◆−血の後継者 第25話 〜助けますか?〜−羅琴みつき (2002/12/7 19:02:35) No.23645
 ┣りなぁぁあぁぁぁああ!!!!!!!(錯乱中)−リナ&キャナ (2002/12/8 18:45:01) No.23662
 ┃┗ヤバメヤバメに爆進中(まて)−羅琴みつき (2002/12/9 22:38:34) No.23684
 ┗Re:血の後継者 第25話 〜助けますか?〜−D・S・ハイドラント (2002/12/15 22:33:51) No.23788


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23645血の後継者 第25話 〜助けますか?〜羅琴みつき E-mail 2002/12/7 19:02:35


こんばんはー。
テスト終わりましたーーー!!!羅琴、奇跡の生還です!!でも出来が最悪なので現在お花畑を横断中。湖まであと3里。

さてこれまでのだらだらとしたお話は全部著者別ツリーに入ってます。そちらも読んで下さると嬉しいです。


ちょっとネタバレチックですが、最初の方に『髪の毛が口の中に侵入』するという文があるわけです。スレ世界の魔法とは切り離しているつもりですが、浮遊術と同じような作用です。そうすると風の結界が周りに出来て、髪の毛が口に入るということはないのでしょうか??ま、異世界設定だから気にすんなって言やそのとおりなんですけど(何)。







『血の後継者』
第25話
〜助けますか?〜


燃える塔。

―――――――チッ!

       スィーフィードは何してる!!

胸中で毒づく。





あたしたち3人は、もう目の前に迫った塔を睨んだ。
おのおの意味合いは違うけど。
「ちょっとL!!」
ビュウビュウと風を切る中、右隣のLに大声で呼び掛ける。
「何よ!!」
言い方が気にさわったのか―大声でないと聞こえないから仕方ないのよ―Lは不機嫌そうな返事。もしくはこれも同じでそう聞こえているだけなのか。
「あんたの力で、この火、どうにか出来ないの!?」
「出来ないこともないわ!!だけどー!これじゃ消しても意味ないでしょ!もう全焼よ!」
髪の毛が口の中に侵入するのを払いながら、Lは大声で繋がらない返事をする。
「誰が建物の心配してんのよ!!人でしょ!?中にいる人よ!!」
「リナさん!何言ってるんです!」
「ほぇ?」
あたしが今度は本当に怒鳴って言うと、左側のミリーナが製した。Lもこくこくと頷く。
「塔の中に人がいる可能性は低いと思いますよ!!
 向こうにはスィーフィードや上級天使がいるんです!もう逃げ出しているでしょう!!」
「あー…そっか」
塔に行くことしか考えていなかったあたしは、言われてなるほどーと一瞬止まるところだった。全速力で飛んでいるのが。
だいたいかなり時間がたっているだろうし、塔に取り残されているなんてことはないと思う。スィーフィードがいるんだから。それにもし取り残されていたとしても、煙でとっくに殺られている。
「―――じゃあ、!!外でもまだ近くにいるわよね!?」
「そうでしょー!?」
依然として乱れまくる髪と格闘しながら叫ぶL。
火をつけた悪魔がいるのだから―そしておそらく多数―、遠くへ避難したということはないだろう。上空には天使も悪魔も見あたらない。さっきの悪魔が言っていたように、どこかで演説でもしているのか。はたまた上空にいないのは煙から逃れるためか。
ふと下を見る。


