◆−我は聞く。汝が絶望の、竜の詩…−由季まる (2003/1/16 02:59:38) No.24396
 ┗運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…−由季まる (2003/1/16 03:06:25) No.24397
  ┣はしがき(徒然なるままに)−由季まる (2003/1/16 03:22:04) No.24398
  ┣Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…−渚 (2003/1/16 07:56:28) No.24399
  ┃┗Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…−由季まる (2003/1/22 21:58:36) No.24469
  ┗Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…−D・S・ハイドラント (2003/1/17 20:21:40) No.24410
   ┗Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…−由季まる (2003/1/22 22:22:24) No.24470


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24396我は聞く。汝が絶望の、竜の詩…由季まる E-mail 2003/1/16 02:59:38


*著作別、カテゴリー別に前回の話を入れておきました。


まえがき

あけまして、おめでとうございますっ!
やっとこ、ネットの海に浮上した、由季まるでございます。

お久しぶりの方。
前回の話、忘れてしまった方もいるでしょう…無理もないです…。
遅くなって、ごめんなさいっ!

始めましての方。
コレは、3話からです。1話から見てくださる方は、著作別かカテゴリー別にて、検索してみて下さい。
この話はヴァルガーヴの幼少時の話を織り交ぜて、ヴァルガーヴの事を書こう、と言う。オリジナルキャラ満載のなんとも無謀な小説です。
しかも、シリアスで痛い話を書くつもりで、本人がいますので、嫌いな方は見ない方が良いと思われます。


改めまして。ごめんなさいぃっ!
自分でも、こんなに遅くなるなんて、びっくりです…。
実は、この話、書こうと思ったら、フロッピーの中身が全部飛んだり。
書きはじめたと思ったら、停電で話が吹き飛んだり。
それで、意気消沈して、ほったらかしたり。
書きたい事がありすぎて、遅筆度が、とても上がっちゃたり。
自分がいそがしかったりで、やっとこ、できた代物です。
…下の三つは、私のせいですね、ごめんなさい…。(汗)
しかも、やはり、5話と言う枠に抑えるのが無理だったのか、話がやたら濃いです(汗)
それでも、5話にこだわる私って…。
時間のない方は、途中の区切りを目安に少しづつ読んでいく事をお勧めします。
さらに。書きたいことがあるので、1話づつに、セットで別バージョンをつけようかと考え中です…。
もはや、5話ではないぞ、私…。
もろもろの事情により(ほぼ、自分のせいか・苦笑)遅くなりました、続きです。
よかったら、読んでって下さい。

後、この話。書きたいことが、沢山あったりするのと、私生活が、色々立てこんできそうなので、次に話がいつくるか、本人もわからない状況なのです。すみません…読まれる方は、遅い事を覚悟して下さい。
それで、早く書けたら、良かったvって事で。(をい)


さて、謝りまくったところで(をいコラ)では。
続きを、どうぞ。

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24397運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…由季まる E-mail 2003/1/16 03:06:25
記事番号24396へのコメント

我は聞く。汝が絶望の、竜の詩…
 運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…














 闇。
 他には何もない。
 自分はそれに、たゆたうもの。
 歪みし、捻じ曲がった闇も、今は安らぎに感じる。
 ―馬鹿みたいに真っ直ぐな光だけってのも、困りもンだしな…
 嘲りが浮かび、すぐにそれは驚きへと変化した。
 ―自分に意識がある…
 ―いや。
 かぶりを振る。それもすぐに消えうせるだろう、これは、瞬きの幻みたいなものだろうから。
 ふいに、意識が闇に染まりはじめた。
 ―今度こそ、自分は消えるのだろうか…?










