◆−紅の花嫁1−ムーニィ (2007/6/3 23:22:59) No.33159
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33159紅の花嫁1ムーニィ 2007/6/3 23:22:59


お久しぶり(?)です。ムーニィです。
今回もちょっとどころでなく意味不明ですが、読んでくださると泣いて喜びます。

ルーディミリア「私はいつになったら出るんです?!」

もうできてるから!!後は投稿させていただくだけ。で・も。読んでくださる方がいらっしゃらないと怖いから、そのうちね。

ルーディミリア「冗談じゃないです!!あの子にさっさと会わせなさい!」

いーじゃないのよ。ちょっと黙って。
でわ、こっから本編です。少々おつきあい下さい。
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『紅の花嫁』

ここは森を抜けてすぐの町。後ろを振り向けばまだ森が見える。
降っていた雨も上がり、漸く晴れてきた。
雨で少なかった人通りも、大通りだけあってさすがに増えている。
依頼主の家に行くために、リナ達はその人混みの中をかき分けて進んでいた。

「だぁぁあ、もう!人が多い!!」
「そうキレるなって。雨上がったし仕方ないだろ。」
「そうだけどっ!・・・前はあっやしぃゼルを見て道があいてたのにっ!!」
「リナさんそれ酷いです!!」

どうして静かに歩けないんだ、とゼルガディスがため息をつく。
ガウリイはリナの前にでて先頭で人混みをかき分けている。
その後ろ、少し離れてゼルガディスとアメリアも同じく。
少しとはいえ離れているのだから、相当大きな声で話している。

「少し黙れお前らは。なんでそんなに目を引く・・・っつ!」

静かにするよう注意を促すゼルガディスの首筋にちくりと小さな痛みが走った。
それは一瞬のことだったのだが、少々声を上げたため真後ろのアメリアが心配そうに首を押さえたゼルガディスをのぞき込む。

「どうしたんです?大丈夫ですか?」
「あぁ。何だったんだ・・・?首に・・まあいいだろう。さっさと行くぞ。」

痛みはほんの一瞬。そのためゼルガディスは大して気にもせず、先を急ぐ。

首を押さえていた手をどけると、そこには紅い痕。しかし、それに気づいた者はいなかった。




「こんにちは〜。あの、依頼を受けて来たんですけどぉ?」

屋敷が大きすぎて、門で叫んでも聞こえないのではないだろうか。
とにかく広く、この場からでも屋敷が小さく見える。
魔法で飛んでいくか、とリナが本気で考え始めた頃。やっと中から人が出てきた。

「あぁすみません。なにぶん門までが遠いものでして。」

出てきたのは二十代半ばくらいの男。
黒と言うよりは茶に近い色の髪と、赤い瞳。
しかしその赤い瞳が優しく見えるのは、その優しい顔立ちとまとう雰囲気からだろう。

「こちらです。」

案内されたものの、玄関までが遠い。
この間に依頼の説明を受けれるわ、とリナがぼやくと、その男は思いだしたように言った。

「あ!すみません。旦那様から、ご説明するように言われてたんでした・・・。
私はウィディア・グラウトともうします。」
「私リナ。リナ・インバース。」
「こいつの保護者のガウリイ・ガブリエフだ。」
「正義のし・・・コホン!アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンです。」

正義の使者、と言おうとして、ゼルガディスの手が殴る体勢なのを見て急遽簡単に自己紹介をする。
アメリアが普通に名乗ったのを見て、ゼルガディスも名乗る。

「ゼルガディス・グレイワーズだ。」

ゼルガディスが名乗るとウィディアは4人を見渡し微笑む。
その時ちょうど、ガウリイが前を歩くゼルガディスの首に紅い痕を見つけた。
しかし、後でいいか、と今回の依頼の説明に耳を傾けた。

「今回の依頼は吸血鬼(ヴァンパイア)退治なんです。
町の娘さん達が次々にさらわれています。そして今度は・・・・
旦那様のご息女、リリィ・ファン・クラウディーン様が狙われているのです。」
「・・・何で狙われてるって分かるの?」 
「首に痕があるんです。えっと・・・何というか、力一杯指で押したような感じの紅い痕が。」

