-(再)極東支部のとある恐ろしく長い一日・・・ 壱-準一等聖職位・友希(4/6-20:33)No.2101
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2101(再)極東支部のとある恐ろしく長い一日・・・ 壱準一等聖職位・友希 E-mail URL4/6-20:33

「う〜ん。今日も、いい朝を・・・むかえられるかぁ!!」
いきなり、朝から友希は怒りをあらわにしていた。
理由は至極簡単。どういう訳か神殿長室、早い話が友希の部屋、
に実習生の未来(みらい)が貫頭衣のまま寝ていたのである。
しかも、よりによって友希の上に・・・。
「・・・ぼ〜。」
完全にお寝ぼけの未来に対して、友希は・・・

どすっ!!

いきなし、問答無用のシッポアッタクを決める。
「・・・はぅっ!」
意識を取り戻した未来に対して、
「未来ちゃん?ここで寝てるということは、本部から辞令がでたのかなぁ?
ま・さ・か、またよっぱらって部屋間違えたなんていわないわよねぇ。」
そう、この部屋は、未来の部屋の隣なのである。しかも、この神殿には「お酒」に関しての規則はしかれていないのである。
つまり、お酒が自由なのである。
まぁ、お酒といってもワイン程度だけだが・・・
「・・・・・・えへっ!」
「笑ってごまかすなぁ!!・・・そう、そういうことなら少し実習関係の書類まとめてもらおうかしら。」
「・・・へ?」
「余裕なんですものねぇ。まぁ、書類にして、700枚程度かしらねぇ。」
「・・・へ?へ?」
友希の目は、思いっきり本気である。
「・・・すみませんでした。」
未来は観念したようである。
まぁ、いつものことなのだが・・・・
「じゃ、書類楽しみにしてるわねぇ。」
「・・・!」
「締め切りは、一週間後ねぇ。」
「・・・・・・・・・・・・はい。」
未来は、愕然として肩を落としながら友希の部屋をでていった・・・。

友希の部屋は、他の巫女や実習生に比べると物が多く、仕方なしに広めに作られている。
そんな中をゆっくり歩きながら、貫頭衣に着替えた。
友希の神殿・・・というより、地竜王の神殿は一応支給の貫頭衣がある。
しかし、貫頭衣は支給された物だけという訳じゃないのである。
自分の給料からお金を出して購入した物を着るのも可能である。
とはいっても、給料のでない見習いや実習生は支給された物だけになるけれども・・・。

友希もまた、巫女である以前に一匹の女の子である。
(まぁ、200歳ちょっとっていうのが、はたして、女の子という範囲かどうかは別として)
服装で、遊びたいのもまた事実である。
「今日は、ブルーのにしよ(はぁと)。」
こんな事も、一人だからこそ言えるのである。


さて、そのころ食堂では食事当番が集まっていた。
「ねぇ。知ってる?友希お姉さまの部屋に、また未来さんが寝てたんですって。」
「許せませんわぁ。あの人、わざとなんじゃありません?」
「でも、友希お姉さまも怒ったらしく、書類700枚ですってよ。」
「・・・いい気味ですね。友希お姉さまのこころはあたしがもらうわ。」
「い〜え。あたしよ。」
と、巫女の葵(あおい)と千里(ちさと)が話していた。
最後に、ふたりあわせて・・・

「お互い、フェアに行きましょうね」

と意気投合した。
・・・作者、完全に変な妄想持ってるみたいですが、とりあえず友希の立場としては嬉しい反面、恐いと思うぞあたしは・・・・。

友希のほうにもどると、友希はその日友希宛の書簡に目を通していた。
まぁ、ほとんどがこの神殿の巫女、実習生、見習いからのお誘いの書簡だが・・・
(そう、友希って神殿のアイドルみたいなんです。・・・自分で書いてて背中がこそばゆい・・・)
だが、友希は、そんなお誘いの物は封を切らずに捨てていた。
もちろん、差し出し主はそんなことになってるとも知らないが・・・。
書簡の中で、本部からの物ともお誘いとも違う物がまぎれていた。
友希は、それを少し嬉しそうに読んだあと机の鍵がかかる引き出しにいれた。
「真琴、元気そうでよかった」
そんなことを一人なのにも関わらず、小声でつぶやいた。

コンコンッ!

