◆−一緒に・・・(ゼルリナです)−飛泉 紫架 (2005/4/18 06:39:23) No.31383
 ┣一緒に・・・(ゼルside)−飛泉 紫架 (2005/4/18 06:50:57) No.31384
 ┗一緒に・・・(最終回)−飛泉 紫架 (2005/4/18 07:07:00) No.31385
  ┗Re:一緒に・・・(最終回)−緋崎アリス (2005/4/20 22:08:04) No.31388
   ┗おあっ!!−飛泉 紫架 (2005/4/21 00:58:15) No.31389


トップに戻る
31383一緒に・・・(ゼルリナです)飛泉 紫架 E-mail 2005/4/18 06:39:23


はじめまして。そしてこんにちわ。
飛泉紫架と申します。
初投稿です。
今回はリナsideになりますが、
ガウリナではありません。ゼルリナだったりします。
ですので、王道CP以外は受け付けないという方は恐れ入りますが、お戻りになられることをお勧めします。
それ以外でも平気な方、またはゼルリナ派の方はどうぞ見てやってくださいまし。
・・・ということで本編です。
***********************************


あたしは今ひとりだった。
少し前にガウリィとは別れた。

今も思い出す
懐かしい日々
あの人と一緒に旅した日々のこと。

かの人は今何処にいるのだろうか・・・


  in ゼフィーリア

「な〜にやってんの?ガウリィ?
柄にも無くなに悩んでるの。」
彼は宿屋の部屋にいた。
なにか思案するように、窓から外を見ていた。
「・・・いや、なんでもないさ」
珍しかった。
普段はなにも考えていないのに。

「・・・本当にいいのか?」
はじめは何を言ってるのかわからなかった。
「??」
「お前、気づいてなかったのか?
 今のまま俺と一緒にいていいのか?」
少し震える。
動揺してしまった。

あたしはガウリィにプロポーズされた。
少し悩んでOKした。
断る理由はなかったから。

だけど

本当は他に愛しているヒトがいた。
何年も前に別れた、今何処にいるかわからない彼だ。
彼と別れて哀しい日々をすごした。

その哀しみを共にすごしてくれたのはガウリィだったから。

「俺がプロポーズしても
 忘れられないんだろ。
 ・・・・ゼルガディスのこと・・・・」

言葉につまった。
まさかガウリィに気づかれているとは思わなかったから。
ガウリィといるのは楽しい。
なによりいちばんそばにいたから
プロポーズもOKしたのに。
いつまでも彼への思いを隠してきたあたしの気持ちをしっていたのだ。

そんなあたしの様子を見てガウリィはやっぱりというような顔をした。

「・・・・・やめよう。」
彼はそういった。
「白紙に戻そう。やっぱりリナの気持ちがいちばん大事だからな。
 それにお前には笑顔がいちばん似合う」
悲しそうな顔をしてわらっていた。


思い出の中の彼の笑顔とダブる。
最後に別れるとき彼も同じ顔をしたことがあった。
一瞬だったが。

「アイツがまだ好きなんだろう?」

「・・・ごめん・・・」
「・・・いや、いいさ。なんとなくわかっていたし。」

「リナ、探さないのか?」
「何を?」とは聞かない。
「わからない・・・」
それだけ応えた。
「いつも前向きなお前らしくないな。」
「だって、怖いから・・・」
「なにが?」
「・・・また拒絶されたら・・・
今度こそ立ち直れそうに無いから」
泣きそうな顔をしていたのだと思う。
「悪かった。そんな顔させるつもりじゃなかった。
 でも、探しにいくべきだと思うぞ。・・俺は」
「大丈夫さ。どうにかなる。
 ・・・いや・・・
 どうにかするのがお前さんだろ?」
それに・・・といった感じで
「アイツに一度でもお前みたいないい女を手放したこと後悔させてやれ」
笑いながら付け加えた。

笑顔で応える。そして
「・・・ごめんね。がうりぃ・・・
 ・・・ありがとう」

それだけ言うと部屋からでていった。


そうした経緯でガウリィとは別れ、今彼を探すために一人で旅をしている
前のように、自由気ままに。
時には盗賊いぢめをしてストレス発散しながら。

彼と一緒に旅する日を思い描いて。




***********************************

う〜ん・・・消化不良気味・・・
ゼルリナとかいいつつゼルでてないし・・・
しかも、ガウリイキャラ違ってる気がする・・・
まぁ、いいか。←いいのか!?(笑)
ホントは次の話しできてるんですけど、ちょっと長くなるので切らせていただきます。次回はゼルside。ちょっと暗め・・・かなぁ。
読んでくださる皆様、次回もよろしくお願いします。

トップに戻る
31384一緒に・・・(ゼルside)飛泉 紫架 E-mail 2005/4/18 06:50:57
記事番号31383へのコメント

こんにちわ。
早速続きです。
前回の投稿でわ、リナとガウリイの会話だけしかでてきませんでしたが、今回はゼルです。
ほぼゼルだけです。リナちゃんはでてきますけど・・・
ということで、本編へどうぞ!!

