-再掲示、暁よりもまばゆき存在1(宵の明月)-日色唯(3/21-13:27)No.1844
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1844再掲示、暁よりもまばゆき存在1(宵の明月)日色唯 3/21-13:27

消えてしまったので再掲示します。ガーヴ様の一人称で、ガー

様とヴァルガーヴ、そしてプラスアルファによる夢の共演(私
にとっての)です。プラスアルファが誰なのか、まだ秘密で
す。

   「暁よりもまばゆき存在1(宵の明星)」

 どぐわしゃあああああああああん!!!!!!
 ディルス王国の首都、ガイリア・シティのとある小さな飯
屋。そこで昼飯を待っていた俺のまわりで、いきなり大爆発が
おこった。
フツーならここで俺が死んで話しが終わる。(って、終わって
どーする)だが!!
 この程度の爆発、この俺、魔竜王のガーヴ様のまわりじゃ日
常茶飯事の、とまではいかないが、ひんぱんにおこること。い
ちいちくたばってたんじゃ、いくら時間があってもたりやしね
え。
「ガーヴ様、大丈夫か?!」
「ああ、このくれー痛くもかゆくもねーぜ。」
 つれのヴァルも全然大丈夫のようだ。
 だが、どーやら他の人間達には充分おおごとのようだな。・
・・・・・今ので何人死んだのか。幸いと言っていいかどう
か、俺たちのすぐそばにいた黒髪の少女は、とっさに俺がか
ばったおかげで無事だった。
「で、いったい何の用なんだ。」
「むろん、貴様を始末しに来た。」
 めちゃくちゃ月並みなセリフをはいて、充分に間合いをとっ
たところに虚空からあらわれたのは、中肉中背の性格の悪そう
な男。
 一応、魔導師のかっこうをしているが、まちがいなく中級よ
り少し上の魔族だ。
「おまえは冥王のところの・・・・・誰だっけ。」
 その場の緊迫した空気をブチ壊した俺の言葉に、奴はまとも
に顔をひきつらせる。
「わ、忘れたとは言わせんぞ。私の名はフィロネ、かつて冥将
軍様の腹心だった。今は、冥王様直属の部下だ。」
「忘れたよ、ンな雑魚のことまでいちいち覚えてられるか。」
「雑魚だと!みくびるな裏切り者、私は貴様の知っている頃の
私ではない。冥王様よりさらなる力を与えていただいたばかり
なのだからな。」
 知っている頃もなにも、俺は冥王の部下のそのまた部下のこ
となんて忘れてるつーのに、人の話しを聞かん奴だな。二流だ
な、こいつ。決定。
 冥王のやつもこんなのを直属にするとは、将軍、神官失って
人材不足なんだな。もちろん、同情なんざしねぇが。
 はっきり言って、こいつは俺の敵じゃない。この場でどつき
倒してもいいんだが、そうすると周りにも被害が及ぶ。
「ヴァル、場所をかえるぞ。」
「おうっ!」
 俺の考えをさっしてか、ヴァルは素直に俺についてくる。後
ろからフィロネの声が聞こえてきた。
「待て!!逃げるのか!!」
 逃げるだと!ふざけんな、人のいないところにいったら存分
に相手してやるぜ!!
「敵に後ろをみせるとは卑怯な!!」
「だああああああああ!!うるせぇーーーーー!!」
 そう言って「覇王雷撃陣」クラスの破壊力を持つ魔力弾を投
げつけたのは、俺ではなく、はやばやとキレたヴァルの方だっ
た。
 しかし、どーやらそれで怒りがおさまったらしく、後はおと
なしく俺についてくる。あの程度で怒りがおさまるとは、こい
つもなかなか人間(?)ができてきたってことか。なのになん
でラルタークはこいつのことを気が短いとか言うんだ?
 ・・・・・・まぁ、世間一般では「覇王雷撃陣」を”あの程
度”ですまさんかもしれんが・・・・・・
 細かいことは気にしないようにする。
 フィロネの方は、ヴァルも狙いをつけて撃ったわけじゃねー
から当たらなかったらしいが、静かにはなった。
 しばらくして俺達は街とドラゴンズ・ピークの間にある深い
森の中にきた。
 ここなら周りの被害を気にする必要はねぇ、俺を卑怯よばわ
りした礼はたっぷりと・・・・・・って・・・・・・。
「なんでついてきてねぇんだよ!!やつは!!」
 いったい、いつのまにいなくなったのか。なにしに来たんだ
奴は。まぁ、あんな二流のことはどーでもいい。あいつを俺の
前によこした冥王の考えが気になる。
 俺は、さっきまで俺達がいた街の方を見た。無関係な奴らを
まきこんじまったな・・・・・・けきょく俺は・・・・・・
 つい考えこんでしまった俺の腕をふいにヴァルがひっぱる。
「なんだ?」
 なぜかヴァルは申し訳なさそうな顔で言った。
「どーするんですか、それ・・・・・・。」
 それ?そーいえば何か違和感が・・・・・・
げっ・・・・・・。
・・・今きずいたが、黒髪の少女が一人、チョコンと俺の腕に
かかえられていた。
しまったああああああ!!!!!
 そーいえばあの店でフィロネの攻撃からこの少女をかばっ
て、そのまま忘れて連れてきてしまった!!
 い、言い方は変だが、この少女の存在がなんつーかあんまり
さりげなかったので、それに一言も何もいわなかったせいで
(フツーはさわぐよなー)気づかなかった。フィロネのことで
頭に少し血も上ってたし。
「もう、おりてもいい?」
 落ち着いた静かな口調で少女がたずねる。