そんなとき友希の部屋のドアがノックされた。
「友希様、お時間です。」
迎えにきたのは、見習いの礼奈(れいな)だった。
「あっ。はい。・・・ってあれ?あなた、礼奈よねぇ。」
「えっ。はい、そうですけど。」
「ちょうどいいわ、ちょっと入ってきてくれる?」
「はい。わかりました。」
礼奈は、自分が何かしたかな?と考えつつ部屋にはいっていった。
「ごめんねぇ。実は、見習い生の交換留学の話が来てるのよ。」
「・・・はい?」
「でね、この神殿が、受け入れ先に指定されてるの・・・。」
「・・・それって、あたしが行くって事ですか?」
礼奈は、力無げにそれでも、声を振り絞って言った。
今、この極東支部に来るには倍率実に250倍!!
こちらで言うところの、宝塚の養成学校みたいである・・・。
「そんななか、受かってきたんだから・・・」
という思いが礼奈の頭の中をよぎった・・・。
「・・・え?あはははは。やだぁ。そうじゃないわよ。すでに、こちらから出す方は決まってるの。
この、交換留学は水竜王様の神殿と地竜王様の神殿とで行われるの。で、水竜王様の神殿から来る方がこの神殿を希望したから、ここへ来るって事。あなたに話したいのは、あなたの部屋を使わせてほしいの。」
「・・・え。そ、そうなんですか?なんだぁ。いえ、そんなことでしたら大丈夫ですよ。はっきり言って、ふたり部屋を一人で使うの気が引けてたんです。」
「そう、じゃ、お願いね。」
そういうと、友希は礼奈が呼びに来た目的、「朝の礼拝」の準備を始めたのであった。

それでわ、今回はここまで。とりあえず以下は次回ということで・・・。

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2102極東支部のとある恐ろしく長い一日・・・ 弐準一等聖職位・友希 E-mail URL4/6-20:38
記事番号2101へのコメント
礼拝の準備も終わり、友希は礼奈とともに神殿長室を出た。
友希の部屋は、便利上礼拝場のすぐそばだった。
「おまたせいたしました。」

礼拝が始まった。
(本来ならば、礼拝なんぞあまりにも面白くないんで記録しないつもりだったのですが・・・)

・・・おごそかな空気の下、礼拝が行われているのだが・・・。

「ビシッ!」
「ビシッ!ビシッ!」

友希のシッポアタックは限りなく繰り返されていた。
友希の後ろの実習生が、こそこそっと話しているのでいる。
内容は・・・まぁ、調理場の話のあとのことを考えると想像つくと思うけど。
多分、礼拝で初めて友希の後ろに陣取ったのが嬉しいのだろう。

「友希様。あのぉ。言いにくいのですが・・・。パンツ見えてます・・・。」
ばつが悪そうに報告したのは葵だった。
「えっ。あらっ。私としたことが・・・」
友希は、恥ずかしそうにお尻を押さえていた・・・。

結局、礼拝中友希は集中できなかったのが、悔やまれていた。
当然の事ながらあとで、友希一人でおつとめをしたのは言うまでもない。

さて、この礼拝場。ご神体の脇に、何やら不釣り合いな感じの剣がおさめられている。
なかなかの威力を持った魔法剣で、名前を「レクイエムソード」というらしい・・・。
こんな魔法剣、いつか「自称美少女天才(胸なし)魔道士」が来るかもしれないですけどね。
・・・まぁ、ある物はどうしようもないんだけどね。

脱線しちまった・・・
礼拝後、朝食が始まるです。
もともと、この食堂は席が決まってるわけじゃないものですから・・・。
友希の隣を奪うための争いが絶えないらしい・・・。
もはや、神殿らしくないんですが・・・・・・・。

