◆−なんとか・・・・・(汗)−海藤雄馬 (2002/4/1 22:03:24) No.20472
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 1−海藤雄馬 (2002/4/1 22:04:41) No.20473
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 2−海藤雄馬 (2002/4/1 22:05:55) No.20474
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 3−海藤雄馬 (2002/4/1 22:07:03) No.20475
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 4−海藤雄馬 (2002/4/1 22:08:19) No.20476
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 5−海藤雄馬 (2002/4/1 22:09:23) No.20477
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 6−海藤雄馬 (2002/4/1 22:11:21) No.20478
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 7−海藤雄馬 (2002/4/1 22:12:29) No.20479
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 8−海藤雄馬 (2002/4/1 22:13:41) No.20480
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 9−海藤雄馬 (2002/4/1 22:14:50) No.20481
 ┣赤の世界〜ガウリイ〜 10−海藤雄馬 (2002/4/1 22:15:48) No.20482
 ┃┣ガウリイ編v−らん (2002/4/1 22:39:55) No.20485
 ┃┃┗スレキャラはやはり人外魔境?!−海藤雄馬 (2002/4/1 23:50:12) No.20488
 ┃┗いっきにでてるぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!−かお (2002/4/1 22:53:11) No.20487
 ┃ ┗そのうち二部を・・・・。−海藤雄馬 (2002/4/2 00:08:37) No.20490
 ┗赤の世界〜ガウリイ〜 11−海藤雄馬 (2002/4/1 22:26:40) No.20483
  ┗賢そうなガウリイ?!(笑)−まい (2002/4/2 13:05:29) No.20503
   ┗所々(?)物忘れの部分もありますが・・・・(汗)−海藤雄馬 (2002/4/2 19:26:54) No.20508


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20472なんとか・・・・・(汗)海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:03:24



エル:あんたねぇ〜。いつまで掛かってるのよ。

ああああああああああ!!すみませんです〜〜〜!!

エル:はやくあたしが主人公の話打ち込みなさい!!

エル様〜!それはネタバラしになります!!

エル:『赤の世界』第二部『火の宝玉』はあたしが主人公だってこと?

しくしく・・・・・・・・・・・(涙)
いいですよ。別に・・・・・。
主人公エル様だけじゃないですから・・・・・・・・・。

エル:ちょっと、それは聞いてないわよ!!

はいvv言ってませんから♪

エル:ほぅ・・・・・・・・・・・・・。

はっ!!いかんです!
そ、それでは『赤の世界』ガウリイ視点のお話しをどうぞ!
決して新しい話しではありませんので!!

では!!
(だっしゅっ!!!)

エル:ふふふふふvv


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20473赤の世界〜ガウリイ〜 1海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:04:41
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赤の世界〜ガウリイ〜 1




「…何だよ…?ブドウ嫌いか?」
そう言ったほうが、いいと思った。
こう言えばリナが変に意識してギクシャクするようなことはないと思ったからだ。
「そうじゃなくってっ!……っどああああっ!!もぉ、なんでもいいッ!」
「じゃあ、ゼフィーリアで決定だな。」
「なんでそうなるのよ!?」
「お前が『なんでもいい』って言ったから。」
いつかは、行きたいと思ってた。
自分の気持ちをリナにそしてリナの家族に知ってもらうために…。
「…あのねぇ……。」
呆れたように言う、リナ。
今は、まだそれでいい。
「たまにゃあ里帰りってもいいもんだぜ。きっと。」
あんなことがあった後だしな。
「…………。」
ニコニコと言うオレにリナはため息をついている。
「…ま…いいけど…。わかったわ。それじゃあ目的地はあたしの実家。ゼフィーリア王都、ゼフィール・シティ!オッケー?」
「おう!」
リナの言葉にオレは返事をする。
ゼフィーリアに着くまでには、話そうと思う。
オレの過去と想いと、そしてガブリエフ家のことを……。
そして、ラウディじいちゃんが遺言で残したとんでもない権利のことを……。





オレはいつものようにリナと一緒に昼ご飯を食べていた。
いつもながら、気持ちいいくらい食べるんだよな、リナは。

ふと、食後の一服していたオレ達の方に視線を向ける気配を感じた。
この気配は……。
「兄さん……?」
店の入り口の方からオレ達の方に歩いてくる少年。
「エクト…か?」
オレの腹違いの弟、エクト=ガブリエフ。
エクトの性格は少々変わっているがオレとエクトの兄弟仲はそんな悪くなかった。
「知り合い?」
「ああ、オレの弟だ。」
エクトはリナのほうに軽く会釈をする。
だが、なんでエクトがこんなところに…。
あの島から出たことなんか滅多にないのに。
「始めまして、エクト=ガブリエフです。ガウリイ兄さんがお世話になっています。貴女は、リナ=インバースさん、ですよね。」
「ええ。でも、なんであたしがリナだって知ってるの?」
「噂で。ガウリイ兄さんが『魔を滅するもの(デモン・スレイヤー)』リナ=インバースさんと一緒にいるって…。」
リナはそれで納得していたようだが、噂だけでそんな確信をもったことが言えるはずない。
大方、ケベック叔父さんにでも聞いたのだろう。
叔父さんは世界中のどんな些細な出来事でも知ることができる。
あの人は人間ではないから…。
叔父さんは何故か昔から、ばあちゃんとエクトに弱い。
だが、何のためにそんな細かい情報を…。

ごすっ

オレが少し考え事をしていた間に、リナの肘がエクトの頭にくい込んでいた。
エクトのことだから、またいらんことでも言ったんだろうけどな。
あいつはわざとなのか、一言多い時がある。
「で、何のようだ?エクト。」
自然と声が低くなる。
オレの声に、かすかだがリナがおびえる気配が伝わる。
ろくな用じゃないだろうがな…。
「そんな声ださないでよ、ガウリイ兄さん。」
困ったような表情で言う、エクト。
エクトは昔からどんな鋭い殺気を向けられても表情を変えない。

「父さんが殺されたよ。」

オレは一瞬眉をしかめる。
厄介事を持ってきたな、エクトのやつ。
オレもエクトもあの人が死んだからといって悲しまない、あの人は形だけの父親みたいなものだったから。
まるで、この言葉を人事のように聞いていた。
「だから、ガブリエフ家の次の当主は、光の剣の継承者であるガウリイ兄さんだよ。」
「オレには関係ないことだ。」
オレは光の剣を正式に継承したわけではない。
あの家を飛び出した時、もう二度と戻るつもりはなかった。
今更、何を…という感じだ。
「叔父さんからの帰宅命令が出てると言っても?」
ケベック叔父さんから…?
あの家に、いい思い出などほとんどないあの家に帰れというのか、あのひとは…。
だが、ケベック叔父さんが帰ってこいと言った以上、いずれ帰らなければならなくなる。
「帰ってくるよね。」
エクトのその言葉はおそらく確認。
「ケベック叔父さんの命令なら否が応でも帰ることになるからな。」
諦めたようにオレはそう言った。

あの家に帰る。
リナは連れて行けない。
家の事情につき合わすわけにはいかない。
あの家のいごごちはよくないものだから。
「悪い、リナ。一緒にゼフィーリアに行けないみたいだ。」
一瞬、リナの顔に悲しそうな表情が浮かぶ。
けど、すぐにそれは消え去り、いつもの明るい表情になる。
「ま、しょうがないわね。家の事じゃあたしが口出しすることもできないし、あたし一人でゼフィーリアに帰るわよ。」
リナは、ぱんぱんとオレの背中をたたく。
そのまますぐに席を立ち、行こうとする。
行かせたくない!
行かないで欲しい……。
そう思うが、巻き込むわけにはいかない。
「待ってください、リナさん。」
エクトがリナを呼び止める。
どういうつもりだ、エクト……。
「リナさんも来て下さい。叔父さんは貴女に一度会いたいと言っていたので。」
その言葉にリナは振り向く。
「エクト!!リナは…!」
「関係ない、と言いたい訳?ガウリイ兄さん。」
エクト、ケベック叔父さんに、聞いたのか…?
リナが持つ『権利』のことを…。
オレは否定も肯定もできない。
「一緒に、来てもらえますか?リナ=インバースさん。」
リナに断ることは許さないというように見る。
「ええ。もちろん、一緒に行くわ。」
リナのその言葉に、離れなくていいんだとほっとしている自分がいた。
オレは多分、リナと離れたら、昔のオレに戻ってしまう気がする。
全てにおいて感情というものが沸かなかった、あの傭兵時代のオレに……。




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20474赤の世界〜ガウリイ〜 2海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:05:55
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赤の世界〜ガウリイ〜 2





オレの家は、エルメキア帝国のミプロス島にある。
昔、ミプロスに現われた魔族をオレの祖父にあたるラウディじいちゃんと、リナ=インバースという魔道士が協力して倒したからこそ、今のガブリエフ家がある。
メリルーンばあちゃんが話してくれたその話の魔道士の強さにオレは憧れてた。
妬みと憎しみに溢れたあの家の中、リナ=インバースの話は御伽噺よりも現実的で――まあ、現実の話なんだが――エクトと一緒によく聞いていた。
短い短い、その話を……。

リナに始めて会った時、あのリナ=インバースだとは思わなかった。
あの頃のオレは世界に『色』というものを感じなくなっていた時だった。
リナと会って、昔の幼い頃抱いていた『憧れ』のような感情を思い出していた。
リナはあの時、あの小さな身体で、盗賊達に余裕の態度だった。
思わず助けに入って、なんだかほっとけなくて、その小さな身体で背負ってるものを支えてやりたかった。
ほんとに、保護者のつもりだったんだ。
最初は………。
いつの間にか、その瞳に、意思に、心に…惹かれた。
何時の間にか、守るべき子供から、護りたい大切な女になっていた。
離れられない存在になっていた。

ただ、リナはまだそういう感情に疎いから。
オレは待つつもりでいる。
大切に、大切に護って……。



いい思い出など殆どない実家。
久々に帰ってみても懐かしいとも思わない。
変わらないな、この家は……。
感じるケベック叔父さんのかすかな瘴気。
「とりあえず、叔父さんのところに挨拶に行きましょうか、リナさん。ガウリイ兄さんは談話室に、皆そこにいるから。」
皆、か…。
あの人がいない今、ガブリエフ家はオレの兄、エクトそして叔父さんくらいしかいないだろう。
オレの兄、ヒューズ=ガブリエフ。
あの人の本妻のただ一人息子。
オレ達兄弟は全員母親が違う。
ヒューズとオレはあまり仲がよくなかった。

オレは静かに談話室の扉を開ける。
そこにはテーブルの上の何かを静かに見ている…
「ヒューズ、…ばあちゃん……?」
兄であるヒューズとオレの曾祖母にあたるメリルーンばあちゃんがいた。
「ガウリイ、とりあえずこれを見てみろ。」
ヒューズがいつになく真剣な表情をしている。
オレはヒューズが目を向けたテーブルの上のものを見る。

ボロボロになった服の切れ端と所々焦げ付いた金色のサークレット。

このサークレットは……あの人の…。
昔、オレの母さんが送ったものだと言っていたのを聞いたことがある。
「父さんがいた場所には遺体すらも残ってなかった。あったのはこれだけだ。」
「全て焼き尽くされたというのか……。」
「俺はその場にいたわけじゃないからな。メリルーンばあさんがこれはおそらく、竜族のレーザーブレスで焼き尽くされたものだろうって……。」
「レーザーブレス?!竜族に殺されたって言うのか?!何をやったんだ、あの人は…。」
「さあな。ケベック叔父さんが覚醒してからの父さんは人間不信になったような感じで、誰も近寄らせなかったからな。」
ふぅとため息をつくヒューズ。
竜族か……。
「で、ばあちゃん。なんでこれが竜族のレーザーブレスでやられたって分かったんだ?」
他にも可能性は考えられる筈だ。
何故、竜族なのか……。
「竜族の気配を感じた時に見た、白い閃光。それから、ソルディの気配が消えたんだよ。その時、ここにはその竜族以外の気配を感じなかったの、ガウリイ。魔族がこの辺りに来る事はないでしょう。それに、ケベックもこのことについて、私の意見を肯定したよ。」
優しく微笑むばあちゃん。
このガブリエフ家で絶対権力を持つケベック叔父さんをただの孫のように扱えるばあちゃんはすごいと思う。
メリルーンばあちゃんはエルフだからなのか、竜族の気配を察知することが出来る。
「大丈夫だよ、ガウリイ。リナさんがいるのなら…。」
ばあちゃんがオレにだけ聞こえるように、そう言った。
何が起きているのは分からない。
けど、ばあちゃんの言う通り、リナがいれば何とかなるような気がしていた。



ケベック=ガブリエフはオレの叔父にあたる。
血縁上ではオレの父にあたる、ソルディ=ガブリエフの実の弟。
オレはあの人のことを決して「父さん」とは呼ばない。
とにかく、ケベック叔父さんは、恐れられていた。
何故なら、ケベック叔父さんは魔王の欠片を持つものだから……。

魔王の上司だという人の力で、魔王の意思を飲み込んだケベック叔父さん。
その上司の力で、ケベック叔父さんが『魔王』だということは誰にも話すことが出来ない。

「リナ!」
どこかに行こうとしているリナを見つけ声をかける。
「ガウリイ。」
リナがオレのほうに気づく。
「大丈夫だったか?」
「大丈夫って、何が……?」
きょとんと首をかしげるリナ。
たのむから、そういう仕草はしないでほしいんだが……。
衝動的に抱きしめたくなる。
「ケベック叔父さんは普通の人じゃないから…。」
考えてることをごまかすように、少し視線をはずす。
「何?ガウリイ、あんたもしかして、ケベックさんが魔王だってこと知ってた?」
聞いたのか、リナ。
叔父さんに。
「ああ。この家の人間なら誰でも知っている事だ。」
「何で、教えてくれなかったのよ。」
「言えないんだ。何故かその事を話そうとすると声が出なくなる。」
ケベック叔父さんは上司の制約がかかっているからだと言っていた。
その上司曰く、このことが外に漏れると面白くないらしい。
「そう。ま、それより今からちょっと出かけてくるわ。ケベックさんに頼まれたことがあるからね。」
「ケベック叔父さんの頼みごと?」
あの叔父さんが『頼み事』だなんて信じられん。

