◆−ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):18章:in冥王本宮−D・S・ハイドラント (2002/12/25 19:47:28) No.23994
 ┣ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):19章:悪魔は何を企む?−D・S・ハイドラント (2002/12/26 19:28:32) No.24012
 ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):19章:悪魔は何を企む?−gure-to masa (2002/12/26 20:58:28) No.24018
 ┃ ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):19章:悪魔は何を企む?−D・S・ハイドラント (2002/12/26 21:10:14) No.24023
 ┣ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):20章:父と兄1−D・S・ハイドラント (2002/12/28 13:26:25) No.24061
 ┃┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):21章:父と兄2−D・S・ハイドラント (2002/12/28 15:01:22) No.24062
 ┃ ┣ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):22章:父と兄3−D・S・ハイドラント (2002/12/28 16:06:12) No.24064
 ┃ ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):22章:父と兄3−ユア・ファンティン (2002/12/28 22:27:03) No.24070
 ┃ ┃ ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):22章:父と兄3−D・S・ハイドラント (2002/12/28 22:42:47) No.24071
 ┃ ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):21章:父と兄2−gure-to masa (2002/12/28 16:19:40) No.24065
 ┃  ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):21章:父と兄2−D・S・ハイドラント (2002/12/28 16:33:50) No.24066
 ┣ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):23章:父と兄4−D・S・ハイドラント (2002/12/29 11:53:13) No.24081
 ┃┣ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):24章:兄の最期と静寂の地−D・S・ハイドラント (2002/12/29 20:07:36) No.24092
 ┃┗Re:父と兄4+ディスの相棒デ−タ付−ユア・ファンティン (2002/12/29 20:07:52) No.24093
 ┃ ┗Re:父と兄4+ディスの相棒デ−タ付に対して1つ質問です−D・S・ハイドラント (2002/12/29 20:18:54) No.24095
 ┃  ┗ディスの相棒デ−タ付に対して1つ質問の答え−ユア・ファンティン (2002/12/29 20:44:44) No.24096
 ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):25章:堕神の烙印−D・S・ハイドラント (2002/12/30 12:00:22) No.24115
  ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):26章:背約者の宴−D・S・ハイドラント (2002/12/30 13:05:52) No.24116
   ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):27章:信頼の聖剣−D・S・ハイドラント (2002/12/30 14:34:28) No.24117
    ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):27章:信頼の聖剣−gure-to masa (2002/12/30 21:28:35) No.24130
    ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):27章:信頼の聖剣−D・S・ハイドラント (2002/12/30 21:36:41) No.24131
    ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒−D・S・ハイドラント (2002/12/31 14:09:52) NEW No.24147
     ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒−gure-to masa (2002/12/31 16:06:20) NEW No.24149
     ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒−D・S・ハイドラント (2002/12/31 16:32:23) NEW No.24150
     ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒−エモーション (2003/1/1 23:40:29) NEW No.24182
      ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒−D・S・ハイドラント (2003/1/2 20:30:03) NEW No.24199
       ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒−gure-to masa (2003/1/2 20:38:24) NEW No.24200
        ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒−D・S・ハイドラント (2003/1/2 22:01:07) NEW No.24207


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23994ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):18章:in冥王本宮D・S・ハイドラント 2002/12/25 19:47:28


 「ただいま〜」
 響き渡るフィブリゾの声とともに暗闇に明かりが灯される。
 世界が像を晒した。
 入り口は大広間となっており天井は闇に包まれ、微かな灯火がいくつも浮かんでいる。
 床には血のように赤い絨毯が敷き詰められ、壁は高級木材、正面には大きな階段があり、その向こうには巨大な悪魔像。
 後頭部より生えている、捻じ曲がった山羊のような2本の角にさらに短い額から短い角が1本、獅子に似た容貌だが見開いた眼は忠実に高位魔族のもの――つまり人間に近い――であった。歪んだ笑みを浮かべた口元は牙が何本もはみ出している。
 伸ばした前足に、屈んだ後足、双方ともにかなり太く、爪はかなり巨大で鋭い、背より縁取られた蝙蝠に近い翼を広げており、そこにもまた2つの目が描かれている。
 これこそが、たった1人で5000の世界を破壊し、金色の魔王に並ぶ力を持っていたとされる伝説の悪神アインの怪物形態の像である。
 その像はゆうにフィブリゾの3倍の背丈はあるだろう。

 それを気に止めることなくただ階段を登る、足音はむしろ軽快であった、まるでアインの像に挑発を掛けるように・・・。
 登り終えると、そのまま導かれるように左側の扉を開けた。
 「冥王様お帰りなさいませ。」
 冥宰相ライエルの声、彼は宰相よりも執事的である。とはいえ実は執事の才能ともに恐るべき知力を重ね持っているフィブリゾの参謀役なのだ。
 「・・・。」
 冥王妃シェイナは無言、しかし彼女の場合創造時のちょっとしたミスによって、言葉を喋れないようになってしまったのだ。だが感情表現はまさに以心伝心という感じでフィブリゾにのみ伝わる。
 今の場合、「お帰り〜♪」という感じである。
 ちなみに彼女はフィブリゾのお気に入りであり、ライエルとはまた別格の存在である。そのため役職も冥王妃、フィブリゾと同格の存在なのだ。(無論戦闘など持っての他である。)
 部屋は、冥王次宮と似て、ソファーに大理石の床、闇が満ちている・・・。そして素材の格が次宮より少し高い。
 「ルビーとガーネットはどうしたの?」
 フィブリゾは視線を動かしつつライエルに向ける。
 「どうやらディスティア殿とともに次宮に映ったそうで・・・。」
 ライエルは淡々と言い、終える。
 「そう・・・」
 (嫌われてるのかな僕?)
 胸中でそう思いながら、
 「そーいやここの間取りってまだ知らないんだ、今はシェイナのにおいで分かったけど・・・ライエル分かる?」
 ライエルは頷き、虚空より間取り図を取り出した。

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24012ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):19章:悪魔は何を企む?D・S・ハイドラント 2002/12/26 19:28:32
記事番号23994へのコメント

 「アルティア様、お会いされたいと申す方がいらしておりますが・・・」
 アルティアが浸っていた静寂は給仕の女の一言で崩れる。
 20には届かぬ、愛らしさを持った容貌に、肩ほどまでの黒髪の少女である。
 とはいえこの少女は当然神の眷属、中級の竜人族――本来の姿が竜であり、戦闘力に長けた竜族とは別種で、本来の姿は人であり、知略面や宮仕えなどの仕事が多い――である。
 力の上のものならば格下の力量は大まかには分かる。だがアルティアはそういった面でかなり優れている。
 「何者だ?」
 視線を給仕に走らす。
 「コルス様と言われる方です。」
 「ううむ。」
 うつむくアルティア。
 再び頭を上げると、
 「仕方ない通せ。後、茶を忘れるな。」
 「はっはい。」
 
 「アルティア殿、大変ご失礼いたします。私コルスと申します。」
 来た男は、20ほど、アルティアより少々下の年齢となる――実年齢は別として――。
 身長はやはり長身のアルティアにはさすがに届かず、1,2まわりは小さいであろう。
 白き肌に、目蓋より覘く、真紅の輝き、雪世界に灯る焔を描いた絵画のようである。
 金粉を散りばめたように輝く白髪。
 特徴を見れば白皮症とも思えるが、さすがにそれはないであろう。
 また純白の神官衣は偶然か、アルティアのものより僅かに質の劣るものであった。
 「コルス君、か・・・まあ座ってくれ。」
 部屋には細長い長方形の卓とそれの両面を向かい合うように椅子がいくつか置かれている他は目立つものはない。
 静寂に満ちており、明かりも少し希薄だ。
 コルスというらしき男は微笑み――かなり好印象を与えるものだ――を浮かべつつ、アルティアの正面の木の椅子に腰掛ける。
 
 「早速だが用件を聞こう。」
 アルティアはコルスを値踏みするように眺めている。
 この男の正体・・・魔族である。
 そして魔族であることを隠す能力に長けているようだ。アルティアほどでなければ、簡単には気付くまい。
 「単刀直入に申しますが、ノースト様が神魔結界の解除を求めております。」
 「何だと!」
 その頃、ノックの音、
 「入れ。」
 扉の方へ視線を映す、1度感情は抑え、給仕を迎えた。
 「お茶をお持ちいたしました。」
 即座に少女は卓に杯を2つ並べる。
 アルティアが視線を再び向けると即座に退室した。
 
 「どういうことだ!」
 感情が再び沸騰する。
 「私は理由などはお聞きしておりません。」
 「理由も知らぬ上で、結界解除など出来るか!」
 神魔結界とは、神々と魔族の領地を転移の法にて行き来することを防ぐためのものであり、双方より解除術法を放つことにより、一時的に転移が可能になる。
 だが短時間であろうとも転移もまた即座に行うことも出来るために、大変危険であるのだ。
 「ですが・・・ノースト様とは契約にて・・・。」
 怯みつつもコルツは引き下がることはない。
 「だがこのようなことが・・・」
 「契約は絶対です。従っていただきましょう。」
 脅えを持ちながらもそれは絶対的な言霊であった。
 「くっ仕方ない・・・。」
 (すまないトラインス、私はお前と違ってダメな男のようだ。)

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24018Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):19章:悪魔は何を企む?gure-to masa 2002/12/26 20:58:28
記事番号24012へのコメント

コルス(魔族)とアルティア(神族)……
一体どういう関係なのでしょうか?
自分の書いたキャラは一体いつ頃出てくるのかな?
そんな事を期待しながら、待っております。

追伸;明日は自分の誕生日!!
遂に17歳……堂々と18禁本買えるぞ!!
飲酒まで後3年……ただ待つのみです!!
修学旅行の後少し……早く来い!!新年!!

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24023Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):19章:悪魔は何を企む?D・S・ハイドラント 2002/12/26 21:10:14
記事番号24018へのコメント


>コルス(魔族)とアルティア(神族)……
>一体どういう関係なのでしょうか?
ううむ何があったのでしょう。
考えておきます(おい待て)
>自分の書いたキャラは一体いつ頃出てくるのかな?
>そんな事を期待しながら、待っております。
えっと・・・もう数話の後に神族側の全貌が明らかになると思うので、その時に初登場するかと思います。
>
>追伸;明日は自分の誕生日!!
おおおめでとうございます。
>遂に17歳……堂々と18禁本買えるぞ!!
>飲酒まで後3年……ただ待つのみです!!
>修学旅行の後少し……早く来い!!新年!!
修学旅行ですか・・・楽しみですね。

では、レスどうもありがとうございます。

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24061ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):20章:父と兄1D・S・ハイドラント 2002/12/28 13:26:25
記事番号23994へのコメント

 1人になったアルティア。
 溜息を浴びた冷れた茶が風に揺られ、波紋が立つ。
 それを消えていくさまを見届けたアルティアはあの日のことを思い出した。

 神族での今の地位を築いた日。つまり虚の御神アウナスが滅ぼされた日を・・・。

 「アル、トラインス、行くぞ。」
 激戦・・・。
 神と魔が争っていた時代。
 どれくらい経つだろう。
 虚空を掛けるは1人の男――その巨大な背中を見つめた。
 並ぶのは体格の良い男。30近く、琥珀の眼差しには輝く光を感じられた。
 赤き髪は勇猛を示し、高貴な神官衣は青く魔とは違った闇を纏っている。
 最強の竜族である時空竜を率いる男トラインス・デュフェル・・・。限りなく神に近い竜だ。
 力も自分を凌ぐであろう。
 先陣を切るアウナスの片腕の如き存在であり、その決断力はアウナスが自軍に、そして神々全体にとっての命運を分ける大事な選択を彼に任すほどであった。
 その風貌と地位に似合わず優しさを持ち戦いを好まないが、時には冷酷になれる。
 赤の竜神からの評価もかなり高かった。
 
 「来たぞ。」
 アウナスの声、そして立ちはだかる魔の群れ・・・。
 将は魔竜王ガーヴであった。
 無数の魔族――そして参謀役のラルタークに勇敢な戦士ラーシャート。
 
 トラインスが光を放つ。
 眩きそれは下級魔族を容易く滅ぼす。
 その瞬間、七色の光が彼を包み、青き鋼の肌を持った巨大な竜へと変貌する。
 その黒き眼差しは魔の滅びを伴う。
 鋭い角は無数の魔族を屠る。
 魔力は時空を操り、行動を妨げ、魔族達はこの竜1人に全滅させられた。
 「いくぞアル。」
 振り向いたアウナス。
 鋼に近い銀の長髪をなびかす、刃を思わす鋭い容貌に倣岸さを浮かべた30近いほどの男。
 流れるような体躯に屈強さをかね、軽装の白銀鎧を身に付けている。
 まさに夜空を切り取ったが如し、濃紺の美しき瞳は孤高の強さだけでなく優しさもまた・・・。
 神族最強の武人であり、冥王アプロスとは不倶戴天の敵同士、位も冥王(ヘルマスター)と対となっている虚の御神(アストラルズ・ラグナ)であった。
 「はい。」

 アウナスはガーヴ、トラインスはラルターク、アルティアはラーシャートとの対峙。
 それが始まった。

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24062ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):21章:父と兄2D・S・ハイドラント 2002/12/28 15:01:22
記事番号24061へのコメント

