-りんご騒動-真琳(7/7-23:18)No.3293
 ┣Re:りんご騒動-ひなた(7/8-04:59)No.3295
 ┃┗ひなたさんへ-真琳(7/8-12:17)No.3300
 ┣Re:りんご騒動-松原ぼたん(7/8-14:36)No.3302
 ┃┗松原ぼたんさまへ-真琳(7/9-12:42)No.3333
 ┗りんご騒動 本編其の一-真琳(7/8-21:14)No.3316
  ┗りんご騒動 本編其の二-真琳(7/8-21:22)No.3318
   ┗りんご騒動 本編其の三-真琳(7/8-21:30)No.3320
    ┗りんご騒動 本編其の四-真琳(7/8-21:38)No.3321
     ┗りんご騒動 本編其の五-真琳(7/8-21:51)No.3322
      ┣Re:りんご騒動 本編其の五-つと(7/8-22:12)No.3323
      ┃┗つとさんへ-真琳(7/9-12:22)No.3330
      ┃ ┗Re:つとさんへ-つと(7/9-20:21)No.3336
      ┃  ┗再びつとさんへ-真琳(7/10-13:47)No.3341
      ┣Re:りんご騒動 本編其の五-佑香(7/9-01:24)No.3324
      ┃┗佑香さんへ-真琳(7/9-12:34)No.3332
      ┣Re:りんご騒動 本編其の五-神楽奈津(7/9-12:18)No.3329
      ┃┣神楽奈津さんへ-真琳(7/9-12:29)No.3331
      ┃┗続・神楽奈津さんへ-真琳(7/10-18:22)No.3344
      ┣Re:りんご騒動 本編其の五の感想です♪-です素敵です(7/10-12:12)No.3340
      ┃┗さんへ-真琳(7/10-14:02)No.3342
      ┣Re:りんご騒動 本編其の一〜五-松原ぼたん(7/10-22:13)No.3348
      ┃┗松原ぼたんさんへ-真琳(7/10-22:56)No.3352
      ┣Re:りんご騒動 本編其の五-おおしょ〜(7/11-09:12)No.3355
      ┃┗おおしょ〜さんへ-真琳(7/11-22:01)No.3365
      ┣Re:りんご騒動 本編其の五-りーにょー(7/12-16:38)No.3373
      ┃┗Re:りんご騒動 本編其の五-真琳(7/14-16:14)No.3403
      ┃ ┗りーにょーさんへ-真琳(7/14-16:21)No.3404
      ┗りんごもどき(笑)騒動 本編其の五勝手にその後-リナみんと(7/22-14:00)No.3525
       ┗Re:りんごもどき(笑)騒動 本編其の五勝手にその後-松原ぼたん(7/22-15:50)No.3529


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3293りんご騒動真琳 E-mail 7/7-23:18

ひぃぃぃっ
また書いてしましました。
長いです。
それでも構わないとおっしゃって下さる方はどうぞ。

***********************

りんご騒動(あくまでも)プロローグ編

今は昼下がり、あたしたち4人はいつものごとくあてもない旅路をてくてくと歩いていた。
「いい天気ねーーー。こんな日はどこかの木陰で3時のおやつとでもいきたいわね」
なーんてことをあたしは口に出した。
「ちょっとリナさんっ! さっきお昼食べたばっかじゃないですかっ」
半分呆れて、半分怒ったような口調でアメリアが言う。
「おまえさっきの村で何やったか分かってんのか?」
こちらは完璧に呆れた口調のゼルガディス。
「う、いやあ、なんっか食堂のおっちゃんが泣き叫んでいたのは覚えているけど……」
はあーーーーーー。
3人そろってやたらでけーため息をつく。
ちょっとなんでそこでガウリイまでため息つくのよ。
「人がちょっと席を外して帰ってきたら、何も残っていなんだもんな。まったく……」
「ちょっとガウリイ、そんなのわね、途中で席を外す方が悪いのよ」
あっ目が怒ってる。
さては十分に食べれなかったな。
「あれだけ食べておいて今更何が欲しいんですかっ」
「いや、何って言われても……」
うーみゅ。
まあ確かに食堂の全財産を食い尽くすようなことはしたが、ちゃんとお金払ったんだし。いいぢゃないか。
ただあんまりにもいい天気だから、そこらへんでそれに浸ってみようかなーなんて思ってたりしてただけなんだけど。
それについつい食べ物が出てきてしまうのはちょっとした乙女心ってやつで。
どうやって話そうか考えていると、ふいに聞きなれた声が聞こえてくる。
「いやー、はっはっは。相変わらずですねえ、リナさんは」
それは突如としてあたしたちの目の前に現れた。
『ゼっゼロスっ!? なんでここにっ!!?』
示し合わせたかのように、見事に4人の声がハモった。
「そんなに歓迎してくれると、嬉しいですねえ」
『してないって』
またまたハモり、そろって手もパタパタと振った。
いったい今度は何しに来たんだゼロス。
なんっかこいつが現れると必ずどうしようもない事が起きるような気がするんだけど。
「いやですねえそんな顔しないでくださいよ。
今日は別に魔族を退治してくれとか、リナさんをこっち側に勧誘するとかそういうんじゃないんですってば」
見れば皆、あやしいといった表情でゼロスをにらんでいる。
「じゃあなんだっていうんですか。
生きとし生けるものの天敵、百害あって一理なし!
そんな魔族の考える事なんか、ろくでもない事に決まってるんですっ!」
最初に口を開いたのはアメリアだった。
まあ、滅びを目的とする魔族が人間に対して、まともな事を要求する訳がないんだけど。
あっ、あっちで丸くなってすねてるし。影まで背負って。……ゼロスおまえそれでホントに魔族か?
「で、結局何のような訳? あんたのことだし用がないってわけでもないんでしょ?」
「そうそう、リナさんにプレゼントです」
まだアメリアが言った事をひきずっているのか、少々よろけながら、こっちに向かって歩いてきた。
変な魔族……
にしてもあたしにプレゼントだなんて何考えているんだ? コイツ。
「ちょっと待ってください。まさか数えきれないくらいのレッサーデーモンとか言うんじゃないですよね?」
ゼロスを睨みつつアメリアは言う。
「確かにありうるな。魔族とはいえゼロスの事だしな。なにか裏があるんだろう」
追い討ちをかけるように、しかし冷静にゼルが言う。
「い、嫌ですねえ。みんなして疑っちゃって」
とかいって額にひとすじの汗が流れる。
完璧毛嫌いされてるな。ゼロスの奴。
ガウリイは、と。……だめだこりゃ話に付いていけてないらしい。
「ちょっとリナさーん。フォローしてくださいよー」
情けない声で言うなっ。おまえ、それで本当に高位魔族かっ。
「却下」
ガクン。
あ、また落ち込んでいる。
「まあ、いじめるのはそのくらいにして、そのプレゼントって何よ」
「いじめてたんですか−? ひどいなーもう」
「あんたがあたしたちにしてきた事に比べれば、たいしたことないわよ」
冷たくあしらうあたし。
「……とっとりあえず本題にいきましょう」
ふっ、勝った。
「はい、どうぞリナさん」
ボンッ
現れたのはりんごの山。
何それって言われても困るんだけど、そうにしか見えないし……ほかにどう表現しろと。
「……リンゴ…ですよね」
アメリアがよくわからないといった表情でそれを見つめる。
「似てますけど違います。それは1000年に一度……」
『1000年に一度!?』
再びあたしたちの声はハモる。ガウリイを除いて。
単位がよく理解出来てないらしい。ってそれはいくらなんでもヤバイだろう、ガウリイ……
「というのは嘘で、200年に一度実を成すんです」
オイ……ってちょっと待て、200年!?
「これ、もらっちゃっていいの!??」
あたしは胸を躍らせる。
これ逃したら一生食べれないじゃないっ!!
「ええ、ただしリナさんだけです」
「ええっ? なんでですかあ?」
不満そのものといった表情で言うアメリア。
「最初に言ったでしょう。リナさんにって」
まあ確かに言ったが……なんだかなあ。
「それじゃあ、リナさん。またお会いしましょう」
次の瞬間、生暖かい何かが頬に触れ、ゼロスは虚空へと消えた。
………………かああああああああ
ものの見事に真っ赤になるあたしの顔。
なっなっなっなんちゅうことをっ!!!!!!
あたしはなぜか自分でも分からなかったが、恐る恐るガウリイに目を向けた。
何事もなかったかのようにへーぜんとしている。
なんかムカッ。
ゼロスはガウリイにだけ見えるようにキスしてきたらしい。
他の二人はなんかあったのかというようにあたしを見ている。
でも今のあたしにとって他の二人はどうでもよかった。
ただただガウリイのあの態度にむしょーに腹が立った。
……おんのれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
あたしは一気にリンゴもどきを食い荒らした。

********************

なげーよ、これで本当にプロローグかよっ(殴)
ああっ、そこの人、石を投げないでぇぇぇっ ごめんなさいぃぃぃっ

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3295Re:りんご騒動ひなた E-mail 7/8-04:59
記事番号3293へのコメント
わぁい♪ゼロリナ♪ガウリナ〜♪
このカップリング、両方ともすきなんです。(^^)
どっちかと言うと、ゼロリナ・・・だけど。(笑)
ん、一応、心の中のカップリングはガウリナ←ゼロス♪だし?(笑)

続き、期待してます。がんばってくださいね♪



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3300ひなたさんへ真琳 E-mail 7/8-12:17
記事番号3295へのコメント
ここまで読んで下さってありがとうございます。
ふふふ、でも続きはあんまし期待しないで下さいね。(汗)
ちなみに、ガウリナにゼロスがいらぬちょっかいかけるような内容です。
もし読みたいと言うのでしたらもう少し待っててくださいね。


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3302Re:りんご騒動松原ぼたん E-mail URL7/8-14:36
記事番号3293へのコメント
 面白かったです。

>「いい天気ねーーー。こんな日はどこかの木陰で3時のおやつとでもいきたいわね」
 いいですねー。
>それについつい食べ物が出てきてしまうのはちょっとした乙女心ってやつで。
 そうそう。
>あっ、あっちで丸くなってすねてるし。影まで背負って。……ゼロスおまえそれでホントに魔族か?
 時々疑いたくなりますよね。
>「ちょっと待ってください。まさか数えきれないくらいのレッサーデーモンとか言うんじゃないですよね?」
 いや、言うこときくなにらそれはそれで利用価値が・・・・(笑)。
>「確かにありうるな。魔族とはいえゼロスの事だしな。なにか裏があるんだろう」
 ゼロスのことだしそんな単純な事じゃないと思うよ。
>「というのは嘘で、200年に一度実を成すんです」
 実をなす何なのか言わないところがミソ。
>ゼロスはガウリイにだけ見えるようにキスしてきたらしい。
 あらあらあら。
>あたしは一気にリンゴもどきを食い荒らした。
 ヤケですね。

 続きを楽しみにしてます。頑張って下さい。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3333松原ぼたんさまへ真琳 E-mail 7/9-12:42
記事番号3302へのコメント

