-超短編小説の真似事-時計うさぎ(4/6-01:00)No.2068
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 ┃┗Re:超短編小説の真似事-時計うさぎ(4/9-22:48)No.2177
 ┣Re:超短編小説の真似事-松原ぼたん(4/6-14:55)No.2089
 ┃┗Re:超短編小説の真似事-時計うさぎ(4/9-22:53)No.2178
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  ┗Re:超短編小説の真似事 2-松原ぼたん(4/10-00:20)No.2182


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2068超短編小説の真似事時計うさぎ E-mail 4/6-01:00

 は・・はじめましてっ! なんでかしらにけど、多忙生活を強いられている者で
す。
 時間の都合上一回一回短いもの繋げてしまうことになりそーなのですが、御興味
を示されたり、暇つぶしなどに読んでくださいましたら、光栄です。

★☆★☆

 しゃらん・・・。
 透けるように白い腕に煌く、金の腕輪が、音を奏でた。
 ぽぅっ・・・っと 何も無かった空間に、幻影のような透けた樹木が浮かびあが
る。
 花を満開に 薄紅色の花びらを風に乗せて散らしている。
「桜・・・ね。」
 輝く金褐色の髪と白いどれすに、似つかわしくない朱の杯を唇に押し当て 注い
であった液体を喉の奥へと流し込む。
「獣王様・・・花見ですか?」
 いきなり生まれた気配とともに あたし、獣王ゼラス=メタリオム配下 獣神官
ゼロスが、姿をあらわす。
「まぁね。」
 軽く答えると、再び、視線を桜に向ける。
 幻影なので音も無く、花びらが散り行く。
 花見には、酒だって・・・誰から教えてもらったんだっけかな・・・。
「ところで、獣王様・・・花見の最中で悪いのですが・・・前々より言われており
ました 彼の者・・・のことなのですが。」
 ぴくっ・・・。
 杯を持つ手が、微かに震え、液体がしずくとなって数滴舞う。
「続けて・・・。」
 あたしは、あくまで視線は桜に向けたまま ゼロスに報告するよう促す。
「ガイリア・シティに時々姿を表すようです。
 僕も実際 はちあわせしたんですが・・・まかれてしまいました・・・申し訳あ
りません。」
 ゼロスが、頭を下げるのに対し、あたしは、やさしげな声で応じた。
「ありがとう・・・ガイリア・シティ・・・そこまで分かれば充分よ。あとはこち
らで探させていただくわ。」
 あたしは、杯を握り潰す・・・いや、正確に言うと消したのだ。
 杯が消えると同時に 桜の幻影も消える。
 ガイリア・シティ・・・カタートにも、ドラゴンズピークにも近い町・・・。
 あたしがしばし考え込むのに、習うかのように、ゼロスも何か考え込んでいる。
 気付かれるかな・・・?
「獣王様・・?あの・・・こちらで探させていただくとは・・・?」
 やっぱり・・・さすがといってあげたいぐらい頭の良く回転する子だわ。
 あたしが創ったんだけど・・・ともかく、追求されると困るわね。
「ゼロス、悪いけど書類整理頼むわ・・・あたしはちょっと出かけてくるから。」
 立ち上がると、その場でくるぅりと一回転する。
 一回転する間に、服装は、白いドレスから、クリーム色のローブに白のズパッツ
といった 旅人風の服に変わっている。
 マントを頭からすっぽりかぶり、あたしは、にっこり微笑んで、何か言いかけて
いるゼロスに、手を振り・・・・その場か空間移動する。
 
 目指すは・・・・彼の者のいる、ガイリア・シティへっ!

次回へ続くっ!!

★☆★☆
 ここまで、読んでくださいました方、ありがとうございます。
 とっても短いし 謎残すし・・・申し訳ありません。
 さー彼の者とは誰でしょー・・。
 多分すぐ分かっちゃうんでしょうが・・・続きの気になる方・・・。
 この次のもどうぞよろしくお願いいたします。
 次回へ・・・といった限りは、続きは早めに書くぞっ!

