◆−彼方の血脈 其の16−棒太郎 (2003/1/2 00:00:44) No.24183
 ┣あけましておめでとうございます。−猫楽者 (2003/1/2 01:44:13) No.24188
 ┃┗明けましておめでとうございます。−棒太郎 (2003/1/2 11:14:12) No.24189
 ┣あけましておめでとうございます。−Key (2003/1/3 00:17:39) No.24217
 ┃┗明けましておめでとうございます。−棒太郎 (2003/1/3 22:39:34) No.24238
 ┣彼方の血脈 其の17−棒太郎 (2003/1/4 02:16:09) No.24243
 ┃┗エル様の秘密が。−猫楽者 (2003/1/4 03:13:47) No.24246
 ┃ ┗Re:エル様の秘密が。−棒太郎 (2003/1/4 10:33:48) No.24249
 ┣彼方の血脈 其の18−棒太郎 (2003/1/6 22:37:50) No.24299
 ┃┣Re:彼方の血脈 其の18−猫楽者 (2003/1/7 01:39:56) No.24303
 ┃┃┗Re:彼方の血脈 其の18−棒太郎 (2003/1/8 10:18:12) No.24324
 ┃┗久方のレスをば・・(すいません・・)−かお(薫) (2003/1/8 00:33:03) No.24322
 ┃ ┗Re:久方のレスをば・・(すいません・・)−棒太郎 (2003/1/8 10:28:06) No.24325
 ┗彼方の血脈 最終話−棒太郎 (2003/1/8 11:58:51) No.24326
  ┣彼方の血脈 最終話  補足−棒太郎 (2003/1/8 12:36:21) No.24327
  ┗お疲れ様でした。−猫楽者 (2003/1/9 00:52:52) No.24338


トップに戻る
24183彼方の血脈 其の16棒太郎 2003/1/2 00:00:44


新年明けましておめでとうございます。
去年はいろいろ忙しかったので、今年はのんびりしたいです(が、そうもいかないんだろうな・・・・)
それでは続きをどうぞ。

*************************************

『彼方の血脈』 其の16

「まさか・・・・・混沌の力に似たものを持っているとはな・・・・・」
「厄介ね・・・・・・」
「なんで黙ってたのよ。」
ギロリと凄まじい目で睨まれるが、当のナイアルラトホテップは何処吹く風と受け流している。
「いやまあ、何も聞かれませんでしたし――」
白々しい笑みを浮かべて言うナイアルラトホテップ。
「手を組むってんならある程度カードは見せなさいよね。」
「ははは。以後気をつけましょう。」
言葉とは裏腹に反省の色は全く無い。

 てけり・り

そのとき、ひとつの閃光が走った。
ドン!
凄まじい音と共に地面が大きく吹き飛び、クレーターができた。
「やれやれ。どうにか手を考えないといけませんね。」
そう言うや、ナイアルラトホテップの体から闇が噴き出した。
闇は奇妙な姿の生き物へと変わり、”落とし子”に喰らいついた。
「シュブ=ニグラス。ツァトゥグア。」
ナイアルラトホテップの言葉に、シュブ=ニグラスが地面を叩く。
すると地面が渦巻き、触手のように飛び出し、絡みついた。
そして蝦蟇に似た巨大な生物がせり出し、大口の中に飲み込んだ。
「ふ〜〜ん、やるわね。」
フィルアが感心したように呟く。
「少しは足止めになるでしょうが――」
「ま、30分とは持たないでしょうね。」
深刻なことだが、シュブ=ニグラスはどこか愉しげな風にみえる。
「・・・・・・・ちっ、だめだ。押さえ切れん。」
ツァトゥグアの言葉と共に”落とし子”に組み付いていたものがはちきれそうになる。
「どうにか手を考えないとダメね。」
「手なら・・・・・ある。」
ゼラスが呟くとやおら己の体に手刀を突きたてた。
「ゼラス様、なにを・・・・・・」
ゼロスの言葉を無視して、さらに奥へと突き立てる。
ほどなくして引き出されたその手には、ひとつのオーブが握られていた。
「それは・・・?」
「・・・・・ヴェルミスが遺したもの。彼の生涯の研究を納めたものだ。」

「L・・・・ナにをシテいる?」
「・・・・・・・・・・」
アザトースの言葉に沈黙で答えるL。
「ヤめテオけ、と忠コくシたはズだが?」
「・・・・・・・・・・」
「オ前のココろに迷イがあル限り、オ前ハ勝てン。」
「・・・・・そんなの・・・わからないじゃない・・・・・・」
Lは小さく呟く。
「ドウかナ?永き絶望ト孤独の闇ニいたオ前が――っ!?」
突如、混沌の空間がアザトースを捕らえ、閉じ込め始めた。
「悪いけど、アザトース。しばらくそこにいて頂戴。」
「ソウだっタナ。コこはオ前の一部ダッたな。」
そして完全にアザトースの姿は消えた。

「ほほう、これが噂の。」
ナイアルラトホテップがオーブを手にしようとしたとき、横からサッと捕られた。
「悪いけど。これはインバース家のものなの。」
フィルアがフッフ〜〜ンと笑う。
そしてオーブを再生する。
「これはっ!?」
驚きの声があがった。
そして―――

 てけり・り

「・・・・・・限界だ。」
ツァトゥグアの呟きと共に、”落とし子”を縛っていたものが消し飛んだ。
「ちっ、所詮は付け焼刃か。」
ナイアルラトホテップが舌打ちする。
「・・・・・なるほどね。これで納得がいったわ。なぜアレが混沌の――金色の魔王の力と似た力を持っているのか。」
「フィルア・・・・それになんとあったんだ?」
「あの”恐るべき落とし子”・・・・その起源は金色の魔王と同じよ。」
そう言い、ナイアルラトホテップを見る。
その無言の言葉に、ナイアルラトホテップはひとつ息をついた。
「ご想像の通りですよ。アレの素となったのは”大いなる古の者”が残した力の結晶。そして金色の魔王殿もまた、”大いなる古の者”によって生みだされたものなのですよ。」

 てけり・り

再び閃光が放たれた。
「ちっ!」
だがそのとき――
バシ!!
閃光が弾けとんだ。
「っ!?」
そこには金色の髪をたなびかせた絶世の美女がいた。
「L殿・・・・・」
「ロード・オブ・ナイトメア・・・・・・」
手に大鎌をもち、じっと”落とし子”を見つめていた。
「お母様・・・・・どうして・・・・・」
呆然とゼラスは呟く。
ゼロスはあまりのことに一旦アストラルサイドに戻された。
Lの姿を認めた”落とし子”も動きが止まった。
その”落とし子”に向かってLは大鎌を振り上げた。

 『オ前はアレヲ倒せン。兄弟トもイエるアレヲ――』

アザトースの言葉が頭をよぎった。
「・・・・・・・私もお前も同じく造りだされ、そして恐れ忌まわれた存在・・・・なら・・・せめて私の手で・・・・・」
大鎌が空に軌跡を描いた。
その瞬間、”落とし子”の体が何箇所も大きく切り裂かれた。

 ゆるおぉぉぉぉぉん  ゆおぉぉぉぉぉぉん

”落とし子”が今までとは違った声を上げ、鳴いた。
その声にLの動きが一瞬止まった。
「・・・・・なんか・・哀しげな声ね・・・・」
セリシアが呟いた。
”落とし子”の姿が揺らめき、ゆっくりと形が変わっていった。
そこには14,5ほどのひとりの少女がいた。
その姿はどこかLに似ていた。
少女はゆっくりとLに向かって歩いていった。
Lは大鎌を振り上げるが、そこで構えたまま振り下ろせなかった。
少女はLの顔を見て嬉しそうに笑い、甘えるように抱きついた。
Lもしばらく大鎌を振り上げたままであったが、やがて鎌を下ろし、少女を抱きしめた。

 わかるわ・・・・・・・お前も・・・寂しかったんだな・・・・

 アナタモオナジ・・・・・・ゼツボウトコドクノナカニズットイタ・・・・ダカライッショニナリマショウ

 おまえと・・・ひとつに・・・・・・・・・

 ワタシタチハヒトツニ・・・・・・・・・・

「むっ!?まずい!」
事を見ていたナイアルラトホテップが叫んだ。
「奴め、L殿と融合する気か!」
「なんですって!?」
抱き合う二人に闇が向かっていった。
だが二人に届く寸前にその闇は弾け飛ぶ。
「じゃマをスるナっ!!」
二人の合わさった声が響き、凄まじい力が皆に襲い掛かった。
「次元防壁陣(ディメンジョン・シールド)!!」
その声と共に現れた結界が、放たれた力を防いだ。
「なんとか間に合った〜。」
聞き覚えのある声がした。
「リナッ!!」
そこには深い智恵の光を宿したリナがいた。そして――
「ヤレやレ・・・・・懸念シていタコトがおこッテシマったか・・・・」
リナの後ろに虚ろな瞳の男が立っていた。
「おお、我が主ではありませんか。」
ナイアルラトホテップの言葉に、インバース家の面々に驚愕が走った。
「まさか・・・・・邪神たちの王、盲目白痴の主神アザトース・・・・・・?」
「なぜその神とリナが・・・・・?」
「リナ!まさか、俺というものがありながら―――!?」

「「「「「「なんでやねん!」」」」」」

ガウリイの叫びにまわりから即座にツッコミが入った。

*************************************

なんか一気に急展開ですが・・・・・・・
それにL様の過去・・・・・・思いっきりツッコミが入りそうな・・・・・

こんな話でも読んでくださった方、ありがとうございました。
それではまた。


トップに戻る
24188あけましておめでとうございます。猫楽者 E-mail 2003/1/2 01:44:13
記事番号24183へのコメント

>新年明けましておめでとうございます。
>去年はいろいろ忙しかったので、今年はのんびりしたいです(が、そうもいかないんだろうな・・・・)
>それでは続きをどうぞ。

こんばんは、棒太郎さん。
新年明けまして、おめでとうございます。
続き♪お待ちしておりました。

>「いやまあ、何も聞かれませんでしたし――」
>白々しい笑みを浮かべて言うナイアルラトホテップ。
>「手を組むってんならある程度カードは見せなさいよね。」
>「ははは。以後気をつけましょう。」
>言葉とは裏腹に反省の色は全く無い。

ナイアルラトホテップ様、その性格・・・・・やはりゼロスさんに似ているような気が(汗)
ま・・・・まあ。ナイアルラトホテップ様はゼロスさん程、お役所仕事で面白がりでは無いですよね?
この調子で、まだまだいろいろな情報を握っていそうですね。

>「やれやれ。どうにか手を考えないといけませんね。」
>そう言うや、ナイアルラトホテップの体から闇が噴き出した。
>闇は奇妙な姿の生き物へと変わり、”落とし子”に喰らいついた。
>「シュブ=ニグラス。ツァトゥグア。」
>ナイアルラトホテップの言葉に、シュブ=ニグラスが地面を叩く。
>すると地面が渦巻き、触手のように飛び出し、絡みついた。
>そして蝦蟇に似た巨大な生物がせり出し、大口の中に飲み込んだ。

邪神の方々の中でも有数の実力者たる、三人のお方が協力して”恐るべき落とし子”さんを封じ込めようとしているのですね。
三重の強力な結界を張ったような感じでしょうか。

>「少しは足止めになるでしょうが――」
>「ま、30分とは持たないでしょうね。」
>深刻なことだが、シュブ=ニグラスはどこか愉しげな風にみえる。
>「・・・・・・・ちっ、だめだ。押さえ切れん。」
>ツァトゥグアの言葉と共に”落とし子”に組み付いていたものがはちきれそうになる。

ナイアルラトホテップ様と、シュブ=ニグラス様。それにツァトゥグア様の三人掛かりでも
30分しか持たないとは、“恐るべき”の名の通り、凄い力を持っているのですね。
『混沌の力』を使える方が相手・・・・・やはり倒すことは無理なのでしょうか。

>「手なら・・・・・ある。」
>ゼラスが呟くとやおら己の体に手刀を突きたてた。
>「ゼラス様、なにを・・・・・・」
>ゼロスの言葉を無視して、さらに奥へと突き立てる。
>ほどなくして引き出されたその手には、ひとつのオーブが握られていた。
>「それは・・・?」
>「・・・・・ヴェルミスが遺したもの。彼の生涯の研究を納めたものだ。」

ゼラス様。お体の中に大切な方の研究成果を入れて、ずっと守っていたのですね。
大切な方を、その手で・・・・・思い出すのも辛い・・・・・でしょうけど・・・・・
ずっと約束を守り続けていたのですね。

>「オ前のココろに迷イがあル限り、オ前ハ勝てン。」
>「・・・・・そんなの・・・わからないじゃない・・・・・・」
>Lは小さく呟く。
>「ドウかナ?永き絶望ト孤独の闇ニいたオ前が――っ!?」
>突如、混沌の空間がアザトースを捕らえ、閉じ込め始めた。

エル様が、迷う。
そして、この混沌の世界。そのものである程のお方が
絶望と孤独を感じる程の出来事とは、いったい過去に何があったのでしょうか。

>「・・・・・なるほどね。これで納得がいったわ。なぜアレが混沌の――金色の魔王の力と似た力を持っているのか。」
>「フィルア・・・・それになんとあったんだ?」
>「あの”恐るべき落とし子”・・・・その起源は金色の魔王と同じよ。」
>そう言い、ナイアルラトホテップを見る。
>その無言の言葉に、ナイアルラトホテップはひとつ息をついた。
>「ご想像の通りですよ。アレの素となったのは”大いなる古の者”が残した力の結晶。そして金色の魔王殿もまた、”大いなる古の者”によって生みだされたものなのですよ。」

エ・・・・エル様が・・・・・“大いなる古の者”によって・・・・・生み出された・・・・・のですか。
確か、エル様は、この混沌の世界。そのもの(だと思っていました、もし違っていましたら、ごめんなさい)
ということは・・・・・“大いなる古の者”は、この混沌の世界よりも、高次元の存在・・・・・なのでしょうか。

>「・・・・・・・私もお前も同じく造りだされ、そして恐れ忌まわれた存在・・・・なら・・・せめて私の手で・・・・・」

『創りだされた』存在。何の為に・・・・・・何かの実験の為に創られたのでしょうか。
そして、『恐れ忌まわれた』存在。予想外の『力』を持っていた為に恐れられ
役目や目的を達し、邪魔になってしまったのでしょうか。

>大鎌が空に軌跡を描いた。
>その瞬間、”落とし子”の体が何箇所も大きく切り裂かれた。
>
> ゆるおぉぉぉぉぉん  ゆおぉぉぉぉぉぉん
>
>”落とし子”が今までとは違った声を上げ、鳴いた。

”恐るべき落とし子”も生き物、やはり痛みや死への恐怖を感じるのでしょうか。
何かをうったえるような鳴き声ですね。
『対邪神用の生態兵器』として利用されていたとはいえ、元々は『力の結晶体』。特殊な存在故に感情や意思さえも持っていたのでしょうか。

>少女はLの顔を見て嬉しそうに笑い、甘えるように抱きついた。
>Lもしばらく大鎌を振り上げたままであったが、やがて鎌を下ろし、少女を抱きしめた。
>
> わかるわ・・・・・・・お前も・・・寂しかったんだな・・・・
>
> アナタモオナジ・・・・・・ゼツボウトコドクノナカニズットイタ・・・・ダカライッショニナリマショウ
>
> おまえと・・・ひとつに・・・・・・・・・
>
> ワタシタチハヒトツニ・・・・・・・・・・

『絶望』、そして『孤独』・・・・・どちらも進むべき道を捻じ曲げてしまう、恐ろしい力を持っている、と思います。
今までエル様が過ごしてこられた永遠とも言える時の中で、そんな悲しい時代があったのですか。
エル様と、”恐るべき落とし子”が一緒になる。
これは平和の訪れとなるのでしょうか・・・・・・それとも。