> 面白かったです。
ありがとうございます
>
>>「いい天気ねーーー。こんな日はどこかの木陰で3時のおやつとでもいきたいわね」
> いいですねー。
ピクニックですよねー。
>>それについつい食べ物が出てきてしまうのはちょっとした乙女心ってやつで。
> そうそう。
紅茶とおいしいクッキーでもあれば最高ですよね(笑)
と、どこかの誰かさんが言ってましたよね。
>>あっ、あっちで丸くなってすねてるし。影まで背負って。……ゼロスおまえそれでホントに魔族か?
> 時々疑いたくなりますよね。
ちょっと人間じみてますよね。リナたちのせいでしょうか(笑)
>>「ちょっと待ってください。まさか数えきれないくらいのレッサーデーモンとか言うんじゃないですよね?」
> いや、言うこときくなにらそれはそれで利用価値が・・・・(笑)。
どこかでありましたね。(笑)
>>「というのは嘘で、200年に一度実を成すんです」
> 実をなす何なのか言わないところがミソ。
ゼロスですから(笑)
>>あたしは一気にリンゴもどきを食い荒らした。
> ヤケですね。
酒よりはいいんじゃないですか?(笑)
>
> 続きを楽しみにしてます。頑張って下さい。
> ではまた、ご縁がありましたなら。
続きもUPしたんで、よろしければお読みになってください。
それでは。


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3316りんご騒動 本編其の一真琳 E-mail 7/8-21:14
記事番号3293へのコメント
ふふふ、いいんですね。
責任は取りませんよ。ちなみに途中退場アリですから。

************************

「あーちょっとガウリイっ、それあたしのよっ!! このーっ、ていっっ」
「あ゛ーリナっ、おまえ何すんだよっ!! このっ、このっっ」
「そうくるかっ、だったら……」
ゼロスが現れてから早一週間。とりあえずは何事もないように日常は過ぎていった。
あたしたちはここらへんでは結構大きな街に昨日から入っていた。
今はお昼時、いつもの事だがあたしとガウリイは食事の争いをしていた。
「ねえ、リナさん」
「ハヒ(なに)?」
あたしは口に物をつっこんだまま、お料理から目を離さずにアメリアに答えた。
「最近、食欲減りました?」
『はあ?』
3人の声がハモった。
「いえ、なんか今までよりも食べる量が減ったような気がするんです」
「あっ、やっぱりそう思うか? 実はオレもそう思ってたんだ」
そう言ったのはなぜかガウリイだったりする。
なんでおまえが分かるのだ。
「ああ確かにな」
追い討ちをかけるのはやっぱりというかゼルである。
「なっ何なのよー、みんなしてー……」
あたし自身も心当たりがあるのできっぱりと否定出来なかった。
だってこのごろ出費が減ってるんだもん……

とりあえず食事を終え食堂を出て街中をてくてくと歩いていた。
そして開口一番にアメリアが言ったセリフは
「食欲もそうなんですけど、それより身長伸びました?
あたしせっかく追いついたと思ってたのに、なんかまた離された気がするんですけど」
というのだった。
その場所にいて誰よりも驚いたのはあたし自身だった。
なにぃぃぃぃぃ!?
思わず足が止まる。
世間からはちびちびと言われ続け、ガウリイは置きやすいのかなんなのか、ことあるごとにあたしの頭に手を置き……
改めてガウリイたちを見てみるとなんか違和感を感じる。
「確かにでかくなった気もするが」
ゼルはそう言うとあたしの隣に立ってみる。
……やっぱ、伸びてる。
そして決定的(?)な言葉が下される。
「それに昨日一緒にお風呂入ってて気が付いたんですけど、胸大きくなっていません?」
なぜかうらめしそうに言うアメリア。
「なっなっなっ何言ってんのよ、アメリアっ!!!」
ジーーーーーー
みんなの視線があたしの胸に注がれる。
「何みんなして見てんのよっ!!!!」
思わず腕で胸を隠す動作をしてしまう。
いったいこの世界のどこにいくら服を着てるとはいえ、じっと見られているのを耐えられる乙女がいるというのだ。
いたら一回その顔拝んでやるわよ。
「見てるだけじゃよくわかんないな。触ってみようか」
突如、とんでもねえ(あら、お下品)ことを言い出したのはガウリイ。
「んなことをへーぜんとした顔で言うなぁぁぁぁぁぁ!!!!」
どがごずっ
あたしの飛び蹴りはガウリイのみぞおちに命中した。
地に伏せって、もがいているがそんなのは無視っ
「ま、まあ、胸はいいとして、その身長。それに髪の毛も長くなってるみたいだな」
さすがはゼル。冷静に事を分析しはじめる。
『胸はいいとして』という言葉がひっかかったが、今回はいいことにしておこう。
今までちっとも気が付かなかったのかというとそうではない。
朝起きて服に着替える度になんとなくきつい気がしてたのだ。それに梳かす髪の量も増えてるような。
だがしかし、人間そんなに簡単に成長するわけでもない。
だから強引にでも気のせいにしてはいたのだが、他人にわかるとなるとそうはいってられない。
「……急激に成長した、ということか?」
確かにゼルの言うとおりなのだろう。だがどうして……
「おまえなんか変なもん食ったか?」
ゼルに指摘されてあたしは考える。
「うーん。別にこれといって……!! ゼロスのくれたリンゴもどき……っ」
「あっ…! でもまさか……」
アメリアが信じられないと言った表情で言葉を紡いだ。

「まっ、まさかあー。たかがリンゴもどき食べただけでねえー……」
そう言いつつも、全身に冷や汗が流れるのを感じた。
「いやあ、ばれてしまいましたかねえ」
この声はっ!!!!
どごすっ!!
「あ―――ん―――た―――は―――――っ! いったい何回あたしをおちょくれば気が済むのかなあ―――?」
あたしはこめかみをひくつかせつつ、最初のパンチで倒れたゼロスの胸倉を掴む。
「リナさん? あのちょっと恐いんですけど……」
顔色を恐怖に染めてゼロスが言う。
もちろん演技なんだろうけど。
しかあーし、今はそれさえも腹が立つ。
あたしはゼロスを放し、攻撃を始める。
「青魔烈弾波っ! 烈閃槍っ! 覇王氷河烈っ! ……ちょっといいかげんに当たりなさいよっ!!!!」
「そうわけにもいきませんので。それにこんな街中で呪文使わないでくださいよ」
あたしの攻撃を空中でやすやすとかわし、いけしゃあしゃあと言ってのける。
おのれえええっ!!!
しっかし、これだけしか魔法使っていないのになんでこんなに疲れるのよっ!
「そうそう、リナさんの食べたリンゴもどき、ホントはちゃんとした名前があるんですけど。
さっきゼルガディスさんが言ってたとおり、成長を速めるんです」
「なんでそんなことする必要があるのよっ!」
いまだおさまらぬ怒りに任せてあたしは問う。
「リナさんも成長するのかなって思いまして」
「人をおもちゃにするなああああああ!!!!!!」
と叫んだとたん一瞬ブラックアウトした。
「リナっ!」
あたしはいつのまにか復活したガウリイに支えられていた。
なんだったんだ? 今のは……
「ちなみに、リンゴもどきの効力は体にかなり負担をかけるうえに、体力がいちじるしく減少しますんで、お気を付けを。
なお効力の続く期間は個人差がありまして、ひどい人は死ぬまで続くそうなんで」
それだけいうといづこともなく消えていった。
「なんかとんでもない事を置いていったな。ゼロスの奴」
ゼルが一言つぶやいた。
あたしは心配そうにあたしを見ているガウリイに支えられたまま、ぼうっとしていた。

*************************

線路は続くよ・・・・じゃなくて、まだまだ続きますよ。いいんですね?

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3318りんご騒動 本編其の二真琳 E-mail 7/8-21:22
記事番号3316へのコメント
まだついてきてくれるんですね。
まだ途中退場はOKですよ。
考え直すのも今のうちですよ。ふふふ。

******************

あたしたちは街の中心部辺りにある、噴水付きの広場に移動していた。
「やっぱり、魔族の考えることなんてろくでもない事なんですっ!」
瞳に怒りを宿らせてアメリアが叫ぶ。
ちょっと、人が結構いるところで叫ばないでよ。恥ずかしいじゃない。
アメリアが言ったことは確かにそうなんだが、これってもとはといえば自分の責任なんだよね。
ガウリイの反応にむかついてリンゴを食べたのもきっとゼロスの計画の内だったのだろう。
つまりあのキスはあたしにリンゴを食べさせるため。
今更なんだけど……くやしいいいい!!
「まあそうだが、そんなことよりこれからどうする?
元の姿に戻れるか分からんし、それにまだ成長し続けているんだろ?」
あくまでも冷静にゼルが聞く。
「うん、そうみたいね。
でもそれを考える前にどこかで服買ってきていい? どうもきつくて……」
押さえつけられる胸が苦しいし、上着もズボンも小さいし……
「それじゃあ、あたしも一緒に行きますっ」
アメリアがすごく嬉しそうに言う。
やっぱ女の子よね、こうゆうとこ。
「うんいいわよ」
「じゃあリナさんせっかくなんですから、普通の洋服買いましょうよっ」
言ってあたしの手を引っ張り走り出す。
「ちょっと普通のって、あたしそんなつもりはっ……」
「いいじゃないですか、たまには。それにこんな経験めったにないでしょう」
焦るあたしにはしゃぐアメリア。
それにこんな経験なんて、普通に人生やってたらぜったいないって。
後ろを振り向くとボーゼンと立っている2人の男がいた。

「リナさんこんなのどうですか?」
アメリアが持ってきたのは、真紅のワンピース。
「ちょっとあのねえ、こんなの着て歩けっての?」
「そうですかあ? 似合うと思ったのに……」
そしてまた物色しはじめる。
似合うと言ってくれるのはいいんだけど、街中を歩くこっちの身になってみてよ。
そんなことをやってすでに一時間は経過してると思う。この店はこの街一番といったところらしく品数はかなり豊富である。
店の主人はアメリアがセイルーンの印篭を見せると、とたんに親切になった。
もう店中のひとがこれがいいあれがいいとか散々言って、あたしは完璧に着せ替え人形。
もう疲れた。
誰かあたしを助けて……

「おまたせーっ」
アメリアが額に汗を浮かべつつ笑顔で、洋服屋の前で待っていた男二人に言った。
「んっとに、遅かったな」
ゼルが怒りを通り越して呆れたように言った。
「はあ、オレ腹減っちゃったよ」
ガウリイ、あんたはそれしか頭にないんかいっ!
でもまあ確かにすでに日は沈んでいて、街頭には明りの魔法がかかっているようだ。
……いったい何時間いたんだろう。
「さあ、リナさんお披露目ですよっ」
「お披露目って、あんたね……」
そういいつつもあたしは外に出た。
あたしが着ているのは、黄色地のワンピース。背中が大きく開いていて、そこを縫いあわせるように紐が入っている。たけは膝下ちょいで、すそは大きく広がっている。靴は服と同じ色のパンプス。
やっぱりスカートってすかすかするし、パンプスは歩きづらいし……
「へえ……」
ゼルが感嘆の声を漏らす。
わああああん。なんかはずかしいよっ
あたしは顔に血がのぼるのを感じた。
「リナも捨てたもんじゃないな」
「ちょっとゼルっ、それどういう……」
「ねっ、すっごいきれいでしょう!?」
あたしの声を遮って、自慢げに話す。
うっ、そう面と向かって言われると……照れる……
「ガウリイさんもそう思いますよね?」
アメリアの声につられてあたしはガウリイに振り向いた。
ドキン。
胸の高鳴りを感じる。
ガウリイはあたしを見ていた。
驚きを隠せない表情で。
「あっ、ガウリイさんてばあんまりにもリナさんがきれいだから、言葉がでてこないんでしょう」
ちょっ、何言ってるのよっ、アメリアってば。
「そっそんな事より、食事にしましょ」
ついあせってしまったが、みんなお腹がすいていたらしく、そんなことは気にせずに賛成した。

