいたるわけです
盗聴器が仕掛けられたとなったとき私もびっくりしました
でも、その後がゼロリナで正直「盗聴器ナイス!」とめちゃくちゃ変なことを考えてしまいました・・・すいません
次のパーティデートどんなものか楽しみにしています
これからもがんばってください

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33695感想ありがとうございます!!真羅 あかり 2008/9/16 22:04:44
記事番号33694へのコメント


>あかり様初めまして葵です
初めまして、葵さま♪真羅あかりです!!

>「3年7組都市伝説」面白いです!
ありがとうございます!!!!生きててよかった!!!(笑

>私はカップリングは何でもOKなのですが特にゼロリナは大好きです!
私もです!!私も!!ゼロス君の魅力が特にたまりませんっっ

>最初は都市伝説と付くから怖いモノかと思っていたんですがサブタイトルを見て読んでみよう!!と思い今にいたるわけです
いつかのあとがきに書かせていただいたと思うのですが・・・。
3年7組は実際に私が中学生の時にいたクラスだったんです。ただ、そのクラスが・・・というより、その学校自体がいろんな意味で普通ではなかったので、思わず「都市伝説」と入れてしまいました(汗
決してホラー系を書くつもりはなかったんです!!てか、作者自身がそういうの苦手で・・・(情けない・・・。
よく考えたら、「都市伝説」とサブタイトルのギャップ、激しすぎますね;;あんまり考えてなかった・・・;;

>盗聴器が仕掛けられたとなったとき私もびっくりしました
>でも、その後がゼロリナで正直「盗聴器ナイス!」とめちゃくちゃ変なことを考えてしまいました・・・すいません
いえいえ、とんでもないです。私もそれが狙いでしたから♪(おいっ
お互い、リナ先生に殺されないように気をつけましょう☆

>次のパーティデートどんなものか楽しみにしています
あはは・・・。ゼロリナのらぶらぶシーンについては、主導権は私ではなく、ゼロスが持っているようなので、この先の事は分かりません(笑

>これからもがんばってください
ありがとうございます!!
葵さまも「叶わぬdream」を書かれていらっしゃいますよね??
恐縮ながら、前々から拝見させていただいています。。。
なんだかいつも時間に追われていて感想も残さず去ってしまってすみません(泣
中途半端に感想書き残したくはなかったので、今度まとめて書き残させていただこうと思います。(本当に申し訳ないです・・・・・・・・

更新も定期的ではなく、話の内容も良くわかんないと思いますが、どうぞ見捨てないでやってください(願)

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336993年7組都市伝説 [狂った歯車]真羅 あかり 2008/9/17 23:53:00
記事番号33592へのコメント

[あり得ないデート]の続編です☆
ゼロスに連れられてパーティー・・・・私も行きたい!!(おい;;
よろしくお願いします♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・・・・・・・・・・」
覚悟はしてたわよ、もちろん。
こんなドレス着せられて?豪華なアクセサリー付けられて?おまけに外車に乗せられて?
ええ、ええ。覚悟してましたとも。パーティーもすごいんだろうなぁーって。
でも・・・ねぇ・・・。
「あらvヴァルガーブ様ったら♪」
「本当にお世辞が上手いのですから☆」
「あぁー・・・素敵ですわぁ」
ヴァルがあんな風にきれいな女性に囲まれたり・・・。って
「美しい姫君。今宵は私と・・・」
「いえ、私とお過ごしください。お嬢様」
「このようなものたちは放っておいて。私と踊ってください。フィリア様」
フィリアがめちゃめちゃ紳士的な人からたくさんお誘いを受けるなんて、想像してなかったわよ!?!?
ここはパーティー会場。
『たいしたことの無いパーティーなんですけど』
何てゼロスは言ってたけど、結構広いし、ヴァイオリンなんかの弦楽器のアンサンブルがセットされている所を見ると、ダンスパーティーもかねているみたいだから決して小規模のパーティーではない。
私が驚いたのは会場のことじゃなくて、ヴァルとフィリアの場馴れした様子だ。
二人とも初対面の人にあんなに声かけてもらっているのにまったく動じない。堂々としている。
やっぱり、日ごろからこういうところに来ているのだろうか・・・?
・・・最近の高校生って、こんなもんなの?
自分の高校時代とはずいぶん変わったなぁと思いつつも、かねてから疑問に思っていた事を口にした。
「なんでヴァルとフィリアは一緒にいないのかしら?」
デートでこんなとこまで来たからには、一緒にいて、食事したりお話したりダンスしたりするのが普通じゃないの?
「遊びですよ、遊び」
隣にいたゼロスが答える。
「遊び?」
「ええ。恋人以外の人と関わって、改めて恋人のよさを味わうんですよ。
 まぁ、パーティーなんで社交的な楽しみ方という意味も含みますけど」
にっこり。
「ふぅん・・・」
私はゼロスから視線をそらして、再び彼らを見る。
彼らの様子が気になるんじゃなくて・・・。
ゼロスを直視できない!!
だだだだだだだだだだだだだだだだってててて!!!!!!!!
タキシードを着たゼロスは長ランを着たときとまったく違う印象を与える。
なんか・・・・。すごく大人に見える。実際ここまでのエスコートもばっちり大人だったしね。とっても紳士的で・・・。で、ほら。ゼロスって外見悪くないから。・・・かっこいいのよね・・・はっきり言うと。
「ゼロスはしないの?遊び」
「ええ。僕にはリナさんがいるので。遊んでいる暇なんてありません」
そ、そんな恥ずかしい台詞、サラッと言わないでよね!?
私知ってるんだから。あんたに好意を寄せるたくさんの女性から、私が嫉妬されてること!!ってか、こんなに嫉妬心・・・というかむしろ殺気向けられたら誰だって気づくわ!!
どーせなら、遊んでくれた方が殺気向けられなくて済むんだけどなぁ。
そんなことを考えていると、音楽が流れ出した。
様々な男女の影が躍りだす。
「ダンスの時間ですね」
彼は私に手を差し出した。
ってまさか!?
「わ、私に踊れって言うの!?」
「ええ。さぁ」
『踊ってくださいませんか?』という、私の意志を尊重する言葉はなく、私は強引に手を引かれた。
体と体が近すぎて、彼の存在をはっきり感じさせられる。
あぁ。殺気が増してゆくぅー・・・。
「リナさん」
頭上から色っぽいような大人の低音で囁かれ、見上げる。
「きれいですね」
にっこり。
「・・・・・」
きっと今の私の顔は赤に染まっているだろう。
体中の熱が一気にあがる。
サラサラの髪に整った顔立ち。私の手を握る手の力は緩くも無く強くもなく。それが大人っぽさを感じさせる一方で、私の腰を引き寄せるその腕はしっかり私を捕らえたまま。彼の独占欲がモロに伝わってきて、なおのこと恥ずかしい。
その恥ずかしさに耐えられず、顔を伏せようとした時。
彼の顔が降りてきて、耳元に声を感じた。
「愛してます」
「!!!!」
思わず彼を見ると、そこにはアメジストの瞳があった。
それに私がしっかり映っている。
「ゼロス・・・・」
「リナさん。つきあってください」
こ、困るって・・・。だって・・・。
「私は・・・警」
『察だから・・・』といい終わる前に私の言葉は途切れた。一瞬なにが起きたかわからなかった。
「・・・・!?!?」
やっと把握できた。私ってばゼロスにキスされた・・・・・・・・・!?!?
「ちょっ・・・」
「警察とか、不良とか。教師とか、学生とか。
 バカらしいとは思いませんか?」
あまりの事に頭が上手く回っていない。
「そんなものどうでもいいですよ。僕はあなたという存在を愛しています。
 自分の立場、あなたの立場、社会・・・。その全てを差し置いて愛しています」
・・・全てを差し置いて・・・・。
「答えを聞かせてください」
私は・・・。
「・・・私は警察で。あなたが不良であることに変わりはないわ」
そう。変わりはない・・・。

