◆−海王将軍苦悩の日々…その2−東琥珀 (2002/10/25 22:56:15) No.22950
 ┣Re:海王将軍苦悩の日々…その2−闇竜翔 (2002/10/25 23:21:36) No.22952
 ┃┗やほ。(ヲイ)−東琥珀 (2002/10/26 21:18:05) No.22965
 ┗海王将軍苦悩の日々…その3−東琥珀 (2002/10/26 21:19:13) No.22966
  ┣Re:海王将軍苦悩の日々…その3−闇竜翔 (2002/10/26 22:15:00) No.22968
  ┃┗にゅふふふふふふっ。−東琥珀 (2002/10/27 22:20:53) No.22986
  ┗Re:海王将軍苦悩の日々…その3−ドラマ・スライム (2002/10/30 15:29:23) No.23027
   ┗ふぅ。−東琥珀 (2002/11/5 13:50:36) No.23123


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22950海王将軍苦悩の日々…その2東琥珀 2002/10/25 22:56:15


………………………………………………………………………………
ぷつん。
「誰が…誰が………海王のイヌだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!???」
次の瞬間。
オルエンは、力一杯自分を罵った相手を殴り倒していた。
がらがらがらっ!!
派手な音を立て、後ろの酒瓶の棚に激突する者。
「私だけでなく!事もあろうに海王様の御名前を汚すとは何事だっ!
 海王様を愚弄した罪、万死に値する!」
びしっ、と愛用の槍を突きつける彼女。
「あぁあぁあぁあぁ………ホントに単純な子だこと」
オルエンの後ろで、頭を抱えているリノアン。
なりゆきは簡単。
オルエンとリノアンが酒場に行き、雑談に花を咲かせていた。
その時入ってきたヤツがいた。
入って、カウンターを見回し、二人の姿を認めると…………
「なんだ。
 海王のイヌも飲みに来るのか」
…………………………………………………………………………………………
オルエンは。
温厚なタイプである。
無意味な殺生を嫌い、話の通じない相手以外なら、なんとか平和的に話を進めようとする。
しかし。
普段温厚なヤツ程。
ブチ切れると、怖い。
それは世の常。
魔族であろうとも…例外でナシ。
ひくっ、とリノアンが顔を引き攣らせ…………………
慌ててオルエンの服の裾をつかもうとしたが………遅かった。
がらたぁっ!
椅子を蹴倒し立ち上がり、一足飛びで相手に駆け寄り、正拳一発。
そして…………冒頭のセリフ。
「おうおう、落ち着きんしゃい、オルちゃん」
後ろから、ぽんぽん、とオルエンの頭を叩きつつなだめるリノアン。
はっきり言って、喧嘩売ってるようにしか見えない。
「………りぃのぉあぁん………」
思った通り、険悪な眼差しで振り返る。
「いやだって。
 私もそう思うもん。
 アンタ。海王のイヌ。」
…………………………………………………………………………………………
「海王様を呼び捨てにするなぁぁぁぁっっ!!!!」
「あ。口が滑った。」
「一日に何回口滑らしとんじゃっ!!」














本日の被害。

酒場一軒。
完全崩壊。



合掌。







言い訳あんど言い逃れ。

どーしようもない小咄です。小咄。(汗)
以上。(逃走)



                      幕。

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22952Re:海王将軍苦悩の日々…その2闇竜翔 E-mail 2002/10/25 23:21:36
記事番号22950へのコメント


闇お:こんにちは、闇竜です。感想行かせていただきます

>………………………………………………………………………………
>ぷつん。

闇:はにゃ?

>「誰が…誰が………海王のイヌだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!???」

闇:はあ?

>次の瞬間。
>オルエンは、力一杯自分を罵った相手を殴り倒していた。
>がらがらがらっ!!
>派手な音を立て、後ろの酒瓶の棚に激突する者。

闇:こえっ

>「私だけでなく!事もあろうに海王様の御名前を汚すとは何事だっ!
> 海王様を愚弄した罪、万死に値する!」
>びしっ、と愛用の槍を突きつける彼女。

闇:あの〜、はっきり言っちゃなんですが・・・・めちゃくちゃ怖いっすよ

>「あぁあぁあぁあぁ………ホントに単純な子だこと」
>オルエンの後ろで、頭を抱えているリノアン。
>なりゆきは簡単。
>オルエンとリノアンが酒場に行き、雑談に花を咲かせていた。

闇:ふむふむ、魔族にも酒場があるんですね

>その時入ってきたヤツがいた。
>入って、カウンターを見回し、二人の姿を認めると…………
>「なんだ。
> 海王のイヌも飲みに来るのか」
>…………………………………………………………………………………………
>オルエンは。
>温厚なタイプである。

闇:ふむふむ

>無意味な殺生を嫌い、話の通じない相手以外なら、なんとか平和的に話を進めようとする。

闇:ホント〜に魔族ですかあんた等は!