「うーん。お腹もいっぱいになった事だし、これからどうしようか」
食堂を出たところであたしは言った。
まだ宿屋に戻って眠るのには早すぎる時間だ。
「ほんとにいっぱいになったんですか? いつもの半分しか食べてないのに……」
アメリアが心配そうに聞いてくる。
「大丈夫だって、それにこれ以上は入んないのよ。困った事に。」
あたしは極めて明るく言った。
「ならいいんですけど」
それでもなお心配そうな顔をしている。
「それよりもう宿屋に戻る?」
ごまかすためにあたしは話題を変えた。
「そうですね、でもリナさん。せっかくですから、遊んできたらどうですか? ガウリイさんと一緒に。
ということでゼルガディスさん行きましょう」
「ああ、そうだな」
ごゆっくりといった感情をふくめた顔を見せて去っていく。
「ちょっと待ってよっ」
まったく聞くつもりはないらしく二人の姿は闇に溶け消えた。
どうしろってのよ。こんな状況で……
ガウリイは洋服屋をでたところからちっともしゃべらないし。
あたしが立ち尽くしていると、ふいに肩に手がかかる。
いつもは頭に手を置くのにどうして今日は肩なのよ。
「なによ」
あたしは振り向いた。
いつものガウリイがそこにいた。そのとたんあたしはなぜかほっとした。
「酒場でも行くか?」
「なんで?」
「お子様の姿じゃ入れないからな」
そういってふっと笑う。
「なっ……」
あたしを無視してさっさと歩き出す。
「ちょっと、待ちなさいよっ!」
あたしは慌ててガウリイの後を追う。

*****************

ふー、やっと半分くらい終わった。
それでもついてきてくれる人はどうぞ。ふふふ。

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3320りんご騒動 本編其の三真琳 E-mail 7/8-21:30
記事番号3318へのコメント
どうもご来店、誠にありがとうございます。
まだまだ続くんですよ。
いいんですね・・・・・・ふふふ。

******************

ざわっ
酒場の中にいた人たちがいっせいに振り向く。
普段なら人の事などには全く干渉しないような人たちまでがあたしたちに注目する。
当然といえば当然なのかもしれない。
まれに見る美少女…もとい美女と、頭の中身はどうあれ外見だけは立派な美青年が、一緒に入ってくれば。
むろん問われるまでもなくそれはあたしとガウリイなのだが。
あたしたちは視線を受けつつも奥の空いてる席に向かい合わせになるようにして座った。
ガウリィは再び黙って、時折お酒の入ってるグラスを口に運びつつあたしを見つめている。
そのうえ店の客の何人かがあたしに意味ありげな視線を浴びせている。
……やりづらいなあ、もう。
あたしは運ばれてきたワインに口を付けるでもなく、グラスを持ち中の氷をまわして遊んでいた。
「ねえ、ガウリイ」
あたしはグラスを置いて呼びかけた。
「……あ、何だ?」
……何ぼーっとして考えてたのよ。
「あたしたちって周りから見るとどんな関係に見えるんだろうね」
あたしはふいっとガウリイから目線をそらし聞いてみる。
「そうだな、さしずめどこかの街娘とそれを口説き落とした旅の傭兵ってとこか」
心なしか影を含んだような表情でそう言うと、またグラスに手をかける。
見ればお酒のビン、すでに数本はからになってる。いつ頼んだんだ……?
おそるべしっ、ガウリイ。
「バーカ。さてはほれたか?」
酒瓶のことを考えつつもあたしは冗談っぽく返す。
するとガウリイは真剣な表情であたしを見つめた。
「いや、惚れ直した」
かああああぁぁぁぁ
あたしはガウリイから視線をはずし下を向いた。
な、何言ってんのよっ! お酒のせいで酔ったのか?!
真剣な顔をしてはいたけどどこまでが冗談でどこからが本気なのかわかんないっ!
「よお、ねーちゃん。そんなちっともしゃべんない奴相手にしてないで、俺たちと一緒に飲まない?」
突然声がかかる。
へっ? 何!?
見ればそこそこといった感じの風貌のにーちゃんが二人ほどあたしの横に立っていた。
ガウリィの言った事で混乱していたあたしは状況がすぐにはつかめなかった。
「あっちで仲間も待っているしさ」
そう言って指で後ろをを指す。
その方向には質の悪そうなにーちゃんが3人ほどこちらを見てにやにやしている。
ははーん。
こっちの顔のいい男で女をつって、みんなで遊ぼうというわけね。
考え無しのするようなことね。
「ゴメンね、あたし今日はちょっと」
てきとーに気のなさそうな返事をする。
ただでさえややこしいことになっているのに、これ以上めんどくさい事につきあってなどいられない。
「いいじゃないか」
そう言うと同時にあたしの腕をぐいっとひっぱる。
「ちょっとっ!」
いつもならここで呪文の一発もくらわしてやるのだが、この店やたらと人が多いし、かといってさすがにこのかっこで喧嘩なんてしたくはない。
かろうじてあたしがいすにへばりついていると、
「オイ」
抑揚のない声。と同時に殺気ともとれる気がガウリイから発せられる。
「ちっ」
それに気おされたか、小さく舌打ちしてすごすごと席に戻る。
情けない奴等。まあ、ガウリイが相手じゃしょうがないか。
待っていた3人に何か言われてるみたいだが、あたしの知った事ではない。
「ありがと」
本意ではないがとりあえずは言っておかないと。
「いや、それよりそろそろ出るか?」
立ち上がって言う。
「えっもう?」
別にここにいたいわけじゃないのだが、入ってきて一時間と経っていない。
しかしテーブルの上に十数本の空瓶が置いてあるのは気のせいには見えない。
いったいいつ飲んだんだ? ガウリイ。
もしかしてここに来たのって単にお酒が飲みたかったからとか……
「こんなことにいたら、おまえさんを護るのも大変みたいだしな」
あたしの考えを遮るように笑って言う。
あたしはその言葉に立ち上がってさっきの奴等の姿を探した。
懲りずにほかの女を口説いている。
「確かにね」
あたしは苦笑した。
「マスター、ここにお代置いていきますね」
ガウリイはそういってお金を置くと店を出る。
あたしもその後に続いた。

酒場を出たところであたしは突然めまいを覚えた。
あれ? 酔っ払っちゃったのかな。でもあたしちょっとしか飲んでないし。
お酒の気に当てられたかな。それになんか体がかったるい。
そのとたん、あたしの意識は闇に沈んでいった。
ガウリイのあたしを呼ぶ声が聞こえ、と同時に力強く暖かい何かがあたしを支えるのを感じた。
それが最後の記憶だった。

「……」
誰かの話し声がする。
「やっぱ、ゼロスが言ってたように体力がなくなってるんだな」
この声……ゼル?
それに体力って……
「ん……」
「リナ、気が付いたか?」
「…ガウリイ」
心配そうにあたしの顔を覗き込んでいる。
「どこか痛いところとかないか?」
あいかわらず過保護なんだから……
あたしは苦笑した。
「大丈夫よ。ただなんか妙に体が疲れてるんだけど」
あたしは笑顔で答える。
「やっぱりな」
「やっぱり?」
あたしはゼルの言葉を復唱した。
「ああ、昼間ゼロスが言ってただろう。体に負担をかけ、なおかつ体力が減るって」
「そういえばそんなこと言ってたわね」
ゼルの言葉に昼間の事を思い出す。
あの時は突然意識がなくなったんで、何が起こったか分かんなくてぼーぜんとしちゃってたんだけど。
「おそらく今まで積み重なってきたのがここに来て、一気に表面に出てきたんだろうな」
とつけ加える。
「とりあえず、この街にしばらくは滞在しましょう。まったくゼロスさんてば信じられませんよねっ!」
アメリアのその目は正義に燃えていた。
ちょっと恐いかも……
「とにかく今日はもう休め」
言ってガウリィは優しくあたしの額に手を置いた。
その手が大きくてあったかくてあたしは安心感に包まれる。
「うん」
なぜか素直に言葉が出てきてあたしは再び目を閉じた。

************************

いいかげん疲れてきましたか?
そんなことは根性でなんとかするって言う人は続きをどうぞ。ふふふ。

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3321りんご騒動 本編其の四真琳 E-mail 7/8-21:38
記事番号3320へのコメント
ちょっと今回は長いですよ。
いつも長いんですけど。
でもここで切らないと、ほかに切る場所がないんですねぇ。
それでもいいという方はどうぞ。ふふふ。

******************

なんだか知らないうちにあたしたちはかなり有名になっていたらしい。
そしてあたしはその状況にはっきしいって困惑していた。
いくら体力がないからといって宿屋にこもっている趣味などあたしにはない。
ということで自称『保護者』のガウリイを伴って街に出た。
あたしたちとアメリアたちは昼食をとる場所で待ち合わせをしている。といってもそれまでは暇だから、街中をぶらついていたのだが……
昨日行った洋服屋や、酒場の人たちが言いふらしたのだろうが、どこをどうするとこんなに広い街中にうわさが一日にして広まるのだ?
あたしたちの姿を見ればやれお姫様だ、騎士様だの。
見世物小屋の珍獣みたいな扱いである。一目見ようと通りがごったがえす。
街の人たちはそういう風には見てないのかもしれないが、あたしにはそうとしか思えないっ。
ガウリイは相変わらず何も考えていないみたいだからいいのかもしれないけど、あたしにとってはかなりの問題である。
ゼルなんてあたしたちと一緒にいると注目を浴びるからといって、アメリアと別行動をとったのだ。仲間がいのない奴である。
しっかしこの状況、いいかげんにしてくれと叫びたいくらいである。
それをしないのは理由がある。
宿を出たところで一回叫んでしまったのだが、そのあとすぐに貧血を起こしたのだ。
このあたしがっ!
さすがにこれはやばいだろうということであたしは自分に規制をかけたのだ。

「マドモアゼル、ぜひ私と一緒にお茶を……」
とか言いつつ薔薇の花束をあたしに差し出す。
……そら来た。
そりゃ花はきれいなのだが……
「いいえ、僕と」
「いやっ、俺だ!」
「そんなことはないっ、あなたたちはどいていてくださいっ」
「なんだと?! きさまっ」
「あっ、てめえ何をする!」
「この野郎、抜け駆けするな!」
そうして街の広場はすったもんだの闘争に突入する。
こんなことが今日だけでもう何度となく起こった。
世の中にはこんな連中しかいないのか? 思わず悟りを開きたくなるような心境に陥る。
別にあたしの責任ではない。
いつかあたしが誰かさんの頭をトレイの角でぶったたいた時もこんなことがあったような気もするが。
まあ原因はあたしなのかも知れないけど、あたしは別に何にもしてない。勝手にみんなが喧嘩を始めただけぢゃないか。
あたしはただ単にちょっと野暮用をしにいったガウリイを噴水の前で腰掛けて待ってただけだし。
だからやっぱしあたしのせいじゃないのよ。