ってか。


「いるし。」
「は!?」
「何て言ったんですか!?」
「あ、ごめんごめん!!」
思わず呟いた口の動きを見逃さず二人はつっこむ。
そして、飛ぶことを止め―慌てて2人も停止した―、下を指さす。
風圧もなく普通に話すことができる。
「あそこ!塔のすぐ前だわ。真下よ」
「あんなとこにねえ………」
白の塔の前には、小さな、ちょっとした林がある。その林の入り口付近に、いつも塔にいる天使の数とは比べ物にならないほど大勢の天使と悪魔が対峙していた。天使がやたらざわめいている中、端にいるアメリアだけがおろおろと挙動不審なのが上からでもよくわかった。
「降りましょう」
最初に言ったミリーナに始まって、あたしたちは天使と悪魔のちょうど真ん中に降り立った。
「リナさん!!」
アメリアだけが反応する。悪魔はあたしたちが加勢しに来たと決めて、何も言ってこない。
「アメリア!どうしたの!?何があったの!?何でこうなったの!?」
あたしは駆け寄って―地方から来た悪魔が変な顔をする―、彼女の肩をがくがく揺すって、問い詰める。
「ちょ…ちょっと待ってください!!
 それより!!リナさんこそどうしちゃったんですか!!その体!!!」
「あたしは死んだ。以上。」
「なっ!!ど…なん…どうしてですか!!?」
「それパス。」
「なっ!!」
今はあの長ったらしい経緯を話している場合じゃない。
「あたしは何があったかって聞いてんのよっ!」
「……!!……………………ッ」
アメリアは腑に落ちないという不満を顔に表したが、しぶしぶ切り出す。
「……もう聞いていると思います。ここに来たということは。
 遺跡が……例の遺跡が、地方にもあったんです」
「なんですって!?」
地方にって……。
「何のことですか?」
話を聞いていたミリーナがあたしに聞くが、
「ごめん、ミリーナ。後で話すからっ」
天使の方の男―たしかゼルディスとかいってたような気がするが、距離をとって彼はあたしを不審そうに見る。けれど声はかけてこない。
無理もない。全身蒼白く透き通って浮いてるような奴、不審極まりない。
アメリアは、いいですか?と控えめに断ってから話を続けた。
「平民の遺産も、ここと似たようなものがあったそうです。そして、地方の方も、過去のことをしりました。当然悪魔の方達は怒り、騙されていたんだと、地方で天使と争い、結果皆さん白の塔にやって来たわけです」
なるほどこの大量の天使と悪魔は地方から逃げて来たのと追っかけて来たのか。
「で?今は何だって静かににらみ合ってるわけ?」
今度はこの場にいる全員に向けて、大きな声で問いかける。
それに女性の悪魔が答える。
「私たちだって一方的なヒステリーで戦争を始めたいわけじゃないのよ。事情を話したら戦意なくなったみたいだし。―そういうとこ偽善ぽくてむかつくんだけど、自分に罪悪感感じてめそめそしてたら引くとでも思ってない?」
腕を組み、仁王立ちして。放火までしといて結構な話である。
そこに別な悪魔が、
「それよりあなた方は黒の塔の方のハズ。何故そんな風に、まるで天使の味方みたいな行動をとるんです?」
天使側の所に立っているあたしたち3人に言う。
「誤解しないでよ。あたしは天使なんか助ける気ないわ。ここの幽霊にはあるみたいだけど、」
Lには天使を攻撃するつもりがあるのか分からないが、キッパリと発言した。
あたしの姿を見て、ひそひそと話をしていた天使と悪魔達は、はっきりLの口から『幽霊』と言われて、ひそひそも大きくなり、その場はざわめいた。
「ねぇ……リナさん…、本当に、どうしちゃったんですか…?」
アメリアはあたしに手を伸ばし―その手はあたしの体を突き抜けた―、弱々しく呟いた。
「長くなんのよ」
あたしはそれだけ言って逃げた。
「聞いて!!」
あたしは両手を上げてみんなを注目させると、叫んだ。
「あたしは平和主義じゃないし、天使の味方をするつもりもないわ!ないけど!、天使があたしたちを迫害したのはずっと昔のことでしょう!?関係ないでしょう、この人達!!自分達だって生まれつき自分は悪いって思ってて、いろいろ悪いこともしたんでしょ!?今更平民に教えなくてもいいじゃない!!」

「ならお前は、ずっと嫌われたまま生きろというのか!?」
「天使が同じ立場でも絶対同じことやってたって!!」
「死んでいるからそんなことが言えるんだ!!」
「好きで悪者になっていたんじゃない!周りがそうさせたんだ!」

天使達は黙り、悪魔達は口々にわめきだした。
遺産を発見するまでは、何も思っていなかったというのに。

「それにもう無駄だ!!」
騒がしい中、中年の悪魔が、一際大きな声で、まるで天使に言い聞かせるように言った。
「今頃街は非道い騒ぎになっているハズ。一番怒っているのは、板挟みになっていた平民だ」
周りが少し静かになった。
「何の力も持たない平民だ。騙されて事実とは違うことを教えられていたんだ、自分の情けなさよりも、怒りが勝つ。天使の信用はがた落ち、もはや神の使いは名乗れない」
一旦言葉を切って、
「もう二度と、魔王がいたころのような関係には、戻れない」


魔王がいたころ?