 ラーシャートの光弾がアルティアに炸裂する。
 いやその瞬間、強風が弾き飛ばし、弾丸は霧散する。
 同時に風の如く背後に回りこみ、手刀を一閃、それが竜将軍の首元に突き刺さる。
 血が噴出し30過ぎの派手な頭の男は苦悶にうめく。
 徐々に力を削り取られ、滅びに達する頃であった。
 「危ない!」
 突然のアウナスの声・・・。
 辺りを見回す。
 それぞれ赤髪の男と気品を持った老人を押しているアウナスとトラインス。
 だが2人そろった視線の方向には光・・・。
 それはかくも邪悪な光であった。
 「ガーヴ、やっぱり君だけじゃだめだね。」
 そこにいたのは11,2ほどの少年。
 しかしその姿はまさに冥王のもの。
 「てめえ来るなっつっただろうが!」
 「君の手に負える敵じゃない。そのくらい分かるだろ。」
 突然現れた少年とガーヴの口論が続く。
 だがアルティアはそんな中、冥王アプロスの背後に従えられている1人の女をただ見つめていた。

 「何でてめえがきやがるんだ!他やつらならまだマシだったのによ。」
 「魔王様は蒼穹の王(カオティック・ブルー)のところで忘年会、残りの連中は皆あっちいったよ・・・。」
 「んぬぬぬ、あいつら俺に知らせずにいくとは・・・。・・・んっ、つーこた、てめえも留守番か坊主。」
 「僕は弟と違って祝い事あんまり好きじゃなくてね、ちなみに君は初めからは外されてたけど・・・」
 「ぬぁんだと!」
 「だって君、酒の勢いにのって、フェネルにドッグフードやってからかってたし、
 ヒムドと組んで、パカー滅ぼしかけたし・・・そーいやあれ以降、ヒムド勘当されてうちの方に来てるんだっけ・・・
 ヴォロスに役職名かぶっているってだけで重傷負わしたし。
 ヤミーは見た目と仕草が嫌いだってだけで河に突き落とすし、
 セレフにはセクハラするし・・・
 他にもフィブリゾとディスティアを人質にして僕を倒そうとしてたし、
 ヤミーと結局意気投合して何だか怪しい話してたなあ・・・確か蒼穹の王を暗殺とかいってなかったっけ・・・うーん魔王様が知ったら怒るだろうなあ・・・
 あっ街どれだけ壊したっけ?ブリなんとかっていう竜に怒られてたなあ。魔族って気付かれた時はもう必死だったよね、蒼の竜神が出てくるんだから・・・
 後精霊王の・・・・」
 「いい加減にしろ!!」
 発したのはガーヴではなくアウナス。
 「貴様らいつまで談笑している!アプロス貴様は今日こそ私が倒す!」
 「へえおじさんに僕が倒せると思えないけどなあ」
 アウナスの怒りが強まる。
 トラインスも彼による。
 「ラルターク、ラーシャート、お前等は引き上げろ。」
 その声1つで2人の魔族は消えさる。
 ガーヴとアプロス、対してアウナスとトラインス、運命の戦いが始まる。

 「あなたの相手は私よ。」
 アルティアの前に立ち塞がる女――。
 (誰なんだ?)
 どこかで見たことのある姿・・・。
 だが思い出すことは出来ない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ううむ、ちなみに蒼穹の王のところの魔族

蒼穹の王ヴァリヴァリグドゥ

準魔王(グランド・オブ・アイス)パカー
魔精王(アストラル・ロード)セレフ
不死王(デス・マスター)ヤミー
魔竜王(カオス・ドラグネオ)ヴォロス
魔狼王(エビル・ファング)フェネル

魔将軍ヒムド

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24064ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):22章:父と兄3D・S・ハイドラント 2002/12/28 16:06:12
記事番号24062へのコメント

 「お前、何者だ?」
 「ディスティア、・・・冥王補佐および、吟遊詩人および、冥王妃。」
 アルティアが戸惑いを浮かべるのに対し、ディスティアは平然としている。
 その橙の輝く双眸に青の髪は紛れもなくどこかで見た・・・だが思い出せない。
 だが遠い昔のことだということだけは・・・。
 「へえ、僕の妻になってくれるんだ・・・。」
 突然横から声を投げるアプロス・・・随分余裕があるらしい。
 「いえ・・・アプロス様・・・そんな。」
 表情を赤らめつつも・・・。
 「私達も戦うことにしよう。」
 突然女の髪が赤く血に濡れる。
 瞳は冷たく極寒の色彩。
 「そんな意味じゃない私はどこかでお前に会っている。」
 「知らないわよ。そんなことは・・・」
 ディスティアは突然、手に大剣を生み出した。
 赤い輝きを帯びた・・・魔性の剣。
 だけど・・・邪悪なだけじゃない。

 アルティアも剣を生み出す。
 細身だが、長身で禍々しき色彩の剣だ。魔法の力を宿しており、指でサインを描くことによってその力を発するものだ。
 だが表情にはためらいの色。
 それは消えることなく2人は激突する。
 
 ずがががががががががががががががが
 アルティアの長剣、死神のハデスベリーが空間を音を立てて切り裂きつつ、斜め下方のディスティアへ向かう。まさにキンバルライオンも一撃で倒すほどの一振りである。
 きぃん
 だがディスティアは余裕で受け流すと、後退し、虚空に指で何かのサインを描く。彼女の持つ大剣ジエンドスターもまた同じ特性を持つようだ。
 アルティアは自分よりも長身のその剣を左手だけで軽く引き戻すと、そのまま両手持ちでハデスベリーを真一文字に滑らす。
 ディスティアが反応するより早く腹部に至るその刃。
 だが突然、彼女の姿が消え去る。
 「倍速か。」
 そのサインは倍速を意味していた。
 だがアルティアの動体視力はマナセオオカミも真っ青な俊足のディスティアを軽く捉えていた。
 きぃんきぃんきぃん
 繰り返す斬撃を左手1本で持ったハデスベリーを軽々と動かし、上手く盾にしている。
 そして右手でサインを走らせる。
 その手を止めると同時にアルティアが消えた。
 「あなたも使うのね。」
 だがその言葉を発する瞬間にアルティアがすでに目標を一閃していた。
 「ぐっ・・・何で・・・。」
 「お前に合わせる必要はないからな。」
 その動きは圧倒的に俊敏であった。
 だがそれでも剣を一振り、音もなくアルティアの左肩を軽く引き裂いた。
 ざしゅ
 だがアルティアは圧倒的な速さでディスティアにもう一撃。
 「2より3の方がでかいだろ。」
 つまりは3倍速・・・走るのも跳ぶのも斬るのも空間転移も3倍速なのである。
 だがアルティアは即座にサインを描く、2倍速でだ。
 アルティアの攻撃を覚悟したようにただサインに集中。
 本当に紙一重で魔法が放たれる。
 しゅぱーーーーざざしゅ
 光の奔流・・・そしてその時、ディスティアはアルティアは胴体を薙ぎ払っていた。
 ぼぼぼぼぼぼおおおーーーん
 それと同時にアルティアが爆発の魔法を放つ。
 爆風が2人を引き離し、
 その時、同時に描いたサイン。
 ざしゅしゅ
 同時に刃を受け倒れる2人・・・。
 「はあはあ」
 起き上がったのはアルティア・・・そして倒れたままのディスティアに向けて――。
 「お前は・・・誰だ?」
 刃が――止まる。
 その瞬間にディスティアの姿は光に包まれ消えていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 何か猛烈にファミ通文庫の『ホルス・マスター』という作品のパクリになっちゃいました。
 知ってる方います?
 にしても今回副題関係なひ

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24070Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):22章:父と兄3ユア・ファンティン 2002/12/28 22:27:03
記事番号24064へのコメント


> 「お前、何者だ?」
> 「ディスティア、・・・冥王補佐および、吟遊詩人および、冥王妃。」
> アルティアが戸惑いを浮かべるのに対し、ディスティアは平然としている。
> その橙の輝く双眸に青の髪は紛れもなくどこかで見た・・・だが思い出せない。
> だが遠い昔のことだということだけは・・・。

ユ:そちらの双子'Sは何歳ぐらいまでいました?
  記憶の彼方で覚えている・・・・
  それは救われているのでしょうか・・・・

> 「へえ、僕の妻になってくれるんだ・・・。」
> 突然横から声を投げるアプロス・・・随分余裕があるらしい。
> 「いえ・・・アプロス様・・・そんな。」
> 表情を赤らめつつも・・・。
> 「私達も戦うことにしよう。」
> 突然女の髪が赤く血に濡れる。
> 瞳は冷たく極寒の色彩。
> 「そんな意味じゃない私はどこかでお前に会っている。」
> 「知らないわよ。そんなことは・・・」
> ディスティアは突然、手に大剣を生み出した。
> 赤い輝きを帯びた・・・魔性の剣。
> だけど・・・邪悪なだけじゃない。

ユ:素敵だねえ・・・

>
> アルティアも剣を生み出す。
> 細身だが、長身で禍々しき色彩の剣だ。魔法の力を宿しており、指でサインを描くことによってその力を発するものだ。

ユ:はい?
  被ってるよ・・・
  過去編のあとちゃんとした時に出す予定のアルちゃんの聖(魔)剣の
  設定そっくり?
  何でこうまでも、被るのでしょう(泣)

> だが表情にはためらいの色。
> それは消えることなく2人は激突する。
> 
> ずがががががががががががががががが
> アルティアの長剣、死神のハデスベリーが空間を音を立てて切り裂きつつ、斜め下方のディスティアへ向かう。まさにキンバルライオンも一撃で倒すほどの一振りである。
> きぃん
> だがディスティアは余裕で受け流すと、後退し、虚空に指で何かのサインを描く。彼女の持つ大剣ジエンドスターもまた同じ特性を持つようだ。

ユ:またです・・・・・
  偶然とは恐ろしい物ですね・・・・

> アルティアは自分よりも長身のその剣を左手だけで軽く引き戻すと、そのまま両手持ちでハデスベリーを真一文字に滑らす。
> ディスティアが反応するより早く腹部に至るその刃。
> だが突然、彼女の姿が消え去る。
> 「倍速か。」
> そのサインは倍速を意味していた。
> だがアルティアの動体視力はマナセオオカミも真っ青な俊足のディスティアを軽く捉えていた。
> きぃんきぃんきぃん
> 繰り返す斬撃を左手1本で持ったハデスベリーを軽々と動かし、上手く盾にしている。
> そして右手でサインを走らせる。
> その手を止めると同時にアルティアが消えた。
> 「あなたも使うのね。」
> だがその言葉を発する瞬間にアルティアがすでに目標を一閃していた。
> 「ぐっ・・・何で・・・。」
> 「お前に合わせる必要はないからな。」
> その動きは圧倒的に俊敏であった。
> だがそれでも剣を一振り、音もなくアルティアの左肩を軽く引き裂いた。
> ざしゅ
> だがアルティアは圧倒的な速さでディスティアにもう一撃。
> 「2より3の方がでかいだろ。」
> つまりは3倍速・・・走るのも跳ぶのも斬るのも空間転移も3倍速なのである。
> だがアルティアは即座にサインを描く、2倍速でだ。
> アルティアの攻撃を覚悟したようにただサインに集中。
> 本当に紙一重で魔法が放たれる。
> しゅぱーーーーざざしゅ
> 光の奔流・・・そしてその時、ディスティアはアルティアは胴体を薙ぎ払っていた。
> ぼぼぼぼぼぼおおおーーーん
> それと同時にアルティアが爆発の魔法を放つ。
> 爆風が2人を引き離し、
> その時、同時に描いたサイン。
> ざしゅしゅ
> 同時に刃を受け倒れる2人・・・。
> 「はあはあ」
> 起き上がったのはアルティア・・・そして倒れたままのディスティアに向けて――。
> 「お前は・・・誰だ?」
> 刃が――止まる。
> その瞬間にディスティアの姿は光に包まれ消えていた。

ユ:子の双子はどうなるのでしょうか・・・・・・・

>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
> 何か猛烈にファミ通文庫の『ホルス・マスター』という作品のパクリになっちゃいました。
> 知ってる方います?
> にしても今回副題関係なひ


ユ:面白かったです。
  それと今更のような気もしますが、
  ディスちゃんの剣の設定いりますか?