「何やってんだ? こいつら」
しばらく事の成り行きを見ていたあたしにガウリイが声をかけてくる。
たいやきの入ってる袋を両手で抱えてあたしの隣に来る。
「さぁ、じゃれあってんじゃないの?」
ガウリイの持ってる袋からたいやきをひとつ取りかじりながら言った。
たいやきの袋がからになったところでガウリイが言う。
「いこーか」
「うん」
立ち上がったあたしの肩に腕をまわすガウリイ。
誤解してもらっては困るので説明しておくが、これは単なる振りである。つまりは男よけ。
ただ並んで歩いてるだけだと力任せに手をひっぱって連れてかれたりするのだ。
それでも寄ってくるしつこい男もいることはいるんだけど。
「まったく、魔族からおまえを護るのより大変だぜ……」
ガウリイが疲れたようにつぶやく。
「まあ、確かにそうかもね」
はははは……
そしてあたしたちはいまだに争いの真っ只中にある広場を後にし、アメリアたちの待つ場所へと向かった。

「あっ、リナさーん。こっちこっち」
そういってアメリアが手を振っている場所は、食堂というよりはどっかの金持ちの別宅とでも言った方がわかりやすい。
食堂部分は一階だけで、それより上は客室になっていて泊まったりもできるらしい。
あたしたちはとりあえず、建物の中に入った。
「ねえアメリア。本当にこんなとこ貸し切りにしちゃっていいの?」
あたしはなんか悪い気がしていまってついつい尋ねた。
「大丈夫ですよ。あたしもよく父さんたちとこんなことしましたから」
なにか不都合でも? といった感じの表情でそんなすさまじいことを言う。
そりゃ、フィルさんは第一王位継承者だしアメリアも王位継承権持ってるんだしあたりまえなのかもしれないが、今することか? それにそれは君たちのいう正義じゃあないと思うんだけど。
やっぱ本当のお姫様ってわかんない……
「それにこの方が要らぬ注目を浴びなくてすみますでしょ?」
なるほど。
ここを選んだのはあたしのためだけじゃなくて、ゼルへの配慮もあるってことか。
確かにちょっとやそっとじゃ覗き見できるような所じゃない。
あたしもたくさんの視線を浴びながら食事をするのは遠慮したい。
しっかし、この場合よけー目立つと思うけどあたしは……
なにせ街の人たちからは『どこかのお姫様かしらね』などとものの見事に誤解しまくった注目を受けてるあたしがこんなところを貸し切りにして使ったら、その誤解を完璧に裏付けることになるぢゃないか。
ゼルなんか窓からあさっての方向を見てるし。
ここについてからきっと帰るとか言ったんだろうけど、アメリアに言いくるめられたな。
大変ね、ゼルも。
この姿になってゼルの気持ちが少しは分かったような気がする。
「なあ、飯にしないか?」
脈絡もない事を突如として言い出す。
あんたはさっきたいやきぱかぱか食ってたじゃないか。ガウリイっ!
「ちょっ…」
「あ、そうですね。そろそろ来る頃だろうと思って作りはじめてもらってたんです。案内しますね」
あたしがガウリイに向かって言いかけたところを遮って言うと、奥のテーブルにあたしたちを連れて行く。

「あのさ、せっかく用意してくれたところ悪いんだけどあたし食欲なくて……」
用意されたテーブルについたところであたしは言った。
別に嘘は言ってない。正直食べたくないのだ。
『でえぇぇぇぇーーー!?』
だからそこでハモるなよ。
……ガウリイは加わらなかったみたいだが。
「どーしたんですか、リナさん。せっかくリナさんのためにたくさん用意してもらってるのに……」
まあ、気持ちはうれしいんだけど。
「明日は槍でも降るかな……」
そう言ってゼルは窓の外に目をやった。
おひ。
「リナ、食べたくなくても何か腹に入れないと」
心配そうな顔をしてあたしの顔を見る。
ガウリイ、心配してくれてんの?
あたしは胸が熱くなる感じがした。
「大丈夫だって、さっきたいやき食べたじゃない」
あたしはいたって明るく振る舞う。
「だけど、一個だけだろ」
ガウリイのその言葉にまともに顔色を変える二人。
「リナ……」
「リナさん」
「そーんな顔しなくたって大丈夫よっ、上に部屋あるんでしょ? あたしそこで休んでるから」
そう言って笑顔を見せると、あたしはそこら辺で暇をもてあましてる人に部屋まで案内してもらった。

あたしは部屋に入ってドアを閉めると、そのままドアに寄り掛かった。
「大分まいってるみたいですね、リナさん」
いつのまに来たのか部屋の中央にそれはいた。
「ゼロス……」
あたしは声を押し殺して、その名を呼んだ。
「元はといえばあんたがっ」
「おっと、そんなに力を入れると倒れちゃいますよ」
「くっ」
実際ゼロスの言った事は間違っていない。
体力的なものもあるが、今回はそれ以上に精神的にかなりきてた。
街中でのあの騒動。ストレスが溜まるだけで発散する事が全くできない。
それはある種あたしにとっては屈辱的なもんである。
ガウリイたちの前では平気な振りをしていたに過ぎなく、気を抜けばすぐにでも意識がなくなりそうなのだ。
あたしはゼロスを睨む事しかできなかった。
「そんなに恐い顔をしないでくださいよ。
今日は元の姿に戻る方法をお教えてさしあげに来たんです」
「……最初から知ってたのね……」
「それは秘密です」
いつものポーズを取って言う。
こいつ……っ!
「で、その方法は……?」
一瞬にしてあたしに近づくと、
「愛し愛される者との口付けです。健闘を祈りますよ…… それでは」
そうあたしの耳元で囁くと音も立てずに消える。
「なっ……」
あたしはその場所にへたり込んだ。
信じらんないっ信じらんないっ……! 愛し愛される者とのキスだぁ?!
いったい誰とやれって……ふとガウリイの顔が浮かぶ。
……なんであんな奴の顔なんか思い浮かぶのよっ。
胸の中にわけの分かんないもやもやしたものが生まれる。
……答えの出ない事考えてもしょうがないわね。
そう思って立ち上がった時だった。目の前が歪んだように見えた。
やばいっ!
そう思った時にはすでに手遅れだった。あたしは重力に見を任せるしかなかった……

********************

長かったでしょう?
それとももう感覚が無くなりましたか?
ラストを見たい方はどうぞ進んで下さい。ふふふ。

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3322りんご騒動 本編其の五真琳 E-mail 7/8-21:51
記事番号3321へのコメント
ここから先は完全にガウリナです。
読みたくない人は退場なさってくれても構いませんので。
あしからず。
では、どうぞ。ふふふ。

******************

気が付くと、ガウリイの顔がそぐそばにあった。
もうすでに夜になっているらしい。ベランダへと続く窓から月明かりが差し込んでいる。
「気づいたのか」
あたしは声を出さずに首を縦に振った。
ガウリイの瞳に一瞬安堵の光が浮かびそしてすぐに消えた。
「ゼロスが来たな……」
声を押し殺してあたしに問う。

どうして分かったの!?
表情が表に出たのか、ガウリイは次の言葉を紡ぐ。
「何かされたのか?」
今のガウリイは人を見ただけでその人を動けなくさせるような、そんな雰囲気を持っている。
空気が張り詰めている。
「何にもないわよ。ただ……」
「ただ?」
「元の姿に戻る方法を教えてくれたのよ」
言ってあたしはゆっくりとベッドから起き上がり、ベランダへと出た。
夜風がやたらと気持ちいい。
「どんな?」
ガウリイがあたしの後に続いてベランダに出る。
「………ス……」
うつむいて小さくつぶやく。
「ちゃんと言ってくれ」
ちらっとガウリイに目をやれば、真剣な面持ちであたしを見ている。
「キスよ、キスっ!! 愛し愛される者とキスすると元に戻るんだってっ!!」
あたしは恥ずかしさも加わって一気にしゃべった。
耳が、顔が熱い。心臓が高鳴りをあげる。
「……なんだ、そんなことか……」
ふうっとため息をつき、そして一気にガウリイから発せられていた気が四散し、空気が軽くなる。
「そんなことって……っ」
軽くあしらわれたような気がして、あたしはガウリイに振り向いた。
そのとたん足がもつれて倒れそうになるのを、ガウリイが慌てて抱き止める。
「バカっ!」
あたしが身動き出来ないくらいに強く抱きしめる。
「バカってなによっ、それにそんなにきつく抱きしめないでよ!」
離してもらおうとしても力が全然入らない。
どうしちゃったのよっあたしってば! ちゃんと言う事聞いてよっ!!
そうは思っても一向に力は入らない。
悔しいっ、こんなのあたしじゃない!
頬に熱いものが伝った。
「元の姿に戻りたくはないのか?
俺は嫌だからな。こんな弱いおまえを見てるなんて」
そしてあたしの涙を指で拭ってくれる。
「あたしだって戻りたいわよっ! こんな状態じゃ何にもできないじゃないっ!!」
次から次へと涙が零れ落ちる。
ガウリイの腕に力がこもる。
「リナ」
優しくあたしの名を呼ぶ。
「ガウリイ……」
ガウリイは今まで見た事のない表情であたしを見ていた。
あたしはそのサファイアブルーの瞳に捕らえられてしまった。
逸らす事などできなかった。
しばらくあたしたちは見つめ合っていた。
ガウリイがふっと笑い、そしてそのまま顔を近づけてくる。
あたしは自然と目を閉じた。
唇と唇が重なる。
あたしは不思議な感覚を受けた。何かがあたしの中から抜けていくような。
ガウリイがキスを解くのと同時にあたしはガウリイに体重をあずけ、意識を闇に渡した。

何か暖かいものに包まれている。なんだろう。
「リナ」
ガウリイ?
あたしはベランダの壁にもたれかかって座っているガウリイに後ろ向きに抱かれていた。
あ、そうか。ガウリイとキスして……
かあああああああっ
一気に顔が熱くなる。
あたしは慌ててガウリイから離れようとしたが、すぐに腕の中に引き戻された。
「リナっ、暴れるな! いくら体が元に戻ったからって、体力は回復してないんだぞっ!」
「うっ……」
「ったく、世話焼かせんなよ……」
あたしがおとなしくなった事を確認するとほっと息を付く。
また、子供扱いする……
沈黙が辺りに降りてきた。

「元に戻っちゃったね」
あたしは今更ながらに小さくつぶやいた。
アメリアが選んでくれた服はすかすかしていてやたらと風通しがいい。
「あたりまえだろ、そうしたんだから」
そうしたって……っ!
よくそんな事平気で言えるわねっ!
あいかわらずデリカシーのかけらもないんだから。
「……ガウリイはどっちがいい?」
あたしは小さく聞いてみた。
「はあ?」
「だから、今のあたしとさっきまでのあたしよっ」
今ガウリイに顔を見られなくてよかったと思う。
きっと真っ赤になっているだろうから……
「ああ、そのことか。別にどっちでもいいぜオレは」
ドクンっ
心臓の鼓動が速くなるのが分かる。
こんなにくっついていたら、ガウリイに知られちゃうじゃないっ!
大人しく正常にしててよっ。
「まぁ、男としてはさっきまでの方がいいのかも知れないけどな」
ガウリイがちょっとからかい気味に言った。
「なっ、それどういうことよっ!!」
思わず振り向く。
「どういうって……、どっちがいいかって聞いてきたのっておまえだろ?」
「う、確かに……」
でも直接言われるとなんか……むかつく。

