◆−神の眼を巡る騒乱−特に菜塩 (2005/3/7 01:19:03) No.31223
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 ┗神の眼を巡る騒乱 最終回 天空に散る−特に菜塩 (2005/3/11 22:44:30) No.31262


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31223神の眼を巡る騒乱特に菜塩 2005/3/7 01:19:03


第5話

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「ここがアタモ二神教の総本山、ストレイライズ神殿……」
「やはり、調査隊は全滅したようだな……」
リナたちの目的地ストレイライズ神殿の現状は壊滅的で、あたりには焼け焦げた跡が残り、兵士や神官の死体が散乱していた……
その光景に目をそらすリナ……
そこに裏手の偵察に向かったロンが戻ってくる。
「だめだ、ここと変わらない、あるのは死体だけ……生きてる奴はいそうも無い……」
ロンの報告を聞いてリナが決心する。
「中にはいるしかないようね……」
「言われるまでもない」
「……決心するしかないようだな……」
ストレイライズ神殿内部に侵入する3人。
「だれかいないのぉ〜〜〜〜」
「…………………………………………」
しかし返事は無い…
「おかしい……司教や司祭はどうした……大司教のマートンはどこだ?」
「司教や司祭の死体ならその辺にころがってるぜ」
「リオン…これから私たちどうするの………」
「……地下に降りる…」

ゴトン、ゴトン、ガラガラガラ
「およ?」
「見つけたわよ〜〜地下への階段」
リナの声が響く。ロンの顔を見るリオン。
「犯罪者もたまには役に立つみたいだな」
「なんたって遺跡泥棒だからな」

ロン達は地下室への扉の場所に行き、扉を開いた……。
「真っ暗で何もみえないぞ??」
リナが前へ出る。
「ここは私にまかせて…ライティ…」「つかえ!オベロン社製の新型ライトだ」
「なによ私の出番……って私、先頭???」
「もちろんだ」
「なによ、か弱き乙女を先頭に立たせるつもり??」
「か弱いかどうかの議論は別として、こういう事はお前のほうが慣れてるだろうからな」
「よっ遺跡泥棒!」
「うっさいわね!さっさといくわよ」
階段を下っていく3人…
やがて目の前に扉が現れる…
「開けるわよ………」
リナが扉を開けるとそこには広間があり、その中心にひとつの石像がおいてあった。
「なんということだ…………」
リオンが声を上げる。
「ここには、ストレイライズ神殿の御神体が安置されてるはずだ……こんな石像があるなんて聞いてない…………」
ロンがリオンに質問する。
「その、ストレイライズ神殿の御神体ってなんだ?」
ロンの問いにリオンが答える。
「ストレイライズ神殿の御神体は神の眼と呼ばれる超巨大レンズのはずだ……こんな石像のはず無い」
リオンの言葉にリナが目を輝かせる。
「ちょ〜〜巨大レンズ♪すごいすごいそれってどんぐらいなの???」
リナの態度と対象的にリオンが深刻な面持ちで答える。
「あれは、お前の思っているほど簡単な物じゃ無い……あれがテロリストの手に渡ったりでもしたら大変なことになるぞ」
「…………どんぐらいデカイの?」
リナの質問にリオンが答える。
「……直径6mだ……」
「どひ〜〜★ちょっ直径6m〜〜」
「ああ、あれの使い方を誤るとどれだけの被害が出るか想像もできん。それにこの石像はなんなんだ?こんなものがあるなんてきいてないぞ……」
頭を抱えるリオン。リナは石像に歩み寄りなにやら調べ確信する。
「ちょっと…この石像人間じゃない!石にされた人間よ!」
「なんだと!」
リナの一言にリオンが驚愕の声を上げる。
「どういう事だ……俺にもわかるように説明しろ」
ロンがリナに説明を求める。
「この人、魔法で石にされてる……そういえばわかるかしら?」
(魔法ってのは何でもありだな〜)「リナ、元に戻せるのか?」
「やってみるわ……石像に変わりし者よ、真実の姿に戻りたまえ!」
呪文を唱え、リナの両手が輝く、すると石像にされていた女が元の姿に戻り声を上げる。
「グレバム様!おやめください!グレバム様」
「おいっ」
「なぜ、神の眼を持ち出すのですか?グレバム様!」
「おいっ落ち着くんだ」
「グレバム様!グレバム様!……」

   バシ〜〜ン

リナの平手打ちが女の頬に命中する。
リナが女の肩を掴み一気な話す。
「いい、大人しく話しを聞いて!私達はセインガルド王の命でストレイライズ神殿に何があったか調べに来たの!…何があったか順にはなして頂戴!」
「あの…はい…」
「あなたは誰なの?」
「わ、私はストレイライズの司祭【セシリー=フェアチャイルド】と申します…大司祭、グレバム様に使える司祭です…」
「おいっここで一体……」「待って、順を追って話しを聞くのよ」
「神殿でなにが起こったの?」
セシリーは落ち着きを取り戻し質問に答える。
「突然、神殿にモンスターが現れて……グレバム様は地下の神の眼を守ると言って地下に行き、私も来るなと言われていたのですが、心配になって地下に行くと、グレバム様が神の眼を運ぼうとして…それで私はグレバム様を止めようとして……」
「気が付くと俺らがいた……か」
「あなたはいままで石にされてたの……」
「いっ石にですって?私がですか?」
「神殿から連絡が途絶えてもう2週間になる」
「そっそんな……じゃあグレバム様はどこへ……ほかの司祭は?」
リナとリオンは下を向く……ロンが事実を語る。
「ここに来た時には死体しか見あたらなかった……グレバムの行方はこっちが知りたいぐらいだ!」
「そっそんな………」
セシリーはその場に崩れ落ちる。
リオンが宣言する。
「そうなるとぐずぐずしていられない、今すぐグレバムを追うぞ。」
「けど、グレバムがどこに行ったかわからないし……」「急げ!このままでは再び天地戦争が起こるぞ」

この駄文の作者です。まずいです、この話会話の半分くらいドラマCDの台詞をそのままパクッてます。ナムコの方本当にゴメンなさい、次からはこのような事がないようにします。次読んでください。

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31224第6話特に菜塩 2005/3/7 01:21:15
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第6話

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

王様の命令でストレイライズ神殿に来て見れば、そこにあるのは死体の山。地下にあるのは大広間。そこにポツンと女の石像ってこれ人間じゃない〜〜。話を聞くとさあ大変リオンは叫ぶ再び天地戦争が始まると……

ストレイライズ神殿のふもと、参拝客を目的とした小さな宿場町……神の眼の手がかりを探すロン達に老人が話しかける。
「あの〜ストレイライズからお戻りになった方とお見受けしますが……」
ロンが答える。
「その通りだ」
「おお〜ではもう参拝にむかっても…」「いや、まだだ…参拝するにはもう少し時間がかかるだろうな。」
「では、神殿は……」「アタモ二神の加護が失われたと……」「そんな事はありません!」
そのときセシリーが声を上げる。
「おお〜司祭様」
セシリーは話を続ける。
「アタモ二神の加護は失われておりません」
「しかし、神殿が…」「モンスターに襲撃されたとも…」
セシリーは微笑みを浮かべ村人に話しかける。
「アタモ二神はいつもあなた方を見守っておられます。あなた方が信仰心を失わなければ、神殿に参らずとも加護が失われる事はありません」
「おお〜ありがたやありがたや」「みんなにも知らせてやろう」
その光景を不機嫌そうに見つめるロン。
「フンっ総本山を襲撃され何が、加護だ」
リナがロンに注意する。
「ちょっとセシリーの前でしょ!少しは遠慮しなさい!」
その時セシリーがロンに話しかける。
「アタモ二神の加護はたしかに存在します」
「どうだかな?モンスターの襲撃程度の事守れない神なんて無駄だと思うけどな」
「これは神が私達を試すための試練なのです。」
「まだそんな屁理屈をいうか、それになんだ?あなた方が信仰心を失わなければ、神殿に参らずとも加護が失われる事はありませんっ、教科書の回答そのまんまじゃないか。」
ここでリナがロンに注意をする。
「いいかげんにしなさいよロン!あなたに人の幸せ壊す権利なんかないんだからね!信じてる人達はそっとしときなさいよ!」
「偽りの神を信じて何になるんだ!人一人救う事の出来無い神なんて必要ないんじゃないか?」
リナがロンにつかみかかる。
「あんた、いいかげんに…」「まって下さい!」
セシリーがリナの手を押さえる。
「信じていただけなくてもかまいません…ですがそれでもアタモ二神はあなたを見守っておられます。」
「……だといいがな」
ひそひそとリナが話しかける。
(ちょっとなんでまたこんな事言うの?)
「さあな?無意識の内に喋っちまった」
(なによそれ?なんか神に恨みでもあるんじゃない?)
「……かもしんないな……」
そこにリオンが歩いてきた。
「なにを騒いでる?」
リナが答える
「大した事じゃないわ、それでこれからどうするのよ」
「襲撃の日、20人ぐらいの男達がなにか巨大な物をノイシュタットに向け運んでいったらしい」
「ってことはそれが……」
「ああ間違いないだろう、すぐに出発するぞ!」
歩きだすリナとリオンだがロンの口から提案が飛び出す。
「ここは宿場町だし泊まっていってもいいんじゃないか?」
ロンの提案をリオンが否定する。
「今は1分1秒を争う事態なんだ、のんびり宿になんか泊まってられるか!」
リオンの意見にロンが反論する。
「たしかに1分1秒を争う事態はわかるし、俺もすぐに出発するのはかまわない。だけどセシリーを休ませないで野宿させるのはどうかとおもうぜ!」
「ぐっ……それはたしかに……」
その光景をリナが意外そうに見つめている。
セシリーがロンに礼をする。
「ハサウェイさん……ありがとうございます」
「仲間だろ、気にするな」

この駄文の作者です。今回からセシリーが仲間になります。ちなみに名前の元ネタは機動戦士ガンダムF−91に出てくるヒロインです。じつはこのセシリーゲームの中ではフィリアと言う名前なんですが、TRYのドラゴン女と被るので名前を変えさせて頂きました。この回もかなりパクっています!ナムコの関係者の方本当に申し訳ございません、ほんとつぎからはオリジナル色を出していくんで勘弁してください。

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31231Re:第6.5話特に菜塩 2005/3/7 02:21:19
記事番号31224へのコメント

第6・5話


「それにしても、貴様どれだけ食えば気がすむんだ」
リオンがリナに対して文句を言う。リナが肉を片手にリオンに言い返す。
「うるさいわねぇ〜!ただでさえ一文の得にもならない事してんだからメシぐらい好きなだけ食わしてくれてもいいじゃん」
リオンがリナの発言に対して怒りをあらわにする。
「ここの食事代もただじゃないんだぞ!それに食事代には国民の血税が使われているんだ!少しは遠慮しろ!」
リナが串焼き片手にリオンにとどめをさす。
「文句あんなら帰るわよ!それに私ってここの国の人じゃないし〜」
リオンも言い返す言葉を失くす。
「だっだが……しかし……おいお前からもなんか言ってやれ!」
リオンが珍しく人に助けを求める。
「なんでおれが……リナそんぐらいにしとけよ……」「食べすぎは良くないかと……」
ロンとセシリーの意見に対してリナは……
「なによ!みんなして。あたしはほかの人より燃費が悪いの。…これおかわりぃ〜〜」
「まだくうかぁ〜〜!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「明日は日の出と共に出る!しっかり寝とくんだな」
「言われなくてもわかってんわよ!意地悪リオン!」
「それではお二人ともお休みなさい」
「おやすみ〜セシリ〜リナもな!」
「じゃ、また明日ね!」



部屋に入るセシリーとリナ。
「さっ寝ましょう明日早いんだから!」
「はい、お休みなさい」
「……セシリーさっきの事だけどあんまり気にしないで、普段あんなこと言う奴じゃないんだけどさ〜……ほら!別にセシリーが嫌いってわけじゃないから……」
「いえ、別に気にするなんて……それに信仰に関心を示さないひとも信仰を否定する人もアタモ二神は見守っておられますし……特に信仰を拒む人は、強い悲しみに信じる心を失ったり、人に裏切られた方がおおいと聞いております。」
「人に裏切られたっ…か。案外そうかもしんないわね!あいつ記憶喪失のとこ私が拾ってあげたの!知らなかったでしょ?」


「……ロン、ところでお前、どこで剣を覚えたんだ?」
リオンの問いにロンが答える。
「さあな?俺にもわからん」
「どういう事だ?」
「言ってなかったな。俺、昔の記憶が一切ないんだよ」
「……記憶喪失…か……」
「ああ、ちょっと前にリナに付いて来るか?って言われたらこんな事に巻き込まれちまった」
「そうだったのか軽率だった……しかし思い出さないほうがいい記憶も存在するのも事実だ……」
「……そうだな」



この駄文の作者です。今回の回は話の間のミニドラマ的なものとして作りました。特にいう事はありません。

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31225第7話特に菜塩 2005/3/7 01:22:47
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第7話 お別れ=出港=密航者

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

リナとその一行は、大司教グレバムによって奪われた超巨大レンズ神の眼を追って、セインガルド王国第2の港湾都市ノイシュタットにやってきた。
「おい、リオン!これからど〜すんのよ」
リナがリオンに話を聞く。
「この町にあるオベロン社本部に向かう。」
「どして?」
「あそこへ行けばなにか手がかりがつかめるはずだ!なんせ直径6mの物体だ、いやでも目立つからな」
オベロン社本部に向かうリオン達。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   カラ〜ン
受付嬢が突然の来訪者に応対する。
「いらっしゃいませ」
開口一番リオンはこう告げる。
「ヒューゴを出してくれ!」
困惑しながら受付嬢が答える。
「申し訳ございませんがアポはお取りでしょうか?」
「セインガルドのリオン・マグナスが来た。このように伝えればわかる」
「かしこまりました」
そう告げると受付嬢は奥に消えていった
リオンの不可思議な対応にリナが疑問を持つ。
「ちょっと、リオン!あんたオベロン社とどういう関係があんのよ?」
「そういえばまだ言ってなかったな、僕はセインガルドとオベロンシ社社長ヒューゴとの間をつなげる摂政役とその護衛を任されている。」
その時奥から一人の男が歩み寄ってきた。
「なんのようだ?リオン」
リオンが答える。
「短当直入に言う、ストレイライズから神の眼が盗まれた。情報を探している。」
リオンの話す驚きの事実にヒューゴが驚愕する。
「なんだと!神の眼が…なんという事だ……」
「情報によると、ノイシュタットに神の眼が持ち込まれたらしい……そちらの情報網で行方を調べてくれないか?」
「わかった、いますぐ調べる……オイっレニシスを呼んで来い!」
そう秘書に命じるとヒューゴは奥に去っていった。
ロンがリナに話しかける。
「なんだかよくわかんない内に大変な事になっちまったな……」
リナが答える。
「そお?、こんなこと日常茶飯事よ!」
「お前……普段どういう生活してんだよ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方そのころ、町のレンズ換金所では……
「無い!無いぃ〜〜??ここにたしかに入れといたはずだ??」
漆黒の翼リーダーグリットは周りの迷惑も顧みず床に荷物を広げ叫んでいた。
「信じてくれ、ここにたしかに10万ガルドぐらいのレンズが確かにあったんだ!」
受付の男が困惑しながら答える。
「はあ……ですが、レンズが無い事には、ガルドのお支払いはちょっと……」
後ろで呆れているメンバーがぼやく
「リ〜ダ〜ったらなにやってんだか……」
「頼みの綱のレンズを失くす……」
「お目当ての遺跡はぐちゃぐちゃでなにもとれなかったしぃ〜」
「これじゃ、新大陸目指すにも船代払う金もないっすよ」
仲間から白い目で見られるグリッドは決心する。
「……俺にいい考えがある」

「待たせたなリオン」
ヒューゴがリナ達のもとに帰ってきた。
「それで神の眼はどこだなんだ?」
リオンがヒューゴに詰め寄り肩を?む。
「落ち着いて話を聞け、リオン……まず10日前、ノイシュタット沖で一隻の貨物船が消息を絶った……目撃者によると積荷は巨大な木箱だそうだ」
リナが喋る。
「つまり、神の眼を乗せた船がどこかに忽然と消えた……」
リナの推理にヒューゴが答える。
「その通り!消えた海域から推測して行き先はヤマトと思われる!」
リオンが高らかに宣言する。
「そうと分かればぐずぐずしている暇は無い……今すぐ奴を追うぞ!」

「こ.と.わ.る.」

突然リナが声を上げる。
「ふざけるな!貴様に何の権限がある」
リオンが怒りをあらわにしてリナを睨みつける。するとリナは一枚の羊皮紙を取り出した。
「これを見なさい!リナ=インバース、そなたをストレイライズ神殿調査に向かう事を命ず。ノイシュタットまで来るのだって契約違反なのに、ただ働きで外国連れてかれちゃたまんないわよ!」
リナの正論にリオンも少しひるむがすぐに言い返す。
「しかし、国の一大事だ…「国王のサインもあるわよ〜〜〜」」
打ち負かされるリオン……
「ぐっ……わっ分かった…ロン貴様はどうするんだ?」
リナに打ち負かされたリオンはロンに意見を求める。
「乗りかかった船だしな、俺は最期まで付いて行くぜ。セシリーもそうだろ!」
セシリーは答える。
「私は…グレバムを追います……」
セシリーが話し終わるとリオンが話し出す。
「それでは一人減ったが今すぐ出港するぞ!」
その時ロンとリナがほとんど同時に顔を見つめ合う…リナはとっさに顔を下に向ける。
ロンはリナに話しかける。
「そういえばお前と出会って何日になるっけ?」
ロンの問いにリナは頭を横にする。
「え〜と……10日?そんなもんだっけ」
「そんなもんか!てっきり1月ぐらい一緒にいるかと思っちまったぜ」
リナが笑う。
「アハハ、なによそれ〜皮肉のつもり」
「まあな、なにがあったのか思い出しきれないぐらいだ……」
「そうね……いろいろあったもんね」
ロンが遠くを見つめながら喋る。
「ああ……いろいろあったからな。(ドラグスレイブで吹き飛ばされ、遺跡で死にかけ、ついでに捕まり、へんな命令受けて、神の眼追っかけて……)
「もう、こんな騒ぎに巻き込まれる事は一生ないんだろうな………」
そこまで考えると、ロンはある事に気が付いた。
(本当に不思議な感じだ……ほっとしたのにさびしい……)
リナも遠くの方をみつめながらロンに話しかける。
「あんたとの旅、結構楽しかったわ」
その時、突然ヒューゴが声を上げる。
「報酬の件だが、成功報酬で良ければオベロン社から私が君達に報酬を払ってやろう!」
その一言にシリアスモードだったリナが目を輝かせる。
「ほんとぉ〜〜〜!そんでぇ〜報酬はおいくら?」
リナに詰め寄られ困惑するヒューゴ。
「そっそれ相応に払うつもりだ!なんなら誓約書も書いてもいい」
リナの変わり身の早さに呆れるロンとリオンに笑うフィリア。呆れながらリオンがリナに旅の同行の意思を問う。
「それで、お前はついてくるのか?」
リナが片手を挙げながら答える。
「ハイっはぁ〜い。リナ=インバース同行を希望しま〜す」
「…………今すぐ出発だ…(現金な奴だ……)」
セシリーがリナに声をかける。
「リナさん、これからもよろしくお願いします!」
「こちらこそよろしく!セシリー」
ロンが言う。
「それじゃあ港に行くぞ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「聞け!有事につき、この船はセインガルド王国が徴用する!目的地はヤマトだ」

リナ達一行を乗せて船は動き出す新たな土地へ!

一方貨物室ではなにやら不審な気配が……

(リーダー!船がうごきだしたよ!」

(やりましたね〜リーダー!)

(ふははははは!新天地に向けていま出港だぁ〜〜〜)

この駄文の作者です。やっとオリジナルから違った部分が出てきました。ヤマトは作者が適当に作った国です、ゲームでは出てきません。次の話からはリナ達が神の眼をうばったグレバムを追いかける事がおもなストーリーになります。よかったら続きを見て下さい。



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31226第8話特に菜塩 2005/3/7 01:29:41
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第8話 漆黒の翼再び?

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

神の眼を追って四方を海に囲まれた国ヤマトへ向かうリナ達。これの物語はノイシュタット〜ヤマトの航海の最中に起きた物語である。

「ヤマトか〜楽しみよねーー」
リナはまだ見ぬ国を想像する。そして近くで海を見張るリオンに声をかける。
「おい、リオン!向こうついたらまず飯、わかった?」
リナはリオンを恐ろしい眼で睨みつける。リオンもリナに言い返す。
「なんどいったらわかるんだ!僕達は遊びに行くんじゃないんだぞ」
「いいじゃんゴハン食べるぐらい、そんぐらいの時間あるでしょ!」
「いいか、僕達はグレバムに10日も遅れているんだ!無駄な時間などない!」
言い切るリオンにリナがすねる。
「フンっだ いじわるリオン」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「このように中央メタリオン大陸は現在13の国に分かれて治められています。その中でもセインガルド、ラーアジノブ、ヤシラズオ、この三つの国がその他の属国を従え、中央メタリオン大陸の覇権を巡り長い間争っていました」
「あんた達まだやってたの?」
リナがセシリーとロンの間に入ってくる。するとセシリーがうれしそうに微笑む。
「はい。ロンさんったら見た目とちがってすごい勉強熱心なんですよ、だからとても教えがいがあります。」
セシリーは本当にたのしそうに笑っている。
「セシリーの教え方がいいからだよ〜」
「まあ、ふふふ」
その光景を見たリナは手で顔をあおぎながら…
「あ〜あ。なんかこの辺暑いわ」
「リナは暑いんだ、なら甲板いってこれば?」
「そうじゃないわよこの黒男!」
その光景を見てセシリーが二人に言う。
「お二人とも本当に仲がいいんですね」
あわててリナが否定する。
「かっ感じがいしないでよ。べっ別に仲なんか良くないわよ」
「暇ならリナも話聞いとけよ!為になるから」
ハイハイといった面持ちでリナがわかったと言う。
「それでは、目的地のヤマトの事を、ヤマトは我々とは違う独自の…「ハイハ〜イリナ=インバース質問でぇ〜す。」
リナが話しの途中で突然手を上げる。
「なんですか?リナさん」
すると突然真剣な顔になるリナ。そしてセシリーに質問する。
「あなたが神の眼について知ってる事をすべておしえて」
「………………」
「おいっリナ」
ロンがなにか言おうとするとセシリーが口を開く。
「わかりました……神の眼の正体は直径6mの巨大レンズです。神の眼は400年前の天地戦争時代、天上軍の最終兵器として使われたそうです…」
そこにリナはつっこむ。
「最終兵器……一体どんな?」
リナの問いに申し訳なさそうに答えるセシリー。
「申し訳ございません、その資料は残っていなかったので……」
リナがさらにつっこむ。
「そもそもよなんで天地戦争時代の遺産がストレイライズ神殿にあるわけ?」
「そっそれは………」
リナの質問に言葉を詰まらせるセシリー。その時ある人物が話しにわりこんできた。
「その質問に答えるにはそもそもストレイライズ神殿の起こりから説明しなくてはならない。ストレイライズ神殿は神の眼を封印するために建造されたいわば目隠しなのだ」
「リッリオンさん」
「神の眼無き今隠しておく事もない、それに神の眼と共に保管されていた膨大な数の天地戦争の記録の類もなくなっていた。天地戦争時代の力が蘇ってみろ、今の人類にあの力を管理するには荷が重過ぎる。だからこそ僕はあせっているんだ」
「なるほどな…再び天地戦争が始まると言うのはそういう事だったんだな……」
「ほぉ珍しい、いつに無く鋭いな」
「まあな。ところでセシリー俺も質問だ」
ロンの真剣な顔に緊張するセシリー。
「……いったい……なにを………」
リナはその時いやな予感をかんじた。
「……そもそもだ………天地戦争ってなんなんだ?」
一同床に倒れる。
ロンにつかみかかるリナ。
「こ〜の〜タ〜コ〜。たまにはマシな事いうかと思えばそういうオチか!」
「それに神の眼って一体右と左どっちの…スパコーーン「もうしゃべるな〜〜」」
リナのスリッパで頭を殴られるロン。その時だった、そとで船夫の叫び声が聞こえる。
「おいッ貨物室に人がいるぞ!密航者だぁ〜〜〜〜〜」
全員が現場に向かう。
「わッ悪かった、べっ別に悪気があったわけじゃないんだ」
「そっそうなのよ、たまたま乗る船まちがえちゃって……」
そこにリオンが到着する。
「おいっ、一体なにごとなんだ?」
「見ての通り密航者です。どうします?」
「そうだな……」
「おっグリッドじゃないか」
ロンがグリッドの名を呼ぶ。そしてリナも思い出す。
「あっあんたたち、100万本の薔薇の…」
「うわぁ〜〜〜〜ど、ドラマタおんなぁ〜〜〜」
「リオン、海に捨てましょう」
「ちょっとまってくれ〜〜〜せめて話だけでも」
グリッドの言葉を無視してロンにリオンが尋ねる。
「お前ら知り合いなのか?」
「まあな、こいつらはレンズハンター漆黒のおばさんだ」
「しいっ〜〜こくのつ.ば.さ.だ馬鹿やロォ〜」
船員がリオンに尋ねる。
「どうします旦那、やっぱ捨てますか?」
「聞くまでもなかろう」
「ひぇ〜〜〜どうか御慈悲を〜〜〜」
「私達をすてないで〜〜」
「り〜だ〜のばかやろ〜〜〜」
その時セシリーが口を開く。
「捨てるなんて酷過ぎです。なにも悪さをしないならせめて次の港まで」
この瞬間漆黒の翼にはセシリーが天使に見えただろう。しかし、同時にこの船には悪魔が乗りこんでいた。
「リオン、こいつらスパイよ。私は知ってんだから」
いわれの無い罪に漆黒の翼が抗議する。
「ふざけるな!誰がスパイだ!言いがかりはよせ」
どうやらドラマタと言われた事を相当恨んでいるのか、リナは適当な事を口にする。
「おい、リナいいかげん…「悪いが即刻船を降りてもらう」
リオンが死刑判決を言い放つ。
「だが、貴様らレンズハンターだろ?僕達に協力するなら助けてやる」
リナが反論する。
「ちょっと、リオン本気?」
「今は一人でも多くの戦力がいるんだ。こいつらが使えるならなおさらだ」
ロンが漆黒の翼に尋ねる。
「ところでお前達、なにできるんだ?」
するとグリッドが自信満々に立ち上がり答える。
「よくぞ聞いてくれた!甲板に上がれ我々漆黒の翼の実力をお見せしよう!」
「……リーダー…足…震えてる……」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