だが、今日は様子が違っていた。友希は、食堂にはいるとすぐに巫女の鈴音(すずね)と、実習生の澪(みお)を呼び寄せて食事を始めた・・・。
しかも、いつになく友希の顔は真剣だった。
「・・・悪いわね。いきなり呼んだりして・・・。ちょっと、話があるの・・・。」
友希は、いつになくまじめな口調で口を開いた。
「どうしたんですか?」
鈴音は疑問に思いながらも、会話にした。
「実は、また本部で代表者会議があるの。」
「この時期はいつもですものねぇ。」
答えてるのは、鈴音である。
澪はというと、会話に入っていけず聞き手になっている。
「それで、2人には付き添いできてほしいの。」
「・・・!!・・・なぜ、あたしたちなんです?」
「あなた達には、あたしから直接辞令を出すことになると思うの。辞令の内容に関しては、あとで話すからあたしの部屋にきてね。」
「はい。」
2人は、まるで呼吸を合わせたかのように答えた。
で、友希は顔を上げた。
友希のまわり以外は、食事が机の上でひろがっていた。
おそらく、友希が話していたのを気にして口元に運べなかった物だろう。

「・・・・・・・・・!!!!!!!」
友希は、憤慨していた。

「あぁぁんたたちぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!神殿に使える者が、食べ物を粗末にしなぁい!!」

当然のことながら、澪と鈴音以外はこのうえないほど強烈なシッポアタックをされていた。
パンツが見えるのも忘れて・・・

友希は、朝食後自室に入っていった。
本来ならば、見習いに対しての授業があるのだが、進級を目の前にして、試験勉強期間として授業は休みにしてある。
友希は、音響水晶に優しく触れるととても落ちついた感じの音楽が流れた。
気を落ちつけた友希は、自分に来た辞令を読み直した・・・。
「本部かぁ。久しぶりなのはいいんだけど、今は真琴は本部にいないしなぁ・・・。」
そんなことを言うが早いか、部屋をノックする音がした。
「はい。どうぞ。」
友希は、ノックに対して返事をした。

ノックをしたのは一体誰なのか?そもそも、真琴って誰なのか?
変な意味でおもわくを残したまま次回へ続く!!

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2104Re:極東支部のとある恐ろしく長い一日・・・ 弐水竜王巫女 シャーナ E-mail 4/6-22:11
記事番号2102へのコメント
小説、今回もとても興味深く読ませていただきました。

あの・・・・これは同性として意見いたしますけれど、「シッポアタック」は
時と場所、それに服装も考慮に入れてやった方が宣しいかと・・・・・・

ところで真琴さんってどなたでしょうね?今後の展開を楽しみにしておりますわ。

そして私の出番も・・・・・あるのでしょうか?楽しみです♪
漢字表記は・・・・沙菜、でしょうか?

それでは、この辺にて失礼いたします。
続きを楽しみに待っております。

追伸:レクイエムソードの保管には、充分にお気をつけ下さいませ。
いつ盗まれるともしれませんから・・・・・・・・・・






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2105Re:極東支部のとある恐ろしく長い一日・・・ 弐松原ぼたん E-mail 4/6-23:15
記事番号2102へのコメント
 面白かったです。

>(本来ならば、礼拝なんぞあまりにも面白くないんで記録しないつもりだったのですが・・・)
 ・・・・確かに面白くなさそう(笑)。
>「友希様。あのぉ。言いにくいのですが・・・。パンツ見えてます・・・。」
 シッポうごかすから・・・・。
>もはや、神殿らしくないんですが・・・・・・・。
 同感。
>おそらく、友希が話していたのを気にして口元に運べなかった物だろう。
 聞き耳を立ててたって言わない?
>友希は、音響水晶に優しく触れるととても落ちついた感じの音楽が流れた。
 あら、便利。
>変な意味でおもわくを残したまま次回へ続く!!
 あはは。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。