***********************************


身体を元に戻すための旅を続けていた。
ふと彼女のことを思い出すことがあった。
ココにいない彼女のことを


冥王との戦いのとき
彼女と俺はただの仲間という関係ではなかった。
奪われると思った。

「混沌に」

放したくない。
でも俺じゃ彼女を守りきれない。
人並み以上に魔法や剣が使えると思っていた。

だけど

魔法では彼女にかなわない
剣では彼女の自称保護者の彼にかなわない。
そんな自分へのコンプレックスがたまっていった。

だから離れた。
自分が惨めに思えたから。

今思えば臆病だったのだと思う。
彼女が自分からいつか離れていってしまうのではないかと。

傷つく前に自分から離れた。

それが今自分を責める。
なぜ放したのか、と。



彼女と俺ははじめ敵だった。
賢者の石を探していた俺は彼女がそれを手に入れたとの情報から
彼女との取引を持ちかけた。
彼女との交渉は決裂し、敵となった。

しかしレゾ・シャブラニグドゥとの戦いから
俺と彼女の関係は変わった。
敵から仲間へ。

アトラスで別れ、サイラーグで再会した。
コピーレゾとの戦いでリナは瀕死の重傷を負った。
そのとき俺は絶望に飲み込まれそうだった。
そんな俺を
回復したリナは前向きに敵へ向かっていくことで救ってくれた。

コピーレゾを倒したあと、俺は抑えていた彼女への思いをぶつけた。
彼女もそれに応えてくれた。
だけど、俺は自分の、合成獣となった身体を元に戻す旅を続けるため
彼女とは別々の道をいくことにした。
彼女におぼれ、自分を見失う前に。

別れて旅をすることを仲間に話した。
「何故」とは誰も聞かなかった。
だから俺も何も言わず出て行く。
さよならとはいわない。
またいつかあえるだろうと思ったから。

朝早く俺は旅立つ。
誰にも言わず宿をでた。
誰かの視線に気づく。
振り返ると
宿の窓からこちらをじっと見つめていたリナと目があう。

傷つくことを恐れない強い瞳が
優しく、そして少し悲しそうに俺をつつんでいた。

その目に見つめられた俺は動けなくなる。
彼女に見つめられ自分の理性が飛ばされそうになる。
なんとか意思が揺らぐ前に彼女の前から遠ざかる。
そして俺はひとり、旅に出る。


世界中を旅をした。
そんな中、再会は突然だった。

異界黙示録の行方を追っていたおれはある町で彼女と再びあった。
そして一緒に旅をすることにした。
このとき以前のような迷いはなかった。
だけど、冥王との戦いで混沌に彼女を連れて行かれると感じたとき
うごけなかった。
俺は、自分の非力さとを呪った。
そして自分にできなかったことを彼女の保護者にはできたから。
・・・嫉妬もした。

そんな思いを知ってか知らずか
彼女は戦いのあと俺の部屋にいる。
ただ、今回のことで自分を許せなかった俺は
彼女に一度も触れようとしなかった。
彼女もそれをなんとなくだろう、わかっていたようで
じっとベランダから外の景色をみているだけだった。