>「むっ!?まずい!」
>事を見ていたナイアルラトホテップが叫んだ。
>「奴め、L殿と融合する気か!」
>「なんですって!?」
>抱き合う二人に闇が向かっていった。
>だが二人に届く寸前にその闇は弾け飛ぶ。
>「じゃマをスるナっ!!」
>二人の合わさった声が響き、凄まじい力が皆に襲い掛かった。

エル様が、”恐るべき落とし子”に支配されてしまうのでしょうか(汗)
やはり、自分と同じような存在・・・・・エル様の『迷い』を感じ取った
”恐るべき落とし子”が、より強い『力』を得る為に融合しようとしているのでしょうか。

>「次元防壁陣(ディメンジョン・シールド)!!」
>その声と共に現れた結界が、放たれた力を防いだ。
>「なんとか間に合った〜。」
>聞き覚えのある声がした。
>「リナッ!!」
>そこには深い智恵の光を宿したリナがいた。そして――

リナさん♪ご登場ですね♪
継承の儀を終えて、ファウストさんの知識を得たリナさん。
心強いですね。誰よりもガウリイさんが大喜びしそうですね(笑)

>「ヤレやレ・・・・・懸念シていタコトがおこッテシマったか・・・・」
>リナの後ろに虚ろな瞳の男が立っていた。
>「おお、我が主ではありませんか。」
>ナイアルラトホテップの言葉に、インバース家の面々に驚愕が走った。
>「まさか・・・・・邪神たちの王、盲目白痴の主神アザトース・・・・・・?」
>「なぜその神とリナが・・・・・?」

ついにアザトース様も、この世界へといらっしゃったのですね(汗)
アザトース様は、“大いなる古の者”とは係わりは無いのですか。

>「リナ!まさか、俺というものがありながら―――!?」
>
>「「「「「「なんでやねん!」」」」」」
>
>ガウリイの叫びにまわりから即座にツッコミが入った。

ガ・・・・ガウリイさん(汗)
流石です。世界の危機よりも・・・・・リナさんなのですね。
ま・・・・・まあ、いきなりアザトース様に斬りかかったりしなかっただけ・・・・・良かったような気が(遠い目)

>なんか一気に急展開ですが・・・・・・・

はい、ビックリしました。
ドキドキしながら、どうなってしまうのだろう、と読ませて頂きました。

>それにL様の過去・・・・・・思いっきりツッコミが入りそうな・・・・・

と〜〜〜ても気になります〜。
“大いなる古の者”とは、何者なのか。
この混沌の世界を含む次元の外の、より強大な世界の存在なのか。
何故、エル様を御創りになったのか。
あああああああああ・・・・・・・気になります〜。

>こんな話でも読んでくださった方、ありがとうございました。

面白いです〜。
今回のエル様のお話。完全に予想外の展開で、お話に引き込まれました。
このままエル様と、”恐るべき落とし子”は融合してしまうのか。
う〜ん。良い所で続きますね〜。

>それではまた。

はい、続きをお待ちしております。
昨年は、本当にいろいろとお世話になりました。
本年もよろしくお願い致します。

寒いですね。風邪も流行っているようですので
お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

トップに戻る
24189明けましておめでとうございます。棒太郎 2003/1/2 11:14:12
記事番号24188へのコメント


こんにちわ、猫楽者さん。
いつも感想ありがとうございます。


>>「ははは。以後気をつけましょう。」
>>言葉とは裏腹に反省の色は全く無い。
>
>ナイアルラトホテップ様、その性格・・・・・やはりゼロスさんに似ているような気が(汗)
>ま・・・・まあ。ナイアルラトホテップ様はゼロスさん程、お役所仕事で面白がりでは無いですよね?
>この調子で、まだまだいろいろな情報を握っていそうですね。

そうですね。お役所仕事というわけではないですが、手持ちのカードはやたらとみせません。
見せるなら更に奥の手を持って――という感じです。

>>「やれやれ。どうにか手を考えないといけませんね。」
>>そう言うや、ナイアルラトホテップの体から闇が噴き出した。
>>闇は奇妙な姿の生き物へと変わり、”落とし子”に喰らいついた。
>>「シュブ=ニグラス。ツァトゥグア。」
>>ナイアルラトホテップの言葉に、シュブ=ニグラスが地面を叩く。
>>すると地面が渦巻き、触手のように飛び出し、絡みついた。
>>そして蝦蟇に似た巨大な生物がせり出し、大口の中に飲み込んだ。
>
>邪神の方々の中でも有数の実力者たる、三人のお方が協力して”恐るべき落とし子”さんを封じ込めようとしているのですね。
>三重の強力な結界を張ったような感じでしょうか。

そうです。”落とし子”の動きを止めるためのものです。

>>「少しは足止めになるでしょうが――」
>>「ま、30分とは持たないでしょうね。」
>>深刻なことだが、シュブ=ニグラスはどこか愉しげな風にみえる。
>>「・・・・・・・ちっ、だめだ。押さえ切れん。」
>>ツァトゥグアの言葉と共に”落とし子”に組み付いていたものがはちきれそうになる。
>
>ナイアルラトホテップ様と、シュブ=ニグラス様。それにツァトゥグア様の三人掛かりでも
>30分しか持たないとは、“恐るべき”の名の通り、凄い力を持っているのですね。
>『混沌の力』を使える方が相手・・・・・やはり倒すことは無理なのでしょうか。

かつての戦いでも何とか封じたというところですからね。
流石の御三方でも難しいですね。

>>ほどなくして引き出されたその手には、ひとつのオーブが握られていた。
>>「それは・・・?」
>>「・・・・・ヴェルミスが遺したもの。彼の生涯の研究を納めたものだ。」
>
>ゼラス様。お体の中に大切な方の研究成果を入れて、ずっと守っていたのですね。
>大切な方を、その手で・・・・・思い出すのも辛い・・・・・でしょうけど・・・・・
>ずっと約束を守り続けていたのですね。

彼女にとっては、何よりも大切なものですから。

>>「・・・・・なるほどね。これで納得がいったわ。なぜアレが混沌の――金色の魔王の力と似た力を持っているのか。」
>>「フィルア・・・・それになんとあったんだ?」
>>「あの”恐るべき落とし子”・・・・その起源は金色の魔王と同じよ。」
>>そう言い、ナイアルラトホテップを見る。
>>その無言の言葉に、ナイアルラトホテップはひとつ息をついた。
>>「ご想像の通りですよ。アレの素となったのは”大いなる古の者”が残した力の結晶。そして金色の魔王殿もまた、”大いなる古の者”によって生みだされたものなのですよ。」
>
>エ・・・・エル様が・・・・・“大いなる古の者”によって・・・・・生み出された・・・・・のですか。
>確か、エル様は、この混沌の世界。そのもの(だと思っていました、もし違っていましたら、ごめんなさい)
>ということは・・・・・“大いなる古の者”は、この混沌の世界よりも、高次元の存在・・・・・なのでしょうか。

今回最大の問題ポイントです。
こんな設定、果たして許されるのか!?

>>「・・・・・・・私もお前も同じく造りだされ、そして恐れ忌まわれた存在・・・・なら・・・せめて私の手で・・・・・」
>
>『創りだされた』存在。何の為に・・・・・・何かの実験の為に創られたのでしょうか。
>そして、『恐れ忌まわれた』存在。予想外の『力』を持っていた為に恐れられ
>役目や目的を達し、邪魔になってしまったのでしょうか。

次回以降になりますが、L様が創られたのも”落とし子”と似たような理由ですね。

>> ゆるおぉぉぉぉぉん  ゆおぉぉぉぉぉぉん
>>
>>”落とし子”が今までとは違った声を上げ、鳴いた。
>
>”恐るべき落とし子”も生き物、やはり痛みや死への恐怖を感じるのでしょうか。
>何かをうったえるような鳴き声ですね。
>『対邪神用の生態兵器』として利用されていたとはいえ、元々は『力の結晶体』。特殊な存在故に感情や意思さえも持っていたのでしょうか。

孤独の寂しさと似たような存在を見つけた歓びです。

>> わかるわ・・・・・・・お前も・・・寂しかったんだな・・・・
>>
>> アナタモオナジ・・・・・・ゼツボウトコドクノナカニズットイタ・・・・ダカライッショニナリマショウ
>>
>> おまえと・・・ひとつに・・・・・・・・・
>>
>> ワタシタチハヒトツニ・・・・・・・・・・
>
>『絶望』、そして『孤独』・・・・・どちらも進むべき道を捻じ曲げてしまう、恐ろしい力を持っている、と思います。
>今までエル様が過ごしてこられた永遠とも言える時の中で、そんな悲しい時代があったのですか。
>エル様と、”恐るべき落とし子”が一緒になる。
>これは平和の訪れとなるのでしょうか・・・・・・それとも。

絶望と孤独、L様が無意識のうちに発していたそれに、”落とし子”が反応してこちらの世界にやって来た――ということなんです。

>>「むっ!?まずい!」
>>事を見ていたナイアルラトホテップが叫んだ。
>>「奴め、L殿と融合する気か!」
>>「なんですって!?」
>>抱き合う二人に闇が向かっていった。
>>だが二人に届く寸前にその闇は弾け飛ぶ。
>>「じゃマをスるナっ!!」
>>二人の合わさった声が響き、凄まじい力が皆に襲い掛かった。
>
>エル様が、”恐るべき落とし子”に支配されてしまうのでしょうか(汗)
>やはり、自分と同じような存在・・・・・エル様の『迷い』を感じ取った
>”恐るべき落とし子”が、より強い『力』を得る為に融合しようとしているのでしょうか。

自分と同じような存在――仲間を求めてですね。お互いの心を埋めようとしているのですが、『力』が暴走しているため、より厄介なことに・・・・

>>「次元防壁陣(ディメンジョン・シールド)!!」
>>その声と共に現れた結界が、放たれた力を防いだ。
>>「なんとか間に合った〜。」
>>聞き覚えのある声がした。
>>「リナッ!!」
>>そこには深い智恵の光を宿したリナがいた。そして――
>
>リナさん♪ご登場ですね♪
>継承の儀を終えて、ファウストさんの知識を得たリナさん。
>心強いですね。誰よりもガウリイさんが大喜びしそうですね(笑)

ようやく登場です。長い間お待たせしました。

>>「ヤレやレ・・・・・懸念シていタコトがおこッテシマったか・・・・」
>>リナの後ろに虚ろな瞳の男が立っていた。
>>「おお、我が主ではありませんか。」
>>ナイアルラトホテップの言葉に、インバース家の面々に驚愕が走った。
>>「まさか・・・・・邪神たちの王、盲目白痴の主神アザトース・・・・・・?」
>>「なぜその神とリナが・・・・・?」
>
>ついにアザトース様も、この世界へといらっしゃったのですね(汗)
>アザトース様は、“大いなる古の者”とは係わりは無いのですか。

関わりはあります。なんせ遥か昔に何度もガチンコしてましたからね。

>>「リナ!まさか、俺というものがありながら―――!?」
>>
>>「「「「「「なんでやねん!」」」」」」
>>
>>ガウリイの叫びにまわりから即座にツッコミが入った。
>
>ガ・・・・ガウリイさん(汗)
>流石です。世界の危機よりも・・・・・リナさんなのですね。
>ま・・・・・まあ、いきなりアザトース様に斬りかかったりしなかっただけ・・・・・良かったような気が(遠い目)

斬りかかってたら、またえらい事になってたでしょうね・・・


>>それにL様の過去・・・・・・思いっきりツッコミが入りそうな・・・・・
>
>と〜〜〜ても気になります〜。
>“大いなる古の者”とは、何者なのか。
>この混沌の世界を含む次元の外の、より強大な世界の存在なのか。
>何故、エル様を御創りになったのか。
>あああああああああ・・・・・・・気になります〜。

次あたりでそのことを書きたいと思います。

>>こんな話でも読んでくださった方、ありがとうございました。
>
>面白いです〜。
>今回のエル様のお話。完全に予想外の展開で、お話に引き込まれました。
>このままエル様と、”恐るべき落とし子”は融合してしまうのか。
>う〜ん。良い所で続きますね〜。

一気に急展開ですが・・・・今後もよろしくです。

>
>はい、続きをお待ちしております。
>昨年は、本当にいろいろとお世話になりました。
>本年もよろしくお願い致します。
>
>寒いですね。風邪も流行っているようですので
>お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。
>
どうもありがとうございました。
本年もよろしくおねがいします。
それでは。

トップに戻る
24217あけましておめでとうございます。Key 2003/1/3 00:17:39
記事番号24183へのコメント

新年明けましておめでとうございます。
今年最初の感想を書きにきました。Keyでございます。


>「まさか・・・・・混沌の力に似たものを持っているとはな・・・・・」
>「厄介ね・・・・・・」
>「なんで黙ってたのよ。」
>ギロリと凄まじい目で睨まれるが、当のナイアルラトホテップは何処吹く風と受け流している。
>「いやまあ、何も聞かれませんでしたし――」
>白々しい笑みを浮かべて言うナイアルラトホテップ。

知らなかった可能性のほうが高いですが、そういうそぶりは絶対見せませんよね(笑)

>「手を組むってんならある程度カードは見せなさいよね。」
>「ははは。以後気をつけましょう。」
>言葉とは裏腹に反省の色は全く無い。

ナイアルラトホテップさんの場合、あったら怖いような・・・・・・。

>「やれやれ。どうにか手を考えないといけませんね。」
>そう言うや、ナイアルラトホテップの体から闇が噴き出した。
>闇は奇妙な姿の生き物へと変わり、”落とし子”に喰らいついた。
>「シュブ=ニグラス。ツァトゥグア。」
>ナイアルラトホテップの言葉に、シュブ=ニグラスが地面を叩く。
>すると地面が渦巻き、触手のように飛び出し、絡みついた。
>そして蝦蟇に似た巨大な生物がせり出し、大口の中に飲み込んだ。

ギャグをやっていても、ボケと突っ込みが板についていようと瞬時のチームワークはバッチシですね。(笑)

>ゼラスが呟くとやおら己の体に手刀を突きたてた。
>「ゼラス様、なにを・・・・・・」
>ゼロスの言葉を無視して、さらに奥へと突き立てる。
>ほどなくして引き出されたその手には、ひとつのオーブが握られていた。
>「それは・・・?」
>「・・・・・ヴェルミスが遺したもの。彼の生涯の研究を納めたものだ。」

誓いと共に我が身に封印したヴェルミスさんの思い出を、再び外に出すとは思わなかったでしょうね。

>「ほほう、これが噂の。」
>ナイアルラトホテップがオーブを手にしようとしたとき、横からサッと捕られた。
>「悪いけど。これはインバース家のものなの。」
>フィルアがフッフ〜〜ンと笑う。
>そしてオーブを再生する。
>「これはっ!?」
>驚きの声があがった。

出した獣王もナイアルラトホテップに渡すつもりはなかったでしょうし、フィルアさんに渡って正解ですね。しかしあのフィルアさんが驚きの声を上げるとはどんな驚愕の事実が!(笑)


>「あの”恐るべき落とし子”・・・・その起源は金色の魔王と同じよ。」

なんですと!?

>そう言い、ナイアルラトホテップを見る。
>その無言の言葉に、ナイアルラトホテップはひとつ息をついた。
>「ご想像の通りですよ。アレの素となったのは”大いなる古の者”が残した力の結晶。そして金色の魔王殿もまた、”大いなる古の者”によって生みだされたものなのですよ。」

それで『落とし子』ですか。『大いなる古の者』に仕える人工生命ということでしょうか?
しかし『大いなる古のもの』が、邪神群を超える力を持つとはいえ世界そのものの母たる存在を生み出すような力を持っていたのでしょうか?