どう言ったらいいか、と言葉に詰まるウィディア。
それを助けるようにガウリイが口を挟む。

「なあ、その痕ってコレか?」

ゼルガディスの首を無理矢理前に倒し、服を引っ張って紅い痕が見えるようにする。
体勢的にはちょっとまずい気もするが、痕が見えるようになった。

「っおい、ガウリイ、倒れるっ!!」
「あ、すまん。」

見えるように、とかなり無理な格好だったので、後ろに倒れそうになりゼルガディスが声を上げる。
それを気にせず、ウィディアがガバっとゼルガディスに詰め寄る。

「っちょっと、すみません?!」

勢いでゼルガディスを抱きしめるような形になって痕を確かめる。
その格好に驚いたのは他でもないアメリア。

「は、離れてください!!」
「・・・すみません。でも・・それです。その痕です。なんでゼルガディスさんに・・?
それは花嫁の印、と呼ばれるものなんですよ。」
「は?!」
「はなよめのしるしぃぃ?!」
「えぇ。それを説明するために、私が来たんです。」

神妙な顔になりながら、ウィディアが話し始めた。


         かなり昔、この辺りには吸血鬼(ヴァンパイア)と呼ばれる種族が存在していた。
         それまでは人と関わることなく、人は人、吸血鬼は吸血鬼でそれぞれ暮らしていたのだが、
         ある時、一人の人の娘と吸血鬼の青年が出会い、恋に落ちた。
         周りは皆、種族など気にせず祝福し、二人も幸せに暮らしていた。

ここまで話すと一息つく。
しかし、ここまで話してもまだまだ屋敷は遠かった。
ハッピーエンドのいい話に聞こえる話を聞き、4人が不思議そうな顔をする。

「いい話じゃない?」
「いえ、終わりじゃないんです・・・。」

ここまでだったらどんなに良かったか、と悲しげな顔をしてウィディアは続きを話し始めた。
         
         ただし、幸せだったのは一時。吸血鬼と人では寿命が違うからだ。
         人の娘を失った吸血鬼の青年は、狂ってしまった。
         “彼女を返してくれ”延々とそれだけを言い続けた。
         ある日、狂ってしまった青年を始末するために、他の吸血鬼達がやってきた。
         “お前は危険だ”それだけを言うと青年を始末しようとした。
         しかし、人の娘がいつかは帰ってくると信じていた青年は力の限り抵抗した。
         その時青年は気付いた。今まで無かったはずの大きな力を持つことに。
         そしてその力で青年を始末しに来た吸血鬼達は全て消し去った。
         瞬く間にこの事は広まり、時を同じくして噂も広がることとなった。

         “人を花嫁とした吸血鬼は力を得る”


とんでもない噂に皆息を飲む。
ただ一人、ゼルガディスだけが不機嫌な顔で黙り込んでいた。

「どったの?ゼルガディス?」
「いや・・・その話で行くと紅い痕があって、攫われた女達は『花嫁候補』ってことだろう?」
「そうですけど・・・どうかしましたか?」

確認するなり不機嫌な顔で黙り込んだゼルガディスをアメリアが見やる。
しかし、アメリアを見もせずにゼルガディスが叫んだ。

「ならどうして俺が花嫁の候補なんてもんに入ってんだっ!」
「条件に、ぴったりだからじゃないですか?」

条件、と言う言葉にゼルガディスが反応する。
しかしそのまま怒りで黙ってしまったためリナが代わりに質問する。

「条件って?」
「えっと・・・たしか、結婚していなくて、」
「まず一つ目クリアですね。」
「魔法とか何でもいいので『力』を持っていて、」
「これも良しだな。」

最後はなぜか言いずらそうに視線を背けるウィディアに、視線が集まった。

「最後は・・・その、・・・ぃこと、です・・。」
「え?」
「ですから・・・美しいこと!です!!」

半ばやけになって叫んだ最後の条件は、ゼルガディスを固まらせるのに十分だった。
それに追い打ちをかける気なのか、ガウリイがとどめを刺した。

「おぉ、全部当てはまるなぁ。」

にこやかに言われた言葉に、とうとうゼルガディスが倒れた。

                   つづく

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意味不明っ!
すみませんすみません!!
ご不明な点はばんばん聞いてください。直します(次から)。

私が書くと、ゼル達が変になる・・。キャラが壊れてるっ!!
ってか私が変!!