甲板に集まる一同。
「まず、お前だ、貴様なにができる?」
リオンが魔導師風の男に質問する。すると男は自身満々に答える。
「俺は人呼んで黒ヤギのマゾッホ。黒魔術を得意にしている!」
リオンがやや感心する。
「ほう、黒魔術とはな。魔法戦力の充実は僕達にとってもありがたい。なにかやってみろ」
黒ヤギのマゾッホは自身満々に言い放つ。
「では得意技の……全ての力の源よ 輝き燃える赤き炎よ 我が手に集いて力になれ! ファイアーボール」
マゾッホの手の平に火球が形成され前方に進みなぜか破裂する。

  ひゅーーー → → ばがぁ〜〜〜〜〜〜〜ん

「きゃぁ〜〜〜〜〜〜」

「あっちぃ〜〜〜〜〜〜〜〜」

「………………………………」
沈黙するマゾッホ

「……なかなかの腕前だな……威力は申し分ない……それに分裂するファイアーボール……なかなかできないことだ……ただ味方の被害は黙認する事はできない」
そしてマゾッホの目に背後に破壊神を背負ったリナが飛び込んできた。
「……あんた……どうなるかわかってんでしょうね?」
ロンが叫ぶ。
「おいっマゾッホ、すぐに海に飛び込んで逃げろ、お前リナに殺されんぞ!」
「もう、おそ〜いフリーズーアロー!」
「はふぁふぉゥア〜〜〜〜…………」
ロンの忠告むなしくマゾッホは氷の彫刻に変わり果てた。
「………次はお前だ、ああなりたくなければまともな事をやるんだな」
そういってリオンは氷の彫刻を指差す。
「まっまかせてよ。私はマゾッホと違うんだから」
黒薔薇のリンがマゾッホとの違いを力説する。
「私は闇に生き、闇を支配する伝説の職業忍者なのよぉ〜〜〜〜」
リオンが驚きの声を上げる。
「忍者だと!それは助かる。ぜひとも一緒に来てもらおう!」
ロンがリナに尋ねる。
「なあリナ、忍者ってなんだ?」
リナが答える。
「忍者ってんのは、人知れず城に侵入したり、いろんな人になりすまして情報を集める、暗殺、情報収集のエキスパートよ!」
「その通り!忍びの奥義ごらんあれぇ〜〜〜〜」

 どか〜ん! モクモクモク

「なにも見えんぞ?」
「なによこの煙?」
「みなさん無事ですか?」
煙の中、声だけが聞こえる。

  ふっふっふっ私がどこに消えたかわかるまい

やがて煙が晴れて視界が戻ってきた。

「くそ…リンはどこに消えたー」
リオンが叫ぶとみなを壁の一点を指差す。そこにはなぜかセインガルドの国旗がはりついていた。
 
  ふっふっふっ私を探してみろ

言葉を失う一同。そしてセシリーが申し訳なさそうに言う。
「あの〜〜布のガラ…間違っていますけど……」
「………………………………」

「……最期はお前だ…まあ頑張るんだな」
リオンが言い放つとグリッドが剣に手をかける。
「まかせろ!俺の名は黒竜のグリッド、人呼んで音速の貴公子グリッドとはおれの事だぁ〜〜〜〜…………あれ?……」
「………リーダー……剣、鞘から抜けてない……」
「………………………………」


この駄文の作者です。今回の話はだいたいオリジナルです、リンのボケは忍玉乱太郎からパクリました。漆黒の翼はゲームでは主人公にレンズの説明をしてあとはちょこちょこ行く先々で見かける程度の存在なのですが、この物語ではバンバンいじっていきます。以上です





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31227第9話特に菜塩 2005/3/7 01:36:23
記事番号31223へのコメント

第9話 カルチャーショック!あわれリオン

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。


(俺様はついに、重大な情報を手に入れた…」
グリッドが酒場の扉を開き声を上げる。
「お前ら聞け〜!漆黒の翼リーダーグリッド様がつかんだ情報によると7日前巨大な木箱を積んだ貨物船がフィッツガルドに向けて出港したそうだ。」
「そんなのもう知ってるわよ、この役立たず!」
リナ達全員が同じテーブルを囲み、みながうんざりした顔をする。泣いてるグリッドを無視し、リオンがロンに声をかける。
「この様子じゃ、貴様の仕入れた情報も無駄なようだな」
「ああ、ヤマト全土に戒厳令が出されている…この国の頭が暗殺されたらしい…犯人の国外逃亡を防ぐため、国民、旅行者、だれであろうと国外に出る事は許可されない」
ここで全員の顔を見るロン。
「こんなところだ」
「セインガルド王国の名前を出しても無駄だった……くそっ融通の利かないやつらめ……」
いらだつリオンをセシリーがなだめる。
「この国の将軍に対する崇拝度は他国と逸していますから……」
「しかし、僕達はこんな所でのんびりと船盛りを食べてる場合じゃないんだ、そうだろリナ=インバース!」
ヤマト名物船盛りを食べているリナにあたるリオン。リナもこれには怒りをあらわにする。
「ちょっと!いらついてんのは分かるけどなんで私なわけ?」
「八方塞の状況で船盛りを食ってる貴様を見ると無性に腹が立つんだ!」
リオンの暴言にリナがついに切れる。
「なによ〜それってちょっとひどくない?なんであたしが船盛り食べてて、あんたみたいな逆切れ、無能、無愛想野朗に怒られなきゃなんないのよ!自分の思う通り事が進まないから人に当たるって精神が幼いってゆーか子供ってゆうか…あっそういえばあんた人参食べられないんだっけ?笑っちゃうわよねこの年で人参食べれないなんて!」
セシリーが見るに見かねて止めに入る。
「リナさん……ちょっと言い過ぎじゃ……」
ロンがセシリーに耳打ちする。
「言わせといてやれ…今回ばかりはリナが正しい」
「でもっあれはもはや言葉の暴力…「うっさいよ〜セシリー「はっはい!」」
ため息をつきながらロンがみんなに話しかける。
「はあーぁ。それでこれからどうするかだ?いい考えはないか」
「だんな、やっぱりこっそり出港しましょうよ」
「港を軍艦が占拠してるのにそんな事無理だ。まあリナの魔法で軍艦吹きとばしゃなんとかなるかもしんないけど……」
「そんな事したらセインガルドとヤマトが戦争状態になってしまいますし……」
「だれかさんがセインガルドの名前なんか出さなかったらなんとかなったのにな!」
そう言うとリオンを見る一同。リオンはリナに受けたダメージからまだ回復できていない。
途方にくれる一同。するとリナがある提案をする。
「こうなったら、私達で犯人を捕まえるしかないみたいね」
ロンがリナの意見を否定する。
「国中の人間が犯人探ししてんのに俺らで見つかんのか?」
「ぐっ…………」
痛いところを突かれるリナ……そして彼女は言ってはいけない事を語る。
「私に言い考えがあるわ……まず適当な奴をぶっ殺す!そして「こいつが犯人デース」って役所に死体を届ければ、頭に血が上った役人たちなら対して調べもせず…「リナさん!いいかげんにして下さい!」
「ああっこれっ……うそうそ……ほんの冗談よ」
(本当か〜)
一同が同じことを考えているとき酒場にリンが帰ってきた。
「御免ごめん。なんか友達とばったり会っちゃってさ、話込んでたらおそくなっちゃった!」
グリッドがリンに聞く。
「それで、なんか情報は取ってきたのか?」
両手を合わせながらリンが謝る。
「ゴメン話してたから何もない」
ロンが愚痴る。
「忍者は情報収集は得意なんじゃないのか?」
「うっさいわね!あたしは潜入専門なの!それよりリーダー聞いてよ、私の友達なんだけどこの子私と同期でさぁ〜なんかすごい出生して今じゃヤマト1の殺し屋って言われてんだって」
「そいつはすげえな……」
グリッドがテンション最低で適当に返答する。
「なんでもこの間なんてこの国の将軍様の暗殺依頼されたんだって!」

「なんだと〜〜!」

「それを早く言え」

「よくやったわリン!」

「なんですってぇ!」

「ほんとーか?」

腐ったみかんのようだったリオンを含めて全員が同時に声を上げる。
「ちょっちょっとみんなしてどうしたのよ?」
「前言撤回だ!お前最高の忍者だ」
「よ〜し将軍暗殺犯逮捕にいくぞ〜」
「すぐ出発だ!」
「ちょっちょっとまってよ将軍暗殺犯って何よ?」
困惑するリンにロンが突っ込む。
「お前の友達だよ!」
リナがリンの肩をつかみ顔を見つめ声をかける。
「ゴメンなさい……これは世界を救うためにしょうがないのよ……」
そういうとわざとらしく涙をながすリナ。しかし…
「敵は鍛えられた暗殺者だ!殺す気でいくぞ!」
リオンが止めを刺す。
友達を殺されてはたまんない、そこであわててリンが叫ぶ。
「ちょっと待ってよ!私の友達は依頼はされたけど、依頼は断ったから将軍様の暗殺なんかしてないわよ!」
「こいつ!それを早く言わないか!」
リオンが刀を抜かん限りの剣幕でリンに詰め寄る。
「ひえ〜〜〜〜ごめんなさ〜〜い!」
その時リナがいいことに気が付いた。
「けど、依頼を出した人間を調べれば、だれが将軍暗殺したかわかるんじゃない?」
リオンもリナに頷く。
「そうだな…おぃリン!お前の友達の所に案内しろ!」
「わかったわよ〜〜!連れてくから殺さないで〜〜〜〜〜」



「こちらへおかけ下さい」
リナ達一行は武家屋敷にいた。
「ただいまお呼びしますので少々お待ち下さい」
そういうと着物姿の女はどこかに消えていった。
「しかし、床の上にすわらすとは……客人に対する対応じゃないな」
リオンの失礼な発言にセシリーが注意する。
「リオンさん、異国の文化を否定するのはよろしくないですよ!入り口では履物を脱ぐ、ご飯に箸を立てない、湯船にタオルを持ち込まない、それに…」
その時天上裏から声が聞こえてきた。
「私に用件があるといわれたのですが?」
意外な事態に困惑する一同。
「???おいセシリー、これもヤマトの文化なのか?」
ロンがセシリーに疑問をぶつける。
「はっはぁ?私の知らない風習かもしれません…」
リオンもセシリーに質問する。
「こういう時はどうするんだ?僕達は一応セインガルドの代表だ失礼のないようにしたい…」
「さっさあ?そっそうですわ!思い出しました!たったしか自分の事を名乗るときは我輩と言い、身分の上の方は閣下と呼ぶ…あと話す時はかならず前かがみで片足で立ちそれに両手を広げる…だったとおもいます。」
セシリーはどこで仕込んだかすら不明な事をリオンに告げる。
「ややこしいな…しかしやるしかない!」
そう言うとリオンは片足で立ち上がる。
「閣下、我輩はセインガルド王国より特命を受けある男をおってこの国に来ている、我輩達は今すぐにでもこの国を出発したいのだが、戒厳令のせいで出発する事ができない!そこで閣下に情報をいただきたい。将軍暗殺を依頼したのはいったいだれか?教えてくれ」
「……………わかりました、では情報量10万ガルドいただきます」
片足で立ち上がるリナ。
「ちょっと、お金とるの?」
「はい、情報と技術が商売道具なので……」
「10万ガルド……生憎そんな大金は持ち合わせていない…だがセインガルド王国の名にかけてかならず後日用意してみせる!」
「だめです!即金でお願いします。」
「ぐっ、どうすればいいんだ……」
その時リナが片足でしゃべる。
「閣下!この男の剣、ソウルイーターは10万ガルドの価値があります!どうか現金の変わりにこれで…」
天井裏から声が聞こえる。
「はい、OKです。ではその剣を菖蒲に渡してください」
すると音もなく女がロンの前にやって来る。
「ほら、ロン!その剣渡しなさい」
「いやだよこの剣気に入ってんだから!」
「この仕事成功報酬なのよ!グレバムに逃げられたらどうすんのよ!早く渡しなさい!」
「でっでも……」
「あんた、だれのおかげで現世に這い出る事が出来たと思ってんの!いいから渡しなさい」
「いや、そうだけど……」
「わ.た.し.な.さ.い」
その時ロンが立ち上がる。もちろん片足で…
「閣下!ここにレンズがあります。なんかこれは10万ガルドの価値があるそうなんで代わりにこれで勘弁してください」
天上裏から声が聞こえる。
「………OKです。ではそれを渡して下さい」
ロンは菖蒲にレンズを渡す。
リオンが話す。
「それでは教えてくれ、将軍暗殺を依頼した奴はどこにいるんだ?」
「この国の密教卍教の総本山、のこぎり山……その頂上に立つ満腹寺にいる教祖がこの事件の首謀者です」
「協力を感謝する。それと突然で申し訳ないのだが閣下はこの国一番の殺し屋と聞いている。どうか我輩達に力を貸してくれないか」
天井裏から声が聞こえる。
「わかりました」
「協力してくれるのか?」
「もちろん、では前金で300万ガルドいただきます!」
「ひゃっ、三百万ガルド〜〜?」
「それと相手の命が消え次第成功報酬700万ガルドをいただきます」
「いっ命?……が消え次第……」
「合計1千万ガルド〜〜それじゃ依頼なんか軽々しく出来ないじゃないの?」
「技術を安売りする気はないので」
「そうでしょうけど……それじゃ依頼なんか滅多に来ないでしょ?」
「そうです、あんまり頻繁に仕事して顔を覚えられたりしたら困りますからね!」
「顔を覚えられたら困るだと?」
「ええ顔が覚えられたら商売になりませんからね。現に皆さんとお話をする時わざわざ天井裏から話しかけているじゃないですか」
「なんだと、それはこの国の文化じゃないのか?」
「我が国はこのような文化はございませんが?そちらの国もおもしろい文化をお持ちですね、片足でたって話したり」
「なっ???」
リオンがセシリーをにらめ付ける。
床を見詰め顔を真っ赤にするセシリーの態度にすべてを悟るリオン。
「…………セインガルド代表として無礼を詫びる……」
「御気になさらず。のこぎり山から満腹寺までの道には、多数のワナがしかけてあります。どうか御気御つけて」


「おっ出てきたぞ!どうだった何か分かったか?」
一人ぶつぶつつぶやくリオン
「…………僕は…なんてことを……僕一人のせいでセインガルドは……」
ただならぬリオンの気配に困惑する漆黒の翼のメンバー達。
「リーダー、あの人なんか変……」
「ああ、いいの。それよりリン、敵はのこぎり山にいるの!案内して」
「いいけど……本当に彼、だいじょうぶ?」
「いいから、今はのこぎり山にしゅっぱーつ」


この駄文の作者です。今回はスレイヤーズ色を出すため小ネタ重視で話をつくりました。それでは続きをどうぞ!




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31228第10話特に菜塩 2005/3/7 01:48:24
記事番号31223へのコメント

第10話 のこぎり山で頭脳戦?

「ここがのこぎり山……」
「山の中の一本道…か。いかにもワナが仕掛けてありそうだな」
リナとリオンが話している最中ロンが頭を抱える。
「いっいやだからな!俺は絶対先頭なんか歩かないぞ!」
どうやらこの前の遺跡で相当ひどい目にあったのか、ロンは先頭を拒否する。
そのロンを馬鹿を見るような目でみつめる二人。
「馬鹿か。わざわざ敵がワナ張ってるところにつっ込んでどうする!」
「いいのリオン、こいつはこういう男なんだからほっといてあげて」
二人の発言にロンが抗議する。
「ちょっと待て!満腹寺に行くにはこの道しかないじゃないか?」
ロンの一見正論に思われる発言をリオンはあっさりと覆す。
「道ならほかにあるだろ」
そういうとリオンは空を指差す。
「はっ?」
「リオン……こいつわかってないわよ……見てなさい!レイ・ウイング(飛翔界)」

   ブワ〜〜〜

突然リナが中に浮かぶ。その光景を宇宙人を見るような目で見るロン。
「おっお前、飛べるのか?」
「セシリー行くぞ!」
「はい、レイ・ウイング(飛翔界)」」
リナがロンに手を伸ばす。
「つかまって、ロン!」
「はっはい……」
「いくぞ、目標は満腹寺だ!」
「ちょっと待ってくれ俺達はどうすんだ〜〜〜」
グリッドが突然声を上げる。そんなグリッドにリオンが命令をする。
「お前達は山を登って満腹寺までくるんだ!」
「ちょっとまて〜〜道にはワナがあるってそこの男が」
そういってロンを指差すグリッド。
しかしロンはすでに空の人になっていた。
「リーダーーどうすんですか?」
「森の中にはワナでいっぱいだってよ!」
「行くしかないだろ!漆黒の翼、しゅっぱ〜つ!」
そしてやる気なさそうに手を上げるメンバーだった。


「どわぁ〜〜〜〜〜〜落ちる〜〜〜〜」
「しっかりつかまってんのよ!」
「わっわかった」
そう言うとリナの体に抱きつくロン。
「ちょっと!あんたどこ触ってんのよ」
「わ〜〜揺らすな!落ちる〜〜」
「きゃぁ〜〜〜〜〜ちょっと胸つかまないでよ、この変態黒男」
「つかむほど無いだろ、この貧乳魔導師!」
その瞬間リナの顔が恐ろしい魔物に変わる。
「……落ちろ……」

  パアアアアアアアー

リナの右手に赤い光の塊が形成される。
「ちょっと待て!くそぉ〜〜〜〜〜〜〜リナのバカヤローーーーーーーーーー……」

    ばきばきばきっっっドサッ

「なにをやってる!貴重な戦力を!」
「あ〜ら?ロンは勝手に飛び降りたのよ!」
「お前を恐れて飛び降りたんだろうが!」
「大丈夫でしょうか?普通この高さから落ちたら……」
「やつの事だ、心配ないだろう。先を急ぐぞ!」
そんな事を話す内に満腹寺が見えてきた。
「あそこだ!降下するぞ!」
満腹寺に降り立つ3人。
「さて、教祖はどこにいるのかしら?」
あたりを見回すリナ達その時!
「教祖様は貴様と会う予定はない!」
茂みの中から男が出てくる、その男にリオンが言い放つ。
「僕達のじゃまをするなら容赦はしない!教祖を差し出せ!」
「容赦はしない?なめるな!教祖様に会いたくば、教祖様の右腕である我輩を倒してからにしてもらおう!」
「お前達は先に行け!ここは僕にまかせろ!」
「わかったわ!まかせて!」
「御気御つけて!」
そう言うとリオンに男をまかせ、リナ達は奥へと走り抜けていった。
「始めようか!」
「覚悟!−−−−−」
叫び声を上げると同時に刀を八相に構え、リオンに切りかかってくる男。
(早い!…)
リオンは男の放つ兜割を受け止める。しかし、リオンの肩と腕に二本の傷が走る!
(ばっばかな?確かに受け止めたはずだ!)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ここが本堂のようですね」
「そうみたいね、ここの中に今回の目的将軍暗殺の首謀者が…」
その時リナ達に声が聞こえてくる。
「貴様ら何者だ?」
振り返るとそこには神主のような服を着た男がいつのまにか立っていた。
「宅急便で〜〜〜〜す…なんていっても信じてくんないわよね」
「当たり前ですリナさん」
「無論だ」
「なら正直にきくわ、教祖はどこにいるの?」
リナの問いに男が答える。
「教祖様に会いたくばこの私を倒してからにしてもらおう」
そういうとリナは突然魔法を放つ。
「先手必勝!フレアーアローーーーーー」
「結!」
リナの卑怯な先制攻撃として放たれたフレアアローは中空で突然と消えさる。
「ちょっと?なんでぇ〜〜?」
「フンっ簡単な事だ陰陽道の秘術で貴様の魔術をかき消したまでの事。」
男の語った事実に驚きの声を上げるリナ。
「ちょっとあんたそんな事ができるの?」
「その程度の魔法を消す事など教祖様の片腕と呼ばれしこの私にはたやすい事だ!」
男の発言にリナがニヤリと微笑む。
「その程度…じゃなきゃいいのね! 黄昏よりも昏きもの 血の流れよりも紅きもの 」
リナがドラグスレイムの詠唱を始めるとリナの手の平に魔力の集まる。
「砕!」
するとリナの手の平の魔力の塊が突然砕け散る。
「わあぁーー一体あんたなにをしたのよぉ〜〜?」
リナの問いに男は答える。
「簡単な事貴様の詠唱中の魔法を陰陽道の秘術で拡散したまでだ!」
その時セシリーが声を上げる。
「リナさん!二人同時に攻撃しましょう。」
「了解!いくわよ」

      「フレアーアロー」
      「フレアーアロー」

     「結!ッ結!」

またしてもかき消されるフレアーアロー。
「だめです!また消されました」
「だぁ〜〜やりずらい〜〜〜」
「どうした?次はこっちから行くぞ、裂っ!」
真空の刃が地面を切り裂きながらリナとセシリーを襲う。
「きゃぁ〜〜〜〜〜〜」
「うきゃぁ〜〜〜〜」
間一髪で攻撃を避ける二人。そんな二人に男が話しかける。
「ところで貴君らはイージス理論を知っているか?」
「はぁ〜?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「くそ、確かに剣は受けたはずだ!貴様なにをした」
リオンが男に疑問を投げかける。リオンの疑問に男がうれしそうに答える。
「特別に教えてやろう!我が愛刀、妖刀かまいたちの刀身は1つではあらず!鋼で出来た刀身のほかに真空の刃にて形成されし刃を二つもつのだ!」
リオンが驚きの声を上げる。
「なんだと!3っつの斬撃を同時に繰り出せるのか?」
「御名答!では死ねぇーーーーー」
そういい終わると男は突然リオンに切りかかる。反射的に腰の短刀を抜き2本の剣で妖刀かまいたちを受けるリオン。

     ギャギッ
 
   チッ 

      サク

しかし体新たな切り傷を作るリオン。
「ぐっっ…これでは…」
そのリオンをみて男が高らかに声をあげる。
「ふはははははははは。どうだ、たとえ真空の刃の殺傷力が低くとも繰り返し切られるとなると話は別!やがて力つき戦いに敗れる運命だ!」
しかしリオンにはまだ隠し玉があった。
「そうか、ならこれはどうだ!」
言い終わると同時に後ろに飛ぶリオン。
「ファイアー…」
しかしその時男はある技を放った。
「甘い!魔神剣ーーーーーー」
男が掛け声と共に剣を振り下ろすと、妖刀かまいたちの刀身から先ほどとは比べ物にならないほど巨大な真空の刃が放たれた。

  ガガガガガガガガガガーーーーーーーーーーーーー!

