◆−新人の作家の挑戦! クリスタルの男−特に菜塩 (2005/3/5 22:42:11) No.31215
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31215新人の作家の挑戦! クリスタルの男特に菜塩 2005/3/5 22:42:11



       序章;1クリスタルの男

中央メタリオン大陸トータス地方山中の暗い洞窟の中を一人の少女が歩いていた。
年の頃は14、15、肩まで伸ばしたライトブラウンの髪、一見して魔導士とわかる姿、なぜこのような場所に年端も行かぬ少女がいるのか?。
「500年……いやそれ以上前の物ね」
少女はなにやら調べながら洞窟を進んでいく。しかし行き止まりにあたってしまった。行き止まりの壁面に描かれた不可思議な文字を調べる少女。
「古代ルーン文字と魔方陣の封印……でも、解くのはそれほど難しくない…」。
そうつぶやくと同時に両腕を前方に突き出し呪文を唱える。
「古の秘法により封印されし扉よ開きたまえ!」
呪文を唱え終わると同時に、目の前の壁が観音開きに開き、これまでとは明らかに違う新たな道が姿を現した。
少女は無言のまま足を進める、この先にいったいなにがあるのか期待と不安を入り混じらせながら…。
 数分間歩くと巨大な岩盤をくりぬいたような広いホールがあり、その中心には巨大なクリスタルが謎めいた輝きを放っていた。
「これがこの洞窟に封印されし物...それにしても大掛かりな封印の割りにこんなたいしたことない物がなぜ」。
疑問に思いつつもクリスタルに近寄る少女、品定めしようとクリスタルを覗き込むと…
「きゃぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜」
叫び声を上げる少女、クリスタルの中には目を瞑り微動だにしない男がいた。
「はぁ〜はぁ〜あーびっくりしたな〜もう、まさか人間が封印されているなんて……それにしても何で封印なんかされてるのかしら?…………不老不死を求めた結果自らクリスタルに封印されたか愚か者か、………それともトンデモない悪人か」
そういうとニヤリと笑う少女…
「本人に聞いてみれば分かるってか〜、大地の精霊の名において命ずる封印よ退きたまえ〜〜〜!」。
呪文を唱え終わると同時にクリスタルは粉々に砕けちり、謎の男は床に転がり落ち、男に向かって少女が駆け寄り不安そうに見守る…しかし男は床に伏せたまま微動だにしなかった。少女は男の胸元に耳を付けると…
「だめだわ、封印が解けても肉体が目覚めていない。生き返らせるには生命エネルギーを送り込めばいいだけだけれど…」
そこまでいうと顔を赤らめる少女。
「だ〜〜わたしはどうすればいいのよ。この男の正体も知りたいし〜けどこの術は使いたくない けどけどもしかしたらお宝のありかとか知ってたりして、いやけどまてよ?まさか…」
独り言を言いながら悩む少女。しかし、どうやら好奇心には勝てないようで一人決心する。
「いくわよ…。」
少女は男のあごを持ち上げ静かに眼を閉じ、呪文を唱えだした。
「親愛なるイーノマータの名の元にこのものに再び命の力を与えたまえ…アクトセプト!」。
呪文を唱え終わると同時に少女は男の唇にそっと自らの唇を重ねる…暖かい光に包まれる男、するといままで動いていなかった男の心臓が動き出しそのまぶたを開き始めた。
「ぅ、う〜んここは?」。
男の初めての言葉に対して少女は。
「ここは、中央メタリオン大陸トータス地方山中のあなたが封印されていた洞窟よ」。
そこまでいうと男が何かしゃべろうとする。そこにすかさず上から声を重ねる。
「今はアセリア暦2012年光魔戦争から2012年、天地戦争からだいたい400年ぐらいたってて、そ.れ.で.あなたは封印されていてクリスタルの中に封じ込められてたの、それを私が封印を解いてあげたからあんたがここにいるの わかったわね。次はあたしの質問に答えなさいいいわね?」
男はなにか言いたそうに少女を見上げるがその上から少女が質問を投げつける。
「いろいろ聞きたい事あるんだけど、そうねとりあえず何でここに封印されてたのか教えて頂戴!」。
相手になめられない為かそれとも「す」なのか?威圧的な態度で質問をする少女。
「ふ、なぜ封印されてたか?」
「そう、なぜ封印されてたか答えて頂戴」
「わ、わからない」
「そ、そう(なによそれ〜信じらんな〜い)なら、あなたが封印されたのはいつごろ?」
「わ、わからない」
「え、それじゃあ、あなたなんか心あたりない?悪い事したり、なにか宝の手がかりをしってたりとか」
「わ、わからない」
「…自分の名前…わかる?」
「わ、わからない…自分が誰なのか…何でここにいるのかすら…」。
(なによそれ〜わたしはこんな記憶喪失の男の為にファ、ファ、)
そこまで考えると少女は力なく地面に座り込んでしまった。
「あ、あの〜俺はいったい…」。
男が困り果てた顔で少女に助けを求める。
「んなのしらないわよ〜〜〜〜」ここで、男を恨めしそうな顔で見ると少女の顔がとたんに真っ赤に変わる。顔を背けながら自分の着ていたマントを差し出し
「それ…隠して…」。


