◆−スレイヤーズラジオ 第17回 特番 中編−龍崎星海(8/29-18:57)No.16833
 ┣楽しかったです♪−かお(8/29-19:57)No.16837
 ┃┗ありがとうございます♪−龍崎星海(8/30-18:16)No.16864
 ┃ ┗ありました♪−かお(8/30-22:59)No.16871
 ┣出張・あんだ〜ば〜EX パート5−猫斗犬(8/30-02:21)No.16844
 ┃┗Re:出張・あんだ〜ば〜EX パート5−龍崎星海(8/30-18:23)No.16865
 ┗ファイトです〜!!−れい(8/30-12:28)No.16851
  ┗いっぱつです〜!!(何のこっちゃ(笑))−龍崎星海(8/30-18:28)No.16866


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16833スレイヤーズラジオ 第17回 特番 中編龍崎星海 8/29-18:57


『はい、どーもー、スレイヤーズラジオをいつも聞いていただいて、ありがとうございます。
わたくし、この番組のADです。さて、おまちかねのスレイヤーズラジオ特番の中編をお送りいたします。
さてさて、前回の最後で岩に追いかけられていたリナさん達は、まだ走ってるんでしょうかねえ。
呼んでみましょう。リナさ〜〜ん!』
リ「なによ。そんな大声出さなくっても、聞こえるわよ」
『‥あれ?リナさん?走ってないんですか?それに、なんか元気じゃないですか。
どーしてヘロヘロになってないんですか。ずうっと走ってたんでしょう?』
リ「‥‥あんたねえ。ずっと走ってるわけ、ないでしょうが。死んじゃうわよ。
やってらんないから、1度脱出させてもらったのよ」
『脱出って‥‥どうやって、ですか!逃げ場なんて、ないのにっ!!』
リ「ふふ〜ん。教えてほしいぃ?」
『リナさん!教えて下さいよぉ。気になるじゃないですか!』
リ「まあ、そんなに言うんなら。あのね、ベフィス・ブリングを使ったのよ」
『え!?でも、あんな呪文、唱えてるヒマ、なかったでしょう!?』
リ「そりゃ、もちろん、レイ・ウイングを使って、岩より先に進んで、そこでベフィス・ブリングを使って、横穴を掘ったのよ。
そこに皆で避難して、その後、またベフィス・ブリングを使って地上に出た、ってわけ。
いや〜〜、ゆぅっくり休ませてもらったおかげで、快調よぉ!」
『そんな‥‥ヒドイッ!!せっかく一生懸命考えて、作った罠なのにっ!!』
リ「な〜に言ってんのよ。そのまま、逃げ出したってよかったのよ。
それをわざわざこうして戻って来て上げただけでも、感謝して欲しいわね」
『しくしくしくしく‥‥‥‥』
リ「こら!そこ!のの字なんて、書いてんじゃないの!!」
『‥なんで分かったんですか。こっちが見えるわけじゃないのに‥』
リ「あんたの行動パターンなんて、お見通しよ。それより、これからどーすんのよ」
『‥‥ハッ!そうでした。それでは、リナさん達はそのまま先に進んで下さい』
リ「ど〜せまた、しょ〜もない罠があるんでしょ?」
『‥‥それを言うと身も蓋もないんですが‥でも、今回は多少、罠がグレードアップしてますので』
リ「ふ〜ん?まあ、いいわ。じゃ、先に行くわよ」
歩き出す一同。ちなみに、メンバーはリナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディスの4人である。
『そーいえば、他の人の声が聞こえませんが』
ゼ「‥だ〜〜っ!!横から声を掛けたりしたら、リナに半殺しにされるだ〜がっ!!」
リ「‥‥んっふっふっふ‥‥ゼルガディスく〜ん!?今、何か言ったかなぁ?」
ア「ああっ!!ゼルガディスさん、かわいそうにっ!!とうとう、リナさんの毒牙にかかるなんてっ!!」
ガ「安心しろよぉ。骨は拾ってやるからなあ」
リ「アメリア。ガウリイ。あんたらは‥‥てぃっ!!」
パコパコパコッ!!