 「遅い。」
 緑色の髪をした目つきの鋭い少年が、さらに目を細め、半眼でうめいた。
 隣には、蒼い髪と瞳をした、物腰の柔らかい青年が、苦笑しながら、そのうめきを聞いている。
 彼等の背の方に一面の雪景色が見え、彼等が見ている方は、何かしらの建物がいくつも建っていた。
 中央には大きな、神殿のようなものが見える。人が住むにしては、天井がやけに高い建物ばかりだ。建物には、雪が積もっている。
 少年の背後の雪景色の方は、『外』。少年達はこれから、『外』へと『旅』に出るところだった。
 彼等は竜だ。その竜の中でも、その強さと、独特の、観点とで、他の竜族達とは一線を画している種族、古代竜である。
 その独特の生き方の最たるものである、『旅』とは、限りなく、厳しい、孤独な旅路で、自らを鍛え、磨くもの。
 『自らと闘う為の旅』と古代竜達は言っている。
 常に、闘い続け、生き続ける、それが古代竜達にとっての生き方であり、誇りなのだ。
 そして、『旅』をこなさなければ、一人前と認められないという。
 今回は、緑色の髪をした少年の、はじめての『旅』であり、もう、準備もできているのだが、あと一人…
 「おうっ!おめえらっ準備はできてるかっ!?」
 と、少年達が立っている、出発地点に、大柄な濃い緑の髪の青年が駆けてきた。年は人間で言えば、20代半ばと言ったところか。
 「…親父のが遅かったのに、なにえばってんだよ。」少年が、先程の半眼のままに呟く。緑髪の男は、少年の、父親らしい。
 「ああああ〜ん?なんか言ったかなぁ〜?ヴぁ〜る〜?」
 「ああ?何度だって言ってやらあっ!ひとを待たせといてぇ…」
 「まあまあ、二人とも。」
 さっそく、睨み合う親子に、苦笑しつつも、静止しようとする蒼い髪の青年。しかし、その声は穏やかで効果があるようには見えない。と、そこへ
 「ヴァル〜っ!」
 先程少年の父親が来た方角から、薄い緑の髪を揺らして、優しげな美女が駆けて来た。こちらも年は20代半ば頃。
 「あ、母さんっ!」
 顔を輝かせる、緑の髪の少年―ヴァル。露骨に先程、父親に対した時と態度が違い、父親が何か言いたげに、口を開きかけたが、妻を見て、やめた。
 「ごめんね、遅くなって、気合い入れて、いってらっしゃいっ!」
 母は、持っている雰囲気とは、違い、元気よく言い、息子の肩をパアンッ!と気持ち良く叩いた。
 「うん!」
 ヴァルは、笑顔で答えた。

 見送りは他にはいない。旅立ちの儀式の後に親類以外の竜達にはもう、挨拶したからだ。
 古代竜は、過剰な見送り等は好まない。それは、種族全体が、自らに厳しくある事を求めているせいかもしれない。
 それでも、親兄弟、恋人等は最後の見送りをする。
 「母さんっ!俺も頑張るから、母さんも、お役目頑張ってよ!」
 いきなりヴァルに先をこされ、激励の言葉を言われてしまった、その母は、一瞬、ポカンとしてしまったが、すぐに、元気に言い返した。
 「言ったわねえ!いいわ、母さん、あんたの『旅』に負けないほどの、頑張りで、役目をこなしちゃうからっ!」
 「じゃあ、今度母さんに会う、1年後が楽しみだぜっ!」二人で、くすり、と笑い合った。
そして、母は、今度は、夫の方を向いて、言い放った。
 「あなたっ。浮気したら、承知しないからねっ!」
 「おまえこそっ、俺がいねえからって、若いのつまむんじゃねえぞっ!」
 ふんっとお互いに言ってから、お互いに『にやっ』と笑い合った。そして、最後に。
 「リルグ。こんな二人だけど、よろしくね。」反論したげな、その他二人は無視して、リルグに言うヴァルの、母。
 「はい。」