ユ:それでは・・・・・・

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24071Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):22章:父と兄3D・S・ハイドラント 2002/12/28 22:42:47
記事番号24070へのコメント


>
>> 「お前、何者だ?」
>> 「ディスティア、・・・冥王補佐および、吟遊詩人および、冥王妃。」
>> アルティアが戸惑いを浮かべるのに対し、ディスティアは平然としている。
>> その橙の輝く双眸に青の髪は紛れもなくどこかで見た・・・だが思い出せない。
>> だが遠い昔のことだということだけは・・・。
>
>ユ:そちらの双子'Sは何歳ぐらいまでいました?
分かりませんねえ。
あんまり実年齢の方は考えてないです
>  記憶の彼方で覚えている・・・・
>  それは救われているのでしょうか・・・・
どうでしょうか
>
>> 「へえ、僕の妻になってくれるんだ・・・。」
>> 突然横から声を投げるアプロス・・・随分余裕があるらしい。
>> 「いえ・・・アプロス様・・・そんな。」
>> 表情を赤らめつつも・・・。
>> 「私達も戦うことにしよう。」
>> 突然女の髪が赤く血に濡れる。
>> 瞳は冷たく極寒の色彩。
>> 「そんな意味じゃない私はどこかでお前に会っている。」
>> 「知らないわよ。そんなことは・・・」
>> ディスティアは突然、手に大剣を生み出した。
>> 赤い輝きを帯びた・・・魔性の剣。
>> だけど・・・邪悪なだけじゃない。
>
>ユ:素敵だねえ・・・
・・・そおですか
>
>>
>> アルティアも剣を生み出す。
>> 細身だが、長身で禍々しき色彩の剣だ。魔法の力を宿しており、指でサインを描くことによってその力を発するものだ。
>
>ユ:はい?
>  被ってるよ・・・
えっ・・・。
>  過去編のあとちゃんとした時に出す予定のアルちゃんの聖(魔)剣の
>  設定そっくり?
>  何でこうまでも、被るのでしょう(泣)
ううむ何か摩訶不思議な力が・・・
>
>> だが表情にはためらいの色。
>> それは消えることなく2人は激突する。
>> 
>> ずがががががががががががががががが
>> アルティアの長剣、死神のハデスベリーが空間を音を立てて切り裂きつつ、斜め下方のディスティアへ向かう。まさにキンバルライオンも一撃で倒すほどの一振りである。
>> きぃん
>> だがディスティアは余裕で受け流すと、後退し、虚空に指で何かのサインを描く。彼女の持つ大剣ジエンドスターもまた同じ特性を持つようだ。
>
>ユ:またです・・・・・
>  偶然とは恐ろしい物ですね・・・・
何ででしょう
>
>> アルティアは自分よりも長身のその剣を左手だけで軽く引き戻すと、そのまま両手持ちでハデスベリーを真一文字に滑らす。
>> ディスティアが反応するより早く腹部に至るその刃。
>> だが突然、彼女の姿が消え去る。
>> 「倍速か。」
>> そのサインは倍速を意味していた。
>> だがアルティアの動体視力はマナセオオカミも真っ青な俊足のディスティアを軽く捉えていた。
>> きぃんきぃんきぃん
>> 繰り返す斬撃を左手1本で持ったハデスベリーを軽々と動かし、上手く盾にしている。
>> そして右手でサインを走らせる。
>> その手を止めると同時にアルティアが消えた。
>> 「あなたも使うのね。」
>> だがその言葉を発する瞬間にアルティアがすでに目標を一閃していた。
>> 「ぐっ・・・何で・・・。」
>> 「お前に合わせる必要はないからな。」
>> その動きは圧倒的に俊敏であった。
>> だがそれでも剣を一振り、音もなくアルティアの左肩を軽く引き裂いた。
>> ざしゅ
>> だがアルティアは圧倒的な速さでディスティアにもう一撃。
>> 「2より3の方がでかいだろ。」
>> つまりは3倍速・・・走るのも跳ぶのも斬るのも空間転移も3倍速なのである。
>> だがアルティアは即座にサインを描く、2倍速でだ。
>> アルティアの攻撃を覚悟したようにただサインに集中。
>> 本当に紙一重で魔法が放たれる。
>> しゅぱーーーーざざしゅ
>> 光の奔流・・・そしてその時、ディスティアはアルティアは胴体を薙ぎ払っていた。
>> ぼぼぼぼぼぼおおおーーーん
>> それと同時にアルティアが爆発の魔法を放つ。
>> 爆風が2人を引き離し、
>> その時、同時に描いたサイン。
>> ざしゅしゅ
>> 同時に刃を受け倒れる2人・・・。
>> 「はあはあ」
>> 起き上がったのはアルティア・・・そして倒れたままのディスティアに向けて――。
>> 「お前は・・・誰だ?」
>> 刃が――止まる。
>> その瞬間にディスティアの姿は光に包まれ消えていた。
>
>ユ:子の双子はどうなるのでしょうか・・・・・・・
さあ結構重要にはなると思います
>
>>
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>> 何か猛烈にファミ通文庫の『ホルス・マスター』という作品のパクリになっちゃいました。
>> 知ってる方います?
>> にしても今回副題関係なひ
>
>
>ユ:面白かったです。
>  それと今更のような気もしますが、
>  ディスちゃんの剣の設定いりますか?
どうしましょう・・・。
まずこれ以降彼女の剣が出るか分からないですが・・・
一応お願いします
>
>ユ:それでは・・・・・・
>
それでは
どうもありがとうございます

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24065Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):21章:父と兄2gure-to masa 2002/12/28 16:19:40
記事番号24062へのコメント


> ラーシャートの光弾がアルティアに炸裂する。
> いやその瞬間、強風が弾き飛ばし、弾丸は霧散する。
神族と魔族の戦い、凄いですな
> 同時に風の如く背後に回りこみ、手刀を一閃、それが竜将軍の首元に突き刺さる。
> 血が噴出し30過ぎの派手な頭の男は苦悶にうめく。
やっぱ、やられ役なのかな、竜将軍は?
> 徐々に力を削り取られ、滅びに達する頃であった。
> 「危ない!」
> 突然のアウナスの声・・・。
> 辺りを見回す。
> それぞれ赤髪の男と気品を持った老人を押しているアウナスとトラインス。
> だが2人そろった視線の方向には光・・・。
> それはかくも邪悪な光であった。
> 「ガーヴ、やっぱり君だけじゃだめだね。」
> そこにいたのは11,2ほどの少年。
> しかしその姿はまさに冥王のもの。
> 「てめえ来るなっつっただろうが!」
> 「君の手に負える敵じゃない。そのくらい分かるだろ。」
> 突然現れた少年とガーヴの口論が続く。
> だがアルティアはそんな中、冥王アプロスの背後に従えられている1人の女をただ見つめていた。
>
> 「何でてめえがきやがるんだ!他やつらならまだマシだったのによ。」
> 「魔王様は蒼穹の王(カオティック・ブルー)のところで忘年会、残りの連中は皆あっちいったよ・・・。」
> 「んぬぬぬ、あいつら俺に知らせずにいくとは・・・。・・・んっ、つーこた、てめえも留守番か坊主。」
酒飲みにいけなくて、残念そうですね……
> 「僕は弟と違って祝い事あんまり好きじゃなくてね、ちなみに君は初めからは外されてたけど・・・」
> 「ぬぁんだと!」
やっぱり怒ったよ、この人(?)
> 「だって君、酒の勢いにのって、フェネルにドッグフードやってからかってたし、
> ヒムドと組んで、パカー滅ぼしかけたし・・・そーいやあれ以降、ヒムド勘当されてうちの方に来てるんだっけ・・・
> ヴォロスに役職名かぶっているってだけで重傷負わしたし。
> ヤミーは見た目と仕草が嫌いだってだけで河に突き落とすし、
> セレフにはセクハラするし・・・
犯罪だ〜〜〜!!
> 他にもフィブリゾとディスティアを人質にして僕を倒そうとしてたし、
完全な犯罪者だよ
> ヤミーと結局意気投合して何だか怪しい話してたなあ・・・確か蒼穹の王を暗殺とかいってなかったっけ・・・うーん魔王様が知ったら怒るだろうなあ・・・
つか、滅ぼされるだろう…そんな事したら?
> あっ街どれだけ壊したっけ?ブリなんとかっていう竜に怒られてたなあ。魔族って気付かれた時はもう必死だったよね、蒼の竜神が出てくるんだから・・・
> 後精霊王の・・・・」
目上の人に対して、凄い破壊行動するよね
> 「いい加減にしろ!!」
> 発したのはガーヴではなくアウナス。
怒りたくもなりますよ……
> 「貴様らいつまで談笑している!アプロス貴様は今日こそ私が倒す!」
> 「へえおじさんに僕が倒せると思えないけどなあ」
> アウナスの怒りが強まる。
> トラインスも彼による。
> 「ラルターク、ラーシャート、お前等は引き上げろ。」
> その声1つで2人の魔族は消えさる。
巻き込まれたら、滅ぶだろうな〜〜
> ガーヴとアプロス、対してアウナスとトラインス、運命の戦いが始まる。
確かに凄い戦いでしょうね
>
> 「あなたの相手は私よ。」
> アルティアの前に立ち塞がる女――。
> (誰なんだ?)
ほんと、誰でしょう?
> どこかで見たことのある姿・・・。
アンタの知り合い?
> だが思い出すことは出来ない。
記憶喪失でもなってんのか?
>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>ううむ、ちなみに蒼穹の王のところの魔族
>
>蒼穹の王ヴァリヴァリグドゥ
魔竜王様に暗殺されそうだった魔族
>
>準魔王(グランド・オブ・アイス)パカー
魔竜王様に滅ぼされかけた魔族
>魔精王(アストラル・ロード)セレフ
魔竜王様にセクハラされた魔族
>不死王(デス・マスター)ヤミー
川に落とされたand上司を暗殺(未遂)をする所だった魔族
>魔竜王(カオス・ドラグネオ)ヴォロス
重傷を負わされた魔族
>魔狼王(エビル・ファング)フェネル
ドックフードでからかわれた魔族
>
>魔将軍ヒムド
魔竜王様のお陰(せい)で、勘当された魔族

魔竜王様って、色々と悪い事やってますね……
人間だったら、即効刑務所and裁判所行きだなこの魔族……

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24066Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):21章:父と兄2D・S・ハイドラント 2002/12/28 16:33:50
記事番号24065へのコメント


>
>> ラーシャートの光弾がアルティアに炸裂する。
>> いやその瞬間、強風が弾き飛ばし、弾丸は霧散する。
>神族と魔族の戦い、凄いですな
7巻の魔竜王軍とゼロスの戦いは地味でしたが・・・
>> 同時に風の如く背後に回りこみ、手刀を一閃、それが竜将軍の首元に突き刺さる。
>> 血が噴出し30過ぎの派手な頭の男は苦悶にうめく。
>やっぱ、やられ役なのかな、竜将軍は?
そうなんですかね
>> 徐々に力を削り取られ、滅びに達する頃であった。
>> 「危ない!」
>> 突然のアウナスの声・・・。
>> 辺りを見回す。
>> それぞれ赤髪の男と気品を持った老人を押しているアウナスとトラインス。
>> だが2人そろった視線の方向には光・・・。
>> それはかくも邪悪な光であった。
>> 「ガーヴ、やっぱり君だけじゃだめだね。」
>> そこにいたのは11,2ほどの少年。
>> しかしその姿はまさに冥王のもの。
>> 「てめえ来るなっつっただろうが!」
>> 「君の手に負える敵じゃない。そのくらい分かるだろ。」
>> 突然現れた少年とガーヴの口論が続く。
>> だがアルティアはそんな中、冥王アプロスの背後に従えられている1人の女をただ見つめていた。
>>
>> 「何でてめえがきやがるんだ!他やつらならまだマシだったのによ。」
>> 「魔王様は蒼穹の王(カオティック・ブルー)のところで忘年会、残りの連中は皆あっちいったよ・・・。」
>> 「んぬぬぬ、あいつら俺に知らせずにいくとは・・・。・・・んっ、つーこた、てめえも留守番か坊主。」
>酒飲みにいけなくて、残念そうですね……
滅茶苦茶残念でしょう
>> 「僕は弟と違って祝い事あんまり好きじゃなくてね、ちなみに君は初めからは外されてたけど・・・」
>> 「ぬぁんだと!」
>やっぱり怒ったよ、この人(?)
楽しみにしてたっぽいです。(どーやら日にち誤魔化されてたかと)
>> 「だって君、酒の勢いにのって、フェネルにドッグフードやってからかってたし、
>> ヒムドと組んで、パカー滅ぼしかけたし・・・そーいやあれ以降、ヒムド勘当されてうちの方に来てるんだっけ・・・
>> ヴォロスに役職名かぶっているってだけで重傷負わしたし。
>> ヤミーは見た目と仕草が嫌いだってだけで河に突き落とすし、
>> セレフにはセクハラするし・・・
>犯罪だ〜〜〜!!
犯罪ですね。
>> 他にもフィブリゾとディスティアを人質にして僕を倒そうとしてたし、
>完全な犯罪者だよ
まあ酒のノリですから・・・(それで良いのか)
>> ヤミーと結局意気投合して何だか怪しい話してたなあ・・・確か蒼穹の王を暗殺とかいってなかったっけ・・・うーん魔王様が知ったら怒るだろうなあ・・・
>つか、滅ぼされるだろう…そんな事したら?
まあ重罪は免れないとか
>> あっ街どれだけ壊したっけ?ブリなんとかっていう竜に怒られてたなあ。魔族って気付かれた時はもう必死だったよね、蒼の竜神が出てくるんだから・・・
>> 後精霊王の・・・・」
>目上の人に対して、凄い破壊行動するよね
天下のガーヴ様ですから・・・
>> 「いい加減にしろ!!」
>> 発したのはガーヴではなくアウナス。
>怒りたくもなりますよ……
無視されてますし
>> 「貴様らいつまで談笑している!アプロス貴様は今日こそ私が倒す!」
>> 「へえおじさんに僕が倒せると思えないけどなあ」
>> アウナスの怒りが強まる。
>> トラインスも彼による。
>> 「ラルターク、ラーシャート、お前等は引き上げろ。」
>> その声1つで2人の魔族は消えさる。
>巻き込まれたら、滅ぶだろうな〜〜
>> ガーヴとアプロス、対してアウナスとトラインス、運命の戦いが始まる。
>確かに凄い戦いでしょうね
23章から始まるかと
>>
>> 「あなたの相手は私よ。」
>> アルティアの前に立ち塞がる女――。
>> (誰なんだ?)
>ほんと、誰でしょう?
いずれ分かるかと思います。
>> どこかで見たことのある姿・・・。
>アンタの知り合い?
思い出せないようです。
>> だが思い出すことは出来ない。
>記憶喪失でもなってんのか?
どうなのでしょうか?
>>
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>ううむ、ちなみに蒼穹の王のところの魔族
>>
>>蒼穹の王ヴァリヴァリグドゥ
>魔竜王様に暗殺されそうだった魔族
ううむばれなくて良かったです
>>
>>準魔王(グランド・オブ・アイス)パカー
>魔竜王様に滅ぼされかけた魔族
こちら側の腹心では随一のつわものですからねえ・・・。
結構苦戦したかと
>>魔精王(アストラル・ロード)セレフ
>魔竜王様にセクハラされた魔族
ううむガーヴ様よく滅ぼされなかったな
>>不死王(デス・マスター)ヤミー
>川に落とされたand上司を暗殺(未遂)をする所だった魔族
川に落とされてよく意気投合できた・・
>>魔竜王(カオス・ドラグネオ)ヴォロス
>重傷を負わされた魔族
名前が魔竜王ですからねえ
>>魔狼王(エビル・ファング)フェネル
>ドックフードでからかわれた魔族
情けない・・・。
>>
>>魔将軍ヒムド
>魔竜王様のお陰(せい)で、勘当された魔族
このキャラはこちらの世界に登場するかと
>
>魔竜王様って、色々と悪い事やってますね……
豪快な方ですからねえ
>人間だったら、即効刑務所and裁判所行きだなこの魔族……
確かに・・・そうかも