>そこには金色の髪をたなびかせた絶世の美女がいた。
>「L殿・・・・・」
>「ロード・オブ・ナイトメア・・・・・・」
>手に大鎌をもち、じっと”落とし子”を見つめていた。
>「お母様・・・・・どうして・・・・・」
>呆然とゼラスは呟く。

全てに決着をつけるべくご降臨なさったのでしょうが、まだ迷いがあるようですね。

>”落とし子”の姿が揺らめき、ゆっくりと形が変わっていった。
>そこには14,5ほどのひとりの少女がいた。
>その姿はどこかLに似ていた。

L様に擬態したのでしょうか? それとも設定された本来の姿でしょうか?

>少女はLの顔を見て嬉しそうに笑い、甘えるように抱きついた。
>Lもしばらく大鎌を振り上げたままであったが、やがて鎌を下ろし、少女を抱きしめた。
>
> わかるわ・・・・・・・お前も・・・寂しかったんだな・・・・
>
> アナタモオナジ・・・・・・ゼツボウトコドクノナカニズットイタ・・・・ダカライッショニナリマショウ
>
> おまえと・・・ひとつに・・・・・・・・・
>
> ワタシタチハヒトツニ・・・・・・・・・・

え、L様!?
いくら孤独でもL様と”それ”とは質が違うと思いますよ?!
命を世界を創造してきたL様と完全な戦闘生物の”それ”とは根本的に存在理由が違いますから一つになると”それ”に飲み込まれますよ〜〜〜(あせあせ)

>「じゃマをスるナっ!!」
>二人の合わさった声が響き、凄まじい力が皆に襲い掛かった。
>「次元防壁陣(ディメンジョン・シールド)!!」
>その声と共に現れた結界が、放たれた力を防いだ。
>「なんとか間に合った〜。」
>聞き覚えのある声がした。
>「リナッ!!」
>そこには深い智恵の光を宿したリナがいた。そして――
>「ヤレやレ・・・・・懸念シていタコトがおこッテシマったか・・・・」
>リナの後ろに虚ろな瞳の男が立っていた。
>「おお、我が主ではありませんか。」
>ナイアルラトホテップの言葉に、インバース家の面々に驚愕が走った。
>「まさか・・・・・邪神たちの王、盲目白痴の主神アザトース・・・・・・?」
>「なぜその神とリナが・・・・・?」
>「リナ!まさか、俺というものがありながら―――!?」
>
>「「「「「「なんでやねん!」」」」」」
>
>ガウリイの叫びにまわりから即座にツッコミが入った。

ガウリイさん、この非常時にそういうボケはかまさないで下さい!
そういうことは、まず実績を作ってから・・・・・・(違うだろ!!!)

さて、ついに継承の儀を終え十四代目ファウストを襲名したリナさん。
白痴の魔王と一緒の登場でしたが、リナさんが召還したのでしょうか?
なにやら気が気でなさそうなガウリイさんですが(笑)
L様と”落とし子”は本当に融合してしまうのでしょうか?
邪神群の動向は?
インバース家はどう動くのか?
アストラルサイドに飛ばされたゼロスさんの安否は?(笑)
トリはやっぱりリナさんとガウリイさんになるのか?
と今年初めのお話も楽しみな事ばかりです。

拙い感想で申し訳ありませんが、本年もよろしくお願いします。
ではまた。


トップに戻る
24238明けましておめでとうございます。棒太郎 2003/1/3 22:39:34
記事番号24217へのコメント


>新年明けましておめでとうございます。
>今年最初の感想を書きにきました。Keyでございます。
>
新年明けましておめでとうございます。
いつも感想ありがとうございます。


>>「いやまあ、何も聞かれませんでしたし――」
>>白々しい笑みを浮かべて言うナイアルラトホテップ。
>
>知らなかった可能性のほうが高いですが、そういうそぶりは絶対見せませんよね(笑)

知っていようが知らなかろうが、うまい事はぐらかしますね。

>>「手を組むってんならある程度カードは見せなさいよね。」
>>「ははは。以後気をつけましょう。」
>>言葉とは裏腹に反省の色は全く無い。
>
>ナイアルラトホテップさんの場合、あったら怖いような・・・・・・。

まあ、『アザトースの使者』ですから。

>>「やれやれ。どうにか手を考えないといけませんね。」
>>そう言うや、ナイアルラトホテップの体から闇が噴き出した。
>>闇は奇妙な姿の生き物へと変わり、”落とし子”に喰らいついた。
>>「シュブ=ニグラス。ツァトゥグア。」
>>ナイアルラトホテップの言葉に、シュブ=ニグラスが地面を叩く。
>>すると地面が渦巻き、触手のように飛び出し、絡みついた。
>>そして蝦蟇に似た巨大な生物がせり出し、大口の中に飲み込んだ。
>
>ギャグをやっていても、ボケと突っ込みが板についていようと瞬時のチームワークはバッチシですね。(笑)

伊達に邪神はやっていませんからね。それに同じ属性の方々ですし。

>>ゼラスが呟くとやおら己の体に手刀を突きたてた。
>>「ゼラス様、なにを・・・・・・」
>>ゼロスの言葉を無視して、さらに奥へと突き立てる。
>>ほどなくして引き出されたその手には、ひとつのオーブが握られていた。
>>「それは・・・?」
>>「・・・・・ヴェルミスが遺したもの。彼の生涯の研究を納めたものだ。」
>
>誓いと共に我が身に封印したヴェルミスさんの思い出を、再び外に出すとは思わなかったでしょうね。

自らが滅びるまでと、仕舞い込んだものですから。

>>「ほほう、これが噂の。」
>>ナイアルラトホテップがオーブを手にしようとしたとき、横からサッと捕られた。
>>「悪いけど。これはインバース家のものなの。」
>>フィルアがフッフ〜〜ンと笑う。
>>そしてオーブを再生する。
>>「これはっ!?」
>>驚きの声があがった。
>
>出した獣王もナイアルラトホテップに渡すつもりはなかったでしょうし、フィルアさんに渡って正解ですね。しかしあのフィルアさんが驚きの声を上げるとはどんな驚愕の事実が!(笑)

まさしく驚愕の事実ですが・・・・・・・本当にいいのかな?

>>そう言い、ナイアルラトホテップを見る。
>>その無言の言葉に、ナイアルラトホテップはひとつ息をついた。
>>「ご想像の通りですよ。アレの素となったのは”大いなる古の者”が残した力の結晶。そして金色の魔王殿もまた、”大いなる古の者”によって生みだされたものなのですよ。」
>
>それで『落とし子』ですか。『大いなる古の者』に仕える人工生命ということでしょうか?
>しかし『大いなる古のもの』が、邪神群を超える力を持つとはいえ世界そのものの母たる存在を生み出すような力を持っていたのでしょうか?

アザトースが『落とし子』と呼んでいたのは、このことによります。
まあ、『大いなる古の者』も別次元の存在ですから。

>>そこには金色の髪をたなびかせた絶世の美女がいた。
>>「L殿・・・・・」
>>「ロード・オブ・ナイトメア・・・・・・」
>>手に大鎌をもち、じっと”落とし子”を見つめていた。
>>「お母様・・・・・どうして・・・・・」
>>呆然とゼラスは呟く。
>
>全てに決着をつけるべくご降臨なさったのでしょうが、まだ迷いがあるようですね。

未だ迷える心をもっています。

>>”落とし子”の姿が揺らめき、ゆっくりと形が変わっていった。
>>そこには14,5ほどのひとりの少女がいた。
>>その姿はどこかLに似ていた。
>
>L様に擬態したのでしょうか? それとも設定された本来の姿でしょうか?

L様の心と感応したので、似たような姿になりました。

>>少女はLの顔を見て嬉しそうに笑い、甘えるように抱きついた。
>>Lもしばらく大鎌を振り上げたままであったが、やがて鎌を下ろし、少女を抱きしめた。
>>
>> わかるわ・・・・・・・お前も・・・寂しかったんだな・・・・
>>
>> アナタモオナジ・・・・・・ゼツボウトコドクノナカニズットイタ・・・・ダカライッショニナリマショウ
>>
>> おまえと・・・ひとつに・・・・・・・・・
>>
>> ワタシタチハヒトツニ・・・・・・・・・・
>
>え、L様!?
>いくら孤独でもL様と”それ”とは質が違うと思いますよ?!
>命を世界を創造してきたL様と完全な戦闘生物の”それ”とは根本的に存在理由が違いますから一つになると”それ”に飲み込まれますよ〜〜〜(あせあせ)

飲み込まれかけてますね・・・・でも一方的ではなく、お互いに融合していってますから。

>>「じゃマをスるナっ!!」
>>二人の合わさった声が響き、凄まじい力が皆に襲い掛かった。
>>「次元防壁陣(ディメンジョン・シールド)!!」
>>その声と共に現れた結界が、放たれた力を防いだ。
>>「なんとか間に合った〜。」
>>聞き覚えのある声がした。
>>「リナッ!!」
>>そこには深い智恵の光を宿したリナがいた。そして――
>>「ヤレやレ・・・・・懸念シていタコトがおこッテシマったか・・・・」
>>リナの後ろに虚ろな瞳の男が立っていた。
>>「おお、我が主ではありませんか。」
>>ナイアルラトホテップの言葉に、インバース家の面々に驚愕が走った。
>>「まさか・・・・・邪神たちの王、盲目白痴の主神アザトース・・・・・・?」
>>「なぜその神とリナが・・・・・?」
>>「リナ!まさか、俺というものがありながら―――!?」
>>
>>「「「「「「なんでやねん!」」」」」」
>>
>>ガウリイの叫びにまわりから即座にツッコミが入った。
>
>ガウリイさん、この非常時にそういうボケはかまさないで下さい!
>そういうことは、まず実績を作ってから・・・・・・(違うだろ!!!)

実績作ってたら、婿・舅の血みどろの戦いになりそうですね・・・・

>さて、ついに継承の儀を終え十四代目ファウストを襲名したリナさん。
>白痴の魔王と一緒の登場でしたが、リナさんが召還したのでしょうか?
>なにやら気が気でなさそうなガウリイさんですが(笑)
>L様と”落とし子”は本当に融合してしまうのでしょうか?
>邪神群の動向は?
>インバース家はどう動くのか?
>アストラルサイドに飛ばされたゼロスさんの安否は?(笑)
>トリはやっぱりリナさんとガウリイさんになるのか?
>と今年初めのお話も楽しみな事ばかりです。
>
>拙い感想で申し訳ありませんが、本年もよろしくお願いします。
>ではまた。
>
いつもありがとうございます。
一気に急展開してますが、これからもよろしくお願いします。
それでは。

トップに戻る
24243彼方の血脈 其の17棒太郎 2003/1/4 02:16:09
記事番号24183へのコメント

こんばんわ、棒太郎です。
話が物凄い急展開になってますが、見捨てないでくださいね。
それでは。

*************************************

『彼方の血脈』 其の17


ゼラスの取り出した四代目ファウストの研究を納めたオーブにより明らかとなった真実。
そしてLの心の空洞に感応し、ひとつになろうとする”落とし子”。
そんな中、十四代目を襲名したリナが皆のところへやって来た。
そして『盲目にして白痴の者』アザトースが共にいた。

「ヤハり、冷てツに徹すルコとハできナカっタよウだな、Lヨ。」
Lと”落とし子”を見つめながら、アザトースは呟いた。
「最モその責ニんの一端ハワタしにアルがナ。」
どこか遠くを見るように瞳を細める。
「我が主よ、事態は御覧の通りです。」
ナイアルラトホテップが跪きながら、アザトースに報告する。
「我が主よ。ご決断や如何に?」
その言葉にアザトースは瞳を細めたまま、ナイアルラトホテップたちに向けた。
「アアなっテしマッテはな・・・・・・」
「心中お察し申し上げます。なれば―――」
「Lと”落とし子”、両方トモ救イだす。」
「御意。両方とも救い出す――って、ええ!?」
恐らく滅多に聞くことが出来ないであろうと思われるほど、間の抜けた驚きの声をあげた。
「あ、あのボス・・・・・本気・・でございますか?」
「・・・・・・め、滅するならまだしも・・・・救い出すって・・・・・」
あまりのことにシュブ=ニグラスもツァトゥグアもほとんど絶句状態だ。
しかし当のアザトースは普段どおりの態度だった。
「我が主よ・・・・・お言葉ですが、救い出すというのは・・・滅することより数倍困難なことですが・・・・・」
「ソれにツイては彼女ガある考エガアるそウだ。」
そう言い、アザトースはりナを指差した。
「リナ、どういうこと?」
「それに何故盲目白痴の主神と?」
「話せばちょっと長くなるんだけど――――」

知識の海から意識を引き戻されたリナは、瞑想を行っていた部屋とは全然違う場所にいることに気がついた。
「なに?なんでこんなところにいるの?」
そこは家の近くの森の中だった。
「あ〜〜、なんかいろいろと空間が歪んでるわね〜。なんだろ?」
そしてある一角に大きな歪みがあるのを見つけた。
「なるほど、この空間の歪みが周りの空間歪曲を起こしているわけか。あたしのいた空間もこれに引っ張られちゃったわけね〜。」
そう言いながら手にラグナブレードに似た魔力の刃を現し、そこを斬ろうとしてみた。
そのとき空間の向こう側から吹き飛ぶように、空間が押し開いた。
「やハリこコロに動揺がアるようダナ。コンな隙だらケの閉サ空カんなど、彼女ニはアリえん。」
そこには異様な雰囲気を漂わせる、虚ろな瞳の男がいた。
その男を見た瞬間、リナは悟った。
この男はこの世界のいかなる存在よりも上のものだと。
「ん?」
男がリナに気づいた。
「はぁい♪」
まるで長年の友だちのように声をかけるリナ。
「オ前は・・・・・ないアルラトほテっぷたちの言っテいタドクトル・ファウストか?」
「違うわよ。それはあたしの先祖。そう言うあんたはなんなのよ?」
「我ガ名はアザトース、”盲目にして白痴の者”と人間ハ呼ンデいルがな。」
「ぶっ!なんであっちの次元の主神ともいえるのがここにいんのよ!?」
流石のリナも驚きの声をあげる。
「ホう、オまえハ一度Lをソの身に降ろシテイるのか。」
一目で重破斬のことを見抜いたアザトースにまたまた驚くリナ。
「あんた、あれを知ってるの?」
「マあ、昔カらな。Lは元々我らノ次元のウマれだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
リナは大きく眼を見開いたまま、アザトースを見つめている。
「ドウしタ?」
「・・・・・・・その話、詳しく聞かせて頂戴!!」
好奇心一杯にキラキラと瞳を輝かせ、リナはアザトースに詰め寄った。

「――――――というわけで現在にいたります。」
「良かった〜〜〜〜、リナ。あれにたぶらかされたんじゃないんだな〜〜〜。」
安堵の笑みを浮かべてリナに抱きつくガウリイ。
「ええい、鬱陶しい!離れんかい!!」
スパスコーーーンとリナの手にしたスリッパが炸裂する。
「っ痛〜〜〜〜〜〜。なんかキレが物凄い増してないか、ソレ?」
「ふっふ〜〜〜ん、ご先祖様直伝よ。」
得意げに笑うリナ。
「リナ、それであなたどうする気なの?」
「母ちゃん、それはね――」
そう言い、カオスワーズを唱える。
「闇よりもなお昏きもの 血の流れより紅きもの―――」
「ちょっとリナちゃん、ソレって――」
セリシアが声をあげた瞬間、リナの身に混沌が降りたった。

(あのとき感じたのって、やっぱりそうだったんだ。)
アザトースの話を聞いてリナはあの時のことを振り返った。
冥王との戦いのときに使った完全版の重破斬。
そしてリナは混沌そのものを降ろすその術で、その身を混沌の主に取って代わられ、混沌の海に入った。
そのときおぼろげな意識の中で感じたのだった。
昏い孤独の寂しさの念を。