 「リルグ。」
 ヴァルの母親は順に、ヴァル、夫、そして、今。声をかけた蒼い髪と瞳の青年、リルグに声をかけた。
 彼には、家族がいない。天涯孤独の身のうえだ。それでも血筋なのか、身のこなしや性格は優しく、賢く、戦闘能力も高い。何よりも、その、憂いのある相貌、それに、瞳や髪の蒼色と白い肌のコントラスト。美しい、と言っても差し支えがない。
 ―なのに、恋人も、いない、か。
 そんな、青年が、いつも、心に憂いや、迷いがないか、心配していた。
 だから、この旅立ちの時も、息子のように心配している。
 「もう数回、一人で『旅』をした事のあるあなたなら、心配ないと思うけど。気をつけて。
  …特に、うちのひとが、無茶したがると思うけど。
  そんな時は、無視していいから。誇りも大事だけど、何よりも、あなた達が無事でいる事が大事だもの。」
 途中の言葉から、夫に聞かれないように小声になり耳打ちしてから、離れ、柔らかく微笑んだ。母。
 「はい。ありがとうございます。」
 青年も、一緒になって、微笑した。その笑顔は、澄み切っていて、とても憂いや、迷いがあるようには見えなかった。










 闇に蘇る。
 意識が、はっきりする。
 それは、思ってもみなかったこと。
 ―何故だ…?。
 闇は、答えない。ただ、どこまでも、果てなく静かに、たゆたうだけ。
 それを、眺めている内に、思い出す。
 遠い、遠い過去の記憶、今さっき、無意識の中で、それを、見ていた気がする。
 ―何故だ…?
 混乱する。今更。
 あの方に出会って、ずっと、忘れたはずの、捨てたはずの、思い出達。
 幸せは、信じる人達は、永遠に変わらない。いなくならないと信じていた、あの頃。
 幼く、甘い、愚かしい、過去の自分…。
 その夢を眺めながら、消えていく?
 ―…それも、いいかもしれない。

 意識は再び、闇に落ちて行く。
 その時、彼が、微笑んでいたか、憂えていたか、は。
 闇に閉ざされ、見えなかった。










 「母さん、大丈夫かな…。」
 緑の髪の少年は呟いていた。それは、半年程『旅』をした頃の事。
 「なんだぁ〜?息子よぉ。もう、『ほーむしっく』になったのかぁ?ヴァル君、大丈夫かねぇぇっ?」
 隣に座っていた、大柄な男が、耳ざとく聞きつけ、にやにやしながら、聞いてきた。
 「ちっ、違っ!母さん一人で寂しくなったりしないかって、心配したんだよ!俺は!いちいち、ンな事聞くなよっ!親父っ!」
 星明りの下。 火を囲み、親子が二人で座っていた。
 パチッとたき火の火が飛んだ。ヴァルはまた、ぽつりと呟いた。
 「リル兄大丈夫かな…。
  …って、違うからなっ!これは、危険な先行調査をしているリル兄を、純粋に心配してっ…!」
 あわてて、父親の顔を見つつ、言うヴァル。その頭をその父親は、がしいぃっとつかみ、にやぁっと笑って…
 「生意気な。てめえが、リルグの心配をするかぁ?まぁ、確かに、危険ちゃあ危険な仕事だけどな。その、危険がないか、あるとすれば、どの程度か、調べる仕事なんだから。あいつは、優秀だから、大丈夫だよ。…おまえと違ってな。」
 むかっ。ヴァルは、少し、むっとした顔をするが、無視して、ぽひぽひと今度はヴァルの頭を叩きつつ、親父。
 「大体にしてなあぁ、先行調査自体、まだまだ、ガキの、てめえの為にやってんだ、そお言うセリフは、もう少し、強くなってから、言えよ。な、…馬鹿息子v」
 ぷちむ。
 「クソ親父ぃぃっ!上等だぁぁっ!ぜってえ、泣かしたるぅぅっ!」
 今日も、夜空に閃光が走る。仲裁役の、リルグがいない事をいい事に、親子喧嘩の毎日だった。