それでは
レスどうもありがとうございます

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24081ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):23章:父と兄4D・S・ハイドラント 2002/12/29 11:53:13
記事番号23994へのコメント

 アプロスが闇の弾丸を打ち出す。
 小さな弾だが、空間を歪ませつつ、高速でアウナスの元へ・・・。
 だが着弾の瞬間その男の姿は掻き消え、アプロスの背後に気配。
 同時にガーヴの剣と爪で交戦していたトラインスが身を退くと、閃光の吐息をアプロスに浴びせる。
 そして背後からはアウナスの突進。
 前後よりの攻撃に歯噛みしつつ、上方に避けると闇の触手を生み出す。
 とはいえ、それで制止させられたアプロスは触手を切り裂きつつ向かうアウナスの一撃を避けることは出来まい。
 ざしゅずががががががががががが
 「ぐわああああああああああ」
 アウナスの氷の如く透き通り輝く聖剣ダイヤモンドナルシスの重い一撃。
 「僕を・・・この僕を斬ったね。」

    ◇◆◇◆

 強烈な吐息のお陰で、トラインスもガーヴに隙を付かれるも、何とか一撃を見舞われることは免れた。
 ガーヴの魔剣ドラゴンスレイヤーまさに竜殺しの剣――数万に及ぶ竜の血を吸いし邪悪なその魔剣より、強烈な焔の嵐。
 きぃん・・・しゅう
 右腕で剣の一撃を弾くと同時に左腕で魔力を込め、焔から身を守る。
 「なかなかやるな久しぶりに強えやつに会ったぜ、あのガキを抜かせばな!」
 ガーヴは高揚感とともに再び剣を一閃、
 「俺が竜では一番であるがね。」
 すると空間転移、瞬時にガーヴの脇に入り込む、すんでのところで後方にかわすも、2本の角がガーヴに向かい伸びてゆく。
 ざしゅざしゅ
 刹那、ドラゴンスレイヤーが同時に双方の妄執を断ち切るも、トラインスの咆哮は閃光の吐息となる。
 ごおおおおおおおおおおおお
 ガーヴに光の奔流。
 それが世界を覆い尽くす。
 「太古に果てし黒き邪竜よ・・・」
 閃光がガーヴを蝕んでいく。
 「てめえの嘆き、てめえの呪い」
 トラインスは全体的な力ではガーヴには及ばないものの、神と魔の戦いはただ力が強ければ勝てるものではない。
 ガーヴは今滅びに晒されている。
 そして起死回生の一手を・・・
 「まとめて俺様によってきやがれ!!」
 その呪文と同時に閃光がガーヴに浸透しきった。
 「ぐああああああああああああああああ」
 絶叫・・・。
 世界の光が絶頂に達し・・・そして薄れていく。
 そして晴れたガーヴの視界に映るのは自分と同じ手傷を負った竜の姿・・・だが自分よりもその傷は大きい。
 「貴様・・・。」
 うめくトラインス。
 「そんなに俺に呪術たあ似合わねえか?」
 ガーヴが唱えた呪文は自分の受けた苦痛を相手にも同じく返すものである。
 ただしその呪文自体が自らを傷付ける危険なのものでもある。とはいえガーヴとトラインスの力の差を考えれば後者が圧倒的に深手を負うことになるのだ。
 「さて、とどめを差してやる。」
 ガーヴはドラゴンスレイヤーを一閃させた。
 きぃん
 だがそれは軌道を遮られ、血を求めし件にそれはなく・・・。
 アルティアのハデスベリーがドラゴンスレイヤーを受け止めていた。
 
    ◇◆◇◆

 「ふふっどうしたの?」
 アプロスは手に持つ剣を振り回す。
 それはダイヤモンドナルシスの剣撃を掻い潜り、アウナスを何度も切り裂く。
 ずぎゅ
 「うっ・・・」
 アウナスがよろめき、そこにもう一閃。
 「ぐっ・・・」
 倒れ掛かるところを掬い上げるかのように、さらなる追い討ち。
 ダイヤモンドナルシスの斬撃はすべて紙一重でかわされている。
 アウナスの容貌が絶望に塗られていく。
 瘴気に満ちたアプロスの黒き小剣、ナイトローズは的確にアウナスという牙城を崩さんとしていた。
 「僕の方がずっと強かったみたいだね。」
 少年は笑っている。その狂気がアウナスの怒りに拍車を掛ける。
 「・・・トラインス・・・アルを頼む。」
 その声は果たして届いたであろうか。
 アルティアの父同然であったアウナスは儚くも滅び去り、ただその怨念だけがそこに停滞していた。
 「ふん、小賢しいよ。」
 ナイトローズの一撃がそれすらも掻き消した。

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24092ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):24章:兄の最期と静寂の地D・S・ハイドラント 2002/12/29 20:07:36
記事番号24081へのコメント

 両腕に重い波が走る。
 組み合う2つの剣はともに禍々しき姿を持つというのに、2つは異質であった。
 ハデスベリーの長身もただ天を仰ぐのみ、竜殺しの魔剣に押されていく。
 「逃げろアル!」
 後方からはトラインスの声、アウナスが自分とともに子のように育てた竜。
 まさに自分の兄ともいえる竜。
 その声は苦悶とともにひどく焦り・・・。
 それが爆発したかのように強く響いた。
 「トラインスこそ、今のうちに・・・。」
 ガーヴはドラゴンスレイヤーを持つ手に力を込めつつも、2人を嘲笑っているよう。
 「だめだ・・・お前は生き残れ。」
 うめきは力を失っていく。
 ガーヴはただ無言で、弄る視線を送るのみ。
 「トラインスの方が優秀じゃないか・・・」
 そして同時に覚悟を決める。ここで滅ぶ覚悟を・・・。
 「ダメだ、お前は生きる必要がある。絶対にだ。」
 だが決めた覚悟も微かに削れていく。
 そしてハデスベリーは今にも折れんとしている。
 その時が最期になるであろう。
 退けば助かるかも知れない・・・だけどトラインスを守る。
 「兄さんこそ私が滅ばないうちに逃げてよ。」
 その言葉と同時に走馬灯が駆け巡る。
 いつも守ってくれた1人の竜。
 父よりも鮮明に映る兄の姿・・・。
 「俺は・・・お前が・・・」
 トラインスの声はすでに死を待つだけのうめき・・・。
 「何だよ!」
 アルティアはなお力を込める。
 ハデスベリーの軋みが強くなる。
 「俺はお前が・・・・大嫌いだ!」
 最期の叫び――そこには涙。
 アルティアより後光・・・いやそれは彼のものではなく・・・。
 それが極限に達した時アルティアの姿はなかった。
 「・・・魔の血を持つ・・・お前がな。」
 最期の言葉――儚く、悲哀の奔流に掻き消され、ガーヴにすら届かなかったであろう。
 ずしゃ!
 無慈悲な一撃にトラインスは滅びを迎えた。

    ◇◆◇◆
 
 アルティアは見慣れぬ地に伏していた。
 天には金光が四方八方より降り注ぎ、同じ色彩の彼の双眸をためらうことなく焼き焦がす。
 見渡せば、静寂が支配する森――そんな雫を帯びた草花もその涼気を浴びた中でだけは爽快とも思える。
 同時に大地の温もりもまた・・・。
 その通りそこは無音の世界――陽のもとにある大自然の僅かながらも、鳥や風の美しい旋律を抜き取っている。
 重い地面の枷を無理矢理剥がすと、その世界の全貌が見える。
 どうやら森の中でも拓けた位置にいるらしい、小さな雑草がびっしりと覆っているが大きな樹木は数十歩の先ほどにしか見えない。
 とはいえそれ以降はまさに深淵であるために判断に間違いはあるまい。
 (ここがまともな場所ならばな)
 胸中の言葉とともに出た吐息だけが沈黙を打ち崩していた。
 
 音が消された世界とはいえ、けして立てた音まで世界外に奪われることはない。
 踏み締める草の音は簡単にアルティアの聴覚まで届いた。
 不思議と魔力に頼る気にはなれなかった。
 確かにそれなりの深手を負っているのだが、どうやら他にも理由があるらしい、と勝手に思う。
 まるで導かれるように密集地帯の一角に足を踏み入れた。
 と同時に光が差し込む。
 先ほどまでも降り注いでいたが、それとは違った。
 それは天からのものではけしてあるまい。
 ≪神の血を持つものよ、何がために秘宝を求める≫
 突然届いた老人風の声はそう聴こえた。
 けしてこの森の静寂は破っていない。
 直接、感覚に騙り掛けてくるようだ。
 神の血・・・確かにアルティアは神族だ。最下級の神であるし、竜族の一部にはけして及ばないのだが。
 そして秘宝とは何だ?
 返す言葉は出ない。何を答えろというのだ。
 「いきなり何を答えれば良いんだ?」
 少々憤慨を覚えたが、それだけを露にすることだけは避けた。
 ≪騒ぐな・・・森が汚れる。≫
 声はなおも頭の中に響く。そして、思えばそれは思考内を這いまわっているようだ。
 声も出せずただ立つ。
 沈黙のまま時だけがただ変動していく。いやその流れも、ここにはないのかも知れない。
 永遠にそうなのかとまで思えた。
 ならば終止符は早くても良い。
 だがそれでも僅かな刻みだけは黙認しようと続けた結果、かなりの静止状態を感じ、苦痛が押し寄せかける。
 ≪そなたを調べさせてもらった。≫
 だが終わりは唐突に・・・。
 ≪導かれしものよ。行くが良い。≫
 同時に輝きが自分に押し寄せてきた。
 それが視界を含むすべての感覚を消し去っていき・・・。
 背に重み持たぬ翼だけ――。
 浮遊感はなくただ飛んでいるという事実だけが情報として送り込まれる。
 それは長い時であった。
 だが一瞬でもありえた。
 アルティアから光が退いて現れたそこにはただ1つの本が置かれた卓。
 漆黒のその本は薄いものであったが、確かな威圧感と重量感を持っている。
 卓は木製で特に上質のものとはいえないただの長方形の板を4つの細い脚で宙に支えたのみ。
 これには意味はなくただ本を置くだけのものなのであろう。
 アルティアは恐る恐る卓に近づいていった・・・。
 そして本にゆっくりと手を伸ばし、冷たさを感じた瞬間。
 背後に気配を感じて身震い、凍りつきそうな首を回して背後を確認すると、
 「貴殿のお陰で、辿り着くことが出来ました。大変感謝しますよ。」
 1人の男がそこに立っていた。
 宵の輝きに映えし雪、思わす銀と髪の流れに、虚ろにも思える氷の色の双眸、純白に限りなく近い肌に、魅惑的な薔薇や野苺の如し唇。
 首から下は反面黒い――黒革の服装に覆われている。
 「私はノースト。はじめましてアルティア殿。」
 首を戻し即座に振り返る。
 「何で私の名を知っている。」
 平穏を保つまま殺気を放つ。
 優しい風が突然鋭い刃となり襲い掛かったが如しだ。
 「貴殿の名はかなり有名ですよ。必要以上にね。」

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24093Re:父と兄4+ディスの相棒デ−タ付ユア・ファンティン 2002/12/29 20:07:52
記事番号24081へのコメント


> アプロスが闇の弾丸を打ち出す。
> 小さな弾だが、空間を歪ませつつ、高速でアウナスの元へ・・・。
> だが着弾の瞬間その男の姿は掻き消え、アプロスの背後に気配。
> 同時にガーヴの剣と爪で交戦していたトラインスが身を退くと、閃光の吐息をアプロスに浴びせる。
> そして背後からはアウナスの突進。
> 前後よりの攻撃に歯噛みしつつ、上方に避けると闇の触手を生み出す。
> とはいえ、それで制止させられたアプロスは触手を切り裂きつつ向かうアウナスの一撃を避けることは出来まい。
> ざしゅずががががががががががが
> 「ぐわああああああああああ」
> アウナスの氷の如く透き通り輝く聖剣ダイヤモンドナルシスの重い一撃。
> 「僕を・・・この僕を斬ったね。」

ユ:怒ってるんでしょうか?