がやがやがやがや・・・・。
ガラガラ。
「おっはよー!!」
私は3年7組の教室へ入った。
今日は珍しい事にほとんどの生徒が登校時間の15分前に来ている。
ふふふ。私の教育も大分成果を上げてきたのかしら♪
ああ!!なんて私は優秀な教師なの!?
「な、なぁ」
「ほへ?」
自分の才能に酔いしれていると、生徒の一人が声をかけてきた。いつもと様子が違う。
気づけば回りの生徒も静まりかえっている。
あり?もしかして、私、一人で舞い上がり過ぎてましたか?
「ど、どうしたの?」
何事も無かったかのようにきく。
「センコー。お前・・・・ぜ、ゼロスの彼女になったって本当か!?!?」
・・・・・・・・・。ええええええええええ!?!?!?
「ちょ、ちょっと待っ」
私が言い終わらぬ間に。
「本当かよ!?!?」
「まじかぁーーーー」
「やってしまったな・・・・」
「まぁ、それが人生だ」
「かえってこい!!青春!!」ect・・・。
なんだなんだ!?その叫びは!?
その時、私ははっと気がついた。
ゼロスとヴァルがまだ来ていない?
でも、私がそれを考える間はなく・・・・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ありがとうございました♪
生徒達は何をそんなに慌てているのでしょう?????
次回をお楽しみに☆

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33701Re:3年7組都市伝説 [狂った歯車]2008/9/18 04:05:21
記事番号33699へのコメント

あかり様今回も読ませていただきました!
早速コメントさせていただきます


>ゼロスに連れられてパーティー・・・・私も行きたい!!(おい;;

私も行ってみたいです!
それに一緒に行きたいと思うゼロスファンはたくさんいると思います!!


>「なんでヴァルとフィリアは一緒にいないのかしら?」
>デートでこんなとこまで来たからには、一緒にいて、食事したりお話したりダンスしたりするのが普通じゃないの?
>「遊びですよ、遊び」
>隣にいたゼロスが答える。
>「遊び?」
>「ええ。恋人以外の人と関わって、改めて恋人のよさを味わうんですよ。
> まぁ、パーティーなんで社交的な楽しみ方という意味も含みますけど」

改めて恋人のよさを味わうのはいいと思いますが
社交的な楽しみ方なんでしょうか・・・?


>私はゼロスから視線をそらして、再び彼らを見る。
>彼らの様子が気になるんじゃなくて・・・。
>ゼロスを直視できない!!
>だだだだだだだだだだだだだだだだってててて!!!!!!!!
>タキシードを着たゼロスは長ランを着たときとまったく違う印象を与える。
>なんか・・・・。すごく大人に見える。実際ここまでのエスコートもばっちり大人だったしね。とっても紳士的で・・・。で、ほら。ゼロスって外見悪くないから。・・・かっこいいのよね・・・はっきり言うと。

ゼロスのタキシード姿見てみたいです
アニメではチャイナ服をきていましたからね


>「ゼロスはしないの?遊び」
>「ええ。僕にはリナさんがいるので。遊んでいる暇なんてありません」
>そ、そんな恥ずかしい台詞、サラッと言わないでよね!?

それがゼロスのいいところですね♪


>体中の熱が一気にあがる。
>サラサラの髪に整った顔立ち。私の手を握る手の力は緩くも無く強くもなく。それが大人っぽさを感じさせる一方で、私の腰を引き寄せるその腕はしっかり私を捕らえたまま。彼の独占欲がモロに伝わってきて、なおのこと恥ずかしい。
>その恥ずかしさに耐えられず、顔を伏せようとした時。
>彼の顔が降りてきて、耳元に声を感じた。
>「愛してます」
>「!!!!」
>思わず彼を見ると、そこにはアメジストの瞳があった。
>それに私がしっかり映っている。
>「ゼロス・・・・」
>「リナさん。つきあってください」
>こ、困るって・・・。だって・・・。
>「私は・・・警」
>『察だから・・・』といい終わる前に私の言葉は途切れた。一瞬なにが起きたかわからなかった。
>「・・・・!?!?」
>やっと把握できた。私ってばゼロスにキスされた・・・・・・・・・!?!?
>「ちょっ・・・」
>「警察とか、不良とか。教師とか、学生とか。
> バカらしいとは思いませんか?」
>あまりの事に頭が上手く回っていない。
>「そんなものどうでもいいですよ。僕はあなたという存在を愛しています。
> 自分の立場、あなたの立場、社会・・・。その全てを差し置いて愛しています」
>・・・全てを差し置いて・・・・。

こんなにかっこいい人が学校や日本に(多分)いないからこそゼロスにあこがれるんですよ♪


>生徒達は何をそんなに慌てているのでしょう?????
>次回をお楽しみに☆

今回も終わってしまいました!
何でそんなに慌てるのかすっごく気になります!!
次回も楽しみにしています

最後になりましたが
私の作文力0の小説を読んでいただきありがとうございます
コメントはいつでも待っております
時間のあるときにゆっくり書いてください
これからもがんばってください

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33705感想ありがとうございます☆真羅 あかり 2008/9/20 09:30:25
記事番号33701へのコメント

葵さま、感想ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!

>改めて恋人のよさを味わうのはいいと思いますが
>社交的な楽しみ方なんでしょうか・・・?

さぁ???(おいっ!?
なんとなく、ダンスパーティー=社交的な気がして書いただけです。。。すみません・・・・(汗;

>ゼロスのタキシード姿見てみたいです
>アニメではチャイナ服をきていましたからね

あれは最初ビックリしました!!!ってか、彼、楽しんでましたね。間違いなく・・・。

>それがゼロスのいいところですね♪

T think so too!

>こんなにかっこいい人が学校や日本に(多分)いないからこそゼロスにあこがれるんですよ♪

そこなんですよ!そこ!!いないんですよね!彼みたいな人!!ったく、これだから「最近の若いもんは・・・」って言われちゃうんですよ・・・。(それとこれは関係ないのでは・・・?

>今回も終わってしまいました!
>何でそんなに慌てるのかすっごく気になります!!

なんか、私の一回に書く文章が短い気がするんで、極力長めに努力はしているのですが・・・・。なかなか上手く行かないです・・・・。。。

>次回も楽しみにしています

あああああああああああああああありがとうございますぅーーーーーーーーーー!!

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337093年7組都市伝説 [動き出す現実]真羅 あかり 2008/9/21 21:39:08
記事番号33592へのコメント

[狂った歯車]の続編です。
いったい何が狂ったのか!?生徒達は何を騒ぐのか!?!?ってか、ゼロスはふられたのか・・・??
よろしくお願いします!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「何をそんなに騒いでんのよ!?!?」
神に祈りを捧げるようなポーズをとる者、とりあえず泣く者、机の下に潜る者、とりあえず騒ぐ者・・・。
そんな奴らでいっぱいの教室に私の声が届いた。
「リナ=インバース!!」
生徒のうちの一人がそういうと、教室は静まり返った。
「な、何よ・・・・」
「ゼロスの彼女になるという事は大変な事だ」
「・・・・は?」
「ゼロスのファンからは殺されそうになるし・・・」
「だ、だからぁ・・・」
「あいつの嫉妬心はやばいからなぁ〜」
「ちょっと・・・・」
「あ〜やばいぜ、確かに」
「あいつ心狭いしな」
「なんでも自分の思い通りにしなきゃ気がすまない奴だからな」
『確かに』(クラス一同)
「あのねぇ!!」
勝手に話が進むので、声を上げる。
そこに、肩をポンっとたたかれる。
「なんかあったら相談乗るぜ!(きらーン)」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
こいつらのペース、ついていけないから・・・・。
私はもうどうでも良くなり、教室を後にした。

「なんなのよ、あいつらはぁ〜」
職員室。単なる独り言である。
「リナさん、おはようございます♪」
「あ、アメリア。おはよ」
・・・?なんか・・・。
「アメリア?」
「なんですか♪」
「ずいぶんご機嫌じゃない?」
「あ、わかりますぅ??♪」
「・・・・ええ」
ふつーわかるって。
「昨日エステに行って来たんですぅ♪すっきりしましたぁ♪」
「よ、よかったわね・・・・」
昨日、私なんか・・・・・・・・・・・。
「今日もバリバリ頑張りましょうね♪」
・・・・・・・・・。
「わかったわよ・・・」
私が教科書を持って立ち上がったとき。
「リナ」
ゼルだ。
「おはよー。ゼル」
「ああ」
「どうしたの?」
「署から緊急連絡だ。行くぞ」
「・・・・」
私、疲れてるんだけど・・・。
「了解」
私は教科書類を机に投げ出し、パソコンを鞄に入れる。
「リナさん、お気をつけて」
アメリアがわざわざ言ってくれる。
「ありがと。悪いんだけど、今日の授業・・・」
「代講は探しときます」
「ありがとう。アメリア」
私達は急いで職員室を出た。

