◆−更に懲りずに−惣流まい (2003/6/14 20:27:52) No.26232
 ┗素敵な日々を貴方に−惣流まい (2003/6/14 21:23:28) No.26235
  ┣素敵な日々を貴方に−惣流まい (2003/6/14 22:10:39) No.26237
  ┗素敵な日々を貴方に−惣流まい (2003/6/14 23:12:53) No.26238


トップに戻る
26232更に懲りずに惣流まい E-mail URL2003/6/14 20:27:52




 どうも。更に懲りずに短編投稿。
 見てやってください。


トップに戻る
26235素敵な日々を貴方に惣流まい E-mail URL2003/6/14 21:23:28
記事番号26232へのコメント


 こんにちは〜v
 再び懲りずに惣流ですvv
 今回は今日高校の文化祭だったのでそれに払拭されて文化祭ネタですvv
 ちなみに、某HPの某白河さんの作品に近いもの・・・とは行っても、質とかは違いますけど・・・であります。
 更にちなみに、現代版だったりします。
 それでは、行ってみましょうvv『素敵な日々を貴方に』vv

”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””

 ピ〜ンポ〜ン

 私の一日はその間抜けなインターホンの音で始まった。
 眠気の覚めぬその顔をコシコシとこすりながら、とりあえず上に何か着るものを羽織って私は玄関まで歩いた。

 ピ〜ンポ〜ンピンポンピンポンピンポンピ〜〜ンポ〜ン

 「あ゛〜〜五月蝿い。今出るってば〜〜」
 少々眼つきが悪くなるのを自覚しながら私はドアをガチャッと開けた。
 ちなみに私は一人暮らしで一軒家にも拘らず、家から駅等が遠いと言う理由で格安のこの家にすんでいた。
まあ、周りの家は少なくとも50mは離れている。迷惑――と言う言葉は無いのだがやはり、この音は頭に来る。
 そして、開けたドアの先にいたのは――

 私の友達LOVEの黒ずくめのちょっぴりおかしいナイスガイ、ラグナロクその人だった。
 まあ、私とはほとんど幼馴染同然で友人より付き合いは長いのだが・・・どうも昔からこいつの趣味には付き合いきれない。
 ま、それはさておき。
 「・・・何さラグナ。休みの土曜日のこんな早くから人の事起こしてくれちゃって」
 「いや、今10時なんだけど」
 「五月蝿いわね!私は昨日、って言うか今日の2時に寝たの!誰がなんと言おうと、10時でも私にとっちゃ早朝なの!」
 「・・・おまえなぁ・・・」
 ラグナが肩をすくめ、苦笑する。だぁもう!私は貧血持ちの低血圧(自称)なんだから、朝は弱いってこと知ってるでしょうに!
 「ああそうだ。これ」
 行ってラグナが手渡してきたのはオレンジ色の表紙に【聖・ナイトメア高校文化祭のお知らせ】とかいてある紙切れだった。
 ・・・毎回思うんだけどさ。何でミッションスクールなのに高校名が『ナイトメア(悪夢)』なんだろうね。
 「・・・何?」
 悔しいが身長の差はどうにもならないため、ラグナを見上げながらあたしはむっつりと尋ねる。
 「これさ、昨日渡しとけって言われたけど渡すのがめんどくさくなったから今日渡した、文化祭の案内」
 「イやそれは分かる」
 それよりも分からないのは、
 「何でこれが今日の11時からの文化祭のお知らせなのよぉぉぉぉ!!!」
 思わず私がラグナの首を絞めた所で誰も文句は言わないだろう。・・・多分。

 「まあ、今日はこうして俺が迎えに来てやったことだし。許せ」
 「ムリ」
 勿論私が即答したのは言うまでもない。
 「まあ、良いから来いって」
 「きゃっ・・・」
 口から無意識に悲鳴が出る。ラグナが私を横抱きにしたのだから当たり前だろう。
 いくらこいつが友人LOVEで、ちょっぴり怪しいからといってもこいつはやっぱり美形。
 いくらこいつが幼馴染だからといって横抱きにされるのはやはり抵抗がある。
 「こ・・・こらっ!ラグナ、降ろせ!まだ私は寝巻きのままだぞ!それに、靴だって履いてないんだからな!」
 手足をばたつかせ、抗議してもこいつは離そうとしない。そしてそのまま黒光りするヤケにデカイラグナの車の後部座席に載せられ、ドアを閉められる。
 そしてラグナは運転席へ歩いてゆき、乗り込む。
 こいつはミレイ姐(ラグナの叔母さんである)の会社の社長秘書(社長はミレイ姐)だから、こ〜ゆ〜車を持っていたって不思議ではない。

 が!!