>
>    ◇◆◇◆
>
> 強烈な吐息のお陰で、トラインスもガーヴに隙を付かれるも、何とか一撃を見舞われることは免れた。
> ガーヴの魔剣ドラゴンスレイヤーまさに竜殺しの剣――数万に及ぶ竜の血を吸いし邪悪なその魔剣より、強烈な焔の嵐。
> きぃん・・・しゅう
> 右腕で剣の一撃を弾くと同時に左腕で魔力を込め、焔から身を守る。
> 「なかなかやるな久しぶりに強えやつに会ったぜ、あのガキを抜かせばな!」
> ガーヴは高揚感とともに再び剣を一閃、
> 「俺が竜では一番であるがね。」
> すると空間転移、瞬時にガーヴの脇に入り込む、すんでのところで後方にかわすも、2本の角がガーヴに向かい伸びてゆく。
> ざしゅざしゅ
> 刹那、ドラゴンスレイヤーが同時に双方の妄執を断ち切るも、トラインスの咆哮は閃光の吐息となる。
> ごおおおおおおおおおおおお
> ガーヴに光の奔流。
> それが世界を覆い尽くす。
> 「太古に果てし黒き邪竜よ・・・」
> 閃光がガーヴを蝕んでいく。
> 「てめえの嘆き、てめえの呪い」
> トラインスは全体的な力ではガーヴには及ばないものの、神と魔の戦いはただ力が強ければ勝てるものではない。
> ガーヴは今滅びに晒されている。

ユ:頭足りないんだね・・・・・・・

> そして起死回生の一手を・・・
> 「まとめて俺様によってきやがれ!!」
> その呪文と同時に閃光がガーヴに浸透しきった。
> 「ぐああああああああああああああああ」
> 絶叫・・・。
> 世界の光が絶頂に達し・・・そして薄れていく。
> そして晴れたガーヴの視界に映るのは自分と同じ手傷を負った竜の姿・・・だが自分よりもその傷は大きい。
> 「貴様・・・。」
> うめくトラインス。
> 「そんなに俺に呪術たあ似合わねえか?」
> ガーヴが唱えた呪文は自分の受けた苦痛を相手にも同じく返すものである。
> ただしその呪文自体が自らを傷付ける危険なのものでもある。とはいえガーヴとトラインスの力の差を考えれば後者が圧倒的に深手を負うことになるのだ。

ユ:そんなこと考えるだけの頭あったんですね?
ミ:ひどっ

> 「さて、とどめを差してやる。」
> ガーヴはドラゴンスレイヤーを一閃させた。
> きぃん
> だがそれは軌道を遮られ、血を求めし件にそれはなく・・・。
> アルティアのハデスベリーがドラゴンスレイヤーを受け止めていた。

ユ:おおっ!!?

> 
>    ◇◆◇◆
>
> 「ふふっどうしたの?」
> アプロスは手に持つ剣を振り回す。
> それはダイヤモンドナルシスの剣撃を掻い潜り、アウナスを何度も切り裂く。
> ずぎゅ
> 「うっ・・・」
> アウナスがよろめき、そこにもう一閃。
> 「ぐっ・・・」
> 倒れ掛かるところを掬い上げるかのように、さらなる追い討ち。
> ダイヤモンドナルシスの斬撃はすべて紙一重でかわされている。
> アウナスの容貌が絶望に塗られていく。
> 瘴気に満ちたアプロスの黒き小剣、ナイトローズは的確にアウナスという牙城を崩さんとしていた。
> 「僕の方がずっと強かったみたいだね。」
> 少年は笑っている。その狂気がアウナスの怒りに拍車を掛ける。
> 「・・・トラインス・・・アルを頼む。」
> その声は果たして届いたであろうか。
> アルティアの父同然であったアウナスは儚くも滅び去り、ただその怨念だけがそこに停滞していた。
> 「ふん、小賢しいよ。」
> ナイトローズの一撃がそれすらも掻き消した。

ユ:ふむ、こっちの方が、アルティアを壊せたのかも・・・

>





約束のディスティアの相棒・・武器のデ−タ

総称:ブラッド・ウィド−

特徴:5段階変形

()内は、別称。

第1段階:大鎌(ワルキュ―レの笛≪ソング・オブ・ワルキュ―レ≫)

第2段階:長槍(グンニングル≪混沌の天槍≫)

第3段階:杖 (フレイア・ロッド≪治癒杖≫)

第4段階:三日月斧(バルムンク≪混沌の地斧≫)

第5段階:バスタ―ド・ソ―ド(ジェンド・ブラック・スタ−
                  ≪終わりの黒い星≫)



能力:鎌:9人の女戦士を召喚出来る
   槍:未定
   杖:戦闘モ―ドのディスでも回復が出来る
   斧:未定
   剣:サインを出せば、能力アップ
  共通:それぞれ人形を取れる


備考:もう1つ似たような剣があり
   神魔戦争の少し前のデ−タでは、スィフィ―ドが持っていた。




ハイランドさんいかがでしょうか?
ここはどうなってるの?みたい事があればどうぞ。


それでは・・。

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24095Re:父と兄4+ディスの相棒デ−タ付に対して1つ質問ですD・S・ハイドラント 2002/12/29 20:18:54
記事番号24093へのコメント


>
>> アプロスが闇の弾丸を打ち出す。
>> 小さな弾だが、空間を歪ませつつ、高速でアウナスの元へ・・・。
>> だが着弾の瞬間その男の姿は掻き消え、アプロスの背後に気配。
>> 同時にガーヴの剣と爪で交戦していたトラインスが身を退くと、閃光の吐息をアプロスに浴びせる。
>> そして背後からはアウナスの突進。
>> 前後よりの攻撃に歯噛みしつつ、上方に避けると闇の触手を生み出す。
>> とはいえ、それで制止させられたアプロスは触手を切り裂きつつ向かうアウナスの一撃を避けることは出来まい。
>> ざしゅずががががががががががが
>> 「ぐわああああああああああ」
>> アウナスの氷の如く透き通り輝く聖剣ダイヤモンドナルシスの重い一撃。
>> 「僕を・・・この僕を斬ったね。」
>
>ユ:怒ってるんでしょうか?
かなりぶちきれてます。
>
>>
>>    ◇◆◇◆
>>
>> 強烈な吐息のお陰で、トラインスもガーヴに隙を付かれるも、何とか一撃を見舞われることは免れた。
>> ガーヴの魔剣ドラゴンスレイヤーまさに竜殺しの剣――数万に及ぶ竜の血を吸いし邪悪なその魔剣より、強烈な焔の嵐。
>> きぃん・・・しゅう
>> 右腕で剣の一撃を弾くと同時に左腕で魔力を込め、焔から身を守る。
>> 「なかなかやるな久しぶりに強えやつに会ったぜ、あのガキを抜かせばな!」
>> ガーヴは高揚感とともに再び剣を一閃、
>> 「俺が竜では一番であるがね。」
>> すると空間転移、瞬時にガーヴの脇に入り込む、すんでのところで後方にかわすも、2本の角がガーヴに向かい伸びてゆく。
>> ざしゅざしゅ
>> 刹那、ドラゴンスレイヤーが同時に双方の妄執を断ち切るも、トラインスの咆哮は閃光の吐息となる。
>> ごおおおおおおおおおおおお
>> ガーヴに光の奔流。
>> それが世界を覆い尽くす。
>> 「太古に果てし黒き邪竜よ・・・」
>> 閃光がガーヴを蝕んでいく。
>> 「てめえの嘆き、てめえの呪い」
>> トラインスは全体的な力ではガーヴには及ばないものの、神と魔の戦いはただ力が強ければ勝てるものではない。
>> ガーヴは今滅びに晒されている。
>
>ユ:頭足りないんだね・・・・・・・
まあ戦いという名の虐殺を得意とする方ですから
>
>> そして起死回生の一手を・・・
>> 「まとめて俺様によってきやがれ!!」
>> その呪文と同時に閃光がガーヴに浸透しきった。
>> 「ぐああああああああああああああああ」
>> 絶叫・・・。
>> 世界の光が絶頂に達し・・・そして薄れていく。
>> そして晴れたガーヴの視界に映るのは自分と同じ手傷を負った竜の姿・・・だが自分よりもその傷は大きい。
>> 「貴様・・・。」
>> うめくトラインス。
>> 「そんなに俺に呪術たあ似合わねえか?」
>> ガーヴが唱えた呪文は自分の受けた苦痛を相手にも同じく返すものである。
>> ただしその呪文自体が自らを傷付ける危険なのものでもある。とはいえガーヴとトラインスの力の差を考えれば後者が圧倒的に深手を負うことになるのだ。
>
>ユ:そんなこと考えるだけの頭あったんですね?
>ミ:ひどっ
ガーヴがこんなことするとは私まで信じられません。
でも結局力押しの技ですが・・・
>
>> 「さて、とどめを差してやる。」
>> ガーヴはドラゴンスレイヤーを一閃させた。
>> きぃん
>> だがそれは軌道を遮られ、血を求めし件にそれはなく・・・。
>> アルティアのハデスベリーがドラゴンスレイヤーを受け止めていた。
>
>ユ:おおっ!!?
さあどうなるのでしょうか。
>
>> 
>>    ◇◆◇◆
>>
>> 「ふふっどうしたの?」
>> アプロスは手に持つ剣を振り回す。
>> それはダイヤモンドナルシスの剣撃を掻い潜り、アウナスを何度も切り裂く。
>> ずぎゅ
>> 「うっ・・・」
>> アウナスがよろめき、そこにもう一閃。
>> 「ぐっ・・・」
>> 倒れ掛かるところを掬い上げるかのように、さらなる追い討ち。
>> ダイヤモンドナルシスの斬撃はすべて紙一重でかわされている。
>> アウナスの容貌が絶望に塗られていく。
>> 瘴気に満ちたアプロスの黒き小剣、ナイトローズは的確にアウナスという牙城を崩さんとしていた。
>> 「僕の方がずっと強かったみたいだね。」
>> 少年は笑っている。その狂気がアウナスの怒りに拍車を掛ける。
>> 「・・・トラインス・・・アルを頼む。」
>> その声は果たして届いたであろうか。
>> アルティアの父同然であったアウナスは儚くも滅び去り、ただその怨念だけがそこに停滞していた。
>> 「ふん、小賢しいよ。」
>> ナイトローズの一撃がそれすらも掻き消した。
>
>ユ:ふむ、こっちの方が、アルティアを壊せたのかも・・・
アプロスかなり強いです。
一応、ナイトローズはダイヤモンドナルシスと対になる剣なのですが・・・。
>
>>
>
>
>
>
>
>約束のディスティアの相棒・・武器のデ−タ
>
>総称:ブラッド・ウィド−
>
>特徴:5段階変形
おおっ変形付き!
>
>()内は、別称。
>
>第1段階:大鎌(ワルキュ―レの笛≪ソング・オブ・ワルキュ―レ≫)
>
>第2段階:長槍(グンニングル≪混沌の天槍≫)
>
>第3段階:杖 (フレイア・ロッド≪治癒杖≫)
>
>第4段階:三日月斧(バルムンク≪混沌の地斧≫)
>
>第5段階:バスタ―ド・ソ―ド(ジェンド・ブラック・スタ−
>                  ≪終わりの黒い星≫)
>
>
>
>能力:鎌:9人の女戦士を召喚出来る
>   槍:未定
>   杖:戦闘モ―ドのディスでも回復が出来る
>   斧:未定
>   剣:サインを出せば、能力アップ
>  共通:それぞれ人形を取れる
人の形ってことですか・・・。
>
>
>備考:もう1つ似たような剣があり
>   神魔戦争の少し前のデ−タでは、スィフィ―ドが持っていた。
へえ・・・
>
>
>
>
>ハイランドさんいかがでしょうか?
>ここはどうなってるの?みたい事があればどうぞ。
人形を取れるってどういうことでしょうか
>
>
>それでは・・。
>
はい。
どうもレスありがとうございます。

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24096ディスの相棒デ−タ付に対して1つ質問の答えユア・ファンティン 2002/12/29 20:44:44
記事番号24095へのコメント


>>約束のディスティアの相棒・・武器のデ−タ
>>
>>総称:ブラッド・ウィド−
>>
>>特徴:5段階変形
>おおっ変形付き!
>>
>>()内は、別称。
>>
>>第1段階:大鎌(ワルキュ―レの笛≪ソング・オブ・ワルキュ―レ≫)
>>
>>第2段階:長槍(グンニングル≪混沌の天槍≫)
>>
>>第3段階:杖 (フレイア・ロッド≪治癒杖≫)
>>
>>第4段階:三日月斧(バルムンク≪混沌の地斧≫)
>>
>>第5段階:バスタ―ド・ソ―ド(ジェンド・ブラック・スタ−
>>                  ≪終わりの黒い星≫)
>>
>>
>>
>>能力:鎌:9人の女戦士を召喚出来る
>>   槍:未定
>>   杖:戦闘モ―ドのディスでも回復が出来る
>>   斧:未定
>>   剣:サインを出せば、能力アップ
>>  共通:それぞれ人形を取れる
>人の形ってことですか・・・。
>>
>>
>>備考:もう1つ似たような剣があり
>>   神魔戦争の少し前のデ−タでは、スィフィ―ドが持っていた。
>へえ・・・
>>
>>
>>
>>
>>ハイランドさんいかがでしょうか?
>>ここはどうなってるの?みたい事があればどうぞ。
>人形を取れるってどういうことでしょうか?