 俺は、その時まで、知らなかったが、いくら、修行の為の『旅』だからといって、何の目的もなしに、『旅』をするわけではなかった。
 一族の認める『旅』なのだから、古代竜の長より、それ相応の目的が言い渡される。
 大抵は、どこそこにある、何々をとって来い。とか、
 そこに行かなければ手に入らない、極、稀少な品を見つけてくるものしい。それは、また、次の旅立ちの儀式の時に使われたりする。
 それを知った時、子供心に、凄いと思う反面、すぐ使うなんて、もったいない。と思った覚えがある。
 俺達も、品物を探す事になっていた。3人だから、三つ。
 高山も、深い森も、危険な崖も、極寒の河も渡った。
 竜になることは、ほとんどできなかった。それは、親父が禁止していたせいもあるし、古代竜の掟として、目立つから、『外』に出たものは、極力、竜姿にならない、というものがあったからだ。
 旅路は過酷だった。
 もともと、厳しい『旅』なのに、親父が、無茶苦茶に、厳しい路を好んで歩いたからだ。母さんが、親父に気をつけろ、と、言っていた意味が、よくわかった。
 親父は、未知なる危険があれば、寄り道してでも、進んでそれに挑もうとしたし。与えられた課題でなくても、なんでもかんでも手当たりしだいだった。親父自身厳しいと思えるところにでも、挑戦しようとした。
 それを、リル兄が、取り成して、先行調査をしながら、俺でもついていけるような『路』を選んで来てくれたから、俺もなんとか、ついてこれたのだ。
 …俺は、知っていた。リル兄だったら、親父の無茶苦茶な『路』にだって、ついて、いけだろう事を。それを…俺の為に、『自分には無理だ』と言ってくれた事を。
 悔しかった。
 嬉しいとか、そんな事よりも、俺は、すごく悔しかった。 
 だからかもしれない、俺が、あんなことをしたのは。




 「うぇぇっ…う…うぇえぇぇっ!」
 泣いていた。
 誰かが、泣いていた。
 それは、緑の髪をした少年だ。
 隣では、蒼い髪の青年が、黙って少年をさすりながら、座っていた。その表情は見えない。
 青年は、長い―少なくとも少年にはとても長く感じられた―時間黙っていたが。ふいに、口を開いた。




 …もう。何を言ってもらったかは、覚えていない。
 何故だろう、とても、大事な事だった気がするのに。
 リル兄に、胸を貸してもらい、泣いて、泣いて、泣いて…。
 あの時…

 あの時、俺は、死にかけた。つまらないことで。
 親父と喧嘩して、リル兄がいなくて、俺を半人前扱いして、からかう親父に、腹が立っていたせいもある。
 俺だけで、目的の品を見つけると、いきがって、深い森に一人で飛び込んで行った。
 もちろん、猛獣と戦ったり、危険なめに、何度もあった。
 でも、ぼろぼろになっても、怖くなっても、俺は不思議と、諦めなかった、親父を見返すことだけを、考えていたから。
 それでも、腹が減ってきて。
 しょうがないから、その辺の痩せ木に寄生している、なんの変哲のないキノコを、腹の足し代わりに口に放り込んだんだ。
 ―それが、まずかった。
 気づけば、俺の体温が奪われていた。
 全身から汗が噴出し、俺は、ひっくり返り、ほどなく世界は見たことのない形に歪んでいった。
 頭が朦朧として、身体が動かなかった。
 その時、遠くで、獣のようなうめき声が聞こえなかったら、俺はそのまま、死んでいたかもしれない。
 頭が一瞬はっきりとし、俺は、このまま気を失ったら、死ぬんだって事がわかったんだ。
 そして。その辺の枯れ木に寄生していた、何の変哲のない、ごく普通のキノコが、誰よりも強い竜の、俺の、命を奪っていくかもしれない。その事を、改めて、認識し、思った。




 ―ちくしょう。ちくしょう、ちくしょうちくしょうちくしょうっ!
 ヴァルは、身動きのできない状態で、一人憤っていた。憤りでも、何でもいい、何かにしがみついていないと。
 ―死んでしまう。
 そう、思った瞬間、今度は恐怖が彼を支配した。
 ―…っ!馬鹿かっ!ちくしょうっ!何だってんだよっ!
 恐怖を押しのけ、歯をくいしばりながら、それでも、なお憤る。
 それが、何に対してなのか、自分でも、わからなくなるほどに。
 ―ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうっ!!!
 頬を流れ落ちるものを、止める気にもならないまま、ヴァルは、一人闘っていた。