小気味のいい音が3つ、洞窟内に響いた。
ガ「いって〜っ!!」
ア「痛いですぅ〜」
ゼ「‥‥‥‥」

そうこうする内に、ま〜た扉の前にたどり着く一行。
リ「‥‥またか」
ガ「な〜リナ、もっと他の仕掛け、ないのかよ」
リ「ンな事、あたしに聞かないでよ」
ゼ「ふん、発想が貧弱なんだな」
ア「本当、ワンパターンですねえ」
ガ「犬の卒倒か!?」
リ「‥‥何よ、それ」
ガ「あれ?リナ、知らないのか?犬が、ワン!と吼えて、パターンと倒れるから、ワンパターン」
ごめかしっ!!
リナのエルボーが決まる!
ばったりと、その場に倒れるガウリイ。
リ「まったく‥‥ちょっと、AD!」
『はいはい、なんでしょうか』
リ「この部屋の仕掛けはなに!?」
『リナさん、ご機嫌斜めですねぇ。ひょっとして、あの日ですか?』
リ「‥‥ほぉおおう‥‥死にたいらしいわね‥‥」
不敵な笑みを浮かべるリナ。
ゼ「わ〜っ!!リナ、よせっ!!」
ア「そうですよっ!こんな洞窟の中で、魔法なんて使わないでくださいっ!!」
リ「ちっ‥」
手に持った、魔光を打ち消すリナ。
リ「ンで!?仕掛けは何?って聞いてるのよ」
『お〜怖い怖い。え〜っと、この部屋の仕掛けでしたね?それは教えられませんが、とりあえず、無事に部屋を抜けられればOKです。時間制限もありません』
ガ「今までと比べると、えらく楽な部屋だな〜」
いつの間にやら復活したガウリイがの〜んびりつぶやくが、
リ「何言ってんのよ。楽なもんですか。これは、気を引き締めて掛かる必要があるみたいね」
ゼ「そうだな」
ア「え〜っ!なんでですか〜?時間制限がないんですよ〜?楽じゃないですか!」
リ「‥あのね。いい、よ〜く聞きなさいよ。あの、ひねくれたADがあたし達にンな楽、させてくれる訳、ないでしょーが。
それだけ、中の罠がハードなのよ!」
ゼ「そうだな。『無事に抜けれたら』何て言うくらいだからな」
ガ「な〜るほど」
ア「奥が深いんですね〜」
ちょっと呆れた目でガウリイとアメリアを睨んでいたリナだが、すぐに気を取り直すと、
リ「さあ!そんな事より、行くわよ!」
勢い良く、ドアを開けた。
が、そのままの体勢で、固まってしまう。額に流れる、一筋の汗。
ガ「お?どーした、リナ。何かあるのか?」
言いつつ、ガウリイがリナの肩越しに中を覗くと‥
ガ「おお!?うまそうじゃないか」
ひょい、と中に入っていく。
不審に思ったゼルガディスとアメリアが覗いてみると‥部屋の中には、何も無かった。
‥いや、部屋の中心に、バナナが一房置いてあった。
半円形のかごをつっかえ棒で支えた、原始的な罠つきで、である。
ガウリイは、その罠に‥いや、正確に言うと、バナナに近づいて行っていた。
ア「まさかとは思いますけど‥ガウリイさん、あの罠に気づいてない、って事、ないですよね」
ゼ「いや、わからんぞ。あの旦那の事だからな」
息をのみつつ、見守る2人(リナはまだ、固まっている)の目の前で、ガウリイはひょい、とバナナを取り‥
パタン!!とつっかえ棒の取れたかごが、落ちてきて、ガウリイを閉じこめた。
ガ「わ〜っ!!なんだ、なんだ!」
ア「‥‥‥気づいてなかったみたいですね‥‥」
ハア〜ッと揃ってため息をつく、2人。と。
リ「あ〜っ!ガウリイっ!何やってんのよっ!!」
ア「あ。リナさんが復活した」
ずんずんずん!とガウリイ目掛けて歩き出すリナ。が。
リ「きゃっ!?」
ア「ええっ!!リナさんが、消えたっ!」