「あの叔父さんに色仕掛けでもしたのか?」

オレの後ろの方にヒューズの気配。
リナには分からないように、オレはヒューズに殺気をとばす。
「残念ながらそれはありえないよ。ヒューズ兄さん。」
エクトがひょっこりとリナの後ろから姿を現す。
いつの間に…。
エクトは昔から、気配を悟らせずにそこにいることがたまにあった。
本人は無意識の行動らしいが時々、ひやりとする時がある。
「おまえはそのどこの馬の骨か知れない小娘の肩をもつのか?エクト。」
「ヒューズ!」
さすがのオレも、その言葉には叫ばずにいられなかった。
「ヒューズ兄さん、リナさんには色仕掛けなんて無理だよ。こんな洗濯板じゃ…。」

ばきっ

エクトにリナの蹴りが入る。
相変わらず、一言多いぞ、エクト。
特に、今の言葉はリナにとっては禁句だ。
「いたひです…リナさん……。」
「ほぅ、呪文叩き込まれたかった?」
リナはにっこりと微笑えんではいるが、その気配は怒ってる。
「うう、人がせっかくヒューズ兄さんの誤解を解いてあげようとしたのに……。」
エクト、それは誤解を解くとは言わないと思うぞ。
エクトはヒューズに向き直る。
「とにかく、ヒューズ兄さん。力で脅しはあっても、リナさんに限って色仕掛けはないよ。」
「リナ……。まさか、お前…!」
ヒューズの気配が脅えたものへと変わる。
「魔族全てがその名を聞くだけで道をあけるという……リナ=インバースか?!」
「そうだよ!ヒューズ兄さん!彼女にとって生きとし生けるものは全て便利なアイテムと化す、あのリナ=インバースさんだよ!!」

スパパパパァァァァァァァァァァァァン!!

リナのスリッパがヒューズとエクトの頭を叩く。
リナは、このスリッパ攻撃というか、このツッコミいれるときのスピードが結構はやいと思う。
オレは避けようと思えば避けられることは避けられるんだが……。
「あほか!どこをどうすればそんな異名が出てくるのよ!!」
「冗談ですって、リナさん。」
「何?!冗談なのか?!俺にそう言ったのはエクトじゃないか!じゃあ、リナ=インバースが魔王を倒したと言うのも冗談なのか?!」
「それは、本当だよ。ヒューズ兄さん。」
ヒューズのリナを見る目が人外のものでも見るようなものへと変わった。
リナは呆れたようにため息をつく。
「まぁ、とにかく、あたしは行くとこがあるんで。」
くるりと踵を返し、この場を去ろうとするリナ。
オレもその後を追おうとしたが、エクトに腕をつかまれる。
「ガウリイ兄さん。ちょっと……。」
ヒューズの方をちらりと見るエクト。
この家のことについて話すと言うことか。




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20475赤の世界〜ガウリイ〜 3海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:07:03
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赤の世界〜ガウリイ〜 3





そのままどこかの部屋に移動することなく話をする、オレ、エクト、ヒューズ。
「とりあえず、この家の当主のことだけど…。」
「一応、昔からの習わしだと光の剣の継承者のお前だな、ガウリイ。」
エクトとヒューズがオレの方を見る。
「オレが……?」
「ガウリイ兄さん、知ってるとは思うけどこのガブリエフ家は代々、エルメキア帝国の王宮剣術指南役等の仕事があるんだよ。」
「当主の座をこのまま空にしておく訳にはいかない。」
「それは、分かってる。」
分かってる。
だが、この家の当主になるって事は、この家に留まることを意味している。
「ケベック叔父さんは別にガウリイ兄さんに強制はしないと言ってたよ。兄弟同士で相談して決めろって…。」
「ならば、オレでなくてもいいだろう?今まであの人の変わりはヒューズがやっていたんだろう?なら、ヒューズでいいじゃないか?」
「それを、エルメキアのほうが認めてくれればな……。」
はあ、と疲れたようなため息をつくヒューズ。
確かにそうだか…。

「あ、ちょっと僕、席はずしてもいい?」
「エクト?」
「面白いことが起こりそうなんだ♪ちょっととってくるものがあるから♪」
よく分からないが、楽しそうな顔をしているエクト。
何だ……?
「それに、当主問題は僕には関係なさそうだし。」
ぱたぱたと手を振って、そのまま自分の部屋のある二階へとあがって行くエクト。
『………。』
なんだかよく分からないオレとヒューズはしばらくエクトが向かった二階のほうを呆然と見ていた。
「エクトのことはよく分からん……。」
「オレも、昔、たまについていけない時があったな…。」
オレとヒューズの母は、普通の『人間』だが、エクトの母は違うらしい。
この家で一番謎なのはエクトじゃないのだろうか…?
ケベック叔父さんのことを恐れることもなく、というかケベック叔父さんの方がエクトをある意味恐れているような…。
「そう言えば、ガウリイ。お前、光の剣はどうしたんだ?」
オレの持っている剣が光の剣で気づいたらしい。
「あんなもの、ないほうがいいだろう…?」
争いの元になるだけだ。
光の剣という名の魔剣なんかな。
「冗談じゃない!!光の剣をどうしたんだ?!!」
鬼気迫るように叫ぶヒューズ。
「だから、あれはもうないって言ってる!!」
「何考えてるんだ?!あれはガブリエフ家の家宝なんだぞ!!」
家宝?
あれのせいで今まで何人もの血が流れてきたのにか…?
「もとの持ち主とやらに返したんだ!」
あれはそもそも、異界の何とかって魔王の持ち物だったらしいからな。
その魔王との戦いでシー…何とかって奴に返した。
「もとの持ち主だ?!あれは元々家が代々所持してきたからもとの持ち主なんているはずがないだろう?!!」
ヒューズに説明しても納得なんてしないだろう。
それに、オレは細かくきちんと説明できる自信はない。
「大方、金に目がくらんで何処の誰とも知らない奴に売ったんだろう?!それになんだ?その腰にぶら下がってる安っぽい剣はっ!まあ、所詮妾の子のお前にはお似合いのものだがな。」
安っぽい剣…?
オレのことはどうでもいいが、この剣はリナがオレのために探してくれた剣だ。
それを侮辱するような言葉はいくらヒューズでも許せない。
「力づくか?野蛮な血を引いてる奴は、やはり野蛮なんだな。」
だからどうした。
オレの母がどこの誰でも、オレのことをどういわれても構わない。
ただ、リナを侮辱するようなことは許せない。
剣の柄に手を掛ける。
オレが本気で斬るつもりだと分かったのか、ヒューズが少したじろぐ。
それでも、怯えて逃げ惑わないのはさすがというのか。

すぱぱぱぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!

何だ?!
いきなりした音に驚くオレとヒューズ。
音のしたほうを見るとリナがスリッパを握り締めてゼロスに何か言っているのが見えた。
ゼロスが何でここに…?
「リナ……。聞いてたのか…?」
こういうことはリナには聞かせたくなかったんだが…。
リナの表情からして、どうやら途中から聞いてたらしい。
「立ち聞きとは、ロ、ローバーズ、キ、キラーなどと、野蛮な呼ばれ、か、方をするだけあって、やば、野蛮だな。」
ヒューズは、リナに対して怯えたように言う。
エクト…。
ヒューズに一体どんなことを吹き込んだんだ…?
この怯えはちょっと…。
「リナさん、この方に何かしたんですか?そうとう怯えてるようですけど…?」
「別に何にもしてないわよ?」
「な、何もしてないだと?!魔王を倒し、その場で世界征服宣言したそうじゃないか!!しかも従わない者は容赦なく竜破斬で殺すと!!」
そんなこと吹き込んだのか、エクトは…。
どうせ、面白がって吹き込んだんだろうけど。
「おや、リナさん。そんなことしたんですか?」
「あのねぇ〜。んなことするわけないでしょ?」
呆れたように言うリナ。
エクト本人は冗談のつもりでヒューズに言ったんだろうが。
「し、しかも、いかにも怪しげなそいつは誰だ?!」
ヒューズはゼロスを指差す。
「ああ、これはただの怪しい神官よ。今のとこ無害だから。」
「神官…?け、気配からして神官とは感じられないのだが……。いや、そいつ、魔族のような気配してるような…。」
さすが、ヒューズだ。
ゼロスが魔族だと分かったのか。
魔族の気配はケベック叔父さんのもので慣れてるからな。
「よく分かりましたね。一応、瘴気は消してるつもりなんですけど…。」
「そうか、魔族か……。」
ほっとしたように息を吐くヒューズ。
魔族はケベック叔父さんがいるから比較的慣れている。
しかも、今のゼロスは殺気がない。
もっとも、ゼロスならば殺気など感じさせずに相手を消し去ることぐらいしそうだがな…。
魔族相手には、気配でなく、今までの経験でその場の空気を読み、相手を判断する。
オレはケベック叔父さんにそう教わった。
「用があるならこの家に泊まるといい、魔族の方。それと、リナ=インバース!!……さん。おま…いや、あなたも叔父さんから依頼を受けたならここに暫く留まるのだろう?へ、部屋を用意させるから、ゆっくりしていって…ほしくはないが、ゆっくりしていってくれ。」
そう言うや否や、さっさと奥に引っ込むヒューズ。





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20476赤の世界〜ガウリイ〜 4海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:08:19
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赤の世界〜ガウリイ〜 4





「変わった方ですねぇ。僕が魔族と知ってもあまり驚かないどころか、僕よりリナさんに対する恐怖の方が大きいですし…。」
ゼロスは立ち去ったヒューズの方を見て言った。
「どうせ、エクトにあることないこと吹き込まれたんだろう。エクトは幼い頃ヒューズにいろいろ言われたことかなり根に持ってたからな。」
正妻の唯一の息子であるヒューズはオレとエクトを馬鹿にしたように見ていた。
オレは別にそういうことは気にしないからよかったが、エクトはしっかり根に持ってたらしい。
「あることないと、とは?」
不思議そうな顔をしてゼロスが聞く。

「魔導都市いわれるサイラーグをその手で二度も破壊し、セイルーンを滅ぼしかけ、ディルス王国を火の海にしたという、まさに破壊神!!」

「くぉらっ!!待て!!」
エクトの言葉を即座に否定するリナ。
「というような感じで、ヒューズ兄さんにリナさんのことを話してます。」
「成程、しかし今言った事は殆ど事実ですけどね…。」
「待てぃ!!あたし自らやったのはセイルーンにちょっぴり被害与えただけでしょ!それに!!ディルスを火の海にしたのはあんたでしょうが!!ゼロス!!」
そうだったっけ…?
オレはよく覚えていないがリナは否定する。
「ええ?!ゼロス?!あなたゼロスって言うんですか?!そう言えばさっきヒューズ兄さんがあなたの事を魔族だと…、まさか、ゼロスとはあの『竜を滅するもの(ドラゴンスレイヤー)』の?!!」
ゼロスの名を聞き驚き…というより嬉しそうな表情をするエクト。
「はあ、そう呼ばれることもありますね。」
「ということは、降魔戦争ではミルガズィア様と一線交えたのですよね?!」
ゼロスに詰め寄るように尋ねるエクト。
エクトに詰め寄られたゼロスの反応は、ケベック叔父さんの反応と一緒だ。
魔族ってのは、エクトみたいな人種には弱いんだろうか…?
「は、はあ。」
「では!!北の魔王を氷に閉じ込める隙をつくったという、あのすばらしいギャグをご存知なんですよね?!!!」
「う゛……………。」
ゼロスの顔色がまともに変わる。
気配からも嫌がっているのが分かる。
「お茶でも、用意しますので、その事についてゆっくり聞かせてください!!」
ニコニコとゼロスを引きずるように奥へと連れて行くエクト。
やっぱり、エクトはある意味この家では一番謎だ……。



「あ、そうだ、ガウリイ。この家に書庫室とか、古い文献とか置いてある場所ってある?」
ふと気づいたように尋ねるリナ。
「書庫…?あ〜、どうだったかなぁ……。」
記憶を探ってみるが、よく分からない。
この家に戻ってきたのも久しぶりだしなぁ…。
「あのねぇ…。」
呆れたような声をだすリナ。
「そうは言っても、オレはこの家にいること少なかったからな…。」
「え……?」
リナにはあまり話したくはなかったんだが。
そうもいかないらしい。
「立ち話もなんだし、オレの部屋、行くか?」
長い話になりそうだしな。





この家に形だけある、殆ど使うことのなかったオレの部屋。
オレは小さい頃の話しをした。
説明ってのは苦手だからうまく説明できたか分からないが、リナはなんとなく理解したらしい。

「ケベック叔父さんは、当時10歳だったオレに光の剣を渡したんだ。ケベック叔父さんが何を考えてオレに光の剣を渡したのか分からない。」
あれはこの家にあってはならないものだと思った。
光の剣は、この家にとっての呪いの剣みたいなものだ。
「オレは光の剣をもってそのまま家を飛び出した。それから何年か傭兵をして、リナに会ったわけだ。お前さんを始めてみた時には、まさかこんな長い付き合いになるとは思ってなかったがな…。」
「あたしも、最初に会ったときはこんなに長く一緒に旅するつもりはなかったわよ。」
そう言ったリナの言葉は柔らかなもので、オレの心に光をくれる。
「お前さんにはいつかは、話そうと思っていたんだ。」
この先、過去と全く関わることなく生きていくという保障はどこにもなかったから。
他人によって知られるくらいなら、自分から話したほうがいい。
「へぇ、んじゃ、そのうちあたしの家のことも話してあげよう。」
「ああ、楽しみにしてる。お前が恐れてる『姉ちゃん』のことも聞きたいしな。」
いつだかリナにしては信じられないくらい恐れてた『姉ちゃん』がどんな人なのか。
その人がリナをこんな強い人間にしたのだろう。
リナの実家に帰った時、その人が一番のてごわいんだろうな…。




オレとリナはケベック叔父さんの部屋の前にいた。
部屋の中からする気配が一つじゃない…?
「部屋の中、叔父さん一人じゃないようだな…。誰かもう一人いる。」
でも、なんだ?
この気配は…?
まるで人の気配ではないような…。

リナが扉を叩く。
部屋の中から叔父さんが入ってもいいと言った。
ゆっくりと扉を開いたリナはそのままぴしりと固まった。
「リナ?」
オレは不思議そうにリナに声を掛ける。
何だ…?
「いつまで、扉を開けたままにするつもりなの?」
にっこりと微笑んだまま言ったのは、ケベック叔父さんの隣にいる黒髪の女性。
肩の辺りで綺麗に切りそろえられた髪にリナと同じ色の瞳。
リナが慌てた様に扉を閉める。

「ね、姉ちゃん、何でこんなとこに……。」
冷や汗を流しながら言うリナ。
そうか…。
これがあの『姉ちゃん』か…。
ただものじゃないな…この人…。
「始めまして、ガウリイさん。リナの姉のルナ=インバースです。リナがいつもお世話になってます。」
「あ、始めまして。」
にっこりと挨拶をしてきたルナさんに、オレはぺこりと頭を下げる。
ルナさんは微笑んでいるが目が全く笑ってない。
オレを見定めているのか…?