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2081Re:超短編小説の真似事さぼてん 4/6-08:47
記事番号2068へのコメント
時計うさぎさん初めまして。
さぼてんとゆーモノです。この辺に出没してます
レスしか書いてないとゆーたわけもんですがよろしくですっ。

> は・・はじめましてっ! なんでかしらにけど、多忙生活を強いられている者で
>す。
それは大変ですね。

> 時間の都合上一回一回短いもの繋げてしまうことになりそーなのですが、御興味
>を示されたり、暇つぶしなどに読んでくださいましたら、光栄です。
読みますよぉっ

>「ゼロス、悪いけど書類整理頼むわ・・・あたしはちょっと出かけてくるから。」
中間管理職はつらい!?(笑)

> 立ち上がると、その場でくるぅりと一回転する。
> 一回転する間に、服装は、白いドレスから、クリーム色のローブに白のズパッツ
>といった 旅人風の服に変わっている。
便利ですねぇまぞくってのは・・・

>次回へ続くっ!!
なぬっ連載ものだったの?

> ここまで、読んでくださいました方、ありがとうございます。
> とっても短いし 謎残すし・・・申し訳ありません。
謎を残すから次が読みたくなったりするんで、いいんじゃないですかそれで。

> さー彼の者とは誰でしょー・・。
> 多分すぐ分かっちゃうんでしょうが・・・続きの気になる方・・・。
誰なんだぁっ、読み切りかと思ったのに・・・

>この次のもどうぞよろしくお願いいたします。
> 次回へ・・・といった限りは、続きは早めに書くぞっ!
期待してますよ。

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2177Re:超短編小説の真似事時計うさぎ E-mail 4/9-22:48
記事番号2081へのコメント
さぼてんさんは No.2081「Re:超短編小説の真似事」で書きました。
>時計うさぎさん初めまして。
>さぼてんとゆーモノです。この辺に出没してます
>レスしか書いてないとゆーたわけもんですがよろしくですっ。
>
 読んでくださいましてありごとうございます、以後ヨロシクですっ!!

>> は・・はじめましてっ! なんでかしらにけど、多忙生活を強いられている者で
>>す。
>それは大変ですね。
>
 学生のさみしい所です。

>> 時間の都合上一回一回短いもの繋げてしまうことになりそーなのですが、御興味
>>を示されたり、暇つぶしなどに読んでくださいましたら、光栄です。
>読みますよぉっ
>
 読んでくださいねぇっ♪

>>次回へ続くっ!!
>なぬっ連載ものだったの?

 そーでございますです。

>
>> ここまで、読んでくださいました方、ありがとうございます。
>> とっても短いし 謎残すし・・・申し訳ありません。
>謎を残すから次が読みたくなったりするんで、いいんじゃないですかそれで。
>
>>この次のもどうぞよろしくお願いいたします。
>> 次回へ・・・といった限りは、続きは早めに書くぞっ!
>期待してますよ。
 がんばりますっ!!

 返事送れて申し訳ございませんでした。

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2089Re:超短編小説の真似事松原ぼたん E-mail 4/6-14:55
記事番号2068へのコメント
 面白かったです。

> いきなり生まれた気配とともに あたし、獣王ゼラス=メタリオム配下 獣神官
>ゼロスが、姿をあらわす。
 わーい、ゼロス&ゼラス様だー。
> 幻影なので音も無く、花びらが散り行く。
 はー、綺麗な情景ですね。
> やっぱり・・・さすがといってあげたいぐらい頭の良く回転する子だわ。
 ・・・・それだけ前例があったりもするんじゃ・・・・(笑)。
> 目指すは・・・・彼の者のいる、ガイリア・シティへっ!
 面白いことになりそうですねー。

 続きを楽しみにしてます。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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2178Re:超短編小説の真似事時計うさぎ E-mail 4/9-22:53
記事番号2089へのコメント
松原ぼたんさんは No.2089「Re:超短編小説の真似事」で書きました。
> 面白かったです。
 読んでくださいましてありがとうございますぅっ!
 ・・・面白かったですかっ・・・・うれしーですぅっ!

>> いきなり生まれた気配とともに あたし、獣王ゼラス=メタリオム配下 獣神官
>>ゼロスが、姿をあらわす。
> わーい、ゼロス&ゼラス様だー。
 スレイヤーズで一押しキャラなんですよっ!!
 