「……ちょっと悔しいんだよな」
あたしから視線をはずし、空を見上げて言う。
「やっぱり〜〜〜〜っ」
―――そうなんじゃない。
後に続く言葉を飲み込んだ。
「いや、そうゆうんじゃなくて……」
あたしに向き直る。
「どーゆー意味よ」
あたしは目の前の人物を睨む。
「おまえが将来どうなるかっていう楽しみが消えた。もう見ちゃったからな」
言って少し寂しそうな表情を浮かべた。
ガウリイのそんな顔を見ていたくなくて、次の瞬間には勝手に口が言葉を紡いでいた。
「でもガウリイだし、忘れちゃうんじゃないの?」
「ひでーな。でもその方がいいのかもな」
そしてあたしに微笑みかける。
それがなぜかうれしくてあたしも笑顔を返した。

「この服がちょうどよくなるくらいまで待っててよ」
しばしの沈黙。
「…………かな……」
ためいきを一つつくと明後日の方向を見て何やらつぶやいた。
「今、なんか言った?」
「いや、別に……」
あたしを抱きしめる腕に力を加える。
「おまえはそのままでも十分だよ……」
……!
ガウリイがあたしを見つめる。
その真剣な眼差しにあたしは返す言葉が見つからなかった。
透き通るような蒼い瞳にあたしが映っている。
その瞳は再度あたしを捕らえる。
そして再びキスをかわした。
漆黒の空に散りばめられた瞬く星々を飲み込み、ひときわ明るく輝く月の光の下で。

********************

いままで付き合ってくだされた方々。
本当にありがとうございました。
今度はもっと短いの書くようにしますんで。(まだ書く気かおまえはっ)
それでは、機会がございますればまたお会いいたしましょう。ふふふ。

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3323Re:りんご騒動 本編其の五つと E-mail 7/8-22:12
記事番号3322へのコメント

やりっ一番乗り!!!
さっき4迄よんでたら増えてるんだもん(笑)

>「ガウリイ……」
>ガウリイは今まで見た事のない表情であたしを見ていた。
>あたしはそのサファイアブルーの瞳に捕らえられてしまった。
>逸らす事などできなかった。
>しばらくあたしたちは見つめ合っていた。
>ガウリイがふっと笑い、そしてそのまま顔を近づけてくる。
>あたしは自然と目を閉じた。
>唇と唇が重なる。
>あたしは不思議な感覚を受けた。何かがあたしの中から抜けていくような。
>ガウリイがキスを解くのと同時にあたしはガウリイに体重をあずけ、意識を闇に渡した。
ふふふふふガウリナだ(はあと)


>何か暖かいものに包まれている。なんだろう。
>「リナ」
>ガウリイ?
>あたしはベランダの壁にもたれかかって座っているガウリイに後ろ向きに抱かれていた。
>あ、そうか。ガウリイとキスして……
>かあああああああっ
>一気に顔が熱くなる。
>あたしは慌ててガウリイから離れようとしたが、すぐに腕の中に引き戻された。
>「リナっ、暴れるな! いくら体が元に戻ったからって、体力は回復してないんだぞっ!」
>「うっ……」
>「ったく、世話焼かせんなよ……」
>あたしがおとなしくなった事を確認するとほっと息を付く。
>また、子供扱いする……
>沈黙が辺りに降りてきた。
いい感じですよね(はあと)


>「まぁ、男としてはさっきまでの方がいいのかも知れないけどな」
>ガウリイがちょっとからかい気味に言った。
>「なっ、それどういうことよっ!!」
>思わず振り向く。
>「どういうって……、どっちがいいかって聞いてきたのっておまえだろ?」
>「う、確かに……」
>でも直接言われるとなんか……むかつく。
>
>「……ちょっと悔しいんだよな」
>あたしから視線をはずし、空を見上げて言う。
>「やっぱり〜〜〜〜っ」
>―――そうなんじゃない。
>後に続く言葉を飲み込んだ。
>「いや、そうゆうんじゃなくて……」
>あたしに向き直る。
>「どーゆー意味よ」
>あたしは目の前の人物を睨む。
>「おまえが将来どうなるかっていう楽しみが消えた。もう見ちゃったからな」
>言って少し寂しそうな表情を浮かべた。
>ガウリイのそんな顔を見ていたくなくて、次の瞬間には勝手に口が言葉を紡いでいた。
>「でもガウリイだし、忘れちゃうんじゃないの?」
>「ひでーな。でもその方がいいのかもな」
>そしてあたしに微笑みかける。
>それがなぜかうれしくてあたしも笑顔を返した。
>
>「この服がちょうどよくなるくらいまで待っててよ」
>しばしの沈黙。
>「…………かな……」
>ためいきを一つつくと明後日の方向を見て何やらつぶやいた。
>「今、なんか言った?」
>「いや、別に……」
>あたしを抱きしめる腕に力を加える。
>「おまえはそのままでも十分だよ……」
>……!
>ガウリイがあたしを見つめる。
>その真剣な眼差しにあたしは返す言葉が見つからなかった。
>透き通るような蒼い瞳にあたしが映っている。
>その瞳は再度あたしを捕らえる。
>そして再びキスをかわした。
>漆黒の空に散りばめられた瞬く星々を飲み込み、ひときわ明るく輝く月の光の下で。
>
>********************
>
>いままで付き合ってくだされた方々。
>本当にありがとうございました。
>今度はもっと短いの書くようにしますんで。(まだ書く気かおまえはっ)
>それでは、機会がございますればまたお会いいたしましょう。ふふふ。
ふふふ、楽しく読ませて頂きました(はあと)
僕が何故タイミングよくいたかと言うと、イラストの方でアップしてたんですねぇ(笑)
とってもらぶらぶな小説を読ませて頂いてありがとうございます。(はあと)
これからも楽しみにしております。

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3330つとさんへ真琳 E-mail 7/9-12:22
記事番号3323へのコメント
つと様どうもありがとうございます
>ふふふ、楽しく読ませて頂きました(はあと)
>僕が何故タイミングよくいたかと言うと、イラストの方でアップしてたんですねぇ(笑)
>とってもらぶらぶな小説を読ませて頂いてありがとうございます。(はあと)
>これからも楽しみにしております。
早いですねー
UPした後にどこかの掲示板にかき込みして、再び戻ってきたら、
もう、レスが書いてあったんでびっくりしちゃいましたよ。
イラストの方も見せて頂きましたよ。
もうガウリイかっこいいっ! ガウリイにらぶらぶってか感じでしたねっ
また描いて下さいね!
それでは、また機会がありましたなら・・・・・・
真琳でした。

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3336Re:つとさんへつと E-mail 7/9-20:21
記事番号3330へのコメント
>早いですねー
>UPした後にどこかの掲示板にかき込みして、再び戻ってきたら、
>もう、レスが書いてあったんでびっくりしちゃいましたよ。

即効レスでびっくりしたでしょう(笑)
受けもねらって急いでレスしました。

>イラストの方も見せて頂きましたよ。
>もうガウリイかっこいいっ! ガウリイにらぶらぶってか感じでしたねっ
>また描いて下さいね!
>それでは、また機会がありましたなら・・・・・・

ふふふ、そりゃもちろんガウリナ派ですから(笑)
(正直言って今までリナとガウリイしか描いたことありません)
近いうちにまた絵を描くと思いますのでよろしくねん。

つとでした

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3341再びつとさんへ真琳 E-mail 7/10-13:47
記事番号3336へのコメント

>>早いですねー
>>UPした後にどこかの掲示板にかき込みして、再び戻ってきたら、
>>もう、レスが書いてあったんでびっくりしちゃいましたよ。
>
>即効レスでびっくりしたでしょう(笑)
>受けもねらって急いでレスしました。
もうおもいっきし受けましたっ(笑)
>
>>イラストの方も見せて頂きましたよ。
>>もうガウリイかっこいいっ! ガウリイにらぶらぶってか感じでしたねっ
>>また描いて下さいね!
>>それでは、また機会がありましたなら・・・・・・
>
>ふふふ、そりゃもちろんガウリナ派ですから(笑)
>(正直言って今までリナとガウリイしか描いたことありません)
>近いうちにまた絵を描くと思いますのでよろしくねん。
楽しみにしています。
>
真琳でした。

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3324Re:りんご騒動 本編其の五佑香 E-mail 7/9-01:24
記事番号3322へのコメント
始めまして、佑香と言います。
いつもは読んでるだけなのですが、ガウリナで、好みなお話でしたので、
ついつい書き込ませて頂きました。

シリアスもやれるガウリイ・・・はあっ・・・理想です。
キスシ−ンも良かったんですが、そのあとのあまあまな雰囲気が凄く好きですっ!
ガウリナが好きなんだなあと言う感じが出ていて凄く素敵なお話でした。

>いままで付き合ってくだされた方々。
>本当にありがとうございました。
>今度はもっと短いの書くようにしますんで。(まだ書く気かおまえはっ)
>それでは、機会がございますればまたお会いいたしましょう。ふふふ。
おおっ!また書く予定なのですね??その時は是非読ませていただきます−。

それではいきなりコメントしてしまい申し訳ありませんでした〜。

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3332佑香さんへ真琳 E-mail 7/9-12:34
記事番号3324へのコメント

>始めまして、佑香と言います。
こちらこそはじめまして、真琳(まりん)というものです。
>いつもは読んでるだけなのですが、ガウリナで、好みなお話でしたので、
>ついつい書き込ませて頂きました。
いやー、ありがとうございます。
>

>おおっ!また書く予定なのですね??その時は是非読ませていただきます−。
ええ、また懲りずに書きます。
試験が始まるのでしばらくお待ち下さい(笑)
>
>それではいきなりコメントしてしまい申し訳ありませんでした〜。
いえいえ、感謝しています。
ではまた、どこかでお会いいたしましょう!

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3329Re:りんご騒動 本編其の五神楽奈津 7/9-12:18
記事番号3322へのコメント
>「ゼロスが来たな……」
>声を押し殺してあたしに問う。
>!
>どうして分かったの!?
ほんとになんでだろ・・・部屋ににおいでも残ってたか?(笑)

>「何かされたのか?」
>今のガウリイは人を見ただけでその人を動けなくさせるような、そんな雰囲気を持っている。
>空気が張り詰めている。
そんなに思い詰めて・・・。リナ大切なんだなあ

>「………ス……」
>うつむいて小さくつぶやく。
>
>「キスよ、キスっ!! 愛し愛される者とキスすると元に戻るんだってっ!!」
てれちゃって、可愛いなあ。リナちゃん

>耳が、顔が熱い。心臓が高鳴りをあげる。
そんなにいやなのかなあ。ガウリイとキスするの

>そのとたん足がもつれて倒れそうになるのを、ガウリイが慌てて抱き止める。
>「バカっ!」
>あたしが身動き出来ないくらいに強く抱きしめる。
>「バカってなによっ、それにそんなにきつく抱きしめないでよ!」
ガウリイ心配して言ってるんだから、怒らないで。

>離してもらおうとしても力が全然入らない。
>どうしちゃったのよっあたしってば! ちゃんと言う事聞いてよっ!!
>そうは思っても一向に力は入らない。
>悔しいっ、こんなのあたしじゃない!
>頬に熱いものが伝った。
あーあ、リナちゃん悲惨だなあ。がんばれ!リナちゃん!

>「元の姿に戻りたくはないのか?
>俺は嫌だからな。こんな弱いおまえを見てるなんて」
>そしてあたしの涙を指で拭ってくれる。
きゃー!ガウリイかっこいー!