ルナさんはふっとオレから視線を逸らし、ケベック叔父さんと話を始める。
そう言えば、ケベック叔父さんに会うのは何年ぶりか。
随分印象が変わった気がする。
ルナさんと話す叔父さんは、とても柔らかい雰囲気を持つ。
「あのケベック叔父さんが、こんなふうに話せるなんて…。お前の姉ちゃん何者だ?只者じゃない気配してるが…。」
「姉ちゃんは、赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)よ。」
…………?
「す、すぃーふぃーど、ないと?」
「……もしかして知らないとか言うんじゃないでしょうね……。」
……もしかして、知らなきゃいけないことなのか?
えっと…。
…………。
「まさか。知ってるさ、赤の竜神の騎士だろ?」
多分…。
怪しまれてるか……?

「どうしたの?リナ?」
「あ、いや、何でそんなに仲がいいのなぁ、って。」
リナの言葉にルナさんとケベック叔父さんは顔を見合わせる。
「どうしてかしらね。」
「金色の方の制限を受けているもの同士だから…とか?」
「まあ、きっかけはそれよね。」
「今は、心地よい空間を共有する者というところか。」
二人を包む空気はとても穏やかなもの。
昔の、触れるだけで斬り裂かれそうな雰囲気のケベック叔父さんとは違う。
「……以外…ですね。変わったんですね、ケベック叔父さんは…。以前の張り詰めた雰囲気が感じられない。」
「余裕が持てるようになったからな。変わったといえばお前もだろう?雰囲気が随分柔らかくなってる。」
ああ、そうか。
オレには分かるかもしれない。
ケベック叔父さんも見つけたんだ、大切なひとを…。
「そういうこと、ですか…。」
オレはルナさんとケベック叔父さんの方を見る。
ルナさんがケベック叔父さんを受け止めてくれているのか。
オレもリナがいなかったら、どうなっていたか。
この家に帰ってくることもなかっただろうな…。

リナはケベック叔父さんに、「書庫」のことを聞く。
歪みとか魔方陣とかオレにはよく分からないことばかりだが…。
また、やっかいなことに首を突っ込んだんだな、リナは…。
そこがリナのいいとこなんだがな。







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20477赤の世界〜ガウリイ〜 5海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:09:23
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赤の世界〜ガウリイ〜 5





何故かオレ達はあの人の部屋に行った。
そこで見つけた古ぼけた本を見て、叔父さんとルナさんは顔色を変えてたが…。
どうやら、それと似たような本を書庫で探すことになった。
難しいことはよく分からん…。


地下にあるという書庫に向かう途中、オレはリナに聞いてみた。
「なぁ、リナ。」
「何?」
「リナは昔、このミプロス島に来た事あるのか?」
「あるわよ。」
やっぱりそうか…。
「…リナ……お前…。」
どうせ、言わなければならない。
あの『権利』のことは。
「ガウリイ?」
立ち止まって、オレの方を見るリナ。
「お前………一体、今、年いくつだ?」
だぁぁぁぁぁ!!オレの馬鹿!
全然、関係ないだろ?!!


『烈閃槍(エルメキア・ランス)!!』


ぱきぃん!


オレは反射的にその呪文を弾く。
「ちっ、防いだか…。」
「いきなり何すんだ!!」
全く手加減なしだったぞ。
今のは!!
「ガウリイが失礼な事言うのが悪いんでしょ?!あたしはまだ18歳よ!!」
失礼なことなのか…?
う〜〜ん、覚えておこう。
「いや、昔この島を襲った魔族をオレの先祖と一緒に倒した魔道士ってリナのことだろ?あれって確か、200年だが前のことだったから…。」
オレは誤魔化すように言う。
「あの時は時空を越えて過去にとんだのよ!!にしても、ガウリイあたしの事知ってたんじゃない。最初に会った時、何も言わなかったのは何で?」
「あ、いや、まあ……。言い難かったというか…。」
言えなかったっというのが正しいか。
最も、初対面時はそのこと忘れてたんだがな…。
「ほんとに?」
「…………。」
鋭いな、リナは…。
その鋭さがせめて……。
「ふ〜ん。」
「…後で、全部話す。」
話せると思う。
「ま、いいでしょ。今はこの本のことよ。」

ぱんっ!

勢いよくオレの背中を叩くリナ。
それだけで、オレは心が軽くなる。
話すよ、近いうちに……な。




地下の書庫は薄暗かった。
こんなとこあったんだな…。
リナが魔法で明かりをともす。
「ほら、ガウリイ。あんた目だけはいいんだから、この中からこれと同じような本をとっとと探す!」
「あ、ああ。」
って、言われてもな…。
全部、同じに見えるぞ。
オレに同じようなもの探せっていうのは無理だと思うぞ、リナ。


適当にその辺の本をボーっと眺めてたら気配がした。
「リナ、誰かいるぞ。」
オレは気配の主からリナを庇うように立つ。

「ほぅ、この俺に気付くとはなかなかだな、人間。」

暗がりの中から現れたのは、金髪に金色の瞳をした30前後の奴。
人間に見えるが…。
「人間、その本を渡してもらおうか。」
リナがむかっとしたのが気配で分かる。
相手を挑発なんかするなよ、リナ。
「何で、不法侵入者にこの本を渡さなくちゃならないのかしら?」
「ふっ、愚かな人間だな。自分の立場が分かってないようだ。」
「あたしはあんたみたいな奴に、この本を渡す気はこれっぽっちもないわ!」
「ならば、力ずくでいくまで!!」
奴が何か呪文らしきものを唱えた。

キィィィィィン。

空気が震える。
耳鳴りがする。
体が…重い…!!
この音のせいか…?

目の端でリナの持っていた本が燃えるのが見えた。

「まあ、念のためだ、悪いが死んでもらおう。人間よ。」

リナの方に近づいてく。
やめろ!
リナに手を出すな!!

リナは……


リナはオレが守る!!!




「させるかぁぁ!!」
何も考えず、ただリナを守るために…。
オレは剣を抜き、奴に斬りかかる。



ザッ



剣先は奴の頬を掠めた。
掠っただけか…。
リナは…
意識が遠のく。
リナ…。



覚えているのは、もう一つ別の気配が近づいてくるのが分かっただけだった。

あの気配は…エクト……?








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20478赤の世界〜ガウリイ〜 6海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:11:21
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赤の世界〜ガウリイ〜 6





目に入ったのは、懐かしい天井。
10何年ぶりだろうか…。
この部屋で起きるのは…。




リナ……。

そうだ、リナは…!!


オレは倒れた時のことを思い出してがばっと起き上がる。
「っ…!!」
いきなり起き上がったせいか、体が痛む。
どこが痛いとかじゃなくて、全身が…。

「いきなり起きるからだよ、ガウリイ兄さん。」

横目で隣を見る。
「エクト…、いたのか…。」
「ガウリイ兄さんが、目、覚めたみたいだからさっき飛んできたんだよ。」
「…?とにかく、リナは、リナは無事なのか?!」
「リナさんなら大丈夫だよ。無傷だから♪」
「…そうか…。」
よかった。
無事か…。
リナが無事ならそれでいい。
「ガウリイ兄さん、今、リナさんが無事ならいいって思った?」
「……。」
「あのねぇ〜。リナさん助けるためとはいえ、ガウリイ兄さん無茶しすぎ!普通の人間があの状態で動いたら、よくて精神障害、悪ければ死ぬんだよ?!」
「……?」
あの状態って、なんだ…?
せいしんしょうがい…?
エクトがじろりとオレを睨む。
「分かってないでしょ?ガウリイ兄さん。」
「う……。」
「やっぱり…。」
はぁ〜と大きなため息をつくエクト。
「ガウリイ兄さんの脳みそは、リナさんのためにしか働かないみたいだからね…。」
「悪いか。」
「…そこで開き直られても困るけど…。とりあえず、父さん殺した奴が誰か分かったから報告。」
「そんなの教えてくれなくてもいい。」
「そう?今リナさんが叔父さんから受けてる依頼に関係してることなんだけど…?」
「リナが…?」
「どうする?聞く?」
「…一応、聞く。理解できるかは分からんが…。」
せめて、寝ないように聞いておこう。
リナに関わってることなら、聞いておいた方がいいだろう…多分。


「父さんはケベック叔父さんの強さが妬ましくて、『力』を得ようとしてたんだ。それで、変な魔方陣描いて『力』を与えてくれるものを召喚しようとしていたんだけど…。父さんにそうするよう助言したのがとある竜族でね、その竜族は父さんが行おうとしてると事が上にばれそうだったから、ばれる前に父さんを消しちゃえってことで、殺したんだよ。」
「…よく、分からん。」
「まあ、簡単に言えば、父さんを殺したのは竜族ってこと♪」
そういえば、ばあちゃんがそんなようなこと言ってたなぁ…。
「で、それとリナとどんな関係があるんだ…?」
問題は、リナがそれにどう関係してるかだ。
あの人のことなんて、はっきり言ってどうでもいい。
「父さんが描いた魔方陣が変な風に歪みを作っちゃったから、それをどうにかするってのがリナさんへの依頼。」
「どうにかって…。」
「それがさ、あの魔方陣、どうやら金色の君をご招待するものらしくてさ…。参っちゃうよねぇ〜。」
苦笑するエクト。
そういえば、エクトの雰囲気が変わったか…?
「金色の君…?」
「そう、通称『金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)』。全ての存在(もの)の母、万物の王。」
聞いたことあるような…。
…ああ、もしかして、あれか?
「混沌の人か?」
「え…?いや、まぁ、間違ってはいないけど…。」
あの時、リナの体乗っ取った人か。(NEXT参照)
やたらと存在感があったよな…。
「それにしても、エクト。お前、オレがさっき起きた時から何か……違うぞ。」
「何か違うって…。ガウリイ兄さん、よく気づいたね。」
感心したようなエクト。
「何か変わったのか?」
「別に、ちょっと、覚醒しただけ♪」
「…?そうか…。」
よく分からんが。

ふと、誰かに覗かれているような感覚を受ける。
部屋にはオレとエクトだけだが…。
「誰だ…?」
「ガウリイ兄さん、どうしたの?」
「誰か覗いてる。」
オレは周囲の気配を探る。
別に敵意はないようだが…。
「ガウリイ兄さんに斬られない内にでてきたら?」
「エクト…?」
「…バールウィン。」
ため息交じりでエクトはその名を言った。

部屋の端の空間が歪む。
すぅっと姿を見せたのは、エクトと年の変わらなさそうな少女。
空のような色の長い髪と瞳。
今のエクトと似たような雰囲気を持っている。

「えっと…すまん…。」
目を逸らして少女が言った。
「それは、自分の管理不足を謝ってるの?」
「…ああ。」
随分とぶっきら棒な話し方なんだな。
バールウィンとか言ってたが…。
「知り合いか?エクト。」
「知り合いというより、僕の上司。」
「上司…?」
「そう♪実は僕、竜族なんだよね♪」
「は…?」
オレはかなり間抜けな返事を返す。
エクトが竜族?
「僕の母は、空竜(エア・ドラゴン)でね、僕は、常に竜族のなかで転生を繰り返し、空竜王(エア・ロード)バールウィンの側近として遣えてるんだよ。」
「…?」
「分からないならいいけど…。んで、こっちが…。」
エクトは先ほどの少女に手招きする。
「始めまして、ガウリイ=ガブリエフ殿。お噂はエクトから聞いている。私は空竜王バールウィン。…ウィンでいい。一応エクトの上司にあたる。」
「ああ、こちらこそ、どうも。ウィンさん。」
オレが、ぺこりと頭を下げようとすると、

「っ…!!」

身を起こした時と同じ痛みが襲う。
「ガウリイ兄さん!」
「大丈夫か?!ガウリイ殿!」
ウィンさんがオレの体を支える。
と同時に暖かい光がオレを包む。
ウィンさんが呪文を唱えてくれたようだ。

光が収まった時には、体が軽くなったような気がした。
「本当にすまん。私の管理不足のせいでこんなことになってしまって…。」
「これで、金色の君が降臨しちゃったら、お仕置き決定だね♪」
「う………、それは困る。…エクト、戻ってきてくれないか…?」
「たまには休めって言ったのは誰?」
「わ、私だが…。でも、お前がいないと……私だけではどうも…。」
「じゃあ、そのうちにね♪」
困ったように話すウィンさんとエクトは、どっちが上司で部下なんだか。
なんか、立場、逆のような気がするぞ…。







******************************************


ちなみに、ここに出てくる、バールウィンは某コバルト文庫小説の主人公が元になってます(汗)
分かる人には分かるだろう・・・・赤い人を護り手に、金色の人を父親に、現在(?)弟探してる主人公のことです。(汗)
いかんなぁ・・・・・(滝汗)



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20479赤の世界〜ガウリイ〜 7海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:12:29
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赤の世界〜ガウリイ〜 7





オレは部屋を出てリナを探す。
気配を探ってみた。
この家の中にリナはいない…か。
となると、外か?


