◆−スレイヤーズVSオーフェン 〜頼むから史上最後にして欲しい戦い〜−水島飛鳥 (2007/11/5 15:27:35) No.33443
 ┗スレVSオーフェン 0-2−水島飛鳥 (2007/11/11 02:44:36) No.33444


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33443スレイヤーズVSオーフェン 〜頼むから史上最後にして欲しい戦い〜水島飛鳥 2007/11/5 15:27:35


飛鳥:皆様始めまして。今回初の投稿になります水島飛鳥と申します。
誰か:・・・・・・初?
飛鳥:今回初投稿の水島飛鳥です。皆様よろしくお願いします。
誰か:嘘は良くないと思うんだけど。
飛鳥:だって以前投稿した事ありませんよ?
誰か(基リーシェ):素で大嘘つくのはヤメロ。サイドは?それから他にも・・・
飛:コンカイハツトウコウノミズシマアスカデス
  ミナサマヨロシクオネガイシマス
リ:・・・現実逃避したい余りに壊れたか。
  この小説は元々はスレVSオーフェンのCD発売が決定される事になった際、
  発売記念に書こうと思っていたものの結局かかれることの無かった小説
  ・・・なんだけど。ふらりと出戻ってきた際に「何を書くか」を考えるに当たり
  単独で読める作品(ネタ)の中から適当に選んだ物、にあたるわね。
  選定基準が私(=オリキャラ)が出ないもの、にある辺り腹が立つんだけど・・・
  まあ、お付き合い下さると幸いです。


ぺこり、と一礼して固まった飛鳥の後ろ襟を掴んでずるずると引きずっていく




+++++++++++++++++++++++


―リナ・インバース


ふと、誰かに呼ばれた気がしてあたしは足を止めた。
辺りを見回しても誰もいない。気のせい?


―リナ・インバースよ・・・


そう思った時、また、確かにあたしを呼ぶ声がした。
記憶に無い・・・でも、何処かで聞いた事はあるような気がする声。
そして、呼び声は音ではなく直接頭の中に語りかけてくる。

「ゼロス!」
「如何なさいましたか?リナさん。」

名前を呼んだ瞬間今まで誰も居なかった場所に姿を現す黒い影。
にこやかな笑みを浮かべた胡散臭い神官姿の男。
人畜無害そうに見えるが見た目で侮ってはならない。
こいつは魔族・・・それも、ドラゴンスレイヤーなどと言うご大層な二つ名を持つ
獣神官―獣王の腹心―超がつく程の高位魔族なのだから。

「ゼロス。ちょっと聞くけどあたしの事呼んだ?」
「いえ、別に呼んでいませんが・・・」

其れはそうだろう。実の所、本当に聞きたいのは今の声がゼロスか否かでは無い。



―頼む・・・・・・


「・・・ってちょっと待ってください、リナさん。
 ひょっとして今誰かがリナさんに語りかけているんですか?」
「うん、そう。」

ゼロスが驚いたような顔をする。

「本当ですか?僕には何も感じ取れないんですが・・・」


―頼む、リナ・インバース・・・世界を・・・


え?

声はいまだに聞こえている。と言うか寧ろ段々鮮明になっている感すらある。
気のせいではなく間違いなく何者かが今、あたしに語りかけている。
其れを・・・ゼロスが感知できない!?

「ゼロス、分かっていると思うけど・・・」
「分かってます!リナさんに隠し事はしませんって!
 出来ないのは知っているでしょう!?
 大体、魔族って言うのは回りくどい言い方は出来ても
 正々堂々嘘を言うことはできないんです!
 獣王様・・・いえ、赤眼の魔王様にかけて誓っても良い!
 僕には分からないんです!」


―世界を救ってくれ・・・・・・


何だろう?感覚がえらく鈍い。
ふと見下ろすと自分の体が歪み、揺らいでいるのが見えた。


「リナさんっ!リナさんっ!ちょ、ちょっと待って下さい!」



本気で慌てるゼロス。えらく珍しい物を見たような気がする。
消え行く意識の中、ふと、そう思った。

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33444スレVSオーフェン 0-2水島飛鳥 2007/11/11 02:44:36
記事番号33443へのコメント


 

気が付くとそこは暗闇の中だった。


「此処は・・・・・・?」


立ち上がろうと、地に手を着く。


 ぐにゃり


「・・・え?」


ゴムの様な、と言うにはまだ柔らかい。
丁度、発酵を終えてガスを抜く前のパン生地のような
何ともいえない柔らかさの何か、が其処にあった。
目を凝らしても暗すぎて一体どんな材質なのか見えない。

・・・と、言うよりは・・・・・・

「光が、全く無い・・・?」

地面(?)所か、自分の手すら見えない深い闇。ならば・・・


「ライティング!!!」

唱えた呪文は、殆ど意味を成さなかった。
効果自体は発現した。目の前の少し上のほうに光の玉がぼんやりと光っているのは見える。
しかし本当にそれだけで、その明かりによって周りは一切見えないのだ。
明かりに向かって手を差し伸べると、うっすらと自分の指先の輪郭線が見えるような見えないような・・・
そんなレベルなのだ。一体何がどうなっているのやら・・・と、そうだ。


「ゼロス!・・・・・・いる?」


虚空に向かい呼びかけてみても、唯一、説明してくれそうな相手は現れなかった。
いる限りは無視する訳が無いので、恐らくアレがあった時に逸れたのだろう。
つまりは自分で何とかするしかないのだが・・・・・・


「うう・・・しまった・・・・・・もう少し真面目にゼロスの話聞いておけばよかったかも・・・・・・」


手がかりとなりそうなゼロスの話を碌に聞いちゃいなかった事を
あたしは真剣に後悔した。