続きはすぐ下ですんで!!読んでくださいねっ!!









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33160紅の花嫁2ムーニィ 2007/6/3 23:31:47
記事番号33159へのコメント

倒れてしまったゼルガディスをガウリイに運ばせて、屋敷に付いたのは夕方近くだった。

「どんだけ遠いのよっ!」
「すみませんってば!!旦那様がもういらっしゃいますから、ちょっと落ち着いて下さいぃ!」

暴れるリナを羽交い締めにしながらウィディアが謝った。
その時、階段を降りてきた二人の人影。一人は少女。もう一人はこの家の主人
だろう男性。

「あなた方がリナ殿ご一行か?」
「そうですけど・・・貴方が依頼主のレイド・ファン・クラウディーンさん?」
「あぁ、そうだ。唐突で悪いが、あなた方の中に『花嫁の印』を持った方がいらっしゃると聞いたのだが。」

誰だろうか?と悪気はないだろうがレイドの質問に4人が固まる。
その様子を見て、言いたくないということを理解したレイドは困惑の表情を見せた。

「言いたくないのかもしれんが・・・教えてもらわねば困るのだ。
今日を指定しておいて言うのも何だが、今夜があやつの・・・ブラッディ・ローズが花嫁を攫いに来る日だ。」
「こ、今夜?!」
「だから、誰なのか教えていただけるか。」

依頼を受けた以上、相手を倒すために囮なども方法としては考えていた。
こちらがその本人になれるのならば、依頼人に危害が行かず都合がいい。
しかし事が事だけに、さらっと言うわけにもいかない。
4人の中で、一番プロ根性があるというか、とにかく頼まれたらやり遂げる性格のゼルガディスが一歩前へ進み出た。

「俺だ。」

進み出たのが男ということもあってか、レイドが驚くがそんな暇はないようだ。
すぐにメイドを何人か呼ぶと、ゼルガディスを別室に連れて行かせた。

「まさか彼とはな。リナ殿かと思っていたが・・・。しかし彼ならばサイズ調節も何とか間に合うだろう。」
「サイズ?」
「花嫁は必ず紅の花嫁衣装を着なくてはならん。そして・・・身代わりを立てることだけは、できん。」
「なぜですか?」

それは・・、とレイドが口ごもった。しかし、時間はもう無い。
信頼すべき相手に隠すわけにもいかないと、決心したように口を開いた。

「身代わりを立てても、ブラッディには判る。もし身代わりをたてた場合、本当の花嫁が殺されてしまう。」

そこまで大事だとは考えていなかったリナ達が、驚きに目を見開いた。
ちょうどその時、メイドの一人がドアをノックした。

「旦那様、ゼルガディス様の衣装ですが・・・・」
「間に合うか?」
「いえ、それが・・・」

そのメイドが視線をそらした。
すると廊下から、もの凄い足音と制止の叫び声が聞こえてきた。

「きゃぁぁああ?!と、止まってくださいませ!ゼルガディス様!!」
「っるさい!!」

ばん、とドアを破壊して飛び込んできたのは美しい花嫁姿のゼルガディス。
よっぽど走ってきたのか、息が切れているがその目はいつも異常に鋭い。
それを見て、先ほど報告に来ていたメイドが諦めたように呟いた。

「ゼルガディス様が予想以上に華奢なので・・・サイズ調節の必要が無かったんです。」
「どういう事だっ!なんでこんな格好せにゃならん!!」

今にもレイドをしばき倒さんばかりのドレス姿のゼルガディスに3人が慌てて止めに入る。

「うるさい!!放せ・・・っ!」

ゼルガディスが叫んだのと同時に窓を破って風が吹き込んできた。
それから聞こえたのは、暗くともよく通る声。
其処にいたのは、黒いゆったりとしたローブを来た男。
片方は漆黒、もう片方は深紅の瞳。
何よりも目を引くのは、その手に持っている小さいながらもその存在感を主張している美しいティアラ。

