-異界黙示録伝4(?)-魔沙羅 萌(3/20-22:52)No.1831
 ┣Re:異界黙示録伝4(?)-松原ぼたん(3/21-10:20)No.1837
 ┗Re:異界黙示録伝4(?)-さぼてん(3/21-11:12)No.1842


トップに戻る
1831異界黙示録伝4(?)魔沙羅 萌 3/20-22:52

闇の中、悪夢と共に眠りつづけていた少女が今、まさに目を覚まし始めた。それはとてもゆっくりとした速度であるが……。
悪夢……それは彼女の記憶の底にある真実、そして恐怖と絶望……。
それを知っているのは彼女だけ……あるいは…………。


夢路より


森、それもとても深い森の中、あたし達一行は、刻の森にやっとついたところだ。
が、しかし……
「ねえ、アンタ達、何時になったら常磐の座って言うのに着くのよ?もう半日は歩いてるわよ?」
「なんだよ、もうばてたのかよ。これだから人間の女っていうのはよ」
ぴく。
「お、おいやめろ玉髄、そんなこといったらリナに殺されるぞ!」
ガウリイはとても賢明なことを言う。でも、もう遅い!
「ふざけるなあああーー!」
ガゴッッッ!
……や、やり過ぎたかも。
ガウリイと螢は玉髄の前で合掌してるし、玻璃は泣きついてるし。
あ、ゼロス、楽しんでるな、こいつ。
「リナさん、もっと穏便に扱ってよ、玉髄のこと。このくらいじゃあ死なないけど」
萌は気楽そうにいっている。
「このくらいで死なれたら困るってば。ねえ、本当にあとどれぐらいかかるの?」
「まだまだ青いわね。やはりどんなに魔力が大きくても人間の小娘ね」
「ちょっと螢、どうゆー意味よ」
「私たちは、こう見えてもエルフの一種で、あたしは千五百年、玉は千年、玻璃は五百年生きてるわ。萌だけよ、ここにいる人間の子供は。ふつーとは言い難いけど」
こ、降魔戦争前のイキモンかい!アンタらは。
「と、とにかく、常磐の座までリナさんたちのペースにあわせてると2,3日かかります。萌ちゃんはともかくリナさんたちは普通の人だから」
「玻璃の言う通りなの。近くに村があるからよっていきましょう」
『同感』

「で、ここが村ってわけだな」
まさに、ここしか家が無いと言うような感じな所。
あれから更に、3時間。歩きまくったところに村はあった。
村といっても家が5,6軒あるだけ。はっきしいってすごくさみしい所。
そんな所で萌たちは足を止めたのだ。
「そ、ここが神魔の村。萌の生まれ故郷よ。私たちはもっと奥の方のところに住んでたわ」
もっと奥……ね。
「あら、螢ちゃん達じゃない?遅かったわね。待ちくたびれちゃったわよ、あたしは」
『リ・リナン!!』
「リ、リナが2人いる……」
え?
振り返ったあたしの目の前にいた少女はまさにあたしそのものだった。
しいて言えば服装と目の色だけ違った。その少女の目の色は着きを連想させるような黄色。
服装もあたしとは違って蒼をベースにしたローブを着ている。胸のあたりにはなにをあらわしているかわからない魔法陣を持った聖母のロザリオ。
その少女はあたしの方を見てにこっと微笑んだ。
「久し振りだね、リナ。あなたのことならゼロスに聞いたわ。冥王まで倒しちゃったんですってね」
「……あなた、もしかして、リナン=エマ=リバース?!」
「やっぱり憶えててくれたんだね、リナ!」

〔続く〕

注:第1章、未完成 はここまで

トップに戻る
1837Re:異界黙示録伝4(?)松原ぼたん E-mail 3/21-10:20
記事番号1831へのコメント
 面白かったです。

>……や、やり過ぎたかも。
 ・・・・確かにすごい音だったね。
>ガウリイと螢は玉髄の前で合掌してるし、玻璃は泣きついてるし。
>あ、ゼロス、楽しんでるな、こいつ。
 もっともらしい反応(笑)。
>こ、降魔戦争前のイキモンかい!アンタらは。
 うーん、長生き。
> 振り返ったあたしの目の前にいた少女はまさにあたしそのものだった。
 をを。
>「久し振りだね、リナ。あなたのことならゼロスに聞いたわ。冥王まで倒しちゃったんですってね」
>「……あなた、もしかして、リナン=エマ=リバース?!」
>「やっぱり憶えててくれたんだね、リナ!」
 お知り合いなの?

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

トップに戻る
1842Re:異界黙示録伝4(?)さぼてん 3/21-11:12
記事番号1831へのコメント
魔沙羅 萌さん毎度毎度楽しませていただいておりますさぼてんです。

>「お、おいやめろ玉髄、そんなこといったらリナに殺されるぞ!」
>ガウリイはとても賢明なことを言う。でも、もう遅い!
 
笑うしかないっ・・・・でしょ?

>「私たちは、こう見えてもエルフの一種で、あたしは千五百年、玉は千年、玻璃は五百年生きてるわ。萌だけよ、ここにいる人間の子供は。ふつーとは言い難いけど」
>こ、降魔戦争前のイキモンかい!アンタらは。

すんごい生きてんだぁ・・・

>『リ・リナン!!』
>「リ、リナが2人いる……」
>え?

なになにっ?

> 振り返ったあたしの目の前にいた少女はまさにあたしそのものだった。
>しいて言えば服装と目の色だけ違った。その少女の目の色は着きを連想させるような黄色。
> 服装もあたしとは違って蒼をベースにしたローブを着ている。胸のあたりにはなにをあらわしているかわからない魔法陣を持った聖母のロザリオ。
>その少女はあたしの方を見てにこっと微笑んだ。
>「久し振りだね、リナ。あなたのことならゼロスに聞いたわ。冥王まで倒しちゃったんですってね」
>「……あなた、もしかして、リナン=エマ=リバース?!」
>「やっぱり憶えててくれたんだね、リナ!」

え?なんなんだ?何か理解不能なんだが・・・

面白かったです。
色々なぞに包まれてるがまたいいですね。
次回作も期待していますね。
それでは