ああ、そっか。


「戻れなくもないわよ。もしかしたらね」
「え?」
あたしはアメリアに、
「教えてあげましょうか。あたしが何で死んだか」
その目は特に、笑っていなかったと思う。







あとがき
………………つ、ついに書き終わりました!!
一話書くのに何日かかってんだ自分!!…………えらいスランプです、今…。
まえがきでテスト終わったって言ってますけど、ダメです。違います。テスト終わってかなりたってます。訂正しなきゃです。お花畑もとっくに横断しおわりました。ヤヴァイvv
誰か助けてー……

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23662りなぁぁあぁぁぁああ!!!!!!!(錯乱中)リナ&キャナ E-mail 2002/12/8 18:45:01
記事番号23645へのコメント

>こんばんはー。
こんばんはです〜〜〜


>テスト終わりましたーーー!!!羅琴、奇跡の生還です!!でも出来が最悪なので現在お花畑を横断中。湖まであと3里。
あたしも横断中。
しくしく・・・化学も数学も大好きなのに嫌いだ〜〜!!!


>ふと下を見る。
>
>
>ってか。
>
>
>「いるし。」
はいぃ・・・?
ほんとにいたんですかい・・・


>「ちょ…ちょっと待ってください!!
> それより!!リナさんこそどうしちゃったんですか!!その体!!!」
>「あたしは死んだ。以上。」
>「なっ!!ど…なん…どうしてですか!!?」
>「それパス。」
簡潔すぎ!!
でも・・・確かに話してる暇はないわな・・・


>「私たちだって一方的なヒステリーで戦争を始めたいわけじゃないのよ。事情を話したら戦意なくなったみたいだし。―そういうとこ偽善ぽくてむかつくんだけど、自分に罪悪感感じてめそめそしてたら引くとでも思ってない?」
>腕を組み、仁王立ちして。放火までしといて結構な話である。
でも・・・悪魔の人の気持ちも分かる・・・
もちろん、悪いことだとは思いますが・・・


>「ならお前は、ずっと嫌われたまま生きろというのか!?」
>「天使が同じ立場でも絶対同じことやってたって!!」
>「死んでいるからそんなことが言えるんだ!!」
>「好きで悪者になっていたんじゃない!周りがそうさせたんだ!」
あたし・・・ずっといじめられてますから・・・
結構重いです。
でも・・・
中1の時、あたしをいじめていた人がいじめられた時、あたしは味方についた、ってことはありました。
でも・・・そんな感情を、たくさんたくさんいる『悪魔』みんなに・・・と言うのは・・・無理ですよね・・・


>「もう二度と、魔王がいたころのような関係には、戻れない」
>
>
>魔王がいたころ?
>
>ああ、そっか。
・・・え?
ま・・・まさか・・・ね。



>「戻れなくもないわよ。もしかしたらね」
>「え?」
>あたしはアメリアに、
>「教えてあげましょうか。あたしが何で死んだか」
>その目は特に、笑っていなかったと思う。
ちょ・・・
ちょっと待った!!!!!
リナ、ちょっと、ちょっとね。
いくらなんでも・・・なんでも・・・ね。
考え直そうよ。ね?ね?




リナァァァァァァ!!!!!!!!
悲しすぎです、悲しすぎです!!
だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!(タイトルに続いて、再び錯乱中)

錯乱し続けてますので、短いですがこれにて失礼いたします(苦笑)

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23684ヤバメヤバメに爆進中(まて)羅琴みつき E-mail 2002/12/9 22:38:34
記事番号23662へのコメント


>>こんばんはー。
>こんばんはです〜〜〜
こむばむはーーー。
いつもレスどうもですっ。ホント嬉しい…(ほろり)☆

>>テスト終わりましたーーー!!!羅琴、奇跡の生還です!!でも出来が最悪なので現在お花畑を横断中。湖まであと3里。
>あたしも横断中。
>しくしく・・・化学も数学も大好きなのに嫌いだ〜〜!!!
大嫌いで大嫌いだーーーー!!!←最悪


>>ふと下を見る。
>>
>>
>>ってか。
>>
>>
>>「いるし。」
>はいぃ・・・?
>ほんとにいたんですかい・・・
いたんですなあ!!(無意味に胸はり)あっさりと。

