◆−恒例ゼロス先生の三分クッキング−ルルミ (2004/6/23 16:08:51) No.30266
 ┣読みました♪−ソニア (2004/6/26 11:31:28) No.30297
 ┗Re:恒例ゼロス先生の三分クッキング−p太 (2004/6/27 11:27:46) No.30304
  ┗Re:恒例ゼロス先生の三分クッキングパート2−ルルミ (2004/6/27 16:47:09) No.30307


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30266恒例ゼロス先生の三分クッキングルルミ 2004/6/23 16:08:51


「今年も春の季節になりましたねぇ・・・・」
「ええ・・・・・って!!ダメじゃない・・・そんなのんびりしていちゃ!!!早く逃げないと・・・・」
穏やかな春の日、リナとアメリアそしてシルフィールの三人はとある宿屋のテラスでお茶を飲みながらくつろいでいた、
「リナさんなに慌てているんですか?」
アメリアは逃げようとするリナに向かいこう言う。
「慌てて・・・って、忘れたの!!去年の春の出来事を!!ほら・・・ゼロスが私たちを巻き込んで、へんてこな料理で街の人間を再起不能にしたじゃない」
「そうそう、そんなこともありましたねえ!!」
「うんうん・・・・ってゼロス、いつの間に!!!」
話は二年前にさかのぼる、
リナが魔王ルビーアイと戦い勝利した後の時だった。
いつものように腹ごしらえの為にレストランにいったリナ達はそこでアルバイトをしていたゼロスと再会したのだ、
無論、リナはゼロスに向かい、激しくツッコミを入れたのだが、その時はゼロスに『いやあ・・・それがですね・・・財政難で獣王さまに出稼ぎに行けと言われてですね、こうして働いていたというわけです。不景気で困ってるんですよ僕としても』
その時はリナはさして気にもとめていなかったのだが、そのあとがまずかった、
何せゼロスの働いていた店が、街の料理コンテストに出場することになったのだ、
店長は乗り気でこのイベントを楽しみにしていたのだが、コンテスト会場に行く途中、馬車にはねられて瀕死の重傷を負ってしまったのだ、そこで、代理としてゼロスが出場することになったのだが、そこで惨劇が起きた。
ゼロスはこともあろうに、意味不明な料理を作り会場の人間と周囲の集落に多大な被害を出したのだ。丁度そこにリナ達もいたため、巻き添えを食らうかたちで被害を受けたわけである。
あの頑丈なリナですらその料理の影響で二日間寝込む羽目になったという。
そして、リナの苦手なもの辞書にナメクジ、故郷の姉に次ぐゼロスの料理恐怖症が新たに刻み込まれたのだった。
そして、春になると決まってアルバイトするゼロスと何の悪戯か、はちあわせてしまうという、いわゆる腐れ縁状態が続いているのである。