「50番地?」
「ああ。どちらかというと北の方だな」
ーーーーーー事件がおきた。児童誘拐事件。
      署に出勤せよ。−−−−−−−−−−−−
その連絡を受け、駆けつけた私達はパソコンの画面に映る情報を見せられた。
「事件発生時刻は・・・30分前か・・・。時間がかかっているな」
「今現場に行っても犯人はいないでしょうね・・・」
ゼルはあごに手を当てる。
「捜索するしかないな」
「ええ」
ゼルはマウスを動かし、地図を開く。
「港はない・・・か。空港もないな」
でも・・・。私達が考えている事が当たっていたら、犯人は遠くても空港か港へ行き、外国へ渡るだろう。
「どちらにしても、時間が気になるわ。早く行きましょ」
「ああ」

『2班。いまだ手がかりなし』
『5班。いまだ手がかりありません』
無線から次々と虚しい報告が聞える。
もうとっくに日が落ちており、街灯なしでは道を歩くのにも苦労するほどである。
「リナ。署から今日の捜索は断ち上げるようにと来た」
「・・・・」
「リナ・・・」
「わかったわ」
『前班に告ぐ。捜索終了』
ゼルは無線を通してそう告げた。

「お帰りなさい。ゼロス、ヴァルガーブ」
「ただいま帰りました」
「やぁー疲れたぜ」
もう9時ですか・・・。何だかんだ遅くなってしまいましたね。
「動き出したんですね?」
「ええ。奴らもなかなか懲りないですね」
「ってか、そう簡単に懲りるなら俺らが動くことないぜ」
僕達はリビングに入る。
「今、ご飯用意しますね」
彼女はエプロンをつける。
テーブルにはカルテが数枚散らかっていた。
「お忙しいのですね」
「お嬢さん、まとめて端に置いておくぜ」
ヴァルガーブさんがカルテをまとめる。
「ありがとうございます、ヴァル。最近は看護士が少ないですから、どうしても忙しくなっちゃって・・・」
彼女は苦笑した。
「結構なお仕事じゃないですか。人のために働く。
 僕らと違いますね」
「でも、あなたも人のためでしょう?」
「僕の行動が全てプラスに出る訳ではありません。
 僕の場合、人のための行動は自分に負荷がかかるのではなくて他人に負荷がかかりますからね。天使と呼ばれるあなたの職業とはわけが違います」
ヴァルガーブさんが上着を脱ぐ。
「そんな悲しい事言うなよ。ゼロス。
 今回の任務が完了すればそんな日々も終わる。
 それより・・・。リナ=インバースに真実を告げる方が先だ」
そうなのだ。昨日、僕は彼女に告白した。

『私が警察で、あなたが不良であることに変わりはないから・・・』
そう言われた時はどうしようかと思った。僕らしくもなく。
でも。
彼女は続けた。
『でも、確かにそんな理由で可能性を無駄にするのも私らしくないわね』
・・・え?
『リナさん・・・。それはつまり・・・・』
彼女は顔を赤くした。
『・・・そーゆーことよ』

こういう関係になった以上、彼女にどうしても言わなければならないことがある。
それは自分が一番よくわかっている。
この世界で一番危険なのが中途半端な知識を持つ事だ。
彼女はまさにそれ。少しでも知ってしまっている以上、すべてを教えるのが彼女のためなのだ。
そんなことはわかっている。
だが。
今の僕にその決断は・・・できない。真実を知ったら彼女は僕のそばから・・・いなくなるだろうから。
「ところで、リナ=インバースはまだ帰ってないのか?」
ヴァルガーブさんの言葉にはっとする。
「ええ。残業しているらしくて・・・」
フィリアさんがこたえる。
「残業って・・・」
こんな遅くまで?

署に帰ってきてからずっとパソコンとにらめっこ。
カチ、カチ、カチ・・・。
時計の音がやけに耳につく。
焦る。急がなければいけない。こうしている間にも、誘拐された子供に確実に危機が迫っている。
結局手がかりはつかめなかった。実の所、手がかりを残すような犯人ではないことは想像していたのでそこまでショックを受ける事はないが、やはり心細い。
この事件。おそらく重要になるのは地形だ。正確に言うと、外国への逃げ道。
私達がこの事件について考える事は一つ。
人身売買。
今の時代、メジャーな犯罪ではないが決して消滅した犯罪でもない。
この場合、外国というのはやはり鍵になるだろう。ここの国では人身売買はまずできない。
人身売買でのターゲットは無論子供だ。まだ自我が完全に確立されていないうちに奴隷としてしつけておくと、なにかと便利であり、なおかつ高額で取引できるからだ。
今のこの事件の実態は実にそれを思わせる。
そんなことは絶対にさせてはならないのである。
「リナ」
「・・・ゼル??」
誰もいなかったはずの部屋にゼルが入ってきた。
他の者たちはとっくに帰っている。私がいてもたってもいられずに残業をしただけだ。
「残ってたの??」
「ああ。射撃の練習をな」
「そう」
「さぁ。帰るぞ」
「・・・・・・・・・・」
「リナ。お前のいいたいことは分かるが、警察がダウンしては元も子もない」
それはそうなのだが・・・。
「これからが勝負になるんだ。ベストな状態じゃない奴のパートナーなんてゴメンだからな。足手まといになるだけだ」
ひどい事を言っているように聞えるが、これが彼なりの優しさである。
「わかった。帰るわ」
わたしはパソコンを閉じた。

「ただいまぁー」
「お帰りなさい、リナさん」
帰るとフィリアが迎えてくれた。
「ケーキ買ったんです。食べます?」
「食べる食べる♪」
私とフィリアはリビングへ入る。
「お帰りなさい、リナさん」
「よお!リナ=インバース!!」
「ただいまぁー」
今まで一人暮らしだった私は、こんな暮らしもいいなあと思ったのである。

その日以来、私とゼルは教師を中断した。
いまは誘拐事件のほうが先である。
私とゼルは署でひたすら犯人の特定と今後の行動などを分析していた。
「リナ。ひとまずそれらしき裏ルートを探しているんだが、そっちは何かあったか?」
「いいえ・・・。何も。人身売買の裏掲示板を探してるけどやっぱそう簡単には引っかからないわよね」
時計をちらりと見る。12時か・・・。
と、その時。
「リナさぁ〜ん!ゼルガディスさぁ〜ん!!」
やけに軽い声が聞えてきた。この声は・・・・。
『アメリア!?』

「大変ですね。お2人とも」
アメリアは私達のためにわざわざお昼を持ってきてくれたのだ。
「悪いわね、アメリア」
「いえ。なんのこれしき!!正義に燃えるお2人を支えられなくてどうするんですか!?」
・・・いや。んなに力説しなくても・・・。
ここは休憩室。今、アメリアの作ったお弁当を3人で食べている最中である。
「ところで、どうです?解決の糸口は?」
「う〜ん・・・」
「まったく無いな」
・・・あっさり言うなよ・・・。
「そうですかぁ〜。私の父も色々調べているのですが・・・」
「フィル校長が?」
「ええ。『犯人が許せない!!』って言って・・・」
なかなかすごい人である。前から思っていたが。
「父はあれで結構顔が広いですから。何か分かり次第お伝えします」
「ありがと。アメリア」
私は恵まれている。ゼロスやヴァル、フィリアという帰れる場所があって。ゼルという頼れるパートナーがいて。アメリアやたくさんの仲間という存在がいて。
正直にそう思った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちょっと長めにかいてみました!!
事件はどうなるのでしょう!?
次回をお楽しみに☆