アザトースは言った。
彼女は別次元より来た”大いなる古の者”と彼らとの戦いにおいて生み出されたものなのだと。
彼らの戦いは様々な姿かたちで現れた。
混沌同士のぶつかり合いのなか、”大いなる古の者”とはまた別質の混沌の力を持つ存在、即ちLが戦いの切り札として生み出された。
事実アザトースのほかに、アブホースといったナイアルラトホテップたち以上の実力の持ち主たちも苦戦を強いられた。
だが、その力ゆえ生みの親といえる”大いなる古の者”たちからも、危険視され忌まわれることとなった。
そしてついに”大いなる古の者”は彼女を抹殺しようとしたのだった。
いかに彼女がほぼ同等の力を持っているといえども、数の差は圧倒的だった。
アザトースは、ほとんど消滅しかかっていた彼女を偶然見つけ、自分の下へと連れて行った。
最初は彼女の力を利用しようとしてのことだったが、やがて自分に完全に自分を頼り慕うLを無下にできなくなり、そのままずるずると関係を持ってしまったのであった。
だが、”大いなる古の者”との最後の戦いで、”大いなる古の者”をこの次元から去らせることはできたが、アザトースは窮極の混沌に沈むこととなった。
アザトースを失ったLはその直後、その次元を去っていった。
そして自らの孤独の慰みにリナたちの次元の宇宙を創り出したのだった。
『彼女ノここロの奥ソこには、自らノ存在ノ滅びヲ望む思いもアル。お前タチの世界ハ、生ト滅ビ、彼女ノコころの思イの現れナノだ。』
そう言っていた。

「あの時の借りもあるしね。今度はあたしの番よ。」

*************************************

L様の過去編―――
今回はもうこれにつきますね。
そろそろ話も大詰です。
よろしければお付き合いお願いします。
それでは。


トップに戻る
24246エル様の秘密が。猫楽者 E-mail 2003/1/4 03:13:47
記事番号24243へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。
>話が物凄い急展開になってますが、見捨てないでくださいね。
>それでは。

こんばんは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

続き♪お待ちしておりました♪

>「アアなっテしマッテはな・・・・・・」
>「心中お察し申し上げます。なれば―――」
>「Lと”落とし子”、両方トモ救イだす。」
>「御意。両方とも救い出す――って、ええ!?」
>恐らく滅多に聞くことが出来ないであろうと思われるほど、間の抜けた驚きの声をあげた。
>「あ、あのボス・・・・・本気・・でございますか?」
>「・・・・・・め、滅するならまだしも・・・・救い出すって・・・・・」
>あまりのことにシュブ=ニグラスもツァトゥグアもほとんど絶句状態だ。

流石は、『邪神』の方々の『王』たる方。決断力も凄いですね。
そして、ナイアルラトホテップさまと、シュブ=ニグラスさま、そしてツァトゥグアさまにも
完全に予想外のお答えだったようですね。

>「オ前は・・・・・ないアルラトほテっぷたちの言っテいタドクトル・ファウストか?」
>「違うわよ。それはあたしの先祖。そう言うあんたはなんなのよ?」
>「我ガ名はアザトース、”盲目にして白痴の者”と人間ハ呼ンデいルがな。」
>「ぶっ!なんであっちの次元の主神ともいえるのがここにいんのよ!?」
>流石のリナも驚きの声をあげる。

流石はリナさん・・・・あの〜今リナさんがお話している方は
あの『邪神軍』を束ねているお方・・・・なのですが・・・・リナさん・・・まったく動じていないのですね(汗)
やはり・・・・インバース家の血筋・・・・・恐るべし・・・・ですね(滝汗)

>「ホう、オまえハ一度Lをソの身に降ろシテイるのか。」
>一目で重破斬のことを見抜いたアザトースにまたまた驚くリナ。
>「あんた、あれを知ってるの?」
>「マあ、昔カらな。Lは元々我らノ次元のウマれだ。」

エルさまのお生まれになったのが、アザトース様達の世界なのですね。
いよいよ、エル様と”落とし子”。そして”大いなる古の者”との関係が語られるのですね。

>「・・・・・・・・・・・・・・・・」
>リナは大きく眼を見開いたまま、アザトースを見つめている。
>「ドウしタ?」
>「・・・・・・・その話、詳しく聞かせて頂戴!!」
>好奇心一杯にキラキラと瞳を輝かせ、リナはアザトースに詰め寄った。

普通の方なら・・・・・リナさんのこういう態度・・・・恐ろしくて、とても逆らえませんが(汗)
アザトースさまは、きっと余裕だったのでしょうね。

>「良かった〜〜〜〜、リナ。あれにたぶらかされたんじゃないんだな〜〜〜。」
>安堵の笑みを浮かべてリナに抱きつくガウリイ。
>「ええい、鬱陶しい!離れんかい!!」
>スパスコーーーンとリナの手にしたスリッパが炸裂する。
>「っ痛〜〜〜〜〜〜。なんかキレが物凄い増してないか、ソレ?」
>「ふっふ〜〜〜ん、ご先祖様直伝よ。」
>得意げに笑うリナ。

ガウリイさん・・・・・やはり一番はリナさんのことなのですね(笑)
それに、どさくさ紛れに抱きついてますし。
そして、あのリナさんが、抱きつかれてスリッパアタックで済ませている。
ガウリイさんとの仲を自覚してくださったのでしょうか。

>「闇よりもなお昏きもの 血の流れより紅きもの―――」
>「ちょっとリナちゃん、ソレって――」
>セリシアが声をあげた瞬間、リナの身に混沌が降りたった。

完全版の重破斬を使って、エル様の一部分を召喚したのですね。
一緒に、”落とし子”の一部も召喚されて来ているのでしょうか。

>アザトースは言った。
>彼女は別次元より来た”大いなる古の者”と彼らとの戦いにおいて生み出されたものなのだと。
>彼らの戦いは様々な姿かたちで現れた。
>混沌同士のぶつかり合いのなか、”大いなる古の者”とはまた別質の混沌の力を持つ存在、即ちLが戦いの切り札として生み出された。
>事実アザトースのほかに、アブホースといったナイアルラトホテップたち以上の実力の持ち主たちも苦戦を強いられた。

『邪神』、対、”大いなる古の者”の戦い・・・・・無数の世界が巻き込まれて・・・無に還ってしまったのでしょうね。
そんな激しい戦いに決着を付ける為の切り札として、エル様が生まれたのですね。

>だが、その力ゆえ生みの親といえる”大いなる古の者”たちからも、危険視され忌まわれることとなった。
>そしてついに”大いなる古の者”は彼女を抹殺しようとしたのだった。
>いかに彼女がほぼ同等の力を持っているといえども、数の差は圧倒的だった。

エル様お一人、対、”大いなる古の者”全員の戦い・・・・・だったのでしょうか。
自らが生み出した存在の『力』を恐れ忌み嫌い・・・・・抹殺しようとする。
”大いなる古の者”・・偉大な力をお持ちのようですが・・・人間のように我がままで・・・・・
不安定で・・・・・悲しい存在なのかも知れませんね。

>アザトースは、ほとんど消滅しかかっていた彼女を偶然見つけ、自分の下へと連れて行った。
>最初は彼女の力を利用しようとしてのことだったが、やがて自分に完全に自分を頼り慕うLを無下にできなくなり、そのままずるずると関係を持ってしまったのであった。
>だが、”大いなる古の者”との最後の戦いで、”大いなる古の者”をこの次元から去らせることはできたが、アザトースは窮極の混沌に沈むこととなった。
>アザトースを失ったLはその直後、その次元を去っていった。

エル様・・・・・・アザトース様が復活なさるまで・・・・ずっとお一人で孤独に耐えていたのですね。
永遠とも言える程の、想像することすら出来ないほどの永い時間を一人で過ごす・・・・・・・辛いでね。

>そして自らの孤独の慰みにリナたちの次元の宇宙を創り出したのだった。
>『彼女ノここロの奥ソこには、自らノ存在ノ滅びヲ望む思いもアル。お前タチの世界ハ、生ト滅ビ、彼女ノコころの思イの現れナノだ。』
>そう言っていた。
>
>「あの時の借りもあるしね。今度はあたしの番よ。」

リナさん。頑張ってください。
エル様と、『兵器』として創られた”落とし子”がお相手・・・・ファウストさんの英知を極めたリナさん
そして、ガウリイさんと、アザトース様も御力を貸してくださるかも知れません。

>L様の過去編―――
>今回はもうこれにつきますね。
>そろそろ話も大詰です。
>よろしければお付き合いお願いします。
>それでは。

リナさんが、どんな方法でエル様を助けるのか。
”落とし子”は、どんな反応をするのか。
”大いなる古の者”が係わって来てしまうのか。

続きが、とても気になります〜。
毎回、ドキドキしながら読ませて頂いております。

とても寒くなりましたね。お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

トップに戻る
24249Re:エル様の秘密が。棒太郎 2003/1/4 10:33:48
記事番号24246へのコメント


>こんばんは、棒太郎さん。
>お元気ですか、猫楽者です。
>
>続き♪お待ちしておりました♪

こんにちわ、猫楽者さん。
毎回感想ありがとうございます。

>>「アアなっテしマッテはな・・・・・・」
>>「心中お察し申し上げます。なれば―――」
>>「Lと”落とし子”、両方トモ救イだす。」
>>「御意。両方とも救い出す――って、ええ!?」
>>恐らく滅多に聞くことが出来ないであろうと思われるほど、間の抜けた驚きの声をあげた。
>>「あ、あのボス・・・・・本気・・でございますか?」
>>「・・・・・・め、滅するならまだしも・・・・救い出すって・・・・・」
>>あまりのことにシュブ=ニグラスもツァトゥグアもほとんど絶句状態だ。
>
>流石は、『邪神』の方々の『王』たる方。決断力も凄いですね。
>そして、ナイアルラトホテップさまと、シュブ=ニグラスさま、そしてツァトゥグアさまにも
>完全に予想外のお答えだったようですね。

やむなくLと”落とし子”を滅すると思っていましたから、御三方は。

>>「オ前は・・・・・ないアルラトほテっぷたちの言っテいタドクトル・ファウストか?」
>>「違うわよ。それはあたしの先祖。そう言うあんたはなんなのよ?」
>>「我ガ名はアザトース、”盲目にして白痴の者”と人間ハ呼ンデいルがな。」
>>「ぶっ!なんであっちの次元の主神ともいえるのがここにいんのよ!?」
>>流石のリナも驚きの声をあげる。
>
>流石はリナさん・・・・あの〜今リナさんがお話している方は
>あの『邪神軍』を束ねているお方・・・・なのですが・・・・リナさん・・・まったく動じていないのですね(汗)
>やはり・・・・インバース家の血筋・・・・・恐るべし・・・・ですね(滝汗)

ナイアルラトホテップに散々挑戦的な口を聞いてたリアの血筋ですから。

>>「ホう、オまえハ一度Lをソの身に降ろシテイるのか。」
>>一目で重破斬のことを見抜いたアザトースにまたまた驚くリナ。
>>「あんた、あれを知ってるの?」
>>「マあ、昔カらな。Lは元々我らノ次元のウマれだ。」
>
>エルさまのお生まれになったのが、アザトース様達の世界なのですね。
>いよいよ、エル様と”落とし子”。そして”大いなる古の者”との関係が語られるのですね。

はい。さんざん引っ張って来た謎ですからね。

>>「・・・・・・・・・・・・・・・・」
>>リナは大きく眼を見開いたまま、アザトースを見つめている。
>>「ドウしタ?」
>>「・・・・・・・その話、詳しく聞かせて頂戴!!」
>>好奇心一杯にキラキラと瞳を輝かせ、リナはアザトースに詰め寄った。
>
>普通の方なら・・・・・リナさんのこういう態度・・・・恐ろしくて、とても逆らえませんが(汗)
>アザトースさまは、きっと余裕だったのでしょうね。

『変わった人間だ・・・・』と思ってました。
まあ、彼にとっては些細なものですから。

>>「良かった〜〜〜〜、リナ。あれにたぶらかされたんじゃないんだな〜〜〜。」
>>安堵の笑みを浮かべてリナに抱きつくガウリイ。
>>「ええい、鬱陶しい!離れんかい!!」
>>スパスコーーーンとリナの手にしたスリッパが炸裂する。
>>「っ痛〜〜〜〜〜〜。なんかキレが物凄い増してないか、ソレ?」
>>「ふっふ〜〜〜ん、ご先祖様直伝よ。」
>>得意げに笑うリナ。
>
>ガウリイさん・・・・・やはり一番はリナさんのことなのですね(笑)
>それに、どさくさ紛れに抱きついてますし。
>そして、あのリナさんが、抱きつかれてスリッパアタックで済ませている。
>ガウリイさんとの仲を自覚してくださったのでしょうか。

先祖伝来のスリッパアタックの威力に満足してついつい無防備になってしまいました。

>>「闇よりもなお昏きもの 血の流れより紅きもの―――」
>>「ちょっとリナちゃん、ソレって――」
>>セリシアが声をあげた瞬間、リナの身に混沌が降りたった。
>
>完全版の重破斬を使って、エル様の一部分を召喚したのですね。
>一緒に、”落とし子”の一部も召喚されて来ているのでしょうか。

これを用いてLたちと接触を図ろうとしています。

>>アザトースは言った。
>>彼女は別次元より来た”大いなる古の者”と彼らとの戦いにおいて生み出されたものなのだと。
>>彼らの戦いは様々な姿かたちで現れた。
>>混沌同士のぶつかり合いのなか、”大いなる古の者”とはまた別質の混沌の力を持つ存在、即ちLが戦いの切り札として生み出された。
>>事実アザトースのほかに、アブホースといったナイアルラトホテップたち以上の実力の持ち主たちも苦戦を強いられた。
>
>『邪神』、対、”大いなる古の者”の戦い・・・・・無数の世界が巻き込まれて・・・無に還ってしまったのでしょうね。
>そんな激しい戦いに決着を付ける為の切り札として、エル様が生まれたのですね。

旧支配者と旧神の戦い以上に激しいものでしたのでしょう。
膠着状態を破り、戦いを有利にすべく生み出されました。

>>だが、その力ゆえ生みの親といえる”大いなる古の者”たちからも、危険視され忌まわれることとなった。
>>そしてついに”大いなる古の者”は彼女を抹殺しようとしたのだった。
>>いかに彼女がほぼ同等の力を持っているといえども、数の差は圧倒的だった。
>
>エル様お一人、対、”大いなる古の者”全員の戦い・・・・・だったのでしょうか。
>自らが生み出した存在の『力』を恐れ忌み嫌い・・・・・抹殺しようとする。
>”大いなる古の者”・・偉大な力をお持ちのようですが・・・人間のように我がままで・・・・・
>不安定で・・・・・悲しい存在なのかも知れませんね。

自身の存在まで脅かすのならば、どのような存在もそれを消そうとするでしょう。
例えは変ですが、意思を持った核兵器なんてたまったもんじゃありませんからね。

>>アザトースは、ほとんど消滅しかかっていた彼女を偶然見つけ、自分の下へと連れて行った。
>>最初は彼女の力を利用しようとしてのことだったが、やがて自分に完全に自分を頼り慕うLを無下にできなくなり、そのままずるずると関係を持ってしまったのであった。
>>だが、”大いなる古の者”との最後の戦いで、”大いなる古の者”をこの次元から去らせることはできたが、アザトースは窮極の混沌に沈むこととなった。
>>アザトースを失ったLはその直後、その次元を去っていった。
>
>エル様・・・・・・アザトース様が復活なさるまで・・・・ずっとお一人で孤独に耐えていたのですね。
>永遠とも言える程の、想像することすら出来ないほどの永い時間を一人で過ごす・・・・・・・辛いでね。