「それにしてもほーんとうにな〜んも覚えてないわけ?」
「まったく覚えてない!」
「だ〜なんの為にあたしはこんな山奥まできてお宝の代わりに記憶喪失のおとこGETしなきゃなんないのよ」
「んなこといわれても…」
「言い訳無用!これもそれもこんなとこに封印されてるあんたが悪いんだからね!」
「申し訳ない…」
「あやまんな〜〜〜〜」
「俺はこれからどうすれば……」
「そんなのしるか〜〜………でも封印をといた私にも責任あるしな〜まあいいわ、とりあえずここから二日ぐらい歩いた場所に村があるからそこで山賊に身ぐるみはがされておまけに記憶喪失になったていえば人がいいだけがとりえの田舎の村人がなんとかしてくれるでしょ」
「ちょうど素っ裸だしな」
「ったく、そういえばあんた名前もわかんないんだよね?」
「そうだけど」
「ならわたしが名前つけてあげようか!」
「ホントか?じゃあ頼むわ」
「わたしにも責任あるみたいだしね…どんな名前がいいかな〜〜う〜〜ん」
「…………………」
「決ぃめぇたぁ〜〜〜ななしのごんべいさん、あなたの名前はいまから【ロン】よ!」
「ロンか〜〜いい名前じゃん。けど何でロンにしたんだ?」
「実家で飼ってる犬の名前がロンだから〜〜〜テヘ」
「ふっざけんな〜〜〜お前は俺に犬の名前つけようとしたんか」
「いやならいいわよほかの人に付けてもらうか自分でかんがえるなりすればいいんだから」
「かっ考えとく……そういえばお嬢ちゃん名前なんてゆうんだ?」
「そのお嬢ちゃんてのやめてよ!そういえば言ってなかったわね私の名前は【リナ=インバース】だれがいったかひとは私のことを美少女天才魔導士リナ=インバースと呼ぶ!!」
「そいつぁ〜すげーや」
「なによその言い方」
「お嬢ちゃん、もう魔法使いごっこする年じゃないだろ」
「なにいってんのよ私は本物の…」
「お!出口だぜリナ!」
話をしているうちに洞窟の出口についた二人。久しぶりの太陽それも男にとっては数百年ぶりの太陽の光だった。
しばらくまぶしさに眼をくらませていた二人だったが精度を取り戻した目に飛びこんできたのは10数人の武装した山賊風の男達だった。
「……リナ…知り合いか……」
すると一見親玉風の男が高笑いとともに話し出した。
「リナ=インバース2日前の恨み晴らしてやるぜぇ〜〜」
あっけにとられた顔でロンがぼやく。
「友達じゃあないみたいだな」
ロンと同じくあっけにとられていたリナもウンザリした顔で答える。
「あいつらは2日前に私のこと襲ってきて逆に返り討ちにされたあげく有り金全部取られた3流盗賊団よ!」
リナはわざと相手に聞こえるように大きな声でロンに説明をした。
盗賊はというと反論できずにこちらをみつめてる。
「あんた達、ほっんと学習能力ないみたいね。また私にボコボコにされたあげく身ぐるみ剥がされにくるなんて。」
しかしリナの宣言に対して怯えるどころか微笑を浮かべる山賊たち
「そうはいかねい。前回と違い今回は強力な助っ人を呼んである。先生こっちです。」
すると茂みから一人の剣士がでてきた。漆黒の甲冑に身を包み禍禍しい飾りの付いた大剣を腰に携えた男はかなり腕が立つのが容易に予測できた。
「自分達じゃかなわないからって女の子相手に10数人がかりでしかも傭兵まで雇うんだ〜」
少しも怯えた様子も見せずリナが言い放つ。
まけじと山賊も、言い返す。
「うるせぇ〜〜ようは勝ちゃあいいんだよ」
「じゃあ……そろそろはじめ……」
その時ロンがリナの腰にささったロングソードを抜き去った。
「ちょっと、ロ、ロン、な、なにしてんのよ」
「リナ、そういえばまだ礼をいってなかったな。代わりこいつらの始末俺にまかせろよ。」
「なに言ってんのよ雑魚はともかくあいつは腕の立つ本物よロンに勝ち目はないわよ」
さり気無く酷い事を言うリナにロンは声を潜めてリナに話しかける。
「あいつらなんかかんちがいしてんだろ、俺が時間稼ぐか……」
そこまで話したところで黒い剣士に言葉をさえぎられる。
「なんてことだ……」
黒い剣士は話を続ける。
「強物と名高い最強最悪残虐非道無敵の魔導士リナ=インバースと合間見れるとおもいはるばる来てみればそこにいるのは、男と洞窟で卑猥な行為を楽しむただのさかりの付いたコムスメでわないか!」
「ちょっとまて〜〜〜なんか間違ってるぞコラ〜〜〜」
リナはまた顔を真っ赤にして黒い剣士に抗議をする。
そのリナの抗議を軽く無視して黒い剣士が話を続ける。
「まあいいまず最初にこの男を血祭りにしてやる!」
残酷な笑みを浮かべて黒い剣士が叫ぶ
「わが名はハサウェイ=ノヴァ、剣に人生を委ねし者なり、しねぇーー」
剣士は剣を抜きロンに切りかかる。
(接近戦はまずい…)
しかしリナの思惑とは裏腹にロンは引くどころか剣士に向かって剣を突き出した。
(バカ、なにやってんのよ。これじゃ魔法が使えないじゃない。)