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33712Re:3年7組都市伝説 [動き出す現実]2008/9/22 00:31:05
記事番号33709へのコメント

こんばんわ!またまたコメント書きに来ちゃった葵です
早速コメント行きます

>「何をそんなに騒いでんのよ!?!?」
>神に祈りを捧げるようなポーズをとる者、とりあえず泣く者、机の下に潜る者、とりあえず騒ぐ者・・・。
>そんな奴らでいっぱいの教室に私の声が届いた。

なんだか「世界の終わりを目前にした人々」って感じですね


>「リナ=インバース!!」
>生徒のうちの一人がそういうと、教室は静まり返った。
>「な、何よ・・・・」
>「ゼロスの彼女になるという事は大変な事だ」
>「・・・・は?」
>「ゼロスのファンからは殺されそうになるし・・・」
>「だ、だからぁ・・・」
怖いですね。ゼロスのファンって・・・
>「あいつの嫉妬心はやばいからなぁ〜」
>「ちょっと・・・・」
独占欲が強いですから
>「あ〜やばいぜ、確かに」
>「あいつ心狭いしな」
狭いのもゼロスのいい所っっ!!!
>「なんでも自分の思い通りにしなきゃ気がすまない奴だからな」
>『確かに』(クラス一同)
ゼロスの性格はクラスが認めているんですね
>「あのねぇ!!」
>勝手に話が進むので、声を上げる。
>そこに、肩をポンっとたたかれる。
>「なんかあったら相談乗るぜ!(きらーン)」
>「・・・・・・・・・・・・・・・」
>こいつらのペース、ついていけないから・・・・。
>私はもうどうでも良くなり、教室を後にした。
「相談に乗る」って言ったのは誰なんでしょうか?

>『2班。いまだ手がかりなし』
>『5班。いまだ手がかりありません』
>無線から次々と虚しい報告が聞える。
>もうとっくに日が落ちており、街灯なしでは道を歩くのにも苦労するほどである。
>「リナ。署から今日の捜索は断ち上げるようにと来た」
>「・・・・」
>「リナ・・・」
>「わかったわ」
>『前班に告ぐ。捜索終了』
>ゼルは無線を通してそう告げた。

リナにとっては無念でしょうね・・・

>「お帰りなさい。ゼロス、ヴァルガーブ」
>「ただいま帰りました」
>「やぁー疲れたぜ」
>もう9時ですか・・・。何だかんだ遅くなってしまいましたね。
>「動き出したんですね?」
>「ええ。奴らもなかなか懲りないですね」
>「ってか、そう簡単に懲りるなら俺らが動くことないぜ」
>僕達はリビングに入る。
>「今、ご飯用意しますね」
>彼女はエプロンをつける。
>テーブルにはカルテが数枚散らかっていた。
>「お忙しいのですね」
>「お嬢さん、まとめて端に置いておくぜ」
>ヴァルガーブさんがカルテをまとめる。
>「ありがとうございます、ヴァル。最近は看護士が少ないですから、どうしても忙しくなっちゃって・・・」
>彼女は苦笑した。
>「結構なお仕事じゃないですか。人のために働く。
> 僕らと違いますね」
>「でも、あなたも人のためでしょう?」
>「僕の行動が全てプラスに出る訳ではありません。
> 僕の場合、人のための行動は自分に負荷がかかるのではなくて他人に負荷がかかりますからね。天使と呼ばれるあなたの職業とはわけが違います」

フィリアは看護士の仕事をしていたんですね

>ヴァルガーブさんが上着を脱ぐ。
>「そんな悲しい事言うなよ。ゼロス。
> 今回の任務が完了すればそんな日々も終わる。
> それより・・・。リナ=インバースに真実を告げる方が先だ」
>そうなのだ。昨日、僕は彼女に告白した。
>
>『私が警察で、あなたが不良であることに変わりはないから・・・』
>そう言われた時はどうしようかと思った。僕らしくもなく。
>でも。
>彼女は続けた。
>『でも、確かにそんな理由で可能性を無駄にするのも私らしくないわね』
>・・・え?
>『リナさん・・・。それはつまり・・・・』
>彼女は顔を赤くした。
>『・・・そーゆーことよ』

リナちんってば告白OKしたんですね!
それでこそ「ゼロリナ」が成り立つわけです!!

>こういう関係になった以上、彼女にどうしても言わなければならないことがある。
>それは自分が一番よくわかっている。
>この世界で一番危険なのが中途半端な知識を持つ事だ。
>彼女はまさにそれ。少しでも知ってしまっている以上、すべてを教えるのが彼女のためなのだ。
>そんなことはわかっている。
>だが。
>今の僕にその決断は・・・できない。真実を知ったら彼女は僕のそばから・・・いなくなるだろうから。

ゼロスが悩むなんて・・・
よっぽど「真実」が厳しい事なんでしょうか?

>「ところで、リナ=インバースはまだ帰ってないのか?」
>ヴァルガーブさんの言葉にはっとする。
>「ええ。残業しているらしくて・・・」
>フィリアさんがこたえる。
>「残業って・・・」
>こんな遅くまで?

リナはがんばりやですからね!

>「ただいまぁー」
>「お帰りなさい、リナさん」
>帰るとフィリアが迎えてくれた。
>「ケーキ買ったんです。食べます?」
>「食べる食べる♪」
>私とフィリアはリビングへ入る。
>「お帰りなさい、リナさん」
>「よお!リナ=インバース!!」
>「ただいまぁー」
>今まで一人暮らしだった私は、こんな暮らしもいいなあと思ったのである。

なんだかアットホームな感じでいいですね!!

>その日以来、私とゼルは教師を中断した。
>いまは誘拐事件のほうが先である。
>私とゼルは署でひたすら犯人の特定と今後の行動などを分析していた。
>「リナ。ひとまずそれらしき裏ルートを探しているんだが、そっちは何かあったか?」
>「いいえ・・・。何も。人身売買の裏掲示板を探してるけどやっぱそう簡単には引っかからないわよね」
>時計をちらりと見る。12時か・・・。
>と、その時。
>「リナさぁ〜ん!ゼルガディスさぁ〜ん!!」
>やけに軽い声が聞えてきた。この声は・・・・。
>『アメリア!?』
>
>「大変ですね。お2人とも」
>アメリアは私達のためにわざわざお昼を持ってきてくれたのだ。
>「悪いわね、アメリア」
>「いえ。なんのこれしき!!正義に燃えるお2人を支えられなくてどうするんですか!?」
>・・・いや。んなに力説しなくても・・・。
>ここは休憩室。今、アメリアの作ったお弁当を3人で食べている最中である。

アメリアって気が利きますよね

>「ところで、どうです?解決の糸口は?」
>「う〜ん・・・」
>「まったく無いな」
>・・・あっさり言うなよ・・・。
>「そうですかぁ〜。私の父も色々調べているのですが・・・」
>「フィル校長が?」
>「ええ。『犯人が許せない!!』って言って・・・」
>なかなかすごい人である。前から思っていたが。
>「父はあれで結構顔が広いですから。何か分かり次第お伝えします」
>「ありがと。アメリア」

フィルさんらしいですよね

>私は恵まれている。ゼロスやヴァル、フィリアという帰れる場所があって。ゼルという頼れるパートナーがいて。アメリアやたくさんの仲間という存在がいて。
>正直にそう思った。

その気持ちよくわかります。
大変なときこそ頼りにできる仲間がいるのは強い励みになりますからね!

>ちょっと長めにかいてみました!!
>事件はどうなるのでしょう!?
>次回をお楽しみに☆

今回も読ませていただきました。
所々コメントが短くてすみません

最後になりましたが私の小説にコメント下さりありがとうございました
とてもうれしかったです
次回も楽しみにしています
がんばってください

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33714感想ありがとうございます♪真羅 あかり 2008/9/22 21:44:50
記事番号33712へのコメント

葵さま、感想ありがとうございました!!!