>しかし。
>普段温厚なヤツ程。
>ブチ切れると、怖い。
>それは世の常。

闇:まあ、そうですね

>魔族であろうとも…例外でナシ。

闇:・・・・そうなんすか

>ひくっ、とリノアンが顔を引き攣らせ…………………
>慌ててオルエンの服の裾をつかもうとしたが………遅かった。

闇:ああああ、リノアンさん、頼みますって〜

>がらたぁっ!
>椅子を蹴倒し立ち上がり、一足飛びで相手に駆け寄り、正拳一発。
>そして…………冒頭のセリフ。

闇:まじ、こえっ。こいつだけは怒らさないようにしよう

>「おうおう、落ち着きんしゃい、オルちゃん」
>後ろから、ぽんぽん、とオルエンの頭を叩きつつなだめるリノアン。
>はっきり言って、喧嘩売ってるようにしか見えない。

闇:確かに・・・・

>「………りぃのぉあぁん………」
>思った通り、険悪な眼差しで振り返る。
>「いやだって。
> 私もそう思うもん。
> アンタ。海王のイヌ。」

闇:自分は?

>…………………………………………………………………………………………
>「海王様を呼び捨てにするなぁぁぁぁっっ!!!!」
>「あ。口が滑った。」
>「一日に何回口滑らしとんじゃっ!!」
>
>

闇:頑張ってください。それは運命と思って・・・・

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>本日の被害。
>
>酒場一軒。
>完全崩壊。
>

闇:ひゅ〜〜・・・・・南無

>
>
>合掌。
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>どーしようもない小咄です。小咄。(汗)
>以上。(逃走)
>

闇:おもしろいですよ。ほんとに苦悩ですね。それから11月にHP開くンですってね、いきたいと思いってます。できたら連絡してくださるとありがたいです。それでは、今回はこの辺で・・・・

>
>
>                      幕。

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22965やほ。(ヲイ)東琥珀 2002/10/26 21:18:05
記事番号22952へのコメント