一番近いスレキャラが持っていた武器でいうと
ゴルン・ノヴァが、割と近いです。
違うのは、自己意思で、人の形を取れるのとその人(?)達は、持ち主を選ぶ。
気に入らない人が手にしても武器にならず重たくなります。

人格一覧

鎌:ルキュ(男・13歳)
  
槍:ノヴァ(女・22歳)

杖:ティアマト(女・38歳)

斧:レキサンドラ(レックス)(男・19歳)

剣:シャドウ・フィルメラ(男・20歳)

精神(実)年齢は、全員百億歳以上


とこんなものです。
質問あればまたどうぞ

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24115ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):25章:堕神の烙印D・S・ハイドラント 2002/12/30 12:00:22
記事番号23994へのコメント

 「魔族・・・か。」
 その冷ややかな仮面の下には邪悪なる力・・・滅びを望む、暗黒の欲望。
 「ええ、ですが貴殿のここで始末したりはしませんよ。」
 流れ出る声には敵意はなくとも侮蔑が少なからず隠されていた。
 「何者だ!」
 多少以上の傷を負っていようと、言動次第ではここで滅ぼすことも考えた。
 それは明らかに無謀なことだ。
 無傷状態であろうとも、さほど力に差はあるまい。
 そしてその選択が正しかったのかも知れない。
 この悪魔は想像以上に恐ろしき相手であった。
 「ノースト、覇王将軍(ジェネラル)ノースト。」
 冷淡に返答・・・。
 覇王将軍といえば、魔族でも有数の実力者、覇王(ダイナスト)グラウシェラーの直属配下、ガーヴやアプロスには及ばないとはいえこの男もかなりの高位魔族。
 当時ノーストの名はこちらには響いておらぬものの、同じ配下にある、覇王将軍にして覇王子であるヒムドのその名は神殺しとして轟いている。
 「貴様何が目的だ。」
 怒りを表わすそれに対し表情を微動だにせず、
 「簡単なことですよ。・・・私も堕神の秘法が欲しい。」
 「堕神の秘法だと!」
 堕神の秘法とは神や竜の中で広く噂される赤の竜神の秘宝であり、竜神への絶対の服従の魔力を打ち消す、邪な竜には至高の財宝である。
 「そんなもの魔族である貴様に何の意味がある?」
 ノーストを睨む、彼は肩をすくめ、微笑みつつ溜息。
 「魔力を解くのならば、この秘法にも強力な魔力があるはずだ。貴殿もこれを見たのは初めてでしょう。」
 言われて振り向くと、確かに本よりは魔力が感じられる。
 僅かだが・・・近寄ればそれが強まる。
 同じようにノーストも歩を進める。
 強烈な魔力が渦巻いている。
 アルティアはそれに導かれんが如く、本を開く。
 それは軽々と内部を明らかにした。
 ただの白紙、遅れて輝き。
 ≪汝に力と英知を与えよう。≫
 その言葉とともに光が感覚を強烈に刺激する。
 「ぐわあああああああああああああああ」
 苦痛と不快感のあまりアルティアは絶叫した。
 それを冷たく見つめるノースト。
 やがて彼は何かを呟いた。
 「古き闇に生まれし王よ 数多の竜従えし 天地の覇者よ 汝が持ちし 契約の烙印 我が左手に絶対の業火を・・・」
 アルティアの響かす叫びのなか呪文を唱え終えたノーストはゆっくりとその左手をアルティアに押し付けた。
 「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」
 2重の苦痛とともにアルティアは倒れた。
 「呪縛が甘かったようだ。だが充分だな。」
 伏したアルティアを見つめ、
 「貴殿は私のために働いてもらおう。」
 ただ秘法だけがそれを見つめていた。
 アルティアが暗黒に堕ちた日を・・・
 
 ノーストは秘法へと手を伸ばす。
 だが本は拒絶するように堅く閉ざされた。
 「やはり純粋な種族では無理なのだな。」
 そう呟いた。

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24116ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):26章:背約者の宴D・S・ハイドラント 2002/12/30 13:05:52
記事番号24115へのコメント

 「アルティア様、フィーン様がお会いされたいと申しております。」
 突然の声とともに思考が現実に引き戻される。
 「分かった通してくれ。」
 先ほどと同じ給仕に一言いうと溜息とともに頭を垂らした。

 「こんにちは、アル。」
 扉が開く音ともに境界を越えて女が歩んできた。
 顔を上げると、自分の正面に座るまでを何気なく観察し、
 「何の用だ。」
 疲れを織り混ぜた言葉を発し、わざとらしく溜息。
 「あら、冷たいわね。」
 その20前後ほどの女は、卓に両腕を寝かすと、アルティアに向けて同じように溜息を吐く。
川の流れの如し、長く輝く、波のある金色の頭髪に美しく自然に白い容貌には澱みはなく、薄絹の衣服とともに純粋で清楚な印象を優しく伝えている。
 深海の一部を切り取ったたが色彩の双眸はただアルティアを見つめている。澄んではいるが、けしてそれが内面に反映されるわけではあるまい。
 彼女フィーン・コーラルも彼と同じ赤の竜神の直属の配下、蒼の御神(シー・スレイヤー)フィーン。
 「何となく来ただけよ。帰って欲しい?」
 そう言って席を立つような仕草。
 「いや良い。」
 制止するアルティアに微笑み掛ける。

    ◇◆◇◆

 「ご苦労様ですオリオン殿。」
 2人の男がそこにいる。
 ただ風だけが吹く荒野だ。
 魔族の領域になるが滅多に誰も通り掛らない地域である。
 最果ての島と呼ばれ、魔族世界の最北端に立つとされる覇王本宮のさらに北、知るもののそう多くなく、わざわざ赴くものなどいないであろう。
 ここには精神を蝕む風の流れがあり、精神世界外に自力で具現できぬ魔族など容易く滅びる。
 しかし、彼ら腹心の配下級となれば、そのような風など微塵にも堪えはしない。
 そのようなわけで誰も訪れはしないこの地で密談に背徳の焔を燃え盛らせている――かは知らないが――のだ。
 「これで良いんだろ。」
 オリオンは小振りの宝石のようなものを手渡す。
 伝わった重量は皆無に近い。
 それは青く輝く水晶であった。
 「確かに間違いないですね。」
 値踏みする視線をオリオンに向け友好的な微笑みに変化させた。
 「だが何に使うのだ。そのようなもの。」
 だがすでに視線はそらし、
 「貴殿には関係はありません。」
 そしてゆっくりとオリオンに戻した視線には侮蔑の笑みが露骨に浮かんでいた。
 「貴様!」
 強烈な殺気がさらに混じるそれに臆すことはなくオリオンは右手に武器を具現させた。
 槍剣トライエッジ、長身の槍の先に3つ又の鉤爪の如し刃を付けた彼の武器。
 「この水晶・・・海王様の魔力が掛かってますね。」
 そう言うと握る力に魔力を込め、
 ばりぃん!
 砕け散る音とともに魔力が剥がれ落ちる。
 水晶自体は傷1つない。
 「貴殿を滅ぼしたりはしない。少々記憶を削るだけだ。」
 同時にノーストに凄まじき後光、絶大な力が奔流し、オリオンは絶望を浮かべるのみとなった。
 「創造主達には感謝している。今こそ恩を返そうではないか。私が万物の王となってな。」
 冷たい哄笑だけが後に残る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年内は冥王の騎士およびDQの方は書かないと思います。

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24117ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):27章:信頼の聖剣D・S・ハイドラント 2002/12/30 14:34:28
記事番号24116へのコメント

 眠る竜の眼前には1人の男がいた。
 だがそれに不快感は持たずに、地に伏したままただその事実だけを見ていた。
 「ドルノースよ、よくぞ来た。・・・そなたに命を託そう。」
 竜の言葉を最後まで聞き留めた男はその重い口を開く。
 「いかなる命であろうとも竜神さまのお言葉ならば・・・。」
 跪いた男の赤い短髪が揺れている。
 だがその薄手の服装から覘く屈強な肉体は静止のまま、言葉を待つ時をただ胎動によってだけで刻む。
 「私はそなたを信頼している。アルティアよりもな・・・。」
 呟きをもらし、
 「冥王アプロスの滅びによって魔族との関係が悪化したのは知っておるな。」
 男は無言で頷いた。
 竜は睨みつけると、眼光が男を強く照らす。
 「アプロスを滅ぼした犯人を見つけ出して欲しい。手がかりはないが、よろしく頼むぞ。」
 「大任お申し付け大変ご感謝いたします。」
 男はゆっくりと頭を低めた。
 「その合間は特別権限を与えよう。・・・それとこれを渡しておく。」
 虚空から輝きが生まれる。
 それはやがて一本の剣の姿を取った。
 透明色の強烈な魔力を放つ剣だ。
 思わず顔を上げる男にそれは映る。
 「これは・・・」
 驚嘆を隠せぬ男は竜神の眼前にあるということすら忘れてそれに視線を送る。
 「ダイヤモンドナルシス・・・なぜこれが・・・。」
 かつて虚の御神アウナスが使用していた神族最強の聖剣であり赤の竜神よりの最高の信頼の証。
 「そなたを信頼しているといったであろう。・・・さあ手に取るが良い。」
 竜は前足で立ち上がり、天に目覚めの咆哮を浴びせると、
 「赤の御神(グランド・ヴォルケーノ)ドルノースよ。」
 男は言われるままにその聖剣を手に取った、思う以上の重量感が彼に伝わる。
 神族一の怪力と呼ばれた彼にも一見、脆そうなその剣は彼を圧倒しようとまでしていた。
 「下がれドルノースよ、だが謁見は自由だ。好きな時に訪れるが良い。」
 ドルノースは光に消え、竜は再び眠る。
 (戦争か・・・久しいな。)
 哀しみを浮かべた瞳はいつしか闇に包まれた。

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24130Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):27章:信頼の聖剣gure-to masa 2002/12/30 21:28:35
記事番号24117へのコメント


> 眠る竜の眼前には1人の男がいた。
> だがそれに不快感は持たずに、地に伏したままただその事実だけを見ていた。
> 「ドルノースよ、よくぞ来た。・・・そなたに命を託そう。」
とうとう出てきましたね
> 竜の言葉を最後まで聞き留めた男はその重い口を開く。
> 「いかなる命であろうとも竜神さまのお言葉ならば・・・。」
> 跪いた男の赤い短髪が揺れている。
> だがその薄手の服装から覘く屈強な肉体は静止のまま、言葉を待つ時をただ胎動によってだけで刻む。
ほんとにこの人はマッチョなんです!!
> 「私はそなたを信頼している。アルティアよりもな・・・。」
そんなに信頼してたの?
> 呟きをもらし、
> 「冥王アプロスの滅びによって魔族との関係が悪化したのは知っておるな。」
> 男は無言で頷いた。
確かに…ヘタすると、大戦争になるな
> 竜は睨みつけると、眼光が男を強く照らす。
> 「アプロスを滅ぼした犯人を見つけ出して欲しい。手がかりはないが、よろしく頼むぞ。」
結構無理な命令だな!!
> 「大任お申し付け大変ご感謝いたします。」
いいのかよ!!それで!!
> 男はゆっくりと頭を低めた。
> 「その合間は特別権限を与えよう。・・・それとこれを渡しておく。」
> 虚空から輝きが生まれる。
何が出るか?
> それはやがて一本の剣の姿を取った。
> 透明色の強烈な魔力を放つ剣だ。
綺麗ですね…
> 思わず顔を上げる男にそれは映る。
> 「これは・・・」
> 驚嘆を隠せぬ男は竜神の眼前にあるということすら忘れてそれに視線を送る。
> 「ダイヤモンドナルシス・・・なぜこれが・・・。」
> かつて虚の御神アウナスが使用していた神族最強の聖剣であり赤の竜神よりの最高の信頼の証。
そんなものをくれるんですか!!
> 「そなたを信頼しているといったであろう。・・・さあ手に取るが良い。」
> 竜は前足で立ち上がり、天に目覚めの咆哮を浴びせると、
> 「赤の御神(グランド・ヴォルケーノ)ドルノースよ。」
> 男は言われるままにその聖剣を手に取った、思う以上の重量感が彼に伝わる。
> 神族一の怪力と呼ばれた彼にも一見、脆そうなその剣は彼を圧倒しようとまでしていた。
> 「下がれドルノースよ、だが謁見は自由だ。好きな時に訪れるが良い。」
結構良い条件ですが…難しそうだな
> ドルノースは光に消え、竜は再び眠る。
> (戦争か・・・久しいな。)
> 哀しみを浮かべた瞳はいつしか闇に包まれた。
誰の言葉なんでしょうか?
>
追伸:ドルノースとシルバースについてです。
ドルノースとシルバースはケンカ仲間です(炎と金属だから)
結構戦うんですよ、この二人……
今日はこの辺で……では、さいなら!!
(ドルノース死ぬなよ!!)