>>「何をそんなに騒いでんのよ!?!?」
>>神に祈りを捧げるようなポーズをとる者、とりあえず泣く者、机の下に潜る者、とりあえず騒ぐ者・・・。
>>そんな奴らでいっぱいの教室に私の声が届いた。
>
>なんだか「世界の終わりを目前にした人々」って感じですね

それほどまでにゼロスの影響力はすごいらしい・・・。

>>「リナ=インバース!!」
>>生徒のうちの一人がそういうと、教室は静まり返った。
>>「な、何よ・・・・」
>>「ゼロスの彼女になるという事は大変な事だ」
>>「・・・・は?」
>>「ゼロスのファンからは殺されそうになるし・・・」
>>「だ、だからぁ・・・」
>怖いですね。ゼロスのファンって・・・
>>「あいつの嫉妬心はやばいからなぁ〜」
>>「ちょっと・・・・」
>独占欲が強いですから
>>「あ〜やばいぜ、確かに」
>>「あいつ心狭いしな」
>狭いのもゼロスのいい所っっ!!!
>>「なんでも自分の思い通りにしなきゃ気がすまない奴だからな」
>>『確かに』(クラス一同)
>ゼロスの性格はクラスが認めているんですね
>>「あのねぇ!!」
>>勝手に話が進むので、声を上げる。
>>そこに、肩をポンっとたたかれる。
>>「なんかあったら相談乗るぜ!(きらーン)」
>>「・・・・・・・・・・・・・・・」
>>こいつらのペース、ついていけないから・・・・。
>>私はもうどうでも良くなり、教室を後にした。
>「相談に乗る」って言ったのは誰なんでしょうか?

「相談に乗る」と言ったのは、最初にリナの名前を呼んだ生徒です。

>>『2班。いまだ手がかりなし』
>>『5班。いまだ手がかりありません』
>>無線から次々と虚しい報告が聞える。
>>もうとっくに日が落ちており、街灯なしでは道を歩くのにも苦労するほどである。
>>「リナ。署から今日の捜索は断ち上げるようにと来た」
>>「・・・・」
>>「リナ・・・」
>>「わかったわ」
>>『前班に告ぐ。捜索終了』
>>ゼルは無線を通してそう告げた。
>
>リナにとっては無念でしょうね・・・

そうですね。負けず嫌いですから・・・。ゼルは相変わらず冷静ですが・・・。

>>「お帰りなさい。ゼロス、ヴァルガーブ」
>>「ただいま帰りました」
>>「やぁー疲れたぜ」
>>もう9時ですか・・・。何だかんだ遅くなってしまいましたね。
>>「動き出したんですね?」
>>「ええ。奴らもなかなか懲りないですね」
>>「ってか、そう簡単に懲りるなら俺らが動くことないぜ」
>>僕達はリビングに入る。
>>「今、ご飯用意しますね」
>>彼女はエプロンをつける。
>>テーブルにはカルテが数枚散らかっていた。
>>「お忙しいのですね」
>>「お嬢さん、まとめて端に置いておくぜ」
>>ヴァルガーブさんがカルテをまとめる。
>>「ありがとうございます、ヴァル。最近は看護士が少ないですから、どうしても忙しくなっちゃって・・・」
>>彼女は苦笑した。
>>「結構なお仕事じゃないですか。人のために働く。
>> 僕らと違いますね」
>>「でも、あなたも人のためでしょう?」
>>「僕の行動が全てプラスに出る訳ではありません。
>> 僕の場合、人のための行動は自分に負荷がかかるのではなくて他人に負荷がかかりますからね。天使と呼ばれるあなたの職業とはわけが違います」
>
>フィリアは看護士の仕事をしていたんですね

はい♪彼女にはこの仕事が似合うかなぁ〜って思いました!!

>>ヴァルガーブさんが上着を脱ぐ。
>>「そんな悲しい事言うなよ。ゼロス。
>> 今回の任務が完了すればそんな日々も終わる。
>> それより・・・。リナ=インバースに真実を告げる方が先だ」
>>そうなのだ。昨日、僕は彼女に告白した。
>>
>>『私が警察で、あなたが不良であることに変わりはないから・・・』
>>そう言われた時はどうしようかと思った。僕らしくもなく。
>>でも。
>>彼女は続けた。
>>『でも、確かにそんな理由で可能性を無駄にするのも私らしくないわね』
>>・・・え?
>>『リナさん・・・。それはつまり・・・・』
>>彼女は顔を赤くした。
>>『・・・そーゆーことよ』
>
>リナちんってば告白OKしたんですね!
>それでこそ「ゼロリナ」が成り立つわけです!!

ゼロリナばんざーい!!!!!!!!!!!!!(叫

>>こういう関係になった以上、彼女にどうしても言わなければならないことがある。
>>それは自分が一番よくわかっている。
>>この世界で一番危険なのが中途半端な知識を持つ事だ。
>>彼女はまさにそれ。少しでも知ってしまっている以上、すべてを教えるのが彼女のためなのだ。
>>そんなことはわかっている。
>>だが。
>>今の僕にその決断は・・・できない。真実を知ったら彼女は僕のそばから・・・いなくなるだろうから。
>
>ゼロスが悩むなんて・・・
>よっぽど「真実」が厳しい事なんでしょうか?

それは秘密ですw(byゼロス

>>「ところで、リナ=インバースはまだ帰ってないのか?」
>>ヴァルガーブさんの言葉にはっとする。
>>「ええ。残業しているらしくて・・・」
>>フィリアさんがこたえる。
>>「残業って・・・」
>>こんな遅くまで?
>
>リナはがんばりやですからね!

ええ!!それが彼女の魅力です♪

>>「ただいまぁー」
>>「お帰りなさい、リナさん」
>>帰るとフィリアが迎えてくれた。
>>「ケーキ買ったんです。食べます?」
>>「食べる食べる♪」
>>私とフィリアはリビングへ入る。
>>「お帰りなさい、リナさん」
>>「よお!リナ=インバース!!」
>>「ただいまぁー」
>>今まで一人暮らしだった私は、こんな暮らしもいいなあと思ったのである。
>
>なんだかアットホームな感じでいいですね!!

忙しい彼女の居場所ですね☆

>>その日以来、私とゼルは教師を中断した。
>>いまは誘拐事件のほうが先である。
>>私とゼルは署でひたすら犯人の特定と今後の行動などを分析していた。
>>「リナ。ひとまずそれらしき裏ルートを探しているんだが、そっちは何かあったか?」
>>「いいえ・・・。何も。人身売買の裏掲示板を探してるけどやっぱそう簡単には引っかからないわよね」
>>時計をちらりと見る。12時か・・・。
>>と、その時。
>>「リナさぁ〜ん!ゼルガディスさぁ〜ん!!」
>>やけに軽い声が聞えてきた。この声は・・・・。
>>『アメリア!?』
>>
>>「大変ですね。お2人とも」
>>アメリアは私達のためにわざわざお昼を持ってきてくれたのだ。
>>「悪いわね、アメリア」
>>「いえ。なんのこれしき!!正義に燃えるお2人を支えられなくてどうするんですか!?」
>>・・・いや。んなに力説しなくても・・・。
>>ここは休憩室。今、アメリアの作ったお弁当を3人で食べている最中である。
>
>アメリアって気が利きますよね

アメリアさん、お暇そうだったので登場していただきました(笑
気が利く・・・というよりもしやゼル目的・・・・??(疑。。。

>>「ところで、どうです?解決の糸口は?」
>>「う〜ん・・・」
>>「まったく無いな」
>>・・・あっさり言うなよ・・・。
>>「そうですかぁ〜。私の父も色々調べているのですが・・・」
>>「フィル校長が?」
>>「ええ。『犯人が許せない!!』って言って・・・」
>>なかなかすごい人である。前から思っていたが。
>>「父はあれで結構顔が広いですから。何か分かり次第お伝えします」
>>「ありがと。アメリア」
>
>フィルさんらしいですよね

彼もじっとしている人ではありませんからね。。。

>>私は恵まれている。ゼロスやヴァル、フィリアという帰れる場所があって。ゼルという頼れるパートナーがいて。アメリアやたくさんの仲間という存在がいて。
>>正直にそう思った。
>
>その気持ちよくわかります。
>大変なときこそ頼りにできる仲間がいるのは強い励みになりますからね!