>
>闇お:こんにちは、闇竜です。感想行かせていただきます
>
>>………………………………………………………………………………
>>ぷつん。
>
>闇:はにゃ?
何かが切れる音。
>
>>「誰が…誰が………海王のイヌだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!???」
>
>闇:はあ?
>
そのまんまの意味。
>>次の瞬間。
>>オルエンは、力一杯自分を罵った相手を殴り倒していた。
>>がらがらがらっ!!
>>派手な音を立て、後ろの酒瓶の棚に激突する者。
>
>闇:こえっ
>
痛い。
>>「私だけでなく!事もあろうに海王様の御名前を汚すとは何事だっ!
>> 海王様を愚弄した罪、万死に値する!」
>>びしっ、と愛用の槍を突きつける彼女。
>
>闇:あの〜、はっきり言っちゃなんですが・・・・めちゃくちゃ怖いっすよ
>
怖く書いたからv
>>「あぁあぁあぁあぁ………ホントに単純な子だこと」
>>オルエンの後ろで、頭を抱えているリノアン。
>>なりゆきは簡単。
>>オルエンとリノアンが酒場に行き、雑談に花を咲かせていた。
>
>闇:ふむふむ、魔族にも酒場があるんですね
>
あるんです。(キッパリ)
二丁目のラーメン屋もあります。(コラコラコラコラ)
>>その時入ってきたヤツがいた。
>>入って、カウンターを見回し、二人の姿を認めると…………
>>「なんだ。
>> 海王のイヌも飲みに来るのか」
>>…………………………………………………………………………………………
>>オルエンは。
>>温厚なタイプである。
>
>闇:ふむふむ
>
うみゅ。
>>無意味な殺生を嫌い、話の通じない相手以外なら、なんとか平和的に話を進めようとする。
>
>闇:ホント〜に魔族ですかあんた等は!
>
魔族です一応!
その中でもオルエンは特殊なのですが。
>>しかし。
>>普段温厚なヤツ程。
>>ブチ切れると、怖い。
>>それは世の常。
>
>闇:まあ、そうですね
>
そぉです。
>>魔族であろうとも…例外でナシ。
>
>闇:・・・・そうなんすか
>
そぉなんです。
>>ひくっ、とリノアンが顔を引き攣らせ…………………
>>慌ててオルエンの服の裾をつかもうとしたが………遅かった。
>
>闇:ああああ、リノアンさん、頼みますって〜
>
無理でした。
>>がらたぁっ!
>>椅子を蹴倒し立ち上がり、一足飛びで相手に駆け寄り、正拳一発。
>>そして…………冒頭のセリフ。
>
>闇:まじ、こえっ。こいつだけは怒らさないようにしよう
>
それが正解。
>>「おうおう、落ち着きんしゃい、オルちゃん」
>>後ろから、ぽんぽん、とオルエンの頭を叩きつつなだめるリノアン。
>>はっきり言って、喧嘩売ってるようにしか見えない。
>
>闇:確かに・・・・
>
世の中舐めてる小娘リノアン。
>>「………りぃのぉあぁん………」
>>思った通り、険悪な眼差しで振り返る。
>>「いやだって。
>> 私もそう思うもん。
>> アンタ。海王のイヌ。」
>
>闇:自分は?
>
リノアン、忠誠度無いから。
>>…………………………………………………………………………………………
>>「海王様を呼び捨てにするなぁぁぁぁっっ!!!!」
>>「あ。口が滑った。」
>>「一日に何回口滑らしとんじゃっ!!」
>>
>>
>
>闇:頑張ってください。それは運命と思って・・・・
>
ヤな運命ですね…………………………
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>本日の被害。
>>
>>酒場一軒。
>>完全崩壊。
>>
>
>闇:ひゅ〜〜・・・・・南無
>
阿弥陀仏。
>>
>>
>>合掌。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>どーしようもない小咄です。小咄。(汗)
>>以上。(逃走)
>>
>
>闇:おもしろいですよ。ほんとに苦悩ですね。それから11月にHP開くンですってね、いきたいと思いってます。できたら連絡してくださるとありがたいです。それでは、今回はこの辺で・・・・
>
>>
>>
>>                      幕。
>
い…一体何処からその情報を………
できたら連絡は………しますよ。当然ですが。
………っていうか、既に出来てます。
出来てるんですけど………
私の精神がちょっと最近不安定で、更新していく自信がないので
開設を先延ばしにしているんです。
開設するときは、私の精神が完全に治ったときです。

……………………………………………………………
治ったときは、よろしくお願いしますね。
闇竜さん。

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22966海王将軍苦悩の日々…その3東琥珀 2002/10/26 21:19:13
記事番号22950へのコメント