  ガギャ
       キィン
   カッ

双方の放つ斬撃が火花を散らす。
しかし、腰にマントを巻いた素っ裸の男と漆黒の甲冑に身を包んだ男との戦いの勝敗は誰の眼にも明らかだった。
腰にマントを巻いた男も周りの予想をはるかに上回る善戦を見せたが黒い剣士の豪剣を前に少しずつ追い詰められていった。
「貴様なかなかやるではないか!」
「…………………………」
「いましばらく貴様との剣舞に講じたいとこだが、これで最期だぁ〜〜奥義滅殺怒豪げぇ〜…きょぇー」」
その時、ロンの放った横薙が黒い剣士の剣に当たった。
「いくさの最中しゃべると舌噛むぜ!」
そういい放つとロングソードを脇構えに構え一瞬の踏み込みで黒い剣士の懐を狙い横薙を放った。
「ぐっ…ぅっ」
黒い剣士は剣を垂直に立てロンの放ったよこなぎをかわす。
すかさずロンは密着した状態で黒い剣士のわき腹に強烈な回し蹴りを喰らわす。
「がっ…はっ…」
黒い剣士は2、3歩後ろに後ずさりする。
そこにロン間髪いれずに連撃を打ち込む。
回し蹴りをした状態から逆なぎ、左肩を入れ、左斜め上方に切り上げ、打ち下ろし。一瞬ロンの肩がガラ空きになる。歴戦の戦士はその隙を見逃さずロンの右肩を狙って剣を振り下ろす、しかしロンは右手を剣から離し左に半身をずらしながら右手の甲で相手の剣を受け流す。地面に当たり土飛沫を上げる黒い剣士の剣、間髪入れずにロンのパンチが黒い剣士の顔面に突き刺さる、反撃しようと黒い剣士が剣を切り上げようとするしかし剣が動かない
「なぜだ!」
そう叫び己の剣を見ると男の腰に巻いてあるマントに自らの剣を絡めとられていた。そして目の前にいる素っ裸の男と首筋に剣を当てられている自分がいた。
その光景を10数人の武装した山賊と自称天才魔導士が信じられないという眼で見ている。
「まっ…まいった……」
黒い剣士は素っ裸の男に降参した。だが、ロンの口からでた言葉はこの場にいあわせた全員予想を上回るものだった。
「あんた、剣に人生を委ねし者のなんだろ……だったら……」
「ちょっと!なにも殺す事はないわよ!」
ロンの言葉を遮ったのはリナだった。
「リナがそういうなら……」
ロンがぶつぶつ言いながら、なぜか突然黒い剣士の腕をヘシ折った。
   「ボォギィィ」
「ぐああぁあぁぁあああぁぁぁ」
黒い剣士の絶叫が当たりに響く。
「ちょっとぉ……なにもそこまでしなくても……」
リナの抗議にロンは黒い剣士の折れた腕を無言で顎で指し示す、その手にはいつのまにか取り出したナイフが握られていた。
「この程度で済ましてやったんだけどな〜」
この時にはリナに対して頭の上がらないロンの顔に戻っていた。
「あなた…いったい何者なの……」
「さあ〜俺にもわかんない」
「そりゃそうよね、………それにしても、きぃ〜み達どぉ〜こいくのかしぃらぁ〜ん」
「ギィ〜クゥ!」
ちゃっかりその場からずらかろうしてた山賊に対してリナが問いかける。
「ちょっと……トイレにいこーかなーなんて………ダメ?…」
「もちろんダメに決まってんでしょ〜〜〜(すべての力の源よこの手に集いて力となれぇ」
「どひぃ〜〜〜〜〜」
「おたすけぇ〜〜〜〜」
「やめてくれ〜〜〜」
「……ヤダ……ファイアーボール」
「ぐわぁ〜〜〜〜〜」
リナの無慈悲な攻撃で山賊はあわれ宙を舞う。
「どうよロン、私の力を」
ど〜だ〜といわんばかりにロンを見るリナ。
そのロンはリナを見てガタガタふるえていた。
「おぉ…お前……ほょ…ほょんとょ〜〜にぃ…まぁ…魔女だったのかゃ」
一方リナはロンの話など聞かずに……
「あんた、なに見せてんのよ、はやく隠しなさいこの露出狂、変態、ばぁ〜〜〜かぁ〜〜〜……」
………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おいリナ〜ほんとにいいのかぁ〜」
不安そうにリナを見つめるロン。
「いいの、いいの、犯罪者に人権ないんだから」
そう力説するリナは盗賊の懐を探りめぼしい物をあさってる。
「けどよぉ〜そこまでしなくても〜〜〜」
さすがに気の毒に思うのかさらに食い下がるロン。
「なにいってんのよ!あんたの鎧ももらい物じゃないの」
たしかに俺の今着ている甲冑と剣は黒い剣士からいただいた物だ、しかし、こいつ……盗品と言わずもらい物といいやがった、なんてやつだ……俺はとんでもないの奴と旅をするのかもしれん……
そんなことをロンが考えているとき…
「こいつら人様のもんかっぱらって生計たててんのよ!だから、わたしがこいつらから金品巻き上げてもいいの!わかるぅ〜〜」
いや、わからん、だがこいつの言うことにも一理あるかも……いや、こいつは自己中心的なだけだ。
「じゃっ取るもんとったし、出発するか!」
俺はこの世界のことを何も知らない……俺がだれなのかもわからない……あの魔法とかゆうのはなんなんだ……今はこの自称天才美少女魔導士についていくしかないのだ……そうたとえ犬の名前を付けられても……ロン……簡単すぎる……いくらなんでもこれは……んっ!
「あんた、名前なんだっけ?」
突然ロンが、元黒い剣士、現黒ブリーフおとこに声をかける。(ちなみに折れた腕はリナが不思議な光を出して直してあげたらしい)
「ハサウェイ=ノヴァだが……」
なにやら考える動作をするロン
「……ハサウェイ……よし決めた。おいリナ〜〜今から俺【ロン=ハサウェイ】て名前、なのっていいか〜〜?」
盗賊が呆然と見ている。
「……あいつ……名前盗みやがった……」
さすがのリナもあきれた顔でを見上げてる……さすがに名前盗むのはまずかったかっ!
だがリナは今日一番の笑顔で俺に語りかけてきた。
「……よろしく……ロン=ハサウェイ!」
「よろしくな、ちっちゃな魔導士ちゃん」 
 
初めまして、この駄文の作者です。つい最近アニメスレヤーズを見てその世界観とリナのキャラに惚れました。
そしてTRYの最終話を見た後ふと思いました。あの世界にリナがいたらこうするだろうに…あのゲームのあのシーンにリナがいたらどうなるんだろう?
妄想を始めると止まらなくなくなり、だれかそういう話作ってくれないかな〜〜なんてネット上の小説を読み漁って見たものの、なかなかそのような物は見つからず、とある決心をしてしまいました。

「無いのならこの俺が作ってやる!」

かってに決心するのはよかったものの、作るに当たってある問題が発生しました。
そう、ガウリーの存在です。
あいつもリナの相方として連れて行くと物語にすこし無理がある…そこで!小説を書く前にまずガウリーに変わるキャラの作成から始めました。
リナの相方を作るには苦労の連続で、いろいろ悩んだ結果、現在ガウリーに限りなく近いキャラ、ロン=ハサウェイという正体不明の男が完成しました。(やっぱりリナと組ませるにはちょっぴり抜けてて、やる時はやるキャラですね!)
今現在、リナとロンの関係は、

      ただ単に興味を持っている=なにしていいかわかんないから付いて行くしかない!

という関係ですがこれが終わるころにはどうなるか?
最期にここまでお読みいただいた方にお礼を申し上げます。ども〜〜

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31216第2話特に菜塩 2005/3/6 04:53:44
記事番号31215へのコメント

第二話

自称天才美少女魔導士リナ=インバースは中央メタリオン大陸トータス地方山中の洞窟探索中、封印されし扉を発見、先のクリスタルの間で封印されし謎の男を見つける…自らのファーストキスを犠牲にして復活させた男は記憶喪失だった。………リナはこの男を役立たずと判断、近隣の村に捨てることを決意する……しかし、どうくつの外で待ち受けていた盗賊との戦いでリナはこの男に興味を持ち始める………。


「ロォーンーーー村が見えたわよ〜〜〜早く、早く〜〜」
「は、はは…今いくよはは………」
俺の名はロン=ハサウェイ、記憶喪失中の男だ。
そして、この魔導師風の服を着た女は、自称天才美少女魔導士リナ=インバース………この女ナリはかわいい女の子だが普通とは違う、俺自身こいつと出会ってまだ2日だからうまく説明できないが、………こいつはなにか違うんだ………