どんな事件にも立ち向かえるのはこのおかげですよね☆

>>ちょっと長めにかいてみました!!
>>事件はどうなるのでしょう!?
>>次回をお楽しみに☆
>
>今回も読ませていただきました。
>所々コメントが短くてすみません

ほんっとうに嬉しいです!!!ありがとうございました♪

>最後になりましたが私の小説にコメント下さりありがとうございました
>とてもうれしかったです
>次回も楽しみにしています
>がんばってください

私の方こそ、ありがとうございました★
また葵さまのところにお邪魔させていただきますww
お互い頑張りましょうё

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337263年7組都市伝説[偉大なる乱入者]真羅 あかり 2008/9/28 00:24:02
記事番号33592へのコメント

[動き出す現実]の続編です☆
ついに事件は動き出した!!犯人の目的はリナの言う、人身売買なのか!?(良い子はまねしないでねっっ!!ってか、良い子じゃなくてもまねしないで!!)
リナは、ゼルはどうこのピンチを乗り切るのか!?!?
そしてゼロス達の隠された真実とは!?!?
よろしくお願いします!!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

事件はあれ以来、毎日起こるようになった。
一日に一人ずつ誘拐される・・・。
警察では緊急対策本部を立ち上げ、最悪の場合を想定した上で殺人課と少年課が主に本部に入れられている。とは言っても比率的に言えば殺人課の方が多いのだから、上の者達がこの事件をどう考えているかは明らかだ。
誘拐事件は身代金の要求の有無がひとつの鍵だ。
もし、それがあれば被害者の身の安全に希望が持てるからだ。
しかし。
今回の事件にそれはない。
頻発する事件。
犯人はこの規模を考えると、同一グループと見て間違いない。
そして身代金要求が無い事・・・。
総合すればそれは「殺人」というワードにいたって簡単にたどり着く。
もちろん、私の思う「人身売買」の方が犯人の目的である確率が高いのだが、外国への道を我々警察が断っている今、これだけ人数の膨らんだ子供をいつまでも持っているかは問題である。
「・・・」
何もできない自分が悔しい・・・。
時刻は夜の10時を回ったところ。いいのだ。今日は署に泊まるつもりなのだから。
また・・・・・・。救えないのか?
また・・・・・・。あの過去を繰り返すのか?
そう・・・・・・。
もう繰り返さない。そのために私はここに来たのではなかったか?
でも・・・・・・。
「リナ」
「・・・ゼル」
私が署に泊まるというので、一緒に泊まると言ってくれたのだ。
「慌てるな。道はある」
ゼルはいつでも冷静だ。
私はなぜ冷静になれないのだろう?わかっているのに。今冷静にならなければいけないということくらい。
「私は・・・また繰り返すのかな・・・」
「お前・・・。まだ3年前のことを気にしてたのか?
 あれはお前のせいじゃない」
そういわれればそうなのだが、もしあの時私が何とかできていたら未来は変わっていた。
「リナ。俺はあれでよかったと思っている。
 本人が納得している事をお前が心配する必要はない」
ゼルが私の肩をポンっと叩いてくれる。
「だいたい、過去は過去。未来は未来だ。
 振り返ってばかりなんてお前らしくも無い。・・・そういえば俺は誰かから『過去にばかりこだわるな。未来は変えられる』と言われたことがあるが」
ゼルの目がイジワルそうに私を映す。
「・・・ふふ。そうね」
思わず笑ってしまう。それを彼に言ったのは自分だった。
「さぁてと。もうひと頑張りしますか」
「おう」

「なななななああああああににににににいいいいいいいいいい!?!?」
隣の部屋からヴァルガーブさんの声が聞えてくる。
彼はパソコンをしていたはずだが。なんて大きな独り言だろうか。
自分の仕事を中断し、僕は苦情を言いに行った。
「ヴァルガーブさん、うるさすぎます。僕は必死なんです」
今日はリナさんが家に帰らないという事も手伝って、不機嫌なのだ。
「ばかやろうっ!!ゼロス!!大変だ!!」
「あなたにバカと言われる筋合いはありませんけどね」
そう言いつつも彼が指差す画面を見る。
・・・・・・・・・・・・・ふむ。
一通り読み終わる。
・・・・・・・・・・・・・つまりこれは・・・・・。
なるほどなるほど。彼が叫ぶのも無理はない。現に僕も我が目を疑っている。
「これはつまり、母上たちが帰ってこられる・・・・・。という事ですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
『はぁ』
二人でため息をついてしまう。母上とヴァルガーブさんのお父様が帰ってこられると、いつもろくでもないことしか起きない。
と、誤解をされないように言っておくが、この二人は仕事上の付き合いで一緒に行動する事が多いだけであって、夫婦というわけではない。僕とヴァルガーブさんが一緒に暮らしているのも彼らの仕事の都合のためでもあるのだ。
「今回の件についての新たな指示を出すため・・・か?」
いや・・・。おそらく・・・。
「決着を付けるためじゃないですか?」
もしそうなら。
困った事になった。なおさら彼女に真実を伝えなければならないという残酷なことに・・・。

「ただいまー」
私がリビングに入ってそう言ったのは、署に泊まった次の日の21時だった。
「きゃー!!リナちゃーんw」
がしっ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?
いきなり名前を呼ばれ、抱きつかれる。
今日の誘拐のことなどで沈んでいた私は、下を向いていたので誰に抱きつかれたか分からない。明らかに初対面の人だとは思うのだが・・・・。
「ちょっ・・・」
「母上!!リナさんが困ってますから離してください!!」
母上・・・?ゼロスの・・・?
「あらw私ったらwwごめんね、リナちゃん」
「い、いえ・・・。大丈夫です・・・」
ようやく解放され、目の前の人物を見る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「??私、なんか変??」
「いやいや!!!そ、そんなんじゃないです!!」
この人・・・きれい・・・・。
プラチナのような長い髪に耳元の金のリング。女性の美しさを思わせるその瞳の輝きといったら、これ以上はないと言うほどだ。
スタイルもいいし、これが世に言う「絶世の美女」というやつだろう。
「おきれいですね・・・」
思わずつぶやいた。
「まぁ!!ありがと☆
 あーもーリナちゃん大好きww」
・・・その、大人っぽい容姿にそぐわない子供っぽい口調はどうして・・・?
「リナさん、紹介します。
 そちらの方が僕の母です」
「初めまして☆ゼラスよ♪」
「・・・は、初めまして・・・。リナ=インバースです」
「そして、こちらがヴァルガーブさんのお父様です」
ゼロスの手の先には体格のがっちりした、赤い髪の男性がソファーにズカっと座っていた。
「よお!!ガーブだ!!よろしくな!!」
「・・・どうも・・・」
意外にフレンドリーだったな・・・。
と、まぁ。
こんな感じで私達は「初対面」を果たしたのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ありがとうございました!!
せっかく新たに2人が加わったので、ちょっと舞台裏をのぞいてみましょう(笑

(舞台裏は原作設定です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ゼロス:「獣王様!!リナさんに勝手に抱きつかないで下さい!!」
ゼラス:「いいじゃない!!リナちゃんかわいいんだもん♪」
ゼロス:「いくら可愛くても!!リナさんは僕のものなんですから、勝手にされては困ります!!」
リナ:「ちょっと!!私はあんたのもんじゃないわよ!!すっとこ神官!!」
ゼロス:「そんなぁ〜・・・(泣」
ゼラス:「ほら見なさいよ!!あっかんべーっだ♪」
ヴァル:「ふっ。しょせんお前らの愛なんぞその程度・・・。俺とお嬢さんの足元にも及ばん・・・」
リナ:「及ばんでいい。及ばんでいい」
ガーブ:「ところで、俺の出番は十分確保されてるんだろうな?」
ヴァル:「え・・・・っとぉ〜・・・・」
ガーブ:「まさか、少ないとは言わせないぜ・・・??」
ゼラス:「あんたみたいなおじさんが出るよりも、私みたいな美女が出た方がよっぽどいいと思うけど?」
ガーブ:「な、なんだと!?!?」
フィリア:「あああ!!!ちょっと!!!お二人とも!!せっかくの初登場ですから!!」
ガーブ:「ゼラス!!お前みたいなおばさんが出ても、それこそつまんないってもんだぜ!!」
ゼラス:「なによ!!あんたがいなくったって、アニメも小説も十分充実してるわよ!!」
ガーブ:「それはお前も同じだろうが!!」
ゼラス:「なんですって!?!?」
ガーブ:「なんだぁ!?!?」
フィリア:「ですから、お二人とも!!」
ガーブ&ゼラス:『ふんっ』
リナ:「・・・・・・・・。ゼロスとフィリアにそっくりよね・・・・」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんかすごい事になってます(汗;;
次回をお楽しみに☆