ゼ「違う!落とし穴に落ちたんだ!」
リ「うどえろうどわ〜っ!!」
落とし穴から聞こえてくる、リナの悲鳴。
ガ「どうした、リナ〜っ!!」
あわててかごをぶち壊して、駆け寄ろうとするガウリイ。
が。そのガウリイの姿も、ふいっと消えてしまう。
すぐ後に聞こえてきたのは‥パンパンパン!という、風船が割れる音だった。
ア「ゼ‥ゼルガディスさん、これは一体‥‥」
ゼ「どうやら、この部屋の中は、落とし穴だらけのようだな。‥レビテーションを使った方がいいだろう」
ア「そうですね。レビテーション!‥‥‥ゼルガディスさあ〜ん、浮きませんよ〜?」
ゼ「何っ!?」
『ああ、すみません、言うの忘れてましたが、この部屋の中では、魔法は使えませんので』
ゼ「だ〜っ!!そういう事は、最初に言えっ!!」
ア「そうです!そんなの、正義じゃないです!」
『しょうがないでしょう、忘れてたんですから。それより、いいんですか?助けに行かなくって』
ゼ「くっ!アメリア、足下に注意しろ!」
ア「はいっ!!」
そろり、そろりと足下に注意しながら歩きだす2人だが。
『気を付けたくらいで、回避できると思っているんですかねえ』
その言葉通り、ずぼっ!と落とし穴にはまるゼルガディス。
めきょめきょめきょ!
同時に、何かが壊れる音が聞こえてくる。
ア「ゼルガディスさ〜ん、大丈夫ですか〜!」
落とし穴の縁から、のぞき込んだアメリアが目にしたものは‥
穴の中に隙間なく林立した竹槍と、その中に埋没しているゼルガディスの姿だった。
ア「ああっ!!ゼルガディスさんっ!!なんて事!こんなちゃちな罠で命を落とすなんてっ!!」
悲劇のヒロインよろしく、浸りきるアメリアの耳に、ゼルガディスの声が聞こえてくる。
ゼ「こら。勝手に殺すな」
え?とアメリアが声の方を見ると‥穴の縁に手を掛けて、上がろうとしているゼルガディスの姿が見えた。
ア「ゼルガディスさん!無事だったんですね!」
ゼ「当たり前だ。俺の身体は、石で出来ているからな。剣ですら、俺の身体を傷つける事は出来ないんだ。
竹槍ぐらいでどーにかなる訳、なかろうが。
しかし‥今の罠、掛かったのが俺でよかったな。お前だったら、今頃‥‥」
ア「え?ゼルガディスさん、何か言いましたか?」
ゼ「いや、なんでもない。俺が先に行く。お前は俺の後をついてこい。いいな」
ア「はいっ!!」
歩き出す2人。と、たいして行かないうちに‥
ア「うきゃっ!!」
落とし穴に落ちるアメリア。
ゼ「アメリアッ!!」
駆け寄ろうとするゼルガディスの目の前に、くす玉が出現し‥
ぱあん!と割れると、中から鳩と紙吹雪がまき散らされた。
バタバタバタ‥‥飛び去る鳩。
後には、紙吹雪にまみれて呆然としているアメリアが残された。
アメリアの無事な姿を確認して、ホッとするゼルガディス。
ゼ「‥‥だが、何故だ。アメリアは、俺の後を歩いていたのに、何故落とし穴に落ちる?」
『人の後を歩いていれば落ちない程度の罠を張ると思いましたか?』
ゼ「‥どういう事だ」
穴から出ようとするアメリアを手助けしながら、問いかけるゼルガディス。
『つまりですね、落とし穴の上を人が通ると、そのたびにある程度の確率で落とし穴が作動するようになってるんですよ』
ゼ「‥つまり、回避する事は不可能、って言う事か」
『さすがはゼルガディスさん、話が早い。まあ、運が良ければ、1回もひっかからずに行けますけどね。