「村や町についてまずする事それはいったい何なのか?世間知らずなあなたにこの天才美少女魔導士リナ=インバァ〜〜スが教えてあげるわ。…感謝なさい。」
無言でロンがうなずく。
「村や町についてまずする事それは………おばちゃ〜んAセット10人前ね〜〜!」
「………………………」
「どうしたのよ〜?注文の仕方、わかんないの?…ハハ〜ンさては、字読めないんでしょ〜〜」
「………………………」
「ん?テンション低いわね〜どうしたのよ?」
「……森の恵み定食」 
あいよ〜〜〜森1丁〜〜〜

ここは村の食堂、おれを心配そうに見つめてくるのが俺の相棒リナ=インバースだ。
「ロン、どうかしたの?」
「ああ、実を言う…」「Aランチ10人前お待ちどうぅ!!」。
「きゃっほ〜〜い。うまそ〜〜〜いただきま〜〜す。アグアグう〜〜〜んほっぺがおちる〜〜〜。」
「………………………」。
「森おまちぃどうさまぁ〜〜〜」

この女が普通とは違う点その1【よく食べる】
よく食べる、これは上品な言い方だ…より正確にいえば異常な食欲の持ち主である。この表現がもっとも正しいのかもしれない。
Aセット10人前、とても普通の量じゃない…この小さな体のどこに入るのか、食ったものはどうなるのか?これは推論だが例の〔まほう〕が関係しているのかもしれない……

「ふう〜〜食った食った、も〜〜はいんない。」
「リナ、さっきの話なんだが…」「いま苦しいからあとにして!」
「…………………………」

この女が普通と違う点その2【考え方】
この女基本的に自分中心の精神構造をしている〔自分よけばすべてよし〕昨日リナが言ってた言葉だ。
普通女という生き物はもっと他人に優しいはず。どこで聞いたか忘れたが、母性本能とゆうものが女にはあるらしい。
だがこの女にこんな物は存在しない、それは断言できる。たとえば、さっきテンション低いおれを心配そうに見つめてきたがこれはおれを心配しているのではない!ただ自分が気になっているだけなのだ。
その証拠に「Aランチ10人前お待ちどうぅ!!」この一言でリナの興味は俺からAランチ10人前にかわるそしてAランチ10人前がなくなるとまた違う対象に興味を示す。そのような女だと俺は思う。

「それで、話ってなんなのよ?」
「ああ例の魔法の事なんだが……なんていえばいいかとにかくあれは何なんだ?俺にもわかるように説明してくれ!」
コーヒー飲みながらリナがめんどくさそうに話し出す。
「魔法………人にあらざる者の力を借りて生み出す奇跡……」
「………ゴクッ…」
「以上今週の分からんでした!」
「………………………」
俺はこけそうになりながら無言でリナを見つめる。
「分かったわよ、説明すればいいんでしょ、さーてどこから話すかな〜〜」
リナがなにやらバックをごそごそやりはじめ一冊の古びた本を取り出し俺に見せてきた………。
「ロンの言う魔法っていうのは魔族や精霊の力をかりて私たちのすむ世界に奇跡を起こす方法なの!」
「ちょっと、まて。魔族ってなんだ、それに精霊?そんな者が存在するのか?」
「なにいってんのよ、そんなの一般常識じゃない!まったくこれだから記憶喪失は、いい私たちが生まれるずーと前、……そう気の遠くなるような昔……誰かが神と魔族をつくったの…」
「だれかってだれがだよ。」
「そんなのあたしが知るわけないでしょ。一般的には絶対神てのが2つの異なる種族を生んだといわれてるわ……。」
「その2つの種族は敵対関係にあって、その戦いの足元に私達先祖がひっそりくらしてたの……。」
「戦いの中で力に劣る人間は神の力をあるものは魔族の力を得るすべをてにいれた、…それが魔法………」
「一般的に今人間が使える魔法は魔族の力を利用するのと、精霊の力を借りる魔法この二つに分けられるかな〜。」
「で、魔法の力の源は私の得意な黒魔法の場合は高位魔族。……複雑な呪文や儀式、印、によって高位魔族の力を借りて奇跡を起こす。逆に精霊魔法を白魔術、原理も高位魔族を精霊とかに置き換えただけなの。」
「つまり、人以外の者から力を借りて、敵を攻撃したり、傷を癒したりするのが魔法ってなわけか。」
「お〜〜ついにわかったかな〜〜?ハサウェイ君?」
「………お前…意外とあたまいいんだな〜〜」
「なによぉ〜〜あたしの事アンポンタンだとおもってたのーしつれいしちゃうわ!ぶー」
リナが口を膨らます。
その時店の外の人があわただしく動き出した。
「ちょっとどうしたのよ〜」
リナが不機嫌そうな顔をして文句をたれる。
「とりあえず外に出るか」
俺の提案にリナが頷く。こういう事は案外素直だ。
外の通りでは人々が逃げ惑っている。村人が叫んでいる内容は……
「ドラゴンだードラゴンが村を襲ってくるぞー」。
「……まじかよ……」
「マジでぇ〜〜〜」
俺とリナは顔を見合わせ互いの意思を確認しあった。
「それじゃ〜〜〜」
「にげるわよ〜〜〜」
「ちょっとまった〜〜〜」
「……なによ………」
目の前には老人が一人いた。
「わしはこの村の村長じゃが、そなたら見たところ旅の魔導師に傭兵とみたが?」
「まあ、そんなもんですが……」
「それはちょうどいいぜひと……」「いくわよ、ロン」
この女、自分の利益にならない事はしないということか。
「無論、お礼はさせていただき…」「村長さんここは私にまかせてください。んでぇ、んでぇ、お礼はこれぐらい…」「なんじゃと〜〜つぁ。高すぎる。これぐらいじゃ!」「あ〜〜もうちょっとサ〜ビス……よし、商談成立いくわよロン。」
この女、悪魔だ。村長泣いてるぞ,オイ!
「で、俺はどうすればいい?」
「ロンは町外れにドラゴンをおびき寄せて!それと私が合図したら全速でそこからはなれるのいい?」
「了解」
そうこの時俺は、(なんで全速でそこからはなれるの?)この質問をするべきだった。
ドラゴンはたしかにいた……気になるのは暴れるドラゴンを必死で抑えようとするこの前の山賊のメンバーがいたことだった。
「……どういうことだ?……」
俺は山賊に尋ねてみた。
「だ、だんな〜こいつをこいつをとめてください」
「なんでドラゴンがこんなところに、それになんでお前らがここにいるんだよ」
「こ、このドラゴンは親分のペットなんです〜〜」
「はあ〜」
「親分はあの一件のあとこいつをおいてどこかに旅立ちましたそれでこいつ親分が殺されたとかんじがいして……」
「それで……どうしてここにドラゴンが?」
おれはその時不吉な予感を感じた…………
「親のかたき、リナ=インバースを倒すと…………」
「な、な、な、なんだと〜〜〜」
「だから親のかたき、リナ=インバースを倒すと…………」
「はぁ〜〜…で、どうすればいいと思う?」
「親分が親分が生きてるとわかったらもしかして…………暴れるのをやめるかも」
「それでその親分は今どこにいんだよ!」
「あと十分で…あと十分でここに到着すると。」
「あと十分……あと十分もありゃ村は壊滅だな……」
「どうすりゃいいんだ〜〜〜」
「……俺が食い止める……10分ぐらいなら……」
俺はドラゴンのもとに走っていった。そしてそのころ…………