「…………薬…………ですか?」
試験管に入れられた、浅葱色の液体。
少なくとも、躰に良さそうな色ではない。
其れを見ながら………オルエンは、彼女の絶対の主に聞いた。
「そう!しかしただの薬ではありませんわっ!この海王ダルフィンの手製なのですからッ!」
「………お肌スベスベにでもなるのかしら?」
試験管をライトに翳しながら、少々ボケた事を呟くリノアン。
「魔族が肌荒れを無くしてもなぁ」
苦笑しつつツッコむオルエン。
事の起こりは数日前。
色々あって冥王城に行ったとき。
冥王が得意げに見せたのは、城の一端に作った大きなラボ。
趣味が高じて、そういうものを作ってみたのだと言う。
其れを見て。
海王も、そういうのが欲しくなったらしい。
早速、城の何区画かをツブし、ラボに作り替えてしまった。
そして毎日そこに籠もりっきりで何やらドンガン音を出し……
三ヶ月後、出来上がったのがその浅葱色の薬だった。
いい加減心配になり、ラボの扉の結界をブチ破る相談をしていた海王神官と海王将軍の前に、
海王はその薬を持って、『試しに飲んでくれ』と、現れた訳である。
「………何なんですか?効果は?」
「さぁ」
にこにこ笑いながらの海王の言葉に、流石の二人も硬直した。
「…………さぁ……………って……………海王様………………」
オルエンが顔を引き攣らせていたりする。
いくら愛する母兼上司が作ったものでも、ンな正体不明の液体なんぞ、飲めたもんでは無い。
「私の実験がうまくいっていたなら………
 色々とイイものが見えるはずですわ」
「……………色々と…………って?」
「綺麗なお花畑とか、優しい川のせせらぎとか――――――――……………」
『…………………………………………………………』
顔を見合わせる二人。
お互いの目が、『それ。逝ったら戻ってこれんだろ。絶対に。』と語っていた。
「………オル…………アタシ、ちょっとお腹の具合が悪いから…………アンタ飲めば?」
妹に、ぐいっ、と自分の試験管を押しつける彼女。
ひくっ、とオルエンの口元が引き攣った。
「………いやいや………姉を立てるのは妹の義務だからなぁ」
試験管を押し返す。
「?」
海王は、そんなやりとりをなおもにこにこ笑いつつ見ている。
「ふっふっふっふ。
 アンタ、普段から『海王様のお役に立つ事が私の全て――――――……』
 なぁぁぁぁんて言ってたわよねぇぇぇぇ???
 い――――――――じゃない。お役に立ちなさいよ。チャンスじゃない」
「んっんっんっん。
 い――――――――や。
 お前普段役に立って無い分、今役に立てばどうだ?
 素行悪いんだから、こぉいぅ事で役に立っておかないと、そろそろヤバいんじゃ無いのか?
 海王軍(ウチ)の粛清はキツいって、他軍でも有名らしいぞぉぉぉぉぉぉ?????」
ヤな譲り合いである。
二人が嫌がっているのが解ってきたのか、海王の元気が無くなってきた。
心なしか、髪飾りまで少しへこんでいるように見える。
「………………毒なんて入ってませんのに――――――――…」
寂しそうなこの一言が。
効いた。
「………………………………………………………」
オルエンが、ごくり、と口の中の唾を飲み込んだ。
……………………………海王様が哀しんでらっしゃる…………………………
……………………………私はそれを見過ごせない…………………………………
………………………………………………………………………………………………………
……………………………大丈夫。
……………………………海王様が、毒を私達に飲ませたり等するワケが無い……………………
……………………………そうですよね、海王様!
そして。
オルエンは、浅葱色の液体を一気に飲み干した。
くるり、と海王に背を向ける。
もし吐いたりでもすれば、見苦しいものを海王様に見せる事になるからだ。
「…………オル…………どぉ?」
「…………マヅい。」
「…………まづいって、そりゃそぉでしょぉよ……………」
「生半可なマズさじゃ無いんだよ。
 なんつーか…世界のマズさが競い合う様に地獄の交響曲を?
 あまずっぱしょっぱからにがくさい………」
『甘い』『酸っぱい』『塩辛い』『辛い』『苦い』『臭い』を全部混ぜた味らしい。
「……………想像したくないわねぇ………」
ちなみにこのやりとりは海王に聞こえない様に行われている。
オルエンの顔が、紅くなり、蒼くなり…………………………
紫になった。
「…………………………」
手を合わせていたりするリノアン。
「取り敢えず死なない様に頑張ってみたいと思う今日この頃」
早口で述べるオルエン。
言いたい事を早く言い終えて、口を閉じないと吐きそうなのである。
ていうか、精神生命体にここまでのダメージを与える薬って一体。
「ま…まぁ…頑張ってちょーだい………」
数分して。
「はうっ。」
ぱったり。
「きゃあああっ!!オルエンっ!?」
「どーしたのですかっ!?」
「と…取り敢えず…
 カリオン!リシェーリスっ!!」
「って!
 オルエン様っ!どーなさったんですかっ!
 リシェール、足の方持てっ!寝室に運べっ!!」
「解ったわよ………
 ったく、手の掛かるおかーさんですコト………」















オルエンは、半年の間眠り続けた。
起きた後に話を聞いて見た所、確かに夢の中で黄色い花畑を見たという。


結論。
超強力な睡眠薬である可能性が強い。



      ――――――――ダルフィンの実験日記より……………










言い訳あんど言い逃れ。



………今回、オルが死ヌ程不幸ですね(汗)
………ま、まぁ………頑張ってくれぃ。オルエン。(いや、既に故人なんだが)
それではこの辺で…………………………………………



                             幕。

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22968Re:海王将軍苦悩の日々…その3闇竜翔 E-mail 2002/10/26 22:15:00
記事番号22966へのコメント

闇:それでは、感想行きます

>「…………薬…………ですか?」
>試験管に入れられた、浅葱色の液体。
>少なくとも、躰に良さそうな色ではない。

闇:確かに・・・・

>其れを見ながら………オルエンは、彼女の絶対の主に聞いた。
>「そう!しかしただの薬ではありませんわっ!この海王ダルフィンの手製なのですからッ!」
>「………お肌スベスベにでもなるのかしら?」
>試験管をライトに翳しながら、少々ボケた事を呟くリノアン。
>「魔族が肌荒れを無くしてもなぁ」
>苦笑しつつツッコむオルエン。

闇:・・・・ほんと〜に理解に苦しみますね。魔族って一体・・・・

>事の起こりは数日前。
>色々あって冥王城に行ったとき。
>冥王が得意げに見せたのは、城の一端に作った大きなラボ。
>趣味が高じて、そういうものを作ってみたのだと言う。

闇:なるほど

>其れを見て。
>海王も、そういうのが欲しくなったらしい。

闇;え゛?

