◆−スレイヤー・エンジェルズ 13−恵宝 (2002/10/6 19:00:29) No.22483
 ┗エピローグ−恵宝 (2002/10/6 21:27:11) No.22487


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22483スレイヤー・エンジェルズ 13恵宝 2002/10/6 19:00:29


こんにちは。恵宝です・・。
またツリー落ちしちゃったし・・・(泣)
久し振りに、また続きです。
あと少し・・・・・・。では、エル様に見つかる前に・・いきます!!!!



スレイヤー・エンジェルズ  13


そこには、印刷版をセットされた、一台の印刷機がドイツマルクの偽札を忙しく印刷していた。
周りには、誰もいない。
ここでタバコ等を吸うな、酒を飲むな、といわれているので、みな出払っているのだ。
がこん、がこんと、印刷される音だけが、やたらと響いていた。

その頃。そのビルから大分離れたところに車を止めて、様子をうかがっていたリナは、少しだけ厳重な警備をしているのをみて、ふう、と小さく溜め息をついていた。
「こんなところで、偽札の印刷をしていたとは・・・・・・」
ぽつり、とシルフィールは言う。
そう、ここは、ケルンの郊外。
実は、あの演習場などより、ずっとケルンに近いところなのだ。
「意外と近い場所だったのね」
「さて、行きましょうか。
あいつらの犯罪の証拠を、確保しに」
に、とリナは笑い、歩き出す。
「あの警備はどうするの!?」
「いい方法があるわ。警備に気がつかれずに、建物の中に忍び込む方法が、ね」
アメリアの言葉に、リナはウインクして答える。
「こっちよ」
シルフィールとアメリアは顔を見合わせ、肩をすくめた。
「行きます?」
「引き帰す理由が無いもの」
二人はそう言って、リナの後について行った。


それから、しばらく経って。

がこん、がこん。
相変わらず、印刷機は動いていた。
そこに、がはははは、と笑いながら、数人の男達が戻ってきた。
そうして、一人が、印刷機をのぞき、目を見張る。
「おい・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」
慌てた声を出し、皆を呼ぶ。
印刷機は、動いていた。だが、印刷版が無くなり、ただの白紙の紙を何枚も何枚も送り続けているだけなのだ。
「まさか。 警備は何をやってたんだ!!!!」
男の一人は、小さく歯軋りをして、無線機を取り出す。

「え、誰も入ってきてなんていませんが・・・・」
『じゃあ、印刷版が盗まれたのは何でだ!?
お化けでも出たとでも言うのか、お前は!!!???』
戸惑った声で答えれば、無線機の向こうで、怒鳴り散らした声が響く。声から、かなり動揺していることが伺えた。
警備をしていた男は、きょろきょろ、とあたりを慌てて見回す。

そして、人、一人が通れそうな大きさの排水溝に目をとめる。
「まさか・・・・・・・あそこを通って・・・・・・・?」
ぽつり、と小さく呟いた・・・・・・。


リナ達は、排水溝を辿って、滑り降りた。
「結構あっさりしてましたわねっ!」
「まさか見張りの一人もいないなんて思わなかったから拍子抜けだったわ!!」
「でも、ここからが本番よ。同じルートを通っては、脱出は不可能だもの」
リナは、滑り降りてきた排水溝を見て、言う。
「そう、ね」
小さく笑って、三人は駆け出した。
このビルから、脱出する為に。



リナ達は、ビル内を逃げ回っていた。
出口を探すうち、見つかってしまい、出口が分からなくなってしまったのだ。
「少し、マズいわね」
ぎり、と歯切りをしながら、呟く。
「緊急脱出、する?」
「・・・・・・なんです? それ」
リナの言葉に、シルフィールは、嫌な予感がする、と思っていた。
リナの言う、緊急脱出・・・・・・・・。
なんだか、常識からかけ離れた事をしてくれそうだ、と思ったのだ。

そこに、パトカーのサイレンが聞こえはじめた。
かなりの数があることは、音で分かった。

アメリアは、小さく唇を噛み締めた。何かを決意したような目をして。
「・・・・・・・リナ、どんな脱出方法かは聞かないわ。
やりましょ。それ」
「アメリアさんッ!?」
シルフィールは、驚いた声を出す。
「他に、ここから無事に出るいい方法が、ある?」
「・・・・・・・・そうですわね。
リナさん、それでいきましょう。何をすればいいんです?」
アメリアにそう言われ、シルフィールは、意を決した。
他に、どんな方法があるかは知らない。
「行きましょう。ここじゃ無理」
そういって、リナは駆け出す。アメリアとシルフィールの二人も、その後について行った。


「アメリア。ちょっとそこ、銃で撃ってくれる?」
リナの指示通りに、アメリアとシルフィールは次々と準備をしていく。
二人は、もう、リナのやろうとしていることを察していた。
怖くないと言えば嘘になるが、今更後に引く勇気も無い。
無言で、準備をしていた。

応戦していた時に発生した炎が彼方此方に飛び火して、いつ爆発してもおかしくない状況になりつつあった。
リナ達のいる所にも、炎が、間近に迫ってきていた。
「行くわよ、アメリア、シルフィール!
乗って!!!!」
リナがいうと同時に、二人は振り子の要領で外へ向かっていくクレーンに飛び乗る。
そして、すぐに、

がしゃん―――――――――――――――っ!!!!!!