 しかし!こいつはまだ私と同じ高3!!普通なら免許なんぞ持っていないはずである。
 何故に持ってるんだ免許を・・・
 「ああ、ミレイ姐が許してくれたから免許が取れた」
 そして心を読むなよな。
 ラグナが車のエンジンを掛け、車を出す。目的地は先ほどの【聖・ナイトメア高校】。
 友人であるリナ=インバースやガウリイ=ガブリエフ・ケイン=ブルーリバー・ミレニアム=フェリア=ノクターン達がいる学校である。
 私も本当は其処に行きたかったんだけど、其処は私立。すなわち、

 金が掛かるっ!!!

 という理由で比較的其処から近い公立の高校に言っているのだが・・・

 「ああ、其処の紙袋あるだろ」
 ラグナがバックミラーでこちらを見ているのに気付き、慌てて足元を見ると本当に其処には紙袋が合った。
 「あったけど?」
 「そんなかにお前用の服と靴が入ってるから着替えろ。ああ、安心しろ。金はミレイ姐持ちだ」
 き・・・着替えろって・・・
 「ちょっとまった。ここで着替えろってゆ〜の?」
 「勿論だ。あっちに付いたら着替える暇なんてないからな。
  ま、お前の着替えなんか見たって仕方がないから運転席と後部を仕切るぞ。声はスピーカーから出るからな」
 そしてラグナは私に有無を言わせずボタンをポチっとおす。そして黒い板がしたからでてき、ラグナのところと私のところを遮る。
 「・・・一体どういうつくりしてるのよこの車わ・・・」
 思わず溜息が出てくる。
 『15分で付くからな。とっとと着替えろよ。それから、カーテンは窓際のボタンの右端を押せば勝手に閉まるからな』
 車の何処からか声が聞こえる。
 「・・・信じらん無いわ」
 ボソリとつぶやき、言われたとおりボタンを押し、カーテンが閉まったことを確認してから私は着替え始めた。



               NEXT→→→→



トップに戻る
26237素敵な日々を貴方に惣流まい E-mail URL2003/6/14 22:10:39
記事番号26235へのコメント



 ラグナの車のドアをやや乱暴に閉め、私は車を降りた。
 上を見上げると、『Welcome!!』とかかれた看板がある。
 ここが、ミッションスクール『聖・ナイトメア学園高等部』
 「おっし。着替えたな。うんうん。さすがミレイ姐。お前でも良く似合ってるぜ」
 「・・・可愛い?」
 「ああ。服がとっても可愛いぜv」

 ゴメスッ!!

 なんとなくむかついたので私はラグナの鳩尾を思いっきり殴ってやった。
 ま、こいつの反応なんて判りきった事だけどね。伊達に幼馴染やってる訳じゃないっての。

 「はっあ〜〜いvv」
 何度も聞いたことのある声を後方に感じ、私は振り返る。すると其処にはいつまでたってもその美貌はかわらない絶世の美女のミレイ姐と、さらにミレイ姐の会社のライバル社の社長、それでも何故かミレイ姐の親友という、この学校の理事長のエルさんが。
 「おはようございますミレイ姐、エルさん」
 とりあえず、ペコッとお辞儀をする私。ちなみにラグナは腹を抱えて蹲っている。
 「急に誘っちゃってごめんね」
 エルさんがちっとも申し訳なく思っていない表情で謝る。それに私は、
 「いえ、別に。ちょ〜〜っと予定より早く起こされただけですから」
と皮肉全快で笑う。それにエルさんはもとより、ミレイ姐もひくつき、しかし一瞬でその表情を換える。
 「マ、先に行きマしょ。今日ハ楽しんでもラうために誘ッたんだカラv」
 言ってミレイ姐は私の手を引っ張って校舎のある方へ歩いていく。
 私の後ろにはエルさんが。そして更にその後ろにはラグナが。
 私はワケが分からないまま、そのまま歩いていった。