運が悪ければ、1歩ごとに落っこちますよ。さて、あなた達の運は、どの程度いいんでしょうねえ。』
ゼ「くっ!!」

さて。その頃、ガウリイは、穴の中でもがいてたりする。
ガ「なんだよ、これ〜」
実はガウリイが落ちたのは、水風船が一杯に入った穴だったのだ。
何しろ、動くたびに風船がわれ、そのたびに水を頭っからひっかぶるのは‥なかなか気分の悪いものだ。
しかも、中に入っているのがタダの水ではないとなれば、なおさらだ。
とは言っても、入っているのは色水にしか過ぎないのだが、おかげで今やガウリイは身体中をいろんな色で染め上げられていた。
ひっじょーにハデである。
ガ「あ〜あ。こんなの、リナに見られたら、おっこられるだろ〜な〜‥‥あ、そうだ!リナ!!」
リナの事を思い出したガウリイは、あわてて穴から這い出る。
ガ「リナッ!大丈夫かっ!!」
リナの落ちた穴目掛けて、駆け寄ろうとするガウリイ。
が、何度も落とし穴に引っかかってしまう。
だが、なんと!ガウリイは、落っこちた次の瞬間には、穴の外に出ている。
落ちても、落ちても、一瞬で脱出するガウリイ。
ガウリイの通った後には、沢山の落とし穴が虚しく口を開けていた。
『‥‥さすがはガウリイさん。常識をてんから無視してますねえ。あなた、本当に人間ですか?』
呆れかえるAD。
ガ「リナ〜〜っ!!」
必死の形相でリナの落ちた落とし穴にたどり着いたガウリイが見たものは‥‥
穴の中にぴっしりと張り付いたナメクジと、立ったまま、白目を向いて気絶しているリナの姿だった。
ガ「リナっ!!」
慌ててリナを引き上げるガウリイ。
ガ「リナ!おい、リナっ!!」
ペチペチと頬を叩くが、目覚める気配はない。
ガ「‥‥困ったなあ。こうも落とし穴だらけじゃあ、うかつには動けないし‥お〜い、ゼル!そっちは大丈夫かあ!」
ゼ「大丈夫なわけ、なかろうがっ!!」
落とし穴の中から返事をするゼルガディス。
穴の中には‥『はずれ』と書かれた紙切れが入っている。
ア「よかったですねえ、ゼルガディスさん、はずれで!」
ゼ「‥‥全く‥‥何が悲しゅーて、こんな茶番劇につき合わなきゃならんのだ!」
ア「ゼルガディスさん、さっきっから、罠に引っかかりまくってますもんねえ」
ゼ「‥‥どーせ俺は、運が悪いっ!!その点、アメリアは全然、引っかからなくっていいな!」
ア「ああっ!済みません、そんなつもりで言ったんじゃないんですっ!!」
ゼ「ふん!」
ご機嫌斜めのゼルが1歩足を踏み出した途端。
ぼこっ!!
本日、○回目の落とし穴。
“またか‥”と2人同時に思った、次の瞬間!
ずどどどどどどどど!!!
ア「な、なんですか、これ〜っ!!」
アメリアの頭の上から‥いや、正確に言うなら、部屋の天井全てから、もの凄い勢いで水が落ちてきた。
一体、どこからこんなに‥と思う程の水量である。
ガ「がぼがぼがぼがぼ‥‥」
ア「にょわあああああああっ!!!」
ガウリイもリナもアメリアも、大量の水に押し流されて‥気が付いた時には、全員ドアの外に押し出されていた。
ガ「あー、えらい目にあった‥‥」
ア「あ〜ん、ずぶ濡れですぅ〜」
リ「‥‥死ぬかと思った‥‥‥あれ?そう言えば、ゼルは?」
ア「そう言えば‥居ませんね。どーしたんでしょう」
その時、ガウリイがぼそっとつぶやいた。
ガ「そー言えば、ゼルって水に浮かないんじゃなかったっけ?」
リ「そー言えば‥って、ちょっと待ってよ。まさか、それって‥‥」
血相を変えて、元の部屋の中を覗くリナ。