間一髪のところで魔神剣を避けるリオン。
「魔神剣だと…こんなの喰らいでもしたら体が真っ二つになるぞ…」
そんなリオンの様子をみて笑みを浮かべる男。そしてリオンに語りかける。
「貴様、グングーニル理論を知ってるか?」
「なんだと?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「イージス理論???なにそれ??」
「さあ?私も耳ににした事は……」
困惑する二人をを眺めながら男が説明を続ける。
「知らなくても無理は無い!私が考えた理論だからな」
「そんなもん知るか〜〜〜〜〜!」
リナの突っ込みが炸裂する。男はさらに話しを続ける。
「まあ聞け、このイージス理論とは一言で言えば負けない戦い方の事だ!つまり絶対に貫く事が出来ない盾を持てば、最小の武器でも最強の武器になる。さらにわかりやすくいうなら攻撃力100の敵に勝つために101以上の力で対抗するのではなく、敵の力を100−100=0にすれば自分の力が1でも相手に勝つ事が出来る!そのような理論だ!」
リナが素直に感心する。
「なるほど!そう言う考え方もありか……ってまてよそれじゃ私達はあなたに勝てないって事???」
リナが重大な事実にきずく。その様子をみて男が喜ぶ。
「そうだ〜わかったか。お前達は絶対に私には勝てないのだ〜ふはははははははーーーーー」
「き〜〜〜むかつく〜けど一体どうすればいいのよ」
その時セシリーが高らかに宣言する。
「絶対に貫く事が出来ない盾など存在しません!私がそのイージス理論を崩して見せます!」
「ちょっとちょっとセシリーそんな事いって大丈夫?」
セシリーの宣言を聞いて男が楽しそうに笑う。
「うわっはっは。貴様のような若造に私の理論を崩せるわけがない!」
セシリーも言い返す。
「いいえ、私の考えが正しければそれは可能です!」
ここまで言い終わるとリナになにやら耳打ちするセシリー。
「そこでリナさんごにょごにょ」
「ええ〜〜?それ本気?」
「ええいきますよ」
「だーしかたない、いくわよ!黄昏よりも…」
「結っ!」
「………黄昏がれ…」
「結っ!」
「……………たそたそたそたそたそたそたそたそたそたそたそた〜〜〜〜………」
「けえっ〜〜つけつけつけつけつけつけつけつけつけつけつけつけつけ〜〜〜〜つ………」
ドラグスレイブを唱えようとするリナ、阻止しようとする男、戦いは永遠に続きそうな勢いだ。
(イージス理論の欠点は盾を構えてる時には攻撃できない……」
そして後ろを振り返るセシリー。
(あの人達が到着すれば………)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「グングーニル理論だと?聞いた事ないな……」
男が答える。
「当たり前だ私の考えた理論だからな!」
「なら聞くな!」
リオンの突っ込みが炸裂する。
男がリオンに話しかける。
「まあ聞け、このグングニル理論は一言でいえば負けない戦い方の事だ!無敵の槍を用いて相手に反撃させる暇を与えない。もっとわかりやすくいうと100の攻撃力を持つ相手に100の攻撃力をもち、1のダメージ必ずを与えられる槍を用い絶えず先手を取り続ければ必ず勝つ事が出来る。そういった所だ!」
リオンが突っ込む。
「待て!その理論どこかおかしいと思うが……」
「うるせーーーーぇ。我が理論の正しさを感じながら死ね〜〜」
リオンに切りかかる男。
(くっ……あいつらさえ来てくれれば……)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そのころ……
「あっリーダー満腹寺がみえましたぜ!」
「おおっやっと着いたか!」
「感謝してよね!私がワナの配置を教えてあげたんだから!」
「悪いなリン助かったよ」
漆黒の翼と途中で拾われたロンがようやく満腹寺に到着する。
グリッドがリオンに気がつく。
「おいっロンあいつリオンじゃねえか?」
「らしいな……あいつだいぶ苦戦してんぜ」
見るとリオンが男と激しい戦いをしていた。
「リオン!」
ロンが叫ぶとリオンがロンと漆黒の翼の存在に気がつき助けを求める。
「苦戦しているグリッド、ロン加勢してくれ!」
「リーダー、私達女の子のほうにいってくるよ!」
「がんばって下さいよリーダー」
「お〜う、まかせろ!」
「それで俺達はどうす……くっ!」
男がロンに奇襲をかけてくる。
「くそっ刀は受けたはずなのに……」
ロンも真空の刃に身を切られる。そんなロンにリオンが事のカラクリを教える。
「奴の剣は鋼で出来た刀身のほかに真空の刃で形成された刃を二つ持っている…」
「その通り!そしてこれが我が奥義魔神剣だ、喰らえ!」
巨大な真空の刃がロン達を襲う。
間一髪よけたロンがつぶやく。
「……マジかよ……」
驚くロンにリオンが耳打ちする。
(僕にいい考えがある。奴の三本の刃を僕の2本とグリッドの一本で受け止める!その隙にお前が奴をやれ……)

「うお〜〜抜けん!なぜ剣が抜けんのだ〜〜〜〜」

「………………………………………………」
あきれた顔でロンがつぶやく。
「っでどうする」
リオンがグリッドを怒鳴りつける。
「この役立たずが!なんでこんな肝心な時に!僕の完璧な作戦がおかげでパーだ!」
「そんな事いったて剣が抜けねえんだよ〜〜」
その時ロンがリオンに言う。
「剣が4本ありゃいいんだな」
ロンの問いにリオンが答える。
「ああ…だが貴様は一本しか剣は持っていないだろ?まさかそのちんけなナイフであいつと戦うつもりか?」
リオンがロンに逆に聞き返す、そんなリオンを呆れた目でみながロンが聞く。
「お前、喧嘩したことあるか?」
「ふざけるな!今その質問とこの事態なんの関係があるんだ!」
意味不明なロンの質問にリオンが怒る。
「まあ、答えろよ」
「僕はそのような野蛮で無意味な事はした事が無い!」
その時ロンが鞘に剣を収め、リオンにこういった。
「だろうと思った。俺に考えがあるお前が2本受けろ!」
その時男が二人に切りかかってくる。
「ごちゃごちゃとなにを話している。さっさと死ねぇ〜〜〜」
上段の構えから剣を振り落としてくる男、襲い掛かる2本の真空の刃を2本の剣で受け止めるリオン、居合い切りのように鞘から刀身を走らせ頭の上で相手の剣を叩き受け止めるロン、しかしロンの攻撃はそれで終わりではなかった、ロンは鞘を腰からはずし男のわき腹めがけ力いっぱいぶち当てる。
「グギャァ〜〜〜〜〜〜〜」
竹林の中を男の絶叫が響く。
ロンがリオンに語りかける。
「戦いってのは、御前試合とちがってルールなんか存在しないんだぜ!」
「……心得た、リナ達の加勢に行くぞ!」
「あいよ、指揮官殿」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ〜〜〜ふぅ〜〜〜なっなかなかやるでは…はぁはぁ…ないか」
「ぜぇ〜〜〜ぜぇ〜〜〜あんた…はぁはぁ…もね」
激しく生産性の乏しい戦いを続ける二人。
「ふぅ〜〜〜ふぅ〜〜〜そろそろ…はぁはぁ…いくぞ」
「ぜぇ〜〜〜ぜぇ〜〜〜かかって…はぁはぁ…らっしゃい」

「たそが…」

「けッ〜〜ツ」

その時リンとマゾッホがリナ達のもとにやってくる。
「加勢にきたわよ〜〜〜♪」
リンの声が響く。
その時セシリーが叫ぶ。
「タ〜〜〜イム」
セシリー突然の提案に無言でOKサインをだす男、どうやら声をだす体力もないらしい。
「リンさん、マゾッホさん聞いてください…ごにょごにょ」
セシリーが二人に耳打ちする。
作戦を聞いて頷く二人。
「タイム終了!戦いを再開します!」
戦いの再開を宣言するセシリー。
「はっはっは〜〜〜遅かったなもう呼吸はもどったわ〜〜〜」
驚異的な回復力を見せる男。その時リンが声を上げる。
「海の上の砂嵐作戦いくわよ〜〜」
そう言うとリンは煙幕弾を男に投げつける。立ち上る煙、あたりの視界はたちまち0になる。
(視界0の中では無敵の盾も役には立ちません……」
その時同じく驚異的な回復をみせるリナが大技を放つ。
「これで、とどめぇ〜〜〜全ての力の源よ 輝き燃える赤き炎よ 我が手に集いて…」
「砕っっっ!」
視界0の中正確に迎撃されるリナ。
「げげっ?なんでえぇ〜?」
リナが驚きの声を上げる。
リナの疑問に答えてくれる男。
「私は長き修行の末目に頼らずとも気配のみで相手を察する心眼を手に入れたのだぁ〜〜」
意外とすごい奴だと感心するリナ、その時セシリーが叫ぶ。
「オペレーション.メテオ開始」
「まかせろ〜ファイアーボール!」
マゾッホが飛び上がり自称得意技ファイアーボールを放つ。
「甘いわぁ〜〜〜けぇっ〜つ?」
語尾が疑問系になるのも無理は無い。突然ファイアーボールが空中で爆発し、10個ほどの小さなファイアーボールに変わったのだから。
「なはぁに〜〜〜毛つけつけつけつ間に合わんどわあ〜〜〜」
威力だけはあるマゾッホのファイアーボール、たとえ分裂した火球でも一瞬行動不能になる。
「今ですリナさん!」
セシリーが叫ぶ、リナが飛び上がる!
「まっかせなさぁ〜い 全ての力の源よ 輝き燃える赤き炎よ 我が手に集いて煉獄となせ!」

   「バースト・フレアー(烈火球・火)」

  どか〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

吹き飛ぶ男。勝ち誇るリナとその仲間達。
「はっはっはっは〜無敵のリナに不可能はなぁ〜〜〜い!」
かちどきを上げるリナ。
「作戦大成功♪」
作戦成功を喜ぶリン。
「やったぞ〜〜俺が役に立ったんだ〜〜」
よほどうれしいのか涙をながすマゾッホ。
「みなさんやりましたね」
みなでつかんだ勝利を喜ぶセシリー。
そこに、ロン達が遅れて登場する。
合流を果たしたメンバー達、そこに突然謎の声が聞こえてくる。

「なにをやっているんだ?」

ここでリナちゃん登場!
勝利をつかんだ私達の前に突然響いてくる謎の声、どうやらこの事件の首謀者のおでましみたいね、いったいどんな奴が待っているやら……次に続くぅ〜〜


この駄文の作者です。やばい…やっちまったついに飛天御剣流まで……って事でヤマト編第2話はバトル中心で組み立てました。作中のイージス理論は実際に存在する理論です。グングニルの方は作者が3分で考えたので知りません。隠し設定でイージスのほうは剣を使って攻撃しようとすると体を強力な磁石にして剣を反発させる技を使うなんて事も考えていましたが、表現がメンドイのといくらなんでも男塾をパクルのをまずいだろと思ったのでやめました。次回の犯行予告をすると老若男女とわず人気のある作品をパクリます!次読んでください。




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31229第11話特に菜塩 2005/3/7 02:06:50
記事番号31223へのコメント
第11話 怖くておもろく強い奴!

 
 ズッズッチャ♪ズチャッズチャッズ♪ズッズッチャズチャズチャッズッズ♪

私、リナ=インバス!忍者の情報信じてのこぎり山へ来てみれば、ちょっとロン胸触んないでよ!お前なんか死んじゃえ〜〜〜って、そんなこんなで謎の男と熾烈な戦い、今だー作戦オペレーションメテオー頭脳戦で大勝利ー!ロンも生きてて安心したね!そんな時に聞こえてきた謎の声……」


 ちゃららちゃっちゃっちゃ〜〜〜〜怖くておもろく強い奴!〜〜ちゃんっ



「なにをやっているんだ?」

再開を喜ぶメンバーの前に聞こえてくる不気味な声!メンバーが辺りを見回すと目の前に全身を黒い衣で覆われた者が現れる。
リナが叫ぶ。
「あなたが、卍教教祖ね」
リナの問いに謎の男が答える。
「その通りだ!それで私になんの用だ?」
そう言うと黒い衣から唯一出ている目が紫色に輝く。
リオンが叫ぶ。
「貴様をヤマト将軍暗殺の容疑で逮捕する!大人しく降参しろ」
「将軍暗殺だと…なんのことだ…」
「とぼけるな、今回の事件、貴様がかかわっている事は調査ずみだ!」
リオンが叫ぶとリナがある事に気がつく。
「あの紫の瞳……それにこのなんとも言えない妖気…あなたエデ・イーなの」
「エデ・イーですって?」
セシリーが驚きの声を上げる。
「まちがいないわ……奴は本物よ……」
会話の内容がわからないリオンはリナに説命を求める。
「エデ・イー?何のことだ?わかるように説明しろ!」
「黒魔法を極めたものが最期に行う禁呪…自らの魔力で人間と魔族のハーフみたいな生命体に生まれ変わった者達属名…そういえば判るかしら?」
リナの語る事に驚きを隠せないリオン。
「なんだって!それじゃあこいつは…」
「ええ、いままでの敵とは格が違うわ…」
その時エデ・イーは声を上げる!
「貴様に選ばせてやる、ここで死ぬか、今すぐこの場を立ち去るか?」
リオンが当然と言った声で叫ぶ。
「ふざけるな!ここまできて引き返してたまるか……」
そういうとリオンは剣を抜き叫ぶ。
「全員で協力すれば必ず勝てる!行くぞ」
おおーと全員が声を上げ、身構える。

その時だったリナ達によって倒された男の意識が戻り…


「…っ…はっ雲黒斎様!なぜここに?」

  ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リナ達一向の時が止まる。そして時はうごきだす……。

   っ……ぷっ

 だぁっっハハははぁぁぁははははあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 きゃははぁっははあはっはあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
 あひぃ〜〜〜〜あひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 「………………………………………」

言葉を失う雲黒斎。
なおもリナ達が笑いこげる
「ひっ〜〜ひっ〜〜〜うんこくさいですってよりにもよってうんこくさいっぷぷぷぷっ、だっはははははは〜〜〜〜」
「いくらなんでもうふふふふその名前は…」
「ひぃ〜〜〜だめだ奴はとんでもない技を使いやがったっくっくっく俺達の戦意を奪うつもりだっくくく」
腹を抱えて笑いこげる一同、あのリオンでさえも口を押さえてうずくまっている。
雲黒斎が男を怒鳴りつける。
「ばかもの!何度も私の事は教祖様と呼べといったはずだろ〜〜が〜〜〜〜」
「もっ申し訳ございません雲黒斎さまっ!」
「きゃ〜〜はははこいつまた言ってるよリーダー」
「ぐわっはっはっこいつは傑作だぜ」
笑いが止まらない一同に雲黒斎が怒り狂う。
「貴様ら!人の名前を聞いて笑うなんて失礼だと思わないのか〜〜」
「きゃっははははみてみてリーダーあいつ顔赤くなってるよ〜〜」
「おお本当だ!赤と紫のコントラストがまたっぷぷぷぷぷ」
さすがにリオンが止めに入る。
「お前達っっもうそろそろ始めるぞ!」
それまで腹を抱えて地面を転がっていたロンが立ち上がり剣を抜き雲黒斎に突きつけ睨みつける。
「雲黒斎……」
「なんだ小僧お前から死にたいのか?」
ロンがさらに続ける。
「雲黒斎……お前本当にうんこくさい(な)っのか?」
ロンの絶妙なボケにまた笑う一同。
「ぎゃっはははは。ロンそれ最高〜〜10点!」
リナは好得点をロンに出す。
ロンに続け!っとグリッドがボケる。
「雲黒斎!お前の弟の名前さては珍黒斎とみたぜぐわっはっはっはっは」

  ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あまりの静けさに風の音が辺りを支配する。

「どうした?お前ら」
リオンが宣言する。
「おちゃらけはこれまでだ……全員でかかるぞ!」
リオンがしゃべり終わると同時に全員が散開し身構える。
「雲黒斎は人間より魔族に近い存在です、皆さんアストラル系魔法を使える私とリナさんを中心に敵を波状攻撃し…」
セシリーがここまで喋ると雲黒斎のただならぬ妖気を感じ取る。
「いつもそうだった…子供のころから名前のせいで苛められ……絶対に笑われない男になろう、そう誓い青春のすべてを魔道に費やし密教の一番えらい人になった今でも人に笑われる……」
さすがにリナも笑いすぎと思ったのか、雲黒斎に声をかける。
「あっあの……雲黒斎さん……ちょっと私達も悪乗りしすぎたかな〜って……」
リナの声など耳に入らない雲黒斎が全ての怒りを開放する。
「貴様らに…貴様らに何がわかる名前がおかしいというだけで人に笑いを提供し、幼少のころから友達一人、女の一人作れなかったおれのなにがわかる!なにもわかるまいこのファッッッキン野朗!貴様ら絶対許さん!一人のこらず皆殺しにしてやる〜〜〜〜」
「ちょっちょっとあんたなにを……」
その時リナの足元に赤く輝く魔方陣が現れる、瞬間リナが叫ぶ。
「みんな逃げて!」
リナが叫ぶと同時に魔方陣から火柱が上がる。

ずおおおおおおおおおんん

「うお〜〜〜なんじゃこら?」
「全員足元に注目して!魔方陣の上に乗ったらすぐ逃げるの!遅れたら黒こげよ!」
リナが叫ぶと雲黒斎半径100メートルぐらいの場所で次々と火柱が上がる。
「ちくしょう、あいつ暴走してやがる」
「しかしやるしかない!」
そう言うとリオンは雲黒斎に向かって飛びあがる。
「もらったーーーーー」
リオンの一撃が雲黒斎を肩から腰へと切り裂く、しかし雲黒斎にダメージを負った形跡は無い。
「ばかな!致命傷のはずだ!」
「リオンさん!エデ・イーには物理攻撃は通用しません!」
「なんだと?では一体どうすれば…「私達に任せなさい!いくわよセシリー「ハイっ」」

「光よ 我が手に集いて閃光となり 深遠なる闇を打ち払え!」
「永久と無限をたゆとうし 全ての心の源よ 尽きることなき蒼き炎よ 我が魂の内に眠りしその力 無限より来たりて 裁きを今ここに 」

「エルメキア・フレイム(烈閃咆・精神)」
「ラ・ティルト(崩霊裂・精神)」

閃光が雲黒斎を包み込むしかし雲黒斎を黒いなにかが包み込み二人の魔法をかき消す。
その時、ロンとリオンが同時に飛び込み雲黒斎を同時に攻撃する。
「喰らえ!ファイアーボール」
「魔剣ソウルイーターの切れ味をおもいしれぇーーーー」
しかしファイアーボールはかき消され、ロンははじき返される。
「ガッッ…糞、剣が通らない……!」
「魔法もかき消されたぞ!」
「ちょっとなによあの黒いの?」
「判りません!けどあれが魔法をかき消したのは事実です!」
黒い霧状のものに包まれた雲黒斎はこの世を呪う言葉を吐き続けている。
「人生のバカヤローーーーー世界のばかやろーーーー女なんか死んじまえェーーーーーー」
なにをしたらいいかわからなくなったリオンが思わず弱気になる。
「いったいどうすればいいんだ?」
リオンは頭を抱える。
「多分……もう少し強力なアストラル系魔法を同時に打ち込めばきっとあのシールドを破れるのですが……」
「私はあれが限界、リオンあなたは?」
「ぼくはアストラル系の攻撃呪文は使えない……」
「だ〜〜〜どうすんのよ〜〜あの変なのさえ吹き飛ばせばロンの剣で奴をたおせるのに〜〜」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「リーダー足元!」

  どおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんんぅ

「うわ〜〜あぶねい!あと一歩遅かったら死んでっ……おい避けろ!」
「わっ!きゃ〜〜〜〜〜」

  どおおおおおおおおおおおおおおおおおおんんっ

「リーダーもう限界っすよ!」
「うるせ〜〜〜〜俺に言うな死にたくなかったら死ぬ気でよけろ〜〜〜」
その時漆黒の翼にセシリーの声が聞こえた。

   多分……もう少し強力なアストラル系魔法を同時に打ち込めばきっとあのシールドを破れるのですが……

それを聞いたマゾッホがしばし考え決断する。
「リーダー!俺あれ使っていいっすか?」
「だめだ!それだけは許さん!」
マゾッホの提案を却下するグリッド。その時グリッドの足元に魔方陣が現れる。
「うおっ?はんぎゃ〜〜〜〜っはあはあしっしかたない今回だけだぞ!」
それを聞くと、マゾッホは雲黒斎にむかって走っていく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「姉さん!俺も手伝わせてください!」
いきなり現れた意外な人物に困惑するリナ。
「それはうれしいけど……あんた黒魔導師でしょ?アストラル系の魔法使えんの?」
リナの質問にマゾッホが自身まんまんに答える。
「YES、こうみえてもすこしばかりのたしなみはあるんですよ、姉さん!」
「それでは行きますよみなさん!」
セシリーが号令にぞくぞくと返事が上がる。
「OKだ!」
「こっちもよ!」
「いつまでも避け切れん!最期の攻撃だ、行くぞ!」

「光よ 我が手に集いて閃光となり 深遠なる闇を打ち払えぇ〜」

「永久と無限をたゆとうし 全ての心の源よ 尽きることなき蒼き炎よ 我が魂の内に眠りしその力 無限より来たりて 裁きを今ここにー 」

「永久と無限をたゆとうし 全ての心の源よ 尽きることなき蒼き炎よ 我が魂の内に眠りしその力 無限より来たりて 裁きを今ここにぃ〜〜〜 」

「エルメキア フレーィム(烈閃咆・精神)」
「ラ・ティルト!(崩霊裂・精神)」
「ラ ティルトォ〜〜(崩霊裂・精神)」

眩いばかりの白い光に包まれる雲黒斎…その光の中にロンが飛び込む。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおぉ」
ロンの持つ魔剣ソウルイーターが雲黒斎をまっ二つに切り裂く。
「うがああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
雲黒斎の絶叫が回りに響きわたる。そして光が消えた後には黒いしみが地面に残るだけで雲黒斎の姿はどこにもなかった。
その光景を見てリオンが言う。
「ふんっ人間を捨てた男のあわれな末路だな」
リナは…
「けどちょっとかわいそう……」
ロンも…
「…自業自得ってやつか……」
思い思いの事を口にするメンバーを尻目にセシリーは黒いしみにむかって祈りを捧げていた。

「それにしてもあんたすごいじゃなの!アストラル系最強のラティルト使えるなんて!もっと自分アピールしなさいよ」
そういってマゾッホの肩を叩くリナ。
「この技は…もう使いたくなかったんですがね……」
そう言うと顔を下に向けるマゾッホ。
「ゴッゴメンべつに悪気があっていったんじゃないの、忘れといて!」
なにか触れてはいけない過去にでも触れたか?リナがすぐマゾッホに謝罪する。
「……漆黒の翼なのに……白魔法をつかうなんて! スパ〜ン!「アホかぁ〜〜〜〜」
リナのスリッパがマゾッホに命中する。
そこにリオンとセシリーが今にも倒れそうな顔で見詰め会う。
「ところでセシリー、こいつが将軍を暗殺したのか……」
「証拠が…なにも…ないような……」
あまりに急な展開と予期せぬ笑いと想像を超えた敵の手強さにそもそも自分達がなんの為ここまで来たのかをすっかり忘れてる事に気がつく一同。
「これでは……私達は……ただ理由も無く殴りこみに来て、いたずらに人を殺めただけなのでは……」
「そっそうね……まあ人って言うのはどうかと思うけど……」
「……つまりこのままでは……」
「……俺達が犯罪者……って事になる……」
その時、忘れらていた男達の声が聞こえてきた。
「うわ!本堂がボロボロじゃねえか!」
「おお!お前か……じつは、かくかくしかじかでほじほじぴよぴよな事があって」
「…なんだと!あの化け物が倒されただと?」
その光景を眺めていたリオンの頭にいい考えが浮かぶ。
「……はっ!お前達あいつらを捕まえろ!今回の重要参考人だ!」
リオンの声に皆がリオンが何を考えているのか瞬時に理解する。
「了解!」
「まかせて!」
「ハイ!」
二人の男を囲む一同。リオンが言い放つ。
「もう逃げ場は無い!雲黒斎が将軍を暗殺した事実、語ってもらおう!」
「ふっふざけるないったい何の事だ!俺達はここを守るため雇われただけだ!」
「俺達は関係ない、それに将軍は…」
「しらを切るつもりか?どうやら体に聞くしかないようだな」
「まさかリオンさん拷問…「リオン!遠慮はいらないわ!ビシビシいくのよ」
「当然だ!最期にチャンスをやる!正直に話せば手荒な真似はしない……さあ吐け!」
リオンがそう言い放つと男達の目の前に剣を突き出す。
「……(そうだ!)おお?私はなんでここにいるんだ?さては雲黒斎の妖術で操られていたらしい」
男Bも……
「……そっそうだ!やっ奴に操られていたんだこれでは俺達はかんけ……」
男Bがリナの恐ろしい目に気がつき言葉を詰まらせる。
「おおありよ!あんた達どうやらよっぽどひどい目に会いたいようね〜?」
リナは男達に最期の脅しをかける。さあどうするここで知らぬ存ぜぬを突き通せば待っているのは地獄だけだぞAとB!
「まってくれ!そもそもだ、将軍は暗殺などされていない!奴はまだ生きている」
男Aが衝撃の事実を語る。しかし…
「あのね〜嘘つくならもっと上手につきなさいよ」
「そうです。正直にすべてを話せば神も私達もあなた達二人を傷つける事はしません」
「ちょっと待て〜〜〜〜〜!国からの正式発表はまだなはずだ!どうせ「将軍が暗殺されたんだって?」程度の噂話を聞いただけだろうが〜!それに将軍はここにいる」
最初にそれを言ってれば恐ろしい目に会わなくても済んだだろうに、どうやらなんとか理論に頭を使いすぎてほかの所に回す余裕がないらしい。
男Aの話す事を少しは信じて見る気になってきたリナ達。
「それじゃあ案内してもらおうかしら?」
「つっついてこい!」
  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リナ達が案内されたのは水晶の玉やらピラミッドパワーのやつやら怪しい器具が立ち並ぶ謎の部屋だった。
「ちょっと?この趣味の悪い部屋なんなの?」
リナが5ガルド硬貨に糸を通したものを揺らしながら男Aに質問を投げかける。
「さあな?雲黒斎の事だ将軍を洗脳して思い通り操るつもりだったのかもな?」
すると目の前に全裸で後ろ手に縛られて目隠しをされた挙句ポールギャグを噛まされている男が目にはいってくる。
「まさかあれがこの国の将軍なのか?」
「間違いない!奴がさらって来たんだからな」
リオンが顔を確認する。
「……間違いない!こいつはこの国の将軍だ!」
ロンも顔を覗き込む。
「ほんとうか〜〜?俺にはどうみても金正い…「待ってロン!そのネタは危険すぎるわ。へたしたら北の工作員に消されかねないわよ」
「将軍様……ってことか……たしかにそのネタはヤバイな……しかしこいつ本当にジョンイルに似て……「やめんか〜〜〜!」

そこでリナちゃん登場!
恐怖に笑いに涙アリ!いろんな事があったけど、最期のオチは頂けない……これからどこまでやっていいのやら……しかし!事件は解決 明日の朝には戒厳令も解除されるし、私達の冒険はまだ続く!……といいな……。


この駄文の作者です。犯行予告どうり北のアイドルキム…では無くクレヨンしんちゃんの映画から雲黒斎がこの作品に参加しました。彼、エデ・イーはまたまた萩原一至先生のバスタードより拝借しました種族です。しかしヘタしたらこの雲黒斎、作品中もっともかわいそうなキャラになるかもしれません。陰陽道(黒魔術)を極めた彼は間違いなくリナ達よりも実力は上で絶妙なタイミングで男Bが本名を喋り、人格崩壊がなければリナ達は負けていたでしょう。それではまた!