「我が名はブラッディ・ローズ。我が花嫁を貰い受けに来た。」
「「誰が渡すもんですか!!」」

リナとアメリアが同時に叫ぶ。
しかし、そんな二人には目もくれずブラッディはゼルガディスに視線を向ける。

「我が下へ。花嫁よ。」
「ふざけるな。俺はおと・・・」
「来い。我が下へ」

視線を向けられ放たれた言葉に言い返していたゼルガディスの様子がおかしい。
隣にいたガウリイが怪訝そうな顔を見せるが、まるでそれすら見えていないかのようにゼルガディスは進み出した。

「いま・・いきます・・ブラッディ・・・さま・・・・」
「「なっ?!」」

何も映していない瞳で、こちらに手を伸ばす吸血鬼に近づいていくゼルガディス。
窓のすぐ前までいくと同じようにブラッディに手を伸ばした。
その手をブラッディがとると、重力を感じさせずにゼルガディスを引き上げ腕の中に納めた。

「ゼルガディスさん!!」

アメリアが叫ぶがその声はゼルガディスには届かない。
それどころか、いつもならありえない程の幸せそうな笑顔で自分を抱きしめる吸血鬼を見ていた。
そして、ブラッディもそれに微笑み返すと、ゼルガディスの頭に持っていたティアラを乗せた。

「これで、花嫁は我がものだ。」

宣言された言葉に皆呆然とする中、アメリアが小さく唱えていた呪文を解き放った。

「ラ・ティルト!!」

精霊魔法最大の呪文は一直線にブラッディに向かった。
しかし、当たるはずの人物には当たらず、途中で魔法がかき消えた。

「じゃま、しないで!!」

アメリアの魔法を消したのは、ゼルガディス本人。声が違うが、口調からして自分で動いたようだ。
ブラッディは満足そうにゼルガディスを見るともう一度抱きしめ、その唇に口づけようとした。
あとほんの数センチ、といったところでアメリアの悲鳴が響いた。

「いやぁっ!!ゼルガディスさんを返して!」

その言葉にブラッディがぴくりと反応した。
ゼルガディスから顔を話すと、憎しみや悲しみなどの感情を全て混ぜたような表情(かお)で
アメリア達に言い返した。

「返せ?何を言っている。この者は我が花嫁だ。・・・・お前達が、貴様らが我から奪ったのだ!!」

空気を震わせるほどの音量で言われた言葉にも、ゼルガディスは全く動じていない。
逆に笑顔でブラッディが戻るのを待っている。
視線の先にいるアメリアに目を向けると、にっこり微笑んで窓枠から降りた。

「ゼルガディスではありません。私はゼディ。ブラッディの・・・いえ、吸血鬼アルメリュードの妻です。」

雰囲気がまるで違うゼルガディスが言った言葉は、ありえない言葉。
さっきまでは仲間だった人物がいきなり敵の妻だ、と言いだしたのだ。
3人とレイドが固まるが、あくまでもゼルガディス・・いやゼディは笑顔だ。

「心配しないで。ゼルガディスはちゃんと返します。体を借りてるだけだから。」

そう言うなりゼディはブラッディに口づけた。

「行きましょう?だいぶ時間がかかったけれど私は帰ってきた。もうココに用は無いはずです。」
「やっと、帰ってきたなゼディ。もう一人にしないでくれ・・・。」

見た目はゼルガディスとブラッディ。かなり違和感があるのだが、誰も口を挟めない。
その時、ゼルガディスの体を白い霧のような物が包んだ。
霧はすぐに離れ、ブラッディの周りに集まる。
集まった霧は少しずつ形をなし、ゼルガディスそっくりの女性の姿となった。
ゼディだ、と誰もが理解した。
するとゼルガディスはゆっくりと目を開け、アメリアの方へまっすぐ歩いていった。
そして少し透けているゼディが自分から離れたゼルガディスに視線を向ける。