>>「ちょ…ちょっと待ってください!!
>> それより!!リナさんこそどうしちゃったんですか!!その体!!!」
>>「あたしは死んだ。以上。」
>>「なっ!!ど…なん…どうしてですか!!?」
>>「それパス。」
>簡潔すぎ!!
>でも・・・確かに話してる暇はないわな・・・
アメさん軽視されてるっぽくて私としては腑に落ちないですなあ(なら書くな)。
>
>>「私たちだって一方的なヒステリーで戦争を始めたいわけじゃないのよ。事情を話したら戦意なくなったみたいだし。―そういうとこ偽善ぽくてむかつくんだけど、自分に罪悪感感じてめそめそしてたら引くとでも思ってない?」
>>腕を組み、仁王立ちして。放火までしといて結構な話である。
>でも・・・悪魔の人の気持ちも分かる・・・
>もちろん、悪いことだとは思いますが・・・
うむ。私は正直、ずばり言っちゃうと、思いました。『罪悪感感じてめそめそしてたら引く』と思ってないか?と。そもそも自分達がやったことではないのだから。正々堂々反論するならどこからも非難はないと思うのに。(これもやっぱり、なら書くな)

>>「ならお前は、ずっと嫌われたまま生きろというのか!?」
>>「天使が同じ立場でも絶対同じことやってたって!!」
>>「死んでいるからそんなことが言えるんだ!!」
>>「好きで悪者になっていたんじゃない!周りがそうさせたんだ!」
>あたし・・・ずっといじめられてますから・・・
>結構重いです。
>でも・・・
>中1の時、あたしをいじめていた人がいじめられた時、あたしは味方についた、ってことはありました。
>でも・・・そんな感情を、たくさんたくさんいる『悪魔』みんなに・・・と言うのは・・・無理ですよね・・・
そうでしたか…。
でも今、すごいなぁって思いました。あたしだったらそういう時、ここぞとばかりに仕返しするんじゃないかと思います。痛みがわかるって分、味方できるのかもしれないですけど。でもやっぱり考えちゃいます…。

>>「もう二度と、魔王がいたころのような関係には、戻れない」
>>
>>
>>魔王がいたころ?
>>
>>ああ、そっか。
>・・・え?
>ま・・・まさか・・・ね。
まさか?………………………………………………………………………かも?


>>「戻れなくもないわよ。もしかしたらね」
>>「え?」
>>あたしはアメリアに、
>>「教えてあげましょうか。あたしが何で死んだか」
>>その目は特に、笑っていなかったと思う。
>ちょ・・・
>ちょっと待った!!!!!
>リナ、ちょっと、ちょっとね。
>いくらなんでも・・・なんでも・・・ね。
>考え直そうよ。ね?ね?
うああああリナー、どうする気なんだーー。そして作者、どうしたい!?いや特に見えてないさ!!
でもいくらなんでもな結末はあんまりやりたくないので、オーバーなストックがあといくつか。どれにしようかなー…やっぱヤヴァイのかなあ…。


>リナァァァァァァ!!!!!!!!
>悲しすぎです、悲しすぎです!!
>だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!(タイトルに続いて、再び錯乱中)
どーーーーーーーーーしよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
悲しい!!!やっぱ悲しいよね!!?リナばっかり、やたら不幸だよね!?
悲しいのやだよねーーーーーーーーーーー??????(同じく)

>錯乱し続けてますので、短いですがこれにて失礼いたします(苦笑)
作者も続行不可能と見なし、強制終了させていただきます。であ。

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23788Re:血の後継者 第25話 〜助けますか?〜D・S・ハイドラント 2002/12/15 22:33:51
記事番号23645へのコメント

読み逃げたくらんでました。すみません。

>「塔の中に人がいる可能性は低いと思いますよ!!
> 向こうにはスィーフィードや上級天使がいるんです!もう逃げ出しているでしょう!!」
まあ焼け死ぬ雑魚天使もいるかも知れませんが・・・。

>火をつけた悪魔がいるのだから―そしておそらく多数―、遠くへ避難したということはないだろう。上空には天使も悪魔も見あたらない。さっきの悪魔が言っていたように、どこかで演説でもしているのか。はたまた上空にいないのは煙から逃れるためか。
演説ですか・・・。
悪魔って呼び方もなくなるのかな

>「……もう聞いていると思います。ここに来たということは。
> 遺跡が……例の遺跡が、地方にもあったんです」
あの遺跡ですね。

>「もう二度と、魔王がいたころのような関係には、戻れない」
>
>
>魔王がいたころ?
どんな関係だったのでしょう。
>
>ああ、そっか。
>
>
>「戻れなくもないわよ。もしかしたらね」
>「え?」
>あたしはアメリアに、
>「教えてあげましょうか。あたしが何で死んだか」
えっ何企んでいるんですか・・・。

それでは〜