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31230Re:第11・5話特に菜塩 2005/3/7 02:18:52
記事番号31229へのコメント

第11.5話 

「ふー。しかし、まさか将軍が生きていたとはな……」
「……おいハサウェイ!ここから女湯が見えるぞ!」
「……グリッド、今言った事実にうそ偽りはないか?」
「ああ、こいつはまさに穴場だ」
「なにをくだらない会話をしている」
「そうっすよリーダー」
「お前達は黙っていろ……それでグリッド女湯の状況は…」
「……現在人影確認できずだ……」
「ふんっ二人とも残念だったな」
 
  がらっ

「わぁ〜〜きれいなお風呂じゃん!」

「ちっいっ」
「どうしたグリッド覗くんじゃなかったのか?」
「リオンの旦那あの声はリナ=インバースの声だ」
「残念でしたね!リーダーにハサウェイの旦那!」
「まったくだ!あんなガキじゃ起つもんもたたねえ。それともリオンお前見たいのか?」
「ばっばかを言うな!あんな胸の貧弱な小娘見る価値も無い!」
「お〜旦那あんた巨乳派か?気が合うな」
「勝手に決め付けるな!それに僕は美乳派…「あんた達全部私に聞こえてんのよ……」

「……………………………………………………」


「男共、あとで全員集合……わかったわね…」

「…………ハイ……」
(クソっだれもお前の事を見るなんて言ってないだろ)
(俺ら、一体どうなるんですか)
(想像したくもない……骨の一本は覚悟しとくべきかもしれないな……)
(そんなぁ〜〜なんで俺様がぁ〜〜)
(元はと言えば貴様が覗き穴なんか……)

「きゃ〜♪ほらセシリー広いお風呂よーー♪」
「本当ですわ!私、露天風呂初めてなんです」
「ちょっと二人ともこっちこっちぃ〜〜」

(…………どうする?ハサウェイ……)
(………そうだな…とりあ…)

「あとあんた達、覗いたら殺すわよ!」

(……グリッド、今覗くのは危険だ、リナが警戒している)
(しかし、今回のようなチャンスがそう何度もあるとは限らないぜ)
(その通りだ……しかし命には代えられない……)
(ふぐは食いたい、命は惜しいか……しかし必ず当たるとは限らん!)
(本気か?グリッド!やめろ危険すぎる)
(危険は承知だ…しかしおれは行く!)
(そこまで言うなら引きとめはせん……骨は拾ってやる……)
「お前たちなにをひそひそやってるんだ」
「(行くぞ!)……ぐがぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜めっ眼が〜〜〜眼がぁ〜〜〜〜〜」
「どうしました!リーダー!」
「シャンプー作戦だぁ〜〜いせいこぅ〜〜〜〜」
「残念でしたね、グリッドさん」
「私達の裸を覗こうなんて10年早いのよ〜〜♪」
「このあぅまぁ〜〜〜10年後絶対覗いてやるからなぁ〜〜」
(…………なんで僕がこんな奴らと……)


この駄文の作者です。完全会話形式のショートコントこれから繋ぎの話はこの形式で行きたいとおもいます。それでは!(すみません上の話、何話か間違えました、管理人さんここを見ていたらお手数ですが直しておいてくれるとありがたいです。)

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31239第12話特に菜塩 2005/3/10 21:47:23
記事番号31223へのコメント
第12話 リナの海賊退治の巻

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「オラァ〜今日のランチはグリッド様特製のすぺしゃるカレーライスだぁ〜〜!」
「いっただきま〜〜す♪。んぐんぐっ、かぁ〜〜〜〜辛くておいしぃ〜〜♪」
「さすがリーダー!このカレーめちゃうまいっすよ!」
「リーダー料理だけは上手いからね!」
「だけはよけぇ〜〜〜だぁ〜〜リンッ!」
そのときリオンが立ち上がる。
「グリッド!貴様同じ事を何度言えばわかるんだ!僕の皿を見てみろ、人参が3っつも入ってるじゃないか!それもだ、ぐちゃぐちゃに崩れた奴ばかりをだ!これじゃあ取り除く事も出来ないじゃないか!」
「人参ぐらい食べなさいよ!お子様リオン!」
「好き嫌いは良くないですよ」
「お前達に僕のこの苦しみがわかるはずない!」
フィッツガルドの港までの航海の間を平和に過ごす一行。
「リナさんはフィッツガルドに行った事がございますか?」
「いやまだ行った事ないのよあたし」
「私もですわ!私小さいころからあまり神殿の外に出た事ないのでとても楽しみなんです!」
セシリーとリナの他愛もない話にリオンが割って入る。
「お前達、フィッツガルドに遊びに行くんじゃないんだぞ。すこしは自覚を持て!」
「なによーーー。さてはさっきの人参の事、まだ怒ってんでしょー」
そんないつものやり取りの足元で、「世界現代語、常識語大辞典」を読んでいるロン。
「ふ〜む……ぺチャパイ〔形〕……胸の小さな女性をさす形容詞……なるほどね…おいリナーー」
リナがロンを睨みつける。
「ああ〜〜ん?」
「……すまん…なんでも無い」
そんなこんなしてるうちにフィッツガルドに到着するリナ達。
到着してすぐオベロン社のフィッツガルド支店に向かう一行。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「セインガルドの者だ。イレーヌを出してくれ」
「それは私で…なに?リオン君なの?」
久しぶりの知人の来訪に驚くイレーヌ。
「セインガルドからの援軍ってリオン君の事だったんだ?」
「まあそんな所だ…ところでイレーヌ神の眼の行方は?」
リオンの問いに戸惑うイレーヌ。
「神の眼?何の事?話がよめないわ」
「なに?セインガルドから連絡が来たのではないのか?」
話の歯車が会わない二人。イレーヌがリオンに現在の状況を報告する。
「今…フィッツガルドとセインガルドとの国交は切断されてるの……」
「なんだと?いったいいつからなんだ?」
「つい一週間ほど前かなんだけど、武装船団が貨物船やレンズ運搬船をおそってるの…それでセインガルドに高速船を派遣したからリオン君が来たんだとばかり」
「そう言う事情があったのか……しかし、なぜ突然そのような事が!」
「武装船団はいままでにない規律の取れた戦い方を挑んでくるの!どうやら強力な指揮力を持つリーダーがいるみたいなんだけど…」
「突然活性化する海賊行為…新しいリーダー…偶然が重なり過ぎている。これは今回の件となんか関係があるぞ」
そう言うとリナ達を見回すリオン。
「お前達、今すぐ武装船団を倒しに行くぞ」
リオンの命令に珍しく全員が賛成する。
「あいよ!司令官殿」
「山賊退治は得意なんだけど、海賊は始めてね……腕が鳴るわ!」
「それでは出港だ!いくぞ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「……前方に何か見えます!…海賊の船団です!!!」
船員の声にリナが身構える。
「作戦どうりやるんだ!」
リオンがリナに作戦の最終確認をする。
「わかってるって、いくわよ!」

黄昏よりも昏きもの 血の流れよりも紅きもの 時の流れに埋れし 偉大なる汝の名において 我ここに 闇に誓わん 我らが前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに 我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを

     「ドラグ・スレェーイブ(竜破斬)!」

リナの放ったドラグスレイブが船団を直撃その際発生した高波で過半数の船が転覆する。
「いっよっしゃぁーーーーーーーーーっ!」
雄たけびを上げるリナをみてロンがつぶやく。
「……阿鼻叫喚…ってやつだな」
最近覚えた言葉を使うロン。
「3隻か……結構残ったな……よし、あの将旗のかかっている船に乗り込むぞ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「敵の船が突っ込んできます!」
「大砲で迎撃するんだ!」
「了解……ダメです!火薬が海水で湿って使用不能です」
「総員武器を取れぇー!こちらの方が数で勝ってる!接近戦を挑めば魔法も使えないはずだぁー」
「オオオオォーーーーーーーーーーーー!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キッイッ
   
      カンッ

  ズビシュ

「くそ、この野朗、手強すぎるぞ……」
「当たり前だ!セインガルド騎士団を舐めるな!ファイアーボール!」
「グギャ〜〜〜〜〜」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よし追い詰めたぞ!この人数に囲まれればかなうまい!」
「……………………………………」
「よし!野朗ども、かかれぇ〜〜〜〜〜〜」

「うらぁ〜〜〜〜〜」

「つうりゃ〜〜〜〜〜〜〜」

   ビシュッ
       ザッッ

「っくっ、なんと…くそ!かかれ かかれ〜〜〜〜」

「があぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

「死にくされぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

「たぁあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

      キィンッ
 ズバッ
     ザグシュッザグッ

「な、なんと、こいつばけものか?」
「人間だよ!次、死にたい奴、前出ろ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ファイアーボール!」

      どかぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーん

「づああぁぁぁぁーーーーーーーーーー……………………」

その時海賊の一人が女の正体に気がつく。
「こっこいつ知ってるぞ……あの有名なドラマタだぁ〜〜〜」
「だれがドラマタよ!フリーズ、アロォーーーーーー」
「うわっ!コキッコキュンタッァ〜〜〜〜〜…………」
「一丁あがりぃーーーーー」

恐ろしく手強い敵に蹴散らされる海賊達。
「みんな来い!こいつが船団のリーダーだ!」
リオンの掛け声にメンバーが集まる。
「大人しく降参するんだ!」
リオンが言い放つもリーダーと思わしき男は従うはずの無い。
「くそっここまでか……」
「ああ、その通りだ!捕虜になってもらおう」
その時セシリーが叫び声を上げる。
「バッ、バチスタ!まさかバチスタなのですか?」
セシリーの声に驚きを隠し切れないバチスタ。
「その声は……セシリー!なぜここに……」
リオンがセシリーに尋ねる。
「お前、あいつの事を知ってるのか?」
リオンの問いにセシリーが答える。
「はい、彼の名はバチスタ、ストレイライズの神官です!」
「ちょっとあのガラの悪さで神官なの?信じらんなーい」
「……同じく……」
「セシリーー!俺はお前を石にしたはずだ!どうしてこっ…「もらったーーー」
その時リオンの斬撃がバチスタを襲う。
「ぐわぁーーーっ…………くそっ、殺せっーーー」
「まだお前を殺すわけにはいかない、貴様にはしゃべってもらわなくてはならない事が山ほどあるのだからな」
そう言うとリオンが船員に命令を下す。
「目的地はノイシュタット、戻るぞ!」
(……バチスタ…………)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。やっと物語がテイルズ オブ デステニィーの流れに乗って来ました。ゲームでは何隻もの船に上陸を繰り返しバチスタの所まで行くのですが、ゲームと違い今回はリナちゃんのドラグスレイブがありますので、一気にかたずけてもらいました。これからもよろしくお願いします。





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31240第13話特に菜塩 2005/3/10 21:48:38
記事番号31223へのコメント

第13話 理想と現実

    ガチャッ

ドアの向こうからリオンが出てくる。
「リオン、あいつなんか吐いたか?」
ロンの問いにリオンがやれやれといった感じで答える。
「だめだ、なにを聞いても知らぬ存ぜぬだ…唯一喋ったのは武装船団の目的がオベロン社のレンズだという事だけだ」
「けど、なんでバチスタはレンズなんか集めてんの?」
「それを喋らないから困っているんだ」
「それで、司令官殿はこれからどうするつもりだい?」
ロンの質問に答えるリオン。
「いままでのは尋問だ!残りは拷問で吐かせる」
リオンの宣言に皆がいやそうな顔をする。
「さっそく始めるぞ!おいロン、お前は僕を手伝ってもらう。来い!」
リオンの命令に従うはずもないロン。
「いやだね!だれがそんな気の進まない事を」
「特に理由もないのに断れると思って…「リオン君、ハサウェイさんには私からちょっと用事を頼みたいの。ハサウェイさん、ちょっと外に来て!」
リオンの言葉を遮ったのはミレーヌだった。
「ちっ、なら仕方ない…」
そこで女性陣を見るリオン。
「乙女は拷問なんかに付き合う気は無いわよ!」
「くそ…なら一人でやる…」
その時セシリーが前に出る。
「私にバチスタと話をさせてください!」
セシリーの要望にしばし考え結論をだすリオン。
「………準備が出来るまでだ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おかげで助かりました、ミレーヌさん」
「べつにお礼なんていいのよ。」
「ところで例の用事って?」
「私とのデート、行くわよ!」
そう言うとロンの腕を取り町の中心部に向かう二人だった。
しかしロンは気がついていなかった。二人を追跡する存在を……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

        ガラッ

「バチスタ…」
セシリーがバチスタの監禁されている部屋に入ってくる。
「なんだ、セシリーか……今度はお前の番か?」
バチスタはリオンに殴られでもしたのか、腫れ上がった顔でセシリーに尋ねる。
「違います!私はあなたの誤解をと…「誤解などでは無い!これは事実だ」
セシリーの話の最中突然声を上げるバチスタ。
「現実を見るんだセシリー!」
「………私には信じられません…あの優しかったバチスタがなぜこのような事を…」
セシリーの脳裏に幼少のころのバチスタとの思い出が蘇る。
「優しかったか……今の俺は以前の俺とは違う」
「今ならまだ間に合います。罪を犯した者であろうとアタモニ神は…「神など存在しない!」
再び声を上げるバチスタ。
「いい加減に気が付けセシリー。そもそもストレイライズの起こりからただの神の眼の目隠しではないか!」
「アタモニ神の教えは天地戦争以前から存在します!」
「そうか…だがな、神が存在するのであればこの俺に神罰が下るはずだ」
「アタモニ神は慈母神です。神はあなたの改心するのをお待ちしております」
「教科書どうりの回答だな…ところでお前はこのノイシュタットの現状を見たか?」
「ノイシュタットの現状?」
「なんだ知らないのか…まあいい、ノイシュタットこそこの世界を象徴している。カルバレイスの現状といいもはや待ってはいられない神に変わり私達がこの世界を変えるのだ!」

   ガチャッ

その時リオンが戻って来た。
「準備が出来た。この部屋から出て行け」
「しかし…」
「手伝う気があるなら残れ、そうじゃなかったら出て行くんだ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(イレーヌさんったらロンになにを頼むのかしら?)
      
   私とのデート、行くわよ!

(あっ!あいつ腕なんか組んじゃって…なにやってんのよ)
イレーヌとロンを物陰から追う女リナ=インバースだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お前達は向こういけよ!」
「この道はお前達通っちゃいけないんだぞ!」
「この道は僕達のパパのお金で作られたんだぞ!貧乏人はあっち行ってろ!」
「やめなさい!あなた達!」
「イ、イレーヌさん…」
「いい、この町はみんなの力でここまで大きくなったの、特別な人なんか存在しないのよ」
「……いこうぜみんな…」
綺麗な身なりをした子は走り去っていった。
イレーヌが貧しい姿をした子供に声をかける。
「気にしないでね、あの子達も悪気があっていったんじゃないから」
そういうと子供になにやらわたすイレーヌ。
「はいっ。お菓子作ったの。みんなで分けてね!」
包みを受け取るとお礼をいってどこかに走り去っていく子供。
「ゴメンなさい、変な光景見せちゃって…けどこれが富める町ノイシュタットの現状なの…」
イレーヌが話を続ける。
「初めてここに来た時、ノイシュタットは今よりもっとひどい状態だったの」
「ここがこんな大きな都市になったのはここ最近、オベロン社が10年前、レンズの需要を予想してここに投資をしてからなの。最初私は産業が発展してみんなの所得が上がれば皆が幸せになれると思ってた…けど実際は違ってた…」
「富める者は富み、貧しき者の生活は変わらない…そんな所か…」
「その通りよ……この世界は全人類に等しく幸せを与える事ができない…」
そこまで言うとイレーヌの声が熱くなる。
「だからこそ…だからこそだれかがこの世界を変えなきゃいけないの。このままでは本当の幸せはいつまでもやって来ない!その為にはたとえこの世界を…」
そこまで喋ると興奮した自分に気が付くイレーヌ。
「ゴッゴメンなさい!私興奮しちゃって…」
「あやまる事なんかないさ…あなたの考えは立派だ、だけ…「そうだ!お礼に食事おごろうか?ノイシュタット名物のバーガーなんかどう?」
「いえっおごりだなんて結構です」
「…そう…じゃあ変わりにこの町案内するわ!どこ行きたい?」
「そう…だな…俺、着替え少ないからとりあえず洋服屋とか…」
「わかったわ。私が選んであげるから行きましょう!」
そう言うと再びロンの腕をつかみ街のなかへと消えていく二人

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(そうなんだこれがノイシュタットの現実なんだ……っん?)
(あいつまた腕なんか組んじゃってどこ行くのかしら?)

     こそこそこそこそ

(おっ!あそこの建物入って…ってあそこホテルじゃない!朝っぱらからなにしようとして…なんだ、二階の洋服屋か…ってこれじゃデートじゃない!きぃ〜〜〜〜なんかむかつくーーーー!)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「帰ったぞ!なんかわかったか?」
ロンが戻るとリナがリオンを怒鳴りつけていた。
「なにやってんのよ!せっかく捕まえたのに逃がすなんて!この役立たず!」
「だれも逃がしてなんかいない!逃がしてやったのだ!」
「???どゆこと?」
リオンがやれやれと言った顔で説明をする。
「奴の体に発信機を取り付けた。オベロン社の最新型でまずバレる事はない」
リナが発言する。
「ってことはバチスタが逃げた場所が……」
「ああ、次の僕達の目的地だ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。今回の話もゲームに登場するものを僕なりにアレンジ(パクリ)して組み立てました。ここからちらほらと笑えない話を書いていく予定ですので、これからもよろしくお願いいたします。




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31241Re:第13、5話特に菜塩 2005/3/10 21:49:25
記事番号31240へのコメント

第13.5話


「そういえば、ロン!お前、イレーヌからなにを頼まれたんだ?」
「なんか自宅の壁が壊れたとかで一日ペンキ塗らされたよ」
「なんだ、その程度の事か?ならいい」
(うそおっしゃい!なにがペンキ塗りよ、一日イレーヌとデートしてデレデレしてたくせに…)
「リナ、貴様も出かけていたな」
「わッ私!…ええ、そっそうよ」
「どこいってたんだ?」
「そっそうね……一日街のなか歩き回ってたわ」
「暇な奴だ…みんな聞け!バチスタの動向がわかるまで時間がかかる、明日は自由行動だ」
「よっしゃぁ〜〜〜久しぶりに遊びまくるぞ」
「リーダー、闘技場行きましょうよ!」
「ショッピングにも行きたい♪」

「いや、それはだめだ!」

「………どうしたんだよ、ハサウェイ突然?」
「今日、イレーヌと街を歩いている間ずっと、だれかに付けられていた…とっ捕まえたかったがイレーヌが一緒だったから行動が取れなかった」
(まさか!バレてた)
「なんだと?グレバムの手先か?そうなるとイレーヌが心配だ、ロン!今すぐイレーヌの家に行くぞ!」
「いや、その心配は無い…奴らの狙いは俺達だ」
(はぁあ?)
「なぜそんな事が言い切れる!」
「俺を付けていたいた奴は暗殺者だ、あいつからは恐ろしいまでの殺気が出ていたが、それはイレーヌではなくて俺に向けられていた…あいつらの狙いは俺達の命、情報じゃ無い」
(ちが〜う暗殺者なんかじゃなぁ〜〜い)
「そうか、お前にそこまで言わせる男だ…前言撤回だ!明日は一日ここにいるぞ」
「ちょっちょっとまってよそんなのいやよ!」
「やめとけリナ=インバース、命には変えらんネイぜ!」
「あ〜あ俺闘技場楽しみにしてたのにな〜」
「残念ですわ…私もここの天文台の見学に行きたかったのですが………」
「だぁ〜〜〜〜〜どうしてこうなんのよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

この駄文の作者です。オリジナルのミニドラマ、前の話みたいに暗いシーンが無いので書いてて楽しい話でした。

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31242第14話特に菜塩 2005/3/10 21:52:52
記事番号31223へのコメント

第14話 カルバレイス


「バチスタを泳がせて今日で3日、現在地から奴は第2大陸に向かっていると推測される!」
「第2大陸?そんなの地図にあったか?」
ロンが聞き覚えの無い大陸に困惑する。
「これだから本でしか知識を得ない記憶喪失は…セインガルドの人間はカルビオラの事をそうゆう風に呼ぶの」
「リオン君!そんな差別用語使うのはやめなさい」
「フンッ。ところでイレーヌ、例のものは用意できているか?」
リオンがイレーヌに質問する。
「ええ、最新式のレンズエンジンを搭載した高速船、たしかに用意したわ」
「恩に着る、すぐにでるぞ!」
「オオォーーーー(一同)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ざああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「わたしはリナ〜〜〜〜♪うみはあきた〜〜〜〜〜〜♪」

「わたしはリン〜〜〜〜♪ふねはあきた〜〜〜〜〜〜♪」

  ど〜〜こま〜でもひ〜〜〜ろい〜〜〜♪ち〜〜〜〜へいせんの〜〜〜〜〜♪

「妙な歌をハモるな!女二人!」
リオンが自称乙女ちゃんズに突っ込むその足元でロンが「実践女の落とし方」を読む。
「なになに?女を落とす極意その1、ムードを作って女をその気にさせる……はぁ〜なんで俺こんな事してんのかな〜〜〜」
少なくても500年以上女を抱いてない事実に気が付いてしまったロン。
「女を落とす極意その2.たとえ○貞でも相手に悟られてはいけない……まさか、俺童○暦500年以上なんじゃ……」
その時ロンの前にセシリーが現れる。
「おはようございます、ハサウェイさん。なに読んでらっしゃったのですか?」
「「世界の偉人、変人、有名人」って本!」
こいつ、表紙を張り替えてやがる、結構頭脳派だ!
「勉強熱心ですね。では今日の授業は天地戦争についてお話します」
セシリーが語りだす。
「そもそも天地戦争の起こる原因となった事件が巨大隕石の衝突です。この時に出た被害で全人類の三分の二とも半分以上ともいわれる方が命を落としました。そして隕石の衝突によって舞い上がった大量の塵によって世界は長い冬の時代を迎える事になりました。厳しい自然に疲れきった人類は一途の希望を託しある計画を立てました。」
「その計画ってなんだ?」
「その計画とは人口的に作った都市を厚い雲の上に浮かべるという途方も無いものでしたが、ハロルド=ベルセリオス博士の確立したレンズ工学によってそれは可能になりました。
「レンズ工学?」
「はい、レンズ工学とはレンズに圧力を加えると半永久的にエネルギーを発生させるという論文を基礎としたもので、その論文によると発生するエネルギーは、表面積×体積のパイe二乗×加える圧りょっ…「もういい、次に行ってくれ……」
「わかりました。人類は空中都市の建造に成功しましたが、その空中都市に暮らせたのは一部の特権階級の人たちのみでした。彼らは天空の彼方から地上を支配し、地上人を差別し、弾圧をはじめました。そしてついに天上人の圧制に耐えかね地上の民は武装蜂起しました、地上軍の誕生です。地上軍と天上人の戦いの結果は技術に勝る天上軍を数で勝る地上軍が破る形で終結しました。
「それで、天上都市や天上人はどうなったんだ?」
「天上都市はすべて海の底へ沈められ、生き残った天上の民はわたし達の今向かっているカルバレイスの地に強制移住されました。」
「天上人は皆殺し……って訳じゃないんだな。意外とやさしいな」
「そうでもございません、天上人の強制移住させられたカルバレイスは厳しい気候に当時はまだ何も無い土地で彼らのこれまでの歴史は苦労の連続でした。いまでも彼らの心には地上の民に対する強い恨みが存在するといわれています……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カルバレイスの首都カルビオラの町を歩く一行
「だぁ〜〜〜あっつ〜〜〜いここの国なんでこんなあついのよ〜〜〜」
リナがぶつぶついいながら歩いている。
「ここの国は火山活動が活発で、日差しも一年を通して強いですから……」
セシリーの説明など聞いちゃいないリナ。
「こんな所すむ奴の気が知れないわよ〜〜」
リナの一言にカルバレイスの人たちが怒りを露にしてリナに罵詈荘厳を浴びせる。

「好きですんでんじゃねぇーーーーんだよ!」

「よそ者は出てけぇーーーーーーー」

「人の気持ちを少しはかんがえやがれぇーーーーー」

リオンがリナに耳打ちする。
(軽々しく口を叩くな!それに僕達がセインガルドのものだと気が付かれたら袋にされてもおかしくないんだぞ!)
(わかったわ……ごめんなさい……)

「この貧乳魔導師ぃ〜〜〜〜〜」

「そうだぺチャパイ!自分の国にかえれぇ〜〜〜〜」
リナが即座に反応する。
「あぁ〜〜〜〜〜!あんた達人が一番気にしてる事をぉ〜〜〜〜貴様の発言万死に値する! 黄昏よ……「それはやめて下さい!「うるさ〜〜〜〜い!絶対あいつ殺ぉ〜〜〜ス」
それを眺めるロン。
「……ところで、リオンどこにむかっているんだ?バチスタはもうここからどっかいっちまったんだろ?」
リオンは答える。
「バロック基金だ!そこで情報を集める」
「なんだそりゃ?」
「くれば判る!付いて来い」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「失礼する、バロックはここにいるか?」
「おおぉ〜〜〜リオンではないか。しかしこんな世界の果てになぜ?」
「神の眼がストレイライズから奪われた。今僕達は神の眼を追ってここにきている」
リオンの喋る内容に驚きを隠せないバロック。
「なんだって!神の眼が…。しかしいったいだれが…」
その時、外で爆発音が響き、同時に悲鳴が聞こえてきた。
「なに!今の爆発音は?」
「敵の襲撃ですか?」
「安心しろ!君達を狙ったものでは無い!」
バロックが動揺するリナ達をなだめる。
「私達を狙ったんじゃない?それじゃあ今の爆発は……」
リナの質問に答えるバロック。
「自由と平等を求めた者達の最期の声……」
「はぁ?」
意味不明な事を言うバロックの答えに戸惑うリナ。
「自爆テロと言う奴だ……」
「自爆テロ……ですか…?」
セシリーが聞きなれない言葉に首をかしげる。
「ああ、言葉の通り自らの体に爆弾を巻きつけ目標と共に砕け散る……おおかた外国企業でも狙われたんだろう」
「でも…なんでそんな事………」
「さあな?昔と違い今は報復やらが多くなったからな……いずれにしろ嘆かわしい事だ!報復は憎しみを生み出すだけなのに……」
その時リナがある事に気が付く。
「セシリー!今すぐ現場に向かうわよ!私達の魔法で何人か助けられるかもしれない!」
「だめだ!すぐ近くでまた爆発がある可能性が高い!ここはカルバレイスの住人の地位向上と生活の支援の為作られた組織でまず狙われる事が無い!大人しくここにいるんだ!」
しかしバロックの話が終わる頃には二人はもう外に飛び出していた。
リオンがロンに尋ねる。
「お前は行かなくていいのか?」
ロンが答える。
「俺が行ってもじゃまになるだけだ……」
「それもそうだな……話を続けるぞバロック」
リオンが事のあらましをバロックに説明する。
「神の眼を盗んだのはグレバムと言うストレイライズの神官だ、僕達は奴を追ってここまで来たのだ」
リオンの語る事実に驚きを隠せないバロック。
「ストレイライズの神官だと!…それならばあの噂が関係しているかもしれない…」
「なにか知っているのか?バロック!」
「これは5日ほど前の話だがストレイライズの神官がここの住人にある予言を広めまわったらしい」
「その予言とはなんだ?」
「聞いた話によると、天空より破壊神が飛来し、この世界を破壊し新たな世界を作る……そんな所だ」
「どういう事だ…奴らはなにを考えている」
「さあな?ただやつらは巨大な石像のはいった木箱をもってジャンクランドの方角に向かっていったが」
「ジャンクランドだと?天地戦争時代のゴミ捨て場か…まさか奴ら!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リナとセシリーが爆発の現場に来ていた。
「セシリー!助けられる人から助けるわよ!」
「はい!」
リナは地面に倒れている男に駆け寄る。
「白き流れ癒しの力よ!リカバリィー!」

    パアアアアアアアアア

「……くっ…お前は……さっきの貧にゅ…「喋らないで!」
リナが男を一喝するも男は口を閉じない。
「俺の……お……妻がそばに……「今は自分の事だけを考えてぇ……」
そうリナは知っていた現場に着いた時にはこの男の妻は息絶えていた事を……
「よそ者にも…いい奴が…いる…だな……けどよ……えの…お前の、この涙は何なんだよーーー…れの…俺の…」
(……………………………………)

「…がっ……俺は後でいい!ほ……ほかの人を…」
「なにを言ってんですか!私はあなたを助けます!」
その時セシリーの服をだれかがつかむ……
「……け……けて………」
セシリーに助けを求める男、しかし彼に下半身は存在していなかった。
(…………許して………)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ〜〜あ船で留守番とか言うのもつまんねいぜ」
「ほんとっすよねリーダー」
その時空を眺めていたリンの目にあるものが飛び込んでくる。
「ん?リーダー、あれなに?」
「どうしたリン?」
「うん、ほらあそこの空になんか……ってなによアレ?」
「ん?おおっあれはドラゴンじゃねいか?それにしてもでかいな!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ジャンクランドだと?天地戦争時代のゴミ捨て場か…まさか奴ら!」
その時外で歓声が上がる。

「おい見ろ!天空の神だ!」

「予言は本当だったんだ!」

「栄光の日々が戻ってくるぞ!」

「天空の神、バンザーイ」

「一体なにごとなんだ!」
その時ロンがなにかに気が付く。
「おい!空を見ろ!あれはなんだ?」
リオンがロンの指差す方向を確認する。
「……あれは、飛行竜だ!今現存する飛行竜は存在しないはずだ!グレバムの奴め…ゴミを漁ったな…」
リオンが話を続ける。
「おそらくあれの動力源に神の眼を使っているのだろう……しかしこれだけの為に神の眼を盗むとは思えん!」
「目的はほかにある……か……」
「ああ間違いない!しかしこれで僕達の手がかりはバチスタのみになった……明日にでもまた追いかけっこの再開だ!」
「……今日じゃなくていいのか……」
「……ああ、明日出発だ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「失礼!ドアを開けるぞ」
リオンが部屋に入ってくる。
リオンの手にはかごに入った果物が持たれていた。
「これはお前達が助けた誰かから、お前達にと渡されたものだ…」
そういうとかごをテーブルの上に置くリオン。
「これだけだ、明日に備えて寝ておけ……」
立ち去ろうとするリオンにセシリーが口を開く。
「……………リオンさん私…カルバレイスでこのような事があったなんて…知りませんでした……」
リオンも答える。
「ここでおきている事は報道管制内だ!それに神官になる為に必要な知識でもないからな……」
突然リオンに質問するセシリー。
「リオンさん……アタモニ神は本当に存在するのでしょうか……」
セシリーの問いにリオンが答える。
「神は人の心の中に存在する……名前は忘れたがだれか偉人が言った言葉だ。」
リオンの答えに対しさらに話しを続ける。
「……以前ハサウェイさんは人一人救う事の出来無い神なんて必要ないとおっしゃっていました…今日犠牲になった方達の多くはなに一つ罪の無い人達です……もし本当にアタモニ神が存在するなら彼らは救われなくてはならないはずです……」
「……………………」
「私には……私は……」
「貴様がなにを考えているかは知らん……だが僕達についてくるかどうかは明日までに決心してもらう……以上だ」
リオンは言い終わるとセシリーの部屋を去っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。まず飛行竜について飛行竜はドラゴン風のレンズを動力源とした100メートルぐらいの乗り物です。武装はありません。今回の話、ゲームにも登場はしますが、カルバレイスの現状についての表現はリナの一言にカルバレイスの人達が野次をとばすシーンぐらいのものですが、私はもっとハードな話に変えてみました。この話かいててとてもいやな気分になりました
話がリアルなのでいやでもなんかを考えさせられます。リナ達が現場で見た光景は戦争中軍医をしていた方のお話を参考にしています。それにしても私ってシリアスな話ヘタですねー私はくだらない話を書いているほうが向いているので次はギャグでいきます。






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31243第15話特に菜塩 2005/3/10 21:54:26
記事番号31223へのコメント

第15話 リナのお料理大作戦!