俺はもう一度一人で旅に出ることを望んだ。
元の身体に戻る旅を。

もう一緒にいられなかった。
彼女を守れなかった自分を許せず、
彼女とも一緒にいられないと感じていた。
だから離れようとした。

俺にとって彼女、
『リナ』は・・・
手の届かない女神のような女で。

彼女を守れる騎士(ナイト)にもなれない。

彼女は守られるだけでは嫌だというだろうけど。
それでも彼女を守れるだけの力がほしかった。

『ガウリィ』のように。



以前と同じように、
明日、旅立つことだけリナに告げる。

「どうして・・・」

「・・・・また・・会える・・・?」
彼女はそう訊いてきた。
でも俺は・・・・


なにもいえず、時間だけが過ぎていった。

ふとリナがこちらを振り向く。
泣きそうな、寂しそうな顔。
でも彼女は泣かなかった。

約束も何もできず、
彼女への恋心は離れたくないと揺れているのに・・・

たぶん彼女は自分を責めるだろう。
でも俺は何もいえなかった。
彼女が何も問い詰めず、
自分の部屋へ帰っていくのをただ見つめていた。

部屋から出るとき彼女は一度こちらを振り向く。
哀しそうな笑顔で。
「今のうちに言っておくわ。
  ・・・・元気でね。」
「・・・・あぁ」
そういって笑う。
別れが辛くなるから俺も笑って応えた。
俺自身、ふだんから表情には乏しい。
だけどあえて笑顔を作った。
そんな中、作った笑顔には哀しみが含まれていたかもしれない。

さようならはいわなかった。
いや、言えなかったといったほうが正しいかもしれない。

そんな彼女を見て俺は自分の気持ちを押し隠していた
彼女を引き寄せ、抱きしめようとしてしまったから。

それが彼女との別れだった。

俺は今一人で街道を歩いている。
あれからもうすでに3年の月日が過ぎ去っていた。


***********************************

えっと・・・
ごめんなさい・・・駄文で・・・(泣)
ゼル君くらいです。
リナちゃんと別れるところです。
いろいろあったんですよ。ゼル君にも。考えることは・・・ね。
実はこの話、ある曲を聞いてたときに思いついたものです。
今からだとかなり古い曲です。もしその曲がわかったらレスお待ちしています。(ヒントはそうですね・・・○'z)←伏字意味ないかな?
次回、最終回です。ハッピーエンドになります、一応。
それでわ。このへんで。しつれいします。

トップに戻る
31385一緒に・・・(最終回)飛泉 紫架 E-mail 2005/4/18 07:07:00
記事番号31383へのコメント

こんにちわ。
さらにさらに続きです。
一日にこんなにも続けて投稿してしまい申し訳ないです。
ハッピーエンドの結末です。
一応二人(ゼル&リナ)が別れてから3年、リナが彼を探して1年たちます。
今回、いちばん長いです。覚悟してみてください。
でわ、本編へどうぞ。 

***********************************
彼と別れて3年の月日が流れていた。
今年も彼に会うことなく年を越すことになるのだろうか。
木枯らしの季節も過ぎようとしていた。

あたしは今、かの戦いの地へきていた。
彼と旅するきっかけとなった事件のあったこの地へ。

あのかの魔王、『赤眼の魔王』と初めて戦った場所。

あたしがあの呪文を放ったあとには今も草木ひとつはえていなかった。
生をあらわすことのできるものがなにひとつない土地。

ここであのレゾ・シャブラニグドゥは滅んだ。

「お久しぶり。・・・レゾ。」

応える者はいない。

「何年ぶりかしらね。
 あの時のあなたの言葉、今でも忘れないわ。
 感謝の言葉。そして謝罪の言葉。
 今のあたしは最後のあなたのように正直になれるかしら?
 そして、あの時あなたに立ち向かっていったあたしのように、
 勇気を持って彼に会うことができるのかしら?」

そう何もない空につぶやいていた。

そこでどのくらいの時間がたったのだろうか。
ふと見渡すと、彼方からひとり歩いてくる物がいる。
白い服に包まれた長身の男性。

「・・・・!!」

目があった。
懐かしい彼の目。
驚いたように向こうは立ち止まる。

「・・・お久しぶりね、ゼル。」
「・・・・あぁ。」

だまってこちらへ近づいてくる。

「・・・まさか会うとは思わなかった。」
彼の言葉にふと哀しそうな音が混じる。
そして動揺しているようだった。

「・・・あたしもよ。
 まさかこんなところで会うとは思わなかったわ。」

「身体は元に戻ったの?」
彼の姿は以前にもまして姿を隠すように布に覆われていた。
彼がフードをとる。
そこには・・・

一人の白い肌をしたきれいな顔があった。
彼は念願の人間の身体を手に入れたのだ。

「夢がかなったのね。おめでとう。」
そういって微笑むと
「・・・あぁ。」
そう応えて彼はだまってしまった。

「・・・ゆっくり話を聞きたいわ。
 近くの食堂に行かない?」
「そうだな。ちょうど腹もすいてるしな。」
「じゃ、決まりね」
そういうと近くの街へいき、食堂へ入っていった。