このことによって、彼女の心の奥には更なる孤独の闇ができてしまいました。

>>そして自らの孤独の慰みにリナたちの次元の宇宙を創り出したのだった。
>>『彼女ノここロの奥ソこには、自らノ存在ノ滅びヲ望む思いもアル。お前タチの世界ハ、生ト滅ビ、彼女ノコころの思イの現れナノだ。』
>>そう言っていた。
>>
>>「あの時の借りもあるしね。今度はあたしの番よ。」
>
>リナさん。頑張ってください。
>エル様と、『兵器』として創られた”落とし子”がお相手・・・・ファウストさんの英知を極めたリナさん
>そして、ガウリイさんと、アザトース様も御力を貸してくださるかも知れません。

いよいよ山場です。アザトースもいい手があるというので協力してくれるでしょう。

>>L様の過去編―――
>>今回はもうこれにつきますね。
>>そろそろ話も大詰です。
>>よろしければお付き合いお願いします。
>>それでは。
>
>リナさんが、どんな方法でエル様を助けるのか。
>”落とし子”は、どんな反応をするのか。
>”大いなる古の者”が係わって来てしまうのか。
>
>続きが、とても気になります〜。
>毎回、ドキドキしながら読ませて頂いております。
>
>とても寒くなりましたね。お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。
>
いつも読んで頂いてありがとうございます。
クライマックスに突入してきました。
ラストスパートも近いです。
それでは。

トップに戻る
24299彼方の血脈 其の18棒太郎 2003/1/6 22:37:50
記事番号24183へのコメント

こんばんわ、棒太郎です。
この話もようやくクライマックスとなりました。
それではどうぞ。

*************************************

『彼方の血脈』 其の18

「闇よりもなお昏きもの、血の流れより赤きもの―――」
金色の魔王の呪文が紡がれるとともに、混沌がリナの体に降り立つ。
「リナ、あなたまさか――」
「金色の魔王と感応しようというのか!?」
リナの行動にフィルアたちは目を見開く。
「リナちゃん、やめなさい!金色の魔王があれでは、混沌の海は暴れ狂っているわ。下手をすれば体が粉々に砕かれるわよ。」
「へへ・・・あたしだってインバース家の子よ。そう簡単にはいかないわよ・・・」
だがそれでも半ば苦痛に顔を歪める。
そのときリナの体を包み込む力があった。
「これは・・・?」
「これなら少しは負担が減るだろう。」
そこには半透明の体となったゼラスがいた。
「私の持てる力の全てをお前に与える。焼け石に水だろうがな。」
「何やってんのよ!?そんなことしたらあんた、消滅するわよ!!」
リナの言葉にゼラスは小さく笑った。
「別に構わない。これがインバース家を裏切った私のせめてもの償いだ。」
その言葉をベルベインはただじっと聞いていた。
「・・・・・・それじゃいくわ。アザトース、頼むわよ!」
そして完全版の重破斬が発動した。

すべてが始まるところにして、すべてが還りつく混沌の海。
そこはいまや激しく荒れ狂い、すべてを飲み込まんとするようだった。
その中心には一人の、いやもうすぐひとつになる者が、ただじっといた。
あたりには彼女たちの声なき言葉が響いている。

昏い孤独と絶望、求めても求めてもなお足りぬぬくもり、そして手にするたびにそれは壊れていく
すべてが壊れていく

「L!!」
不意に響いてきた叫びに意識を向ける。
そこには栗色の髪の少女と、虚ろな瞳の男がいた。
「戻ってくるのよ!ソレとひとつになっても貴女の求めるものは手に入らない。今の貴女たちの力はすべてを壊すだけよ!!」
リナが叫ぶ。
「L・・・・カエってくルンダ。わたシハもウどこにモ行かン。」
静かにアザトースは語りかけ、手を伸ばす。
L=落とし子は何も知らぬ子どものようにそれを見つめていたが、やがて何かをみつけたかのような色をみせた。

 ゆるむぅぅ  ゆるよぉぉぉ

歓びとも哀しみともつかぬ声があがるとともに、混沌の海のうねくれが二人に向かってきた。
それは二人を呑み砕かんとすような力だった。
「むン!」
アザトースが両手を広げる。すると何かの壁に当ったかのようにうねくれは弾けとんだ。
「ダメなの・・・?もうあたしたちの声は聞こえないんじゃ・・・・・」
次々とやってきては弾けとぶ混沌のうねくれを見ながら、リナは呟く。
そのとき張っていた障壁を解き、アザトースが前に立った。
そして混沌のうねくれのひとつが彼の体を貫いた。
「アザトース!!」
だがアザトースは平然と己の体を貫く混沌を掴んだ。
「Lよ・・・・コれがオマえノ望むコとカ?ドレほど欲シようトモ触れレバ傷つけルこれガ・・・・・」
L=落とし子の動きが止まる。
「サア、もウ終ワりにシよう。オ前の悪夢ハここデ終ワルのだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アザ・・・・トース・・・・・・・・・・」
微かに呟くような声が聞こえた。
「L!?」
「・・・あ・・りが・・と・う・・・・・・でも・・・この・・子・・・・には・・・・・なに・・・も・・・聞こえ・・・ない・・・・・・いえ・・聞くことも・・・・・・できない・・・・・・・一方的に・・・・自分の・・・・・叫び
を・・・出すことしか・・・で・・きな・・いの・・・・・・・・あたし・・・・以上に・・・・・・兵器と・・し・・て・・・・・存在・・・・が・・・強い・・・・・・・・・でも・・・この子も・・・・・・あたし・・・と・・一緒・・・・・・ただ・・・ぬくもりを・・・・・・・求めて・・・いる・・・・・・あたし・・・・ひとり・・だけ・・・なら・・・・・・戻れる・・・・・・でも・・・あたしは・・・・・この子を・・・・ひとりに・・・・したくないの・・・・・・あの・・孤独の闇の・・・中に・・・・・ひとり・・には・・・・・・だから・・・」
アザトースは静かにL=落とし子を見つめる。
「・・・・・・・ワカった。ナらばセメてもノ慈悲だ。私ノ手で・・・・・」
スッと手がかざされる。
「ダメよ!!そんなこと!!!それじゃあ貴女が生み出した子どもたちのことはどうするのよ!?母を救おうとしている子どもたちのことは!?」
「・・・・・ご・・・めん・・・・ね・・・・・・・・・・・こん・・・な・・・・・駄目な・・・・・母・・で・・・・・・・・・・」
そう言い、小さく笑った。
(どうすれば・・・・どうすればいいのよ!!なにかないの!?なにか――)
そのとき荒れ狂う混沌の海からひとつの光の球が飛び出した。
その光の球はもうひとつの光の球を連れ、リナ目掛けて飛んでいき、リナを包み込んだ。
(なに、この光は?)
光はリナの体の内側まで包み込むような感じだった。
そしてその光からリナの頭に流れこむものがあった。
リナの目が見開かれる。
やがて光は消えていった。
「・・・・・・・・・アザトース!!!」
リナが叫んだ。
「向こうのみんなと私の精神をつなげて!!」
「ナにをスる気だ?」
「いいからっ!!」
アザトースはリナの言うとおり、精神をつなげる。
『どうしたの?リナ。」
「母ちゃん!それに大叔母さん、姉ちゃん!あたしに力を送り込んで!!」
『何をする気なの?リナ。』
「今は説明している暇はないの!お願い、早く!」
『・・・・わかったわ。力を送ればいいのね。ちょっとあんたらも協力しなさい!!』
『我々もですか?』
「ないアルラとほテップ。言うトオりニシテやれ。」
『御意。』
みなが次々とリナに力を送り込む。
『リナ!!』
ガウリイの声が響く。
「なに?」
『・・・・・・お前さんに言うことがある。必ず戻ってこいよ。約束だぞ。』
「・・・・・わかったわ。」
お互いニコリと微笑む。
リナの体に大きな力が入り込んでいく。リナは印を結び、精神を集中する。
「久遠に臥したるもの死することなく、怪異なる永劫の内には死すら終焉を迎えん――」
リナの言葉とともにこの混沌に、彼方より何かが門を超えてやって来るように感じた。
「**###&&””$@:@#****――――」
人間には発声しえぬような声が響く。
「――――――――――我らの後にも世は永久に続き、我らは影も形もなく消え去りぬ。虚無の荒野をただ歩み去るのみ。汝が懐へ!」
最後の叫びとともに、突如空間が弾けた。
そしてそれは現れた。
「!?こノ波動ハ!?」
ゆっくりとソレは形を変えて現れた。
そしてL=落とし子を包み込んでゆく。
「オ前は――」
やがてソレはひとりの女の姿となった。
「やハリオ前か・・・・・・・ウボ=サスラ。」
女――ウボ=サスラはアザトースのほうを向き、にっこりと笑った。
「久しぶりですわね、アザトース。」
「”大いなる古の者”ノ異端児が何ユえに――」
「あら、呼ばれたから来たのではありませんか。それに私もこの娘とは関係がありますし。」
「オ前が生みの親トハな。」
「正確にはそのひとりですわ。もっともあんな風に育てるなんて思ってませんでしたけど。」
言葉の中に怒りが混じる。
「それに貴方の部下が”恐るべき落とし子”と呼んでいるものとも間接的に。」
「そウカ・・・・・オ前は”大いなる古の者”デありナガら、奴ラと縁を切リ我ラノ次元に残ッタのだッタナ。ソシて様々ナ生命を生ミだシタ。人間や”古の者”もマタ然り。」
「私もまた”母”ですから。子どものために一肌脱ぎましょう。ねぇ、アザトース。」
「・・・・・・・・・・礼ナど言ワんぞ。」
「そんなもの、最初から期待してませんわ。」
ウボ=サスラは優しくL=落とし子を抱きしめた。
「アザトース、力を貸してくださいな。さあ、いらっしゃい。」
混沌の海は白い光に包まれた。

「ふ〜〜〜〜〜、まさか金色の魔王を生み出したものを呼ぶとはね。」
呆れたように、また感心したようにフィルアが呟き、優しくリナの頭を撫でる。
リナの髪は見事なまでに真っ白になっていた。
そしてフィルアの腕の中にうずまっていた。
いまはもう力が入らないのだ。
「でもなんでその存在がわかったの?」
「教えてくれた人がいるのよ。」
あのときの光の球を思い出す。
(・・・・・・・・・・・ありがとうございました。初代、そして四代目)
ゼラスもまた遠くを見つめていた。
L=落とし子がウボ=サスラの光に呑まれた時、ひとつの光が消滅しかかっていた彼女を包んだ。
その光のおかげで彼女は消滅せずにすんだ。
そしてゼラスはあの光に包まれた瞬間、わかった。
(ヴェルミス・・・・・・・)
そっと心の中で呟いた。

「さて、我々も戻るとしますか。」
ナイアルラトホテップが声をあげた。
「ちょっと、結局アレのいい手がかりって掴んでないじゃない。まさかまたあの御方を呼び出そうってつもり?」
「・・・・ついにボケたか・・・」
「先程ヨグ=ソトースから連絡がありましてね。何故か向こうの残りのものも消えてしまったそうですよ。ちょうどあの御方がL殿を包んだのと同じ時に――」
ツァトゥグアにキャメルクラッチをかましながら、ナイアルラトホテップが答えた。

「何はともあれ一段落ね。」
蒼く澄み渡る空を見ながら、リナが呟いた。
リナにお礼を言うように風が優しく通り過ぎていった。

*************************************

はい、最後に登場しました。
クトゥルー神話の中でも特異な神性といえる御方、ウボ=サスラです。
確かすべての生命はこの御方へ還っていくと聞いたので(違ってたらごめんなさい)、このように登場してもらいました。
ここまでの道のりは長かったです。
あと残り一話ありますので、よろしければお付き合いください。
それでは。




トップに戻る
24303Re:彼方の血脈 其の18猫楽者 E-mail 2003/1/7 01:39:56
記事番号24299へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。

こんばんは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

>この話もようやくクライマックスとなりました。
>それではどうぞ。

いよいよ大詰めですね。続き♪お待ちしておりました♪

>「リナ、あなたまさか――」
>「金色の魔王と感応しようというのか!?」
>リナの行動にフィルアたちは目を見開く。
>「リナちゃん、やめなさい!金色の魔王があれでは、混沌の海は暴れ狂っているわ。下手をすれば体が粉々に砕かれるわよ。」

”落とし子”がエル様と同化しようとしている影響で、混沌の海が大変なことになっているのですね。
リナさんの、このご決断と行動は、インバース家の方々でさえも驚きますよね(滝汗)

>「これなら少しは負担が減るだろう。」
>そこには半透明の体となったゼラスがいた。
>「私の持てる力の全てをお前に与える。焼け石に水だろうがな。」
>「何やってんのよ!?そんなことしたらあんた、消滅するわよ!!」
>リナの言葉にゼラスは小さく笑った。
>「別に構わない。これがインバース家を裏切った私のせめてもの償いだ。」
>その言葉をベルベインはただじっと聞いていた。

獣王さまは、四代目の方のことを、今でもとても大切に思っているのですね。
リナさんを、インバース家の方々を命懸けで護ろうとしている。
ベルベインさん、心情は色々と複雑でしょうけど・・・・・このゼラスさまのお気持ちに嘘はないと思いますよ。

>「・・・・・・それじゃいくわ。アザトース、頼むわよ!」
>そして完全版の重破斬が発動した。

いよいよ混沌の海へと潜って行くのですね。
リナさん。ガウリイさんやご家族そして仲間の方々が、無事に帰ってきてくれることを祈っています。
どうかご無事で。

>すべてが始まるところにして、すべてが還りつく混沌の海。
>そこはいまや激しく荒れ狂い、すべてを飲み込まんとするようだった。
>その中心には一人の、いやもうすぐひとつになる者が、ただじっといた。
>あたりには彼女たちの声なき言葉が響いている。
>
>昏い孤独と絶望、求めても求めてもなお足りぬぬくもり、そして手にするたびにそれは壊れていく
>すべてが壊れていく

エル様と”落とし子”のお気持ちに同調して、混沌の海に破壊の嵐がふいているのでしょうか。
お二人のお心・・まだ求めている温もりを得られなくて・・・泣いているのでしょうか。
このままでは、エル様と”落とし子”、そしてこの混沌の世界も消滅してしまうのでは(汗*汗)

>「戻ってくるのよ!ソレとひとつになっても貴女の求めるものは手に入らない。今の貴女たちの力はすべてを壊すだけよ!!」
>リナが叫ぶ。
>「L・・・・カエってくルンダ。わたシハもウどこにモ行かン。」
>静かにアザトースは語りかけ、手を伸ばす。
>L=落とし子は何も知らぬ子どものようにそれを見つめていたが、やがて何かをみつけたかのような色をみせた。
>
> ゆるむぅぅ  ゆるよぉぉぉ
>
>歓びとも哀しみともつかぬ声があがるとともに、混沌の海のうねくれが二人に向かってきた。

エル様がアザトース様の手を取ろうとしたのに、”落とし子”はエル様と離れたくなくて攻撃したのでしょうか。
それとも、同化が進んでしまって、力の加減が上手くいかなくなってしまったのでしょうか。

>「ダメなの・・・?もうあたしたちの声は聞こえないんじゃ・・・・・」
>次々とやってきては弾けとぶ混沌のうねくれを見ながら、リナは呟く。

この混沌の海を統べている、エル様を相手に戦う訳にも行かないですし
リナさん、事態は絶望的かも知れませんね。
でも、期待してしまいます。
今まで数々の困難を乗り越えてきた、リナさんなら、きっと大丈夫だと。