「ん?どうしたリナ=インバース、目が赤いぞ」
「そっそう?なんか昨日暑苦しくてあまり寝てないのよ…」
そういって目をこするリナ。
「そうか。それにしても船旅は暇でしょうがないな……」
「ほんとそうよね……!そうだ、グリッドごにょごにょ」
なにやらグリッドと相談するリナ。
「なんだって!貴様本気か?」
驚きの声を上げるグリッド。
「ええ、マジよ。たまには冒険しないとね!」
「しかし…なんで俺様が……」
「グリッドじゃなきゃダメなの!いくわよ!」
そういうと誰もいない船室に入ってく二人だった。


一方その時ロンは「猿でも出来る!初期魔法」を読んでいた。
「よし……いくぞ!火より生まれし輝く光よ、我が手に集いて力となれーライチィング!!!」
ライチィング、ライチィング、声はむなしく響いた。
「なかなかうまくいきませんね、ハサウェイさん」
ロンをなだめるセシリーと「猿でも出来る!初期魔法」を海に投げ捨てるロン。
「人には得意なものと苦手なものがありますから……」
「糞!おれは猿以下か!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「グリッド……私、初めてだから上手くいくか心配で……」

「な〜〜に簡単だ。ほらリナ!それをここに入れてこうだ!」

「すごい!グリッドてテクニシャンじゃん!」

「そうか?ふはははははははーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はーーーーーい。みんな集合して!」
リナがなにやら号令をかける。

「なんだ?いきなし」

「さあ?なんなんでしょうか?」

「リン!なんか呼んでるみたいだよ」

「なによ突然」

疑問に思いながら皆が集まってくる。
「おいリナ!何のようだ?」
ロンの問いに自信満々に答えるリナ。
「実は、この私リナ=インバースは長い航海に耐える君達の身を案じてお菓子を作って見ました〜〜〜〜拍手〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ……アレ?」
口をとざす一同。
「え?なんか反応薄くない?……どうしたの?」
予期せぬ反応に戸惑うリナにロンが言い放つ。
「リナ……とりあえず俺らの前で一つそのプリン食べてみろ!」
「え?なんで?」
「とりあえず食ってみろ、話はあとだ!」
「どうしてよ?こんなにきれいに型から抜いたのに……」
その時ロンがリナに意外な質問をする。
「一つ聞くがお前本当にリナか?」
予期せぬロンの一言に戸惑うリナ。
「ちょっと!私はどっから見ても本物じゃないの!」
「いや!リナは俺達の事を案じてわざわざお菓子を作る奴じゃない……本当のリナはどこだ!」
「こらーーー。いい加減にしろーーーなに言うかと思えば私を偽者扱いするとはーー……あんた覚悟しなさい……」
その時グリッドがリナ達の所にやってきた。
「どうだ〜〜俺様とリナの作った特製プリンは?高度なテクニックで星型に仕上げた一品だーーー!……っん?まだ食べてないのか?船員の兄ちゃん達はうまいといってたぞ!」
「なんだ〜〜リーダーが作ったのか〜〜」
「リーダーのプリン久しぶり♪」
「それでは頂きますわ!」
あまりに早い皆の変わり身にリナは……
(…………すねてやる…………)
ロンは……
(……殺される…………………)
かなりの好評を勝ち取ったプリンはどんどん無くなっていく。
そこにリオンが騒ぎに気が付きやって来る。
「お前達、なにを騒いでいるんだ…!!!それはプリンじゃないか!いったいどうしたんだ?」
「リナさんとグリッドさんが作ってくれたんです。リオンさんもどうですか?」
「そっそうだな(僕の大好物のプリンとこの任務中に巡りあえるとは……しかし僕がプリン好きである事を悟られてはいけない……)せっかく作ったんだ食べなきゃ失礼に当たる!」
その時リナがつぶやく。
「……いいのよ…食べたくないんなら……ブツブツ」
リナの一言で計画が大幅に狂うリオン。
「(くそっ!余分な事を)しかしせっかく作ったんだ残すのは…「もう無いわよ〜〜〜♪「なんだと!すっ少しぐらいは残ってないのか?」
「はい、すべて頂きました。リナさん、グリッドさんおいしかったですわ」
すべての望みが消えたリオンの目に、青い顔をしたロンの前にある手付かずのプリンが目に入る。
「(これが最期のチャンスだ!)おいロ…「ハサウェイ!食べないなら私貰うよ♪「……好きにしてくれ…「まて!……っは!」
思わず声を出してしまったリオン。
「なっなに一体どうしたの?」
(まずい!思わず声に出してしまった)
逃げ道を探し頭をフルドライブさせるリオン。
「こっ……とっとりあえず食うのをやめて僕の話を聞いて貰おう。僕達の次の目的地アクアウィルは現在セインガルド王国と外交上敵対関係にあり、正々堂々と入国する事はできない。そこでなにか良いアイデアを考えてくれないか?」
(これで、新たに作戦を考える時間を……」
しかしロンの一言でリオンの時間稼ぎは終焉を迎える。
「指揮官はお前だろ!作戦なら自分で考えたらどうなんだ?」
(ぐっ!貴様……)
その時リナがロンの首に手を回す。
「そういえばロン……だれが私の事偽者だって〜〜〜」
「まて!これは、ごかっ「私だってねーたまには女の子らしい事すんのよ!それを貴様〜〜「まて!争いごとはやめろ!原因はなんだ?このプリンか?こんなものがあるからいけないんだ!」
リオンはそういうとリンのプリンを奪い口に掻きこむ。
「うんぐうんぐ(この甘さなによりだ……)ゴクン!リナにロン、次からはカラメルを付けるのを忘れる……っは」

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この駄文の作者です。宣言にしたがい完全ギャグで構成したお話、つぎからはシリアス路線に戻るのでご注意を!






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31244Re:第15、5話特に菜塩 2005/3/10 21:58:00
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第15、5話

※今回のお話にはスレイヤーズの創作を公開する場に展示されているにもかかわらず、一切スレイヤーズの関連因子が出てきておりません。多少のネタなら目をつぶり笑いながら鑑賞できる、そのような方のみ下の駄文をお読みくださるよう深くお願い申し上げます。


「おまたせしました!ご注文のプリン・ア・ラ・モードです。ごゆっくりどうぞ」
まじまじと初めて対面するプリンをみつめるリオン。
「こっこれがあのリッチでセレブなマダム達の賞賛を一身に浴びる噂のプリン・ア・ラ・モード……妥協なき厳選素材をシンプルかつ基本に忠実に作成し、周りを彩る季節のフルーツを汚れ無き白雪のような生クリームの白が引き立てる……これはもはやただの食品ではなく芸術の域に達している……」
なにやら独り言を言うリオンに謎の声が聞こえてくる。
「ふぉっふぉっふぉ、そなた、卑しき身分の割りになかなかよろしき物を食べようとしているな」
リオンが謎の男に問いかける。
「貴様、いったい何者だ!」
謎の男が答える。
「フォッフォ、まろは平安京のやんごとなきお子様坂の上おじゃる丸であるぞ」
「貴様、俺になんのようだ!」
「フォッフォ、悪い事はいわぬ、そなたのプリン・ア・ラ・モードをまろに献上せよ」
「ふざけるな!貴様に何の権限がある!セインガルド王国騎士団としてこれは譲れない!」
「フォッフォあくまでまろに反抗するきじゃな。ならば、しねぇーーーーーーーーーーーーーふぉーーーーーあたぁーーーーーーーー」
突然おじゃる丸が奇声を上げリオンにめがけ飛び掛ってくる。それを間一髪でかわすリオン。それまでリオンが座っていたイスはおじゃる丸の攻撃を受け木っ端微塵にはじけ飛ぶ。
「この破壊力…貴様タダ者じゃないな」
その時騒ぎを聞きつけウエイトレスが止めに入る。
「お客様!店内であば…「邪魔をするなーーーふぉーーあたぁーーーーー、うぉたたたたたたたたたたたたたたたたたたたーーーっわぁたぁーーーーー」
「アブリバボシジウルジゴエガバ〜〜〜ゲボハ〜〜〜」
「滅せよ!」

  ピキーーーーーーーーーーーーーん

「バ、バ、バブロバァ〜〜〜〜〜〜〜〜」
ウェイトレスは無残にもはじけ飛ぶ。
「俺の正体か…平安京のやんごとなきお子様坂の上おじゃる丸は表の顔に過ぎない…ひとたびプリンが目に入れば、血と殺戮と破壊に心を奪われた、プリンの為になら人を殺す事などなんとも思わない第2の俺が現れる…もう一度言う、俺にそのプリンを差し出すのだ!」
「ふざけるな!これは僕が開店3時間前から並び、一日3個限定のものをやっと注文したものなんだ!貴様のような悪魔に渡すことはできない!」
「そうか…ならば貴様を殺して奪うまでだぁーーーーフォーーーーーーーーーーあたぁーーーーーーーー」
「甘い!南斗水鳥拳、朱雀天昇!しょーーーーーーーーーーしゃあ!、しゃあ!」
「ぐっ貴様…」
「残念だったな。悪魔はお前一人じゃない…」
「まろをここまで苦しめるとは……これ以上遊んではいられぬ!これで最期だぁーーーーー」
「消えるのは貴様だーーーー!しゃぁーーーーーおぅーーーーーーーーーーーーしゃしゃしゃしゃーーーーー」
「貴様の動きはもはや見切った!ふぉぉぉぉーーーーーーーーーーーあたたたたtあたtあtあtあtあたtああたたtあたたたたたたたたたt〜〜〜〜〜〜〜をぉあったぁーーーーーーーーーーーーー!」
「がぶときのれをぶひじぎょこにばさろんじがぽーーーーきてはーーーーーーーーーーー!」
「残念だったなお前は3秒後に死ぬ!数えてやろう3、2、1…………なぜだ!なぜお前は生きている?」
「残念なのは貴様だったな、この俺はもう死んでいる」
「ならばこれでどうだぁーーーふぉおおーーーーあたぁーーーーーーー」
「むだだというの…っは体が動かない?貴様なにを!」
「人体の経絡秘孔「胆中」を突いた!貴様はもう動けん!」
そう言うとリオンのプリンを取り上げるおじゃる丸。
「やっやめてくれ!その女(プリン)だけはぁーーーーー」
「貴様はこの女(プリン)が無残にも俺に噛み砕かれ苦痛のうちに果てるところを指一本動かせずに見ているんだな、はぁっはははははははははははははははーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やめろーーーーーーーーーーーーー………っゆっ夢か…」
リオンの突然の絶叫にロンが起きる。
「むにゃむにゃ。なんだよ……」
「夢を…悪夢をみていた……」
「カルバレイスで酷いもん見たからな……気にしないでねろよ。…ZZZZZZZZ〜〜〜」

前回シリアス路線に行くと宣言した馬鹿です。この話をかいてて私が自分の想像をはるかに超える馬鹿であることに気が付いてしまいました。じつはここに作品を書く前にこのシリーズを書くか、スレイヤーズVSなになに という物語をかくか悩んでいた事実があります。(例=スレイヤーズVSハイレグ大魔王 ※この話は頭の中でまとまっています。)もしリナとあいつが戦ってるとこが見たい!という人がいれば、(漫$画太郎作品を除く)書き込みしていただけば私の知らない作品以外なら最低1つは書く予定なので、リクエストを心よりお待ちしています。

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31249第16話特に菜塩 2005/3/11 22:02:16
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第16話 リオンの決断

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「そこの船!とまれーーー、。アクアウィル入国の理由はなんだ?」
「僕達はカルバレイスより来た自称冒険者集団だが、この国に飛来した飛行竜を追ってここまで来た」
「そういう事か。ならいい、入国を許可しよう。あの飛行竜は現在王国所有のものだ!思う存分見学するんだな」
その時、伝令兵がやって来る。
「国王陛下より戒厳令宣言がでました!これより港を封鎖せよとの命令です。」
「なんだって……そういう事だ。申し訳ないが引き返していただこう」
「その必要は無い!紙一重のタイミングで入国許可証に印を貰ったからな」
「……たしかに。アクアウィルへようこそ名も無き冒険者達」
(………あぶない所だったな……しかしなんだこの自称冒険者集団というのは……もっとマシな案がなかったのか?)
(海に潜って進入するオペレーションサブマリン、死体のふりして流れ着くデス=ア=ライブ、リナの魔法で邪魔なものを吹き飛ばしながら入国するミッション=スレイヤーズ……一番マシだと思うけどな……)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アクアウィルの旅館【大航海】の二階個室で作戦会議を開くメンバー達。
「それではこれからの事について作戦会議と行こう。現在の状況から説明すると、今アクアウィル全土に外出禁止令、戒厳令が出されていて情報収集すらままならない状況。バチスタの発信機はカーネル城にいる事を示している。そして城には数日前まで飛行竜が着陸していた、さらに情報収集に出かけたロンとリンは戻ってこない…こんな所だ…」
リナが発言する。
「私達がセインガルドの者ってばれてないんでしょ?だったら城ごと攻め落とせばいいじゃないの?」
リナの発言を否定するリオン。
「たしかに貴様の呪文を使えば城門ぐらい軽く吹き飛ばせるだろう。だが街中に兵士の姿が見当たらないことから城の中は兵士であふれかえっている事だろう……それともお前は何発も連続でドラグなんたらをキメルつもりか?それに今ばれていなくてもいずれバレル。どの道待っているのは2カ国間の全面戦争だ……」
「たしかに二発も打つのが限界だけど……けどロンとリンが捕まってるかもしんないし、行動するなら今…」
「もういい!セシリーはなにか考えがないか?……………おいっ聞いてるのか?」
リオンがセシリーを怒鳴りつけ、やっとセシリーが気が付く。
「はっはい!すこし考え事をしていたものですから……………」
リオンがセシリーに話しかける。
「しっかりしてもらおうか。今頼りになりそうなのはお前だけだからな……」
そういうと漆黒の翼をみるリオン。
「うるせーーーーー!おれらだって一生懸命かんがえてるだよ!」
「そうだそうだ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

        たったったっ

「死にたくなかったら動かないでね♪」
「…………………………………………」
「ここの港やけに人が少ないけどみんなどこにいったの?」
「そっそれはいえな……「死にたいんだ♪「我が軍のほぼすべてはもう敵国に向けて出港した……」
「それはどこ?」
「そっそれは………」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

         がらっ

「うわぁーーーー!なんだハサウェイか?驚かしやがって……」
ロンがいきなり2階の窓から乱入してくる。
「なかなか変わったお帰りだな」
「ロン!無事だったんだ!よかった」
「だんな、リンが帰ってこないんです心当たりは……」
ロンが口を開く。
「大丈夫、リンは軍港の方に情報を集めにいった。でっおおっぴらに外歩けないからこんな登場の仕方をしたってわけだ」
リオンが尋ねる。
「ところで肝心の情報は手に入れたんだろうな?」
「ああ、とびっきりの奴をな。まず俺が昨日まで城でメイドをしていた女に接触してGETした情報によると、今現在この国には兵士がほとんどいないらしい……」
リオンが驚きの声を上げる。
「なんだって?それじゃあ兵士はいったいどこへ」
「まあ落ち着け。それはリンが今軍港に調査に向かっているから、なんでも大規模な侵攻作戦らしく大王チベリウス率いる全軍がどこかに出陣したらしい…恐らくそれは…」
リナが割り込む。
「セインガルド王国……」
「それは違う……なんでもそのメイドは戒厳令前日までひたすら防寒着を作らさせられていたそうだ……」
「ここも結構寒いけど、冬支度するにはいくらなんでも急すぎるわね」
「目的地はファンダリアか?」
「確証は無い。だが間違いないと思うぜ!」

   がらっ

「おまたせ〜〜〜♪情報ばっちり持ってきたわよ〜〜〜〜」
リンがロンと同じ帰り方をしてくる。
「でっハサウェイ、どこまで話した?」
リンがロンに質問する。
「8割方ってとこだ。ちょうどいい、ところでなんだっていってた」
「予想通り行き先はファンダリア、大王自ら出陣って話よ♪親切な人に聞いたから間違いないわ♪」
「ふんっ腐っても忍者か…ところでその親切な人とは?」
「今頃冷凍マグロと震えてると思うけど、まあ防寒着渡したから死なないでしょ♪」
「(ひでえ…)それで俺の情報はまだ続くんだけど、その情報くれたメイドが辛いもの好きだとか、ワイルド系にぞくっとくるとか以外に注目の情報があったんだ」
リオンがロンに言う。
「もったいぶるな!いったいそれはなんなんだ?」
「今、実は城を守っている兵士の数はたったの100人程度らしい……この数なら俺達だけでもいけるんじゃないかな?そうだろ、リナ!」
話を振られたリナは首を横に振る。
「だめよ、そんな事したら私達のせいでセインガルドとここが戦争状態になっちゃう「いや!その案、いけるぞ!」
途中から乱入したのはリオンであった。
「なにいってんのよ。それを否定したのはあんたでしょうが!」
「僕がその意見を否定したのは二カ国間で戦争状態になるのを恐れてだが、今戦争状態になってもセインガルドに攻め込む兵力はこの国に無い!さらに言うならファンダリアとセインガルドは同盟国だ!」
「な〜〜るほど!プリオンにしてはなかなか鋭いじゃん!」
「その名前で呼ぶのはやめてくれ……」
ここで説明するとこの前の一件でリオンのあだ名はプリオン(命名マゾッホ)に決定していたのである。
マゾッホも疑問をぶつける。
「軍国ヤシラズオはほっといていいんですか?リオンの旦那」
さすが元宮廷白魔導師マゾッホ!みんなが気が付かなかった第3勢力に気が付く。
「いいとこに気が付いた、しかしあそこの国は軍事力は世界最強でも情報に関しては中の下以下だ!恐らく気が付いた頃にはすべて終わっているだろう」
ロンが最終確認をする。
「どうする?バチスタが持っている情報を取りに行くか?大王チベリウスを追うか?はたまたどこいったかわからない神の眼と飛行竜を追うか?決めんのは司令官殿だぜ!」
「当然……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「まてえぇ〜〜〜〜〜貴様ら今外出禁止令が出ているのを聞いていなかったのか!」
「即刻逮捕してくれ……ってなにしてんの?」

  「ドラグスレェ〜〜〜〜〜イム」

   ちゅど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

「な???……しっしろの城門が……そっそっっ……」
皆が怯える兵士の肩を叩きながら……
「やめとけ!死にたくなかったらな!」
「そうだぞ!この女に逆らうと怖いぞ……マジで……」
「安い給料で命落とす事はないですぜ!」

「うるさ〜〜〜〜〜〜い。いいからバチスタの所にせめこめ〜〜〜〜〜」

この駄文の作者です。この話は結構いじってます。ゲームでは大王に恨みを持つ男の援助を受けてこっそり潜入するのですがリナがいるので城門吹っ飛ばして堂々と入ってもらう事にしました。続きをどうぞ

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31250第17話特に菜塩 2005/3/11 22:03:09
記事番号31223へのコメント

第17話 セシリーの決断

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「貴様ら!アクアウィル王国騎士団の名に賭けこの橋を守りきるんだ!」
「おおおおおおぉおぉーーーーーーーーータキュ〜〜〜〜〜ンーーーーードカァァァ〜〜〜んーーーーーーーーーーーンギャぁーーーーーーーーーーーーーーーー」
リナが言う。
「さて、橋を渡ってバチスタのところにいこうかプリオン!」
「……ああ……いこうか……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「さてあなたの今の状況から選べる選択肢は3っつ!」
リナがなにやら話している。
「まず、知らぬ存ぜぬを突き通して、あたしに殺される!次に知らぬ存ぜぬを言い張ってあたし以外のだれかに殺される!最期にここの扉を開いて半殺しですま…「おいっセシリーなんか言ってやれ、あまりに兵士がかわいそうだ!「………………「セシリー?「っは?はい、大丈夫です正直に話せばなにもひどい事はしませんから」
セシリーの天使の一声にリナの悪魔の一声。
「でも、喋らなきゃひどいわよ!」
「……この城には二つの塔がある……それぞれの塔の最上階に大王の右腕と左腕が陣取っていて、二人の持つ鍵が無い限りこのとび……「ピッキング成功♪開いたわよ♪「そんな!ばかなーーー」
「おいっ、この物語無視の展開はヤバクないか?」
「リーダーの言う通りじゃ……」
「たしかに僕もそうだと思う……しかし開いてしまってはしょうがない!いくぞ!」
「おおおおおおおおぉぉぉぉーーーーーーー(一同)」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メンバーが城の屋上に到着するとそこには唯一人バチスタがたたずんでいた。
「貴様ら、よくここに俺がいるのに気が付いたな」
バチスタにリオンが言い放つ。
「当然だ!お前の腹の中には発信機が隠されているからな」
リオンの一言に驚愕するバチスタ。
「なんだと!それは本当か?」
「ああ、貴様には礼を言いたいぐらいだ。話してもらおうか今回の事件の首謀者グレバムの本当の目的を」
その時だった、突然リオン達に大きな音が響いてきた。

 どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど

「一体なんなのよ?」
「おいっあれを見ろ!」
グリッドが指差すほうになにか黒いものが見える。
「なによーーーーってあれ飛行リュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜????」
飛行竜はバチスタのいる屋上に着陸する。あまりの展開にリナ達はなにもできない。すると飛行竜の腹から一人の男が現れた。
「留守の間ご苦労であったバチスタ」
その時セシリーが声を上げる。
「グレバム!」
「なんだと!あいつがグレバムか」
「あの男が今回の事件の首謀者……それにしてもストレイライズの神官ってなんでこんなガラ悪いのよ〜〜」
「同感。人々を救いに導く……ってガラじゃないな」
いままで追いかけていた男がついに目の前に現れ、緊張がマックスになる一同。
「グレバム!貴様を神の……「グレバム!!!」
リオンの言葉を遮ったのはなんとセシリーだった。
「なんの用だ?セシリーよ?」
その時セシリーはだれもが予想しなかった事を口に出す。
「グレバム!私を……私を仲間に加えてください……」
「ちょっとーー!セシリーあんた自分がなにいってるかわかってんの?」
リナの驚く声を無視してセシリーは話を続ける。
「グレバム、私はいままで世界をまわってストレイライズで教わる事のなかった現実を見てきました……私は……私はもう神を信じることができません、人々を救うのは私達です……そしてそれが世界を滅ぼし新たな世界を作る事でも……」
「…………乗れ、すぐに出発する」
セシリーは飛行竜に乗り込もうと歩き出すがリナがそれを止める。
「待ちなさい!セシリー考え直して!あいつらの考えは一件正しいように聞こえる……けどあいつらのやろうとしている事は世界を破壊する事なのよ!」
しかしセシリーは無言のまま飛行竜に乗り込む。
「やめておけ、セシリーは人一倍悩んで決めた事だ……お前に引き止める権利はない……」
「けっけどセシリーは「同感だ、あいつは裏切った。もう忘れるんだ!」
その時グレバムがバチスタに命令する。
「お前を拾いにきたが、計画は変更だ。そいつらをたおせ!以上だ」
そう言うとグレバムは飛行竜に乗り込み、飛行竜とともに飛び去っていった。
「……そういう事だ。かかってこい!」
バチスタとリオン達の戦いが始まる。
ロンがバチスタを挑発する。
「この前の海賊船でボコボコにやられたのをもう忘れちまったのか?獲物を変えたからって勝てると思うなよ!」
見るとバチスタの手には円筒形の篭手がはめられ、その先端からは3本の爪が生えている不思議な武器を装備していた。
「いくぜ!−−−−−−」
剣を振りかぶり飛び掛るロン、するとバチスタは右手を伸ばしロンに向けてきた。その光景を見ていたリオンが叫ぶ。
「ロン!避けろ!」
リオンが叫ぶと同時にバチスタの手から光線が飛び出す。
「(魔法!)ラファスシードーー」
リナが防御呪文を放つも光線はシールドを突き抜けロンを襲う。
「がっ……なに?」
ロンは体をひねり光線をかする程度でとどめるものの大きなダメージを負う。
「どうして?シールドが役に立たない」
「当たり前だ!あれは天地戦争のころの武器だ!」
リオンが予想した通りバチスタの篭手は天地戦争時代の武器で魔法の防御呪文では防げない代物であった。
「その通り!今の俺は貴様らに劣ったりはせぬ、ゆくぞ!」
言い終わると同時にリオンに飛び掛ってくるバチスタ、リオンはバチスタの爪を剣で受け止める。