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24131Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):27章:信頼の聖剣D・S・ハイドラント 2002/12/30 21:36:41
記事番号24130へのコメント


>
>> 眠る竜の眼前には1人の男がいた。
>> だがそれに不快感は持たずに、地に伏したままただその事実だけを見ていた。
>> 「ドルノースよ、よくぞ来た。・・・そなたに命を託そう。」
>とうとう出てきましたね
ようやくでました。

>> 竜の言葉を最後まで聞き留めた男はその重い口を開く。
>> 「いかなる命であろうとも竜神さまのお言葉ならば・・・。」
>> 跪いた男の赤い短髪が揺れている。
>> だがその薄手の服装から覘く屈強な肉体は静止のまま、言葉を待つ時をただ胎動によってだけで刻む。
>ほんとにこの人はマッチョなんです!!
>> 「私はそなたを信頼している。アルティアよりもな・・・。」
>そんなに信頼してたの?
はい。
同じ赤でもありますし信頼は出来るのでしょう
>> 呟きをもらし、
>> 「冥王アプロスの滅びによって魔族との関係が悪化したのは知っておるな。」
>> 男は無言で頷いた。
>確かに…ヘタすると、大戦争になるな
はい大戦争の危機にあります
>> 竜は睨みつけると、眼光が男を強く照らす。
>> 「アプロスを滅ぼした犯人を見つけ出して欲しい。手がかりはないが、よろしく頼むぞ。」
>結構無理な命令だな!!
はいかなり無謀です。
>> 「大任お申し付け大変ご感謝いたします。」
>いいのかよ!!それで!!
まあ断るわけにもいきませんし
>> 男はゆっくりと頭を低めた。
>> 「その合間は特別権限を与えよう。・・・それとこれを渡しておく。」
>> 虚空から輝きが生まれる。
>何が出るか?
>> それはやがて一本の剣の姿を取った。
>> 透明色の強烈な魔力を放つ剣だ。
>綺麗ですね…
>> 思わず顔を上げる男にそれは映る。
>> 「これは・・・」
>> 驚嘆を隠せぬ男は竜神の眼前にあるということすら忘れてそれに視線を送る。
>> 「ダイヤモンドナルシス・・・なぜこれが・・・。」
>> かつて虚の御神アウナスが使用していた神族最強の聖剣であり赤の竜神よりの最高の信頼の証。
>そんなものをくれるんですか!!
それだけ大任なのでしょう
>> 「そなたを信頼しているといったであろう。・・・さあ手に取るが良い。」
>> 竜は前足で立ち上がり、天に目覚めの咆哮を浴びせると、
>> 「赤の御神(グランド・ヴォルケーノ)ドルノースよ。」
>> 男は言われるままにその聖剣を手に取った、思う以上の重量感が彼に伝わる。
>> 神族一の怪力と呼ばれた彼にも一見、脆そうなその剣は彼を圧倒しようとまでしていた。
>> 「下がれドルノースよ、だが謁見は自由だ。好きな時に訪れるが良い。」
>結構良い条件ですが…難しそうだな
>> ドルノースは光に消え、竜は再び眠る。
>> (戦争か・・・久しいな。)
>> 哀しみを浮かべた瞳はいつしか闇に包まれた。
>誰の言葉なんでしょうか?
闇に包まれたは目を閉じたってことなので即寝た竜神の言葉になります
>>
>追伸:ドルノースとシルバースについてです。
>ドルノースとシルバースはケンカ仲間です(炎と金属だから)
そうなんですか
>結構戦うんですよ、この二人……
なるほど・・・早速ケンカさせてみましょうかね
>今日はこの辺で……では、さいなら!!
>(ドルノース死ぬなよ!!)
はい。
何とか生き残るよう努力させていただきます。

それではどうもありがとうございます

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24147ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒D・S・ハイドラント 2002/12/31 14:09:52
記事番号24117へのコメント

 (全く、とんだ大役を任されたな。)
 胸中では皮肉気に呟きつつ、ドルノースは自宅へと歩を進めた。
 転移には魔力を無駄に使うだけ、彼の住まう焔竜殿は、赤の竜神の御元、「常闇の天頂」に限りなく近い区域に位置している。

 巨大な掘に囲まれた、その血に濡れた如き、漆を帯びた宮殿。
 直線に伸びる石橋を――叩かずに――渡る。自らの足音がただそれだけ、広大なそこは大変、空疎である。
 途中で右脇に覘く、高い塔・・・彼の宮殿を越える高さを持つその細長い建造物は、彼のものではなく隣の敷地に置かれた金の御神(アース・ロード)シルバースのものである。この彼の宮殿にも離れの塔があるがそれも超越している。対抗のためだけにあるのかも知れない。
 さらに左脇には彼の住まいの雰囲気を無情に打ち砕く、機械的な巨塔、鋼の創造主を名乗る神々のはぐれ者が住む敷地である。
 彼は左右に対し強烈な怒りを持っていた。
 しかし、それを表に現すことは出来ずに、ただ耐えてきた。
 (だが、わしがこの任をこなせば主席神族間違いなしだな)
 そんなことを思いつつ、宮殿の正面に立ち並ぶ色取り取りの季節の樹木を眺めつつ、奥へと消えた。

 すでにドルノースは部屋に戻り、空白の紙面を広げつつ、筆を弄んでいた。
 (君という名の風に・・・僕は飛ばされてしますだけ・・・ううむ君という名の川に・・・ううむどっちが良いか?) 
 唸り声を発しつつ、紙面と格闘している。
 ただ白紙なのは変わらずに、時が少しずつ流れる。
 「親父、俺だよ。」
 突然、扉を打つ不快な音、ドルノースは即座に紙と筆を仕舞うと、即座に平然とした表情を戻し、寝台の方に倒れ込むと、指を鳴らして鍵を外す。

 かちゃ!
 開いた扉から人影が1つ。
 「親父また寝てたのかよ。」
 20少々の青年、質量感のある、整った赤の短髪に細長い顔立ち、薄い闇掛かった双眸に、鼻は少々高いが、肌は弱々しき白が織り交ぜられている。唇の色素はやや薄い。
 青の布服に下も同じような材質で山吹色、革靴を履いている。
 全体的な体格は親父と呼ぶドルノースとは対照的で、好青年には思えるかも知れないが、けして強靭な肉体とは言えない。むしろ貧弱さが全身に漂っているほどだ。
 「まあな。」
 とはいえ布団の1つも身に着けていない、だがそれには特に気にしないようであった。
 「なあヴォルケン。」

 ヴォルケンという名のその青年はドルノースに実の息子である。ドルノースによって創造されたものだ。
 元々、自分に似た体格の男を創るつもりであったし、創造当時は今よりもずっと良い肉体をしていたのだが、いつしかそれが衰えてしまった。今や虚弱体質とまで言われるほどア。
医学の心得を持つ、蒼の御神(シー・スレイヤー)フィーンの診断によれば、父であるドルノースへの強い劣等感による精神病だと、いうらしい。
当時を軽く振り返った後にドルノースは頭を振った。それなりに時は流れていたようだ。

 「お前結構顔広いらしいな。」
 優しげな声を見せる。その肉体の強さがすべて温もりとなって伝わる。
 「まあそれなりにはね。」
 自慢げに放つ。流れるような声、美しくはあるかも知れない。
 「竜神様より大仕事を任された。わしの兵力だけでは確実は言えん。」
 「つまり傭兵が欲しいんだね。」
 少々笑みを浮かべつつのヴォルケン。
 「ああ、100人ほどな。」
 、と視線を何気なく動かす。
 ドルノース自体は顔が広いわけではないが、神々でも有数の実力者なため、広告などを撒けばかなりの数が望めるようであるが、理由があってそれは出来ない。
 (シルバースなどに知られたらどうなるか分からんし、な。)
 そんなことを思いつつ息子の返答を待った。
 「良いよ、強いのいっぱい知ってる女の子とかいるし簡単だよ。」
 軽やかに首を下ろす。
 「頼んだぞ・・・」
 ヴォルケンは瞳で合図しつつ部屋で掛け、
 「あっその代わりあれもらうよ。」
 その視線の先には、ドルノースが過去に赤の竜神より頂いた魔造酒「天楽極悦」という名の最上級のものである。

 1本200億エーデル――神々の世界での貨幣の単位――にもなる。日本円にして1億円ほどだ。
 「それはわしの大切な・・・」
 「じゃあ良いんだね?」
 思考が回転を始める。
 これを渡すくらいならば・・・。
 だが・・・。
 息子はその様を楽しげに見ている。
 葛藤の後に・・・。
 「分かったお前はわしの可愛い息子だ、良いだろう。」
 「じゃあ約束だよ。」
 ヴォルケンはそして去った。
 「天楽極悦」の行方やいかに・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ありゃりゃ、また主役(冥王様です)が出ていない。

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24149Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒gure-to masa 2002/12/31 16:06:20
記事番号24147へのコメント


> (全く、とんだ大役を任されたな。)
まったくそうですね……
> 胸中では皮肉気に呟きつつ、ドルノースは自宅へと歩を進めた。
> 転移には魔力を無駄に使うだけ、彼の住まう焔竜殿は、赤の竜神の御元、「常闇の天頂」に限りなく近い区域に位置している。
さすがに神族最強の体力派!!結構いい所に住んでますね
>
> 巨大な掘に囲まれた、その血に濡れた如き、漆を帯びた宮殿。
> 直線に伸びる石橋を――叩かずに――渡る。自らの足音がただそれだけ、広大なそこは大変、空疎である。
寡黙な神なんです!!
> 途中で右脇に覘く、高い塔・・・彼の宮殿を越える高さを持つその細長い建造物は、彼のものではなく隣の敷地に置かれた金の御神(アース・ロード)シルバースのものである。この彼の宮殿にも離れの塔があるがそれも超越している。対抗のためだけにあるのかも知れない。
> さらに左脇には彼の住まいの雰囲気を無情に打ち砕く、機械的な巨塔、鋼の創造主を名乗る神々のはぐれ者が住む敷地である。
鋼の創造主?誰っすか?
> 彼は左右に対し強烈な怒りを持っていた。
せっかくも雰囲気ぶち壊してる!!
> しかし、それを表に現すことは出来ずに、ただ耐えてきた。
> (だが、わしがこの任をこなせば主席神族間違いなしだな)
そしてら、彼らから離れますね
> そんなことを思いつつ、宮殿の正面に立ち並ぶ色取り取りの季節の樹木を眺めつつ、奥へと消えた。
どんな木があるんでよう?