部屋の中は、今の水のせいか、全ての落とし穴が口を開けていて、そこに水がたまって‥部屋中に水たまりがびっしりある、と言った風になっている。
が。どこにもゼルの姿はなかった。
リ「やっぱり‥‥た〜いへんだっ!!ちょっと、ガウリイ、アメリア、呑気にしてる場合じゃないわよっ!」
ガ「あ〜?どうかしたのか?リナ。血相変えて」
ア「そうですよ。無事に部屋も抜けれたんですから、そんなに慌てる必要、ないじゃないですか」
リ「何言ってんのよあんたら!ゼルが溺れ死んでも、いいのっ!!」
ア「‥‥な、なんでそうなるんですか!」
リ「あのねぇ。いい、よーく聞きなさいよ。ゼルは石で出来てるから、水には浮かない。これは、いいわよね」
ガ「だから、それはさっきオレが言ったじゃないか」
リ「問題は、そこからよ。今、ここにゼルは居ないわ。そして、ここから見える部屋の中にも、居ない。
では、ゼルはどこに居るのか」
ア「どこって‥どこでしょう」
リ「あ〜!もうっ!!これだけ言っても分からないのっ!?水の底に沈んでるのよっ!!あの落とし穴のどこかに、ね!」
ア「ふ〜ん、そう‥って、え〜〜〜っ!!!た、大変ですぅ〜っ!!ゼルガディスさんが、溺れ死んじゃいますぅっ!!!」
リ「だから、さっきっからそう言ってるじゃないの!ガウリイ!アメリア!手分けして、ゼルを探すわよ!」
ガ「おうっ!!」
ア「はいっ!分かりました!」

探す事、しばし。
ア「リナさ〜ん!見つけました〜っ!!」
リ「よっし、よくやった!ガウリイ、引っ張り上げるわよっ!!」
ガ「おうっ!!」

と簡単に返事はしたものの。なにしろ、ゼルガディスの身体は石で出来ている。
もちろん、普通の人間より、ずうっと重い。
しかも、あたり1面、穴だらけである。
も1つおまけに、魔法も使えなければ、ロープもない。
と、言う訳で、やっとの思いでゼルガディスの身体を穴から引きずり出した時には、全員、精も根も尽き果てていた。
リ「‥‥‥ぜ〜、ぜ〜、ぜ〜‥‥」
ガ「あ〜、疲れた‥‥‥」
ア「リナさ〜ん、ゼルガディスさんの手当、しないでいいんですかぁ?」
リ「‥ああ、そんなの、パスパス。アメリア、あんたやりなさい」
ア「はいっ!分かりました!このアメリアが、責任もって、ゼルガディスさんの手当をさせてもらいますっ!!」
妙に張り切るアメリア。
ガ「なー、リナ。アメリア、人工呼吸の仕方、なんて知ってるのか?」
リ「大丈夫でしょ?あれでも王族なんだし、それっくらいの事は知っるわよ」
言いつつ、見守るリナとガウリイの目の前で、アメリアは大きく息を吸い込むと‥
ぷう〜っ、とゼルガディスの口から息を吹き込む。
リ「ホラ、やっぱり知って‥‥」
だが。次の瞬間。もう1度、息を大きく吸い込むと、またゼルガディスの口から吹き込むアメリア。
リ「あ?」
ガ「な〜んかちょっと違う気がするんだが‥‥」
すぐにもう1度、ゼルガディスに息を吹き込むアメリア。さらにもう1度。
気のせいか‥ちょっぴりゼルガディスが‥膨らんで来た気もする。
リ「うだあっ!!やっぱり、あの娘、分かってないっ!!」
リナは、慌ててアメリアに近づくと、さらに息を吹き込もうとしている彼女の頭を、スリッパで思いっきりはたいた。
ぱっこ〜ん!
リ「やめんか〜い!」
ア「いった〜い!リナさん、何するんですか!せっかくの人工呼吸の邪魔、しないで下さいよ!」
リ「あんたねえ‥呼吸ってのは、吸って、吐いて、で呼吸、でしょうが!