お互い、別れてからのことを交互に話していた。
あたしはもう一人の魔王のかけらと戦ったこと、ゼフィーリアに一度帰ったこと、
そしてガウリィにプロポーズされたこと、それなのに何故今一人旅をしているのかを。
ゼルは旅の途中で再びアメリアにあったこと、ミルガズィアさんにもあったこと。
そしてクレアバイブルへと案内してもらったこと。

お互いに彼女の自称保護者や、頑固な自称正義の味方の女の子に対して、
少なからず反応をしていた。
しかし、そんなそぶりはお互いに見せようとはしなかった。
内心の動揺を隠しつづける。


あたしはずっと思っていたことを素直につげる。
「・・・・会いたかった」
「・・・・」
ふと気づくと頬に冷たいものが流れていた。
彼は驚いたように固まってしまった。
「・・・・泣くな。」
「・・・・」
「・・・お前に泣かれると困る。」
そういいながら、彼は涙を拭ってくれた。
・・・クスッ。
「変わってないわね、お互いに。」
そう、微笑みながらいってみる。
以前にもこうして涙を拭ってくれたことがあった。
あの時はガウリィがさらわれた時、自分の無力さを知った時だったけど。

「ねぇ、もう一度一緒に旅しない?」
「・・・・」
その言葉を予想していなかったのか、彼は無表情にあたしを見る。
「・・・・いや・・・」
「あたしはあなたと一緒にいたい。
 ・・・ガウリィはそんなあたしの気持ちをわかっていたの。
 あなたのことが忘れられなかったあたしの思いを。
 あなたはどうだったの?」
「・・・・・」
「自分の気持ちはわからない?
 すぐに答えなくてもいいわ。
 ・・・そうね、すぐに出せる答えではないわね。
 あなたにも選ぶ権利はあるんだし。
 あたしといても前みたいにひどい目に合わせてしまうこともあるから。
 あなたの気持ちと一緒にいてくれるかどうか、
 良く考えて明日答えを頂戴。」
そう笑って席をたつ。
「今日はもう遅いし、この街で夜を明かしましょ。
 前泊まった宿にでも部屋をとっておくわ。」
じゃあね、そういうとあたしは店から出る。

はぁ・・・

ため息ひとつ。
なんとかいうことは言えたわね。
そう思うと宿をとりに足早に通りを歩いていった。




まさか、彼女から言われるとは思わなかった。
自分のことが忘れられなかったなどと。

彼女はもう結婚しているものだとおもっていた。
彼女の自称保護者と。
だから旅の途中で彼女を思い出して
奪いにいきたいという衝動が自分を襲っても
我慢していられた。

でも実際は違った。
それに安堵している自分に嫌気がさす。


自分では彼女を幸せになんてできないとわかっていても
彼女に会いたい。
全てを自分のものにしてしまいたい。

でもそれをすれば俺は自分を許せない。
彼女を守れない癖に自分勝手なことばかりしている俺を。
そんな気持ちで旅をしていた。


また一緒に旅をしたいなんていわれるとは思わなかった。
俺とであったことで少なからず彼女の人生は変わってしまった。
俺と会わなければ『赤眼の魔王』と戦うこともなかったのに。
そんな出会いを、彼女は悔やむことを一度もしていない。
過去に何があったとしてもそれを受け入れて
前に進んでいくのだ、彼女はいつも。
それに、彼女は自分と一緒にいたいとまでいってくれた。
そして彼女は
自分といるせいで周りの人間を
危険に巻き込んでいると感じている。

だからこそ、俺は・・・
そんな彼女のことを愛していた。
今もその気持ちに変わりはない。

過去は振り返らない
過去に縛られない
そんな強い意思を持つのに
自分の戦いに仲間を巻き込んだことで
少なからず罪悪感を感じている彼女。
危険にさらしたくないという
仲間思いのやさしさ。

彼女はそんな思いのために
何度傷ついてきたのだろう。
再会した彼女は強くて
でも儚い
そんな風に思えた。

旅の連れと別れ、
一人旅をしていて何度壁にぶつかったのだろう。
それらを乗り越えて
彼女は今ここにいる。
以前にもまして美しくなっていた。


彼女は自分に選択をさせようとしている。
たぶんこれが最後だろう。
彼女はどんな結果でも受け入れるだろう
たとえ俺が一緒に行かないとしても
それを受け入れ、別れるだろう。
そのあとはたぶん・・・
ひとりで悩み、立ち向かい、乗り越えていこうとするのではないだろうか。
彼女のことだから、他の人間に弱みを見せない。
いつか・・・彼女は壊れてしまう。