>早速、城の何区画かをツブし、ラボに作り替えてしまった。

闇:いやその、増築させたらどうなんだろうか?

>そして毎日そこに籠もりっきりで何やらドンガン音を出し……

闇:ロボットでも作ってるんですか?

>三ヶ月後、出来上がったのがその浅葱色の薬だった。
>いい加減心配になり、ラボの扉の結界をブチ破る相談をしていた海王神官と海王将軍の前に、

闇:ははははは、一応心配はするんですね

>海王はその薬を持って、『試しに飲んでくれ』と、現れた訳である。

闇:・・・・ちょっと遠慮します

>「………何なんですか?効果は?」
>「さぁ」

闇:え゛、効果ぐらい確かめてください

>にこにこ笑いながらの海王の言葉に、流石の二人も硬直した。
>「…………さぁ……………って……………海王様………………」
>オルエンが顔を引き攣らせていたりする。

闇:まあ、そんなくそ怪しく効果がわからん物は飲めませんね

>いくら愛する母兼上司が作ったものでも、ンな正体不明の液体なんぞ、飲めたもんでは無い。

闇:確かに・・・・

>「私の実験がうまくいっていたなら………
> 色々とイイものが見えるはずですわ」
>「……………色々と…………って?」
>「綺麗なお花畑とか、優しい川のせせらぎとか――――――――……………」

闇:をい、危険じゃないか?それ

>『…………………………………………………………』
>顔を見合わせる二人。
>お互いの目が、『それ。逝ったら戻ってこれんだろ。絶対に。』と語っていた。
>「………オル…………アタシ、ちょっとお腹の具合が悪いから…………アンタ飲めば?」
>妹に、ぐいっ、と自分の試験管を押しつける彼女。

闇:虐待に等しいですね

>ひくっ、とオルエンの口元が引き攣った。
>「………いやいや………姉を立てるのは妹の義務だからなぁ」
>試験管を押し返す。
>「?」
>海王は、そんなやりとりをなおもにこにこ笑いつつ見ている。

闇:にぶっ

>「ふっふっふっふ。
> アンタ、普段から『海王様のお役に立つ事が私の全て――――――……』
> なぁぁぁぁんて言ってたわよねぇぇぇぇ???
> い――――――――じゃない。お役に立ちなさいよ。チャンスじゃない」

闇:確かに、オルエンはそうですね

>「んっんっんっん。
> い――――――――や。
> お前普段役に立って無い分、今役に立てばどうだ?
> 素行悪いんだから、こぉいぅ事で役に立っておかないと、そろそろヤバいんじゃ無いのか?
> 海王軍(ウチ)の粛清はキツいって、他軍でも有名らしいぞぉぉぉぉぉぉ?????」

闇:こっちも筋は通っている。信仰心無さすぎだからな〜

>ヤな譲り合いである。
>二人が嫌がっているのが解ってきたのか、海王の元気が無くなってきた。
>心なしか、髪飾りまで少しへこんでいるように見える。

闇:器用な・・・・

>「………………毒なんて入ってませんのに――――――――…」
>寂しそうなこの一言が。
>効いた。

闇:・・・・哀れオルエン、永久にあなたのさだめは変わらない・・・・本当に苦悩ですね

>「………………………………………………………」
>オルエンが、ごくり、と口の中の唾を飲み込んだ。
>……………………………海王様が哀しんでらっしゃる…………………………
>……………………………私はそれを見過ごせない…………………………………
>………………………………………………………………………………………………………
>……………………………大丈夫。
>……………………………海王様が、毒を私達に飲ませたり等するワケが無い……………………
>……………………………そうですよね、海王様!

闇:半分以上希望ですか?

>そして。
>オルエンは、浅葱色の液体を一気に飲み干した。
>くるり、と海王に背を向ける。
>もし吐いたりでもすれば、見苦しいものを海王様に見せる事になるからだ。

闇:ほんと〜になんちゅう信仰心。俺でもやりませんよ

>「…………オル…………どぉ?」
>「…………マヅい。」
>「…………まづいって、そりゃそぉでしょぉよ……………」
>「生半可なマズさじゃ無いんだよ。
> なんつーか…世界のマズさが競い合う様に地獄の交響曲を?
> あまずっぱしょっぱからにがくさい………」

闇:・・・・静かに眠れオルエン。葬式ぐらい挙げてくれるだろう

>『甘い』『酸っぱい』『塩辛い』『辛い』『苦い』『臭い』を全部混ぜた味らしい。
>「……………想像したくないわねぇ………」

闇:確かに・・・・(今日何回目かな?)