>> 幻影なので音も無く、花びらが散り行く。
> はー、綺麗な情景ですね。
 ちょっと時期も終わりだけれど 花見の季節だったので。

>> やっぱり・・・さすがといってあげたいぐらい頭の良く回転する子だわ。
> ・・・・それだけ前例があったりもするんじゃ・・・・(笑)。
>> 目指すは・・・・彼の者のいる、ガイリア・シティへっ!
> 面白いことになりそうですねー。
 このあと、やっぱり、あたしの好きなキャラが・・・これは、後程という事で。

> 続きを楽しみにしてます。
> ではまた、ご縁がありましたなら。
 近日中に2のっけますので、読んでくださいね。

 読んでくださいましてありがとうございました。
2でもよろしくお願いいたします。 

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2181超短編小説の真似事 2時計うさぎ E-mail 4/9-23:57
記事番号2068へのコメント
 学校もはじまり、文化祭まで、あと一ヶ月もなしっ!!
 けれど、あたしの指はキーボードをたたいてる。
 多忙に部活の重なった「時計うさぎ」がおくる 短編小説連載物・続編っ!
★☆★☆
「これは・・・まぁ・・・見事に溜め込んでおられましたね、獣王様。」
 執務机の机上の色が見えないほどに敷き詰められ、そして、ゼロスの背の高さほどにま
で積み重なっている 紙の山。
 アストラルに地震があれば一発で崩れてしまうだろう。
 ゼロスは、深々としたため息一つ、書類に手をつけ始める。
 しかし、ふいと・・・ゼロスは手を止めて呟いた。
「獣王様は、彼の者に会われてどうなされるのでしょう・・・トラブルはゴメンなんです
けどね・・。」
 ぶちぶちと呟きつつ 再び、手を進める。
 ゼロスの心配をよそに、獣王ゼラス=メタリオムは、無事ガイリア・シティに着いてい
た。
★☆★☆
 しゅるる・・・・んっ。
 闇色だった視界が 色彩溢れるものとなる。
 あたしの、出現した所は ガイリア・シティの中心に近い露店で賑わう大通りの人込み
のど真ん中だった。
 まぁ・・・ど真ん中といえど この人込み、いきなり人が出現したからって気付いて、
騒ぐ人もいないでしょ。
 ・・・まー・・・数名・・・こっちを幽霊でも見たような目で見てるけどね・・・。
 ともかくっ! あたしは、観光にここへ来たわけじゃないんだから。
 あたしは、目をつぶり、頭の中に一人の人物像を浮かべる。 そして、はっきりと浮か
んだ所で、ぱちんっっと指を鳴らす。
 頭に浮かんだ人物像が、あたしの広げた黄ばんだ紙に、黒インクで描かれる。
「上出来ね。」
 あたしは、紙を見つめて微笑むと行き交う人々に視線を巡り渡し、手ごろな、情報を持
ってそうな人を探そうとした時 うまいぐあいに、あたしの前から 二人組がやってくる
ではないか。
 あたしは、ととと・・・っと駆け寄り、尋ねた。
「すみません。この人探してるんですけど。知りませんか?」
 あたしはフードから、上目遣いに尋ねると、二人組のうち、銀髪の女性の方が 声も無
く首を横に振る。
 しばし考えていた黒髪の青年の方も「しらねーなぁ。」と答える。
「俺達も見た通りの旅人でな。 昨日から滞在してるがこんな人相の悪いのみたことねー
なぁ。・・・なぁ?ミリーナ?」
 女性が、無言で頷く。
 にしても、人相悪いって、あんたにゃいわれたかないっていうか、どっちもどっちに見
えるぞ。 ともかく・・・はずれか・・・。
「そうですか・・・。なら・・・ここらへんで、情報の集まりそうな所ありますか?」
 あたしが質問を変えると 青年は、女性の方に答えを求めて視線を向ける。
「この先、一ブロックも行かない所に「イラーバティー」という食堂があるわ。」
 そして、ミリーナの言葉を付け足すように、青年が言葉を紡ぐ。
「結構人気あるし、そこがいーんじゃねぇか?」
「ありがとうございます。」
 あたしは、にっこり微笑むと、二人に別れを告げ、一路その食堂へと向かった。