 「やっほ〜〜来てたんだ〜〜」
 「あ、ハァイリナ、ガウリイ」
 私の視線の先には友人リナ=インバースとその恋人、ガウリイ=ガブリエフの姿が。
 二人は、教室の一部屋を使って喫茶店をしていた。・・・勿論、クラスの出し物として、だけどね。
 「ミレイ姐、エルさん、ちょっと寄って行っても良いですか?」
 私は立ち止まり、振り向く。
 それに二人はそろって
 『気が済むまでどうぞv』
 と答えてくれた。
 私は素直に好意に甘え、二人の元へ駆けて行く。
 「何してんの?今年は」
 去年は確か、女装・男装喫茶だった筈。まあ、それはただ単に男子と女子の制服を交換してメイクをしただけ、だったものだったが(それでもヤケに人気が高かった)。
 「んふふ〜〜今年はね、片手のガウリイ対両手のお客さんで剣道をして勝ったら料金なんでもタダ、って言うのやってるの」
 リナが窓の桟で頬杖を付きながら笑いながら答える。
 「その様子じゃ、誰も勝ってないみたいね」
 「そ。流石にガウリイじゃきつかったかな〜〜なんて思ってるんだけどね」
 苦笑しながらリナはチラリと恋人さんの方を見る。
 まあ、それはそうだろう。なんてったってガウリイは剣道世界一である。
当然、高校生部門、ではなく、無制限の大会、の世界一位であるが。
いくらガウリイが片手であっても、その辺の一般客に勝てるわけが無い。
 まあ、ゼルガディス=グレイワーズやルーク=シャブラニグドゥ辺りなら勝てるかもしれないが。
 「ゼルかルークにでもしといた方が良かったかな〜〜なんて思ってる」
 「・・・意味無いじゃん。それじゃ」
 「あ、バレタ?」
 言ってリナは舌をぺろりと出す。彼女は精神年齢は高い筈なのに、こ〜ゆ〜所とか、恋愛関係に対しては中坊以下である。不思議なことに。
 「ところでさ、何かいるもん無いか?俺が奢るぞ?」
 ふと声が聞こえてリナの頭の上にはリナの頭で頬杖をついているガウリイの顔が。
 「あ、ホント?ラッキ〜。んじゃ、カキ氷のレモンねvv」
 私は遠慮ナシに注文する。それにガウリイはアイヨと答え、かき氷を作りに行く。
 「相変わらず、カキ氷のレモン好きね〜あんた」
 「美味しいからいいじゃない」
 「まあ、ね」
 言って私たちはふふふと笑う。
 「ガウリ〜〜??ま〜だ〜??」
 「も〜ちょい。っと。ほら、出来たぜ」
 私が声をかけるとガウリイはこっちを振り向き、カキ氷を放り投げる。カキ氷は回転一つせず、差し出した私の手の中におさまる。
 私の正面にいたリナの横を通り抜けて。
 「さんきゅ〜〜vv私、今日朝飯抜きなんだ〜どっかの馬鹿にたたき起こされてね〜」
 「あ、それってラグナ?」
 「せ〜かい」
 「んじゃあ、焼きそばでもとってこようか?」
 ガウリイがいう。それに私はちょっと考えてから、
 「ん〜、それはいいや。元々朝飯はあんまり食べる方じゃないからさ」
 答えて私はカキ氷を一口頬張る。
 やっぱりおいひいvv
 「幸せそうに食べるわね〜ほら、あたしにもよこしなさい」
 リナがカキ氷に向かって手を伸ばす。それからサッとカキ氷を遠ざけてから、
 「じゃあ私はこれで。向こうでラグナとミレイ姐、エルさんが待ってるから」
 手をひらひらと振り、背を向ける。
 「げ。理事長?じゃちょっと待って」
 リナが慌ててパタパタと教室の奥にいく。それで立ち止まり、ガウリイと顔を見合わせる。
 やがてリナが戻ってきた時には両手に三つのカキ氷が。
 「これ、理事長とミレイさんとラグナに渡しといて。ラグナ以外のはガウリイの奢りだから」
 「あいよ〜」
 私はそれを受け取る。ど〜でもいいけど、カキ氷四個って言うのはちときついものがあるぞ。
 「はぁ?!何言ってんだよお前!」 
 「いいじゃないの!別に」
 後ろで聞こえる痴話げんかは放っておいて、私は教室を去り、三人の方へ歩いていく。
 そして、エルさんにハワイアン・ブルーを。ミレイ姐にはイチゴを。そしてラグナには美味しくないと評判の青汁のカキ氷を渡す。
 「ラグナ以外、ガウリイの奢りだって」
 『ラッキvv』
 「はぁ?!何だヨそれ!!」
 ラグナを無視し、私たちはそれぞれのカキ氷を口に含む。
 ちょっと湿っぽいこの時期でも、それはとても美味しかった。