「いたの?はひどいな、リナさん、まるで僕を病原菌扱いみたいに・・・・」
ゼロスはリナに向かい少し微笑みながら言う。
「病原菌には違いないじゃないさ!!大体なんで春になると現れんのよアンタ!!」
リナは逃げ腰に言葉を返す
「いやだなあ・・・解りきってるくせに、アルバイトですよ、例のね!!」
「例の街一つ壊滅させた、アンタのヤバイ料理でしょ・・・迷惑だからいい加減やめてくれないかなあ・・・?」
リナは既に臨戦態勢(逃げ切るための)にはいっていた。そしてアメリアは
「ゼロスさん、いい加減やめてくれないと、正義の応援ソングと賛歌攻撃かいししますよ。」
メガホンをもち、こちらも臨戦態勢をとっている。
「うっ!!!」
今まさに戦いの火蓋がきろうとするなか、
「こらあ!!ゼロスさぼってんじゃねえ!!仕事しろ!!」
お空のかなたから、ゼロスの上司、獣王らしき魔族の声が聞こえてくる
「す・・・・すみません(汗)今やります、やらせていただきます」
・・・・とこんな調子で、これからの毎日が繰り返されるのだ、
リナはいい加減この状況を何とかしたかったが、何しろリナはゼロスを情報源としても利用しているため今のところ打開策はなく、だらだらと二年が過ぎていったのだった。
「た・・・助かった!!」
リナは緊張状態から解き放たれ、テラスの手すりに寄りかかる。
「また今年もはじまっちゃいましたね、、、、恐怖の春が」
シルフィールは顔を引きつらせながら言う
「いい加減にしてほしいよ・・・・まったく!!」
リナはうんざりしながら、うなだれ、これから始まる壮絶なバトルに対し回避作をねりはじめた。
余談だが・・・ちなみにゼロスが作った料理のレシピは以下のとおりである。
材料
ワーウルフの肉(300グラム)化成ソーダ(5グラム)マンドラゴラの根(適量)動物の骨(3キロ)レモンハーブ、ドリアン、魔族印はいぱードリンク(3リットル)朝鮮人参(12個)なす、くさや(あればザーサイ)唐辛子
作り方
ゼロス曰く「適当に材料を切り、鍋で4時間煮る」とできあがり、だそうな?聞くところによると、これは、ゼロスの上司である。獣王の好物らしい、魔族の味覚は人間と大きくかけはなれている。良くゼロスはこれを獣王さまに作るが、迷惑の極みであるとリナは語る。
(中途半端なままエンド)スレイヤーズの駄文です、短くていい加減ですが読んでいただけると幸いです。ちなみにわたしがスレイヤーズのファンになったのは、今から役八年前、中学一年のころだったとおもいます。(年齢バレバレだ)なにげにテレビをみていたら、パワフルな元気あるオープニングが流れ、引き込まれるようにはまりました。今でもスレイヤーズは好きです。最高!!だらだらと長くなりそうなのでここらへんで、でわ。

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30297読みました♪ソニア 2004/6/26 11:31:28
記事番号30266へのコメント

獣王さん・・・見た目が女性なのに何て乱暴な言葉を(笑)ていうか、魔族も財政難なんですねぇ・・・もしかしてゼロ君の料理で世界破滅できるんじゃないかと思ったりしちゃいました(笑)面白かったです♪

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30304Re:恒例ゼロス先生の三分クッキングp太 2004/6/27 11:27:46
記事番号30266へのコメント

結末書いてくださいよー

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30307Re:恒例ゼロス先生の三分クッキングパート2ルルミ 2004/6/27 16:47:09
記事番号30304へのコメント

ゼロスと再会して、早くも二週間が経過した、
あれから、リナ達はゼロスからは何もなく、ただただ幸運(リナにとって)の日々だといえる。しかしそんな日々は長く続くはずもなく、例によってあの料理コンテストが街のレストランで開催されることになったのだ、
何せ、今回はセイルーンの王宮から直におふれが出たため、各地の料理自慢(自称含む)が我さきにと、参加希望者が殺倒したのである、
「リナさん、、、、ごめんなさい(涙)、おじいちゃんが、また気まぐれをおこして、最悪なことになってしまって」
アメリアは今にも泣き出さんばかりの形相でリナに言う。
「アメリアさんのお爺さんて、セイルーンの現国王でしたわね、たしか」
「そう・・・・あのフィルさんより一癖も二癖もある・・・一言でいうならあんまり関わりたくないタイプの人間だわ、しかもあの爺さん・・・こともあろうに私を陰険な手口ではめようとしたのよ!!今まで私の姉以外の人間にだまされたことなんか無いのに」
最近のリナはとことんついていない、
「で、それがどうかしたのか?リナ」
ガウリイはリナに話しかけるが、いつものごとく『アンタねえ、何回説明したら覚えてくれるのよ、このクラゲ!!』とはったおされた。
「いい、この街を今日の内に出て行くのよみんな!!でないと、あの料理で全滅させられる」
「いやだなあ、リナさんもうそんなことしませんよ」
その時だった、何の脈略もなく空間のひずみからゼロスが現れたのだ。
「うわあ!!!びっくりさせないでよ・・・まったく!!」
ゼロスはアルバイトの途中らしいのか、ウエイターの姿をしていた、
「そんなに離れないでくださいよぉ!リナさん達、何もしませんから」
「あんたの『何もしない』発言は危険だ、キ・ケ・ン!!」
「そうそう」
リナ達はゼロスに向かい危険コールを連発する。
「で、今日は何しにきたのよ、ゼロス」
「今日は僕が勤めてるバーの店主が料理コンテストのドリンク部門に出場することになりまして、店主から、ぜひともリナさんたちにコンテストに出すカクテルを試飲してほしいと言われたので迎えにきただけなんですけど」
ゼロスはそういう。
「なんか、裏がありそうでいやだけど、ゼロスホントに大丈夫なんでしょうね?」
リナはゼロスの誘いにしぶしぶとのった。
「大丈夫ですよぉ、リナさん少しは信用してください」
『ま!ゼロスが作るんじゃないからいいかあ!!まずかったら料金踏み倒せばいいことだしね・・・・(リナの思考)』
「おい、いいのかリナ?あんなロクデナシの言うことなんか聞いて」
ゼルガディスは疑心を抱きつつリナに愚痴をこぼす。
「いいの、こちらには今のところアメリアいるしね!!いざとなったら正義の賛歌で、ゼロスを弱らせて、にげればいいし、保険よ保険!!」
リナはメガホンをマントの中にしのばせていた、
そして数分後、リナ達はゼロスが働いているというバーに到着したのだった