派手な音をたて、窓ガラスを割って、リナ達は、建物の外へと飛び出した。


そして、ビルが、爆発した。






恵宝:あとはエピローグを残すだけ〜〜〜〜〜っ!!!!!!!
エル様:・・・・・・・・・・あたしが出てないけど。それに短いし。
恵宝:ぎくっ!
エル様:確か、言ったわよね。あたしを出さなかったら、どうなるか…………。
恵宝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(滝汗)
エル様:さあああて♪ まずは〜(はあと)
恵宝――――――――――――――――――――――っっっ!!!!!!

エル様:あら、一回だけなのに・・・。まだ。跡形もなくなるなんて。
情けないわね〜〜〜〜〜。
それでは〜〜〜〜〜〜〜(特大はあと)

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22487エピローグ恵宝 2002/10/6 21:27:11
記事番号22483へのコメント

こんにちは、恵宝代理、エルよ(はあと)
恵宝は、データを残して今ちょっとでかけてるから。
行き先は気にしないのよ(特大はあと)



スレイヤー・エンジェルズ  エピローグ


三人が話し終えた時は、もうすでに、五人は、シルフィールの家の客間に着いていた。
しばらく、楽しげにくすくすと笑っていた。
「………なるほど」
にっこりと、楽しそうにエルは微笑んだ。
「合格、ということですか」
エルの表情を見て、ミリーナも微笑む。

「合格……………?」
「どういう事なの、合格って」
エルの言葉に、リナとアメリア、シルフィールは、訳がわからない。
「偶然だけど、丁度いい機会だったから、ね。
話を聞いて、決めたわ」
そういって、エルは、す、と名刺をアメリアの前に差し出す。
その名刺を見て、アメリアは、え!!と声を上げた。
「…………どうしたの、アメリア」
アメリアの様子に、リナは小さく戸惑った。
「こういう事だったの……」
アメリアは、小さく溜め息をつきながら、リナたちに、渡された名刺を見せる。
途端、リナ達の目が、驚愕で開かれる。
その様子を、エルは、至極楽しそうに見ていた。

「そういう事。
貴方達、三人を、スカウトするわ」
「兵隊、って事?」
エルの言葉に、リナは、小さく眉を寄せて、まっすぐエルを見て、聞き返す。
「違うわ。そう言うものとは。
特殊部とはいえ、あなたたちが扱うのは、警察程度では手を焼くようなものよ。
合法ギリギリの、ね」
そう言ってエルはにっこり、と笑って、
「そうそう、リナ。
この仕事すれば、借金くらい、あっという間に返せるわよ?」
その会話を聞いて、アメリアも、小さく笑った。
「どっちにしろ、警官は首になっちゃって、失業しちゃったところだろうし、やってみようかしら。
再就職先を探さずに済むし、正義が貫けるんでしょ。教官」
「そうね。アメリアと仕事をすれば、きっと退屈なんてしないだろうし」
くすくす、とエルは笑う。
「この仕事につく際、一応、仮に表の仕事を作っていただく事になります。
そうですね……探偵事務所を開くのが、妥当なところかと思われます。
あ、申し遅れました。私、エル様の秘書をしております、ミリーナです」
資料をめくりながら、言うミリーナ。
その言葉に、シルフィールは眉を潜めた。
「ちょっと待ってください。私には何のメリットも無いですわよ?
銀行の仕事だってありますし」
シルフィールの言葉に、エルは振り返った。
そうして、に、と笑う。
「それは無理ね」
「何故?」
至極当然の問いをするシルフィール。
「あのスリルを知ったら、もう、普通の生活じゃ物足りなくなるわ。
絶対によ」
くす、と笑う。
「そうかもしれませんわね」


こうして、リナ達はエルの直属の特殊部に所属する事になる。
そうして、近い未来に、その“仕事”でリナとアメリアはとある人物達と邂逅を果たす。
これは、運命の邂逅以前の、三人の女性の物語。

                                          The End.







恵宝:お、終わったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!(魂からの叫び)
エル様:ま・今回はあたしが出てたわね。
恵宝:・・・唯一の心残りは、最後の“The End”を、ドイツ語っぽく書きたかったなあ・・ということくらいです・・・
エル様:なら書けばいいじゃない。
恵宝:ドイツ語の辞書とかが無いです。今はもう本屋やってないですし。
エル様:全くなさけない。それくらいで妥協するなんて。
恵宝:でも・・・・・・・・・まあ、いろいろとありまして。
エル様:あら♪ そういうこというの。じゃあ・・・・今回、異常に短かった、という事で・・・・・・・(はあと)
恵宝:エル様っっっっ!!!??? その手のスコップは、一体・・・・・・・(滝汗)
エル様:わかってるでしょ? これくらい(はあと) えいっ♪
恵宝:――――――――――――――――っっっ!!!!

(紅いものがあたり一面に飛び散り、…………………幕)