庭でリナを探していたら、どうやらむしゃくしゃして頭を抱えているリナがいた。
何か、また厄介ごとか…?
「何やってんだ?リナ。」
声で、オレに気づき、ばっと振り返るリナ。
「ガ、ガウリイ。あんたもう大丈夫なの?」
「ああ、別にもう平気だぞ。」
ウィンさんが何かしてくれたみたいだからな。
痛みもないし。
リナのほっとする気配が伝わってきた。

「で?何やってんだ?」
「ん?とりあえず、歪みを見に行こうとね。あれをなんとかしなきゃならないし……。」
ケッベック叔父さんに頼まれたことか。
「そうか…。」
あの人がやったことが、結局リナに迷惑をかけることになってる。
あのことは、やっぱり話さないとならないだろうな。
これ以上迷惑かるとしても…。


「なあ、リナ。」
「何?」
オレの呼びかけにいつものように答えるリナ。
「ちょっと道外れるが、一緒に行って欲しいとこがあるんだか…。」
「へ…?あ、いいわよ。別に。」
「こっちだ。」
道を外れオレは『あそこ』に向かう。
昔オレがお気に入りだった場所に。
ラウディじいちゃんとリナの銅像がある場所に…。



「ここは、オレのお気に入りの場所なんだ。」
オレはその像をみてリナに言った。
「昔、魔族を倒した魔道士とじいちゃんの話はメリルーンばあちゃんによく聞いてた。」
強い魔道士と先祖である剣士の話。
「オレがガキの頃、女癖の悪い父、いつもないている母、ケベック叔父さんの剣の稽古、覚えているのはそれくらいで、嫌な事があった時は何時もここに来ていた。」
現実は目を背けたいことばかりだった。
でも、目をそむけることはできない。
あの話を聞くとき、心がすごく安らいだ。
「支えだったんだ。リナのこの姿を見ると元気が出て、憧れた。こんなふうに強くなりたいってな。そして、これを誰にも見せたくなかった。オレにとって宝物のようなものだった。」

そして、本物のリナに会った。

「初めて…初めてリナを見たときは驚いた。オレが知るそのままの姿で、瞳には強い意志の光があって……。その時に今までのオレの想いとかをリナに言ったりしたら、夢のように消えてしまうんじゃないかって思ってた。」
盗賊に囲まれていた少女は、姿も形もそして瞳の輝きもあの魔道士のものだった。
でも、あの魔道士は200年も前の人だ。
これは幻なんじゃないか…。
「何、バカな事いってんのよ。」
オレは顔を赤く染めたリナを思わず抱きしめていた。
リナは幻なんかじゃなかった。
今、オレの腕の中にいる。
「リナがいたから、いるから、今のオレがあるんだ。」
めずらしく抵抗しないリナ。
オレはそのまま、しばらくの間、リナの暖かさを感じていた。
いつも、こう素直なら嬉しいんだけどな…。


日が傾き始め、オレは言わなければならないことを思い出す。
「リナ。実はオレ、お前に言わなければならないことがある。」
「ガウリイ…?」
「ラウディじいちゃんが、助けてくれた魔道士に凄く感謝してて…。」
オレはリナに言った。
ラウディじいちゃんが残したとんでもない遺言のことを。


「はあ?ラウディがあたしに当主の蹴決定権を遺言で残した?!」
「ああ、リナがいつの時代から来たかは分からないが、恩人だからガブリエフ家の当主の決定権をって、ラウディじいちゃんが遺言で残したんだ。」
「何考えてんのよ。それってあたしに面倒ごと押し付けてるだけじゃないの…。」
「じいちゃんは、へたに諍いが起こるより第三者に決めてもらったほうがいいって言ってた。」
「そんな権利、あたしはいらないわよぉ…。」
リナはそう言うが、この権利結構とんでもないものなんだよな。
リナが決定権を持つのは実はエルメキアでも認められてて、というか、当時、ラウディじいちゃんが無理やり認めさせたらしいが…。
ガブリエフ家の権力と財産はこうみえてもそれなりのものだ。
決定権を持つということは、自分が当主となり、それを自由にすることも可能。
ほんとにとんでもないものを残したもんだよな、じいちゃんは…。


その日は屋敷に戻って特に何も起きなかった。
エクトが妙にゼロスを気に入ってる(?)らしくて追っかけたりしてたが…。
このまま何も起こらなければいい。
あの歪みも自然におさまってくれれば…。




けれど、その考えはかなり甘いものだったらしい……。





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20480赤の世界〜ガウリイ〜 8海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:13:41
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赤の世界〜ガウリイ〜 8






その日の始まりはいつもと同じようなものだった。
朝、リナが魔法で屋敷を半壊させたりしてたが、食事を早めに切り上げて壊れたところを見たら、ゼロスが釘とカナヅチを持って修理をしているようだった。
「何やってんだ?ゼロス。」
「何って、この家の修理をしてるんですよ…しくしく……。」
何で、泣いてるんだ…?
ゼロスが持ってる釘とカナヅチはどうやら形だけのようで、カナヅチを振って屋敷を再生させている。
何の意味があるんだ?そのカナヅチは…。

「ほら!ゼロスさん!!しっかりやらないとケベック叔父さんの餌にしますよ!!」

エクトがいきなりゼロスの後ろに現れる。
「エクト…?」
「あ、ガウリイ兄さん、気にしないでください。」
ぱたぱたと手を振るエクト。
オレはその場を立ち去ることにした。
しくしくと泣きながら屋敷を再構成していくゼロスとそれをにこにこと見守ってるエクト。

後で聞いた話だが、ゼロスはケベック叔父さんに修理を頼まれ、エクトは見張りとしていたのだが、その時エクトは精神世界(アストラル・サイド)でゼロスを脅してたらしい。
何でも、10分以内で終わらないとギャグを聞かせるとか何とか…。





特に昼頃までは何も起こらなかった。
オレはこれからどうするかを自分の部屋でぼーっとしながら考えていた。
もちろん、リナと離れるつもりはない。
だが、この家のことをほって置けばあとで何かまた面倒ごとが起こるかもしれない。


どごうぅぅぅぅぅぅぅんんんんんんんんんん!!!


爆発音が何の前触れもなく響く。

まさか、リナ?!!

オレは急いで部屋を飛びだし、リナの気配を探る。
どこだ、リナ!
屋敷を飛び出し昨日リナがいた辺りに向かう。

「ガウリイ兄さん!」

走っている俺に後ろの方からエクトが声を掛けてきた。
見るとケベック叔父さんも一緒だった。
ケベック叔父さんの顔色が青い。
焦っている…?
オレは立ち止まることなく走った。

リナが目に映る。
リナ…。
リナの隣にはゼロスがいた。
リナもゼロスも呆然と立っている。

「間に合わなかったか…?」

ケベック叔父さんの呟きと共に一瞬、威圧感が体を襲う。
何だ?!このプレッシャーは?!
一瞬だったが、ものすごい威圧感だった。
「リナ!大丈夫か?!」
オレはリナに声を掛ける。
ほっとしたようにオレの方を向くリナ。
「大丈夫か?リナ=インバース…。」
「あ、ええ。もしかして、あの威圧感を緩めたのはケベックさんが……?」
「私とエクトの力だ。君に何かあったら、ルナに申し訳が立たんからな。」
「神魔融合の結界……?」
リナの問いにケベック叔父さんは真剣そうな眼差しで頷く。
ケベック叔父さんとエクトが結界を張ってるのか…。
「ああ!!獣神官ゼロスさん!こんなとこにいたんですか?!今こそ僕のギャグを聞いて頂きますよ!!」
エクトがゼロスを指差す。
「今はそんな場合ではないでしょう!!!」
「いいえ、こんな時こそ笑いという正の気で自分を励ますのです!!」
「ああああああああ!!やめてくださいぃぃぃぃぃ!!励まされるどころか、逆に力が殺がれますぅぅぅぅぅぅ!!」
「エクト、できれば、わたしもそれはやめてもらいたいんだが……。」
リナもケベック叔父さんも嫌そうな表情をしている。
エクトのギャグが何なんだ…?
「何言ってるんですか。冗談ですよvvさすがの僕でもこの状況の中、本気でそんなことすると思ってたんですか?」
にこにこと答えるエクト。
いや、あれは半分本気だったぞ、エクト。


「あのお方が降臨するのか…?」
ケベック叔父さんがリナに尋ねる。
「魔方陣は発動してたわ。どうやら魔力不足で今まで発動してなかったみたい…。」
「では、あの金色の方に会えるのですね♪」
「エクトさん、なんでそんな嬉しそうなんですか……。」
嬉しそうに言うエクトにゼロスは泣きが入っていた。
いじけモードに入りつつあるゼロス。

確かこの魔方陣は、混沌の人を召喚するものだとか言ってたよな。
だが、魔方陣のほうからする気配は…。
「なあ、リナ。」
「何よ、ガウリイ。」
「そのろど…なんとかってのは、前、ヘル…なんとか戦った時にリナの身体乗っ取ったやつだろう?」
「……確かに、あたしは冥王(ヘルマスター)との戦いで、あれに身体を乗っ取られたわよ。」
「違う、気配のような気がするんだが……。」
以前会った混沌の人の気配とは違う気がする。
全く同じようで全く違うような…。
「は…?」
「お前も感じたか、ガウリイ。あのお方、金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)様の気配とは少し違うような気がする。確かに混沌の力は感じるんだが……。」


ごうっ


風が吹いた音がした。
土埃が舞って、よく見えなかった前方が見渡せるようになる。


魔方陣の上に佇む姿が見える。


小柄な影。



黒く長い髪が風にゆれている。
青い瞳は真っ直ぐと前を向き、菫色のローブを身にまとった10歳位の少女。
その身から放たれる威圧感はただものではない。

「金色の魔王様ではない……。」

呆然としたように呟くケベック叔父さん。
やっぱり、混沌の人ではないか。


『力を求めたのは誰?』


「……お、俺だ。力を……!!俺に力を!!」
魔方陣の近くにいた竜族の…。
奴は地下でリナを襲った奴!


『あなたの望みをかなえましょう。どのような力を望むのですか?』


「やつらを!!やつらをこの手で握りつぶせるような大きな力をっ!!」


『いいでしょう。』


少女は虚空より虹色に輝くロッドを取り出す。
ゆっくりとした動作でそのロッドを振る。
ロッドからの光がその竜族を包みこむ。


ばきっがきっ!
何かが折れるような音。


ぐあああああああああああああああああああああ!!


獣の咆哮のような声。
現れたその姿はまさに魔獣だった。
嫌な気配だ…。
「こ、これはっ!!混沌の力を帯びた……。」
ゼロスの驚きの表情。
「竜族の持つ神族のちからをそのまま反転させて増幅させた…?混沌の力を持った魔王ってところですね。」
真剣な表情のエクト。
「しかも完全体の、だな。7分の1の私で勝てん。」
そう言って、リナの方を見るケベック叔父さん。
リナを頼る気なのか?


「ちょっと、あんた!」
リナは、召喚された少女に呼びかける。
「あんたがあれやったんでしょう?!!なんとかしなさいよ!!!」


『私は力を与えるために招かれただけ、あれはあなたが倒せばいいでしょう?』


にっこりと微笑む少女。
「無理だから言ってるんでしょうがっ!!」
何で、リナがそんなことしなければならないんだ?!
身勝手な!!


『あなたには、倒す手段があるでしょう、リナ=インバース。』


少女の言葉にリナははっとなる。
「どういうことよ…?」
声を低くし、警戒するように少女を見るリナ。


『それは、あなたが一番よく知ってるはずよ。あなたは今まで誰の力を借りて魔族を倒してきたの?』


何が言いたいんだ?

「金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)……。」

リナの口から漏れた言葉。
どういうことだ。
まさか、リナにあの魔法を使わせるつもりなのか?!!

リナの呟きと共にすぐそばの空間が揺れる。
ケベック叔父さん、エクト、ゼロスが緊張する気配が伝わる。
何かが来る!!