カラン、カラン
「只今もどりました、店長、」
「いやあ、いらっしゃいませ、まってましたよ」
リナは想像していた店長の像(性格最悪、悪趣味など)とは違い、何処か温和で、やさしそうな中年女性だったので少し拍子抜けをした。
「ほら、ゼロスくん、お客様にお水をお出しして」
「はい、すみません、店長」
その様子を見ていたアメリアとシルフィールは
「以外ですね、あのゼロスさんがあんなにまじめに人の言うことを聞いてるなんて」
「ホント、以外だわ、」
あまりにも違うゼロスのしぐさにすこし驚いていた
リナは『あの獣王があれじゃあ、無理ないかも』と初めてゼロスに同情を覚えたがそれは別の話。
「すまないねえなにせ、私一人で長年この店を切り盛りしてきたから何のおかまいもできなくて」
店長はカクテルを作りながらリナたちにいう
「そういえば、いつからゼロスをやとってるんですか・・・?」
「三年前の夏の日からかな、常連の女性からたのまれてゼロスくんを春の間だけ雇うことにしたのよ、この子を一人前にしてくれってね」
バーの店長は懐かしい過去を思いながら言う。その話をリナはしばらく聞いた。
「でいなざーん!!ずばらじいだなじどぇず、がんだうじがじだ(リナさんすばらしいはなしです、感動しました)」
アメリアはその話を聞いて号泣している。シルフィールは
「あの一つ聞いていいですか、話の中に出てきた常連客って・・・やはり」
「獣王に100パーセント間違いないわね」
リナは即答する。
「何にしてもだ、意外とおいしいぞこのカクテル」
ゼルガディスはグラスに注がれたお酒を飲みながら、悦にひたる。
「ほんと、おいしい、飲み口は柔らかで、それでいて深みがある。私も長いこと旅してて、いろんなお店知ってるけど、ここまでおいしいお酒を出してるとこはじめてだわ、おつまみもおいしいし、」
リナは感慨にひたる。すると
「どうです、リナさん、気に入りましたか?」
裏で仕事していたゼロスがひょっこりと顔をのぞかせる。
「あんたにこの人の爪の垢でも飲ませたいくらいだわ・・・特に料理に関しての!!」
リナはここぞとばかりに、嫌味を込めた言葉をかえす。
「ひどいなあ・・・リナさん、僕の料理はけっこうおいしいって評判なのに」
「魔族達にのみでしょ!!!魔族達に、あんたたちの基準をこちらにもってこないで!!迷惑だから(自分たなあげ)」
こうして、どつき漫才が繰り返される中、帰り際に店長は
「よかった、ここの所、お客はさっぱりで、自信喪失してたから。これで二日後のコンテストに自身もって、参加できるわ!!ありがとうみなさん。これはお礼です、宿に着いてからでも召し上がってください。」
リナ達に深くお礼をしたのだ。そしておみやげまで
そして、
「あのお店の店長いい人でしたね・・・・」
「あいつにはもったいないくらいの女性だな」
「あのお店、あんなにおいしいのに何で流行らないのか不思議ですね」
その一番の原因は二年前のゼロスが料理コンテストに出て、町を壊滅的被害に追いやったことが尾を引いてるのだとは、誰も気がつかなかった。