「ふわぁあ ロン…ちゃんとやってるかなー」
安全な場所でリナはあくびをしていた
一方……オレ

「だぁぁぁぁ〜〜」

   「きしゃぁぁ〜〜〜〜」

     ザシュ

 「ぎょええああ〜〜〜」

この瞬間ドラゴンは空にむかって火を吐き出した。
「おっあそこか〜〜〜」
リナが火炎にきずき合図をおくってきた。
「ロ〜ン〜いくよ〜 ライトニング 」
光の点滅が見える。
(ん、合図だ、町外れじゃないけどいいのか?」
そのとき、汚いおっさんがこちらに走ってくるのが見えた。
「ベッキ〜〜〜ちゃあ〜〜ん」
「きゅっきゅええ〜〜〜〜〜」

全てを理解した俺はさけんだ
「早く逃げろ〜〜〜」

     黄昏よりも暗きもの  
 
        血の流れよりも紅きもの 

「ここから早く逃げるんだー」
俺は必死で叫ぶ。しかし1人と一匹にはもう外の世界の声は聞こえない……

    時の流れに埋れし 偉大なる汝の名において 

「もう一生はなれないからな〜〜〜」

    我ここに闇に誓わん

「きゅゥゥ〜〜〜ん」

         我らが前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに 
 
「すまん………許してくれ………」
俺はその場から立ち去った。

          我と汝が力もて 

「お前、俺の事をこんなに思ってくれてたなんて俺がばかだったよ。許してくれ〜〜〜」
「きゅきゅぇ〜〜〜んきゅんきゅ〜んきゅきゅきゅ〜ん」
「友よ〜〜」「きゅきゅ〜ん」
 
      等しく滅びを与えんことを………【ドラグ・スレイブ】!!


      どおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおん


結果、俺は魔法の恐ろしさを体験し、村の半分は破壊されドラゴンと山賊は行方不明、きっといまごろ仲良く空の上で暮らしてるだろう。
当然村長から礼金がもらえるはずなく逃げるように村を出て行ったのだった。

この女が普通と違う点その3【リナにかかわる者は不幸になる】



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31217第1,5話特に菜塩 2005/3/6 04:55:39
記事番号31215へのコメント

封印の洞窟から最寄の村に向かう者達たち。
魔導師リナ=インバース、謎の男 ロン=ハサウェイ、そして目的地が同じのいかつい男……
「おい、ブリーフ!この剣結構な業物なんでしょ?白状しなさいよ。」
リナが元黒い剣士を脅す。
さすがに今は黒ブリーフ一丁ではなく、山賊からもらった服を着ている。
「……ああ」
「ああじゃ何もわかんないでしょうが?この剣どんな効果があんのよ〜」
リナがさらに詰め寄ると元黒い剣士は、元愛剣を切なそうにみつめ重い口を開いた。
「そのつるぎは魔剣ソウルイーター、切り捨てた相手の魂を喰らうといわれている剣だ……」
「たしかに変な魔法かかってる気配は感じんだけど……まさか、本当に人の魂食べちゃう…わけないし……」
リナの疑問に元黒い剣士は得意げに答える。
「たしかに切り捨てた相手の魂を喰らうと言うのは迷信に過ぎない……」
リナが目を輝かせ詰め寄る。
「そんで〜そんで〜この剣にはいったいどんな秘密が隠されてんの〜〜教えておしえて〜〜〜」
「実はな、この剣は数少ない対魔法使い用の剣なんだ。」
「へぇ〜どゆこと」
「この剣の刀身は魔法を切り裂く事ができるんだ!たとえば貴様のファイアーボールをお前に打ち返したりとかな。」
「すごいすご〜〜い。てことは、結構値打ちもんってなんじゃないの〜?」
「まあな、ヘタしたら100万ガルドは軽くいくだろうな!」
「……100万ガルド………そうなるとロンにただで渡すには惜しいわね………」
「…………おい」
そこに、薪拾いに出てたロンが帰ってきた。
焚き火を囲む3人
リナは串焼きにかぶりついている。
ロンが元黒い剣士に話かけた。
「ところで二人とも何、はなしてたんだ?」
「まあ、いろいろとな。ところでお前、この鎧の秘密、知ってるか?」
元黒い剣士がロンの鎧を指差す。
「その鎧の名はブラックセネゲィル、負の力で鍛えられた鎧だ!敵の黒魔法に対してある程度耐性が付いている。」
「よくわかんないけど、なんかすごいじゃん、それ」
「まあ白魔法には弱いがな。」
「そんないいもんもらって悪いな〜」
「もういい……あきらめたからな」
そういうとリナを恨めしそうにみる元黒い剣士だった。

この駄文の作者です。今回書かせていただく物語では話と話の間に今回のように繋ぎの話を入れる事を予定しています。
おもに足りない説明や、リナのショートギャグストーリーで埋める予定なのでよかったら本編と一緒にお読みください。
ちなみにブリーフの説明している魔剣ソウルイーターと負の鎧ブラックセネゲィルは、萩原氏の作品バスタードにでてくる武器をそのまま拝借しました(パクッた)。
これからもいろいろと参考にさせてもらう予定なので巨匠の皆さん、もしここを見ていたら暖かい目で見守ってください。

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31218第3話特に菜塩 2005/3/6 04:57:20
記事番号31215へのコメント

序章第3話

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    ロン=ハサウェイ

頭   装備なし
体   負の鎧「ブラックセネゲィル」
武器1 魔剣「ソウルイーター」
武器2 アイアンナイフ   
装飾品 黒マント(防火仕様)