続きます。この黒髪の少女がこの話しの重要なポイントになる
ので注目してみてください。

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1876暁よりもまばゆき存在2(黄昏)日色唯 3/22-20:22
記事番号1844へのコメント
其の2ですが話しは全然進んでません・・・・・・・
其の1で書くの忘れてましたが、存在と書いてモノと
読んでください。

    『暁よりもまばゆき存在2(黄昏)』

 俺達がこの少女(と言っても16、7歳ぐらいなん
だが)に会ったのはさっきの飯屋でだった。
 結界の外からここまで来て、とりあえず昼飯でも食
おうと飯屋をまわってみたんだが、どこもいっぱい
だった。三軒目に入った飯屋で席が無いと言われた
時、ヴァルが言った。
「もうあきらめないか、ガーヴ様。」
 たしかに俺達魔族は、まったく何も食わなくても支
障のない体なんだが、
 しかぁし、俺は、昔ルビーアイの元で腹心やってた
頃、なぜか気が短いとか、むやみに血の気が多いとか
言われていたが、本来の俺は実に忍耐強くて、温厚な
奴なのだ。ま、5分以上待つことができなかったり、
結界ができる前ヒマつぶしに神族の連中に無意味にケ
ンカ売ったりはしたが、やったとしてもその程度だ。
 とにかくそんなできた俺でもがまんできないことの
十や二十はある。
 その一つがうまいもんを食えないこと!せっかく人
間に転生して生きてるんだ。ならやっぱ生きることの
楽しみの一つ、食をないがしろにしちゃいけねーよな
「よしっ、いい考えがある。ここらへんの人がいねー
所に行って、ちょっとした爆発さわぎでもおこして、
店の客が見物にでてきたらその隙に席をとる。これで
いくぞ。」
「さすがガーヴ様、そりゃいい案だ、さっそくやろー
ぜ。」
 おしっ、やっぱヴァルはこーゆことにはノリがい
い。これがラーシャートやラルタークだとこうはいか
ねぇ。
 そーいえばラルタークの奴、俺が今回ヴァルを連れ
てゆくと言った時、
「同じ様な気性の者しかいない時、誰がお互いの過激
な行動を諌めるんですか。かえって知らないうちに
煽ってるだけですよ。」と、言って止めてたっけ。
 ・・・たしかにそーかもしれんが、それでもやたら
うるさい小姑的なラルタークよりヴァルの方がいーよ
俺は・・・
 それはさておいて、俺達がその計画を実行に移そう
と店を出ようとしたやさき、べつに俺達の計画をきい
てたわけではないだろうが、入り口近くの席の少女が
声をかけてきた。
「そこの人達、席ないなら相席いいわよ。」
と。
 俺達はもちろんそうさせてもらうことにした。
 少女は、肩までの黒い髪をもつそこそこの美人。
かっこうからして、どこにでもいる町娘って感じだ。
しかし、ふいんきがなんつーかやたら大人びている。
 それに赤い瞳がやけに印象的だった。それはどこか
あのルビーアイの血の色のような不吉な赤に似ている
ようだったが決定的な違いがあった。ルビーアイの赤
が黄昏時の空の色に通じるものがあるとしたら、彼女
の赤は強いて言うなら朝焼けの空の色に通じるものが
あった。
 その目のせいで、なんとなくこの少女の存在が俺の
中にひっかかった。だが、気にすることはねぇだろ
う。どー見たって彼女はただの町娘以外の者には見え
ねぇし。
 食事がはこばれてくる間のヒマつぶしに俺は少しこ
の少女と話しをした。
 彼女は、知りあいに用があって妹と二人でゼフィー
リアから来たという。午前中、妹と別行動してこの店
で待ち合わせしたらしい。
「あなたたちも旅行客?」
「ああ、一応。ちょっと用があってな。」
 その用つーのは、ディルス王宮に入りこませてある
ラーシャートが仕入れたある噂の真偽を確かめること
なんだが・・・・・・