ー二日後ー
リナ達はセイルーン王家が主催する料理コンテストに半ば強制的にゲストとしてよばれた。
「さーて、いよいよ料理コンテストが始まりました。今回は特別ゲストとして、王位継承権第一位のフィリオネル殿下と、そのご息女アメリア姫、そしてそのご友人を招いてあります。審査員は現国王である陛下が直々に審査いただけるということでありますので、参加者の皆さんは陛下の御めがねにかなうようがんばってください。」
アメリアは流石帝王学を学んだだけあり、営業スマイルを全開にしている。
リナは乗り気がしないらしく、膨れ気味だ。
「なんで・・・どうして・・・私は何でこんな所に・・・・」
リナはアメリアのお爺さんの策略にまんまとハマってしまった。お爺さんはリナの弱点、故郷にいる姉と昔からの顔なじみで、その姉に今回のことを打診すると、即座に故郷の姉は手紙をリナによこし、こういう形になったわけである。
そんなリナの胸中おかまいなしに。コンテストは進んでいった。いやいやながらもリナはコンテストの経過をみていたのだが
しかし、その時、またしてもその悪夢がリナの身におそいかかったのである。
悪夢の根源、問題のゼロスが、参加者として、コンテストに性懲りもなく紛れ込んでいたのである。
「いやーーーーーーーーつ!!!」
リナはゼロスの姿を確認すると、叫びをあげた。
しかしそれは既に遅く、例の料理の悪臭が漂い、大勢の人間がバタバタと倒れていき、惨劇状態になった後だったのだ。
幸いにも匂いに対する耐性が出来ていたリナは辛うじて難を逃れたが、耐性の無い市民はなだれ込むようにその場で意識を失って・・・・
「ううーーーんん!!これじゃ、コレ、この匂いがたまらんのじゃよ!!いいにおいじゃ」
そんな惨劇が繰り返される中、リナの他にただ一人、この強烈な匂いをもろともしない老人がいた・・・。
「へ・・・・陛下・・・・・そりはもしや・・・・」
リナは恐る恐る後ろを振り向き、ゼロスがつくった料理を嬉々としてほうばる、セイルーンの国王に一抹の恐怖を覚えたという。
「ああ、リナさんか、すまないのわしは年に一度はこの料理を食べないと元気がでないんじゃよ、国民には申し訳ないが、やめられなくての」
国王はそういうと、大事そうにそれを抱えている。
あまりのショックにリナは気を失いそうになるのだが何とかこらえて、
「・・・・黄昏よりも暗きもの(以下省略)・・・フフ・・・・全てはあんたが原因だったのね・・・・・もう容赦しない・・・・竜破斬ーーーーーーッ!!!」
事の顛末はこうである。お忍びでセイルーン国王はゼロスが働いている店に通っていて、そこで、ゼロスのへんてこな料理を口にしたところそれが、国王の口にヒット!!それ以来その味が忘れられず、定期的に料理のコンテストを開くようになっていった、そして二年前のコンテストの時、裏工作まがいの手でゼロスが働いていた店主を事故に見せかけ出させないようにし、代わりにゼロスを出させた、そして、たまたまリナはそのコンテストに居合わす形になり、リナを利用した・・・・と全てはこの老人が暇つぶしと、自分の欲望の為にうったただの芝居だったのだ。
まんまと乗せられたリナはその老人の手のひらの上で踊っていただけ・・・・。
「ちくしょーーーーーーーっ!!!また私だけーーーーーー!!!もう嫌ーーーーーーーーーーっ!!!ゼロス、覚えてろよ!!仕返ししてやる!!!」
リナは悔しい胸のうちをおもいっきり、空にぶちまけた。
その声はただただ空しく空に響き渡り、リナはストレスがうなぎのぼり状態、手がつけられないほど荒れたという。


ーーーーーーーーーーーーーーーエンドーーーーーーーーーーーーー
(あとがき)ルルミです。パート2です。続きを書きました。長くなりました。感想などいただけると、ありがたいです。私のイメージするアメリアの祖父は最強キャラ・・・(汗)例のゼロスの料理を喜んで食べてます・・・(怖い)自分でも書いてていいのか?こんなんで・・・と思うほど・・・長くなりましたがこれ位で・・・・でわ!!