「もう満足か?」
「えぇ。有り難う。」
「じゃあ・・・・アメリア、浄化してやってくれ。」
「え・・・?どういう事です?」

物事が急に進みすぎて、アメリアはついていけない。
だが、ゼルガディスは後で説明するから、とアメリアを促した。

「では・・・ホーリィ・ブレス。」

浄化の光で、少しづつブラッディとゼディが消えていく。
完全に消えてしまう前に、ありがとう、と二人が言った気がした。






「さて。・・・説明してちょうだい!!」

事が落ち着くなりリナがゼルガディスに向かって叫んだ。
せめて着替え位させろ、と文句を言ってもリナは聞き耳を持たない。

「はぁ・・。説明するからちょっと黙れ。さて、どっから言うかな・・・。」
「最初っからよ!」
「はいはい。簡単に言うと、俺はゼディの生まれ変わりだった。で、このティアラを乗せられたときに、ティアラに残っていた
残留思念のゼディに体を貸してくれって頼まれたから貸した。以上だ。」

あまりに簡潔な説明にリナが呆気にとられる。そのリナの横で、ガウリイとアメリアが手を挙げた。

「なぁ、ゼル?お前さん、どこまで意識あったんだ?」
「あ〜それはだな・・・。「俺は男だ」って言おうとするとこくらいまでだな。」
「はいはいはい!!アルメリュードって誰です?あと、貴様らが奪ったってどういう事ですか?」
「アルメリュ−ドは、ブラッディの本名。奪ったってのは・・・昔話と真実は違うって事だ。
二人は祝福なんてされなかった。ゼディは、式の次の日に殺されたんだ。」

悲しそうに真実を話すゼルガディス。
まさかそんなことがあったとは知らない3人は、まさかの真実に黙り込む。
しかし、この事件に一番驚いているのはレイドだった。

「貴殿がゼディ様の生まれ変わり・・・?」
「「ゼディ様?」」
「そう、ゼディ様の姓は・・・クラウディーン。」
「そして、吸血鬼アルメリュードの姓は・・・グラウト。」

いつの間にか部屋に入ってきていたウィディアが口を挟んだ。

「やっと見つけた。貴方だったんですね、ゼルガディスさん・・。」

狂気のに笑みを浮かべるウィディア。ゼルガディスが一歩前へ出て
そのまま言い募るウィディアをゼルガディスは鼻で笑った。

「あんたはアルメリュ−ドの生まれ変わり、か。」
「えぇ。さあ行きましょう?私の花嫁。」

「俺は俺だ。貴様の花嫁ではない。」

というか俺は男だ、と静かに文句を言っているゼルガディスを見ていない瞳で、
ウィディアは壊れたようにただ繰り返す。

「一人にしないと、言ったでしょう?ゼディ。言ったでしょう?裏切るんですか・・・?」

ただただ繰り返すのはなぜか、ゼルガディスには判っていた。
ため息を一つ落とすと、ふわりと微笑んでウィディアに近づいた。

「もう亡霊に取り憑かれるな。」

はっきりとそう告げると、唇の近く、かろうじて頬に口づけた。
するとウィディアの紅い瞳に生気が戻る。

「え・・・なんで私はココに・・?」

先ほどまでとは違った、呆けた様子が皆の笑いを誘った。



暫く大笑いした後、アメリアが真剣にゼルガディスに尋ねた。

「ゼディさんとアルメリュードさん、もう離れませんよね?」
「そうだな。きっと・・・。」

              おわり。

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終わりました。
えぐ、ごめんなさい!!!!
わかんないですねこんなの。
しかも、後で気付いたんです。リリィちゃん出てない!!名前だけ!この子が誰か判る人は凄いです。本気で。
あとがきなんて、もうかけません(泣)

読んでくださった方、ありがとうございました。
またがんばります。(しらねーよ)

ルーディミリア「こんなの出しちゃって・・・。恥知らずもいいとこです。」

・・・・・(言い返せない)
いろいろ他にも投稿させていただきます。
そんときゃ、よろしくお願いします。