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「旅館【やすらぎの館】へようこそ。2名様でよろしいですか?」
リナが答える。
「ええ、2名様でお願いするわ!」
さすがにリナもロンを野宿させる事はしないらしい。
「では、お部屋はおひとつでよろ…」「いや、部屋は別々でお願い!」
 
    そして……

「ひっさしぶりのベッドだ〜〜」
リナはかなりのはしゃぎぶりだった。無理もない、リナが最期に宿にとまったのは5日前で、その間ずっと野宿する生活を送ってきたからである。
「俺、もう寝るぞ」
ロンはリナのはしゃぎぶりに呆れ、ため息をついている。
「今日もおっつかっれさぁ〜ん、明日もよろしぃくぅ〜、じゃおやすぅみぃ〜〜」
上機嫌のリナ、呆れるロン二人はそれぞれ別の部屋に入って言った。
「お風呂にも入ったし、それにひぃさしぶりのベッドで眠るとしますか!んっ?まてよそういえば……」
(たしか、くしとかロンがもってたっけ〜〜)
ロンが仲間になってからリナの荷物も持つのは、ロンの仕事になっていた。ちなみに彼が持つのは各種雑貨や、なべなどの調理器具、食料などであった。(ようするに重くてかさばる物)
リナがロンの部屋を尋ねる。
「ロ〜ン〜、入るよ〜〜」
ちなみに、上の発言はすでに扉を開けてからの発言だった。
「んっ?ロン、なにしてんの?」
リナが見たのは、壁にもたれかかって目をとじたロンの姿だった。
「なんだ、リナか。なに?って寝てんだけど……」
「ちょっと、なんでベットで寝ないのよ!」
「なんでって、こっちの方が慣れてるから……」
「は〜あ……まあいいわ、わるいんだけど、くし取ってくんない?」
「そらよ、」
「サンキュ〜〜それじゃ、おやすみ」
部屋に戻ったリナは髪にくしを入れながらかんがえていた。
(なんとなくわかってきたわ。あいつの正体が……」

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翌日

  カッ
     カッ
   カッ

洞窟のなかに響く足音………二人はとある遺跡のなかを歩いていた。
「なあ、リナ〜〜本当に大丈夫か?」
心配そうにリナに語りかけるロン。
「大丈夫よ。あたしにまちがいはないわ……私の調べによるとここに例のものがかなら…「そうじゃなくて、入り口の看板だよ〔王国管理の遺跡につき、許可なく立ち入りを禁ず〕ってかいてあったじゃんかよ!」
その問いにリナが答える。
「バレなきゃいいのよ…」
「そうか?」
「話は変わるけどロン、あなたの正体なんとなくだけどわかったわよ」
ロンがリナの話に食いつく。
「ほっほんとうか!教えてくれ、俺はいったいだれなんだ?」
呼吸をととのえリナがしゃべる。
「黒いおっさんと戦ってる時のあなた、あの身のこなしは素人とはとてもおもえない……。きっとあなたは日常的に剣を振るってるひと、それもかなりの使い手……」
ロンが息を呑みこむ。
「それに、森の獲物を狩る腕もいいみたいだし、なにより手際よく肉をさばく術もしってた………」
この前のベアファンゴを狩った時のエピソードを交えながら話を進めるリナ。
「それに、ベッドがあるのに壁にもたれて寝る!日常的に野宿してる証拠だわ!だからあなたの正体は腕の立つ傭兵もしくは猟師こんなところね!」
「………それだけ………」
ロンが尋ねる。
「けど、そういう結論になると、なんであんなとこに封印されてたか?って矛盾が生まれるし。あれはそんじょそこらの魔導師がなんとなく作れるもんじゃないし…んっまてよ、もしかすると………」
「はぁ〜〜。傭兵に猟師そんなのどこにでもいんじゃないかよぉ〜〜」
ロンがため息つきながら言う。
「ああ、けどあんたが封印された時だいたいだけどわかったわよ!」
「ほッ本当か?いったいそれはいつなんだ?」
「あんた、初めて私の魔法見た時、【魔女】っていったわよね……。あれは現在使われていない言葉なの。っで説明すると、昔魔法の力は一般に恐れられていたの……人々は魔法を使う人間を恐れて魔導師を徹底的に迫害したの。いまはそんなことないけどね。魔女というのは「魔の女」昔魔術を使えるのは女だけっていわれてたからなの。この言葉をつかっている時代……魔女狩りの時代はいまから1800年から300年ぐらいのあいだ……。そしてあなたの封印されていた洞窟あれは500〜から800年ぐらい前のものよ!だからあなたは500〜から800年ぐらい前腕の立つ傭兵もしくは猟師と推測できるのいまはこれが限界かな?」
「まっそんなもんか。っで例の物ってなんだ?」
ロンの問いにリナが答える。
「よくぞきいてくれた!例のものそれはこの遺跡に眠るといわれるお宝っであぁ〜る!」
「はぁ〜?」
すると突然リナは取り出したなにかを壁の穴に差し込む。
    ずずずずぅぅん

すると地面から二つの台座がそそりあがってきた
一方リナは思いっきりぶりっこぶりながら……
「でっロンには〜お願いがあるの〜〜」
そのときロンの背中に寒気がはしった。
「なっなにを」
そのときロンは目の前にある二つの台座を見つめていた。
「この二つの台座の上の玉同時に取るそれだけよ! 簡単でしょ!」
「ああ、いいけど………」
「じゃあ、3,2,1、で取るわよいい?いくわよ、3,2,1 !」
     
     カチッ

   がらがらがら〜〜

突然壁がくずれ新たな道があらわれる。

「よっし大成功。それじゃいくわよ! あっこっから先はまだだれも入った事がないばしょだし〜、どんな罠があるかわかんないから気を付けてね!」
(立ち入り禁止にするわけだ………ってこいつ、俺を先に行かせるつもりだ………」
「じゃっお宝目指して、レッッゴ〜〜〜!」
「…………………」
そして俺は落とし穴2回、やり1回、岩1回の罠をくぐりぬけなんとか最深部に到達した。
「行き止まりみたいだな……ってことはあれがお前のいうお宝か〜〜」
「そうみたいね、ロンちょっとそこでまってて!」
リナは目の前の台座に置かれた像をじっくりと眺める。そして、なぜか砂を袋に詰めだした。
「なに、やってんだよリナ?」
「まあ、見てなさいよ!」
リナは砂を積めた袋をすばやく台座に置かれた像と入れ替える。
「ああ〜〜〜なるほどな。」
めずらしくロンがリナに感心する。
「意外とやるじゃんか」
「まあね、もうここに用は無いわ。さっさと行きましょ〜〜」
「そうだな。いくか!」
その場を2人が立ち去ろうとした時……