>ガウリイの腕に力がこもる。
>「リナ」
>優しくあたしの名を呼ぶ。
>「ガウリイ……」
>ガウリイは今まで見た事のない表情であたしを見ていた。
>あたしはそのサファイアブルーの瞳に捕らえられてしまった。
>逸らす事などできなかった。
>しばらくあたしたちは見つめ合っていた。
>ガウリイがふっと笑い、そしてそのまま顔を近づけてくる。
>あたしは自然と目を閉じた。
>唇と唇が重なる。
>あたしは不思議な感覚を受けた。何かがあたしの中から抜けていくような。
>ガウリイがキスを解くのと同時にあたしはガウリイに体重をあずけ、意識を闇に渡した。
あーもー、好き放題ラブラブやなあ。いいですねえ、もうめちゃめちゃ幸せ

>何か暖かいものに包まれている。なんだろう。
>「リナ」
>ガウリイ?
>あたしはベランダの壁にもたれかかって座っているガウリイに後ろ向きに抱かれていた。
>あ、そうか。ガウリイとキスして……
>かあああああああっ
>一気に顔が熱くなる。
てれてるてれてる。リナちゃん可愛いなあ。

>「リナっ、暴れるな! いくら体が元に戻ったからって、体力は回復してないんだぞっ!」
>「うっ……」
>「ったく、世話焼かせんなよ……」
ガウリイリナちゃんのこと心配してんだな。

>あたしがおとなしくなった事を確認するとほっと息を付く。
>また、子供扱いする……
子供扱いいやなのね。ちょっとは自分の気持ち自覚したのかな?

>「元に戻っちゃったね」
>あたしは今更ながらに小さくつぶやいた。
>アメリアが選んでくれた服はすかすかしていてやたらと風通しがいい。
>「あたりまえだろ、そうしたんだから」
>そうしたって……っ!
>よくそんな事平気で言えるわねっ!
>あいかわらずデリカシーのかけらもないんだから。
あらあら、リナちゃんてれてる。そんなにガウリイとキスしたの恥ずかしいのかしら?

>「……ガウリイはどっちがいい?」
>あたしは小さく聞いてみた。
>「はあ?」
>「だから、今のあたしとさっきまでのあたしよっ」
>今ガウリイに顔を見られなくてよかったと思う。
>きっと真っ赤になっているだろうから……
きゃー!リナちゃんかっわいー!乙女心ね♪

>「まぁ、男としてはさっきまでの方がいいのかも知れないけどな」
>ガウリイがちょっとからかい気味に言った。
・・・それってつまり、そのままいただいちゃいたいほど、リナちゃん可愛かったの?(爆)

>「……ちょっと悔しいんだよな」
>あたしから視線をはずし、空を見上げて言う。
>「やっぱり〜〜〜〜っ」
>―――そうなんじゃない。
>後に続く言葉を飲み込んだ。
>「いや、そうゆうんじゃなくて……」
>あたしに向き直る。
>「どーゆー意味よ」
>あたしは目の前の人物を睨む。
>「おまえが将来どうなるかっていう楽しみが消えた。もう見ちゃったからな」
>言って少し寂しそうな表情を浮かべた。
あらら、平気よガウリイ。君がまたリナちゃんを変えちゃえばいいんだから(爆)

>ガウリイのそんな顔を見ていたくなくて、次の瞬間には勝手に口が言葉を紡いでいた。
>「でもガウリイだし、忘れちゃうんじゃないの?」
>「ひでーな。でもその方がいいのかもな」
>そしてあたしに微笑みかける。
>それがなぜかうれしくてあたしも笑顔を返した。
うーん、ラブラブだなあ。いいですねえ

>「この服がちょうどよくなるくらいまで待っててよ」
あら?それはリナちゃんからのプロポーズと思っていいのかしら?

>あたしを抱きしめる腕に力を加える。
>「おまえはそのままでも十分だよ……」
きゃー!殺し文句ー!ガウリイかっこいー!

>ガウリイがあたしを見つめる。
>その真剣な眼差しにあたしは返す言葉が見つからなかった。
>透き通るような蒼い瞳にあたしが映っている。
>その瞳は再度あたしを捕らえる。
>そして再びキスをかわした。
>漆黒の空に散りばめられた瞬く星々を飲み込み、ひときわ明るく輝く月の光の下で。
ああもう、めっちゃラブラブ。あー、もう幸せや

>いままで付き合ってくだされた方々。
>本当にありがとうございました。
>今度はもっと短いの書くようにしますんで。(まだ書く気かおまえはっ)
>それでは、機会がございますればまたお会いいたしましょう。ふふふ。
はーい!またお会いしましょうね!

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3331神楽奈津さんへ真琳 E-mail 7/9-12:29
記事番号3329へのコメント
神楽奈津様どうもありがとうございます
他の方のレス書いて、戻ってきたら、増えてる・・・・・・
思わず笑いたくなってしまったけど、ここ大学だし。そんなわけにもいかなくてめちゃめちゃ苦しかったですよ。
またコメント書こうかな、なんて思ったりしたけど、長くなるんでやめときました。
では、またどこかでお会いしましょう(笑)
真琳でした。

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3344続・神楽奈津さんへ真琳 E-mail 7/10-18:22
記事番号3329へのコメント
神楽奈津様へ
やっぱどうしても書きたくて書いちゃいました。てへっ(だったら最初から書けっ!)
>>「ゼロスが来たな……」
>>声を押し殺してあたしに問う。
>>!
>>どうして分かったの!?
>ほんとになんでだろ・・・部屋ににおいでも残ってたか?(笑)
野生のカンってやつかな(爆笑)
そうでなくてもリナのことは大体分かるんです(ホントかよ)
>
>>「何かされたのか?」
>>今のガウリイは人を見ただけでその人を動けなくさせるような、そんな雰囲気を持っている。
>>空気が張り詰めている。
>そんなに思い詰めて・・・。リナ大切なんだなあ
うらやましいなぁリナちゃん(おいこら)
>
>>「………ス……」
>>うつむいて小さくつぶやく。
>>
>>「キスよ、キスっ!! 愛し愛される者とキスすると元に戻るんだってっ!!」
>てれちゃって、可愛いなあ。リナちゃん
そこがいいのよねー(爆)
>
>>耳が、顔が熱い。心臓が高鳴りをあげる。
>そんなにいやなのかなあ。ガウリイとキスするの
照れてんのよきっと。
>
>>そのとたん足がもつれて倒れそうになるのを、ガウリイが慌てて抱き止める。
>>「バカっ!」
>>あたしが身動き出来ないくらいに強く抱きしめる。
>>「バカってなによっ、それにそんなにきつく抱きしめないでよ!」
>ガウリイ心配して言ってるんだから、怒らないで。
そうよ、リナちゃん好意は喜んで受けないと(笑)
>
>>離してもらおうとしても力が全然入らない。
>>どうしちゃったのよっあたしってば! ちゃんと言う事聞いてよっ!!
>>そうは思っても一向に力は入らない。
>>悔しいっ、こんなのあたしじゃない!
>>頬に熱いものが伝った。
>あーあ、リナちゃん悲惨だなあ。がんばれ!リナちゃん!
ゴメンね。あたしがいじめてるのよね・・・・・・
>
>>「元の姿に戻りたくはないのか?
>>俺は嫌だからな。こんな弱いおまえを見てるなんて」
>>そしてあたしの涙を指で拭ってくれる。
>きゃー!ガウリイかっこいー!
もう、崩壊しそう・・・・・・(うっとり)
>
>>ガウリイの腕に力がこもる。
>>「リナ」
>>優しくあたしの名を呼ぶ。
>>「ガウリイ……」
>>ガウリイは今まで見た事のない表情であたしを見ていた。
>>あたしはそのサファイアブルーの瞳に捕らえられてしまった。
>>逸らす事などできなかった。
>>しばらくあたしたちは見つめ合っていた。
>>ガウリイがふっと笑い、そしてそのまま顔を近づけてくる。
>>あたしは自然と目を閉じた。
>>唇と唇が重なる。
>>あたしは不思議な感覚を受けた。何かがあたしの中から抜けていくような。
>>ガウリイがキスを解くのと同時にあたしはガウリイに体重をあずけ、意識を闇に渡した。
>あーもー、好き放題ラブラブやなあ。いいですねえ、もうめちゃめちゃ幸せ
とことん幸せになってね(はあと)
>
>>何か暖かいものに包まれている。なんだろう。
>>「リナ」
>>ガウリイ?
>>あたしはベランダの壁にもたれかかって座っているガウリイに後ろ向きに抱かれていた。
>>あ、そうか。ガウリイとキスして……
>>かあああああああっ
>>一気に顔が熱くなる。
>てれてるてれてる。リナちゃん可愛いなあ。
照れてるリナちゃんてめったに見れないからねえ(おばさん入ってるって)
>
>>「リナっ、暴れるな! いくら体が元に戻ったからって、体力は回復してないんだぞっ!」
>>「うっ……」
>>「ったく、世話焼かせんなよ……」
>ガウリイリナちゃんのこと心配してんだな。
過保護だし。
>
>>あたしがおとなしくなった事を確認するとほっと息を付く。
>>また、子供扱いする……
>子供扱いいやなのね。ちょっとは自分の気持ち自覚したのかな?
さあねえ。何しろリナだし。なんとなくってとこなんでしょうね。まだ。
>
>>「元に戻っちゃったね」
>>あたしは今更ながらに小さくつぶやいた。
>>アメリアが選んでくれた服はすかすかしていてやたらと風通しがいい。
>>「あたりまえだろ、そうしたんだから」
>>そうしたって……っ!
>>よくそんな事平気で言えるわねっ!
>>あいかわらずデリカシーのかけらもないんだから。
>あらあら、リナちゃんてれてる。そんなにガウリイとキスしたの恥ずかしいのかしら?
照れなくていいのに。
>
>>「……ガウリイはどっちがいい?」
>>あたしは小さく聞いてみた。
>>「はあ?」
>>「だから、今のあたしとさっきまでのあたしよっ」
>>今ガウリイに顔を見られなくてよかったと思う。
>>きっと真っ赤になっているだろうから……
>きゃー!リナちゃんかっわいー!乙女心ね♪
乙女だったのか・・・・・・(蹴殴)
>
>>「まぁ、男としてはさっきまでの方がいいのかも知れないけどな」
>>ガウリイがちょっとからかい気味に言った。
>・・・それってつまり、そのままいただいちゃいたいほど、リナちゃん可愛かったの?(爆)
そうゆう発言は・・・・・・(汗)
>
>>「……ちょっと悔しいんだよな」
>>あたしから視線をはずし、空を見上げて言う。
>>「やっぱり〜〜〜〜っ」
>>―――そうなんじゃない。
>>後に続く言葉を飲み込んだ。
>>「いや、そうゆうんじゃなくて……」
>>あたしに向き直る。
>>「どーゆー意味よ」
>>あたしは目の前の人物を睨む。
>>「おまえが将来どうなるかっていう楽しみが消えた。もう見ちゃったからな」
>>言って少し寂しそうな表情を浮かべた。
>あらら、平気よガウリイ。君がまたリナちゃんを変えちゃえばいいんだから(爆)
だからそうゆう発言は・・・・・・
>
>>ガウリイのそんな顔を見ていたくなくて、次の瞬間には勝手に口が言葉を紡いでいた。
>>「でもガウリイだし、忘れちゃうんじゃないの?」
>>「ひでーな。でもその方がいいのかもな」
>>そしてあたしに微笑みかける。
>>それがなぜかうれしくてあたしも笑顔を返した。
>うーん、ラブラブだなあ。いいですねえ
勝手にやってろって感じですよね(おまえが書いたんだろうっ)
>
>>「この服がちょうどよくなるくらいまで待っててよ」
>あら?それはリナちゃんからのプロポーズと思っていいのかしら?
そんなつもりは・・・・・・あるのかな?
>
>>あたしを抱きしめる腕に力を加える。
>>「おまえはそのままでも十分だよ……」
>きゃー!殺し文句ー!ガウリイかっこいー!
シルフィールだったら卒倒するだろうな(笑)いや他の女でもそうか(爆笑)
>
>>ガウリイがあたしを見つめる。
>>その真剣な眼差しにあたしは返す言葉が見つからなかった。
>>透き通るような蒼い瞳にあたしが映っている。
>>その瞳は再度あたしを捕らえる。
>>そして再びキスをかわした。
>>漆黒の空に散りばめられた瞬く星々を飲み込み、ひときわ明るく輝く月の光の下で。
>ああもう、めっちゃラブラブ。あー、もう幸せや
存分に浸ってくれいっ!
>
では、真琳でしたっ

