◆−ワインレッド−遙 琥珀 (2004/6/5 17:24:37) No.30140 ┗赤よりワインレッドの方がカッコいいですよねvv−琴見奈々 (2004/6/5 22:12:51) No.30147 ┗オトナな感じがしますよねv(ヲイ)−遙 琥珀 (2004/6/7 18:40:30) No.30163
30140 | ワインレッド | 遙 琥珀 E-mail URL | 2004/6/5 17:24:37 |
記憶に濃く残るのはその色。 少し暗めの、穏やかな―――――――――――――――――血の色。 『ワインレッド』 「…そこの方?」 「…はい?」 不意に名を呼ばれ、男は振り向いた。 小さな子供が、赤の竜神像の上に、ちょこんと座っていた。 「ああこれ、そんなトコロに座ってはいけません!」 慌てて少年を降ろそうとする彼。 「…………」 少年は抱きかかえられて、床に降ろされる。 「…そんなに大事?この像が?」 「像が大事だと言うわけではありませんけどね」 きゅきゅっ、と像についた少年の足型を雑巾で拭き取る男。 「カミサマだから?」 「ま、そういうことになりますか」 「…ふーん…?」 少年は、くすっと笑った。 「―――――――――――――――…驚いた…随分お変わりになられて…」 皮肉の籠もった敬語。 「…まさか、本当に何も憶えてないなんて…」 「…何を言っているんですか?」 男は、例えようもなく嫌な予感を憶え、少年を見た。 それは、少年では無かった。 『少年』の形をした闇、そのものだった。 「…………!」 「おっと、ストップ」 反射的に逃げようとする男。 だが、少年が呟いた途端に男の身体は動かなくなった。 「…貴方を迎えにきたんだよ」 「何のことだ!?何を言っている!?」 混乱する男。 少年は、にこっと笑った。 「一緒に行こう?」 こくん、と小さく首を傾げる。 「…シャブラニグドゥ、様?」 赤。 甘い、明るい、綺麗な、ただおめでたいだけの色じゃない。 生を思わせると同時に、死をも色濃く映し出す―――――そんな色。 『彼』を知る者の心の内で、『彼』はいつもその色と共に存在した。 それ程までに、見る者に強烈な印象を与えたのだ。 『彼』の、『紅玉』にも似た瞳は―――――――――――――――――…。 『竜破斬』を初め、様々な呪文を開発した伝説の魔道士、レイ=マグナス。 彼は、ある時を境にしてふっつりと魔道歴から姿を消した。 その並外れた実力と、血に似た瞳の色を人々の噂に遺したまま―――――――――――――――― 。 言い訳あんど言い逃れ。 読み切りです。 レイちゃん(ヲイ)の封印解きにきたフィブリゾって感じ(いや感じって) 元々ウチのサイトの『魔族書きさんに百のお題』(配布中)用に書いたものだったりするんですが、ここに投稿してみたりしました。 感想頂けたら幸せだったりします(汗) それでは。 幕。 |
30147 | 赤よりワインレッドの方がカッコいいですよねvv | 琴見奈々 E-mail | 2004/6/5 22:12:51 |
記事番号30140へのコメント 初めましてvv……………かな??最近改名しましたけど,違ったらごめんなさい↓↓ 琴見奈々といいますvvタイトルに惹かれてクリック!!中身に感激して感想ボタンクリック!!! >記憶に濃く残るのはその色。 > >少し暗めの、穏やかな―――――――――――――――――血の色。 >『ワインレッド』 もお,ここからおお〜って感じで。めちゃめちゃカッコ良いです(><) ワインレッドって,大人な感じがしませんか?? 車の色とか,赤よりワインレッドって言った方が絶対カッコヨいですよ!! ガキくさい私はこういうのに弱いです…゜゜゜。。 >小さな子供が、赤の竜神像の上に、ちょこんと座っていた。 >「ああこれ、そんなトコロに座ってはいけません!」 >「…そんなに大事?この像が?」 それに像の上とか危ないですから!! >きゅきゅっ、と像についた少年の足型を雑巾で拭き取る男。 うーん,信仰心の厚いかたですね〜。 >「カミサマだから?」 カタカナなとこも子供だからっていうより皮肉入ってる感がっ。 >「―――――――――――――――…驚いた…随分お変わりになられて…」 >皮肉の籠もった敬語。 恐いぞチルドレンッッ!!ていうかチャイルド。 でもまだ封印されてるからって、敬語でもこんな態度とっちゃ後々……↓↓ >『少年』の形をした闇、そのものだった。 >「…シャブラニグドゥ、様?」 最初はゼロスあたりの話かなーって思ってたんですけど,良い意味のショックが来ました。 >『彼』を知る者の心の内で、『彼』はいつもその色と共に存在した。 > >それ程までに、見る者に強烈な印象を与えたのだ。 > >『彼』の、『紅玉』にも似た瞳は―――――――――――――――――…。 > > > > >『竜破斬』を初め、様々な呪文を開発した伝説の魔道士、レイ=マグナス。 またまた良い感じなショックがあ!!この人かあっ。 (………あれ??原作でそういう設定でしたっけ?違いますよね’’) >読み切りです。 >レイちゃん(ヲイ)の封印解きにきたフィブリゾって感じ(いや感じって) 面白かったですー。………てか面白いんじゃなくてシリアスだけどそういう意味じゃなくてですねっ?? >感想頂けたら幸せだったりします(汗) 感想書くの下手で……意味不なことばっかでごめんなさい↓↓ でもこれからも素敵なお話読ませてください!!応援してますっvv それでは,失礼します。 |
30163 | オトナな感じがしますよねv(ヲイ) | 遙 琥珀 E-mail URL | 2004/6/7 18:40:30 |
記事番号30147へのコメント > >初めましてvv……………かな??最近改名しましたけど,違ったらごめんなさい↓↓ ああ、多分初めましてだと思われます。確証ありませんが。(ヲイ。) 以後よろしくですvv >琴見奈々といいますvvタイトルに惹かれてクリック!!中身に感激して感想ボタンクリック!!! わぁ(笑) ありがとうございます♪ > > >>記憶に濃く残るのはその色。 >> >>少し暗めの、穏やかな―――――――――――――――――血の色。 > > >>『ワインレッド』 >もお,ここからおお〜って感じで。めちゃめちゃカッコ良いです(><) 気に入って頂けて嬉しいですvv > >ワインレッドって,大人な感じがしませんか?? >車の色とか,赤よりワインレッドって言った方が絶対カッコヨいですよ!! >ガキくさい私はこういうのに弱いです…゜゜゜。。 そうですね。 『赤』…というのにも色々な種類がございまして。 茜、臙脂、カーマイン、スカーレット、マゼンタ…と色々ありますが、 琥珀が好きなのはワインレッドだったりします。 暗めのシックな感じが好き。 > > >>小さな子供が、赤の竜神像の上に、ちょこんと座っていた。 >>「ああこれ、そんなトコロに座ってはいけません!」 >>「…そんなに大事?この像が?」 >それに像の上とか危ないですから!! まぁ、『彼』ですからねぇ(苦笑) ケガすることは無いでしょうけど… > >>きゅきゅっ、と像についた少年の足型を雑巾で拭き取る男。 >うーん,信仰心の厚いかたですね〜。 うーむ。 しかしてその実体は(謎) > >>「カミサマだから?」 >カタカナなとこも子供だからっていうより皮肉入ってる感がっ。 でせうね。 > >>「―――――――――――――――…驚いた…随分お変わりになられて…」 >>皮肉の籠もった敬語。 >恐いぞチルドレンッッ!!ていうかチャイルド。 >でもまだ封印されてるからって、敬語でもこんな態度とっちゃ後々……↓↓ いやまぁ(汗) でも、敬語なフィブリゾってなんか違和感感じるのは私だけ?(汗) > >>『少年』の形をした闇、そのものだった。 >>「…シャブラニグドゥ、様?」 >最初はゼロスあたりの話かなーって思ってたんですけど,良い意味のショックが来ました。 うみゅぅ。 ゼロスは余り書かんです、何故か。 > >>『彼』を知る者の心の内で、『彼』はいつもその色と共に存在した。 >> >>それ程までに、見る者に強烈な印象を与えたのだ。 >> >>『彼』の、『紅玉』にも似た瞳は―――――――――――――――――…。 >> >> >> >> >>『竜破斬』を初め、様々な呪文を開発した伝説の魔道士、レイ=マグナス。 >またまた良い感じなショックがあ!!この人かあっ。 > (………あれ??原作でそういう設定でしたっけ?違いますよね’’) …違ったっけ?(汗) > >>読み切りです。 >>レイちゃん(ヲイ)の封印解きにきたフィブリゾって感じ(いや感じって) >面白かったですー。………てか面白いんじゃなくてシリアスだけどそういう意味じゃなくてですねっ?? ありがとうございます♪ > >>感想頂けたら幸せだったりします(汗) >感想書くの下手で……意味不なことばっかでごめんなさい↓↓ >でもこれからも素敵なお話読ませてください!!応援してますっvv ありがとうです(何回目だか) 勿論これからも頑張っていくつもりです。 > >それでは,失礼します。 > またいつか。 |