    カチッ

「…………………」
「…………………」
 
 ゴトトン ゴトトン
 
顔を見合わせる二人
「リナ……」
「ロン……」

   ガラガラガラガラ〜〜〜〜〜〜

「逃げろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

必死で逃げる二人……追いかける巨石……
「リナのあほんだら〜〜〜〜」
ロンがリナを責める。
「いいから逃げんのよォ〜〜〜〜」
逃げる二人。
「ヤバイ…追いつかれんぞ!」
巨石は二人にせまっていた。
「……やるしかない……」
「おっおい」
ロンがなにか言いたそうだったが、かまわず呪文を唱えるリナ。

「全ての力の源よ 輝き燃える赤き炎よ 我が手に集いて力となれ! ファイアーボール」
呪文を唱え終わると火球が手の平から飛び出し、岩を砕く!
 
   ドカ〜〜〜ン

岩は粉々にくだけちった。洞窟の壁を破壊しながら……
「へん!どんなもんだぁ〜〜〜」
得意げなリナ、しかし青い顔をしているロン。
「リナぁ〜〜〜」
「なによ……ロン……」
「お前のふっとばした場所、みるからに怪しいスイッチがあったとこじゃ……」
「………………」

        カチッ

二人が遺跡を抜け出したのは5時間後だった。
遺跡はワナがワナを呼び内部はもうめちゃくちゃになってしまった。

「………バレなきゃ大丈夫……よね……」
「……………………………………………」

この駄文の作者です。今回はリナが遺跡でお宝を探すお話ですがこれもある作品をパクッてます。それはスピルバーグ監督の大ヒット映画インディージョーンズのワンシーンです。
これからも私の作品を見てくださる方は、パクリを探しながら読み進めていただくと楽しいかもしれません。(パクリを正当化する作者)






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31222第4話特に菜塩 2005/3/7 01:16:51
記事番号31215へのコメント

第四話
  
ロンとリナはセインガルド王国第4の規模を誇る都市「ハーメル」の町にいた。
「だんだん都会らしくなってきたな〜」
ロンがめずらしそうにあたりをみわたす。
「ここなんかまだ田舎よ、。世界にはもっと大きな町がたくさんあるんだから!」
リナがおおげさに手を広げ力説する。
「ここの次にいく予定のこの国の首都「ダリルシェイド」にくらべればここなんか全然大した事ないわ!」
「ダリルシェイドっか……楽しみだな!」

     チッチッチ

リナが指をふりながら舌打ちする。
「すぐに行くというわけにはいかない!まずこの町でこの前手に入れた神像を高く売りさばく!それが終わるまでこの町を出るわけにはいかないのであぁ〜る。」
そしてひそひそとロンにしゃべりかける。
「(この町、お金持ち多いのよ!)」
「んなことだろ〜と思った」
「じゃ、ちょっと営業いってくるから、そこら辺ぶらついててね」
「ちょっと待て、だったら俺もついてく」
「あんた自分の悪そうなかっこう自覚ないの〜〜!これだから常識が無いのよ!あんたといっしょに売り込みいったら門の前で追い返されちゃうわよ!」
ここでリナがニヤリと笑う。
「さてはあんた私がいないとなにもできないんじゃないの〜」
少し動揺するロン。
「残念だけど、おねーさんはいつまでもおっきなボクとあそんでらんないんでちゅよ〜〜」
リナがさらにロンをちゃかす。
「はッ早くかたずけろよっ」
「だいじょうぶよ、今日中にはかたずけるから」
「……気をつけろよ」
「ありがと。……んじゃ、バイビ〜」
ここでリナと別れるロン
(さて…なにするかな……)