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20481赤の世界〜ガウリイ〜 9海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:14:50
記事番号20472へのコメント


赤の世界〜ガウリイ〜 9







リナが混沌の人の名前を呟いたと同時に空間が揺れた。
何かが来る。

現れた人影にオレは剣に手をかけた。
リナに害をなす奴は誰であろうとオレが斬る。

さらりと長い金髪が風に揺れる。
この気配は…覚えがある。
オレはその女に向けた殺気をしまう。


『やっと、呼んでくれたのね、リナ。忘れられたかと思って不安になっちゃったわよ♪』


リナはこけそうになるほど拍子抜けしてた。

『お久しぶりです。金色の魔王様。』

ケベック叔父さんとゼロスが跪く。
そうか、これがケベック叔父さんの上司か。
そういえば、混沌の人は魔王を作った人とかなんとかって聞いたことあるような…。

『あら、そんな堅苦しい挨拶はいいわよ♪それに、久しぶりっていっても、ケベックには昨日あったでしょ♪』

「はぁ、まあ……。」

『そういえば、エクト、あんたには始めて会うわね♪お仕事熱心なのは聞いてるわよ♪』

「ありがとうございます。」
ぺこりと頭を下げるエクト。
いつになく真剣な雰囲気を纏ってる。

『それで、リナ。ユニットのほうはあたしが引き受けるから、あれはリナが頑張って倒してね♪』

『魔獣』を指してさらりという混沌の人。
しかし、リナの体乗っ取った時とは全く違うしゃべり方だな。
纏う雰囲気とかは同じだが…。
「ユニットって、誰?」

『あの子の事よ。』

そう言って、混沌の人はあの少女に目を向ける。
混沌の人は少女の所に一瞬で移動した。
仲良さげに話しをしているようだが…。

「にしても、頑張って倒すって…、どうやって倒すのよ。あれを……。」
疲れたようにため息交じりのリナ。

『これとあたしの力を使えばいいじゃない♪』

リナの方に戻ってきていた混沌の人は一対の琥珀色の耳飾を差し出す。
リナが今つけているのと比べて少し小さめ。
リナはそれを受け取り、今つけているのと取り替える。
「これ、何なの?」

『混沌の石(カオス・オブ・ストーン)よ。全てを繋ぐもの。混沌の力を凝縮した魔力の増幅アイテムよ。特に「混沌の言葉(カオス・ワーズ)」はいらないわ。精神に干渉してて思うだけで増幅効果が得られるものだから♪』

「嘘……?」

『それを使えば、今のリナなら十分、重破斬(ギガ・スレイブ)を制御できるわよ。』

「ほ、ほんとに?!」

『ほんとよ♪』

「で、これって、もらっていいの?!」

『あれの『魔獣』を倒せればね♪』

混沌の人の言葉に喜んでるリナ。
それをオレは複雑な気持ちで見ていた。

『頑張りなさい、リナ♪』

やさしい微笑を浮かべて少女の方に移動する混沌の人。



ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!



『魔獣』の叫び声。
「リナ=インバース、くれぐれも油断するな。」
「リナさん。呪文を唱えてる間は僕達があの『魔獣』の攻撃を防ぎます。さくさくっと倒してくださいね♪ガウリイ兄さんはリナさんを守っててくださいね。」
「ああ、分かってる。」
当たり前だ。
リナには指一本触れさせん。
「あの〜。『魔獣』の攻撃を防ぐ「僕達」ってもしかして僕も入ってるんでしょうか……?」
「あたりまえでしょう?!頑張りましょうね♪ゼロスさん。あとでちゃんとギャグ聞くためにも死なないで下さいね♪」
「う゛………。」
にっこりと微笑むエクトに対し、あからさまに嫌そうな顔をするゼロス。
頑張れ、ゼロス。
でも、そのギャグがゼロスに効くなら今度エクトに教えてもらおうか…。
魔族に狙われた時とか使えるかもな…。



リナは静かに呪文を唱えだす。
オレはリナが呪文を静かに唱えられるように『魔獣』からの攻撃を防ぐ。


ただ、リナを守る事だけを考えて…。


剣を振りぬく。

リナの呪文が唱え終わったのが分かり、身を引く。
大きな力をあんな小柄な体で支えるリナ。



『重破斬(ギガ・スレイブ)!!』


ごうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんんんんん!!!


リナの放った闇に『魔獣』飲み込まれる。
『魔獣』の最後なんかどうでもよかった。
オレはリナのもとに駆け寄る。
ぐらりと揺れるリナの体。

「リナ!!」

急いで駆け寄り、地につく前にリナの体を受け止める。
「リナ!リナ!!」

『大丈夫よ。気を失ってるだけだから♪』

オレは明るい声で言った混沌の人を見る。
「本当か?」

『本当よ。』

睨む俺の視線を受け止めて微笑む混沌の人。
その微笑みは暖かいもので、信用できるものだった。

とにかく、今はリナをゆっくり休める場所に運ばなくてはならない。
オレはリナをそっと抱き上げ、屋敷に向かった。




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20482赤の世界〜ガウリイ〜 10海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:15:48
記事番号20472へのコメント


赤の世界〜ガウリイ〜 10






リナは客室で眠っている。
相当な魔力を消費したらしい。
しばらくは眠っているだろうと混沌の人が言った。
混沌の人はここを去る時…



『あなた、今のままであのリナを守りきる自信はある?』
「どういうことだ?」
『あの子の魔力みたでしょう?はっきり言って、神族魔族が放って置かないわよ。高位の神族魔族相手に、あなたはリナの足手まといにはならないの?』
「足でまといになる気はない。」
『そう、なら、もっと腕を磨きなさい。人の中での一流の剣の腕と魔法剣程度じゃこの先どうなるか分からないわよ。』
「分かってる。」
『そうね、せめて、スィーフィード…ルナくらいの強さになりなさい。でないと、リナを守る前にあたしの所に来ることになるわよ』



最後の言葉の意味はよく分からなかったが、つまりはリナの姉くらいの強さにならないとリナを守りきるのは無理だと言ったんだろ。
旅の間もある程度鍛錬はしていた。
だが、その程度じゃ無理だ。
もっと強くならないと。
リナが不安を抱かないように…。


混沌の人がここを去ってすぐ、リナが眠りについて一日たった頃。
「ああああああああああ!!間に合わなかったぁぁぁぁぁ!!」
泣き叫びながらルナさんが来た。
「落ち着け、ルナ。」
「お仕置き決定よね…やっぱり…。」
うな垂れるルナさんにぽんっと肩をたたくケベック叔父さん。
オレには何のことだかさっぱり分からない。

「あの、ルナさん。」

「何かしら、ガウリイさん。」
さっきのうな垂れた様子はさっぱり見当たらないルナさん。
「オレに剣の稽古をつけてもらえませんか?」
「あら、でも、あなたの師匠はケベックでしょ?」
「リナを守るために強くなりたいんです。お願いします。」
オレは頭を下げる。
困ったようにケベック叔父さんを見るルナさん。
「どうやら、何か思うことがあるようだな、ガウリイ。」
「はい。」
「ならば、私とルナが『本気』で稽古をつけよう。」
『本気』か…。
でなければ困る。
「期限はリナが目覚めるまでよ。リナにばれたくないんでしょう?気を使わせたくないから…。」
オレは頷く。
リナが知ったら、絶対何か言われるだろう。
『本気』のケベック叔父さんとルナさんを相手にするなんて馬鹿なことかもしれない。
でもこれくらいしないと強くなれない。
「…そうね。魔王と竜神に認められるような強い人になら、リナを任せてもいいわよ。」
にっこりと笑ったルナさんの瞳は真剣そのものだった。




それから一週間、ケベック叔父さんとルナさんの稽古が始まった。
はっきり言って、厳しいなんてもんじゃなかった。
昼夜問わず襲ってくる。
気を抜けない。
叔父さんとルナさんの剣の稽古時間は決まっていたが、それ以外の時間はケベック叔父さんが放った下級魔族、ルナさんが放った下級神族の相手をしていた。
おかけで、神族魔族の気配に敏感になったが…。
三日目からは何故かエクトも加わりだした。
エクトはオレの隙を巧みに突いてくる。
信じられないほどオレの動きを読んだ攻撃。
エクトの攻撃に比べたら下級の魔族神族の攻撃なんてかわいいもんだと思ったほどだ。



「ガウリイ兄さん、いつになったらリナさんと結婚するの?」
ほんのひと時の休憩時間。
襲ってくると言っても一日、数時間の休みはある。
大抵その間に睡眠食事を取ってたりするんだが…、エクトが話しかけてきた。
「い、いきなりなんだ?!」
「もしかして、その様子じゃ何も言ってない…?」
「…しょうがないだろ……。」
拒絶されるのが怖い。
今の関係がギクシャクしたり、壊れたりするのも嫌だ。
「でも、僕から見ればリナさんもガウリイ兄さんのこと満更じゃないように見えるけど…?」
「そうは言ってもなぁ…。」
「ガウリイ兄さんがそんなんじゃ、いつまでたっても関係は進展しないと思わないよ。とりあえず、一歩踏み出して見れば?」
「そうだな…。考えとく…。」
そろそろ、踏み出してもいいだろうか…。
今まで一定の距離があったオレとリナの関係を…距離を変えるために…。
リナにもう少し近づくために。



稽古が始まって一週間。
「今日までね。」
「そうだな、そろそろ目が覚めるだろう。」
リナが今日、目が覚めるらしい。
稽古は今日まで。
「それにしても、しんじられない上達ね…。」
呆れ半分、驚き半分というようにルナさんオレを見る。
「全くだ。まさに人間の域を超えたなガウリイ。」
ケベック叔父さんも驚きとういうより呆れに近い感じで言う。
「リナ=インバースもお前もますます人間離れしてくな。…それにしても、リナ=インバースに報酬として『魔血玉』をと言ったんだが、それ以上のもの手に入れたようだから『魔血玉』はいらないだろうな…。」
「あの方が、あの魔力増幅装置を与えたものね…。」
ふぅと同時にため息をつく二人。
『魔血玉(デモン・ブラッド)』…。
たしかそれって、石だったよな…。
「ケベック叔父さん。頼みがあるんですが…。」
オレはケベック叔父さんにあることを頼んだ。

オレは決心をした。
リナに自分の気持ちを言うことを……。




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20485ガウリイ編vらん E-mail URL2002/4/1 22:39:55
記事番号20482へのコメント

海藤雄馬さんは No.20482「赤の世界〜ガウリイ〜 10」で書きました。


 らん:こんにちはv雄馬さん。
    一気に投稿ですね・・・凄いのです・・・
エル様:あんたとはv大違いv
 らん:・・・・それでは本題に入りますv

>『あの子の魔力みたでしょう?はっきり言って、神族魔族が放って置かないわよ。高位の神族魔族相手に、あなたはリナの足手まといにはならないの?』

 らん:とんでもないことですからね。ギガスレを制御できるということは・・
    流石は人外魔境!リナ=インバース!?
 リナ:五月蝿いわよ!?


ばこん!

 らん:・・・・やっぱり目にもとまらない速さで攻撃しますし・・・
 リナ:全く失礼ね!

>「ああああああああああ!!間に合わなかったぁぁぁぁぁ!!」
>泣き叫びながらルナさんが来た。
>「落ち着け、ルナ。」
>「お仕置き決定よね…やっぱり…。」

 らん:・・・え〜〜とそれは。大変ですね・・ルナさん・・・
エル様:んふふふふふふふ♪
 らん:あの〜〜エル様?
エル様:気にしなくていいわよ〜〜
 らん:・・・気にしません・・・

>それから一週間、ケベック叔父さんとルナさんの稽古が始まった。
>はっきり言って、厳しいなんてもんじゃなかった。
>昼夜問わず襲ってくる。
>気を抜けない。
>叔父さんとルナさんの剣の稽古時間は決まっていたが、それ以外の時間はケベック叔父さんが放った下級魔族、ルナさんが放った下級神族の相手をしていた。
>おかけで、神族魔族の気配に敏感になったが…。

 らん:・・・それで無事とは・・・流石としかいいようがありませんね・・


>三日目からは何故かエクトも加わりだした。
>エクトはオレの隙を巧みに突いてくる。
>信じられないほどオレの動きを読んだ攻撃。
>エクトの攻撃に比べたら下級の魔族神族の攻撃なんてかわいいもんだと思ったほどだ。

 らん:まぁ・・・彼は高位の神族ですし・・・
エクト:ガウリイ兄さんの頼みですからねv
    さてさて〜〜僕は〜〜ゼロスさん辺りにvギャグを聞かせにv
 らん:・・・・気の毒なゼロス・・・・
エクト:ついでだから〜らんも聞く?
 らん:謹んで辞退させていただきます。
エクト:遠慮しなくていいよ?
 らん:してません。
エクト:そう?


>「ガウリイ兄さん、いつになったらリナさんと結婚するの?」


 らん:結婚!?リナが結婚式で白のドレスに身を包み!
    そして!リナがガウリイの帰りをエプロン姿で迎える・・・
    というのが、ガウリイの理想でしょうか(笑)

>「それにしても、しんじられない上達ね…。」
>呆れ半分、驚き半分というようにルナさんオレを見る。
>「全くだ。まさに人間の域を超えたなガウリイ。」
>ケベック叔父さんも驚きとういうより呆れに近い感じで言う。


 らん:・・・竜神と魔王に呆れられたほどの・・・上達・・・
    す・・・凄いですね・・・
エル様:これぐらいないとリナを守れないわよ。
 らん:そうですね。

>「リナ=インバースもお前もますます人間離れしてくな。…それにしても、リナ=インバースに報酬として『魔血玉』をと言ったんだが、それ以上のもの手に入れたようだから『魔血玉』はいらないだろうな…。」

 らん:・・・リナについていけるゼルやアメリアもある意味人間外なのかもしれませんね・・・(しみじみ)


>「あの方が、あの魔力増幅装置を与えたものね…。」
>ふぅと同時にため息をつく二人。
>『魔血玉(デモン・ブラッド)』…。
>たしかそれって、石だったよな…。
>「ケベック叔父さん。頼みがあるんですが…。」
>オレはケベック叔父さんにあることを頼んだ。
>
>オレは決心をした。
>リナに自分の気持ちを言うことを……。

 らん:例の指輪ですねv
    さてさてvお疲れ様でしたvこんなに沢山の続きを。

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20488スレキャラはやはり人外魔境?!海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 23:50:12
記事番号20485へのコメント

らんさんは No.20485「ガウリイ編v」で書きました。

こんにちは、らんさん。(時間的にはこんばんはですが・・・)
> らん:こんにちはv雄馬さん。
>    一気に投稿ですね・・・凄いのです・・・
>エル様:あんたとはv大違いv
> らん:・・・・それでは本題に入りますv
はいv

>>『あの子の魔力みたでしょう?はっきり言って、神族魔族が放って置かないわよ。高位の神族魔族相手に、あなたはリナの足手まといにはならないの?』
>
> らん:とんでもないことですからね。ギガスレを制御できるということは・・
>    流石は人外魔境!リナ=インバース!?
> リナ:五月蝿いわよ!?
>
>
>ばこん!
>
> らん:・・・・やっぱり目にもとまらない速さで攻撃しますし・・・
> リナ:全く失礼ね!
目にもとまらぬ速さとは・・・・。
リナさん、魔力だけでなく筋力も人間外?!
リナ:あたしがまるでまっちょみたいな言いかたはやめてよね!!
え?!違うんですか?!
ほ、ほら、人外魔境な速さを生み出すためにはそれなりの筋力が・・・・。
リナ:やかましい!!