>そのとき張っていた障壁を解き、アザトースが前に立った。
>そして混沌のうねくれのひとつが彼の体を貫いた。
>「アザトース!!」
>だがアザトースは平然と己の体を貫く混沌を掴んだ。
>「Lよ・・・・コれがオマえノ望むコとカ?ドレほど欲シようトモ触れレバ傷つけルこれガ・・・・・」
>L=落とし子の動きが止まる。
>「サア、もウ終ワりにシよう。オ前の悪夢ハここデ終ワルのだ。」
>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アザ・・・・トース・・・・・・・・・・」
>微かに呟くような声が聞こえた。

アザトース様の身を挺しての行動が、エル様のお心に届いたのですね。
良かったです。
少なくとも、まだ話の出来る状態なのですね。

>「L!?」
>「・・・あ・・りが・・と・う・・・・・・でも・・・この・・子・・・・には・・・・・なに・・・も・・・聞こえ・・・ない・・・・・・いえ・・聞くことも・・・・・・できない・・・・・・・一方的に・・・・自分の・・・・・叫び
>を・・・出すことしか・・・で・・きな・・いの・・・・・・・・あたし・・・・以上に・・・・・・兵器と・・し・・て・・・・・存在・・・・が・・・強い・・・・・・・・・でも・・・この子も・・・・・・あたし・・・と・・一緒・・・・・・ただ・・・ぬくもりを・・・・・・・求めて・・・いる・・・・・・あたし・・・・ひとり・・だけ・・・なら・・・・・・戻れる・・・・・・でも・・・あたしは・・・・・この子を・・・・ひとりに・・・・したくないの・・・・・・あの・・孤独の闇の・・・中に・・・・・ひとり・・には・・・・・・だから・・・」

エル様は、ずっと自分と同じ気持ちで生きて来た、”落とし子”のことを切り捨てて
自分だけが助かるのを拒んだのですね。
でも・・・・・このままじゃ・・・・・・。

>アザトースは静かにL=落とし子を見つめる。
>「・・・・・・・ワカった。ナらばセメてもノ慈悲だ。私ノ手で・・・・・」
>スッと手がかざされる。

あああああああああ、ストップです。アザトース様(汗)、お願いです。
ちょっと待ってください。
そんなにあっさりと、エル様を滅ぼそうとしないでください(やはり『邪神』の王・・・・・恐ろしい方ですね(滝汗))

>「ダメよ!!そんなこと!!!それじゃあ貴女が生み出した子どもたちのことはどうするのよ!?母を救おうとしている子どもたちのことは!?」
>「・・・・・ご・・・めん・・・・ね・・・・・・・・・・・こん・・・な・・・・・駄目な・・・・・母・・で・・・・・・・・・・」
>そう言い、小さく笑った。
>(どうすれば・・・・どうすればいいのよ!!なにかないの!?なにか――)

エル様、何か方法があります。
きっとあります。ですから、お願いします。早まらないでください。

>そのとき荒れ狂う混沌の海からひとつの光の球が飛び出した。
>その光の球はもうひとつの光の球を連れ、リナ目掛けて飛んでいき、リナを包み込んだ。
>(なに、この光は?)
>光はリナの体の内側まで包み込むような感じだった。
>そしてその光からリナの頭に流れこむものがあった。
>リナの目が見開かれる。
>やがて光は消えていった。

光の玉が、リナさんに何かを教えてくれたのですか。
二つの光の玉、何方なのでしょうか。

>『・・・・わかったわ。力を送ればいいのね。ちょっとあんたらも協力しなさい!!』
>『我々もですか?』
>「ないアルラとほテップ。言うトオりニシテやれ。」
>『御意。』

流石はインバース家の方々、素早い行動ですね。
そして、邪神の方々を、“あんたら”扱い・・・・やはり最強のご家族なのでは(汗)
渋っていた?ナイアルラトホテップ様達も、アザトース様の鶴の一声でご協力してくださるのですね。

>みなが次々とリナに力を送り込む。
>『リナ!!』
>ガウリイの声が響く。
>「なに?」
>『・・・・・・お前さんに言うことがある。必ず戻ってこいよ。約束だぞ。』
>「・・・・・わかったわ。」
>お互いニコリと微笑む。

そうです。リナさん、アザトース様、エル様、そして”落とし子”も無事にもとの世界へ戻って着てください。
中でも、一番無茶なことをしそうなのは・・・・・やはりリナさんです。
どうかご無事で。

>リナの体に大きな力が入り込んでいく。リナは印を結び、精神を集中する。
>「久遠に臥したるもの死することなく、怪異なる永劫の内には死すら終焉を迎えん――」
>リナの言葉とともにこの混沌に、彼方より何かが門を超えてやって来るように感じた。

門の向こう側。異世界、いや異なる混沌の世界の『何か』に呼びかけて
こちらの混沌の世界へと、呼び込んだのでしょうか。

>「**###&&””$@:@#****――――」
>人間には発声しえぬような声が響く。
>「――――――――――我らの後にも世は永久に続き、我らは影も形もなく消え去りぬ。虚無の荒野をただ歩み去るのみ。汝が懐へ!」
>最後の叫びとともに、突如空間が弾けた。
>そしてそれは現れた。
>「!?こノ波動ハ!?」

アザトース様は、現れた方のことをご存知のようですね。
エル様、そしてアザトース様と同じような存在の方なのでしょうか。

>「オ前は――」
>やがてソレはひとりの女の姿となった。
>「やハリオ前か・・・・・・・ウボ=サスラ。」

ウボ=サスラさま。『始源であり終末』の御名前を御持ちの方でしたね。
遥かな未来最後には、全てがウボ=サスラに帰することになるとの予言があったような。

>女――ウボ=サスラはアザトースのほうを向き、にっこりと笑った。
>「久しぶりですわね、アザトース。」
>「”大いなる古の者”ノ異端児が何ユえに――」

ウボ=サスラさまは、”大いなる古の者”の陣営の方なのですね。
と言う事は・・・・・アザトース様とエル様の『敵』なのですか(汗)

>「あら、呼ばれたから来たのではありませんか。それに私もこの娘とは関係がありますし。」
>「オ前が生みの親トハな。」
>「正確にはそのひとりですわ。もっともあんな風に育てるなんて思ってませんでしたけど。」
>言葉の中に怒りが混じる。
>「それに貴方の部下が”恐るべき落とし子”と呼んでいるものとも間接的に。」
>「そウカ・・・・・オ前は”大いなる古の者”デありナガら、奴ラと縁を切リ我ラノ次元に残ッタのだッタナ。ソシて様々ナ生命を生ミだシタ。人間や”古の者”もマタ然り。」

ウボ=サスラさまは、”大いなる古の者”とは別の道を選んだのですか。
”大いなる古の者”のやり方が、お気に召さなかったのでょうか。

>「私もまた”母”ですから。子どものために一肌脱ぎましょう。ねぇ、アザトース。」
>「・・・・・・・・・・礼ナど言ワんぞ。」
>「そんなもの、最初から期待してませんわ。」
>ウボ=サスラは優しくL=落とし子を抱きしめた。
>「アザトース、力を貸してくださいな。さあ、いらっしゃい。」
>混沌の海は白い光に包まれた。

これでエル様、そして”落とし子”も救われるのですね。
ウボ=サスラ様。”全ての生命の源”のあなた様とアザトース様が御力を合わせてくださるのですね。

>「でもなんでその存在がわかったの?」
>「教えてくれた人がいるのよ。」
>あのときの光の球を思い出す。
>(・・・・・・・・・・・ありがとうございました。初代、そして四代目)
>ゼラスもまた遠くを見つめていた。
>L=落とし子がウボ=サスラの光に呑まれた時、ひとつの光が消滅しかかっていた彼女を包んだ。
>その光のおかげで彼女は消滅せずにすんだ。
>そしてゼラスはあの光に包まれた瞬間、わかった。
>(ヴェルミス・・・・・・・)
>そっと心の中で呟いた。

あの光の玉は、ファウストさんとヴェルミスさんだったのですね。
リナさんとゼラスさまの危機に、御力を貸してくださった。
これからもお二人は、インバース家とゼラスさまを暖かく見守っていてくださるのですね。

>「さて、我々も戻るとしますか。」
>ナイアルラトホテップが声をあげた。
>「ちょっと、結局アレのいい手がかりって掴んでないじゃない。まさかまたあの御方を呼び出そうってつもり?」
>「・・・・ついにボケたか・・・」
>「先程ヨグ=ソトースから連絡がありましてね。何故か向こうの残りのものも消えてしまったそうですよ。ちょうどあの御方がL殿を包んだのと同じ時に――」
>ツァトゥグアにキャメルクラッチをかましながら、ナイアルラトホテップが答えた。

向う側にも、同時に御力を送っていたのでしょうか。
向こうの残りのものも消えてしまった、とは“落とし子”は救われたのでしょうか。
ナイアルラトホテップさま、シュブ=ニグラスさま、そしてツァトゥグアさま。大変な戦いでしたね。
あの〜(汗)ツァトゥグアさま、ご無事ですか・・・・・・キャメルクラッチ、って物凄く痛そう・・・・・なんですが(滝汗)

>はい、最後に登場しました。
>クトゥルー神話の中でも特異な神性といえる御方、ウボ=サスラです。
>確かすべての生命はこの御方へ還っていくと聞いたので(違ってたらごめんなさい)、このように登場してもらいました。

確か、『全ての生命の源』と言われている神でしたね。

>ここまでの道のりは長かったです。
>あと残り一話ありますので、よろしければお付き合いください。
>それでは。

面白かったです。どうなってしまうのだろうと、ドキドキしながら読ませて頂きました。
リナさん達がご無事で、本当に良かったです。

年が明けて、とても寒くなりましたね。
お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

トップに戻る
24324Re:彼方の血脈 其の18棒太郎 2003/1/8 10:18:12
記事番号24303へのコメント


>こんばんは、棒太郎さん。
>お元気ですか、猫楽者です。

こんにちは、猫楽者さん。
いつも感想ありがとうございます。


>>「リナ、あなたまさか――」
>>「金色の魔王と感応しようというのか!?」
>>リナの行動にフィルアたちは目を見開く。
>>「リナちゃん、やめなさい!金色の魔王があれでは、混沌の海は暴れ狂っているわ。下手をすれば体が粉々に砕かれるわよ。」
>
>”落とし子”がエル様と同化しようとしている影響で、混沌の海が大変なことになっているのですね。
>リナさんの、このご決断と行動は、インバース家の方々でさえも驚きますよね(滝汗)

あんな状態のL様と感応しようっていうんですからね。
咄嗟の決断力は物凄いです。

>>「これなら少しは負担が減るだろう。」
>>そこには半透明の体となったゼラスがいた。
>>「私の持てる力の全てをお前に与える。焼け石に水だろうがな。」
>>「何やってんのよ!?そんなことしたらあんた、消滅するわよ!!」
>>リナの言葉にゼラスは小さく笑った。
>>「別に構わない。これがインバース家を裏切った私のせめてもの償いだ。」
>>その言葉をベルベインはただじっと聞いていた。
>
>獣王さまは、四代目の方のことを、今でもとても大切に思っているのですね。
>リナさんを、インバース家の方々を命懸けで護ろうとしている。
>ベルベインさん、心情は色々と複雑でしょうけど・・・・・このゼラスさまのお気持ちに嘘はないと思いますよ。

魔族の重鎮としての自分の立場を捨ててまで、ですからね。

>>すべてが始まるところにして、すべてが還りつく混沌の海。
>>そこはいまや激しく荒れ狂い、すべてを飲み込まんとするようだった。
>>その中心には一人の、いやもうすぐひとつになる者が、ただじっといた。
>>あたりには彼女たちの声なき言葉が響いている。
>>
>>昏い孤独と絶望、求めても求めてもなお足りぬぬくもり、そして手にするたびにそれは壊れていく
>>すべてが壊れていく
>
>エル様と”落とし子”のお気持ちに同調して、混沌の海に破壊の嵐がふいているのでしょうか。
>お二人のお心・・まだ求めている温もりを得られなくて・・・泣いているのでしょうか。
>このままでは、エル様と”落とし子”、そしてこの混沌の世界も消滅してしまうのでは(汗*汗)

”落とし子”は暴走状態ですからね。
このままいけば、本当に世界の消滅です。

>>「L・・・・カエってくルンダ。わたシハもウどこにモ行かン。」
>>静かにアザトースは語りかけ、手を伸ばす。
>>L=落とし子は何も知らぬ子どものようにそれを見つめていたが、やがて何かをみつけたかのような色をみせた。
>>
>> ゆるむぅぅ  ゆるよぉぉぉ
>>
>>歓びとも哀しみともつかぬ声があがるとともに、混沌の海のうねくれが二人に向かってきた。
>
>エル様がアザトース様の手を取ろうとしたのに、”落とし子”はエル様と離れたくなくて攻撃したのでしょうか。
>それとも、同化が進んでしまって、力の加減が上手くいかなくなってしまったのでしょうか。

暴走する力のせいで、破壊にしかならないんです。

>>「ダメなの・・・?もうあたしたちの声は聞こえないんじゃ・・・・・」
>>次々とやってきては弾けとぶ混沌のうねくれを見ながら、リナは呟く。
>
>この混沌の海を統べている、エル様を相手に戦う訳にも行かないですし
>リナさん、事態は絶望的かも知れませんね。
>でも、期待してしまいます。
>今まで数々の困難を乗り越えてきた、リナさんなら、きっと大丈夫だと。

今までのなかで一番難しく厳しい状況でしょう。

>>そのとき張っていた障壁を解き、アザトースが前に立った。
>>そして混沌のうねくれのひとつが彼の体を貫いた。
>>「アザトース!!」
>>だがアザトースは平然と己の体を貫く混沌を掴んだ。
>>「Lよ・・・・コれがオマえノ望むコとカ?ドレほど欲シようトモ触れレバ傷つけルこれガ・・・・・」
>>L=落とし子の動きが止まる。
>>「サア、もウ終ワりにシよう。オ前の悪夢ハここデ終ワルのだ。」
>>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アザ・・・・トース・・・・・・・・・・」
>>微かに呟くような声が聞こえた。
>
>アザトース様の身を挺しての行動が、エル様のお心に届いたのですね。
>良かったです。
>少なくとも、まだ話の出来る状態なのですね。

アザトースの声になんとか意識が戻りました。

>>「L!?」
>>「・・・あ・・りが・・と・う・・・・・・でも・・・この・・子・・・・には・・・・・なに・・・も・・・聞こえ・・・ない・・・・・・いえ・・聞くことも・・・・・・できない・・・・・・・一方的に・・・・自分の・・・・・叫び
>>を・・・出すことしか・・・で・・きな・・いの・・・・・・・・あたし・・・・以上に・・・・・・兵器と・・し・・て・・・・・存在・・・・が・・・強い・・・・・・・・・でも・・・この子も・・・・・・あたし・・・と・・一緒・・・・・・ただ・・・ぬくもりを・・・・・・・求めて・・・いる・・・・・・あたし・・・・ひとり・・だけ・・・なら・・・・・・戻れる・・・・・・でも・・・あたしは・・・・・この子を・・・・ひとりに・・・・したくないの・・・・・・あの・・孤独の闇の・・・中に・・・・・ひとり・・には・・・・・・だから・・・」
>
>エル様は、ずっと自分と同じ気持ちで生きて来た、”落とし子”のことを切り捨てて
>自分だけが助かるのを拒んだのですね。
>でも・・・・・このままじゃ・・・・・・。

L様には自分と同じ境遇の存在を見捨てることはできなかったのです。

>>アザトースは静かにL=落とし子を見つめる。
>>「・・・・・・・ワカった。ナらばセメてもノ慈悲だ。私ノ手で・・・・・」
>>スッと手がかざされる。
>
>あああああああああ、ストップです。アザトース様(汗)、お願いです。
>ちょっと待ってください。
>そんなにあっさりと、エル様を滅ぼそうとしないでください(やはり『邪神』の王・・・・・恐ろしい方ですね(滝汗))