                    NEXT→→→→


トップに戻る
26238素敵な日々を貴方に惣流まい E-mail URL2003/6/14 23:12:53
記事番号26235へのコメント



 「ところでミレイ姐、エルさん、一体なんなんですか?今日は」
 リナとガウリイの教室からでて、階段をひとつ上がった所で私は二人に尋ねた。
ちなみにラグナは青汁ゴオリと奮闘中である(笑)
 「まあまあ、それは体育館でね」
 エルさんが歩きながら答える。そのおかげで、こちらからその表情を読み取れない。
 三階の階段を上がった。ち・・・ちょっと三階は運動不足の私にはきついものがあった・・・
 ちなみにこの【聖・ナイトメア学園】、建物とかがやけにでかい所為で体育館も三階建てなのである。
 そして、三階へは校舎から出ないとは入れない。・・・厄介な所である。
 「あっれ〜〜??」
 進行方向から、これまた知った声が。
 声の持ち主は金髪の可愛い女性、ミレニアム=フェリア=ノクターンである。ちなみに、名前は端折ってミリィ。
 「やっほ。ミリィ」
 私は片手を上げ、笑顔で答える。
 「ところで、ケインは?」
 ケインとはケイン=ブルーリバー。ミリィ曰く、マントが怪しい刃物マニアのナイスガイ、である。ま、その通りだけど。
 「貴方の後ろ〜〜」
 「え゛?」
 嫌な気配を感じてみれば、確かに其処には時代錯誤な黒マントを来た奴が。
 「よう」
 「ハァイ」
 滅茶苦茶簡素な挨拶である。
 まあ、普通の人はこんなマントの怪しい奴、お近づきにはなりたくないだろうな。普通の人は。
 とりあえず私は普通ではないらしく、彼のことは結構気に入ってる。
 ケインはミリィの横に並ぶ。
 「あ、俺ら先行くからな。体育館濃いよ」
 ラグナが歩きながらこっちを振り向き、声をかけるのに手を振って答える。
 「あれ?いかなくていいの?」
 ミリィが首を傾げる。
 「い〜のい〜の。今日は三人に無理やりつれてこさされたんだから。我侭位は許してくれるって」
 私は軽くアハハと笑って答える。
 「んじゃあさ、私のクラスの出し物していかない?シューティングゲームなんだけど」
 ミリィが手でこっちと動作をする。そのあとに大人しくついていく私。ちなみに、ケインはミリィとなにやらぼそぼそと喋っては笑っている。
 ・・・本当は付き合ってるんじゃないだろうかこの二人。っていうか、私としては付き合ってもらってた方が嬉しいかも。なんて思う。

 案内されたのはリナ達と同じように、教室だった。
 そこにはプレ○テ2とテレビがあった。
 「・・・もしかして、シューティングゲームって自作?」
 「おうよ」
 「うちのクラス、機械なら何でもござれな人がいるからね。ストーリーとか考えて、その人に製作頼んだんだ」
 へ〜〜。器用な人もいるもんだ。
 「とにかく、やってみろよ」
 ケインがコントローラーを渡す。
 すると電源が入り、ストーリーのプロットが声音ででてき、シューティングに写る。
 どうやら、銀河を襲う意思を持った船とそれから銀河を守る船の戦いのようだ。
 それは結構難しくて、時々攻撃があたっても相手のライフゲージが減らないことに気付いた。
 私はポーズをかけ、
 「ねえ、何でこれダメージ食らってないの?」 
 後ろを振り向き、訪ねる。
 「相手がボスだからな。普通の攻撃じゃ聞かないようになってるんだ。そいつはリープ・レールガンしか効かない様になってる」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「何でそんな七めんどくさい事してんのよ!」
 思わず叫ぶ。
 「だって、そのくらいしないと簡単に倒せて面白くないと思って・・・」
 ミリィが明後日の方を向きつつ答える。額に流れる一筋の汗を私は見逃さなかった。
 「おっしゃ〜〜!!分かったわよ。リープ・レールガンね!やってやろうじゃないの!」
 私は再び画面に向かい、ポーズを解除して戦闘を始めた。


 「っふ・・・」
 私は思わず勝ち誇ったように声を上げた。
 クリアしたのだ。ゲームを。
 シューティングゲームだった筈が何時の間にか白兵戦になったことには驚いたが、それでも何とかラスボスを倒して現在エンディングが流れている。
 「ど〜だ!!二人とも!見たか私の実力を!!時々滅茶苦茶強い攻撃とかしてきたけどサイ・バリアで何とか防いだし!!」
 ガッツポーズをして吼える私。
 「って、ひとつ聞いていい?」
 「なに?」
 「何だ?」
 ミリィとケインが二人同時に頭を傾げる。
 「これさ、相手がやばくなったらいきなり難易度上げてたりしてない?」
 私の質問に二人は視線を合わせ、
 「そんなこと無いわよ」
 「そんなことあるもんか」
 同時にいい、
 『はははははははははははははは』
 乾いた笑いを返した。
 「・・・あんたら・・・」
 私が怒気を孕んだ声で続きを言う前に、二人は
 『ごめん!これから体育館に集合だから!』
 と答え、走り去った。・・・もとい、逃げ去った。
 っち。今度合ったら首絞めたろ。