 何度、憤りと、恐怖の間を行き来しただろうか。
 手の感覚も、足の感覚も、もう、ない。身体中が寒くなってくるのを、必死で食いとめる、でも。
 ―疲れた…。
 助けなんてくるのだろうか…。俺、死ぬのかな…。もう、いいか…。いいよ、もう、いいよ…。
 負の感情が、自分を支配するのが、わかった。それに身を任せるのは、なんだか、魅力的な事のようにさえ思えてしまう。
 ―だめだっ!
 願うが、虚しく力は消えていく。
 ―だめだっ!
 いいよ…。
 ―だめだっ!
 もう、力を抜けよ…。
 ―…っ!だめなんだぁっ!
 いいよ…。
 ―…………誰かっ…母さん!親父っ!リル兄っ!!
 その後の事は、覚えていない。
 虚しさとともに、暗闇に落ちて行くのを感じたのが最後だった。
 ただ、小さな声で自分の名前を呼ばれ、懐かしい人影を見た、気がした。 




 そして、気がつけば、リル兄がそばにいた。
 いつもどおりの顔をして「ただいま」って言った。
 それだけで、俺は、泣いた。
 わけもわからず、恥もなんもなく、泣いた。天には、星が瞬いていて、夜空だった事を覚えている。
 涙でキラキラして、綺麗だな、と頭の片隅で思ったから。
 何で、泣くのか、自分でも、わからなかった。
 ただ、こんな自分が、とってもとっても、嫌で、恥ずかしくて、消えてしまいたくて。
 リル兄は、ずっと黙って、そばに、いてくれた。
 そして、俺が泣き終わった頃に、ぽつり、ぽつり、と一言二言、何かを言っていた。
 …ああ、そうだ、思い出した。
 「おまえは、こんなところで、…死ぬな。」
 遠い目をしながら、たしか、そう、言っていた。何故、今まで忘れていたんだろう?




 『や……』
 それから、また、半年が経ち。
 『や…ろ…』
 俺達は、そう。家路についていた。
 『やめろ…』
 楽しみだった、もうすぐ、母さん達にも会える。
 『…やめろおぉぉっ!』


 







 三度、闇と相対する。
 ―…やめろおぉぉっ!
 気づけば、叫んでいた。
 ―何故だっ!何故っ!俺は、消えないっ!?
 闇は、しかし、沈黙のままだ。
 たまらなかった、こんなのは、たまらない、何故、何故!?
 いい。もう、俺のことは、ほっといてくれたらいいっ!
 ―何故っ!何故っ!これを、見せようとするんだっっ!!!
 消えるんだ、消えるんだからっ!いいんだ、だから、もうっ!…………………
 その思いは、かすれて、小さな、小さな少年のようになっていく。
 再び、意識は、闇に沈もうとしていた。
 ―…いや…だ…

 無意識と、意識の間で。彼は、声を聞いた気がしたが、その小さな疑問も、すぐ、闇に飲まれていった。










 《…もう、一度…望む……気…は……?………………………………》




(続く)

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24398はしがき(徒然なるままに)由季まる E-mail 2003/1/16 03:22:04
記事番号24397へのコメント

どうもです。(まえがきと自分的に、テンション違ってます)

やたらめったら、長い期間あいてしまって、どうもすみませんでした。皆様お変わりないでしょうか?

一応、3話めにあたる話を書いたのですが。
書く、途中、自分の理想と実力の差に、書く事を、迷ってしまいました。
今年は、自分を信じると言う目標をたてたのですが、いきなり、ダメかい、と自分をつっこみたくなったり。
まあ、それはともかく。
この3話から、サイドストーリをつけようとか、考えていたんですが、間にあわず、今は、ついていません。
つけないと、話がわからなくなりそうなので、とりあえず、近日中(…にしたいです)にも、4話より前に書こうと思ってます。
っとゆーか、まえがきにも書きましたが、本当に5話でないです、なんか、もうすでに。
今度から、もう少し、自分のできる範囲にしようっと。

あうあう。なんか、もう色々言ってて変更して、すいませんです。

では、では。皆様今年も良いお年を!自分なりに。

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24399Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…2003/1/16 07:56:28
記事番号24397へのコメント

お久しぶりです!!