  ギャキッ 「受け止めたか?ならばこうだ」

   タキューーーーン

バチスタの手から放たれる光線紙一重で避けるリオンだが……
「甘い!俺の手は一つでは……くっ…………どかぁぁぁぁーーーーん…………「もう一発行くわよ!ファイアーボール!」
「くそっ はぁーーーーー」
グレバムが防御呪文を張りリナの呪文をかき消す。
「げげげ〜〜〜あいつ魔法使えるの??」
「奴はストレイライズの元神官だ!それぐらい使えて当然だ!」
ロンがリオンに尋ねる。
「副官いない今どうすんだ?司令官殿」
「そうよ!あいつには魔法を当てるのは難しいし、うかつに飛び込めばあれで撃たれる。いったいどうすんのよ」
「…………逃げろ……」
「はぁ?ちょっとリオンなに……「いいからひたすら奴の攻撃を避け続けるんだ!」
「なにをごちゃごちゃ言っている?行くぞ!」
バチスタが手から光線を連続して放ってくる。
「ほっ……たっ……わぁっ……きゃ〜〜〜〜!ナ二考えてんのよ〜〜〜〜〜〜〜〜馬鹿リオン〜〜〜」
絶叫を上げるリナだが結構余裕に避けている。
「うわっ……さっ……バッ……おいっいつまでも避け切れないぜ、一体なにを考えているんだ?」
「いいから命令に従え!」
「糞っ、ちょこまかと当たれ!っ……そこか……くっ……当たれ!……」
(もう少しだ、あと少しで)
「糞っおのれ、ちょこまかと……「いまだ行けロン!「おおおおおおおおおおおおおおぉーーーーーーーーーー」
リオンの命令でバチスタに向かって飛び上がり上から切りかかるロン。
「馬鹿めっ!これを喰らえ〜〜」

 シュウウウゥゥゥゥゥー−ーン

「馬鹿なエネルギー切れだと!うがあぁぁぁぁぁぁーーーーーーー」
ロンがバチスタの右腕を切断、バチスタは床を転がる。
「うぐぁ…………っ」
ロンは転がるバチスタに剣を向ける。
「終わりだ!」
剣を突きつけられて最期を覚悟したのか、バチスタが微笑をうかべる。
「……へへ、俺は何も話す気は無い……早く殺すんだな……」
ロンはバチスタに話しかける。
「お前達のやっている事は間違ってるか正しいかは俺にはわからない……だけど世界を破壊して新しい世界を作るなんておかしいと思う……」
ロンに続いてリナも……
「世界を破壊なんてしなくても、この世界を変える事が私達にもできるはず………そう何年かかっても……きっと……」
バチスタは二人の意見を聞いてから話を続ける。
「理想を語るのは簡単だ……問題をうやむやにして先送りにすることも……しかしだれかがやらなくてはいけないんだ……」
リオンがバチスタに……
「だれもお前達にやってくれとは頼んでいない!世界は少しずつ変えていけばいい……貴様達のやるような革命は許すわけにはいかない」

「…………やってみろ……しかし俺は信じた道を貫き通させてもらう……」

言い終わると同時に自らの頭を打ち抜くバチスタ。
目を閉じるリナ。
無言で剣をしまうリオン。
心の中でバチスタの冥福を祈るロン。
(もし、始めに出会ったのがお前だったら、俺達は仲間だったかもな……)

「ぐずぐずしている暇はない、最期の決戦の地、ファンダリアに向かうぞ!」

この駄文の作者です。まず、バチスタの武器、これは機動戦士ガンダムのMSズゴックのうでをイメージしています。
だんだん原作無視の自分でもわけわかんないストーリーになってきました。私は何も考えずバンバン書いていくので今後展開がどうなるかわかりません、(自分でも)原作で死なない人がしんだり、逆に生存したり、最悪全ての話はゆめだった事で終わらすかもしれません。
セシリーの今後は?リオンはどうなるか?また活躍の少ないリナをどういじっていくか?問題山積みの今日この頃です。







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31251第18話特に菜塩 2005/3/11 22:03:48
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第18話 世界を巻き込む騒動

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

リナとロンがなにやら話しをしている。
「まさかセシリーがあっちの方に回っちゃうなんてね……」
「本当に……まさかあのセシリーがな……ストレイライズの神官はマジメすぎんだろ」
「だからこの世の問題を見てみぬ振りはできないのかもね……」
「ああ、やつらの考えはまちがっちゃいるが完全に否定はできねえ……俺も初めてあったのがあいつらだったらリナと俺が敵同士ってこともあったかもな……」
「ちょっとあんたそれマジでいってんの?」
「冗談に決まってんだろ!それに数百年振りの目醒めがあんなガラの悪い神官のアツ〜〜イくちずけだなんて……想像するのもおぞましいわ!」
リナの顔が突然赤くなる。
「ちょっと〜〜〜あっあんたなんで知ってんのよそれ」
そこにリオンがやって来る。
「お前達……っん?お前顔が赤いぞ、熱でも出したか?」
リナは恨めしそうにリオンを睨む。
「……別に……なんか用なの…………」
「いや、たいした用じゃないんだが……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ〜〜あ リーダー、なんで俺らこんな遠くまできちまったんですかね〜〜〜」
「……なんでだっけ?」
「しっかりしてよリーダー!私達は……本当になんでこんなところにいるのよ〜〜〜〜〜〜〜」
「なんかとんでもない事に巻き込まれちまったんですかんねえ?」
「さあな?ここまで来たんだ、最期までこいつらについていくしかねえな……」
「帰るにも船代もないしね!」
「うるせぇーーそれをゆうなーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして次の日某時刻
「リオンなにみてんだ?」
突然ロンが背後からリオンに忍び寄る。
「なっなんでも無い!いいからあっちへいってろ」
「その手紙……さては女だな!」
「バッバカを言うな僕がそんな……」
「親愛なるリオンへお体は無事ですか?しっかり任務はこな…「いつのまにかっ返せ!」
リオンはロンから手紙を取り上げる。
「でっどうなんだ女とは?どこまでいった?美人か?」
リオンはしばらくして語りだす。
「……マリアンは僕のすべてだ……だが恋人では無い……」
「マリアン?ヒューゴさんの屋敷にいたあの(美乳ちゃん)?」
「なんだ貴様覚えていたのか。その通りだ……彼女がマリアンだ」
「……今回の件が終わったら告るのか?」
「いや……それはできない……そう……」
その時船員の絶叫が二人に聞こえてくる。
「大変です!前方から大船団が接近してきます!数えられません!」
「なんだと?」
「そんなばかな!アクアウィルの軍は全軍ファンダリアに向かったはずだ!」
「しかし……たしかに前方には船団が……」
その時騒ぎを聞きつけリナが駆け寄ってくる。
「なんの騒ぎ?」
「みてのとう…「前方の船団より信号、ワレコウセンノイシナシです」
理解のできない状況に困惑する一同。
「じゃあ何で戻って来たのよ!」
「……リナ、いい考えがある!」

リナは空を飛んで船団の一隻に近ずいて行く。
「わっ!魔道師か……いったい何のようなんだい?」
「おはよう!ねえねえ、私あの船のもんなんだけど、なんでこんな大船団がここにいるの?」
人の良さそうな兵士が疑問に答える。
「お嬢ちゃん、俺達はこれから戦争に行こうとしてたんだが、なんでもヤシラズオがそれを嗅ぎ付けてアクアウィルに大艦隊を派遣したらしい……」
「ヤシラズオ!それじゃあ戦争はどうなるの?」
「それは言えない。だが一部の部隊はそのまま目的地に向かっている!」
「(いってんジャン!)ありがとう。それじゃお兄さんじゃあね〜〜〜〜」

「って話よ!事態がまたややこしくなったわ」
「俺パス。考えるのやめた」
「俺もだ、もうなにがなんだかわかんねいぜ」
グリッドとロン、戦線離脱。
「その流れ事態に違和感は無い……しかし本当に一部の兵がファンダリアに向かっているのか?あそこの国は簡単に落とせる国じゃないぞ!」
「知らないわよ!私はそう聞いたんだもん!」
「しかし旦那、グレバムがファンダリアを落とそうとしている事は確かなんすよね」
「だろうが……わからん!二日後にはファンダリアの港町スノーフリアに到着する、そこで様子をみてから判断しよう。」
「あ〜〜ら。珍しく混乱してるわね」
「想像を超えた事態なんだ……予定とはちが」
「ん?予定ってなに?」
「なっなんでも無い、もう作戦会議は終わりだ!解散しろ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「さてリオン、これはどういう事かな?」
「どうやら上陸作戦は行われたようだな……しかしわからん、なぜアクアウィルの軍隊とファンダリアの軍隊が同じ場所に駐屯しているんだ?」
「上陸してみればわかるんじゃないの?もう私も考えるのパス!」
リナ戦線離脱。

「どうだったリン?なんかわかったか」
「だめ、なによりもここの兵士達がなにも知らないって言うんだから。わかったのは突然アクアウィルに攻められて、ファンダリアの守備隊が一時後退、王都からの増援と合流して圧倒的な数で町を取り戻そう、ってとこで突然の休戦命令!こんだけの軍隊がいて死者一人いないなんてわけわかんないわ!」
「どうすんだい?司令官殿。あんたに決断してもらわなきゃしょうがないぜ!」
皆の苛立ちはリオン一人に向けられる。
「……これから僕達は王都ハイデルベルクへ向かう……」
「そんで理由はなによ?理由も無く行動なんかしたくないわよ!ここの寒さ尋常じゃないんだから!」
「同感。しかしな〜〜普通戦始めるのにこんな季節に攻め込むか?これじゃ港占領しても内陸になんか攻め込めないじゃないか?」
その時リオンが声を上げる。
「…………っわかったぞ!今回のグレバムの目的が。奴の狙いはここファンダリアを占領する事じゃない!港を占領する事だったんだ!」
リオンの閃きもリナの突っ込みで終焉を迎える。
「そ・れ・で・奴はなにをしたいの?」
「…………わからん……多分王都ハイデルベルクに行けば情報がつかめるはずだ……多分……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リナ達は王都ハイデルベルクの城下町に到着していた。
「寒い、疲れた、ひもじい、いらつく、ぶつぶつぶつぶつ」
「リナ、気持ちはわかる。けど声にだすのはやめてくれ」
「ふざけんじゃないわよ……なにが王都にこれば情報がつかめるよ。ますますわけがわかんなくなったじゃないの。……なんかいったらどうなのプリオン……」
「…………言い返す言葉も無い……」
リオンが申し訳なさそうに答え、ロンが話しを続ける。
「今、ここの町じゃ戒厳令が出されてて、ハイデンベルク城のてっぺんには飛行竜がどど〜〜んだ。さらに城の中の兵士がなぜか追い出されていて今城の中はからっぽと来てる」
「城の中でなにか企んでるのはわかるんだけど……どうするのリオン?」
「…………行くしかない……多少、セインガルドとファンダリアの間に軋轢が生まれるかもしれないが……多少……」
「また城攻めか……」
「いくしかないわね……それじゃあ作戦は前と一緒でいい?」
「ああ……遠慮はいらない……派手に行け……派手に……」
決意を固めるリナ達に声をかけてくる人物がいた。
「君達なにを話しあっているんだ?」
あわてる一同。
「!!!こっこれはですね……その……」
「その?」
「だから……私達……」
「城に潜入する気があるなら助けを出してもいいが、どうする?」
「なんだと?貴様いったい……」
「どうする?助けが欲しければ私のアジトにくるんだな!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なるほど。神の眼を追って君達はここまで来たというのだな」
「僕達の自己紹介は以上だ!お前の正体を話してもらおう」
すると男はポケットからペンダントをとりだす。それを見たリオンが声を上げる。
「それは、ファンダリア王家のペンダント……」
「申し遅れた。私の名はウッドロウ=ケルビン、元ファンダリア王家の第一王子だ」
リナが驚きの声を上げる。
「王子様!私リナ=インバースと申します。前から王子の有名は拝見しております。以後お見知りおきを〜〜〜」
「……君達が知りたいのはなぜここに私がいるか?その事だろう。説明するとまずスノーフリアの港にアクアウィルの軍隊が攻め込んできて、我々は国軍のほぼすべてを救援に向かわせた。そしてガラ空きの王都に突然飛行竜が奇襲をかけてきたのだ。当然我々は彼らを迎え打とうとしたが、大臣が反乱を起し、父上を暗殺、大臣は父上のふりをして突然停戦命令を出した。私は支持者の助けを受けて命からがら城から逃げ延びてきた、そんなところだ」
その時リオンがウッドロウに質問を投げかける。
「丁寧な説明セインガルドの代表として深く感謝する。ところで王子、今回の件は納得のいかない事が多々あるが、ハイデンベルク城に天地戦争時代の遺物が隠されているとなると話は別だ!なにか心当たりはないか?」
ウッドロウがリオンの質問に答える。
「城の地下に封印された地下室がある。私はそこになにがあるか関知していないが……」
リナが割り込む。
「そこに、グレバムの最終目的が隠されている……」
「状況から間違いないだろう。そうなると一刻も早くグレバムを止めなければならない、私が城の脱出に利用した抜け穴に案内する。我々の手で奴の企みを阻止しようじゃないか」

この駄文の作者です。今回からウッドロウが仲間になりますがこの人物はゲームにも登場します。ストーリーは少しずつですが原作から違う道を進んでいます。結末はまだ自分でも悩んでいますが、感動?笑い?怒り?どれになるかわからないラストを期待して下さい。



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31253第19話特に菜塩 2005/3/11 22:05:00
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第19話 新天地戦争

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「だれもいないお城……最終決戦の感じ出まくりね」
「ウッドロウさん、ところでその地下室ってどこですか?」
ロンがウッドロウに尋ねる。
「城の地下室…「おい!あそこにだれかいるぞ!」
「なんだと!全員ここに集めろ!侵入者だーーー」
「リナ、最終決戦の感じ出まくりだな」
「まったくここまでお約束とはね……おい漆黒の翼、ここは俺達にまかせろーーーーとかいわないの?」
リナの一方的な命令に漆黒の翼は……
「ふざけんじゃねえ!だれがてめいらの為に命張らなきゃなんねいんだ!」
「そうっすよ!」
「そんなのイヤ〜〜〜〜〜」
リナが一喝する。
「いい、あんた達自分の役目わかってんの?教えてあげるわ、あんた達は「まてリナ!それ以上はやめろ、いくらなんでも酷すぎる」
ウッドロウも漆黒の翼に話しかける。
「すまないが、私達が地下へ潜るまでの時間稼ぎをお願いしたい」
「そういう事なら任せとけ!おいっ漆黒の翼逃げるぞ!」
「わかりました、リーダー」
「了解♪くらえ〜〜煙玉〜〜〜♪」

   
    どか〜〜〜〜〜〜〜ん

         モクモク
            モクモク
   
「どわ〜〜なんも見えんぞ!」
「やつらをさがせーーーーーーーー」
「飛行竜に待機してる仲間も呼んで来い!」
「うらぁーーーーーこの不良坊主ども、貴様らの相手は漆黒の翼だぁ〜〜〜行くぞ、野朗どもにげろ〜〜〜〜〜〜〜」
「待てーーーーーーーーーーーーーーー」

  どたどたどたどたどたどたどた

「……さすがウッドロウ王子、人をおだてるのが上手い」
「城の地下にはもう少し先の階段を使う、行くぞ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「待て!何者だ!」
「グレバム様より召集命令で来た。通してもらおう」
「そのような命令は聞いて無い!部隊名を名乗れ!」
「ロン〜〜あたし達の部隊名なんだっけ?」
「そうだな〜〜たしかおめで隊だったぜっとおおおりゃーーーーーー」

  ザシュ………………ドサッ…………

「フンっしょぼい芝居だな」
「うるさいわね!さっさとグレバムの所にいくわよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ここの扉の先が封印されていた部屋だ」
「この先にグレバムが……」
「ああ、本当に最終決戦の時だ」
「いくぞ!」

  ばたぁぁぁぁぁーーーーん

「グレバム!貴様の野望もこれまで……ヒューゴ?なぜお前がここに?」
「はいっ???今なんていった!」
「私の耳に間違いが無きゃ、いまヒューゴって……」

  リナ達の目の前に飛びこんできた光景はグレバムとヒューゴがなにやら話し合っている姿だった。

「ちょっとーーーなんでヒューゴさんがここにいるの?」
ヒューゴがリオンに声をかける。
「なんだ、エミリオ、ここまで来たのか?」
リオンもヒューゴに質問を投げかける。
「ヒューゴ、だいぶ計画と違うがいったいどうしたんだ?」

「???」

「!!!!!」

「くっはめられたか!」

「ちょっとリオ…「さがれぇーーー」

  ドンッ……ザシュ

「ぐっっ……リオン……なぜ……」

「ロン!ロンしっかりしてロン、なにをするのあなたは……」

ロンがリオンに詰め寄ろうとしたリナに体当たりを決め、リオンがロンを切り捨てる。

「初めから僕はこちら側の人間だ!僕はお前達を利用したまでだ」
「ふざけるなぁーーきっ「動かないで!傷が酷いわ」
「リナ君、どうやら私達ははめられたようだ……今回は分が悪い、引くぞ!」
言い終わると同時にロンを抱え、走り出すウッドロウ。
グレバムがヒューゴに聞く。
「追わなくていいのか?」
グレバムの問いに答えるヒューゴ。
「必要は無い、もはや逃げ場は無いのだからな!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(は〜〜〜は〜〜〜〜どうやら上手く巻いたようだな……)
(はあーはあーそうっすねリーダー)
(ちょっとリーダーあれ見て!)
(ん?あれは飛行竜じゃないか。どうしたんだ?」
(さっき、飛行竜の仲間も呼んで来いって叫んでたじゃん♪)
(リン、それは無茶だよ)
(いや、むしろここに隠れているよりも安全かもしれない……なんだ?)

  どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど

「いったいなんなんだ?この地響きは?」
「地震かなんかっすか」
「りっりっリーダー、あっあっあれ……」
リンの指差す方向にはハイデンベルグの町があった。
「なんだリンべつ……???なんだもしかして……」
「リーダーこの城飛んでますよ!」
「うそでしょ〜〜〜〜〜」
「とっとにかくあの飛行竜を、飛行竜を奪うんだぁ〜〜〜〜それ以外助かる道はなぁ〜〜〜〜あい」
「んな無茶っすよ」
「あ〜〜〜ん、夢ならさめてぇ〜〜〜〜〜〜」
「だぁーーーさっさと行かないと本気で飛び降りる事になるぞ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方リオンとヒューゴにグレバムは……
「なぜ、予定どうりに行動しなかった?」
「ヤシラズオに感ずかれてな、うかつであった」
「しかし、ハイデンベルク城そのものが天地戦争の遺産とは……いままでなぜ隠していた!」
「隠してなどいない、知らせる必要がなかったんだ」
その時ヒューゴとリオンの会話にグレバムが割り込む。
「説明してもらおうか、この剣士はいったい」
「……これは予定どうりでいいのか」
「ああ、予定通りだ!」
「なにをごちゃごっ…がぁあぁぁぁぁぁぁーーーっ…………ヒュっヒュー…………」バタッ
「……ここからは予定通りだ!」
「…………マリアンは無事だろうな……」
「彼女の身の安全は保障する。貴様は自分の役目を果たせ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「きけぇーーーこの飛行竜は今から出発しろとの命令だぁ〜〜〜〜」
グリッドがオベロン社の社員と思わしきものに命令する。
「しかし、飛行竜はヒューゴ様の命令が無い限り出すなと言われていますが……」
「ぐっそっそうだ、ヒューゴ様のめいれ…ヒューゴ?なんで奴の名がここで……」
「んっ(何かおかしいぞ)お前はっ「死にたくなかったら早く飛びなさい♪」
「まってよリン!まだあいつらが戻ってないよ」
「けど……」
その時グリッドが宣言する。
「俺達はあいつらを待つ……あと3分」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「くそっ……あの野朗……」
「ハサウェイ君しゃべるな!傷が広がるぞ!」

 「ダグ、ハウトー(地撃衝雷・地)」

  どかぁぁ〜〜〜〜〜〜ん

「うわぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「ウッドロウさん、ロンは?」
「大丈夫だ!君が道を開いてくれ」
「まかせてアーク、ブラス!(地霊咆雷陣・地)」

   どかぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ん

「おらおら〜〜〜〜道を空けなさ〜〜〜い、ファイアーーボール」
(恐ろしい方だ…)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「リーダー、もう5分はたってるよ、もうそろそろヤバイよ!」
「………しかたない、飛行竜を…「リーダー来ました、あいつらです。ライティング!」

  ぴかっぴかっ

「リナ君!あれを!」
「ウッドロウさん、今は空を城が飛ぼうと、リオンが裏切ろうともまずロンを安全なと「そうじゃない!飛行竜に彼らが!」
みると漆黒の翼が必死に早く来い、と叫んでいる様子が見える。

   シュウーーーーーン シャカーーーーーーーーン
「お前ら〜〜〜いったい全体どうなっているんだぁ〜〜〜〜〜〜」
「マゾッホ、ロンをお願い、怪我してるの」
「わかったっす、リカバリーーーー」

   パアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーー

「うっ……くそっ」
「リナ=インバース、リオンの旦那はどうした!」
「彼はもう仲間じゃないわ。奴がロンを…」
「さあ発進しなさい♪」
「はっはい!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「しかしこのような巨大な物が城の地下に隠されていたとは……なんだ!リナ君、ちょっと来たまえ!」
「なんですか?ウッドロウさん」
「ハイデンベルク城のあの姿を……あれは天上都市ではないのか?」
リナの目の先には空に浮かぶ城となった、ハイデンベルク城があった。
「ヒューゴにグレバムはいったい………」
「見たまえ!城の底部を!」
突然城の底部が崩れ落ち、巨大な槍のような物が姿をあらわす。
「あれはなんなの?」
「スノーフリアの上空……まさか!」
巨大な槍が突然光を放つ、光は外側から内側へと収束し、中心の槍を伝い、一つの塊となってスノーフリアに落下する。
「やめろぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

    カッ………………………………………………………………

地面に激突した光の玉は強烈な光を放ちながら、スノーフリアの港町と、アクアウィル、ファンダリア兵を消し去る。
衝撃波のあとには巨大なキノコ雲だけが残っていた…
「…………すまないっ……ファンダリアの同胞よ………」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。まず天空城、ぶっちゃけラピュタです。ついに私は世界の宮崎アニメに手をだしてしまいました。(スタジオジブリの皆さんごめんなさい)じつは原作ではここハイデンベルグでまったく違う結末がありました。それを話すととんでもないネタバレになるので説明を自粛させていただきますが、この物語はどんどん原作から違った道を進んでいます。暇だったら続きを見て下さい。

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31255第20話特に菜塩 2005/3/11 22:06:24
記事番号31223へのコメント

第20話 決戦準備

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「全軍、徹底抗戦せよ!ヤシラズオのイカ野朗を海に追い返せ!」
「おおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「大王チベリウス閣下!由々しき事態が!」
「何事だ!」
「上空に上空に巨大な城が」
「なにを言っているんだ?」
「しかし………アレです、閣下!」
「なんと!……このような事が現実に……ん?あの光は?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

軍港ハルゼー。ヤシラズオ最大の軍事基地であり同時に世界最大の軍事基地でもある軍港。
「提督!天空城がここへ向かっています!今すぐ非難を!」
「もう間に合わん!おのれ……天地戦争の再来だと……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「首相、軍港ハルゼーより入電が途絶えました……現在天空城はここ首都アイゼンハワーへ……」
「……レンズ砲により迎撃せよ……」
「ははぁ!防空隊へ、レンズ砲ビックジョン、目標の天空城に発射」
「……ガガ……了解、これより迎撃する……」