 「あっれ〜??体育館行かなくても宜しいんですか?」
 後ろから聞こえてきたのはこの学校の神父、しかしいつも黒ずくめの法衣を来たゴキブリ神官・ゼロスだった。
 「・・・これから行く所よ」
 なんとなく私はこいつが苦手だ。
 「だしたら、一緒に行きませんか?色々と手続きをしないといけませんし」
 「・・・手続き?」
 私は首をひねる。一体何の手続きなんだろうか。
 「おっとこれは失言でしたね。どうぞお聞き流しください」
 いつもと変わらないニコニコ笑顔を絶やさないまま、ゼロスは私を伴って体育館への渡り廊下を進んだ。


 「あら、ようやくきましたか。お待ちしてましたよ」
 受付嬢は長い金髪の美しい女性、フィリアさんだった。
 「フィリアさん、エルさんたちは?」
 「え?」
 一瞬フィリアさんは困ったような表情をうかべ、
 「ああ、理事長ですね。あの方なら体育館へ入られましたよ」
 フィリアさんは笑顔のまま、体育館の方へ顔を向ける。
 「は、はあ・・・」
 一体どういうつもりなんだろ。あの三人は。体育館でなんなのか教えてくれるって言ってたのに。
 「それよりも、ここにサインをお願いしますv」
 フィリアさんが差し出したその紙には、サインをする空欄があった。私は不思議に思いながらもそこへわたされた黒のボールペンで名前を書いた。
 「それでは、そこのドアをくぐって、中に入ってくださいな」
 フィリアさんが指差したドアは体育館の壁の色と同じ、即ち白色だった。
 「と・こ・ろ・で。一体何故生塵がここにいるんですか?」
 フィリアさんが額に青筋を浮かべながらゼロスを指差す。
 「僕はこの学園の神父ですよ?居て当たり前じゃないですか。それにしても、人のことを指差すなとは習わなかったんですか?フィ・リ・アさんv」
 ゼロスは相変わらず余裕のニコニコ顔。
 「あ〜はいはい。気が済むまで喧嘩しておいてくださいね。お二人さん」
 私はいつものことなので気にせず、フィリアさんの指したドアを背中に二人の口げんかを聞きつつくぐった。








 「やっほ〜〜!!みんな、盛り上がってる〜〜??」
 ドアの先はどうやら体育館の舞台の袖だったらしく、右側にミレイ姐、ラグナ・そしてエルさんの姿が見える。そして、そっと袖から外を見ると、そこには全校生徒569名の姿が。・・・数えたんじゃないからね。とりあえず言っとくけど。

 「今日は〜、スペシャルゲストを呼んでいま〜〜す!!」
 ミレイ姐が左手をこちらに向けて広げる。
 え?え? まさか、それって・・・

 「それは、来年度からこの学園の教師になることが決定しました、我が幼馴染殿!」


   ぴ〜ぴ〜と口笛、指笛の音が聞こえる。


 『それではどうぞ!!』

 私は、後ろからゼロスとフィリアさんに押され、舞台の中央へと出てしまった。
二人の顔は、喧嘩をした後とは思えないほど、笑っていた。


 「ちょっと、ラグナ、これどういうことよ?」
 小声で思わずラグナに尋ねる。
 「お前、聞いてなかったのか?教師の紹介だよ。それと、」
 言ってラグナはウィンクひとつ。
 「今日は文化祭だ。なんでもありの、な」
 ワケが分からない、と私は頭を抱えたくなった。


””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””

 後書きルーム。

 お疲れ様でした〜思ったより長くなった〜
 最近貧血気味だ〜〜薬漬けの毎日がやってきているぞ14歳〜
 ちなみにちょっぴり(どころじゃなく)顔色が悪いぞ惣流〜〜
 t.A.T.u.の曲はやっぱりかっこいいぞ〜〜
 明日はイベントだ〜〜遊ぶぞ金使うぞ倒れないことを願うぞこのやろ〜〜!!!
 失礼しま〜〜す。




       以上。壊れすぎた後書きでした(後書きじゃねえ、なんて苦情は受け付けませんvv)





 (P.S.文章がおかしすぎます。少々は見逃してやってください貧血で倒れそうなんです。質問等はレスでお願いしま〜〜す)