ヴァルもとうとう旅立って、親父といったのが運のつき(笑)
険しい道ばかり通って、いつのなったら帰ってこれるのやら。
リルグも仲裁役で大変だろに。
でも、この親子の喧嘩がないと何か物足りないとか。
ヴァルを助けてくれたのはリルグですよね?
親父は何をしていたのやら・・・・。
ヴァルの心の中ではいろんな事が入り混じってますが、
これからどうなるのやら楽しみにしてますー!!

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24469Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…由季まる E-mail 2003/1/22 21:58:36
記事番号24399へのコメント


>お久しぶりです!!
お、お久しぶりですっ!
遅くなってすいません!

>ヴァルもとうとう旅立って、親父といったのが運のつき(笑)
>険しい道ばかり通って、いつのなったら帰ってこれるのやら。
ですね〜。

>リルグも仲裁役で大変だろに。
案外、止める気ないのかもしれませんあの人。

>でも、この親子の喧嘩がないと何か物足りないとか。
そうですか〜、物足りなかったですか。
長いと読みにくいかと思ったのと、あまり明るくしたくなかったので、削ってしまいましたからね〜(をい)

>ヴァルを助けてくれたのはリルグですよね?
おそらくは(え)

>親父は何をしていたのやら・・・・。
次の話でわかるようにしたいのですが…。書けなかったら、端書きにでも補足しときますね。

>ヴァルの心の中ではいろんな事が入り混じってますが、
>これからどうなるのやら楽しみにしてますー!!
ヴァルの心の中というのは、なかなか、難しかったです。上手く伝われば良いのですが。
はい。ご期待にそえるようにがんばります。

渚さん、受験だそうで、体調崩さないように、がんばってくださいね。
こんなところからで、すいませんです(殴!)
ではでは〜。

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24410Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…D・S・ハイドラント 2003/1/17 20:21:40
記事番号24397へのコメント

お久しぶりになりますね。

> その独特の生き方の最たるものである、『旅』とは、限りなく、厳しい、孤独な旅路で、自らを鍛え、磨くもの。
> 『自らと闘う為の旅』と古代竜達は言っている。
誇り高そうな種族ですね。

> 「ああああ〜ん?なんか言ったかなぁ〜?ヴぁ〜る〜?」
なるほど先ほどの少年がヴァルなのですね

> 「大体にしてなあぁ、先行調査自体、まだまだ、ガキの、てめえの為にやってんだ、そお言うセリフは、もう少し、強くなってから、言えよ。な、…馬鹿息子v」
> ぷちむ。
> 「クソ親父ぃぃっ!上等だぁぁっ!ぜってえ、泣かしたるぅぅっ!」
> 今日も、夜空に閃光が走る。仲裁役の、リルグがいない事をいい事に、親子喧嘩の毎日だった。
仲が良いのか悪いのか・・・

> 俺は、その時まで、知らなかったが、いくら、修行の為の『旅』だからといって、何の目的もなしに、『旅』をするわけではなかった。
> 一族の認める『旅』なのだから、古代竜の長より、それ相応の目的が言い渡される。
> 大抵は、どこそこにある、何々をとって来い。とか、
> そこに行かなければ手に入らない、極、稀少な品を見つけてくるものしい。それは、また、次の旅立ちの儀式の時に使われたりする。
> それを知った時、子供心に、凄いと思う反面、すぐ使うなんて、もったいない。と思った覚えがある。
> 俺達も、品物を探す事になっていた。3人だから、三つ。
なるほど・・・。
やはりかなりの難題なのですね。

> 竜になることは、ほとんどできなかった。それは、親父が禁止していたせいもあるし、古代竜の掟として、目立つから、『外』に出たものは、極力、竜姿にならない、というものがあったからだ。
極力というのは曖昧ですね。
でもそう言うということは、古代竜には自分を戒めることが出来るのですかね。