       ずどどどどどどどど

「……ガガッ……目標に命中……」

「オオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「我々の技術力の勝利だ!」

「天上人め思い知ったか!」

「ヤシラズオ、バンザーイ」

「……ガッ……なんだと!……敵に損傷一切なし!こちらへ、うわぁーーーーーーーーーーーー……ザアア……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ん?ハサウェイ君はもう大丈夫なのか?」
リナがウッドロウの元へやって来る。
「ええ王子。いまやっとお休みになりました」
「……リナ君、私の事はこれからウッドロウと呼びたまえ。それに無駄に丁寧な言葉も不必要だ」
「でも王子……」
「国民を守る事ができなかった男に王子などという言葉は必要ない……」
「……ウッドロウ、これから私達はどうすれば……」
リナの問いにウッドロウが答える。
「セインガルドに向かい、7将軍と共に天空城に乗り込み、一気に叩く……それが私の考えられる最良の策だ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ウッドロウ!セインガルドが見えてきたぜ!どうする?」
「グリッド殿はファンダリアの国旗を掲げてくれ。オベロン社の方には私の名でこちらに交戦の意志が無い事をセインガルドに伝えてもらう。今の我々は彼らから見れば敵だからな」
「わかったらさっさとやりなさい♪」
「はっはい、こちら飛行竜、ワレはウッドロウ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よくぞ戻った諸君!それにファンダリアの若き王子も」
「挨拶など結構。今の知りうる限りの情報を教えてもらいたい!」
すると将軍の一人が前に出る。
「私が説明しよう。現在天空城はセインガルド上空にてモンスターを降らせた後、どこかに飛び立った。どこかは現在調査中だ!」
「わがファンダリア以外に攻撃を受けた場所は?」
「アクアウィルは敵の攻撃を受け壊滅したらしい……そしてその後天空城はヤシラズオの重要拠点、ハルゼー、アイゼンハワー、スプールアンス、ペリー、ミニッツを敵の主砲にて攻撃、いずれもほぼ壊滅だ……」
ウッドロウがある事実に気が付く。
「なんだと!それでは現在世界の左側の軍事バランスは存在していないも同然ではないか!」
王が口を開く。
「その通り。現在あちらで他国を侵略できる兵力を持つのはカルバレイスのみ、宣戦布告はまだだがあの国が我らに味方するとは思えん!」
将軍が話を続ける。
「その通り、よって我が国は国軍の半数を仮想敵国の侵略に備えなければならない。さらに天空城より飛来したモンスターの討伐に国軍のさらに半分を現在投入している。さらに言うならばヤシラズオより提供された情報によると天空城は周囲に強力なバリアーを張っており、なみ大抵の攻撃は通用しないらしい……」
将軍がすべてを話し終わるともう一人の将軍が前に出る。
「王都防衛を担当している我が軍の守備隊の情報によると敵モンスターはどうやらレンズの力で強化した動物の類であると言う結論がでた。モンスターが絶命する時、肉体が崩れ落ち、レンズだけが残る、天地戦争のころの文献どうりだ!」
ウッドロウが声を上げる。
「我々には打つ手がないのか……」
王がウッドロウに言い放つ。
「案ずるな!現在オベロン社の技術員と王国の研究者が敵のバリアーを突破できる新型レンズ砲を製作している。しかし時間的には間に合うだろうが、肝心のレンズが足りない、そなたらの乗ってきた飛行竜がカルバレイスより飛来し、ノイシュタット、フィッツガルドのオベロン社の倉庫を奇襲し、レンズを奪っていったからな。現在世界各国にレンズの提供を呼びかけているものの数の不足はあきらかだ……」
その時ウッドロウが声を上げる。
「国王陛下レンズならあります!カルバレイスです。あそこになら大量のレンズが……」

「馬鹿をいうな!やつらが大人しくレンズを渡すわけが無い!」

「あの蛮族が力なぞ貸すものか!」

「ファンダリアの王はなにを考えている!」

ウッドロウの一言は周りのほぼ全員を敵に回したかに思えた。
「静まれ!セインガルドの王として命令する。ラムセス、そなたは飛行竜に乗り込みカルバレイスにレンズ提供の交渉に向かえ!」
王の意外な命令にあたりはざわめく。
「今は手段を選んでいられぬ!1パーセントの望みに賭けるしかないのだ!」
将軍が口を開く。
「皆も気が付いていると思うが、敵はわが国上空を通過したにもかかわらず主砲の発射をしていない、なにぶん大昔の遺物であるからおそらく故障か何かであろうが、主砲が再使用可能になるまで1月かもしれぬが、明日という事もまた有り得る。今は時間が無い。皆であの天空の殺戮者の野望を打ち砕くんだ!」

「おおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「リナ君にハサウェイ君出発だ!目的地はカルバレイス、飛行竜で半日だ!」
「ウッドロウさん俺はここに残ってモンスターを狩る。そっちの方が性に合ってる」
「私はカルバレイスに向かうわ……ロン……無茶しないでね……」
「お前こそ全面戦争の引き金引いたりすんじゃねいぞ」
「どういう意味よ!」
「まあ二人とも、我々はカルバレイスに向かう。君もここを頼むぞ」
「了解しました。新司令官殿」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おおおーーーーーーーーー」

   カンッ

     ザクッ

         ズビシュッ

「くそ……巨大カタツムリにおおムカデ……狩っても狩っても飽きが来ないぜ……」

「グリッド様〜〜〜〜向こうに巨大かまきりが……」
「馬鹿野朗!あいつの弱点は細い胸と背中からの攻撃だぁ〜〜〜〜」
「グリッド様、あちらに巨大ザリガニが……」
「奴は背中の敵を攻撃はできねぇーーーー背中に上手く飛び乗って槍でつきまくれぇーーーーーーー」
「グリッド様、11時の方向に巨大ナメクジが……」
「バカヤローーーーー塩もってこ〜〜〜〜〜〜い」
兵士に次々と指示を出すグリッドを眺めながら……
「リン、なんでリーダーここ仕切ってんの?」
「さあ?そういう性格なんじゃない?」

一方防衛本部では……
「くそ!いくら倒しても切りがない……」
「それになんだこのバリエーションの豊かさは、2軍の状況はどうだ」
「わが師団は現状を維持している……天上人め我々を実験材料にしているな……」
「いままでの情報から推測するに小型の生物は巨大化、ある程度の大きさの生物は凶悪に変化している。このままならなんとか……」
「大変です!3軍の戦線が突破されました」
「なんだと?なぜ突然……」
「そっそれは…………」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そのころリナ達はカルバレイスに到着していた。
「どうやらここにはモンスターが来てないみたいね」
「そのようだな。」
その時将軍が民間人に尋ねる。
「ここには天空城からモンスターが降ってこなかったのか?」

「モンスターだと……ばかな、偉大なる天空の神がそのような物を我々に差し向けるわけが無い!」

「そうだそうだ」

「偉大な天空の神を侮辱するなー」

「お前達よそ者はここから出て行けーーー」

ウッドロウが民衆に語りかける。
「君達が我々を恨む気持ちはいたしかた無い事は認める。しかしあの天空の城は世界を破壊し、「破壊されんのは第一大陸だけだろーーーーー」
「そうだ!天空の神が我々住む大陸を破壊するわけがねーーーーー」
「お前達、俺達にまぎれて助かろうったってそうはいかねいぞ!」
「お前達は第一大陸で滅んでいやがれ!」
ウッドロウが……
「なんと……この土地の住人達の心がこんなにもすさんでいたとは……」
とつぶやいたその時だった。
「お前達!この人達の意見も聞いてやってくれ!俺からのお願いだ!」
リナはその男に見覚えがあった。
「あんた!たしか……」
「またあったな、貧乳魔導師。こいつらはテロで瀕死の状態だった俺やダンカン、その他たくさんの人の命を救ってくれたんだ!頼む、話だけでも聞いてやってくれ」
男の演説に何人かは……
「市場のリーダーのあんたが言うなら……」
「だが、あいつらはよそ者だぞ」
「話だけなら聞いてやってもいいんじゃないか?」
その時叫び声が聞こえる。
「モッモンスターーーーだ!町の外に大群で押し寄せているぞ!」
「なんだって!なにかの間違いじゃ……」
「うわぁーーーーあいつら襲ってきたぞ!」
リナが言う。
「ウッドロウ行くわよ!」
「無論だ!将軍閣下もついて来てくれ!」
「くっ……兵よ我に続けーーーーーーーーーー」
「おおおおぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おい、あの黒い剣士だれだ?」
「さあ?しかしなんて奴だ……化け物どもを次から次えとまるで添え物切りのごとく……」

    ぎゃおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーー

「みっみんな逃げろ!ドッドラゴンだ!ドラゴンの化け物が襲ってくるぞーーーーー」
「おっおいみんな一時退却だ!魔導師部隊を呼び戦線をたてな…まて下がれというのがわからぬかーーー」
将軍の前を黒い男が突き抜ける。
「将軍、彼は傭兵です、今は我々国軍の事を……」
「しっしかし……それは人として……」

「見ろよ、あいつあの化け物とまともにやり合ってるぜ!」

「すげーなー、あんな人間この世に存在したんだ……」

「まったくだ……しかしあいつどこの部隊の奴だ?」

「さぁ?しかしこれじゃどっちが怪物かわかんないっすね……」

「あの男……彼はどこの部隊の者だ?」
「ですから彼は傭兵です。今は後退を」
「ふざけるな!セインガルド最強の第3軍が傭兵ごときに士気で劣ってどうする。皆の者我に続け!黒い剣士なんかにまけるな!」
「おおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「またあんたには助けて貰ったな」
男がリナに話しかけている。
「ええ。けど今度あったらあんたの顔一発ぶん殴るからね」
「リナ君……暴力は憎しみを生むだけだ。たとえ自らの事を否定され…「はいはい判りました。それじゃあ行くからまたね」
「おうっ!やつらのけつにぶっといビームぶち込んで来い!」
飛行竜に乗りカルバレイスを後にするみんな。
「けど、まさかカルバレイスの人達が協力してくれるとはね」
ウッドロウがリナに諭す。
「今回、リナ君のおかげでここまで穏便に済ませられたのだ……しかし天上人どもはなぜカルバレイスを……」
「どうなんだろ?」
「やつらにとって地上の人間は全員敵と言う事か……」
(セシリーとリオンはどうしてるかな……)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「勝どきを上げろ!我々の勝利だ!セインガルド王国ばんざーい」
「セインガルド王国バンザーーーーイイ、オオオオオオオオおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「全兵レンズを回収しろ。一つも残すな!」
その時将軍の一人がロンに声をかける。
「私の名はレグルスというが、黒い剣士、名前を教えてくれないか?」
「……ハサウェイ……」
「ハサウェイか。貴君には次の最終決戦についてきてもらいたい」
ロンが答える。
「もちろん付いていく。一発ぶん殴らなきゃなんねい奴がいるんでね……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。ここから人類全体VS天空城という構図が出来上がりました。ノリは映画インディペンデンスデイをイメージしてます。カルバレイスでのリナ達など原作無視、ナムコ様ゴメンなさいな、ストーリーにこうご期待ください。

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31258第21話特に菜塩 2005/3/11 22:18:34
記事番号31223へのコメント

第21話 決戦前夜

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「諸君らの働きにより、我々はついに天空城に届く槍と奴らの野望を打ち砕くハンマーを手に入れた。」
王の演説が終わると、7将軍の一人レグルスが話しを始める。
「現在飛行竜アルケオプテリクスは新型レンズ砲の装着工事をしている。徹夜の工事で明日には準備が完了する予定だ。なおアルケオプテリクスに乗り込むメンバーはセインガルドの精鋭を選抜したほか、私の判断で傭兵などの王国関係者以外の人員も加える事にした。一部の方の反論は覚悟の上だがここは世界の為紳士的な対応で迎えていただきたい。」
レグルスがメンバーを発表する。
「……以上までが王国関係のものだ。そしてウッドロウ=ケルビン王子、リナ=インバース、ハサウェイ=ノヴァを仲間に加えさせていただく。なお王国関係者以外の方には指揮系統の関係上、基本的に自由行動を取ってもらう。それでは隊長のハサウェイ=ノヴァに作戦の説明をしてもらう。」
するとリナ達に見覚えがある男が現れる。
「私が別働隊の隊長…「あっブリーフ!「だれがブリーフだ……リナ=インバースなぜここに?」
「それを聞きたいのはあたしよ!それにうちのロンが入っていないのも納得がいかないわね!」
リナがレグルスを見るとなにやら兵と話し合っている。
(私はたしかに傭兵として戦いに参加したハサウェイなる黒い鎧を着た男を加えろといったはずだ!)
(申し訳ございません。先に条件に合う人物を見つけたので名簿を全部確認する事を怠りました」
「……申し訳ないが別働隊の方はあとで私の部屋へ来てくれ……私からは以上だ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リナとブリーフ事ハサウェイ=ノヴァが話をしながら廊下を歩いている。
「ブリーフ、久しぶりじゃん!いままで一体なにしてたの?」
ブリーフが答える。
「お前に取られた剣と鎧の変わりを探して諸国を回っていたんだ……それでやっと納得がいく業物が手に入り借金を返そうと仕事をしてたらお前達が……」
リナが業物に反応する。
「なになに?業物って、すごいの?高いの?どんなのなの?」
リナの質問に答えるブリーフ。
「まあいい教えてやるからもう取らないでくれ……この剣はオベロン社が試作したレンズエネルギーを利用した剣なんだ!」
リナが首をかしげる。
「レンズエネルギー?なにそれ?」
「つまりだ、この剣は敵に突き刺す事で効果を発揮する。これだけじゃわけがわからんだろうから説明するとこの剣を相手に突き刺し、スイッチを押すと一定の間隔の衝撃を対象に与える。一定の衝撃の波がどんどん共鳴反応を起してやがてあいてを粉々にするぐらいの破壊力を作り出すんだ!」
「???難しいね、ところで使えるの?」
「それがさっぱりだ……突き刺さなきゃ効果は無いし、対外の敵は斬るだけで終わる。しかもレンズを使わなきゃ超振動攻撃はできないから、そうやたらに使えない……試作段階で放棄されるわけだ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そうか、君達二人とあの男の出会いはそんな事だったのか」
「はい……あの女のせいで俺もブリーフも酷い目に会ったんですよ……」
ウッドロウがロンに聞く。
「君達がいままでどんな旅を続けてきたか知りたいな。よかったら話てくれないか?」
ウッドロウにいままでどんな苦労があっていろいろな出会いがあったかを説明するロン。
「……でなんとなくハイデンベルグにいったらウッドロウさんに初めて出会ったんです……」
「なかなか……しかし君の話を聞く限り例のリオン君が君達を裏切るとは私には納得がいかない…「奴は裏切り者だ!奴は俺の手で殺す……それが仲間を捨てた奴への……」
「まあ興奮するな。こう考えて見てはどうだ?彼はなにか理由があってヒューゴに従わざるをえなかった……それがなにかは彼に聞いてみなくては解らないがな。さあレグルスの部屋へ入ろう。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「皆揃ったようなので話を始める。今回我々は敵天空城に飛行竜アルケオプテリクスにて襲撃、搭載した新型レンズ砲で敵のバリアーを破ったのちに上陸、内部から破壊する。」
「その破壊する為にはどうすればいいのか?」
ウッドロウの質問にレグルスが答える。
「緊急で試作したレンズ爆弾を我が工兵隊が仕掛ける。一発当たり150万ガルドの爆弾だ、天空城を粉々に出来るだろう」
リナが呻く。
「ひゃっ、150万ガルド……」
「そんなのアルケオプテリクスにくらべればたいした事じゃない」
「それはいくらなのよ……」
「推定1500億ガルドだ」
「…………マジで…………」
「ああ、今回の作戦で我が軍は3年間予算無しだ!」
ウッドロウが脱線した話を終わらせる。
「レグルス殿、作戦の説明を続けて貰おう」
「すまない。それで君達には工兵隊の作業時間を稼ぐいわばオトリになってもらいたい。できるだけ派手にいってくれ」
「リナが得意だよな!そういう事」
「うるさいよ!ハサウェイ君!」

「なんだ?」

「悪かったな!」

「……もう一つハサウェイ君が二人いる問題だが……」
リナが結論をだす。
「お前は今からブリーフよ!」
「ふざけるな!なんで俺がそんな名前で呼ばれなきゃなんねいんだ!」
ウッドロウがブリーフの肩を叩く。
「君の気持ちは判る……しかし指揮系統の混乱を犠牲にする事はできない……あきらめてくれ」
「…………わかったよ……俺は今からブリーフだ……」
「これですべての説明は終わったな。君達は当日自由に行動して貰う。世界の命運は君達に掛かっている。以上解散だ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ロン、起きてるの?」
リナがロンの所にやって来る。
「リナは寝ないのか?」
「私、なんか興奮して寝付けなくて……別にへんな意味で興奮してんじゃないからね!」
「明日は思う存分暴れられるからだろ!」
「ったく」
「それにしても見たかリナ?メンバーの名簿。ブリーフの奴ブリーフ=ノヴァって名前になってたぜ!」
「ぎゃっっははははははは。それマジ?」
「ほんとオオマジで!大笑いもんだぜ」
「…………私達がであってまだ1月ちょっとしか経ってないんだよね……」
「ほんと、自分でも信じられねえ」
「それがこんな事に巻き込まれて、挙句世界の命運は君達に掛かっている、ですって」
「………本当に信じられないな……」
「信じられないといえばアルケオプテリクスよ!1500億ガルドなんて想像もつかないわよ」
「爆弾一発150万、レンズ砲に700億、ノイシュタットで見た子供に恵んでやりたいよ」
「本当に私がやればただで爆弾一発分ぐらいお見舞いしてやるのに……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「フィッツガルド南東の沖合いに天空城確認!出撃命令が出ました!」
「皆の者出撃だ!今回の戦いに我々地上の民の未来が掛かっていると思え!」
「おおおおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
リナ達が話している。
「しかしこの飛行竜ほ〜〜〜んとブッサイクね〜〜」
「同感。これは酷い……」
「強引にレンズ砲を取り付けた結果だ!皆行こうではないか!」
「は〜〜〜〜い(×3)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「前方に天空城確認。新型レンズ砲の照準完了。」
「現在レンズエンジン稼働率120%。エネルギー臨海点突破まで1分」
レグルスが頭の中で考える。
(この新型レンズ砲が敵のバリアーを破壊できなければ上陸作戦はできない……我々の力が敵に勝ればいいが……)
「レンズエンジン臨海点突破!いつでも発射出来ます」
「レンズ砲発射!目標天空城」
「レンズ砲ってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

   ガガガガガガガガガガがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「レンズ砲発射!……だめです、シールドを破れません!」
「エンジン温度上昇!」
「レンズ砲あと20秒しか持ちません!」
「っくそ。あと少し破壊力があれば……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「わぁーーーーーー風がこんなに強いなんてきいてないわよーーーーーーーーーーー」
「俺が支えてやるからしっかりしろ!」
「リナ君、君にすべてがかかっているんだ頑張ってくれ!」
「わかったわよ。黄昏よりも昏きもの……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「もうエンジンが持ちません!」
「飛行竜、高度維持困難です!」
「ここであきらめたらすべてがお終いだ!最期まであきらめるな!」
「別働隊が魔道援護開始!……やりました!奴らの援護射撃でシールドは砕けました!」
「突撃しろ!天空城に乗り込むんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「おおおおおぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よっおっーーーーーーーーーーしゃぁーーーーーーーーーーーーー!」
「やったぞリナ!」
「この天才美少女魔導師リナ=インバースに不可能はなぁ〜〜〜〜〜〜〜い!」
「よっ!ドラマタ!」
「うるさいわね!」
「リナ君、敵の砲台がこちらを狙っている。艦の中へ」
「了解ウッドロウ!」
「いくぞ!敵の本拠地はすぐそこだぁーーーーー」
「了解、ブリーフ隊長!」
「…………………………………………………………」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「右主翼被弾!」
「左舵効きません!」
「前方より飛行型モンスター!」
「ぐぐやむ終えん……これより飛行竜アルケオプテリクスは敵天空城に強行着陸を行う!うまく着陸するんだ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…………いった〜〜〜〜〜〜〜い、なんて着陸すんのよ」
「まあいい、ハイデンベルク城に帰ってきたぜ!」
「懐かしいが、今はそんな事をしている暇では無い!皆行くぞ」
「おおおおぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。ついに上陸天空城(ラ○ュタ)RPGのノリで最終決戦の場に到着したリナ達は果たしてどのような敵と出会うのか?はたまた鍵が必要な扉を魔法で破壊はしないのか?リオンはどうなるか?すべては私次第です。(神になった気分の危険な作者より)

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31260第22話特に菜塩 2005/3/11 22:27:34
記事番号31223へのコメント

第22話 それぞれの正義

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

リナ達は見覚えのある場所に来ていた。
「前に来た時はここが旅の終点だと思ったのにな」
リナも言う。
「本当。まさか最終決戦の舞台の入り口とはね」
ウッドロウも言う。
「城の地下にこのような巨大施設があるとは想像もしていなかった。恐らくバリアー発生装置はこの下にある。潜ろう。」
「しかしこの死体はだれだ?」
ブリーフの問いにロンが答える。
「グレバムとか言うストレイライズの司祭だ。こいつもヒューゴに騙されたんだろ……」
「セシリー……無事だといいけど……」
リナがかつての仲間を心配する。
「彼女はヒューゴに騙されている。今彼女を救えるのは我々だけだ。時間が無い、先を急ごう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ブリーフ!いったいどうすんのよ!」
リナ達が扉の前でなにか言っている。
「ブリーフ君、提案があるんだが、ここは二人ずつに分かれて探索をしようじゃないか。どうやらこの扉はパスワードを音声入力して開けるものらしいからな」
「ちょうどいいことに左右に道が別れてるしな」
「俺とウッドロウさんが左に行く。残るお前達は右を調べてくれ」
「了解!いくぞリナ」
「二人とも気をつけてね!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天空城の内部を探索するリナとロンに突然声がかけられる。
「ココカラタチサリナサイ……タチサラナケレバイノチノホショウハデキマセン」
声の方向を見ると、扉を守る、機械歩兵がたたずんでいた。
「げげげ〜〜〜〜あれって資料に載ってた機械歩兵じゃないの!」
「なんだそりゃ?」
リナがロンを叩く。
「資料をみろーーーー。あいつはただの人間だけど着ている鎧は天地戦争時代のテクノロジーの塊よ!レーザーの二発三発は覚悟して」
機械歩兵がさらに話しを続ける。
「ワルイコトハイイマセン……ワタシハアナタタチトタタカイタクハアリマセン」
リナが前にでる。
「ふざけんじゃないわよ!立ち去れって言われてはいそうですかって言うと思ってんの!この…「もういい、やめろ!」
ロンがリナの口を塞ぐ。
「俺達はここから立ち去る気はありません、ミレーヌさん」
リナが驚き、声を上げる。
「!!!なにいってんのよ。ミレーヌが…」
その時、機械歩兵の顔を覆う装甲が音を立て開く。

  プシューーーーーーーーーーーーーウウゥゥ

「なんで私だと気が付いたの?」
ミレーヌの問いにロンが答える。
「なんとなく。喋り方にミレーヌさんの優しさが滲み出てますよ」
ミレーヌが自分がなぜここにいるかを語る。
「ハサウェイさん……私は……私はこの世界を変えたいの!今の世界の仕組みじゃいつまでたっても本当の平等は手に入らない!誰かが変えなければこの世界は変わらない、そうたとえそれが世界を破壊して新たな世界を作る事でも……」
「それは間違っている!」
ロンが声を上げる。
「あなたにはわからない!……理想に破れた人の気持ちを……」
リナも自分の意見をぶつける。
「わからなくて結構よ!あんた達のやってる事はただの殺戮、私はあなた達を絶対に許さない!」
「……ミレーヌさん、あなた達の考えは確かに正しい所もある、けど今回の事件で多くの人が命を落とした……その命を落とした人達に世界を変える為に死んでくれなんていえたか?言える訳が無い!ミレーヌさんのしている事は間違っている!この世界は俺達の手で変える事がきっと出来るはずだ!世界を滅ぼそうとしているあなたを俺は許す事が出来ない」
そこまで言うと剣を抜くロン。
「俺は言葉よりこいつで語りかけるほうが得意だ!リナ今回は手を出すな!」
機械歩兵のミレーヌに突撃するロン。
「こないでぇーーーーーーーーーーーー」
両腕からレーザーを乱射するミレーヌ。そのレーザーを避ける事無くまっすぐ突撃するロン。ミレーヌの前まで走りより、三角飛びの要領で飛び上がりミレーヌの首筋に剣を突きつける。
「………………………………………………」

   ブウウウウウウウーーーーーーーーーン

突然の謎の音にリナが叫ぶ。
「ちょっと、この音はいったい……」

 キューーーーーーーーーーーーーーーーーーーー−ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

ロンが推測する。
「……恐らくこいつの主砲だろう……目標はおそらくフィッツガルド……イレーヌさん、また人が大勢死んだ……富める人に貧乏人……罪深い人達に善人もみんな突然死んだんだ……」
「だっだけど……だけどそれは……」
「これがイレーヌさんの望みなのか?ヒューゴはまた撃つ。次の目標はセインガルド、その次はあなたの街ノイシュタットかもしれないんだ!」
「けっけど…それは……」
「これがあんた達のやっている事だ!意地悪してた子供、貧乏人の子供みんな死ぬんだ!」
「言わないでぇーーーーーーー」
叫び声を上げるミレーヌにさらに言葉をぶつけるロン。
「みんなまとめて死んじまうんだ!」
「そんな………そんなつもりじゃなかったぁーーーーーー………こんな…こんなはずじゃなかったの……けどほかに…ほかに方法がなかったの、わぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー………」
泣き出すイレーヌに優しく話しかけるロン。
「………イレーヌさん、今なら間に合う。間違った方法で世界を変えなくてもノイシュタットで見たあなたならそれがきっと出来る」
「………優しいのねハサウェイさん………けど…私はもう戻れない!」
突然腕のレーザーを自らに向けるイレーヌ。
「あなた達の新しい世界を……」
リナが叫ぶ。
「イレーヌさん、やめて!」

  チィィィーーーーーン

「………なぜ?……そんな硬質合金のアームが………まさか…」
自らの生涯に幕を下ろそうとしたイレーヌの機械歩兵の両腕をロンが切り落とす。
「あんたを殺したらノイシュタットの人達に俺が殺されちまう……知ってたか?あんたのファン結構多いんだぜ!」
「イレーヌさん…私にはわかる…あなたにはきっとみんなが笑って暮らせる世界が造れるわ……そうこんなものに頼らなくても…」
リナがさらに話を続ける。
「城の入り口にセインガルドの飛行竜が待機しているの。隊長のレグルスさんはいい人だから事情を話せば乗せてくれるわ」
その時イレーヌは覚悟を決め情報を語りだす。
「………「かくめい」………それが最深部につながる扉のパスワード………」
「それがそれがわかれば……リナ、ブリーフと合流するぞ!」
「ええ。時間が無いわ、早く行きましょう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ウッドロウとブリーフはある人物と対面していた。
ウッドロウが言い放つ。
「邪魔をするのであれば我々は容赦はしない。君達が間違っている事はもはや明白な事実、それでもなお偽りの理想を追い求めるならあなたには死んでもらう」
「いいえ。私は自分の考えが間違っているとは思っていません!」
ブリーフが言う。
「ウッドロウ王子、これ以上の説得は無理だ!さっさとかたずけよう」
「しかし…」
「私の理想の邪魔はさせません!フレアーーアローーーー」

  どかーーーん

「おいっウッドロウ!あいつ仕掛けてきたぜ!」
「しかし、聞け!お前達は………」
「あなた達の声は聞きたくありません!風よ、赫き炎よ、我が手によりて雷となり、裁きの力を解き放て ディグ・ヴォルト!(雷撃破・風)」