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33727Re:3年7組都市伝説[偉大なる乱入者]2008/9/28 03:55:27
記事番号33726へのコメント

こんばんはです♪
過去ログ読んで小説1に戻ったら続きが出ていてびっくりしていた葵です
(前置き長っ!!)
早速コメントさせていただきます


>何もできない自分が悔しい・・・。
>時刻は夜の10時を回ったところ。いいのだ。今日は署に泊まるつもりなのだから。
>また・・・・・・。救えないのか?
>また・・・・・・。あの過去を繰り返すのか?
>そう・・・・・・。
>もう繰り返さない。そのために私はここに来たのではなかったか?
>でも・・・・・・。
>「リナ」
>「・・・ゼル」
>私が署に泊まるというので、一緒に泊まると言ってくれたのだ。
>「慌てるな。道はある」
>ゼルはいつでも冷静だ。
>私はなぜ冷静になれないのだろう?わかっているのに。今冷静にならなければいけないということくらい。
>「私は・・・また繰り返すのかな・・・」
>「お前・・・。まだ3年前のことを気にしてたのか?
> あれはお前のせいじゃない」

3年前に一体なにが!?
まさかゼロスが秘密にしている事と関係が!??


>「だいたい、過去は過去。未来は未来だ。
> 振り返ってばかりなんてお前らしくも無い。・・・そういえば俺は誰かから『過去にばかりこだわるな。未来は変えられる』と言われたことがあるが」

これこそがリナの個性ですよね!


>「なななななああああああににににににいいいいいいいいいい!?!?」
>隣の部屋からヴァルガーブさんの声が聞えてくる。
>彼はパソコンをしていたはずだが。なんて大きな独り言だろうか。
>自分の仕事を中断し、僕は苦情を言いに行った。
>「ヴァルガーブさん、うるさすぎます。僕は必死なんです」
>今日はリナさんが家に帰らないという事も手伝って、不機嫌なのだ。
>「ばかやろうっ!!ゼロス!!大変だ!!」
>「あなたにバカと言われる筋合いはありませんけどね」

ヴァル、何が大変なの!!?
ってをいをい・・・
ゼロス、少し落ち着いて!
言い争いをしている場合じゃないでしょ!?


>そう言いつつも彼が指差す画面を見る。
>・・・・・・・・・・・・・ふむ。
>一通り読み終わる。
>・・・・・・・・・・・・・つまりこれは・・・・・。
>なるほどなるほど。彼が叫ぶのも無理はない。現に僕も我が目を疑っている。
>「これはつまり、母上たちが帰ってこられる・・・・・。という事ですか?」
>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
>『はぁ』
>二人でため息をついてしまう。母上とヴァルガーブさんのお父様が帰ってこられると、いつもろくでもないことしか起きない。

帰ってくるんですか?にぎやかになりそうですね♪
でも、ゼロスのお母さんとヴァルのお父さんって・・・・


>「きゃー!!リナちゃーんw」
>がしっ!!
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?
>いきなり名前を呼ばれ、抱きつかれる。
>今日の誘拐のことなどで沈んでいた私は、下を向いていたので誰に抱きつかれたか分からない。明らかに初対面の人だとは思うのだが・・・・。
>「ちょっ・・・」
>「母上!!リナさんが困ってますから離してください!!」
>母上・・・?ゼロスの・・・?
>「あらw私ったらwwごめんね、リナちゃん」
>「い、いえ・・・。大丈夫です・・・」
>ようやく解放され、目の前の人物を見る。

いきなりですか・・
ゼロスってば軽く嫉妬しているでしょーね♪


>プラチナのような長い髪に耳元の金のリング。女性の美しさを思わせるその瞳の輝きといったら、これ以上はないと言うほどだ。
>スタイルもいいし、これが世に言う「絶世の美女」というやつだろう。
>「おきれいですね・・・」
>思わずつぶやいた。
>「まぁ!!ありがと☆
> あーもーリナちゃん大好きww」
>・・・その、大人っぽい容姿にそぐわない子供っぽい口調はどうして・・・?
>「リナさん、紹介します。
> そちらの方が僕の母です」
>「初めまして☆ゼラスよ♪」
>「・・・は、初めまして・・・。リナ=インバースです」
>「そして、こちらがヴァルガーブさんのお父様です」
>ゼロスの手の先には体格のがっちりした、赤い髪の男性がソファーにズカっと座っていた。
>「よお!!ガーブだ!!よろしくな!!」
>「・・・どうも・・・」
>意外にフレンドリーだったな・・・。

やっぱりゼラスとガーブでしたか!
実は、ガーブとゼラスが大大大好きなんです!!
ははは、ゼラス様〜♪(おいおい)


>せっかく新たに2人が加わったので、ちょっと舞台裏をのぞいてみましょう(笑
>
>(舞台裏は原作設定です)
>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>ゼロス:「獣王様!!リナさんに勝手に抱きつかないで下さい!!」
>ゼラス:「いいじゃない!!リナちゃんかわいいんだもん♪」
>ゼロス:「いくら可愛くても!!リナさんは僕のものなんですから、勝手にされては困ります!!」
>リナ:「ちょっと!!私はあんたのもんじゃないわよ!!すっとこ神官!!」
>ゼロス:「そんなぁ〜・・・(泣」
>ゼラス:「ほら見なさいよ!!あっかんべーっだ♪」
>ヴァル:「ふっ。しょせんお前らの愛なんぞその程度・・・。俺とお嬢さんの足元にも及ばん・・・」
>リナ:「及ばんでいい。及ばんでいい」
>ガーブ:「ところで、俺の出番は十分確保されてるんだろうな?」
>ヴァル:「え・・・・っとぉ〜・・・・」
>ガーブ:「まさか、少ないとは言わせないぜ・・・??」
>ゼラス:「あんたみたいなおじさんが出るよりも、私みたいな美女が出た方がよっぽどいいと思うけど?」
>ガーブ:「な、なんだと!?!?」
>フィリア:「あああ!!!ちょっと!!!お二人とも!!せっかくの初登場ですから!!」
>ガーブ:「ゼラス!!お前みたいなおばさんが出ても、それこそつまんないってもんだぜ!!」
>ゼラス:「なによ!!あんたがいなくったって、アニメも小説も十分充実してるわよ!!」
>ガーブ:「それはお前も同じだろうが!!」
>ゼラス:「なんですって!?!?」
>ガーブ:「なんだぁ!?!?」
>フィリア:「ですから、お二人とも!!」
>ガーブ&ゼラス:『ふんっ』
>リナ:「・・・・・・・・。ゼロスとフィリアにそっくりよね・・・・」
>
>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

舞台裏ですか。面白いですね!!
ガーブとゼラスって仲がいいような悪いような・・・って感じですよね!
そこがいいんですよ(変ですよね)

今回も面白かったです!!
最後に2ついいですか?

<1>
 私の名前のことですが、「葵」に様はつけなくていいですよ
 一応私はまだ中学生ですから

<2>
 パーティの時の衣装ってどこかの
 動画サイトでながれていたのを参考にしませんでしたか?
 ああっ、間違っていたらすいません!!


ではそろそろ終わりますまた次も期待しています!!

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33729感想ありがとうございますё真羅 あかり 2008/9/28 22:37:33
記事番号33727へのコメント

葵さま、感想ありがとうございますっっ!!
毎回毎回、すぐに感想が届いていて嬉しい限りです♪
早速お返事いたします〜〜〜!!!!