息を吹き込んでばかりいて、どーすんのよ!風船、膨らませてるんじゃないのよ!」
ア「え〜っ!違うんですかぁ?私は、てっきり吹き込めばいいんだとばっかり!」
リ「全く‥‥いい、人工呼吸ってのは‥」
とリナが人工呼吸の正しいやり方をレクチャーしようとした、その時。
ゼ「うう‥ん‥‥」
ゼルガディスが、息を吹き返した。
ア「ゼルガディスさん!よかったぁ‥もう、リナさんったら!脅かして!やっぱり、あのやり方でいいんじゃないですかっ!!」
リ「‥‥あ〜、はいはい、あたしが悪ぅございました!‥ったく‥‥」
ぶつぶつ言いつつ、ガウリイの元に戻って行くリナ。
ガ「な〜、リナ、いいのか?間違ったまま、覚えさせて」
リ「い〜のよ。あのやり方でゼルが息を吹き返すんなら、なンも問題ないんだから」
ガ「そっかな〜。ちょっと違うと思うけど‥」
リ「いいのよ!それより!とっとと先に行くわよっ!このままじゃ、いつまで経っても先に進めないじゃないのっ!!」
ア「はい‥大丈夫ですか、ゼルガディスさん!辛かったら、私に掴まって下さいね」
ゼ「‥大丈夫だ。心配かけんたな」
ア「‥‥そんな‥私は‥‥」
2人っきりの世界に没頭する2人。
リ「あ〜、もう勝手にやってなさい‥先に行ってるわよ!後から、ちゃんと来るのよ!いいわね!」
言うなり、返事も聞かずにずんずん先に進んで行くリナ。
慌ててその後を追うガウリイ。
ガ「な〜、いいのか?放って置いて」
リ「大丈夫よ!あの部屋の罠は、全部破ったんだから。それより、先を急ぐわよ!」
ガ「お、おう!」

歩く事、しばし。
いつの間にやら、ゼルガディスとアメリアも合流している。
と、またまた現れる扉。
ゼ「‥‥またか」
リ「い〜加減、しつこいわねえ。他の罠、考えつかないのかしら。ちょっと、AD!今度の罠は、何よ」
『ああ、それは中に入ってもらえれば分かりますよ。って言うか、入ってもらわないと、説明のしようがないんですけどね』
リ「‥‥しょーがないわねえ」
ハア〜ッと深〜いため息を1つつくと、そうっと扉を開くリナ。
その途端。聞こえてきたのは‥‥
ぴこぴこぴこぴこぴこ!
耳をつんざくような音であった。
リ「な、何よ、これ〜っ!!」
耳に栓をしながら、リナが尋ねると。
『ぴこぴこリナちゃんですよ。ミニミニ版の。全部で101体、居ます』
なるほど、中には体長30cm程のミニゴーレムが一杯居る。
よ〜く見ると、リナに似ているようだ。
で、さっきっから聞こえて来るこの、ぴこぴこぴこ、と言う音だが‥どうやら、ミニゴーレム達が歩くたびに、その音がしているらしい。
101体のゴーレムが一斉に動くのだ。
道理でうるさい筈である。
ア「うわあ〜っ‥‥これだけ居ると、壮観ですねえ」
ゼ「壮観って言うより、騒音だと思うが」
ガ「お、ゼルガディス、上手い事言うじゃないか」
リ「ちょっと、感心してる場合じゃないでしょう!で、何、このゴーレムを全部やっつければいい訳?」
『やだなあ。そんな簡単な罠、仕掛けると思うんですか?この、101体のゴーレムの内、どれか1体が出口の鍵を持っています。それを見つけて下さいね。今回も時間制限はありません』
ゼ「‥‥‥この中から、1体を探すのか?‥‥‥」
呆然と佇むゼルガディス。無理もないだろう。
それとは対照的に、リナは自信満々でこう言った。
リ「ふん‥そんな事でいーのね。簡単だわ」
ゼ「おい、リナっ!何言ってるんだ!簡単な訳、ないだろーが!」
ア「そーですよ!この中から、たった1体を探すんですよ!?めちゃ、大変じゃないですか!」
リ「ふふ〜ん‥それが、簡単なのよねぇ」
得意げなリナ。
ガ「なあ、リナ、それで、どうすればいいんだ?」
何にも考えてない、ガウリイがのほほ〜んと聞いてくる。
リ「んっふっふっふ‥聞きたい?簡単な事なのよ。このゴーレム達を片っ端から、壊していけばいーのよ。
鍵は、後でゆっくり探せばいーんだから。って事で、ガウリイ、お願いね!」
ガ「おうっ!まかせとけ!」
言うやいなや、ブラスト・ソードを抜き放つガウリイ。
リ「でやっ!!」
気合い一閃、手近に居たミニゴーレムを一刀両断する。
と、その途端。
ボガァ〜ンッ!!