”落とし子”を見捨てるくらいならともに滅ぶというL様の決心を聞き、彼女の心を尊重してのことなんです。

>>(なに、この光は?)
>>光はリナの体の内側まで包み込むような感じだった。
>>そしてその光からリナの頭に流れこむものがあった。
>>リナの目が見開かれる。
>>やがて光は消えていった。
>
>光の玉が、リナさんに何かを教えてくれたのですか。
>二つの光の玉、何方なのでしょうか。

この正体は最後のほうで。

>>『・・・・わかったわ。力を送ればいいのね。ちょっとあんたらも協力しなさい!!』
>>『我々もですか?』
>>「ないアルラとほテップ。言うトオりニシテやれ。」
>>『御意。』
>
>流石はインバース家の方々、素早い行動ですね。
>そして、邪神の方々を、“あんたら”扱い・・・・やはり最強のご家族なのでは(汗)
>渋っていた?ナイアルラトホテップ様達も、アザトース様の鶴の一声でご協力してくださるのですね。

インバース家の気の強さは先祖伝来のものですから。

>>みなが次々とリナに力を送り込む。
>>『リナ!!』
>>ガウリイの声が響く。
>>「なに?」
>>『・・・・・・お前さんに言うことがある。必ず戻ってこいよ。約束だぞ。』
>>「・・・・・わかったわ。」
>>お互いニコリと微笑む。
>
>そうです。リナさん、アザトース様、エル様、そして”落とし子”も無事にもとの世界へ戻って着てください。
>中でも、一番無茶なことをしそうなのは・・・・・やはりリナさんです。
>どうかご無事で。

今までも十分無茶なことしてますからね。

>>リナの体に大きな力が入り込んでいく。リナは印を結び、精神を集中する。
>>「久遠に臥したるもの死することなく、怪異なる永劫の内には死すら終焉を迎えん――」
>>リナの言葉とともにこの混沌に、彼方より何かが門を超えてやって来るように感じた。
>
>門の向こう側。異世界、いや異なる混沌の世界の『何か』に呼びかけて
>こちらの混沌の世界へと、呼び込んだのでしょうか。

そうです。そして呼び出されたものとは―――

>>「オ前は――」
>>やがてソレはひとりの女の姿となった。
>>「やハリオ前か・・・・・・・ウボ=サスラ。」
>
>ウボ=サスラさま。『始源であり終末』の御名前を御持ちの方でしたね。
>遥かな未来最後には、全てがウボ=サスラに帰することになるとの予言があったような。

クトゥルー神話のなかでもそのカテゴライズが難しい神性です。
様々な生命を生み出したようですが。

>>女――ウボ=サスラはアザトースのほうを向き、にっこりと笑った。
>>「久しぶりですわね、アザトース。」
>>「”大いなる古の者”ノ異端児が何ユえに――」
>
>ウボ=サスラさまは、”大いなる古の者”の陣営の方なのですね。
>と言う事は・・・・・アザトース様とエル様の『敵』なのですか(汗)

アザトースが異端児と言っていたように、ここでのウボ=サスラは”大いなる古の者”でありながら、それに属することもなく独立独歩とした存在です。

>>「あら、呼ばれたから来たのではありませんか。それに私もこの娘とは関係がありますし。」
>>「オ前が生みの親トハな。」
>>「正確にはそのひとりですわ。もっともあんな風に育てるなんて思ってませんでしたけど。」
>>言葉の中に怒りが混じる。
>>「それに貴方の部下が”恐るべき落とし子”と呼んでいるものとも間接的に。」
>>「そウカ・・・・・オ前は”大いなる古の者”デありナガら、奴ラと縁を切リ我ラノ次元に残ッタのだッタナ。ソシて様々ナ生命を生ミだシタ。人間や”古の者”もマタ然り。」
>
>ウボ=サスラさまは、”大いなる古の者”とは別の道を選んだのですか。
>”大いなる古の者”のやり方が、お気に召さなかったのでょうか。

独立独歩とした御方ですから、”大いなる古の者”にもとらわれることはなかったんです。

>>「私もまた”母”ですから。子どものために一肌脱ぎましょう。ねぇ、アザトース。」
>>「・・・・・・・・・・礼ナど言ワんぞ。」
>>「そんなもの、最初から期待してませんわ。」
>>ウボ=サスラは優しくL=落とし子を抱きしめた。
>>「アザトース、力を貸してくださいな。さあ、いらっしゃい。」
>>混沌の海は白い光に包まれた。
>
>これでエル様、そして”落とし子”も救われるのですね。
>ウボ=サスラ様。”全ての生命の源”のあなた様とアザトース様が御力を合わせてくださるのですね。

超強大な存在が二人、手を合わせるのですから。(しかもひとりは生みの母)

>>「でもなんでその存在がわかったの?」
>>「教えてくれた人がいるのよ。」
>>あのときの光の球を思い出す。
>>(・・・・・・・・・・・ありがとうございました。初代、そして四代目)
>>ゼラスもまた遠くを見つめていた。
>>L=落とし子がウボ=サスラの光に呑まれた時、ひとつの光が消滅しかかっていた彼女を包んだ。
>>その光のおかげで彼女は消滅せずにすんだ。
>>そしてゼラスはあの光に包まれた瞬間、わかった。
>>(ヴェルミス・・・・・・・)
>>そっと心の中で呟いた。
>
>あの光の玉は、ファウストさんとヴェルミスさんだったのですね。
>リナさんとゼラスさまの危機に、御力を貸してくださった。
>これからもお二人は、インバース家とゼラスさまを暖かく見守っていてくださるのですね。

ファウストさん、消滅することはなかったようです。
そしてヴェルミスさん、愛だねぇ。

>>「さて、我々も戻るとしますか。」
>>ナイアルラトホテップが声をあげた。
>>「ちょっと、結局アレのいい手がかりって掴んでないじゃない。まさかまたあの御方を呼び出そうってつもり?」
>>「・・・・ついにボケたか・・・」
>>「先程ヨグ=ソトースから連絡がありましてね。何故か向こうの残りのものも消えてしまったそうですよ。ちょうどあの御方がL殿を包んだのと同じ時に――」
>>ツァトゥグアにキャメルクラッチをかましながら、ナイアルラトホテップが答えた。
>
>向う側にも、同時に御力を送っていたのでしょうか。
>向こうの残りのものも消えてしまった、とは“落とし子”は救われたのでしょうか。
>ナイアルラトホテップさま、シュブ=ニグラスさま、そしてツァトゥグアさま。大変な戦いでしたね。
>あの〜(汗)ツァトゥグアさま、ご無事ですか・・・・・・キャメルクラッチ、って物凄く痛そう・・・・・なんですが(滝汗)

向こう側の”落とし子”たちも救われました。
そして最後もツァトゥグアさんとナイアルラトホテップの漫才で締め。

>>はい、最後に登場しました。
>>クトゥルー神話の中でも特異な神性といえる御方、ウボ=サスラです。
>>確かすべての生命はこの御方へ還っていくと聞いたので(違ってたらごめんなさい)、このように登場してもらいました。
>
>確か、『全ての生命の源』と言われている神でしたね。

そうだったと思います。

>>ここまでの道のりは長かったです。
>>あと残り一話ありますので、よろしければお付き合いください。
>>それでは。
>
>面白かったです。どうなってしまうのだろうと、ドキドキしながら読ませて頂きました。
>リナさん達がご無事で、本当に良かったです。
>
>年が明けて、とても寒くなりましたね。
>お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。

毎回丁寧な感想ありがとうございます。
いきなり寒くなってきました。猫楽者さんもお体に気をつけて。
それでは。

トップに戻る
24322久方のレスをば・・(すいません・・)かお(薫) E-mail URL2003/1/8 00:33:03
記事番号24299へのコメント

こんにちわ。棒太郎さん。
いつも、どきどきしつつ、読み逃げしております(お゛い゛!)
感想、いっきます!
まず・・・。
リナ・・・・。
とうとう・・・エル様だけでなく・・・い・・古なる存在まで・・(汗)
・・・・・やっぱ人でないんじゃ・・・(汗)
という、一人突っ込みをかなり入れてた私です。
というか。
>ガウリイ&リナ
・・・リナ、そこまでガウリイに言われて、
気づいてないんですかねぇ?(まあ・・リナだしなぁ・・)
>エル様の過去。
・・・・・そ・・・そういう風に、クトゥルー神話と。
スレを結びつけるとは・・流石です!
少し、いや、かなり予想外で驚きました!
エル様のさらなる母・・・・。
私的の感覚では。
アザートスなど、その全てを包み込んでいるのが。
エル様(つまりは、かなり高次元の存在)という捕らえ方をしているもので・。
(ちなみに、転用の割合で、その高次元にアザートス、菫ちゃん←こら!
  なども含まれる)
つまりは。
ここでは、エル様が最高峰で。あっちはアザちゃんが最高峰?
あ・・でも、あっちには、古代の存在の彼等が出ているか・・・。
・・・んじゃ、その更なる上にもう一人v(お゛い゛!)
というか・・。
もしかして、その最高峰が、彼女なのかなぁ・・??(素朴な疑問)
それでは、後一話ですか?
楽しみにしております。
リナとガウリイの結婚式で終わりですかね?(まてぃ!)
それでは、久方ぶりの書き込みで。
感想にもなってないですが。
感想まで。
それでは、失礼しますのです。
byかお(薫)

トップに戻る
24325Re:久方のレスをば・・(すいません・・)棒太郎 2003/1/8 10:28:06
記事番号24322へのコメント


>こんにちわ。棒太郎さん。
>いつも、どきどきしつつ、読み逃げしております(お゛い゛!)
>感想、いっきます!

こんにちわ、かおさん。お久しぶりです。
このお話、読んでくださってありがとうございます。

>まず・・・。
>リナ・・・・。
>とうとう・・・エル様だけでなく・・・い・・古なる存在まで・・(汗)
>・・・・・やっぱ人でないんじゃ・・・(汗)
>という、一人突っ込みをかなり入れてた私です。

邪神たちの力も借りたとはいえ、やはり人外ですかねぇ。
あ、でもばあちゃんは黄金竜か。

>というか。
>>ガウリイ&リナ
>・・・リナ、そこまでガウリイに言われて、
>気づいてないんですかねぇ?(まあ・・リナだしなぁ・・)

まあ、リナですからね・・・・・

>>エル様の過去。
>・・・・・そ・・・そういう風に、クトゥルー神話と。
>スレを結びつけるとは・・流石です!
>少し、いや、かなり予想外で驚きました!

ぐほっ!そ、そんなお言葉・・・・・なんだか恥ずかしいです。

>エル様のさらなる母・・・・。
>私的の感覚では。
>アザートスなど、その全てを包み込んでいるのが。
>エル様(つまりは、かなり高次元の存在)という捕らえ方をしているもので・。
>(ちなみに、転用の割合で、その高次元にアザートス、菫ちゃん←こら!
>  なども含まれる)

わたし的では、宇宙に散らばる銀河系のように様々な混沌の世界がある、というものでして。L様の世界があり、また別の次元にはアザトースやその他いろいろな世界があると。

>つまりは。
>ここでは、エル様が最高峰で。あっちはアザちゃんが最高峰?
>あ・・でも、あっちには、古代の存在の彼等が出ているか・・・。
>・・・んじゃ、その更なる上にもう一人v(お゛い゛!)
>というか・・。
>もしかして、その最高峰が、彼女なのかなぁ・・??(素朴な疑問)

このスレの世界はL様が最高峰。あちら(クトゥルー神話)の世界はアザトースが最高峰。”大いなる古の者”はまたさらに別の次元のもの、という感じです。
ウボ=サスラはこのなかでは”大いなる古の者”の次元の最高峰のひとり、ということになってます。アザトースとはほぼ同等の力を持つ存在です。

>それでは、後一話ですか?
>楽しみにしております。
>リナとガウリイの結婚式で終わりですかね?(まてぃ!)

ぬお!鋭い・・・・・・・・

>それでは、久方ぶりの書き込みで。
>感想にもなってないですが。
>感想まで。
>それでは、失礼しますのです。
>byかお(薫)

どうもありがとうございます。
かおさんもお体に気をつけて、頑張ってくださいね。
それでは。

トップに戻る
24326彼方の血脈 最終話棒太郎 2003/1/8 11:58:51
記事番号24183へのコメント

こんにちわ、棒太郎です。
長かったこの話もいよいよラスト。
いままで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
それではどうぞ。

*************************************

『彼方の血脈』 最終話


邪神たちをも巻き込んだあの騒動から、3ヶ月が過ぎた。
あんなことがあったとは思えぬほど、穏やかで気持ちの良い日だった。
そしてその陽気のなか、ゼフィーリアはいつも以上の活気に溢れていた。
何かを祝うように鐘が鳴り響いている。
その活気の中心である教会の一室で、純白のウェディングドレスに身を包む女性がいた。
「よく似合ってるわよ、リナ。」
花嫁の衣装着せを手伝っていたフィルアが、自分の娘に微笑みながら言う。
「ほんとうに素敵です!リナさん!」
結婚式の招待状を貰い、矢のように駆けつけてきたアメリアがうっとりしながら褒める。
「へへ、ありがと。でもまさかあのクラゲとこうなるとは思ってもみなかったわ。」
そんなことを口にしているが、その顔は幸せそうな笑みに包まれていた。

「まさか、テメェを義息子と呼ぶことになるなんてよ。」
火のついていないタバコをくゆらせながら、レンドールがぼやく。
その横には白のタキシードに身を包み、この世の幸せすべてを手に入れたかのような満足げな笑みを浮かべるガウリイがいた。
「まあまあ。これからもよろしくな、お義父さん♪」
「けっ。」
そう悪態をつくが、愛娘の晴れの姿に満更でもなさそうな笑みを浮かべるレンドール。
「でもまあ、リナも旦那もようやく落ち着いた、ということか。」
「わざわざ来てくれてありがとな、ゼル。」
「礼をいうのは俺のほうだ、旦那。」
そう言って笑うゼルガディスの姿は、あのキメラの姿ではなかった。
あの後、十四代目ファウストを襲名したリナが、受け継いだ叡智を用いてゼルガディスの体を元にもどしたのだった。
リナは初代ファウストの研究を応用すれば不可能ではない、としたからだ。
初代ファウストの研究――それは彼の妻、リアの魂の形成を戻すため、残りの生涯を費やしたものであった。
結局それは実を結ぶことはなかったが、自分の大切な友のために用いられれば、ファウストの思いも少しは報われるだろう――そうリナは思った。
「・・・・・・ガウリイさん、この度はおめでとうございます・・・・・」
ドヨ〜〜ンと沈んだ面持ちで挨拶に来たのは、
「ゼロス!?どうしてお前がここに!」
サッと腰の剣に手をかけるゼルガディス。
「・・・僕としてもこんなところには来たくなかったんですが・・・・・」
上司の「お前も出ろ」というありがたいお言葉によってここにいる訳である。
そしてその上司は教会の側の墓に花を添えていた。
その墓には『ヨハン=ヴェルミス=インバース』と刻まれていた。
「獣王・・・・・」
ふと呼ばれて振り向くと、ワイングラスがひとつ飛んできた。
それを受け止めると、小さなワインを手にしたベルベインがやって来た。
黙ってそれをゼラスのグラスに注ぐと、自分の持っていたグラスにも注ぐ。
「固めの杯だ・・・・・・」
そう言い、グイッと飲み干す。
「・・・・・・・・暇ができたら帰ってきな。」
その言葉を残し、ベルベインは教会へと戻っていった。
ゼラスは驚いたように目を開いていたが、やがて小さく微笑んでワインを飲み干した。
その瞳から一筋の涙が零れ落ちた。
「あなた。」
戻ってきたベルベインにファルネーゼは意味ありげににっこり微笑んだ。
「なんだ、ファルネーゼ?」
「私・・・・・あなたのそういうところ、好きです。」
そう言い、ベルベインの頬にそっと口付ける。
唇を離すと、顔を真っ赤にしてリナたちのいる部屋へと向かっていった。
ベルベインはそんな愛妻の姿を見ながら、ふふっと笑った。