ぼぐっ


>>「ああああああああああ!!間に合わなかったぁぁぁぁぁ!!」
>>泣き叫びながらルナさんが来た。
>>「落ち着け、ルナ。」
>>「お仕置き決定よね…やっぱり…。」
>
> らん:・・・え〜〜とそれは。大変ですね・・ルナさん・・・
>エル様:んふふふふふふふ♪
> らん:あの〜〜エル様?
>エル様:気にしなくていいわよ〜〜
> らん:・・・気にしません・・・
ルナ:エル様がいらっしゃったなら挨拶しないといけなかったのに・・・・(汗)
エル:あら、大丈夫よ♪
   お仕置きはルナだけじゃないから♪
   いでよ、部下S!!

ぱちんっ

S:な、何故私はここに?!!
  って、エル様ぁぁぁ?!!
ルナ:北の魔王・・・・。
S:お、お前はスィーフィード?!(何故か顔をほんのり赤くするS)
エル:あたしがわざわざ、この世界に来たのに挨拶にこなかったあんた達にはお仕置き♪
ルナ・S:え、エル様?!!

悲惨な音が響き渡る・・・・・・・・・・・・。

>>それから一週間、ケベック叔父さんとルナさんの稽古が始まった。
>>はっきり言って、厳しいなんてもんじゃなかった。
>>昼夜問わず襲ってくる。
>>気を抜けない。
>>叔父さんとルナさんの剣の稽古時間は決まっていたが、それ以外の時間はケベック叔父さんが放った下級魔族、ルナさんが放った下級神族の相手をしていた。
>>おかけで、神族魔族の気配に敏感になったが…。
>
> らん:・・・それで無事とは・・・流石としかいいようがありませんね・・
ガウリイ:何度か生死の境を彷徨った気がする・・・・。
ケベック:死なない程度にしたからな。
ルナ:これで混沌に還ってとしても、不甲斐なかったってことで♪

>>三日目からは何故かエクトも加わりだした。
>>エクトはオレの隙を巧みに突いてくる。
>>信じられないほどオレの動きを読んだ攻撃。
>>エクトの攻撃に比べたら下級の魔族神族の攻撃なんてかわいいもんだと思ったほどだ。
>
> らん:まぁ・・・彼は高位の神族ですし・・・
>エクト:ガウリイ兄さんの頼みですからねv
>    さてさて〜〜僕は〜〜ゼロスさん辺りにvギャグを聞かせにv
> らん:・・・・気の毒なゼロス・・・・
>エクト:ついでだから〜らんも聞く?
> らん:謹んで辞退させていただきます。
>エクト:遠慮しなくていいよ?
> らん:してません。
>エクト:そう?
エ、エクト・・・・・・(汗)
人様に君のギャグは聞かせちゃいけません!!
エクト:何で?
何ででもです!!
ゼロスくんになら存分にどうぞ♪
エクト:そうですね♪セフィスに協力でもしてもらおうかな♪ゼロスさん捕獲大作戦♪
ああああああ!!何気にネタバラししないでくれぇぇぇぇぇ!!

>>「ガウリイ兄さん、いつになったらリナさんと結婚するの?」
>
> らん:結婚!?リナが結婚式で白のドレスに身を包み!
>    そして!リナがガウリイの帰りをエプロン姿で迎える・・・
>    というのが、ガウリイの理想でしょうか(笑)
そんなの、リナさんじゃないですぅぅぅぅぅ!!
恐ろしい!!
そんなことになったら、下級魔族は消滅してしまいます!!
リナ:どういう意味かしら。
あああ!リナさん?!!

>>「それにしても、しんじられない上達ね…。」
>>呆れ半分、驚き半分というようにルナさんオレを見る。
>>「全くだ。まさに人間の域を超えたなガウリイ。」
>>ケベック叔父さんも驚きとういうより呆れに近い感じで言う。
>
> らん:・・・竜神と魔王に呆れられたほどの・・・上達・・・
>    す・・・凄いですね・・・
>エル様:これぐらいないとリナを守れないわよ。
> らん:そうですね。
リナさんを守るためだけに頑張ったのですv

>>「リナ=インバースもお前もますます人間離れしてくな。…それにしても、リナ=インバースに報酬として『魔血玉』をと言ったんだが、それ以上のもの手に入れたようだから『魔血玉』はいらないだろうな…。」
>
> らん:・・・リナについていけるゼルやアメリアもある意味人間外なのかもしれませんね・・・(しみじみ)
ゼルはすでに『火の宝玉』では人間外になってる予定で、アメリアに関してはまあ、人間外になってはないにせよ、変なものに好かれてるだろうし・・・・。

>>オレは決心をした。
>>リナに自分の気持ちを言うことを……。
>
> らん:例の指輪ですねv
>    さてさてvお疲れ様でしたvこんなに沢山の続きを。
はい、例の指輪ですvv
あの指輪はこういうことなのでしたvv

沢山といっても溜め込んでた分だし・・・・・・・・・・(汗)

というわけで、エル様が出てこないうちに・・・・
ではでは。

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20487いっきにでてるぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!かお E-mail URL2002/4/1 22:53:11
記事番号20482へのコメント

こんにちわ♪
たかこさん♪
仕事からもどつて覗いてみたら、なんと一気にガウリイ偏が(はあと)
すごいのです(はあと)
うう・・・私も見習わなくちゃナァ・・・・・(涙)
ガウリイの心情がとってもいいです(はあと)
しかし・・・。
ガウリイ・・・リナが絡むととことん無茶しますよねぇ(はあと)
あと、リナははっきり言っても分からないほど鈍いような気がするのは、
私だけでしょうか・・・・(爆!)
まあ、リナもガウリイを大切に思っていますから(はあと)
何せ、世界よりもガウリイを選んだリナですもん(はあと)
あと、ふと疑問に思ったのが、ケベックとルナって・・・・。
恋人同士・・・????
なんとなくですが・・・・。
しかし・・・ガウリイ(爆!)
あのエル樣の気配を感じ取るとは・・・・(汗)
それにすみれちゃんの気配まで・・・・(汗)
そういや、この世界の人(?)はすみれちゃんのこと・・。
知らないようですねぇ〜・・・・。
なんかそれ、利用してすみれちゃん・・・・乱入しそう・・・・(涙)
ガウリイ(はあと)ルナの許可もでましたことですし(はあと)
リナにプロポーズでもしましょうね(はあと)
婚約指輪はやっぱりダイヤで♪まざりもののない、傷も一つもない最高級のダイヤで(はあと)
それか、リナが喜びそうな魔力増幅関係ででも(爆!)
あと、ウィン・・・う〜ん・・・・。
どの小説の主人公だろ・・・・・(涙)
多分知ってるはずだけど・・・分かりません・・しくしくしく・・・・・。
ふふ・・・♪
続きだぁ(はあと)
ということで、感想になってない感想でした(はあと)
いやぁ・・一気に読んじゃいましたよ(爆!)
それでは♪
byかお




・・・あんた・・・あたしの漫遊記は?・・・・・・。
私の小説は?・・・・・。
はぅ!!!!!
ゆ・・・・ゆるしてぇぇ〜〜〜〜!!!!(涙)
エル&姫:いやvv(はあと)
―どぐるぐじゅう・・・・・・・・。
そ・・それでは・・・たかこさん(いい加減に呼び方変えろって!!)・・がく・・・・。

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20490そのうち二部を・・・・。海藤雄馬 E-mail URL2002/4/2 00:08:37
記事番号20487へのコメント

かおさんは No.20487「いっきにでてるぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!」で書きました。

>こんにちわ♪
>たかこさん♪
こんにちは、かおさん。

>仕事からもどつて覗いてみたら、なんと一気にガウリイ偏が(はあと)
>すごいのです(はあと)
>うう・・・私も見習わなくちゃナァ・・・・・(涙)
いえいえ、ためていたのを一気に投稿しただけです。
実際、打ち込むのに3月いっぱい掛かってます!!

>ガウリイの心情がとってもいいです(はあと)
>しかし・・・。
>ガウリイ・・・リナが絡むととことん無茶しますよねぇ(はあと)
それはもう、ガウリイさんですから♪

>あと、リナははっきり言っても分からないほど鈍いような気がするのは、
>私だけでしょうか・・・・(爆!)
いえ、私もリナさんはとことん鈍い人だと思ってますから。
ちなみに、私的リナ=インバースは・・・・
・自分へ向けられた好意に関してはとことん鈍い!!
・意地っ張り
・天邪鬼
・破壊神
・人外魔境
リナ:ちょっとまて(怒)
   百歩譲って前の三ついいとしても、後の二つは何?
事実です!!
リナ:ほぅ・・・・・・・・・・・・・・。
り、リナさん?
目が怖いですよ・・・・・(汗)

>まあ、リナもガウリイを大切に思っていますから(はあと)
>何せ、世界よりもガウリイを選んだリナですもん(はあと)
ですよねvv
らぶらぶvv

>あと、ふと疑問に思ったのが、ケベックとルナって・・・・。
>恋人同士・・・????
>なんとなくですが・・・・。
ふふふふふvv
それでは本人に聞いてみましょう!!
ケベック:恋人かどうかは分からないが、ルナは私にとって大切な人だ。
ルナ:私もケベックと一緒にいるのは嬉しいわよ。
う〜〜ん、微妙な返事です。
それでは、証人Sさんに聞いてみましょう。
S:恋人同士だろ?
  少なくとももう一人の私はかなり想いが深いぞ。
  こちらにも影響するくらいだからな。
だ、そうです。
次に証人Lさん。
エル:何で、あたしが証人Lなのかしら?
と、とにかく、何か証言を・・・・・・エル様・・・・・・・・・(汗)
エル:そうね・・・・・
   あの二人は、リナとガウリイみたいならぶらぶ甘々じゃないけど、深いところで結びついてるわよ♪
以上、証人からの証言でしたvv

>しかし・・・ガウリイ(爆!)
>あのエル樣の気配を感じ取るとは・・・・(汗)
>それにすみれちゃんの気配まで・・・・(汗)
まさに人外です!!

>そういや、この世界の人(?)はすみれちゃんのこと・・。
>知らないようですねぇ〜・・・・。
>なんかそれ、利用してすみれちゃん・・・・乱入しそう・・・・(涙)
乱入・・・・・・・・・・・・(汗)
あまり、暴れないでくだいね。
スミレちゃん。

>ガウリイ(はあと)ルナの許可もでましたことですし(はあと)
>リナにプロポーズでもしましょうね(はあと)
しましょうね、ガウリイさん♪
ガウリイ:そのうちな。

>婚約指輪はやっぱりダイヤで♪まざりもののない、傷も一つもない最高級のダイヤで(はあと)
>それか、リナが喜びそうな魔力増幅関係ででも(爆!)
財布はリナさんが握ってますから、へそくりでもつくって買いましょうね。
結婚指輪♪

>あと、ウィン・・・う〜ん・・・・。
>どの小説の主人公だろ・・・・・(涙)
>多分知ってるはずだけど・・・分かりません・・しくしくしく・・・・・。
いや、分からないならいいんです。
破妖の○シリーズなんですけど・・・・・・。

>ふふ・・・♪
>続きだぁ(はあと)
>ということで、感想になってない感想でした(はあと)
>いやぁ・・一気に読んじゃいましたよ(爆!)
>それでは♪
>byかお
どうもですvv



>・・・あんた・・・あたしの漫遊記は?・・・・・・。
>私の小説は?・・・・・。
>はぅ!!!!!
>ゆ・・・・ゆるしてぇぇ〜〜〜〜!!!!(涙)
>エル&姫:いやvv(はあと)
>―どぐるぐじゅう・・・・・・・・。
>そ・・それでは・・・たかこさん(いい加減に呼び方変えろって!!)・・がく・・・・。
か、かおさん?!!
よ、呼び方は構いませんが、大丈夫ですか?!
と、とにかく、頑張ってくださいね♪

ではでは。

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20483赤の世界〜ガウリイ〜 11海藤雄馬 E-mail URL2002/4/1 22:26:40
記事番号20472へのコメント


赤の世界〜ガウリイ〜 11







雑念を払うつもりでオレは剣を振っていた。
剣を振ることで精神を統一させる。

ケベック叔父さんとルナさんに稽古をつけてもらって以来、感覚が鋭くなっていたのが自分でも分かった。
感覚を研ぎ澄ますと周りがよく見える。
目で見るのではなく、心でみるような感じだ。