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3340Re:りんご騒動 本編其の五の感想です♪です素敵です 7/10-12:12
記事番号3322へのコメント
真琳さま初めまして♪
「りんご騒動」シリーズ読ませていただきましたと申します。

いやあ、すごいです!何がすごいって、
らぶらぶで甘々なのにとっても自然なガウリナ!
この二人は本当にこういうキスするだろうなって情景が、眼に浮かぶんです(はあと)

>ガウリイの瞳に一瞬安堵の光が浮かびそしてすぐに消えた。
>「ゼロスが来たな……」
>声を押し殺してあたしに問う。
>!
>どうして分かったの!?
>表情が表に出たのか、ガウリイは次の言葉を紡ぐ。
>「何かされたのか?」

あ、気にしてる(笑)気にしまくってますね自称保護者。
ゼロスが来たって判ったのは、今回ばかしはいつもの『野生のカン』だけじゃないはず♪

>「バカってなによっ、それにそんなにきつく抱きしめないでよ!」
>離してもらおうとしても力が全然入らない。
>どうしちゃったのよっあたしってば! ちゃんと言う事聞いてよっ!!
>そうは思っても一向に力は入らない。
>悔しいっ、こんなのあたしじゃない!
>頬に熱いものが伝った。

リナらしいなあ・・・。強さを誇ってつき進んできたリナですものね、そりゃ悔しいだろう。
しかし、強い女の子は泣くとえらい可愛い、というのを身をもって証明してくれたなあ。

>あたしはそのサファイアブルーの瞳に捕らえられてしまった。
>逸らす事などできなかった。
>しばらくあたしたちは見つめ合っていた。
>ガウリイがふっと笑い、そしてそのまま顔を近づけてくる。
>あたしは自然と目を閉じた。
>唇と唇が重なる。
>あたしは不思議な感覚を受けた。何かがあたしの中から抜けていくような。
>ガウリイがキスを解くのと同時にあたしはガウリイに体重をあずけ、意識を闇に渡した。

・・・・・いいわあ・・・・・・(はあと)・・・・。
自分でも最近知ったことなのですが私はけっこうラヴ甘に弱くって。(照)
この二人ってもう夫婦茶碗みたいにできあがってる部分が大きいじゃないですか。
そういうのになんか憧れちゃってるんです。
しあわせになりたいのかも知れないなあ(大笑)

>「……ガウリイはどっちがいい?」
>あたしは小さく聞いてみた。
>「はあ?」
>「だから、今のあたしとさっきまでのあたしよっ」

ふと思ったんですが、大人リナってやっぱり、故郷の姉ちゃんにどこか似てるんでしょうか?
少なくとも胸は似てたみたいですけどね(笑)

>「おまえが将来どうなるかっていう楽しみが消えた。もう見ちゃったからな」
>言って少し寂しそうな表情を浮かべた。
>ガウリイのそんな顔を見ていたくなくて、次の瞬間には勝手に口が言葉を紡いでいた。
>「でもガウリイだし、忘れちゃうんじゃないの?」

いや、そんなことはないですよ!保証しますよ、彼はきっと、
・・・・・・・忘れるんだろうな(苦笑)。

>「この服がちょうどよくなるくらいまで待っててよ」
>しばしの沈黙。
>「…………かな……」
>ためいきを一つつくと明後日の方向を見て何やらつぶやいた。
>「今、なんか言った?」
>「いや、別に……」
>あたしを抱きしめる腕に力を加える。
>「おまえはそのままでも十分だよ……」
>……!
>ガウリイがあたしを見つめる。
>その真剣な眼差しにあたしは返す言葉が見つからなかった。
>透き通るような蒼い瞳にあたしが映っている。
>その瞳は再度あたしを捕らえる。
>そして再びキスをかわした。
>漆黒の空に散りばめられた瞬く星々を飲み込み、ひときわ明るく輝く月の光の下で。

・・・うっとりしました・・・(喜)
そしてそのまま二人は・・・いえなんでもないです(死)。

>今度はもっと短いの書くようにしますんで。(まだ書く気かおまえはっ)
>それでは、機会がございますればまたお会いいたしましょう。ふふふ。

またいくらでも書いてください♪
それではまたどこかで。

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3342さんへ真琳 E-mail 7/10-14:02
記事番号3340へのコメント

>真琳さま初めまして♪
こちらこそはじめまして
>「りんご騒動」シリーズ読ませていただきましたと申します。
どうもありがとうございます
>
>いやあ、すごいです!何がすごいって、
>らぶらぶで甘々なのにとっても自然なガウリナ!
>この二人は本当にこういうキスするだろうなって情景が、眼に浮かぶんです(はあと)
そりはうれしいです。
>

>あ、気にしてる(笑)気にしまくってますね自称保護者。
>ゼロスが来たって判ったのは、今回ばかしはいつもの『野生のカン』だけじゃないはず♪
けけけ(不気味だからやめろその笑い方)、どうなんでしょうねぇ。
>

>リナらしいなあ・・・。強さを誇ってつき進んできたリナですものね、そりゃ悔しいだろう。
>しかし、強い女の子は泣くとえらい可愛い、というのを身をもって証明してくれたなあ。
本人、知らない間に証明するところがいいですよね。
>

>・・・・・いいわあ・・・・・・(はあと)・・・・。
>自分でも最近知ったことなのですが私はけっこうラヴ甘に弱くって。(照)
>この二人ってもう夫婦茶碗みたいにできあがってる部分が大きいじゃないですか。
>そういうのになんか憧れちゃってるんです。
あたしもです・・・・・・(遠い目)
>しあわせになりたいのかも知れないなあ(大笑)
なって下さいっ
>
>>「……ガウリイはどっちがいい?」
>>あたしは小さく聞いてみた。
>>「はあ?」
>>「だから、今のあたしとさっきまでのあたしよっ」
>
>ふと思ったんですが、大人リナってやっぱり、故郷の姉ちゃんにどこか似てるんでしょうか?
>少なくとも胸は似てたみたいですけどね(笑)
さあ、どうなんでしょうね。
お好きなように考えて下さい(くすっ)
>
>いや、そんなことはないですよ!保証しますよ、彼はきっと、
>・・・・・・・忘れるんだろうな(苦笑)。
絶対忘れるって。でも本当に同じ姿になるとは限らないし。
忘れなくても平気なんじゃないですか?
>
>・・・うっとりしました・・・(喜)
>そしてそのまま二人は・・・いえなんでもないです(死)。
本当は最後の一文書きたくなかったんですよ。
だって、あまりにも少女漫画ちっくなんだもん。
スレイヤーズにそんなのあわないじゃあないですか。
>
>またいくらでも書いてください♪
書きましょう。時間の許す限り(笑)
>それではまたどこかで。
それではっ
真琳でした。

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3348Re:りんご騒動 本編其の一〜五松原ぼたん E-mail URL7/10-22:13
記事番号3322へのコメント
 面白かったです。完結おめでとう御座います。

>「いえ、なんか今までよりも食べる量が減ったような気がするんです」
 一大事ぢゃないですか。
>だってこのごろ出費が減ってるんだもん……
 リナの場合随分食べる量多いですから大幅に減ってるんでしょうね。
>……やっぱ、伸びてる。
 はれ?
>「それに昨日一緒にお風呂入ってて気が付いたんですけど、胸大きくなっていません?」
 何があったぁぁっ。
>「うーん。別にこれといって……!! ゼロスのくれたリンゴもどき……っ」
 間違いなくそれですね。
>「なんかとんでもない事を置いていったな。ゼロスの奴」
 いつものこと、いつものこと。
>「いいじゃないですか、たまには。それにこんな経験めったにないでしょう」
 まってりゃそのうち成長するのでは?
>もう店中のひとがこれがいいあれがいいとか散々言って、あたしは完璧に着せ替え人形。
 一緒に行くならそれぐらい覚悟してなさい。
>「お子様の姿じゃ入れないからな」
 体が大きくなったから入っていいことに・・・・なるの? そーゆー理由の時。
>まれに見る美少女…もとい美女と、頭の中身はどうあれ外見だけは立派な美青年が、一緒に入ってくれば。
 確かに見てみたい組み合わせではあるわな。
>「いや、惚れ直した」
 直したってとこがミソね。考えようによっちゃ結構失礼な台詞でもあるけど。
>な、何言ってんのよっ! お酒のせいで酔ったのか?!
 あり得そうなところが怖い。
>お酒の気に当てられたかな。それになんか体がかったるい。
 あんた状況自覚してる?
>「ゼロスが来たな……」
 何時の間に。
>「キスよ、キスっ!! 愛し愛される者とキスすると元に戻るんだってっ!!」
 自覚してなかったり、片思いだったり、好きな人がいない人は悲惨な結果がまってますねー。
>ガウリイがふっと笑い、そしてそのまま顔を近づけてくる。
 ほー、自覚があると(笑)。
>「おまえが将来どうなるかっていう楽しみが消えた。もう見ちゃったからな」
 多少は変わる可能性もあるとおもうけど。