> しょうがないから、その辺の痩せ木に寄生している、なんの変哲のないキノコを、腹の足し代わりに口に放り込んだんだ。
> ―それが、まずかった。
> 気づけば、俺の体温が奪われていた。
かなりの猛毒キノコのようですね。

> 《…もう、一度…望む……気…は……?………………………………》
もう一度望む・・・過去に戻るということですかね・・・。

お疲れ様でした。
それでは失礼致しました。

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24470Re:運命は廻る。竜達の思い、絶望も、知らぬまま…由季まる E-mail 2003/1/22 22:22:24
記事番号24410へのコメント


>お久しぶりになりますね。
はい!
すいません!

>> その独特の生き方の最たるものである、『旅』とは、限りなく、厳しい、孤独な旅路で、自らを鍛え、磨くもの。
>> 『自らと闘う為の旅』と古代竜達は言っている。
>誇り高そうな種族ですね。
そうですね。誇り高かったんではないかと思います。
黄金竜より強いんですもの。

>> 「ああああ〜ん?なんか言ったかなぁ〜?ヴぁ〜る〜?」
>なるほど先ほどの少年がヴァルなのですね
そうなのです。

>> 「大体にしてなあぁ、先行調査自体、まだまだ、ガキの、てめえの為にやってんだ、そお言うセリフは、もう少し、強くなってから、言えよ。な、…馬鹿息子v」
>> ぷちむ。
>> 「クソ親父ぃぃっ!上等だぁぁっ!ぜってえ、泣かしたるぅぅっ!」
>> 今日も、夜空に閃光が走る。仲裁役の、リルグがいない事をいい事に、親子喧嘩の毎日だった。
>仲が良いのか悪いのか・・・
ど〜なんでしょうねえ…。
からかう親父に、本気で怒る息子、ってな感じですし。

>> 俺は、その時まで、知らなかったが、いくら、修行の為の『旅』だからといって、何の目的もなしに、『旅』をするわけではなかった。
>> 一族の認める『旅』なのだから、古代竜の長より、それ相応の目的が言い渡される。
>> 大抵は、どこそこにある、何々をとって来い。とか、
>> そこに行かなければ手に入らない、極、稀少な品を見つけてくるものしい。それは、また、次の旅立ちの儀式の時に使われたりする。
>> それを知った時、子供心に、凄いと思う反面、すぐ使うなんて、もったいない。と思った覚えがある。
>> 俺達も、品物を探す事になっていた。3人だから、三つ。
>なるほど・・・。
>やはりかなりの難題なのですね。


>> 竜になることは、ほとんどできなかった。それは、親父が禁止していたせいもあるし、古代竜の掟として、目立つから、『外』に出たものは、極力、竜姿にならない、というものがあったからだ。
>極力というのは曖昧ですね。
>でもそう言うということは、古代竜には自分を戒めることが出来るのですかね。
竜姿にならない事が目的ではないですからね。
竜であることが、ばれないようにってことですから。
基本的に、力加減て、変わんないみたいですし。

でも、そおですよね、たしかに、曖昧ですよね(汗)
あんまり考えていませんでした…(をい!)
でも、ハイドランドさんの言うとおり、自分を戒める為にもなる…(汗)
はい、すいません…(汗)

>> しょうがないから、その辺の痩せ木に寄生している、なんの変哲のないキノコを、腹の足し代わりに口に放り込んだんだ。
>> ―それが、まずかった。
>> 気づけば、俺の体温が奪われていた。
>かなりの猛毒キノコのようですね。
そうですね。
でも、毒きのこは食べた事がないので、よくは、わからんですが。(当たり前)
なので、表現がむずかったです。

>> 《…もう、一度…望む……気…は……?………………………………》
>もう一度望む・・・過去に戻るということですかね・・・。
…そこは、ノーコメントで。(え)

>お疲れ様でした。
>それでは失礼致しました。
かなり、遅筆状態で申し訳ないです。
レス、有り難うございました!

それでは。