いらっしゃいませ〜酒場100万本のバラへようこそ
(酒でも飲んでまってるか……)
いろんな客でにぎわう酒場。そのとき、ロンに声をかけてきた男がいた。
「おい、おまえ!」
自分を指差すロン
「そう、おまえだ。よかったらいっしょに飲まないか?」
(……あやしい…全身黒い甲冑、服に身を包んだ男女3人組み……かかわるのはやめておっ、いや、まてよこいつらがあやしいのなら俺はどうなんだ……)
リナのいっていた事の正しさを実感するロン。
(まっ暇だしな)
「じゃ、おことばに甘えて……」
リーダ風の男がロンに話しかけてくる。
「お前名前はなんていうんだ?」
「はぁ、ロン=ハサウェイです。」
「俺の名は【グリッド】レンズハンター漆黒の翼のリーダーをしている。」
「同じく漆黒の翼、黒薔薇のリン!」
「黒ヤギのマゾッホ!」
グリッドを中心にポーズを決める漆黒の翼。
「……………………」
(………こいつら……俺のヤバクてもこんぐらいだろうという予想をはるかに上回ってやがる……)
混乱するロンを尻目になおも話を続けるグリッド。
「その黒い鎧、漆黒の翼に入る条件を見事にクリアしている。よし今からお前はレンズハンター漆黒の翼の4番目のメンバーだぁ〜!」
勝手に奇人たちの仲間にされてはたまんない、あわてて反論するロン
「ちょっとまってくれ勝手に話をすすめないでくれ!それにレンズハンターてのはいったい……」
「なんだ?お前レンズハンターの事しらないのか?どこの田舎もんだ?」
申し訳なさそうにロンが答える。
「はぁ、常識にうといもんで……」
「なら教えてやろう、まずレンズというのは知ってるよな?」
首をよこに振るロン。
「そうか、ならレンズの事から教えてやろう!。レンズというのは大昔落ちた隕石の破片のことだ。」
「隕石の?」
「そうだ、このレンズというのは不思議な力を持っていて、この力をつかって火をつかわずにおゆを沸かしたりいろんなことができるってわけだ。ただ、このレンズというものは数が少な…」「そこでレンズ製品最大手のオベロン社が、高値でレンズを買い取ってくれる!」
「だから、私たちがレンズを集めてるわけ!」
黒ヤギのマゾッホ、黒薔薇のリンがよこから口を挟む。
突然グリッドが袋から5cmほどのなにかを取り出し中身をロンに渡した。
「これが、レンズだ!苦労の末我々が手にいれた一品だ。」
「へぇ〜〜これがレンズ……なんか宝石みたいですね。」
「ところで、俺達はなにもレンズ専門というわけでは無い。これからある遺跡のお宝を探しに行くんだが……お前一緒に来る気はないか?」
なおもロンを勧誘するグリッドと断るロン
「せっかくのとこ悪いんですけど…黒くない連れがいるんで……」
誘いを断ってる最中のロンの耳に聞き覚えのある声が耳に入ってきた。
「いたいた、ロンこんなとこにいたんだ〜」
「おおリナ。っで上手くいったか?」
なぜか怯えだす漆黒の翼のメンバー。
「リ、リナだと〜まさかお前、あの生きとし生けるものすべての敵、ドラゴンもまたいで通るといわれる最強最悪残虐非道無敵の魔導士の?」
「…あんた…怒るよ…」
「わ、わぁ悪かった今日の事は忘れてくれ!」
「そっそれじゃさよなら〜〜」
漆黒の翼は逃げるように去っていった。
なにもなかったかのように話し合う二人
「それで、例のもん売れたのか?」
「だめね、やっぱでどころが怪しいと高値で売るのはむずかしいわね」
(そりゃ、盗品だからな……)
「とりあえず今日は宿屋に泊まって明日また売り込みましょ。あぁ〜あ疲れた。」
酒場100万本のバラを出る二人。
だがロンは奇妙な違和感を感じていた……。
(酒場を出た瞬間から妙な感じがする……この感じ……付けられてる!)
「リナ……俺達は今だれかに付けられている……」
リナも答える。
「実はここ来る前から町の中追っかけられてたんだけど……」
「心当たりは?」
ロンの問いにリナが汗をたらしながら答える。
「……ありすぎてわかんないわ……」
ため息をつくロンだったが、意を決しリナに提案する。
「……面倒になる前にかたずけるぞ。まあ、もう面倒な事になっているがな」
「そんなの無茶よ、こんな街中で……」「一旦町の外に出てあいつらが仕掛けやすいように仕向けるんだ」
「あんた……分かってんじゃないの」「今夜のベッドはあきらめるんだな」
町の外に出る二人。付きまとう気配、リナが叫ぶ
「あんた達いつまでつければ気が済むの?いい加減出てきたらどう?」
するとぞくぞくと出てくる男達。しかし森の中から出てきた者達はリナの予測とは大きくちがっていた。
「ちょっちょっとあんたたちセインガルド兵じゃないの!」
動揺するリナ、ため息をつくロン。
「………いちおう聞いとく、心当たりはあるか?」
ロンの問いに答える余裕はリナには無かった。
「まさか、この前の遺跡が……それともあのときの……いやまてよ、それだったらあのときのほうが…まさか!あれが」
自分の世界に入るリナにさらに問いかけるロン
「………オイ……どうすんだよ」
「………逃げるわよ………」
「はぁ〜〜」
「だってだってこのまま捕まって牢屋に放り込まれて、ん十年も過ごすなんて耐えられるはずないじゃないのぉ〜〜〜」
ロンは思った。
(…待てよ!俺はこのまま捕まったらどうなるんだ……村ひとつ潰した女の仲間…よくて終身刑悪くて……)
結論はひとつだった。
(……やるしかない……)
「リナ、一気に突破するぞ!」
その時兵士の一人が口を開いた。
「リナ=インバースだな?」
「そうだけど?それがどうしたの」
「セインガルド国王の命令だ、王の前に出頭せよ」
一方的な命令にリナが反論する。
「そんなのおことわりよ、そんな命令聞けるもんですか!」
ここまでいって、リナがニヤリと微笑む。
「あんたたち私の事付け回すくらいだから私の怖さぐらいしってるわよね〜〜」
リナの一言に兵士が怯える。
「………いくわよ………」
「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
半数の兵士が恐怖に駆られ逃げ出す。そのとき!
「お前達は下がれここは僕にまかせろ」
一人の剣士がリナ達の前に飛び込んでくる。そしてリナに命令する。
「リナ=インバースもう一度言う、王の前に出頭せよ」
リナが剣士を睨みながら答える。
「だれが理由もないのに出頭なんてするもんですか!なにが「お前達は下がれここは僕にまかせろ」だ、かっこつけてんじゃないわよ」
リナの悪口に負けじと男も言い返す。
「国軍に反抗する馬鹿どもめが。大人しくしていれば手荒な真似はしない!」
対してロンは剣を抜きながら男に語りかける。
「わるいが、俺らは出頭する気は無い。…いくぜ!」
ロンが男に切りかかる。男も剣を抜きロンの斬りを受け流し逆にロンにむかって素早い突きを繰り出し、その突きをロンが避ける。ロンは避けた体制のまま男に切りかかる。ロンの連続した斬撃に男が間合いを取り直す。そして男はロンに語りかけた。
「なかなかやるな、我が名はセインガルド王国、客員剣士リオン・マグナス」
自らの名を名乗るリオン・マグナス、ロンも微笑を浮かべながら答える。
「……ロン=ハサウェイ…現在無職…」
「いくぞ!」
「リナ、いまだ!」
「くらえぇ〜ファイアーボーール」
いままで二人の戦いに手を出さなかったリナがリオンに必殺ファイアーボールを投げつける。だが!
「甘い、ストライパーー(聖防壁)」
リオンの防御呪文にファイアーボールがかき消される。
「げげげ〜あいつ魔法剣士なの〜〜〜。……しかたない次はもっと強力な奴お見舞いして……」
ここまでしゃべり終わったところで突然ロンが両手を上げ剣を捨てる。事態を理解できないリナがロンに尋ねる。
「ちょっとなにやってんのよ!戦いはこれからでしょ〜」
ロンは険しい顔つきをしたまま答える。
「囲まれた、今はおとなしくしするんだ!」  
リナが見渡すとボウガンを持った兵士に辺りを囲まれていた。
「ど…どうしよう……」
リナがロンに聞く。
「大人しく捕まるしかないんじゃないか?」
その時リオンの命令が兵士に出された。
「奴らを捕縛するんだ!」
たまらなくなったのかリナが叫びだす。
「どうしてこうなるのぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


「…………お前のせいだろが…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この駄文の作者です。この話でとりあえず世界観の説明やらが終わり次の話から新しい段階に進みたいと思います。
ところで漆黒の翼に説明させたレンズという物は、家庭用ゲーム テイルズ オブ デスティニーに登場する架空のエネルギー源です。これからの話はテイルズ オブ デスティニーの物語にリナがいたらどうなるか?を趣味レートしたような作品にする予定です。暇だったら見てください、さよならー。