 「イラーバティー」は 結構大き目な、食堂兼、宿屋であった。
 あたしは、「OPEN」と書かれたプレートのついた扉を押す。
 ざわざわざわ・・・。
 中は、おそめの昼を取る人で、結構賑わっていた。
 これなら、望めそうかな?
 あたしは、カウンターに注文しに行く事もなく、店内15個所に置かれている、テーブ
ルへと足を運ぶ。
 ドワーフを大きくしたような、大男や、カップル・・・いろいろな人がいる。
 あたしは、順々に聞いていく事にした。
「すみません・・・。」
 ・・・・・・・・・・・30分ほど、あたしは聞いてわまわった。
 が全部はずれ・・・だった。
「残り一つ・・・。」
 あたしは、奥の席をみる。
 いい加減疲れてきて、げんなりの顔で、見てみる。
 こでっぷりしたおっちゃんと、緑の髪の青年が、相席しているのか、話す事もなく 黙
々と食べている。
 なんか・・・聞いても無駄そうだけど・・・案外って事もありそーだしね。
「すみません。尋ね人しているんですが?」
 あたしの声に、でっぷりとしたおっちゃんは顔を上げるが、緑の髪の青年は うつむい
たままであった。
 ・・・まー・・可愛くないやつねー・・・。
「どうしたね?」
「あ・・・えっと。この人探してるんですけど。」
 あたしが 黄ばんだ紙を差し出す。
 おっちゃんはまじまじ見るとあたしを今度は同情の目で見る。
「みたことねーが・・・・敵討ちかい?大変だーねー。」
 へ・・・?
 人相の悪いの次は 敵討ちですかっ・・・と内心笑いつつ。
「ち・・・違いますっ。」
 と、ぶんぶん 首を振ると、おっちゃんの視線に絶えられず、無愛想で、可愛くないと
思った緑の髪の青年に無理承知で尋ねる。
「す・・・すみません?・・・この人探してるんですけど。」
 緑の髪の青年は 紙をちらりと見やると・・・かたんっっと、イスをひっくり返し、身
を翻した。
 ・・・へっ・・・あ・・・この反応はいったいっ!?まさかっ・・。
 あたしは 机の上に広げた紙をひっつかみ、店の外に逃げるように出て行く青年を追い
かけた。
 どうみてもさっきの反応は、知ってる人がする物だった・・・それも・・・かなり 彼
の事情を知っている人のっ!
 あたしは、手の中の紙を知らず知らずに力強く握ってしまう。
 紙の中に描かれているのは 一人の男性。
 燃えるような赤い髪と、意思強い瞳・・・長身に象牙のコート・・・見る人が見れば 
人相が悪いかもしれないが、野生的なハンサムな顔を持つ・・・彼の名前はガーヴ。 
 降魔戦争の時に 我ら魔族に造反した「魔竜王ガーヴ」 その人である。
  
 次回へっ!
★☆★☆
 彼の者とは ガーヴの事でした・・・。
 うーんって事は、緑の髪の青年もだれだか、わかっちゃいますね。
 ともかく、次も早めに書くぞっ!
 ここまで、読んでくだしましてありがとうございます。 

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2182Re:超短編小説の真似事 2松原ぼたん E-mail 4/10-00:20
記事番号2181へのコメント
 面白かったです。

> 執務机の机上の色が見えないほどに敷き詰められ、そして、ゼロスの背の高さほどにま
>で積み重なっている 紙の山。
 器用な・・・・。
> まぁ・・・ど真ん中といえど この人込み、いきなり人が出現したからって気付いて、
>騒ぐ人もいないでしょ。
 フツーはいると思うけど・・・・。
> 頭に浮かんだ人物像が、あたしの広げた黄ばんだ紙に、黒インクで描かれる。
 あら、便利。こんなの出来たらイラスト投稿出来るのに(違うっ)。
>なぁ。・・・なぁ?ミリーナ?」
 をを、ルークとミリーナだわ。
>「この先、一ブロックも行かない所に「イラーバティー」という食堂があるわ。」
 何となく何から取ったか分かる食堂名ですね(笑)。
> うーんって事は、緑の髪の青年もだれだか、わかっちゃいますね。
 青年はとにかく、おっちゃんは? 単に相席してただけ?

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。