リナの目が覚めたのも感じた。
今、リナがどこにいるのかも感じ取ろうと思えばできるだろう。

この家にいるのは、オレ、リナ、エクト、ルナさん、ケベック叔父さん、ヒューズ、ばあちゃん…。
ああ、あとエクトから必死に逃げ回ってるゼロス。
………なんで逃げ回ってるゼロスが見えるんだ…?
ま、いっか。



「できたぞ、ガウリイ。」
庭で大の字に寝転がっていたオレは頭上からのケベック叔父さんの声に体を起こす。
ケッベク叔父さんからオレは『それ』を受け取る。
「せっかくの魔力増幅器だからな。お前も何か魔法使ったらどうだ?基礎は昔叩き込んだからな、忘れてなければできるだろ?」
「……多分…。」
「頼りない返事だな……。」
確かに昔、あらゆる知識を叔父さんに叩き込まれた。
忘れたというより、思い出す必要がなかったから、今まで記憶の奥にしまっていた。
最も、その知識を昔教えられたまま覚えている自信はないが…。
オレはケッベク叔父さんから受け取った『それ』を握り締めた。




「ガウリイ兄さん!!」
屋敷に戻ったオレに慌てたように声を掛けてきたエクト。
「エクト、どうしたんだ?」
「どうしたんだ、じゃないよ!!リナさん出てっちゃったんだよ?!!」
「ああ、知ってる。」
リナの気配はこの家にない。
「そんな落ち着いてる場合?ガウリイ兄さん!」
「…別に落ち着いてる訳じゃない。すぐに追いかけるさ…。この家のことが片付いたらな。」
ここでこの家のことを放って置いて後々面倒なことになるのはごめんだ。
ほんとならば、こんなことは放りだしてリナのことを追いかけたい。

「追いかけたらどうだ?リナ=インバースを。」

「ヒューズ…。」
何かの書類を持ったヒューズ。
「くらげ頭の当主なんかガブリエフ家の恥だからな、この家はオレが継ぐ。」
だから、お前はでてけ、と言う。
オレの方を真直ぐ見るヒューズ。
「そうだね。ガウリイ兄さん、エルメキア帝国の方の説得は僕がなんとかするから♪」
エクトも言う。
「ガウリイ兄さん、いらないからでってよ♪」
にっこりと笑顔で言う。
オレは行ってもいいのか…?
リナを追いかけていいのか…?
オレはヒューズを見て、それからエクトを見る。
こくりと頷き、そのまま振り返りもせず立ち去る。
この屋敷を…。






オレはリナを追いかける。

リナ…!!

オレはリナから離れたくない。
リナを離したくない。

リナが、オレから離れることは許さない。


港にいるリナを見つけた。
どこか沈んだ様子。
それはオレがいないからだって、自惚れてもいいか。

「どうした?リナ。」

いつものように声を掛けた。
驚いたように振り向くリナ。

「ガウ……リイ……?」

「オレを置いてくなんてひどいぞ、リナ。」
リナがオレを置いていってもオレは追いかける。
「なんで…?」
そんな泣きそうな顔をするな。
オレはお前を泣かせたいわけじゃない。
「あ、そーいや、リナ、忘れ物してたぞ。」
話題を帰るようにオレは『それ』を取り出す。
「え…?」
リナの左手をとり、はめてあったグローブをとる。
そのまま左手の薬指に紅いリングをそっとはめる。
『魔血玉』製の指輪。
ケベック叔父さんに頼んであったもの。
「ちょっ…、ガウリイ、これ何……///!!」
顔を真っ赤にして言うリナが可愛い。
「ああ、だから、忘れ物。魔血玉(デモン・ブラッド)、ケベック叔父さんが渡してくれって。オレも同じの貰ったけどな。」
そう言って、オレは自分の左手を見せる。
ケベック叔父さんが渡してくれなんていったのは嘘だ。
オレがお前に贈りたかったもの。
「オレは何がってもリナのそばにいる。いや、リナがいないとだめなんだ、オレ。本当はリナの気持ちが追いつくまで待ってようと思ってた。でも……。」
「待って、ガウリイ、あたしはっ…!!」
オレの言葉を慌ててさえぎるリナ。
「リナ。オレはお前のそばにいないと生きていられないんだ。」

否定しないでくれ、オレがお前の側にいることを…。

「オレはリナが好きだ。」

側にいることを嫌がらないでくれ。

「きゅ、急にそんなこと言われても……。」

オレが生きる意味を取り上げないでくれ。

「ああ、分かってる。答えはゆっくりでいいんだ。まあ、何年も待たされたら困るがな…。この指輪は、予約みたいなものだ。」

オレはお前がいるから生きてられる。

「予約…?」

リナはオレの全てだ。

「いつか、リナはオレがいただくってな♪」

誰にも渡すつもりなんかない。

「っ……////!!」
顔を真っ赤にしたリナ。
否定しないってことは少しは意識してもらってるって思ってもいいか…?

リナ…。



「さて、行くか?」
気を取り直して出発だ。
「ほんとにいいの?ガウリイ。」
今更、何を言うんだリナは…。
オレの言ってたこと聞いたのか?
「言っただろう?オレはリナがそばにいないと生きられないんだって。」
リナがいないと生きてると思えない。

リナの側でしか生きられない…。

どんな奴がリナを襲ってこようとオレが守る。





たとえ、それが神でも魔王でも混沌の人でも…な……。





*****************************************


赤の世界ガウリイ視点これにて終了vv
まあ、ぽつぽつとHPに載せていたんですが・・・・(汗)

エル:さっさとあたしの話♪

はい〜〜(涙)
打ち込ませていただきます・・・・。

エル:で、ゼルアメ編どうするの?

そうですね、『火の宝玉』にゼルとアメリアが出てくるまでに完結させたいですね・・・・・。
こちらに投稿するのは無理そうなのでHPぽつぽつと・・・・。

エル:ま、あたしが活躍できればどうでもいいけど♪

どうでもって・・・・・・・・・・・(汗)
あちらには、海王神官でてますので、どうでもよくないですよ。
『火の宝玉』での海王神官さんは魔族側ではそれなりの重要な役の人なんですから!!

エル:そうよね、セフィスはあの命令受けてるし♪
   それに、ゼロスが嫌いで、エクトとは友人だし♪
   変わった魔族よね♪

エクトは性格的には魔族っぽいからいいとして、セフィスさんゼロスくんのこととことん嫌いですからね。

エル:前にフィリアがゼロスを「生ごみ」って言った時は、「よく言ってくれました!!黄金竜さん!!」って、喜んでたものね・・・。

う〜〜〜ん。
別に獣王様のことは嫌ってはいないんですけどね、セフィスさんは。

エル:ま、そんなことより、あたしの話とっとと書きなさいね♪

う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
頑張ります。

ということで、ではでは。


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20503賢そうなガウリイ?!(笑)まい 2002/4/2 13:05:29
記事番号20483へのコメント

海藤雄馬さんは No.20483「赤の世界〜ガウリイ〜 11」で書きました。
>
>

 まい :こんにちは♪雄馬さん♪いや〜〜はっはっは〜。何日も来れなかったら一気にいっぱい打ち込んであって・・・
     びっくりしましたよ〜〜。
 エル様:んで?あんたは?打ち込みは?
 まい :まあ、後十年はかかるかと・・・
 エル様:つまんない冗談ね♪
 まい :そのと〜〜りです!!(おいおい)
 エル様:んで?いつ打ち込むの?(怒)
 まい :い・・・いつでしょう・・・
      (どかばしょ)
 エル様:とっとと打ち込め!!

>
>
>雑念を払うつもりでオレは剣を振っていた。
>剣を振ることで精神を統一させる。
>
>ケベック叔父さんとルナさんに稽古をつけてもらって以来、感覚が鋭くなっていたのが自分でも分かった。
>感覚を研ぎ澄ますと周りがよく見える。
>目で見るのではなく、心でみるような感じだ。

 まい :ルナ姉ちゃんとケベックさんに稽古をつけて貰ってるのですから・・・
     腕が上がらないほうが怖いとも思います・・・

>
>リナの目が覚めたのも感じた。
>今、リナがどこにいるのかも感じ取ろうと思えばできるだろう。
>
>この家にいるのは、オレ、リナ、エクト、ルナさん、ケベック叔父さん、ヒューズ、ばあちゃん…。
>ああ、あとエクトから必死に逃げ回ってるゼロス。
>………なんで逃げ回ってるゼロスが見えるんだ…?
>ま、いっか。

 まい :いいのですか・・・?って言うか、それって精神界の事じゃあ・・・?


>
>
>
>「できたぞ、ガウリイ。」
>庭で大の字に寝転がっていたオレは頭上からのケベック叔父さんの声に体を起こす。
>ケッベク叔父さんからオレは『それ』を受け取る。
>「せっかくの魔力増幅器だからな。お前も何か魔法使ったらどうだ?基礎は昔叩き込んだからな、忘れてなければできるだろ?」
>「……多分…。」
>「頼りない返事だな……。」

 まい :ガウリイですから・・・忘れてない事を頼んだ方が・・・

>確かに昔、あらゆる知識を叔父さんに叩き込まれた。
>忘れたというより、思い出す必要がなかったから、今まで記憶の奥にしまっていた。
>最も、その知識を昔教えられたまま覚えている自信はないが…。
>オレはケッベク叔父さんから受け取った『それ』を握り締めた。

 まい :リナにわたす『それ』♪
 エル様:ようやくくっつくのね・・・あの二人・・・(しみじみ)
 まい :長かったですねぇ・・・(しみじみ)

>
>
>
>
>「ガウリイ兄さん!!」
>屋敷に戻ったオレに慌てたように声を掛けてきたエクト。
>「エクト、どうしたんだ?」
>「どうしたんだ、じゃないよ!!リナさん出てっちゃったんだよ?!!」
>「ああ、知ってる。」
>リナの気配はこの家にない。

 まい :そこまで分かるようになっちゃったんですねぇ・・・いつか、心まで解るようになったりして・・・(汗)
 エル様:ガウリイならありえるかも・・・

>「そんな落ち着いてる場合?ガウリイ兄さん!」
>「…別に落ち着いてる訳じゃない。すぐに追いかけるさ…。この家のことが片付いたらな。」
>ここでこの家のことを放って置いて後々面倒なことになるのはごめんだ。
>ほんとならば、こんなことは放りだしてリナのことを追いかけたい。

 まい :リナのことを想ってますねぇ・・・(はあと)
 エル様:ガウリイはリナが一番♪だからねぇ・・・(はあと)

>
>「追いかけたらどうだ?リナ=インバースを。」
>
>「ヒューズ…。」
>何かの書類を持ったヒューズ。
>「くらげ頭の当主なんかガブリエフ家の恥だからな、この家はオレが継ぐ。」
>だから、お前はでてけ、と言う。

 まい :確かに・・・こんなクラゲが当主になったら恐ろしいですねぇ・・・
 エル様:まあ?有能な奥さんが傍に居るかもしれないからねぇ・・・?リナ?

>オレの方を真直ぐ見るヒューズ。
>「そうだね。ガウリイ兄さん、エルメキア帝国の方の説得は僕がなんとかするから♪」
>エクトも言う。
>「ガウリイ兄さん、いらないからでってよ♪」
>にっこりと笑顔で言う。

 まい :心は分かるんですけど・・・『いらないから』って・・・

>
>港にいるリナを見つけた。
>どこか沈んだ様子。
>それはオレがいないからだって、自惚れてもいいか。
 
 まい :いいんじゃないですか?別に。
 エル様:っていうか、ここまで来て、自惚れるとかそんな問題じゃないと思うんだけど・・・

>
>「どうした?リナ。」
>
>いつものように声を掛けた。
>驚いたように振り向くリナ。
>
>「ガウ……リイ……?」
>
>「オレを置いてくなんてひどいぞ、リナ。」
>リナがオレを置いていってもオレは追いかける。
>「なんで…?」
>そんな泣きそうな顔をするな。
>オレはお前を泣かせたいわけじゃない。

 まい :じゃあ、笑わせたいんですか?
 エル様:こいつ・・・
     (どこばしょじゃが)←一発で音読できたら最強。(マテコラ)
 エル様:気にしないでやってね(はあと)

>「あ、そーいや、リナ、忘れ物してたぞ。」
>話題を帰るようにオレは『それ』を取り出す。
>「え…?」
>リナの左手をとり、はめてあったグローブをとる。
>そのまま左手の薬指に紅いリングをそっとはめる。

 まい :こんにゃく指輪・・・(『にゃく』は『やく』とお読みください)
 エル様:またしてもこいつは・・・(怒)
     (ぎょぼしゅがや)←一発で・・・(以下同文)
 エル様:気にしないでね(はあと)

>『魔血玉』製の指輪。
>ケベック叔父さんに頼んであったもの。
>「ちょっ…、ガウリイ、これ何……///!!」
>顔を真っ赤にして言うリナが可愛い。
>「ああ、だから、忘れ物。魔血玉(デモン・ブラッド)、ケベック叔父さんが渡してくれって。オレも同じの貰ったけどな。」
>そう言って、オレは自分の左手を見せる。
>ケベック叔父さんが渡してくれなんていったのは嘘だ。
>オレがお前に贈りたかったもの。

 まい :正直に言えばいいのに・・・『俺がお前に渡したいものNO.1の物だ』って・・・
 エル様:そんな言い方する奴はいないと思うわ。

>「オレは何がってもリナのそばにいる。いや、リナがいないとだめなんだ、オレ。本当はリナの気持ちが追いつくまで待ってようと思ってた。でも……。」
>「待って、ガウリイ、あたしはっ…!!」
>オレの言葉を慌ててさえぎるリナ。
>「リナ。オレはお前のそばにいないと生きていられないんだ。」
>
>否定しないでくれ、オレがお前の側にいることを…。
>
>「オレはリナが好きだ。」
>
>側にいることを嫌がらないでくれ。
>
>「きゅ、急にそんなこと言われても……。」