  ずばばばばばーーーーーーーー

「くっこれまでか……ブリーフ殿、やむ終えんいくぞ!」
そこまで言うとウッドロウは弓を構え女めがけ矢を放つ。
「ああああーーーー」
矢はあっさりと女の足に命中する。
「やったぜ!ウッドロウ王子止めを!」
「待つんだ!……私には君達の考えを理解する事はできない。君達がやっている事はただの破壊行為に過ぎない!天空の彼方から我々を裁き新たな世界を作る?笑わせるな!君達は神にでもなったつもりか!」
ウッドロウが感情をむき出しにして女に言うと女も……
「この世に神は存在しません!神が存在しなければ私達が世界を変えなければならないのです!」
その時ウッドロウが女に聞く。
「……もしかしてあなたの名はセシリー=フェアチャイルドと言うのではないか?」
女が驚いた様子で、
「なぜそれを?」
「あなたのかつての仲間のハサウェイ君から君の事は聞いている。あなたの事は人格者だと絶賛していたが……」
「私は彼らを裏切りました。そのような事をいわれる価値はございません!」
ウッドロウが話しを続ける。
「彼らは裏切り者であるあなたの事を誰も悪くは言ってはいない。皆、君の考えは立派、ただ道を間違えただけだと言っている」
「私は……私は……」
「それに知っているか?大司教グレバムはヒューゴに殺されていた」
「そんな!グレバム様が…うそです、そ…「君達は利用されていただけなんだ!いい加減めを覚ますんだ!」

  ブウウウウウウウーーーーーーーーーン

「おいっウッドロウさん、これはなんの……」

    チィィィーーーーーン

「……主砲の修理が完了したのだろう……フィッツガルドが消えた……」
その時セシリーが声をあげる。
「そんな!フィッツガルドは経済都市です。私達は世界の軍事拠点を…「これがヒューゴのやり方だ!奴は君達の理想を利用しただけなんだ!今なら間に合う、我らと共にヒューゴと戦うんだ!」
セシリーはしばし考え自らの謝った理想に気が付く。
「そうです……私達は利用されていただけのようです……」
「その通りだ。共にヒューゴの野望を打ち砕こうではないか!」
「それはできません。私は取り返しのつかない事をしてしまいましたから……」
するとセシリーはナイフを取り出し自らの首に突きつける。
「私にはこうするしか…「ばかな真似はよせ!ここで死んでなんになる!」
「これが神の教えに背いた私の償いです」
ウッドロウが話しを続ける。
「神の教えだと…馬鹿を言うな!アタモニ神がいつ罪を犯した者は自ら命を絶てと言った!私は自分で言うのも難だが敬謙なアタモニ神教の信者だ!それにアタモニ神は慈母神、アタモニ神は君が自ら過ちに気が付き改心するのをまっているのではないのか!」
ウッドロウが一気にセシリーに言葉をぶつける。
「……教科書どうりの回答ですね……けど今の言葉、私の心になにより響きました…ウッドロウさん、私もヒューゴを倒します!」
「しかし、傷は大丈夫か…」
「かすっただけです。この奥にバリアー発生装置があります。解除の方法は私が知っているのでいきましょう」
「いこうぜ!もたもたしてたら主砲がまた発射される」
「ああ、急ごう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ここと同時にこの奥にある同じ端末に「MIO-KOC」と入力し、バリアーを解除するを選択すればバリアーは解除できます。」
「わかった。あなたはここで端末の操作をしてくれ。ブリーフどの行こう」

  プシューーーーーーン  シャカーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

「これがそうか、ウッドロウ王子入力を頼みますぜ」
「よし…「MAO-KOC」……入力完了!」

   プウーーーーーーン プウーーーーーーン

「なっなんだ?まさかあの女、俺達を…」
「すまない。私のミスのようだ」

  シンニュウシャヲカクニン、デイリグチフウサ、ガーディアン(守護神)システムキドウ

「ガーディアンシステムだと…そんなの資料になかったぞ」
「資料に無いだけであろう!来るぞ!」
すると地面の一画が突然飛び出しそこから機械で出来た人間が出てきた。
「なんだこりゃ?」

 セシリーです。ガーディアンシステムは完全自立思考型の対人攻撃システムです。レーザー、グレネードなど各種装備を搭載しています。

「天地戦争のテクノロジーがここまで進んでいたとは……」
「ウッドロウ王子来るぜ!」
ガーディアンが腕からレーザーを放ってくる。二人はそれを避ける。ウッドロウは地面を転がりながら矢を放つ。

  ひゅーーーーーーーーーー……カンッ

「くっ……矢が効かない…どうすれば…うわぁーーーーーー」
ウッドロウのそばにグレネードが着弾してウッドロウが吹き飛ぶ。
「王子ぃーーーーーー」
「大丈夫だ……セシリー殿奴の弱点は?」

  稼働時間が20分間しかない事以外は弱点はありません!

「なんだと!20分も避け切れん」
「どわぁーーーーーーー………はぁはぁ……」
「しかたない!逃げまくるぞブリーフ殿!」
「逃げるくらいならっーーーーどうりゃーーーーーー奥義滅殺怒豪撃ーーーーーーどわぁーーーーーー」
ガーディアンに飛び掛り奥義を決めようとしたブリーフにガーディアンの背中のプラズマビームが襲う。
「ブリーーーーーーーーーフ!」
「はぁはぁ…オベロン社製のエネルギーを通さないラバースーツ(ブラック)を着てなかったら死んでいたわ……」
「………ならば!ブリーフ殿!あれを使えば奴を倒せる!」
「しかし…うかつに飛び込めばまた吹き飛ばされる」
「私が囮になる!」
言い終わると同時にウッドロウがガーディアンに飛び込む。
「おおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ウッドロウの後を低出力レーザーが追い、後ろの壁にミシン目のような後をつくる。
「いくぜぇーーーーーーー奥義天空彗星斬ーーーーーーーーーーーーー」
叫び声と共にブリーフが飛び上がりガーディアンに剣を突き立てる。
「まだだぁーーーーー超振動システムスイッチオン!」
ブリーフがスイッチを押すと剣が目にも留まらぬ速さで小刻みの振るえだす。

   ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ

「くそっあと少しだ!」

  ブブブブッ……バァァァーーーーーーン……シュウウウウウウウゥゥゥーーーーーー

ガーディアンは突然爆発して白い蒸気を噴出し動きを止める。

「はぁぁっはっはっはーーーーーーー1回5000ガルド分のレンズを使った攻撃思い知ったか〜〜〜〜〜〜〜」
「はぁはぁ…なんとかなったか……すまないが次は君がやってくれ……機械は苦手なんだ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。シリアス系の話は書いてて体力の消耗が激しいです。私はこの話をハッピーエンドで終わらせるつもりではなかったのですが、結局2人とも生かしました。特にミレーヌさんはこの戦いのあとに必要と判断して生存コースを選択させました。続きをどうぞ




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31261第23話特に菜塩 2005/3/11 22:38:55
記事番号31223へのコメント
第23話 リオン・マグナス

※この作品にはスレイヤーズ、家庭用ゲームソフト テイルズ オブ デスティニーとその関連商品の物語と話の内容が重なる部分が多々あります。今後両作品を鑑賞またはプレイする予定の方、物語のあらすじを知る事によって不愉快な思いを感じる方はこの作品を見るのを止め右上の×ボタンの左クリックをお願いいたします。

「ったくあいつら遅いぜ」
「たしかに、時間が無いと言うのに………っん?やっと来たようだ!」
リナとロンが走ってくる。
「二人とも〜〜〜〜おまた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ってセシリー???なんでここに」
「彼女は今は味方だ!バリアーを解除できたのも彼女のおかげだ!」
「皆さん、いろいろと申し訳ございません……」
リナが言う。
「うんうん。謝らなくていいの、私達仲間じゃん!」
「俺も同じ意見だ!ってことでいろいろあって遅れました」
「それはかまわない。ところでこの扉の家具鍵は手に入れたか?」
リナが自信満々に言う。
「当然!パスワードは「かくめい」よ!」
「そうかなら隊長の俺が……ポチッとな…」

  ……ガガッ……音声認識システムです。パスワードを入力して下さい。……

     「かくめい」

  ………認識完了……ロック解除……

   ピィーーーーーーーーーー    ガチャッ

そこでウッドロウが皆に話す。
「我々は目的のバリアーは解除した。ここは大人しく飛行竜に戻るべきではないか?」
皆がウッドロウのもっともな意見に賛成を示す中ロンだけが反対する。
「戻りたい奴は戻れ!俺はリオンに俺らを裏切ったわけを聞かなくちゃなんない!」
「しかし……」

  ドカァアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

       どかぁぁぁぁぁぁァぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

「なっなによ?」
「爆発があったらしいな」
「俺らごとふっとばすきかよ……いくらなんでも酷いぜ」
その時通信が入る。

   ………ガガッ……別働隊へ……作戦失敗だ……工兵隊が敵に囲まれ全滅した…今の爆発はおそらく敵と心中したのだろう……

「了解だ!これより我々は天空城最深部に潜入し、コントロールシステムなり主砲を使用不能にする。ブリーフ隊に任せておけ!」

  ………ガガッ……すまない…期待している………

「さて、これでみんなで最期の戦いに挑めるわね!」
「ああ……行くぞ!」
「おおおおおぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天空城最深部に向かうブリーフ隊、そこに待っていたのはやはりリオンであった……

「貴様らがここまで来るとは予想していなかった…だがここから先は誰一人通すわけにはいかない!」
「リオン!」
「リオンさん、考え直して下さい!」
その時ロンが前に出る。
「聞かせてもらおうか……お前が俺達を裏切った理由(わけ)を!」
リオンに言い放つロン。
「………お前達に……お前達なんかに関係は無い!いくぞ!」
リオンはそう言い放つと剣を抜き、リナ達に襲い掛かってくる。
「さっきいった通り、俺にまかせてくれ!」
ロンが前に飛び出し、リオンとの一騎打ちが始まる。

「お前に僕の気持ちがわかる訳が無い!」

「そんなもん知るかぁぁーーーーーーーーー」

            キィィィン…………カラン カラン……

勝負はあっけなくついた……切りかかってくるリオンの剣を根元からロンの一撃が砕く形で……
ロンはリオンの目の前に剣を突きつけながら命令する。
「俺達を裏切った理由を話せ……」
リオンは悔しそうに唇をかみ締めるも、ことを話しだす。
「………マリアン……マリアンの為だ……」
「………………………………………………」
「彼女は難病を患っている……彼女が生き続けるには特殊なレンズを利用した治療を受けなければならない……だが恐ろしく金の掛かる治療だ、僕は治療費用の捻出を条件にヒューゴの操り人形になったんだ…」
ロンがリオンに言い放つ。
「いいたい事はそれだけか……だが裏切り者は許すわけにはいかない!」
突然ロンはリオンに剣を突き立てる。

        ザシュ………

    「ガッ………………ハッ………」

「ロン!あなたなにを………!」
「ハサウェイさん!」
「………………………」
ロンがリオンに言う。
「………リオン、マリアンはセインガルド王国に面倒を見させる……彼女の事は任せろ………」
「………………フッ………………………………………………………………………………」
リオンはそれを聞くと笑みを浮かべ死んで言った。
リナがロンの元に駆け寄り張り手を喰らわせる。

   バシィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

「あなた……あなたは………ひっく………自分が………」
張り手を喰らったロンは語りかけるとも独り言とも読み取れる声で語りかける。
「………リオン……マリアンのいるフィッツガルドはもう無いんだよ……俺…モンスター討伐のときフィッツガルド近郊にいてな……マリアンにはなし聞いたよ……お前の事、心配してたぜ……」
「………ロン………」
ウッドロウがリナに話しかける。
「………リナ君、リオン君はハサウェイ君に「マリアンは自分のすべてだと」以前話していたそうだ……」
祈りを捧げるセシリー。
「偉大なるアタモニ神よ…この罪深く悲しき男をどうかアナタのもとへ導きたまえ………」
ブリーフも自分の意見をつぶやく。
「この男は、生きる目的を失いかねない事実を知らないまま死んだほうがよかったのかもな………」
リナにウッドロウがさらに話しかける。
「リナ君、きっとリオン君はマリアンと天国で幸せに暮らしている………これが正しいのかはわからないがリオン君は事実を知れば恐らく生きていく事はできなかったであろう……ハサウェイ君が一番苦悩しているんだ、彼を責めないでくれ………」
「こんな……こんな悲しい事って……」
ここまで言うといままでその場に座りこんでいたリナが立ち上がる。
「私は………私は絶対にヒューゴを許さない………」
皆がリナに続く。
「ヒューゴはもはやすべての人類の敵です!もう迷う事はありません!」
「ああ、そのヒューゴとかいう野朗、俺も絶対にゆるせねぇ!」
「私は今、初めて心の底から人を憎んでいる……あいつはもはや生かしてはおけない……」
「俺もだ……奴はこの世界すべての敵だ……」
「皆!悲しんでいる暇は無い!最期の戦いだ!ヒューゴをこの世界の悪魔を倒すんだ!」
「おおおおぉぉぉーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。以前雲黒斎が一番かわいそうなキャラだといいましたがこのリオンも負けていません。彼を殺したロンは一体どんな気持ちだったんでしょう?書いてた私にも最期までわかりませんでした。
鋭い方は以前ヒューゴがリオンの事をエミリオと言っていたのにきずかれたかと思いますが、この謎は原作をプレイしていただけば解けます。奥深いストーリーを感じていただければ幸いです。
次回神の眼を巡る騒乱最終回!次をお読みください。

 
 




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31262神の眼を巡る騒乱 最終回 天空に散る特に菜塩 2005/3/11 22:44:30
記事番号31223へのコメント

「天空城での戦いはどうなっておる!」
王が大臣を怒鳴りつける。
「はっ。現在レグルス将軍率いる「殴り込み部隊」は敵無人兵器との激しい戦闘で飛行竜アルケオプテリクスの防衛に精一杯の状況です。工兵隊の爆破作戦は失敗しました……」
その時伝令兵が作戦会議室に入ってくる。
「たっ大変です!天空城がっ天空城がここダリルシェイドに向かってきています。」
「なっなんだと!」
「我々はどうすれば!」
「すぐに避難を!」

「だまれぇーーーーーーーーーーーーーーーーー」

王が慌てる大臣を一喝する。
「民を捨て逃げ出す事など許さん!最期までレグルス達を信じるのだ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リナ達は最期の扉の前にいた。
「この先にヒューゴが……」
「最期の決戦だな」
「ヒューゴを倒しましょう!」
「無論だ!皆行くぞ!」

  ばたぁぁーーーーーーーーーーーーーーん

神の眼を中心に置かれた部屋でその男はたたずんでいた。

「ほう?リオンの奴は死んだか」
リナが叫ぶ。
「ヒューゴあたしはあなた…「待て!リナ君!」
リナの声を途中で遮るウッドロウ。
「聞かせて貰おうかお前の正体を。お前がこうも次々と天地戦争時代の力を復活させられた理由を、この邪悪な力で何を考えている」
ウッドロウがヒューゴに問いかけるとヒューゴがこう答える。
「我は復讐する意志なり!」
意味不明な事を言うヒューゴにウッドロウがさらに問いかける。
「訳のわからぬ事をぬかすな!お前の計画とは一体なんなんだ!」
ヒューゴが語りだす。
「この計画が始まったのはこの男ヒューゴが考古学者として私の眠る報復基地を発掘に来た時からだ。私の正体は天地戦争時代天上軍が地上軍に破れた時、世界を破壊する為につくられた基地の電子頭脳だ!戦争が終わった時基地はまだ未完成なるものの、私は存在した。そして地上軍からも天上軍からも忘れ去られ長い時が過ぎこの男ヒューゴに発見された。私はこの男に知識を与え、服従させ、そして簡単な光の点滅と色の変化を利用した催眠術でこの男に私をインストールする事に成功したのだ!」
皆が騒ぐ。
「なんですって?それじゃあこいつにとって地上に住む私達は…」
「みんな敵って事か」
「あいつは人類の絶対的な敵ですわ」
「信じられねえ!こんな事が本当に……」
ウッドロウが叫ぶ。
「貴様こそまさに天地戦争の亡霊……私はこのような事をする者を人間とは思っていなかったが、まさか報復兵器とは……」

  ブウウウウウウウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

「まさかこの音は!」
報復兵器が言う。
「その通り!これは愚かなる地上人を滅ぼす神の矢だ!はぁっははははーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「アルケオプテリクスより通信です!」

  …………ガガッ……我飛行竜アルケオプテリクス、これよりレンズ砲にて敵主砲を撃破する…………

「おおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「レグルスがやってくれたぞ!」

「我々は助かるんだ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「エンジン出力限界です!」
「新型レンズ砲発射準備完了!」
「将軍!いつでもいけます!」
「諸君、よくやってくれた。これよりレンズ砲にて敵主砲を破壊する……ってぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 ……………………………………………………………………

「?レンズ砲発射!」

 ……………………………………………………………………
            
「どうしたレンズ砲発射だ!」

  ……ガガッ……だめです。新型レンズ砲発射不能!……

「なんだと!修理は出来るか?」

  ……だめです……ガッ……不可能です……

「将軍!一体どうすれば?」
「……総員脱出ポッドで脱出せよ!」
「しかし……」
「命令だ!早くしろぉーーーーーーーーーーーーーーーー」

  ……総員脱出ポッドにて脱出せよ……総員脱出ポッドにて脱出せよ……

「将軍!全乗組員脱出に成功しました」
「お前達もすぐに続くんだ!」
「私達もついていきます!」
「一緒に行かせて下さい!」
「命令だ!脱出ポッドにて脱出せよ!」
「……了解しました………………」

「我飛行竜アルケオプテリクスは敵主砲に体当たり攻撃を行う。」
  
  ……ガガッ……ならん!セインガルド国王の命令だ!…………

「……私は国王陛下に感謝したい……カルバレイス出身の孤児である私をセインガルド王国騎士団に入隊させていただいたばかりでは無く、将軍などという位をいただいた事を。今その恩を返させていただきます」

飛行竜は敵の主砲に向け速度を上げていく。

「天地戦争から黄泉返りし悪魔の兵器よ……貴様のような汚物にこの国を…愛する人々を奪われてなるものか……セインガルド王国に栄光あれぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ……ガガッ……セインガルド王国に栄光あれぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーバッ…………ザァァァァァァァァァ…………

「………………………………………………」

「………………………………………………」

「………………………………………………」

沈黙する会議室に伝令兵が入ってくる。

「報告します!ダリルシェイド上空で飛行竜アルケオプテリクスが敵主砲に体当たりを敢行!敵主砲は大破しました……」

「オオオオオオオオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「セインガルド王国ばんざーーーーーーい、レグルス将軍バンザーーーーーーーーーーーーーーーい」

「レグルス将軍ばんざーーーーーーーーーーーーーい」

「ばんざーーーーーーーーーーい、レグルスバンザーーーーーーーーーーーーーーーーイ」

「…………世界に発表せよ。カルバレイスより生まれた7将軍の一人レグルスがこの国を、世界を救ったと」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   ブウウウウウウウッッッ……………………

「???なぜだ!なぜ神の矢が地上を……ガァッ?……バタ…………」
「貴様の声などもう聞きたくも無い!」
ウッドロウが報復兵器に矢を放ち、天地戦争の亡霊は今消えたかに思えた…………

  ブウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン  ブウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

  ………自爆命令が出ました………自爆命令が出ました…………天上軍の兵士は至急脱出ポッドにて脱出してください…………

「くそ!最期のワナか!」
「ここは危険だ!すぐに避難するぞ!」
「待ってください!」
セシリーが突然皆を呼び止める。
「待ってください!ここが自爆すれば神の眼が融合反応を起しあたり一面…軽く半径100kmが吹き飛んでしまいます!」
セシリーの一言に……
「私に任せなさい!ドラグスレイブで吹き飛ばしてや「そんな事したら神の眼が融合反応を起しちゃいますよ!」
「じゃあどうすんのよ!」
「俺に任せろ!「だめです!剣で壊したりなんかしたら融合反応が起こんなくても私達が吹き飛びますーー!」
「セシリー殿なにかいい案がないか?」
「少しの衝撃で粉々にすることができれば……」
ロンがきっぱり言い放つ。
「無理!」
「だぁーーーーーあきらめるなぁーーーーーーーー」
その時ブリーフが言う。
「俺にまかせろ!」

「ブリーフ!お前の事は忘れないぞ!」

「アナタは私達の心に生き続けるわ!」

「君の尊い犠牲を忘れない…………」

「ブリーフの魂に祝福を……」

「だれが貴様らの脱出した後 神の眼と心中するといった!そんなのゴメンだわ!俺の持つ剣の超振動攻撃なら神の眼を粉々に出来ないか?」

セシリーがしばし考え結論を出す。
「多分大丈夫です……多分……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ブリーフ、慎重に行けよ」
「そうそうそう、わぁーーーー揺らすなぁーー!」
「ブリーフ君!ゆっくり行くんだ!」
「この野朗!ブリーフ、ブリーフうるせーーーーーーー」
「ああぁーーブリーフさん力入れすぎです!」

   サクッ

「超振動攻撃スイッチオン……ポチッ……」

  ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ

「大丈夫です!これなら反応は起きません!」

  ブブブブブブブブブシュ〜〜〜〜ン…………

「……これってもしかして……」
リナの質問に対してブリーフは……
「……エネルギー切れちゃいました……テヘ♪」
「テヘ♪じゃなぁーーーーーーーい。こんなもん叩けば……バン…バン…バン」
「ばかやろ〜〜〜〜リナ〜〜〜やめちくり〜〜〜〜〜〜〜」

  ……ブッ……ブブブブブブブブブブブブブ

「……信じられん……」
「こんな事で世界の歴史が変わるなんて……」
「もう少しです…………割れたぁーーーーーーーーーーー!」

神の眼が粉々に砕け散り、唯の無数のレンズに変わる。

「やったぁーーーーーーーーーーーー私達の勝ちぃーーーーーーーーーーーーアレ?」
皆がある事実に気が付く。
「ここって神の眼で浮いてんだよな……」
「私とした事がうかつでした…………」
「私もこんな事に気が付かなかったのが恥しい……」


   …………ガクッ……

「わぁーーーーーーーー落ちるぞここーーーーーーーーー」
「神よ我らを…「祈るなーーーーーーー」
「こういう時こそ平常心を忘れ…「少しはあせれぇーーーーーーーーーー」
「おおぉ!てんしが…「戻ってこ〜〜〜〜〜〜〜い」
リナがついに切れる。
「だぁーーーこの役立たずども。私にまかせなさい!」

 ファイアーボール、ファイアーボール、ファイアーボール、ファイアーーボーーール、ファイアーーボール


  ちゅどおおおぉぉぉーーーーーーん       壁   壁   壁   壁   壁  外


      どかぁぁぁーーーーーーーーーーーーん 壁   壁   壁   壁   壁  外


           ぼかぁーーーーーーーーーーーーーーーん   壁   壁   壁  外

 
                ちゅどどどどどーーーーーーーーーーーーーーーーん 壁  外


                      ぼかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん 


「外が見えたわ!みんな飛び降りて!」
「こんなのでいいんすか?」
「私に尋ねられても困る……」
「皆さん飛び降りますよ!」

  ……ピョンッ……

   「どわぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……………………


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   カンッカンッカンッ

「よしっ!完成だ!」
「リオン・マグナスとマリアンの天空より高く海より深き愛をここに……結構詩人じゃん!」
「ありがとよ!これでやる事は全部やったな!」
「ええ、カルバレイスのおっちゃん殴って、セインガルドの王様に感謝状貰って、リオンの墓標たてて……」
「しかし、いままでの事は夢だったみたいだな……」
「ええ……そういえばこれからあんたどうするの?」
「面接の嵐だよスカウトがすごくてな!」
すると20枚近い手紙やらをみせるロン。
「なかには「ぜひとも我が国に!」なんて10万ガルド同封してあるのもあったんだぜ!」
「……私達お別れね……」
「ああ……そうだな……」
「………そうだ!私これからトロメ二ア大陸に渡ろうと思うんだけど!」
「トロメキア大陸?」
「そう。こことは違って物質文明より魔法文明を発展させた大陸なんだけど……きっとロンの見た事ないものがたくさんあるし……連れてく気はないけど私の実家もあるし……」
「……一流企業の就職捨ててついて来いって言うのか?」
「……別に……誘っただけ……」
すると突然手紙の束を破り捨てるロン。

   ビリィィーーー

「ちょっとロン!なにすんのよ?」
「お前と一緒にトロメキア大陸行くのに必要ないだろ!」
「……バカ……トロメ二ア大陸でしょ……」
「……さて、それじゃあ近場の港にでもいって船捜すか?」
「うん!」

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この駄文の作者です。私がなぜテイルズ オブ ディスティニーの世界にリナを召還したか?理由は多々ありますが、まず最初に魔王シャブラニクドゥーみたいな普通に戦えば勝てっこない敵がでてこないことと、機械と魔法の入り混じった、言うならば大変いじりやすい世界観、敵が単純に悪とは言い切れない深いストーリー、神の眼を追う物語が、世界中を違和感なく軽快に回る事ができると言う点です。ここの点は原作者の方の素晴らしさを感じずには語る事ができません。(そして大変申し訳ございませんでした)

新大陸に渡った二人はどうなるのか?おそらく魔王と戦い、ぜルガディスやアメリアと出会う事でしょう。あとレグルスの体当たりですがインディペンデンスデイそのままです(ゴメンなさい)。

特別企画1 没になったラストを紹介、

パターン1 神の眼の爆発に慌てる一行の前に死んだはずのリオンが「ここは僕にまかせろ!お前達は逃げるんだ!」 没
パターン2 落下するリナ、神の眼の力を利用した反則ドラグスレイムの詠唱しながら…そして地上撃突寸前で発射、城はこなごな 没
パターン3 おじゃる丸登場 没
パターン4 バルス!と一言 没
パターン5 大空の彼方で天空城と共に散るロン、リナは新たな大陸に渡りガウリー達と出会う 没

特別企画2 ペンネーム作成秘話 「名前かくのか?そんなもん特に無し男…変換ミスった!特に菜塩?これでいいか」

特別企画3 いままでのお詫び、飛行竜アルケオプテリクスはゲーム黒鉄の咆哮2に出てくる巨大航空機の名前をパクリました。国の名前のいくつかはフルアヘッドココより拝借しました。リオンが夢で戦ったおじゃる丸と北斗の拳関係、その他大勢の方の作品を意識して、もしくは無意識の内に拝借したと思われます、大変申し訳ございませんでした。「セシリーさん、こんな私にもアタモニ神は救いの手を……ダメ?」

この続編は一応頭の中に出来ていますが公開の予定は未定です。最期にここまでお読みいただいた方に深く感謝しできれば感想を書き残していただきたくおもいます。 特に菜塩