◆−オレンジ☆たいむず −憂妃 (2002/4/9 21:41:38) No.20574
 ┗誰か続きをぉぉぉ(泣) −憂妃 (2002/4/22 17:40:27) No.20635


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20574オレンジ☆たいむず 憂妃 2002/4/9 21:41:38


気がつくと、あたし達は見知らぬ森に来ていた。
「・・なぁリナ。もしかして・・迷った、とか?」
あたしの連れ、ガウリイがジト目で尋ねる。
地図持ってても迷っちゃうもんは迷っちゃうんだから、しょうがないでしょっ!
「あっ!・・あそこに人がいるから聞いてみましょ」
言ってあたしはその娘の方へと近づいていく。
「あのー・・・ここって・・・」
「道に迷われたのですか?それはまずいですね・・。何しろ、この森は危険です。
 今までにも何回かいたんですよ。迷われた方。でも・・・その方は・・・」
どひぃぃぃっ!?なんか聞いているだけでもおそろしいっ!!
少女は意味深にフッと笑みを浮かべ、
「お困りのようでしたら、私の家にお泊りになってはいかがでしょう?
 すぐ近くにありますし。」
かくて、あたし達は少女の家に泊まることになったのだった。

ついた家はお化け屋敷のような・・・なんともいえない家・・・
「自己紹介が遅れました。私、この家の主のオレンジといいます。」
「・・あたしはリナよ。」
「ガウリイだ。」
「こんなわけもわからないところに来て、さぞお疲れになったでしょう。
 ここはとりあえず、食事にしましょうか^^」
食事はけっこう質素なのかと思ったが、意外にも豪華だった。
「んー、このジュース、おいしい!
 なんの材料を使ってるの?」
しかし、彼女は困ったように
「このジュースは、私が研究を重ね、つくりあげたものですから・・・
 材料を教えるわけにはいかないのです。
 ・・・もしかして、寝たいですか?それならば、すぐさま部屋を用意しますが」
「そうね。
 ――ってガウリイ!そんなとこで寝てるんじゃないわよっ!!」

部屋についてから・・・・
あー・・・眠い・・・。食べ過ぎたのかな・・・
あのオレンジって娘。あんなに丁寧に喋ってるけど、年齢的にあたしと同じ・・。
ぽてり。
あたしは深い眠りにはいってしまった。

翌朝・・・目が覚めると
「うどわぁぁぁっ!?」
体が縮んでいた。魔力も今までの半分くらいに落ちてるし。
・・・・オレンジの仕業!?
「ちょっと!オレンジ!?コレは一体・・」
気がつけば、下の部屋には何もない。テーブルさえも・・・。
「ガウリイ!?いる?」
「あー・・。リナか・・なんか小さくなってないか・・・・?」
「それはあんたも同じよっ!!多分、昨日のオレンジの出した食事に、
 若返らせる薬が入ってたのよっ!!急いでオレンジを追うわよ!」
「魔力が減ってる状態で、戦えるのかよ?俺も力とか落ちてるし・・・
 !・・外に・・・気配がする・・・それもかなりの使い手・・」
・・・くっ、もっとはやく気がついていれば・・・!!
かくて、あたし達はオレンジを追うことになったのだった・・・

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20635誰か続きをぉぉぉ(泣) 憂妃 2002/4/22 17:40:27
記事番号20574へのコメント

「どうする!?リナ!!だんだん近づいてくるぞっ!?」
「・・・・・っ!!」
がちゃ
何者かが入ってくる。
・・・・ん?この姿は・・・
「あっ!!アメリア!ゼル!!」
そう、そこにいたのはアメリアとゼルガディスの2人。
「リナたちじゃないか!!・・・お前ってそんな小さかったか?」
・・・・・
「オレンジってヤツに若返りの薬を飲まされたのよっ!」
「若返りの・・・?そんなことできるんでしょうか・・?」
アメリアが不信そうに尋ねる
「それができるみたいなのよっ!薬の研究してるみたいでっ・・・!!」
「・・・ということは、ガウリイの旦那も・・・?」
「・・・まーね。魔力も力も落ちてるし、オレンジ追わなきゃ・・・・
 アメリア!ゼル!手伝って!!」

あれから・・・5日・・・。
何とか隣町まできたものの・・・オレンジの消息はつかめぬまま・・。
それどころか、敵の襲撃ばっかし。いつもならこんなザコ・・・

「あのー・・ちょっと尋ねたいんですが、髪がオレンジ色した人みませんでした  か?」
スイカ売りのおっちゃんに尋ねる
「髪の毛がオレンジぃ〜・・・?それって、セピアちゃんのことかい?
 薬の研究してる娘だろう?」
セピア・・・?オレンジは偽名だったのか・・・
「そ、そうその娘よ!どこにいるの?」
「知らん」
きっぱりと・・・そいつは言いやがった。
思わず火炎球の呪文を唱え・・・・
「――だが、しょっちゅう南通りの酒場でバイトしてるらしいがな。」
南通りの酒場!?
「わかったわ!おっちゃんありがと!!」
「だが・・・・南どおりに酒場は・・・ありゃ・・?」

夜・・南通りにて・・・
「南通りの酒場っと・・・・・・」
あのー・・1軒もないンすけど・・・・
「すいません、南通りの酒場は・・・?」
近くにいたヒトに尋ねる
「南通りのさかばぁ?うーん、そこへは普通のヒトはいけないんだがな・・。」
「普通って・・・・」
「ここの住人以外は見つけらんないのだよ」
なっ・・・・・・・・なにぃぃぃぃぃぃ!?
あたしの叫びは通り中に響き渡ったのだった。