 なんかガーヴ様別人っすねー、なんかちょっとバ
カ。ガーヴ様のファンのかたすみません。ヴァルは動
いてくれないし・・・・・・

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1890Re:暁よりもまばゆき存在2(黄昏)松原ぼたん E-mail 3/23-15:51
記事番号1876へのコメント
 面白かったです。

> しかぁし、俺は、昔ルビーアイの元で腹心やってた
>頃、なぜか気が短いとか、むやみに血の気が多いとか
>言われていたが、本来の俺は実に忍耐強くて、温厚な
>奴なのだ。ま、5分以上待つことができなかったり、
>結界ができる前ヒマつぶしに神族の連中に無意味にケ
>ンカ売ったりはしたが、やったとしてもその程度だ。
 ・・・・じゅーぶん短期だと思う。
>「さすがガーヴ様、そりゃいい案だ、さっそくやろー
>ぜ。」
 ぷっ、いいコンビだわ。
> 彼女は、知りあいに用があって妹と二人でゼフィー
>リアから来たという。午前中、妹と別行動してこの店
>で待ち合わせしたらしい。
 ゼフィーリア・・・・まぁ、それだけよね(^^;)。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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1940Re:暁よりもまばゆき存在2(黄昏)さぼてん 3/28-12:14
記事番号1876へのコメント

>其の2ですが話しは全然進んでません・・・・・・・
>其の1で書くの忘れてましたが、存在と書いてモノと
>読んでください。
らじゃーー


> とにかくそんなできた俺でもがまんできないことの
>十や二十はある。

十や二十って・・・・・・・感覚おかしいのかなぁ・・・

> その一つがうまいもんを食えないこと!せっかく人
>間に転生して生きてるんだ。ならやっぱ生きることの
>楽しみの一つ、食をないがしろにしちゃいけねーよな
なんか食いもんを人生の楽しみにしてるあたり
やっぱスレだなぁって・・・

>「よしっ、いい考えがある。ここらへんの人がいねー
>所に行って、ちょっとした爆発さわぎでもおこして、
>店の客が見物にでてきたらその隙に席をとる。これで
>いくぞ。」
>「さすがガーヴ様、そりゃいい案だ、さっそくやろー
>ぜ。」
おいっ・・・・・・・


> なんかガーヴ様別人っすねー、なんかちょっとバカ。
何か私の持ってるイメージと違いますねぇ・・・
でもまぁいいんじゃないですか?
面白いし・・・・
書くの頑張って下さいね。待ってます。
ではでは

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1884Re:再掲示、暁よりもまばゆき存在1(宵の明月)さぼてん 3/23-07:06
記事番号1844へのコメント
日色唯さんこんにちはさぼてんです。
再掲示ご苦労様です。

>「わ、忘れたとは言わせんぞ。私の名はフィロネ、かつて冥将
>軍様の腹心だった。今は、冥王様直属の部下だ。」
>「忘れたよ、ンな雑魚のことまでいちいち覚えてられるか。」

たしかに・・・・(笑)

>「雑魚だと!みくびるな裏切り者、私は貴様の知っている頃の
>私ではない。冥王様よりさらなる力を与えていただいたばかり
>なのだからな。」
> 知っている頃もなにも、俺は冥王の部下のそのまた部下のこ
>となんて忘れてるつーのに、人の話しを聞かん奴だな。二流だ
>な、こいつ。決定。

ガーヴって・・・

> 冥王のやつもこんなのを直属にするとは、将軍、神官失って
>人材不足なんだな。もちろん、同情なんざしねぇが。

人材不足・・・
あぁっそういえばそのようなことをどっかで聞いたことが・・・

>・・・今きずいたが、黒髪の少女が一人、チョコンと俺の腕に
>かかえられていた。
>しまったああああああ!!!!!
> そーいえばあの店でフィロネの攻撃からこの少女をかばっ
>て、そのまま忘れて連れてきてしまった!!

それって誘拐なんじゃ・・・・・どーする気だぁっ!?

>続きます。この黒髪の少女がこの話しの重要なポイントになる
>ので注目してみてください。

ポイント・・・ねぇ・・・
分かりました。

再掲示ホントにご苦労さまでした。
うつの大変じゃなかったですか?
続き楽しみにしてます。それでは。