「ところでリナさん。あそこにいる人たちってお知り合いなんですか?」
アメリアが教会の一角を陣取っている集団を指差した。
他の人たちとは違う雰囲気を存分に出している。
「・・・・・アメリア。世の中には知らなくていいことがあるのよ。」
フッとシニカルな笑みを浮かべながら、彼方に目をやるリナ。
彼女も認めたくないのだ。
自分の結婚式に邪神たちが来ているなんてことを―――
ナイアルラトホテップ、シュブ=ニグラス、ツァトゥグアとおなじみの面子。
そして超至近距離でガン飛ばしあっているクトゥルーとハスター。それを面白そうに見ているヨグ=ソトース。クトゥルーの腕にしっかと抱きつきながらナイアルラトホテップにべ〜っと舌を出しているクトゥグア。披露宴の余興なのか何かのネタ合わせをしているロイガーとツァール。輸血用血液パックの空きの山を築いているチャウグナル=ファウグン。”祝 リナ=インバース ガウリイ=ガブリエフ ご成婚”という花輪を飾っているガタノトーアにアトラク=ナクア。乗ってきた氷山の駐車場所を探しているルリム=シャイコース。
そうそうたる面々である。
ハア〜〜〜っと深い溜息をついたそのとき、一組の男女が入ってきた。
一目見てただならぬ雰囲気を感じさせる虚ろな瞳の男と、その男の腕に幸せそうに抱きつく金髪の絶世の美女であった。
「おお、我が主よ。」
「アザトースにL――ってなにそれ?」
邪神の王アザトースに身を寄せる金色の魔王ことLのお腹に釘付けになる。
Lのお腹は大きく膨れ上がっていた。
「ああ、これ?人間でいえば8ヶ月ってところかしら?」
自分のお腹をさするL。
「この中にはあの子たちがいるわ。あの人に頼んでそうしてもらったの。四つ子よ」
「ジブんノてで幸セを与えタイそウダ。」
「よろしくね、パパv」
『おめどうございます!我が主、そしてL殿。』
邪神たちが一斉に祝辞を述べる。
「あんたのところはしっかりしてるわねぇ。Sたちも見習って欲しいわ。ちょっとこの姿みただけで滅びかけるなんて。」
お母さん、情けなくて涙がでてくるわ、とぼやく。
「リナちゃん・・・・・ありがとね。お礼に盛大に祝ったげるわ。」
「あはは・・・・・お手柔らかに。」
「サて、ソロそロではナいノカ?」
アザトースの言葉にリナは慌てて戻る。

教会の鐘が鳴り響き、大勢の人々(一部人ではないもの)に祝福され、ひとつの夫婦が誕生した。
そしてまたインバースの歴史に新たな1ページが刻まれる。
様々な伝説を引っ提げて。

*************************************

長きに渡るこの話、ついに終わりを迎えました。
この結婚式はかなり前から考えていました。(邪神大集合も)
おそらくこんな結婚式、空前にして絶後でしょう。
やっぱりインバース家は最強?
それではこの拙い話を読んでくださった皆様方、本当にありがとうございました。


トップに戻る
24327彼方の血脈 最終話  補足棒太郎 2003/1/8 12:36:21
記事番号24326へのコメント

ルナねーちゃんのこと書き忘れてました。
ちゃんと考えてたのに・・・・・・

*************************************

「あ〜〜あ、リナに先越されちゃったわねぇ。」
可愛い妹のドレス姿を思い出しながら、赤の竜神の騎士にして十四代目リア=マルガレーテ=インバース、ルナ=インバースは呟いた。
「師匠!こちらにおられましたか!もうすぐ式が始まります!」
そう言ってやってきたのは元赤の竜神の騎士、ヴェルディオス=グレンディル=ロクサードであった。
あの後ヴェルディオスは「お願いいたします!どうか私を貴女の弟子に!」と、ルナに土下座して弟子入りを申し込んだのだった。
最初は断っていたものの、ヴェルディオスのあまりにもしつこい嘆願と、フィルアやベルベインの「人に教えることもまた、自分の剣の再発見になる」との言葉に弟子入りを許可した。
もちろんインバース流剣術はインバース家の者にのみ伝えられるものなので、普遍的な剣を教える。
こうしてヴェルディオスはルナから剣を学びながら、インバース商会の雑務をこなしている。
そしてスポットことディルギアと日々どちらがルナの一の家来か口論している。
「すぐにいくわ。先に行ってて。」
「はい、わかりました!それではお早く!」
最初の頃と違い、なんだか爽やか熱血野郎みたいになったヴェルディオスを見送りながら、また遠くに目をやる。
「まあ、仕方が無いわね・・・・・私たちの場合――」
「そのことを悩んでいたのか?」
ルナが振り向くと、獣王ゼラス=メタリオムが立っていた。
「ふふ、赤の竜神の騎士であり十四代目リアの名を受け継いだ者らしくない弱気ぶりだな。」
「・・・・・そう?」
「そう気にすることもないと思う。私という例もあるし、な。」
ゼラスはルナに微笑む。
「・・・・・・・・・・・・そうだったわね。」
「光と闇、正と邪、そんなものに縛られる血でもあるまい。インバースというのは。」
それに――と言葉を続ける。
「悲劇もまた、繰り返されるものでもない・・・・・・・」
そう言い、微笑んだゼラスの顔はすこし寂しそうな色もあった。
「・・・・ありがと・・・・・・・そうよね。何事もやってみなくちゃ分からないわね。それに待ってたんじゃいつまでたっても来そうにないし。」
こっちからいってやるわ――そう言い、晴れやかな笑みを浮かべる。
そのころ遥か北の地で、大きなクシャミとともにブルッと背筋を震わせる哀しき中間管理職の者がいた。

*************************************

なんかわかりづらいですが、こんな話です。
お相手は誰かご想像ください。
それでは。

トップに戻る
24338お疲れ様でした。猫楽者 E-mail 2003/1/9 00:52:52
記事番号24326へのコメント

>こんにちわ、棒太郎です。

こんばんは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

>長かったこの話もいよいよラスト。
>いままで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

いよいよ終わってしまうのですね。
毎回々々、読ませて頂けるのを、とても楽しみにしておりました。

>その活気の中心である教会の一室で、純白のウェディングドレスに身を包む女性がいた。
>「よく似合ってるわよ、リナ。」
>花嫁の衣装着せを手伝っていたフィルアが、自分の娘に微笑みながら言う。
>「ほんとうに素敵です!リナさん!」
>結婚式の招待状を貰い、矢のように駆けつけてきたアメリアがうっとりしながら褒める。
>「へへ、ありがと。でもまさかあのクラゲとこうなるとは思ってもみなかったわ。」
>そんなことを口にしているが、その顔は幸せそうな笑みに包まれていた。

リナさんのウェディングドレス姿♪
とてもお美しいでしょうね♪

>「まさか、テメェを義息子と呼ぶことになるなんてよ。」
>火のついていないタバコをくゆらせながら、レンドールがぼやく。
>その横には白のタキシードに身を包み、この世の幸せすべてを手に入れたかのような満足げな笑みを浮かべるガウリイがいた。

ガウリイさんの努力の報われる日が来たのですね。
おめでとうございます〜。本当に良かったですね。

>「まあまあ。これからもよろしくな、お義父さん♪」
>「けっ。」
>そう悪態をつくが、愛娘の晴れの姿に満更でもなさそうな笑みを浮かべるレンドール。

女の子は、いつかは結婚していくもの。
レンドールさん、嬉しさと寂しさと、複雑な心境なのでしょうね。

>「礼をいうのは俺のほうだ、旦那。」
>そう言って笑うゼルガディスの姿は、あのキメラの姿ではなかった。
>あの後、十四代目ファウストを襲名したリナが、受け継いだ叡智を用いてゼルガディスの体を元にもどしたのだった。

インバース家の叡智でゼルガディスさんが、元の姿に戻れて本当に良かったです。
これでアメリアさんとの御結婚に一歩近づきましたね。

>「・・・僕としてもこんなところには来たくなかったんですが・・・・・」
>上司の「お前も出ろ」というありがたいお言葉によってここにいる訳である。

ゼロスさん、ゼラス様に感謝しなければ
リナさんとガウリイさんの結婚式ですよ。
どんな御方が招待客として招かれているか・・・そして・・・・
招かれないでも・・・・押し掛け・・・いっ、いえ・・祝福しに来るであろう御方のことを考えれば(汗)
出席していなかったら・・・・お仕置き確定・・・だったのでは(滝汗)

>そしてその上司は教会の側の墓に花を添えていた。
>その墓には『ヨハン=ヴェルミス=インバース』と刻まれていた。
>「獣王・・・・・」
>ふと呼ばれて振り向くと、ワイングラスがひとつ飛んできた。
>それを受け止めると、小さなワインを手にしたベルベインがやって来た。
>黙ってそれをゼラスのグラスに注ぐと、自分の持っていたグラスにも注ぐ。
>「固めの杯だ・・・・・・」
>そう言い、グイッと飲み干す。
>「・・・・・・・・暇ができたら帰ってきな。」
>その言葉を残し、ベルベインは教会へと戻っていった。
>ゼラスは驚いたように目を開いていたが、やがて小さく微笑んでワインを飲み干した。
>その瞳から一筋の涙が零れ落ちた。

ベルベインさんがゼラスさまを、御家族の一員として認めてくださったのですね。
良かったです。
どうか、仲の良い家族として幸せに過ごしてください。

>「・・・・・アメリア。世の中には知らなくていいことがあるのよ。」
>フッとシニカルな笑みを浮かべながら、彼方に目をやるリナ。
>彼女も認めたくないのだ。
>自分の結婚式に邪神たちが来ているなんてことを―――

邪・・・邪神の方々も・・・・お祝いに駆け付けて・・・・来てくださった・・・のですね(汗)
な・・・・何やら・・・・凄い結婚式に・・・・なりそうですね(滝汗)

>ナイアルラトホテップ、シュブ=ニグラス、ツァトゥグアとおなじみの面子。
>そして超至近距離でガン飛ばしあっているクトゥルーとハスター。それを面白そうに見ているヨグ=ソトース。クトゥルーの腕にしっかと抱きつきながらナイアルラトホテップにべ〜っと舌を出しているクトゥグア。披露宴の余興なのか何かのネタ合わせをしているロイガーとツァール。輸血用血液パックの空きの山を築いているチャウグナル=ファウグン。”祝 リナ=インバース ガウリイ=ガブリエフ ご成婚”という花輪を飾っているガタノトーアにアトラク=ナクア。乗ってきた氷山の駐車場所を探しているルリム=シャイコース。

クトウルーさま、ハスターさま・・・・めでたい席です。
ど〜か・・・いきなり喧嘩しないでください・・・(汗)
ナイアルラトホテップさま、クトゥグアさま・・・・ここで大乱闘・・・なんてことになったら・・・エル様にお仕置き受けます。
どうか穏便に・・・・(滝汗)
邪・・・邪神の方々が宴会芸の打ち合わせ・・・花輪を飾る・・・・(汗)
流石はインバース家の結婚式ですね。

>一目見てただならぬ雰囲気を感じさせる虚ろな瞳の男と、その男の腕に幸せそうに抱きつく金髪の絶世の美女であった。
>「おお、我が主よ。」
>「アザトースにL――ってなにそれ?」
>邪神の王アザトースに身を寄せる金色の魔王ことLのお腹に釘付けになる。
>Lのお腹は大きく膨れ上がっていた。
>「ああ、これ?人間でいえば8ヶ月ってところかしら?」
>自分のお腹をさするL。
>「この中にはあの子たちがいるわ。あの人に頼んでそうしてもらったの。四つ子よ」
>「ジブんノてで幸セを与えタイそウダ。」
>「よろしくね、パパv」

落とし子さん達は、エル様とアザトース様のお子様として育つのですね。
今度こそ、幸せになってください。

>『おめどうございます!我が主、そしてL殿。』
>邪神たちが一斉に祝辞を述べる。
>「あんたのところはしっかりしてるわねぇ。Sたちも見習って欲しいわ。ちょっとこの姿みただけで滅びかけるなんて。」
>お母さん、情けなくて涙がでてくるわ、とぼやく。

Sさん・・・・余程ショックだったのですね(汗)
滅びかけたのですか・・・・それを理由に、また・・・・お仕置きされそうですね(滝汗)

>「リナちゃん・・・・・ありがとね。お礼に盛大に祝ったげるわ。」
>「あはは・・・・・お手柔らかに。」
>「サて、ソロそロではナいノカ?」
>アザトースの言葉にリナは慌てて戻る。
>
>教会の鐘が鳴り響き、大勢の人々(一部人ではないもの)に祝福され、ひとつの夫婦が誕生した。
>そしてまたインバースの歴史に新たな1ページが刻まれる。
>様々な伝説を引っ提げて。

リナさん、ガウリイさん。ご結婚おめでとうございます。
末永く、お幸せに。

>長きに渡るこの話、ついに終わりを迎えました。
>この結婚式はかなり前から考えていました。(邪神大集合も)
>おそらくこんな結婚式、空前にして絶後でしょう。
>やっぱりインバース家は最強?
>それではこの拙い話を読んでくださった皆様方、本当にありがとうございました。

お疲れ様でした。
邪神の方々とインバース家の方々のご活躍。
落とし子、そして、大いなる古の者、の謎。
毎回、とても楽しく、ドキドキしながら読ませて頂きました。

次回作♪、読ませて頂けるのを、とても楽しみにしております。



>最初は断っていたものの、ヴェルディオスのあまりにもしつこい嘆願と、フィルアやベルベインの「人に教えることもまた、自分の剣の再発見になる」との言葉に弟子入りを許可した。
>もちろんインバース流剣術はインバース家の者にのみ伝えられるものなので、普遍的な剣を教える。
>こうしてヴェルディオスはルナから剣を学びながら、インバース商会の雑務をこなしている。
>そしてスポットことディルギアと日々どちらがルナの一の家来か口論している。

ヴェルディオスさん、弟子入りしたのですか。
スポックさんとの、地位(部下としての順番でしょうか)を巡っての口論。
ちょっと聴いてみたいですね(笑)

>「光と闇、正と邪、そんなものに縛られる血でもあるまい。インバースというのは。」
>それに――と言葉を続ける。
>「悲劇もまた、繰り返されるものでもない・・・・・・・」
>そう言い、微笑んだゼラスの顔はすこし寂しそうな色もあった。
>「・・・・ありがと・・・・・・・そうよね。何事もやってみなくちゃ分からないわね。それに待ってたんじゃいつまでたっても来そうにないし。」
>こっちからいってやるわ――そう言い、晴れやかな笑みを浮かべる。
>そのころ遥か北の地で、大きなクシャミとともにブルッと背筋を震わせる哀しき中間管理職の者がいた。

もしかしまして・・・・ルナさんのお相手の方・・・・・Sさま・・・でしょうか。
確かに、いろいろな意味で、前途多難・・・・ですね。
ルナさんが、実権を握って、Sさんをリードする方が良いようですね(笑)
このことを知ったときの、ゼロスさんのリアクションも面白そうですね。

>なんかわかりづらいですが、こんな話です。
>お相手は誰かご想像ください。
>それでは。

ルナさんとSさまも、お幸せに。
とても面白かったです。
終わってしまうのですね、残念です。

次回作、楽しみにお待ちしております。

毎日寒いですので、お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。