>こんばんはです♪
>過去ログ読んで小説1に戻ったら続きが出ていてびっくりしていた葵です
>(前置き長っ!!)
>早速コメントさせていただきます

グッドタイミングだったんですね♪

>>何もできない自分が悔しい・・・。
>>時刻は夜の10時を回ったところ。いいのだ。今日は署に泊まるつもりなのだから。
>>また・・・・・・。救えないのか?
>>また・・・・・・。あの過去を繰り返すのか?
>>そう・・・・・・。
>>もう繰り返さない。そのために私はここに来たのではなかったか?
>>でも・・・・・・。
>>「リナ」
>>「・・・ゼル」
>>私が署に泊まるというので、一緒に泊まると言ってくれたのだ。
>>「慌てるな。道はある」
>>ゼルはいつでも冷静だ。
>>私はなぜ冷静になれないのだろう?わかっているのに。今冷静にならなければいけないということくらい。
>>「私は・・・また繰り返すのかな・・・」
>>「お前・・・。まだ3年前のことを気にしてたのか?
>> あれはお前のせいじゃない」
>
>3年前に一体なにが!?
>まさかゼロスが秘密にしている事と関係が!??

それは秘密です♪(byゼロス)

>>「だいたい、過去は過去。未来は未来だ。
>> 振り返ってばかりなんてお前らしくも無い。・・・そういえば俺は誰かから『過去にばかりこだわるな。未来は変えられる』と言われたことがあるが」
>
>これこそがリナの個性ですよね!

私もそう思います!!

>>「なななななああああああににににににいいいいいいいいいい!?!?」
>>隣の部屋からヴァルガーブさんの声が聞えてくる。
>>彼はパソコンをしていたはずだが。なんて大きな独り言だろうか。
>>自分の仕事を中断し、僕は苦情を言いに行った。
>>「ヴァルガーブさん、うるさすぎます。僕は必死なんです」
>>今日はリナさんが家に帰らないという事も手伝って、不機嫌なのだ。
>>「ばかやろうっ!!ゼロス!!大変だ!!」
>>「あなたにバカと言われる筋合いはありませんけどね」
>
>ヴァル、何が大変なの!!?
>ってをいをい・・・
>ゼロス、少し落ち着いて!
>言い争いをしている場合じゃないでしょ!?

さりげなく口げんかの相手をするぜロスが好きです♪

>>そう言いつつも彼が指差す画面を見る。
>>・・・・・・・・・・・・・ふむ。
>>一通り読み終わる。
>>・・・・・・・・・・・・・つまりこれは・・・・・。
>>なるほどなるほど。彼が叫ぶのも無理はない。現に僕も我が目を疑っている。
>>「これはつまり、母上たちが帰ってこられる・・・・・。という事ですか?」
>>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
>>『はぁ』
>>二人でため息をついてしまう。母上とヴァルガーブさんのお父様が帰ってこられると、いつもろくでもないことしか起きない。
>
>帰ってくるんですか?にぎやかになりそうですね♪
>でも、ゼロスのお母さんとヴァルのお父さんって・・・・

そう。そうです。あの方達です。

>>「きゃー!!リナちゃーんw」
>>がしっ!!
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?
>>いきなり名前を呼ばれ、抱きつかれる。
>>今日の誘拐のことなどで沈んでいた私は、下を向いていたので誰に抱きつかれたか分からない。明らかに初対面の人だとは思うのだが・・・・。
>>「ちょっ・・・」
>>「母上!!リナさんが困ってますから離してください!!」
>>母上・・・?ゼロスの・・・?
>>「あらw私ったらwwごめんね、リナちゃん」
>>「い、いえ・・・。大丈夫です・・・」
>>ようやく解放され、目の前の人物を見る。
>
>いきなりですか・・
>ゼロスってば軽く嫉妬しているでしょーね♪

ええ(笑
きっとあの笑顔がひきつってましたよね☆

>>プラチナのような長い髪に耳元の金のリング。女性の美しさを思わせるその瞳の輝きといったら、これ以上はないと言うほどだ。
>>スタイルもいいし、これが世に言う「絶世の美女」というやつだろう。
>>「おきれいですね・・・」
>>思わずつぶやいた。
>>「まぁ!!ありがと☆
>> あーもーリナちゃん大好きww」
>>・・・その、大人っぽい容姿にそぐわない子供っぽい口調はどうして・・・?
>>「リナさん、紹介します。
>> そちらの方が僕の母です」
>>「初めまして☆ゼラスよ♪」
>>「・・・は、初めまして・・・。リナ=インバースです」
>>「そして、こちらがヴァルガーブさんのお父様です」
>>ゼロスの手の先には体格のがっちりした、赤い髪の男性がソファーにズカっと座っていた。
>>「よお!!ガーブだ!!よろしくな!!」
>>「・・・どうも・・・」
>>意外にフレンドリーだったな・・・。
>
>やっぱりゼラスとガーブでしたか!
>実は、ガーブとゼラスが大大大好きなんです!!
>ははは、ゼラス様〜♪(おいおい)

私もこの二人のタッグ、大好きですww
なんか、いい感じですよね♪

>>せっかく新たに2人が加わったので、ちょっと舞台裏をのぞいてみましょう(笑
>>
>>(舞台裏は原作設定です)
>>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>ゼロス:「獣王様!!リナさんに勝手に抱きつかないで下さい!!」
>>ゼラス:「いいじゃない!!リナちゃんかわいいんだもん♪」
>>ゼロス:「いくら可愛くても!!リナさんは僕のものなんですから、勝手にされては困ります!!」
>>リナ:「ちょっと!!私はあんたのもんじゃないわよ!!すっとこ神官!!」
>>ゼロス:「そんなぁ〜・・・(泣」
>>ゼラス:「ほら見なさいよ!!あっかんべーっだ♪」
>>ヴァル:「ふっ。しょせんお前らの愛なんぞその程度・・・。俺とお嬢さんの足元にも及ばん・・・」
>>リナ:「及ばんでいい。及ばんでいい」
>>ガーブ:「ところで、俺の出番は十分確保されてるんだろうな?」
>>ヴァル:「え・・・・っとぉ〜・・・・」
>>ガーブ:「まさか、少ないとは言わせないぜ・・・??」
>>ゼラス:「あんたみたいなおじさんが出るよりも、私みたいな美女が出た方がよっぽどいいと思うけど?」
>>ガーブ:「な、なんだと!?!?」
>>フィリア:「あああ!!!ちょっと!!!お二人とも!!せっかくの初登場ですから!!」
>>ガーブ:「ゼラス!!お前みたいなおばさんが出ても、それこそつまんないってもんだぜ!!」
>>ゼラス:「なによ!!あんたがいなくったって、アニメも小説も十分充実してるわよ!!」
>>ガーブ:「それはお前も同じだろうが!!」
>>ゼラス:「なんですって!?!?」
>>ガーブ:「なんだぁ!?!?」
>>フィリア:「ですから、お二人とも!!」
>>ガーブ&ゼラス:『ふんっ』
>>リナ:「・・・・・・・・。ゼロスとフィリアにそっくりよね・・・・」
>>
>>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>
>舞台裏ですか。面白いですね!!
>ガーブとゼラスって仲がいいような悪いような・・・って感じですよね!
>そこがいいんですよ(変ですよね)

これからもちょくちょく舞台裏、書いていきます!!

>今回も面白かったです!!
>最後に2ついいですか?
>
><1>
> 私の名前のことですが、「葵」に様はつけなくていいですよ
> 一応私はまだ中学生ですから

中学生なんですか☆お若い!!(笑
いえいえ。「様」、付けさせてください♪こんな小説を読んでくださるお客さまですから☆
ちなみに私は高校生です★でも、そんなこと気にしないで気軽にいきましょう♪

><2>
> パーティの時の衣装ってどこかの
> 動画サイトでながれていたのを参考にしませんでしたか?
> ああっ、間違っていたらすいません!!

残念ながら、あれは私の思い付きです(笑
とある動画サイトさんとかぶってたんですか??すごい偶然ですね!!いやぁー世の中は広い!!

>ではそろそろ終わりますまた次も期待しています!!

ご期待に沿うよう、精一杯頑張ります。
今後ともヨロシクお願いします!!
でわでわ〜★