>ちなみにこのやりとりは海王に聞こえない様に行われている。
>オルエンの顔が、紅くなり、蒼くなり…………………………
>紫になった。

闇:紫って・・・・

>「…………………………」
>手を合わせていたりするリノアン。

闇:南無阿弥陀仏かアーメン

>「取り敢えず死なない様に頑張ってみたいと思う今日この頃」
>早口で述べるオルエン。
>言いたい事を早く言い終えて、口を閉じないと吐きそうなのである。
>ていうか、精神生命体にここまでのダメージを与える薬って一体。

闇:・・・・流石ですね

>「ま…まぁ…頑張ってちょーだい………」
>数分して。
>「はうっ。」
>ぱったり。
>「きゃあああっ!!オルエンっ!?」
>「どーしたのですかっ!?」
>「と…取り敢えず…
> カリオン!リシェーリスっ!!」
>「って!
> オルエン様っ!どーなさったんですかっ!
> リシェール、足の方持てっ!寝室に運べっ!!」
>「解ったわよ………
> ったく、手の掛かるおかーさんですコト………」
>

闇:いや、手のかかるって・・・・全部海王様のせいじゃ・・・・・・・・

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>オルエンは、半年の間眠り続けた。

闇:をい

>起きた後に話を聞いて見た所、確かに夢の中で黄色い花畑を見たという。
>
>
>結論。
>超強力な睡眠薬である可能性が強い。
>

闇:いや、睡眠薬じゃなくて、致死量に足りてないだけの毒薬に近いと思うのは僕だけ?

>
>
>      ――――――――ダルフィンの実験日記より……………
>
>

闇:マウスか何かで試してくれ〜

>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>
>………今回、オルが死ヌ程不幸ですね(汗)

闇:確かに・・・・

>………ま、まぁ………頑張ってくれぃ。オルエン。(いや、既に故人なんだが)

闇:・・・・そうでしたね(黒い炎)ふふふふふふ

>それではこの辺で…………………………………………
>
>

闇:は〜い、やっぱりおもしろいです。ちなみに、サイト開設の情報源はこの間僕が琥珀さんや七瀬玲奈とチャットで話しているときに琥珀さんが帰ってから七瀬玲奈が教えてくれました。メールで連絡くださると嬉しいです。それでは、今回はこの辺で・・・・

>
>                             幕。

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22986にゅふふふふふふっ。東琥珀 2002/10/27 22:20:53
記事番号22968へのコメント