それなら

守られるのは嫌だと言う。
俺が彼女を守れるとは思わない。
自分が彼女を幸せにできるとも思わない。
でも、彼女の支えにくらいはなれるかもしれない。
彼女の愚痴くらいはきけるから。
本当の彼女は強いけど弱い人間だと知っているから。

以前彼女と別れたことで後悔をした。
なぜ放したのかと。
今度は後悔しない選択をしよう。
彼女をひとりにしないために。


俺は宿に行き、リナの部屋を訪ねる。
自分の気持ちを伝えるために。

明日まで待っても良かったが、
彼女は一人不安に思っているかも知れないから
そんな思いを少しでもさせたくなくて。





・・・トンットンッ・・・
静かなノックが聞こえる。
わかっていた。
彼が来こと

「・・・どうぞ、開いてるわ」
ドアが開き、予想どうり彼が入ってくる
「それで、用件は?
 答えは明日でいいって言ったはずだけど?」
「・・・あぁ。
 ひとつ確認したい。」
そう言うと真面目な顔でこちらを見つめてきた。
ドキッ・・・
この人の瞳に見つめられるといつもそう。
自分の気持ちを見透かされているようで眼をあわせられない。
そう言えば前にもあったっけ・・・
そんな考えが思い浮かぶ。

「・・・・なにかしら?」
「あぁ。
 昼間のことだが・・・」
ビクッ・・・・
肩を震わせる。ゼルもそれに気づいたようで、少し躊躇する。
「本当に俺なんかと一緒にいていいのか?
 いくら元の体に戻っても、前のようにお前さんを傷つけるかもしれない。
 自分に自信がない・・・
 ・・・そんなおれでいいのか?」
・・・・自然と笑みがこぼれる。
彼は少しムッとした表情になる。
「あなたがいいのよ。自信なんてなくていい。一緒にいてくれるだけで。
 前の時も一緒にいてくれただけであたしは救われてた。
 ・・・そんなことをいうってことは一緒にいってくれるの?」
「・・・あぁ。」
そういって、彼も笑顔になる。


その後ふたりは仲良く旅をした。
喧嘩することも会った。いろいろな事件もあった。
魔族と対立することもあった。
お互いに傷つき会い、それでも離れることはしなかった。
もう二度と・・・・


     〜end〜
***********************************
やっと最終回。
長かった・・・
どうしてもハッピーエンドにしたかったのでもともとの考えから少しずらしました。結末。(ホントははじめ、曲の通りに別れて終わりだったんですけど、それだとあまりにもリナちゃんが可愛そうなので・・・)
これまでお付き合いくださった皆さん、ありがとうございました。
次回作ができたらまた投稿させていただきます。
それでは今回はこのへんで失礼します。

トップに戻る
31388Re:一緒に・・・(最終回)緋崎アリス URL2005/4/20 22:08:04
記事番号31385へのコメント

飛泉さんのゼルリナ拝読しましたー。
拙宅に飾らせていただいた作品でも思ったんですが、飛泉さんの作品は、切ない中にどこかほんわかするものがあって安心しますね。
リナの「あなたがいいのよ」にヤられました……v

遠回りしがちなゼルとリナに、幸多からんことを。
これからも素敵なゼルリナ作品を生みだしていってくださいませ〜。

トップに戻る
31389おあっ!!飛泉 紫架 E-mail 2005/4/21 00:58:15
記事番号31388へのコメント

緋崎様、こんばんわ。
びっくりしました。まさかレスいただけるとは・・・
素敵なコメントありがとうございます。


>拙宅に飾らせていただいた作品でも思ったんですが、飛泉さんの作品は、切ない中にどこかほんわかするものがあって安心しますね。
あぅ〜、ありがとうございます。
そんなこといっていただけるなんて(涙)

>リナの「あなたがいいのよ」にヤられました……v
>
うちのリナちゃん結構正直ですからな。殺し文句も難なく吐きます。
反対にゼル君、自分に自信が在りません。
めちゃくちゃ後ろ向きです。
リナちゃんに認めてもらわないと(言葉にしてもらわないと)自分から幸せになろうとはしません。
だからこそリナちゃんは自分の思いに正直なんです。

>遠回りしがちなゼルとリナに、幸多からんことを。

>これからも素敵なゼルリナ作品を生みだしていってくださいませ〜。
>
はい(^^)頑張ります。
緋崎様もこれからも素敵なお話をどんどん生み出してくださいね。
それでわw