 まい :急に・・・って・・・あれだけ行動で表してるのに・・・ガウリイは・・・
 エル様:鈍感だから・・・(溜息)
 ガウリイ:鈍感だから・・・(涙)

>
>オレが生きる意味を取り上げないでくれ。
>
>「ああ、分かってる。答えはゆっくりでいいんだ。まあ、何年も待たされたら困るがな…。この指輪は、予約みたいなものだ。」
>
>オレはお前がいるから生きてられる。
>
>「予約…?」
>
>リナはオレの全てだ。
>
>「いつか、リナはオレがいただくってな♪」
>
>誰にも渡すつもりなんかない。

 まい :心と言葉、全然思ってることが違う・・・?
 エル様:思ってることは一緒でも、シリアスとコメディで違うのよね・・・

>
>「っ……////!!」
>顔を真っ赤にしたリナ。
>否定しないってことは少しは意識してもらってるって思ってもいいか…?
>
>リナ…。
>
>
>
>「さて、行くか?」
>気を取り直して出発だ。
>「ほんとにいいの?ガウリイ。」
>今更、何を言うんだリナは…。
>オレの言ってたこと聞いたのか?
>「言っただろう?オレはリナがそばにいないと生きられないんだって。」

 まい :それは告白というよりも、プロポーズに近いような・・・///

>リナがいないと生きてると思えない。
>
>リナの側でしか生きられない…。
>
>どんな奴がリナを襲ってこようとオレが守る。
>
>
>
>
>
>たとえ、それが神でも魔王でも混沌の人でも…な……。

 まい :ついに!!!ついに、ガウリイがエル様のことを『金色の魔王』と言わずにガウリイ編が終わった!!
 エル様:何処に目を付けてんのよ・・・あんたわ・・・

>
>
>赤の世界ガウリイ視点これにて終了vv

 まい :お疲れ様でした♪

>まあ、ぽつぽつとHPに載せていたんですが・・・・(汗)
>
>エル:さっさとあたしの話♪
>
>はい〜〜(涙)
>打ち込ませていただきます・・・・。

 まい :読ませていただきますぅ♪

>
>エル:で、ゼルアメ編どうするの?
>
>そうですね、『火の宝玉』にゼルとアメリアが出てくるまでに完結させたいですね・・・・・。
>こちらに投稿するのは無理そうなのでHPぽつぽつと・・・・。
>
>エル:ま、あたしが活躍できればどうでもいいけど♪
>
>どうでもって・・・・・・・・・・・(汗)
>あちらには、海王神官でてますので、どうでもよくないですよ。
>『火の宝玉』での海王神官さんは魔族側ではそれなりの重要な役の人なんですから!!
>
>エル:そうよね、セフィスはあの命令受けてるし♪
>   それに、ゼロスが嫌いで、エクトとは友人だし♪
>   変わった魔族よね♪
>
>エクトは性格的には魔族っぽいからいいとして、セフィスさんゼロスくんのこととことん嫌いですからね。
>
>エル:前にフィリアがゼロスを「生ごみ」って言った時は、「よく言ってくれました!!黄金竜さん!!」って、喜んでたものね・・・。
>
>う〜〜〜ん。
>別に獣王様のことは嫌ってはいないんですけどね、セフィスさんは。
>
>エル:ま、そんなことより、あたしの話とっとと書きなさいね♪
>
>う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>頑張ります。
>
>ということで、ではでは。
>
>
 まい :お疲れ様でしたぁ♪雄馬さん♪
     これからも、『火の宝玉』をHPの方で読ませていただきますぅ♪
 エル様:んで?あんたはHP作んないの?
 まい :ビルダーありませんし、私が一人でHP作れると思いますか?
 エル様:無理ね。破滅的な機会音痴だし?
 まい :でしょ?だから、おそらくは作りません。
 エル様:あっそ。んで?打ち込みは?(はあと)
 まい :う・・・まあ、ぼちぼちとは・・・
 エル様:おしおき決定かしら?
 まい :やはし・・・(涙)
     (でごじょぼがしょ〜〜ん)音読できたら・・・(しつこい)
 エル様:ん〜〜・・・いまいちねぇ・・・
 まい :う・・・雄馬さん・・・そちらに行くかも・・・
 エル様:じゃあ・・・んふふふふふ・・・・
 まい :気を付けて・・・では・・・・がく・・・・・


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20508所々(?)物忘れの部分もありますが・・・・(汗)海藤雄馬 E-mail URL2002/4/2 19:26:54
記事番号20503へのコメント

まいさんは No.20503「賢そうなガウリイ?!(笑)」で書きました。


> まい :こんにちは♪雄馬さん♪いや〜〜はっはっは〜。何日も来れなかったら一気にいっぱい打ち込んであって・・・
>     びっくりしましたよ〜〜。
こんにちは、まいさん。
溜め込んでた分なのですvv

> エル様:んで?あんたは?打ち込みは?
> まい :まあ、後十年はかかるかと・・・
え・・・・・・・・?

> エル様:つまんない冗談ね♪
> まい :そのと〜〜りです!!(おいおい)
冗談だったんですか、ほっ・・・・・・・。

> エル様:んで?いつ打ち込むの?(怒)
> まい :い・・・いつでしょう・・・
>      (どかばしょ)
> エル様:とっとと打ち込め!!
あああああああ!!エル様!そんな容赦なく・・・・(汗)

>>感覚を研ぎ澄ますと周りがよく見える。
>>目で見るのではなく、心でみるような感じだ。
>
> まい :ルナ姉ちゃんとケベックさんに稽古をつけて貰ってるのですから・・・
>     腕が上がらないほうが怖いとも思います・・・
ケベック:あれで何の上達もないようなら困る。
ルナ:そうよね。
私としてはあんな『稽古』を耐えられたガウリイさんはすごいと思います。
ルナ:あの程度はクリアしてもらわないと、大事な妹は渡せないわよ。
ケベック:剣の腕だけがとりえみたいなものだからな・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・(汗)

>>………なんで逃げ回ってるゼロスが見えるんだ…?
>>ま、いっか。
>
> まい :いいのですか・・・?って言うか、それって精神界の事じゃあ・・・?
そうですvv
いつの間にかアルトラルまで見えると言うか感じ取れるようになったガウリイさん♪
まさに人外魔境♪
ガウリイ:おい・・・・・・・・・

>>「……多分…。」
>>「頼りない返事だな……。」
>
> まい :ガウリイですから・・・忘れてない事を頼んだ方が・・・
ガウリイさんですから・・・・・・・・・(汗)

>>オレはケッベク叔父さんから受け取った『それ』を握り締めた。
>
> まい :リナにわたす『それ』♪
> エル様:ようやくくっつくのね・・・あの二人・・・(しみじみ)
> まい :長かったですねぇ・・・(しみじみ)
長かったです・・・。
これからはもうラブラブで行きましょうvv

>>「ああ、知ってる。」
>>リナの気配はこの家にない。
>
> まい :そこまで分かるようになっちゃったんですねぇ・・・いつか、心まで解るようになったりして・・・(汗)
> エル様:ガウリイならありえるかも・・・
ま、でも、リナさんの考えてることなんてお見通しなんじゃないですか?
ガウリイ:まぁ、だいたいは分かるぞ。
以心伝心♪心は一つ♪
いや〜、ラブラブですねvv

>>ここでこの家のことを放って置いて後々面倒なことになるのはごめんだ。
>>ほんとならば、こんなことは放りだしてリナのことを追いかけたい。
>
> まい :リナのことを想ってますねぇ・・・(はあと)
> エル様:ガウリイはリナが一番♪だからねぇ・・・(はあと)
そうですvv
リナさん第一優先ですね。

>>だから、お前はでてけ、と言う。
>
> まい :確かに・・・こんなクラゲが当主になったら恐ろしいですねぇ・・・
> エル様:まあ?有能な奥さんが傍に居るかもしれないからねぇ・・・?リナ?
リナ:な、なんであたしがこんなくらげの・・・お・・・お・・・奥さんなのよ!!////
顔真っ赤ですよ、リナさん。
リナ:うるさい!!///
ガウリイ:オレはほんと、リナがいないと駄目だからなぁ〜。
リナ:ガウリイ!!///
ラブラブvv

リナ:神滅斬ーーーーーーーーー!!

ざしゅぅっ!!

うみょおおおおおおおお!!

>>「ガウリイ兄さん、いらないからでってよ♪」
>>にっこりと笑顔で言う。
>
> まい :心は分かるんですけど・・・『いらないから』って・・・
エクト:兄弟愛ですvv
・・・・・・・・・この後、楽しそうにエルメキアを脅してたひとですから、エクトは・・・・・・・・・・(汗)
エクト:脅したなんて、人聞きが悪い!誠心誠意を込めて『お願い』しただけです♪
・・・・・・・・・・そうか・・・・・・・・・・?

>>それはオレがいないからだって、自惚れてもいいか。
> 
> まい :いいんじゃないですか?別に。
> エル様:っていうか、ここまで来て、自惚れるとかそんな問題じゃないと思うんだけど・・・
ですよね〜。
ガウリイ:仕方ないだろ、リナに対しては不安だらけなんだ。

>>そんな泣きそうな顔をするな。
>>オレはお前を泣かせたいわけじゃない。
>
> まい :じゃあ、笑わせたいんですか?
> エル様:こいつ・・・
>     (どこばしょじゃが)←一発で音読できたら最強。(マテコラ)
> エル様:気にしないでやってね(はあと)
あ、あの・・・・・・・まいさん・・・・・・・・・・?
ガウリイ:確かに泣いてるリナより笑ってるリナの方がいいな。
それじゃあ、この時、「あれ、ガウリイどうしたの?」って、あっけらかんと言って欲しかった?
ガウリイ:いや、それはちょっとつらいもんがある・・・・・・。

>>リナの左手をとり、はめてあったグローブをとる。
>>そのまま左手の薬指に紅いリングをそっとはめる。
>
> まい :こんにゃく指輪・・・(『にゃく』は『やく』とお読みください)
> エル様:またしてもこいつは・・・(怒)
>     (ぎょぼしゅがや)←一発で・・・(以下同文)
> エル様:気にしないでね(はあと)
ああ・・・・・・・・・・・・、あの・・・・?まいさん・・・・・・・・・(汗)
またしても・・・・(汗)

>>ケベック叔父さんが渡してくれなんていったのは嘘だ。
>>オレがお前に贈りたかったもの。
>
> まい :正直に言えばいいのに・・・『俺がお前に渡したいものNO.1の物だ』って・・・
> エル様:そんな言い方する奴はいないと思うわ。
ガウリイ:その言いかたは、確かにちょっと嫌だな・・・・・・・・(汗)

>>「きゅ、急にそんなこと言われても……。」
>
> まい :急に・・・って・・・あれだけ行動で表してるのに・・・ガウリイは・・・
> エル様:鈍感だから・・・(溜息)
> ガウリイ:鈍感だから・・・(涙)
天然記念物ものの鈍感ですから・・・・・・・・・・・。

>>「いつか、リナはオレがいただくってな♪」
>>
>>誰にも渡すつもりなんかない。
>
> まい :心と言葉、全然思ってることが違う・・・?
> エル様:思ってることは一緒でも、シリアスとコメディで違うのよね・・・
まぁ、あまりストレートに気持ちを言いますとリナさん逃げてしまうかもしれませんからね♪

>>オレの言ってたこと聞いたのか?
>>「言っただろう?オレはリナがそばにいないと生きられないんだって。」
>
> まい :それは告白というよりも、プロポーズに近いような・・・///
もう、殆どプロポーズですよねぇ。
ガウリイ:まぁ・・な。

>>たとえ、それが神でも魔王でも混沌の人でも…な……。
>
> まい :ついに!!!ついに、ガウリイがエル様のことを『金色の魔王』と言わずにガウリイ編が終わった!!
> エル様:何処に目を付けてんのよ・・・あんたわ・・・
はい、ガウリイさんついに『金色の魔王』という言葉を覚え切れませんでした♪

>>赤の世界ガウリイ視点これにて終了vv
>
> まい :お疲れ様でした♪
どうもですvv

>>はい〜〜(涙)
>>打ち込ませていただきます・・・・。
>
> まい :読ませていただきますぅ♪
がんばります・・・・・・・・(汗)

>>う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>頑張ります。
>>
>>ということで、ではでは。
>>
> まい :お疲れ様でしたぁ♪雄馬さん♪
>     これからも、『火の宝玉』をHPの方で読ませていただきますぅ♪
> エル様:んで?あんたはHP作んないの?
> まい :ビルダーありませんし、私が一人でHP作れると思いますか?
> エル様:無理ね。破滅的な機会音痴だし?
> まい :でしょ?だから、おそらくは作りません。
ええ?!作りましょうよ!!
何年後でもいいですから♪

> エル様:あっそ。んで?打ち込みは?(はあと)
> まい :う・・・まあ、ぼちぼちとは・・・
> エル様:おしおき決定かしら?
> まい :やはし・・・(涙)
>     (でごじょぼがしょ〜〜ん)音読できたら・・・(しつこい)
> エル様:ん〜〜・・・いまいちねぇ・・・
> まい :う・・・雄馬さん・・・そちらに行くかも・・・
> エル様:じゃあ・・・んふふふふふ・・・・
> まい :気を付けて・・・では・・・・がく・・・・・
ま、まいさん?!

エル:人の心配してる場合かしら?

どわっ!!
エル様?!!

エル:あんた、今日は一体何してたのかしら・・・?

そ、それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・秘密ですvv

ごめすっ

エル:あら、つい、反射的に・・・・・。
   ま、いいわよね♪
   それじゃあ♪