>闇:それでは、感想行きます
ありがとうです。
>
>>「…………薬…………ですか?」
>>試験管に入れられた、浅葱色の液体。
>>少なくとも、躰に良さそうな色ではない。
>
>闇:確かに・・・・
>
普通そんなものを部下に飲ませようとしないよねぇ。
>>其れを見ながら………オルエンは、彼女の絶対の主に聞いた。
>>「そう!しかしただの薬ではありませんわっ!この海王ダルフィンの手製なのですからッ!」
>>「………お肌スベスベにでもなるのかしら?」
>>試験管をライトに翳しながら、少々ボケた事を呟くリノアン。
>>「魔族が肌荒れを無くしてもなぁ」
>>苦笑しつつツッコむオルエン。
>
>闇:・・・・ほんと〜に理解に苦しみますね。魔族って一体・・・・
>
謎。(コラ)
>>事の起こりは数日前。
>>色々あって冥王城に行ったとき。
>>冥王が得意げに見せたのは、城の一端に作った大きなラボ。
>>趣味が高じて、そういうものを作ってみたのだと言う。
>
>闇:なるほど
ああ!納得された!
>
>>其れを見て。
>>海王も、そういうのが欲しくなったらしい。
>
>闇;え゛?
>
変わり者。
>>早速、城の何区画かをツブし、ラボに作り替えてしまった。
>
>闇:いやその、増築させたらどうなんだろうか?
>
これ以上増築したら地盤が沈む、とか(精神世界で?)
>>そして毎日そこに籠もりっきりで何やらドンガン音を出し……
>
>闇:ロボットでも作ってるんですか?
>
…………
それもいいかも(メモメモ)
>>三ヶ月後、出来上がったのがその浅葱色の薬だった。
>>いい加減心配になり、ラボの扉の結界をブチ破る相談をしていた海王神官と海王将軍の前に、
>
>闇:ははははは、一応心配はするんですね
>
一応。
>>海王はその薬を持って、『試しに飲んでくれ』と、現れた訳である。
>
>闇:・・・・ちょっと遠慮します
>
普通は遠慮します
>>「………何なんですか?効果は?」
>>「さぁ」
>
>闇:え゛、効果ぐらい確かめてください
>
同感。
>>にこにこ笑いながらの海王の言葉に、流石の二人も硬直した。
>>「…………さぁ……………って……………海王様………………」
>>オルエンが顔を引き攣らせていたりする。
>
>闇:まあ、そんなくそ怪しく効果がわからん物は飲めませんね
>
ええ。もう。
>>いくら愛する母兼上司が作ったものでも、ンな正体不明の液体なんぞ、飲めたもんでは無い。
>
>闇:確かに・・・・
>
うんうん。
>>「私の実験がうまくいっていたなら………
>> 色々とイイものが見えるはずですわ」
>>「……………色々と…………って?」
>>「綺麗なお花畑とか、優しい川のせせらぎとか――――――――……………」
>
>闇:をい、危険じゃないか?それ
>
逝っちゃってます。
>>『…………………………………………………………』
>>顔を見合わせる二人。
>>お互いの目が、『それ。逝ったら戻ってこれんだろ。絶対に。』と語っていた。
>>「………オル…………アタシ、ちょっとお腹の具合が悪いから…………アンタ飲めば?」
>>妹に、ぐいっ、と自分の試験管を押しつける彼女。
>
>闇:虐待に等しいですね
>
…かもしんない。
>>ひくっ、とオルエンの口元が引き攣った。
>>「………いやいや………姉を立てるのは妹の義務だからなぁ」
>>試験管を押し返す。
>>「?」
>>海王は、そんなやりとりをなおもにこにこ笑いつつ見ている。
>
>闇:にぶっ
>
海王様ですから(は?)
>>「ふっふっふっふ。
>> アンタ、普段から『海王様のお役に立つ事が私の全て――――――……』
>> なぁぁぁぁんて言ってたわよねぇぇぇぇ???
>> い――――――――じゃない。お役に立ちなさいよ。チャンスじゃない」
>
>闇:確かに、オルエンはそうですね
>
………はははは(乾いた笑い)
>>「んっんっんっん。
>> い――――――――や。
>> お前普段役に立って無い分、今役に立てばどうだ?
>> 素行悪いんだから、こぉいぅ事で役に立っておかないと、そろそろヤバいんじゃ無いのか?
>> 海王軍(ウチ)の粛清はキツいって、他軍でも有名らしいぞぉぉぉぉぉぉ?????」
>
>闇:こっちも筋は通っている。信仰心無さすぎだからな〜
>
うみゅうみゅ。
>>ヤな譲り合いである。
>>二人が嫌がっているのが解ってきたのか、海王の元気が無くなってきた。
>>心なしか、髪飾りまで少しへこんでいるように見える。
>
>闇:器用な・・・・
>
精神生命体ですから。具現した。
>>「………………毒なんて入ってませんのに――――――――…」
>>寂しそうなこの一言が。
>>効いた。
>
>闇:・・・・哀れオルエン、永久にあなたのさだめは変わらない・・・・本当に苦悩ですね
>
悩んでらっしゃいます。
>>「………………………………………………………」
>>オルエンが、ごくり、と口の中の唾を飲み込んだ。
>>……………………………海王様が哀しんでらっしゃる…………………………
>>……………………………私はそれを見過ごせない…………………………………
>>………………………………………………………………………………………………………
>>……………………………大丈夫。
>>……………………………海王様が、毒を私達に飲ませたり等するワケが無い……………………
>>……………………………そうですよね、海王様!
>
>闇:半分以上希望ですか?
>
八十%くらい。
>>そして。
>>オルエンは、浅葱色の液体を一気に飲み干した。
>>くるり、と海王に背を向ける。
>>もし吐いたりでもすれば、見苦しいものを海王様に見せる事になるからだ。
>
>闇:ほんと〜になんちゅう信仰心。俺でもやりませんよ
>
私もしません。
>>「…………オル…………どぉ?」
>>「…………マヅい。」
>>「…………まづいって、そりゃそぉでしょぉよ……………」
>>「生半可なマズさじゃ無いんだよ。
>> なんつーか…世界のマズさが競い合う様に地獄の交響曲を?
>> あまずっぱしょっぱからにがくさい………」
>
>闇:・・・・静かに眠れオルエン。葬式ぐらい挙げてくれるだろう
>
コラコラコラコラ(汗)
>>『甘い』『酸っぱい』『塩辛い』『辛い』『苦い』『臭い』を全部混ぜた味らしい。
>>「……………想像したくないわねぇ………」
>
>闇:確かに・・・・(今日何回目かな?)
>
1,2………(数えてる)
>>ちなみにこのやりとりは海王に聞こえない様に行われている。
>>オルエンの顔が、紅くなり、蒼くなり…………………………
>>紫になった。
>
>闇:紫って・・・・
>
赤と青を混ぜてみよう。
>>「…………………………」
>>手を合わせていたりするリノアン。
>
>闇:南無阿弥陀仏かアーメン
>
ちーん…………
>>「取り敢えず死なない様に頑張ってみたいと思う今日この頃」
>>早口で述べるオルエン。
>>言いたい事を早く言い終えて、口を閉じないと吐きそうなのである。
>>ていうか、精神生命体にここまでのダメージを与える薬って一体。
>
>闇:・・・・流石ですね
>
凄いよね。ある意味。
>>「ま…まぁ…頑張ってちょーだい………」
>>数分して。
>>「はうっ。」
>>ぱったり。
>>「きゃあああっ!!オルエンっ!?」
>>「どーしたのですかっ!?」
>>「と…取り敢えず…
>> カリオン!リシェーリスっ!!」
>>「って!
>> オルエン様っ!どーなさったんですかっ!
>> リシェール、足の方持てっ!寝室に運べっ!!」
>>「解ったわよ………
>> ったく、手の掛かるおかーさんですコト………」
>>
>
>闇:いや、手のかかるって・・・・全部海王様のせいじゃ・・・・・・・・
>
正解。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>オルエンは、半年の間眠り続けた。
>
>闇:をい
>
朝から晩までぐーすかぴー。
>>起きた後に話を聞いて見た所、確かに夢の中で黄色い花畑を見たという。
>>
>>
>>結論。
>>超強力な睡眠薬である可能性が強い。
>>
>
>闇:いや、睡眠薬じゃなくて、致死量に足りてないだけの毒薬に近いと思うのは僕だけ?
>
それ正解。
>>
>>
>>      ――――――――ダルフィンの実験日記より……………
>>
>>
>
>闇:マウスか何かで試してくれ〜
同感。
>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>
>>
>>………今回、オルが死ヌ程不幸ですね(汗)
>
>闇:確かに・・・・
…そぉいうキャラだから仕方無いんですけどね。
>
>>………ま、まぁ………頑張ってくれぃ。オルエン。(いや、既に故人なんだが)
>
>闇:・・・・そうでしたね(黒い炎)ふふふふふふ
>
怖い………………
>>それではこの辺で…………………………………………
>>
>>
>
>闇:は〜い、やっぱりおもしろいです。ちなみに、サイト開設の情報源はこの間僕が琥珀さんや七瀬玲奈とチャットで話しているときに琥珀さんが帰ってから七瀬玲奈が教えてくれました。メールで連絡くださると嬉しいです。それでは、今回はこの辺で・・・・
>
>>
>>                             幕。
>
わかりました。
開設したら、お知らせします♪
それではこれにて。