> すでにドルノースは部屋に戻り、空白の紙面を広げつつ、筆を弄んでいた。
> (君という名の風に・・・僕は飛ばされてしますだけ・・・ううむ君という名の川に・・・ううむどっちが良いか?) 
> 唸り声を発しつつ、紙面と格闘している。
詩人ですね・・・
> ただ白紙なのは変わらずに、時が少しずつ流れる。
才能は無いかもしれませんね・・・・・・
> 「親父、俺だよ。」
> 突然、扉を打つ不快な音、ドルノースは即座に紙と筆を仕舞うと、即座に平然とした表情を戻し、寝台の方に倒れ込むと、指を鳴らして鍵を外す。
人に見られるのが、恥ずかしいのでしょうか……
>
> かちゃ!
> 開いた扉から人影が1つ。
> 「親父また寝てたのかよ。」
> 20少々の青年、質量感のある、整った赤の短髪に細長い顔立ち、薄い闇掛かった双眸に、鼻は少々高いが、肌は弱々しき白が織り交ぜられている。唇の色素はやや薄い。
> 青の布服に下も同じような材質で山吹色、革靴を履いている。
> 全体的な体格は親父と呼ぶドルノースとは対照的で、好青年には思えるかも知れないが、けして強靭な肉体とは言えない。むしろ貧弱さが全身に漂っているほどだ。
> 「まあな。」
> とはいえ布団の1つも身に着けていない、だがそれには特に気にしないようであった。
> 「なあヴォルケン。」
>
> ヴォルケンという名のその青年はドルノースに実の息子である。ドルノースによって創造されたものだ。
子供いたのか!?
> 元々、自分に似た体格の男を創るつもりであったし、創造当時は今よりもずっと良い肉体をしていたのだが、いつしかそれが衰えてしまった。今や虚弱体質とまで言われるほどア。
>医学の心得を持つ、蒼の御神(シー・スレイヤー)フィーンの診断によれば、父であるドルノースへの強い劣等感による精神病だと、いうらしい。
父さん、強すぎますからね……
>当時を軽く振り返った後にドルノースは頭を振った。それなりに時は流れていたようだ。
>
> 「お前結構顔広いらしいな。」
> 優しげな声を見せる。その肉体の強さがすべて温もりとなって伝わる。
優しいお父さんなんですね
> 「まあそれなりにはね。」
> 自慢げに放つ。流れるような声、美しくはあるかも知れない。
> 「竜神様より大仕事を任された。わしの兵力だけでは確実は言えん。」
どれくらいの兵力なんでしょうか?bQだから、結構多いのでしょうか?
> 「つまり傭兵が欲しいんだね。」
> 少々笑みを浮かべつつのヴォルケン。
> 「ああ、100人ほどな。」
多いですね!!どんな事するんでしょうか?
> 、と視線を何気なく動かす。
> ドルノース自体は顔が広いわけではないが、神々でも有数の実力者なため、広告などを撒けばかなりの数が望めるようであるが、理由があってそれは出来ない。
> (シルバースなどに知られたらどうなるか分からんし、な。)
ケンカ仲間ですから……この2人が喧嘩したら、どんな被害が出るのでしょう?
> そんなことを思いつつ息子の返答を待った。
> 「良いよ、強いのいっぱい知ってる女の子とかいるし簡単だよ。」
プレイボーイですか、息子は……
> 軽やかに首を下ろす。
> 「頼んだぞ・・・」
> ヴォルケンは瞳で合図しつつ部屋で掛け、
> 「あっその代わりあれもらうよ。」
> その視線の先には、ドルノースが過去に赤の竜神より頂いた魔造酒「天楽極悦」という名の最上級のものである。
魔造酒!?どんな製法で作ったのでしょうか?
>
> 1本200億エーデル――神々の世界での貨幣の単位――にもなる。日本円にして1億円ほどだ。
い…1億!?よくそんな物くれましたね…
> 「それはわしの大切な・・・」
> 「じゃあ良いんだね?」
> 思考が回転を始める。
> これを渡すくらいならば・・・。
確かに、家宝みたい物ですしね。
> だが・・・。
> 息子はその様を楽しげに見ている。
> 葛藤の後に・・・。
> 「分かったお前はわしの可愛い息子だ、良いだろう。」
> 「じゃあ約束だよ。」
> ヴォルケンはそして去った。
> 「天楽極悦」の行方やいかに・・・
売って、傭兵雇う金にするのかな?1人あたま100万で…安い!!
>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>ありゃりゃ、また主役(冥王様です)が出ていない。

後は、シルバースが出てくるのを待つばかり!!
どんな登場をするのでしょうか?
「天楽極悦」の行方はどこに!?
では、さいなら

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24150Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒D・S・ハイドラント 2002/12/31 16:32:23
記事番号24149へのコメント


>
>> (全く、とんだ大役を任されたな。)
>まったくそうですね……
簡単に出来ることじゃないですから・・・
>> 胸中では皮肉気に呟きつつ、ドルノースは自宅へと歩を進めた。
>> 転移には魔力を無駄に使うだけ、彼の住まう焔竜殿は、赤の竜神の御元、「常闇の天頂」に限りなく近い区域に位置している。
>さすがに神族最強の体力派!!結構いい所に住んでますね
まあ、神族でもトップクラスですからね
>>
>> 巨大な掘に囲まれた、その血に濡れた如き、漆を帯びた宮殿。
>> 直線に伸びる石橋を――叩かずに――渡る。自らの足音がただそれだけ、広大なそこは大変、空疎である。
>寡黙な神なんです!!
はい。了解です
>> 途中で右脇に覘く、高い塔・・・彼の宮殿を越える高さを持つその細長い建造物は、彼のものではなく隣の敷地に置かれた金の御神(アース・ロード)シルバースのものである。この彼の宮殿にも離れの塔があるがそれも超越している。対抗のためだけにあるのかも知れない。
>> さらに左脇には彼の住まいの雰囲気を無情に打ち砕く、機械的な巨塔、鋼の創造主を名乗る神々のはぐれ者が住む敷地である。
>鋼の創造主?誰っすか?
正式な赤の竜神配下ではない神で機械が好きだという設定以外は今のところありません
>> 彼は左右に対し強烈な怒りを持っていた。
>せっかくも雰囲気ぶち壊してる!!
特にこちらにはかなりむかついているでしょう
>> しかし、それを表に現すことは出来ずに、ただ耐えてきた。
>> (だが、わしがこの任をこなせば主席神族間違いなしだな)
>そしてら、彼らから離れますね
まあそうですね。
>> そんなことを思いつつ、宮殿の正面に立ち並ぶ色取り取りの季節の樹木を眺めつつ、奥へと消えた。
>どんな木があるんでよう?
桜とか・・・?
>
>> すでにドルノースは部屋に戻り、空白の紙面を広げつつ、筆を弄んでいた。
>> (君という名の風に・・・僕は飛ばされてしますだけ・・・ううむ君という名の川に・・・ううむどっちが良いか?) 
>> 唸り声を発しつつ、紙面と格闘している。
>詩人ですね・・・
作詩が趣味らしいので
>> ただ白紙なのは変わらずに、時が少しずつ流れる。
>才能は無いかもしれませんね・・・・・・
かも知れません
>> 「親父、俺だよ。」
>> 突然、扉を打つ不快な音、ドルノースは即座に紙と筆を仕舞うと、即座に平然とした表情を戻し、寝台の方に倒れ込むと、指を鳴らして鍵を外す。
>人に見られるのが、恥ずかしいのでしょうか……
息子にそんな趣味があると思われたくないのでしょう
>>
>> かちゃ!
>> 開いた扉から人影が1つ。
>> 「親父また寝てたのかよ。」
>> 20少々の青年、質量感のある、整った赤の短髪に細長い顔立ち、薄い闇掛かった双眸に、鼻は少々高いが、肌は弱々しき白が織り交ぜられている。唇の色素はやや薄い。
>> 青の布服に下も同じような材質で山吹色、革靴を履いている。
>> 全体的な体格は親父と呼ぶドルノースとは対照的で、好青年には思えるかも知れないが、けして強靭な肉体とは言えない。むしろ貧弱さが全身に漂っているほどだ。
>> 「まあな。」
>> とはいえ布団の1つも身に着けていない、だがそれには特に気にしないようであった。
>> 「なあヴォルケン。」
>>
>> ヴォルケンという名のその青年はドルノースに実の息子である。ドルノースによって創造されたものだ。
>子供いたのか!?
いました
>> 元々、自分に似た体格の男を創るつもりであったし、創造当時は今よりもずっと良い肉体をしていたのだが、いつしかそれが衰えてしまった。今や虚弱体質とまで言われるほどア。
>>医学の心得を持つ、蒼の御神(シー・スレイヤー)フィーンの診断によれば、父であるドルノースへの強い劣等感による精神病だと、いうらしい。
>父さん、強すぎますからね……
そうですね。
>>当時を軽く振り返った後にドルノースは頭を振った。それなりに時は流れていたようだ。
>>
>> 「お前結構顔広いらしいな。」
>> 優しげな声を見せる。その肉体の強さがすべて温もりとなって伝わる。
>優しいお父さんなんですね
優しいです息子には
>> 「まあそれなりにはね。」
>> 自慢げに放つ。流れるような声、美しくはあるかも知れない。
>> 「竜神様より大仕事を任された。わしの兵力だけでは確実は言えん。」
>どれくらいの兵力なんでしょうか?bQだから、結構多いのでしょうか?
多いです
>> 「つまり傭兵が欲しいんだね。」
>> 少々笑みを浮かべつつのヴォルケン。
>> 「ああ、100人ほどな。」
>多いですね!!どんな事するんでしょうか?
いろいろ探索とかするのに使うのでしょう
>> 、と視線を何気なく動かす。
>> ドルノース自体は顔が広いわけではないが、神々でも有数の実力者なため、広告などを撒けばかなりの数が望めるようであるが、理由があってそれは出来ない。
>> (シルバースなどに知られたらどうなるか分からんし、な。)
>ケンカ仲間ですから……この2人が喧嘩したら、どんな被害が出るのでしょう?
ううむ想像出来ない被害になるかと
>> そんなことを思いつつ息子の返答を待った。
>> 「良いよ、強いのいっぱい知ってる女の子とかいるし簡単だよ。」
>プレイボーイですか、息子は……
そのようです
>> 軽やかに首を下ろす。
>> 「頼んだぞ・・・」
>> ヴォルケンは瞳で合図しつつ部屋で掛け、
>> 「あっその代わりあれもらうよ。」
>> その視線の先には、ドルノースが過去に赤の竜神より頂いた魔造酒「天楽極悦」という名の最上級のものである。
>魔造酒!?どんな製法で作ったのでしょうか?
特別な魔法を使ったものでかなり高いかと
>>
>> 1本200億エーデル――神々の世界での貨幣の単位――にもなる。日本円にして1億円ほどだ。
>い…1億!?よくそんな物くれましたね…
それだけの活躍をしたのでしょう
>> 「それはわしの大切な・・・」
>> 「じゃあ良いんだね?」
>> 思考が回転を始める。
>> これを渡すくらいならば・・・。
>確かに、家宝みたい物ですしね。
はい。
飲まずに取っておいてます
>> だが・・・。
>> 息子はその様を楽しげに見ている。
>> 葛藤の後に・・・。
>> 「分かったお前はわしの可愛い息子だ、良いだろう。」
>> 「じゃあ約束だよ。」
>> ヴォルケンはそして去った。
>> 「天楽極悦」の行方やいかに・・・
>売って、傭兵雇う金にするのかな?1人あたま100万で…安い!!
多分飲むのでしょう。
実はアル中とかいう可能性も・・・
>>
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>ありゃりゃ、また主役(冥王様です)が出ていない。
>
>後は、シルバースが出てくるのを待つばかり!!
ケンカ仲間ですからもうじきでしょう
>どんな登場をするのでしょうか?
ケンカ・・・かも
>「天楽極悦」の行方はどこに!?
どうなるのでしょう
>では、さいならはい。
どうもありがとうございます

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24182Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒エモーション E-mail 2003/1/1 23:40:29
記事番号24147へのコメント

こんばんは。

前回、なかなか清楚だけどどこか艶っぽいフィーンに喜んでましたが、
(髪や瞳の色くらい設定すれば良かったかなと、あとで思ったのですが
やらなくて正解でした)彼女、サイコドクターみたいなこともしているんですね。
神様サイドの医学方面担当でしょうか。
おおまかな設定だけのキャラでしたので、どうなるのか楽しみです。

ドルノースとヴォルケンの父子……このままだと何だかどんどん子どもが
駄目になりそうな気が……。
可愛いのは分かるけど、甘やかしにしかなってないように見えました。

それにしてもスィーフィードからの賜り物を……(滝汗)
しかも凄い高い……。

ちょっと、ヴォルケン君の今後が気になります。

では、続きを楽しみにしつつこの辺で失礼します。

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24199Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒D・S・ハイドラント 2003/1/2 20:30:03
記事番号24182へのコメント


>こんばんは。
こんばんは
>
>前回、なかなか清楚だけどどこか艶っぽいフィーンに喜んでましたが、
ちょっとだけですが出ましたね
>(髪や瞳の色くらい設定すれば良かったかなと、あとで思ったのですが
>やらなくて正解でした)彼女、サイコドクターみたいなこともしているんですね。
>神様サイドの医学方面担当でしょうか。
まあ属性として水ですから(それで良いのか)
>おおまかな設定だけのキャラでしたので、どうなるのか楽しみです。
がんばらせていただきます
>
>ドルノースとヴォルケンの父子……このままだと何だかどんどん子どもが
>駄目になりそうな気が……。
そうですね
>可愛いのは分かるけど、甘やかしにしかなってないように見えました。
何とかがんばって欲しいです
>
>それにしてもスィーフィードからの賜り物を……(滝汗)
>しかも凄い高い……。
高いです。
よほどの武勲を上げたのでしょう
>
>ちょっと、ヴォルケン君の今後が気になります。
はい。
>
>では、続きを楽しみにしつつこの辺で失礼します。
この話一番危機です。
うまく書けますかなあ

それではどうもありがとうございます

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24200Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒gure-to masa 2003/1/2 20:38:24
記事番号24199へのコメント

>>では、続きを楽しみにしつつこの辺で失礼します。
>この話一番危機です。
>うまく書けますかなあ
どういう意味なんですか?
>
>それではどうもありがとうございます

こんばんは!!
塾も始まり、実力テストまで後もう少し!!
早く、続きが読みたいです!!
では、さいなら!!

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24207Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):28章:至高の名酒D・S・ハイドラント 2003/1/2 22:01:07
記事番号24200へのコメント


>>>では、続きを楽しみにしつつこの辺で失礼します。
>>この話一番危機です。
>>うまく書けますかなあ
>どういう意味なんですか?
結構たくさんのキャラの視点から出来てますし、それをうまく整理して、繋げていかないといけないので・・・。
>>
>>それではどうもありがとうございます
>
>こんばんは!!
>塾も始まり、実力テストまで後もう少し!!
おおがんばってください
>早く、続きが読みたいです!!
私も早く書きたいのですが親父が占領するためなかなか時間がなくて・・・。
>では、さいなら!!
では、わざわざありがとうございます。