 本当におもしろかったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3352松原ぼたんさんへ真琳 E-mail 7/10-22:56
記事番号3348へのコメント
> 面白かったです。完結おめでとう御座います。
いえいえ、ありがとうございます。
>
>>「いえ、なんか今までよりも食べる量が減ったような気がするんです」
> 一大事ぢゃないですか。
でもどのくらい減ったんだろう?
>>だってこのごろ出費が減ってるんだもん……
> リナの場合随分食べる量多いですから大幅に減ってるんでしょうね。
ですねぇ、きっと。
>>……やっぱ、伸びてる。
> はれ?
はにゃ?
>>「それに昨日一緒にお風呂入ってて気が付いたんですけど、胸大きくなっていません?」
> 何があったぁぁっ。
何もないわぁぁぁぁっ!
>>「うーん。別にこれといって……!! ゼロスのくれたリンゴもどき……っ」
> 間違いなくそれですね。
いっぺんやってみたかった。りんご使うの。
>>「なんかとんでもない事を置いていったな。ゼロスの奴」
> いつものこと、いつものこと。
確かに(強調)そうです。
>>「いいじゃないですか、たまには。それにこんな経験めったにないでしょう」
> まってりゃそのうち成長するのでは?
本当に成長するんですかねぇ。
でも個人的には絶対に成長すると思ってるんですよ。
いろいろと考えた上で・・・
>>もう店中のひとがこれがいいあれがいいとか散々言って、あたしは完璧に着せ替え人形。
> 一緒に行くならそれぐらい覚悟してなさい。
着せがえがあっていいんですからねぇ。
>>「お子様の姿じゃ入れないからな」
> 体が大きくなったから入っていいことに・・・・なるの? そーゆー理由の時。
いいんです(断言)
だってリナちゃんあんまし歳相応には見えないし(胸だけじゃなくって)
でもリナたちの世界には規制みたいのってないだろうな。本当は。
>>まれに見る美少女…もとい美女と、頭の中身はどうあれ外見だけは立派な美青年が、一緒に入ってくれば。
> 確かに見てみたい組み合わせではあるわな。
うーみゅ。どんなだろう。だれかイラスト描いてくれないかな。
>>「いや、惚れ直した」
> 直したってとこがミソね。考えようによっちゃ結構失礼な台詞でもあるけど。
ガウリイだし(意味不明)
>>な、何言ってんのよっ! お酒のせいで酔ったのか?!
> あり得そうなところが怖い。
うっなんかどっかでそんな話があったような・・・
>>お酒の気に当てられたかな。それになんか体がかったるい。
> あんた状況自覚してる?
してないでしょうねぇ(遠い目)
>>「ゼロスが来たな……」
> 何時の間に。
何時の間にか(笑)
>>「キスよ、キスっ!! 愛し愛される者とキスすると元に戻るんだってっ!!」
> 自覚してなかったり、片思いだったり、好きな人がいない人は悲惨な結果がまってますねー。
あははははは(汗)
>>ガウリイがふっと笑い、そしてそのまま顔を近づけてくる。
> ほー、自覚があると(笑)。
あるんでしょう。
>>「おまえが将来どうなるかっていう楽しみが消えた。もう見ちゃったからな」
> 多少は変わる可能性もあるとおもうけど。
それは思いますね。未来は一つって決まってる訳じゃあないし。
>
> 本当におもしろかったです。
> ではまた、ご縁がありましたなら。
はい、それではまたどこかで。
真琳でした。

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3355Re:りんご騒動 本編其の五おおしょ〜 E-mail 7/11-09:12
記事番号3322へのコメント
いや〜〜〜、よかったっス。
今回はゼロスに感謝、と言ったところでしょうか?
やっぱ、真琳さんの書くガウリナはサイコーです。はい。
のろけてないし、リナちゃんかわいいし、ガウリイかっこいいし。
う〜む・・・でも身長高くて、髪がもっと長くて、胸の大きいリナ・・・・・
見てみたいわ・・・・・。
ガウリイが肩に手ぇ置くぐらいですもんねえ。
さぞかしいい女なんでしょうねえ・・・・(ぐへへ)
って何言ってんだあたしは。ごめんなさい。(^-^;
とにかく、おもしろかったですっ!また書いてくださいねっ!!!

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3365おおしょ〜さんへ真琳 E-mail 7/11-22:01
記事番号3355へのコメント
>いや〜〜〜、よかったっス。
ありがとうございます。
>今回はゼロスに感謝、と言ったところでしょうか?
特にガウリイ君は。ですか?(笑)
>やっぱ、真琳さんの書くガウリナはサイコーです。はい。
>のろけてないし、リナちゃんかわいいし、ガウリイかっこいいし。
あたしの中のイメージがそうだから、小説にも反映してるとか?
>う〜む・・・でも身長高くて、髪がもっと長くて、胸の大きいリナ・・・・・
>見てみたいわ・・・・・。
あたしも見てみたい。
誰か描いてくれないかな・・・
>ガウリイが肩に手ぇ置くぐらいですもんねえ。
>さぞかしいい女なんでしょうねえ・・・・(ぐへへ)
どうなんでしょうねぇ。
>って何言ってんだあたしは。ごめんなさい。(^-^;
いえいえ(笑)
>とにかく、おもしろかったですっ!また書いてくださいねっ!!!
はーいっ・・・・・・(^^;
それでは。真琳でした。

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3373Re:りんご騒動 本編其の五りーにょー 7/12-16:38
記事番号3322へのコメント
こんにちわ!!はじめましてりーにょーと申します(はあと)
「りんご騒動」読ませていただきました!!!
ほんとうにありがとうございます!!!
こんなにおもしろいガウリナを・・・私はちなみにガウリナ派です〜
あ!でもなぜにりんごだったんですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あは・・・・・・
またかいてくださいね!!
心からお待ちしています(はあと)

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3403Re:りんご騒動 本編其の五真琳 E-mail 7/14-16:14
記事番号3373へのコメント
>こんにちわ!!はじめましてりーにょーと申します(はあと)
こんにちは、どうも真琳(まりん)というものです。
>「りんご騒動」読ませていただきました!!!
>ほんとうにありがとうございます!!!
>こんなにおもしろいガウリナを・・・私はちなみにガウリナ派です〜
あらそうなんですか?ぢつはあたしもそうなんです。
まあそうじゃなかったらこんな作品書かないんですけど・・・
>あ!でもなぜにりんごだったんですか?
それは秘密です(げしっ)
う、いやまあ、あるんですけど理由は。
単に使いたかったから、とかじゃダメ?(ああっ、アイスピクはやめてえぇぇぇっ)
なんか公表するのばかばかしくって。
どうしてもというのなら個メールにでも・・・
>またかいてくださいね!!
>心からお待ちしています(はあと)
うっ夏までお待ち下さい・・・・・・(え?もう夏だって?)
それでは真琳でした。

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3404りーにょーさんへ真琳 E-mail 7/14-16:21
記事番号3403へのコメント
りーにょー様
すみません。
はい、またやっちゃいました。
上のはあなた様あてです。
申し訳ないです。
タイトル書き直すの忘れるの、あたしの特技かしら・・・・・・
では。

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3525りんごもどき(笑)騒動 本編其の五勝手にその後リナみんと 7/22-14:00
記事番号3322へのコメント
・・・リナみんとです。はい。
とてつもなく失礼なのはわかりますけど、なんか書きたいんで続きやらせてもらいますね(はあと)
復活してそうそう皆様のお邪魔を・・・ごめんなさい。
とかなんとかいいつつやっぱり書く(笑)
私って・・・

PS.なんか何気に長いっす。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あたしたちは並んでベッドに座っていた。
部屋に戻ってからまだ一言も交わしていない。
何か言おうとは思った。何度も。でも、何を言ったらいいのかわからない。
「・・・あのさ・・・」
唐突にガウリイから声がかけられた。
ちらりと彼に目をやれば、視線は正面に向けられたままだ。
「・・・・・・なに?」
あたしもつられて正面を向く。
しばらくの間ついさっきまでと同じような沈黙が部屋を満たしている。
その時、彼がふいにこちらを向いた。
・・・・・・見ただけだった。
彼の蒼い瞳を。
・・・・・・できなかった。
そらすことが。
急に心臓が早鐘のようになり響き始めた。
もう止まれとも思わなかった。いや、そこまで考えが進まなかった。
「オレ・・・」
彼の唇が言葉を紡ぎ出していた。あたしは次の言葉を待ったが、彼の声は遮られた。思い切り開くドアの音で。
反射的にあたしはドアをにらみつける。
だが、それもほんの数秒だった。
ドアの向こうにいたのは、
「アメリア、ゼル・・・」
あたしは小さくつぶやいた。おそらく、隣にいるガウリイにすらきこえてはいないだろう。
「リナさん!!」
アメリアのその瞳が大きく見開かれる。
叫ぶようなアメリアの声。というか、アメリアの叫び声そのまま。
とにかく、うるさい。
「・・・な、なに?」
あたしは今までとてつもなく静かなところで、とてつもなくシリアスしていたため、今の彼女の声に少し退いたが、なんとか返事をした。
みれば、アメリアの隣でゼルガディスが耳をふさいでいたりする。
「元に戻っちゃったんですか!?」
どすっ
その言葉を聞いた瞬間、あたしは見事にベッドからおちる。
アメリアは妙に「戻っちゃった」というところを強調していた。
「・・・な、なんなのよ、その「戻っちゃった」ってのは・・・」
あたしは何とか身を起こしつつアメリアを見た。
「だって、さっきまでのリナさんすっごく綺麗だったんですもん。
・・・あ、いや、べつに今のリナさんが綺麗じゃないって行ってる訳じゃない
んです。その・・・・・・てへっ(はあと)」
なんだ?その「てへっ」ってのは。
あたしが放つ殺気にきがついたのか、アメリアは懸命にごまかしていた。
「とにかく」
それを遮るかのようにゼルが声を出した。
「リナ、お前どうしてもどったんだ?」
「何でゼルまで戻っちゃいけないように言うのよ。」
あたしはジト目でゼルをみた。
「いや、別にそういう意味じゃあ・・・」
「ま、いいわ。」
あたしは引きつるこめかみをおさえて、極力冷静に言った。
「さっきゼロスが来てね。戻る方法をおしえてくれたのよ。」
「ゼロスさんがきたんですか!?」
「ええ。」
あたしはいたって平然と言った。
「なにかされませんでしたか!?」
あたしは小さく笑い、
「ガウリイにも同じ事聞かれたわ。」
ちらっと視線を隣にうつしてみれば、彼は明後日の方を向きながら、
ぽりぽり頬をかいていた。いまさらはずかしーんだろーか?
「だぁーいじょーぶ。なんにもされてないわ。」
「それで、戻る方法ってのは結局なんだったんだ?」
ゼルのするどいつっこみ。
ぎくっ
・・・いえない・・・・・・絶対に言えない・・・。
ガウリイはというと、やっぱり同じリアクションをしていた。
一応まだ二人には知られたくないらしい。
「そ、それは・・・・・・」
「それは?」
アメリアが聞き返す。
「お、教えてあげない!」
「え〜、なんでですかぁ〜。おしえてくださいよぉ。リナさん」
「なんなら僕が変わりに教えて差しあげましょうか?
リナさんのかわりに。」
「ゼロス!」
全員の声がハモった。
「いや〜。うれしいですね。二度もそんなに歓迎して頂けると」
「だからしてないって。」
んまたもやそろって手をぱたぱたと振った。
今回ばかりはさすがに落ち込むゼロス。
「で、なんだったんだ?その方法ってのは。」
ゼルが早く教えろとばかりに問う。
「それはですね・・・」
「あーっっ!!だめだめだめだめーっ!!!」
あたしは思い切り叫んだ。
ぶっ倒れることはなかったが、さすがにちょっと喉にきた。
あんなの二人に知られちゃったらっ・・・!
あたしは自分でも知らない間に真っ赤になっていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続きます(笑)
いやー。くずれまくりましたね。もうやめろってかんじです(笑)
でも書いちゃうよぉ〜ん(はあと)
いやな人は、あなたの中で私を滅ぼしてください(またまた笑)
それでは、次でお会いしましょうです。



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3529Re:りんごもどき(笑)騒動 本編其の五勝手にその後松原ぼたん E-mail URL7/22-15:50
記事番号3525へのコメント
 面白かったです。

>・・・リナみんとです。はい。
>とてつもなく失礼なのはわかりますけど、なんか書きたいんで続きやらせてもらいますね(はあと)
 許可取ったんですか? ツリーまで一緒みたいですけど。
>「元に戻っちゃったんですか!?」
 なんかがっかりしてない?
>「なんなら僕が変わりに教えて差しあげましょうか?
 側で見てた、もしかして(笑)。
>ゼルが早く教えろとばかりに問う。
 ゼルが気にしてる。面白い(笑)。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。