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23027Re:海王将軍苦悩の日々…その3ドラマ・スライム 2002/10/30 15:29:23
記事番号22966へのコメント

>「綺麗なお花畑とか、優しい川のせせらぎとか――――――――……………」
>『…………………………………………………………』
>顔を見合わせる二人。
>お互いの目が、『それ。逝ったら戻ってこれんだろ。絶対に。』と語っていた。
高位魔族にも効くのかなあ

>『甘い』『酸っぱい』『塩辛い』『辛い』『苦い』『臭い』を全部混ぜた味らしい。
想像できない。

では笑わせていただきました。
さようなら〜(その2は読み逃げさせていただきました。)

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23123ふぅ。東琥珀 2002/11/5 13:50:36
記事番号23027へのコメント


>>「綺麗なお花畑とか、優しい川のせせらぎとか――――――――……………」
>>『…………………………………………………………』
>>顔を見合わせる二人。
>>お互いの目が、『それ。逝ったら戻ってこれんだろ。絶対に。』と語っていた。
>高位魔族にも効くのかなあ
効くのです。
>
>>『甘い』『酸っぱい』『塩辛い』『辛い』『苦い』『臭い』を全部混ぜた味らしい。
>想像できない。
私も。
>
>では笑わせていただきました。
>さようなら〜(その2は読み逃げさせていただきました。)
>
ありがとうですvv
それでは!!