爆発する、ミニゴーレム!
ガウリイは、全身こんがりと黒こげになってしまう。
ガ「ぷはっ‥‥‥」
口から黒い煙を吐き出して、ぶっ倒れるガウリイ。
リ「ガ、ガウリイッ!!」
『そー言えば、言い忘れてましたけど、ここにある、ぴこぴこリナちゃんですが、攻撃を受けると、爆発しますので、注意して下さいね』
リ「そー言う事は、最初に言わんか〜いっ!!」
『はっはっは。それでは、頑張ってくださいね』
ぷつん、とADの声が途切れて、聞こえなくなる。
リ「‥‥全く。‥仕方ないわ。こーなったら、地道に探すしかないわね」
ゼ「‥全く‥最初っから、そーして置けばよかったんだ」
リ「ゼル〜〜?何か言った〜?」
そう言うリナの顔は笑っているが‥目は笑っていない。
かなりマジで怒っているようだ。
ゼ「‥‥‥(紳士危うきに近寄らず、だな)おい、行くぞアメリア」
ア「はいっ!ゼルガディスさん!」
早速鍵を探しに行くゼルガディスとアメリア。
リ「‥‥このままじゃあ‥どーしよーもないわね。何か、手を打たないと‥‥」
ぽつりとつぶやくリナであった。

リ「にゅあああああっ!そっちへ行ったわよ、ゼルッ!」
ゼ「よしっ!‥‥ダメだっ!動きが早すぎて‥‥アメリア!そっちだっ!!」
ア「はいっ!!とうっ!!」
ミニゴーレム目掛けて、飛び込むアメリア!
すかっ‥‥ぞごごごごごごっ!!
捕まえそこねて、地面に激突するアメリア。
ア「‥‥ひ〜ん‥痛いですぅ〜‥‥」
身体の前面を真っ赤にすりむいてベソをかくアメリア。
リ「ああ、ったくもうっ!!こ〜んな事なら、たもでも持ってくればよかったっ!!」
ゼ「くそうっ‥‥なんとか、あの動きを止めない限り、捕まえる事は出来んぞ!」
ア「でも、動きを止める、って言ったって、どーすればいいんですか!?あいつらには、シャドウ・スナップは効かないんですよ?」
リ「スリーピングも効かないしねぇ‥‥あーっ!ここに、瞬間接着剤でもあればっ!!」
ゼ「‥‥あのなあ。そんな、この世界に無い物を欲しがって、どーする‥‥うん?瞬間接着剤‥‥
そうか、その手があったか!フリーズ・ブリッド!」
ミニゴーレム目掛けて、魔法を解き放つゼルガディス。
リ「ちょっと、ちょっと、ゼルっ!攻撃なんかしたらっ!!」
あわてふためくリナの目の前で‥ミニゴーレムが床に凍り付いた。
リ「って、あれ?爆発しない‥‥」
ゼ「そりゃ、ちゃんと加減したからな。こうして、凍り付かせてしまえば、後は簡単だろーが」
リ「‥な〜るほど、その手があったか。さっすがゼル!それじゃあ、あたしも!ゼル!アメリア!下がってて!」
言われて、慌てて後ろにさがるゼルガディスとアメリア。
2人が安全圏に逃げたのを確認すると、リナは唱えていた魔法を解き放った。
り「ヴァン・レイル!」
リナが壁に付いた手を起点にして、無数の氷の糸が、ミニゴーレム目掛けて、突き進む!
ピッキーン!!
凍り付く、ミニゴーレム達。
リ「うっしゃあ!今ので、30体ばっかし、凍り付かせたわよ!」
ア「なら、私も!デモナ・クリスタル!」
コキカキコキ〜ン!
アメリアの呪文で、さらに凍り付くミニゴーレム。
残るのは、ほんの10数体になった。
リ「よ〜し、こーなったら、もーこっちのもんよねっ!!アメリア、ゼル、後は、各個撃破よ!」
ゼ「分かった!」
ア「任せて下さい!」
リナ、ゼルガディス、アメリアの唱える氷系呪文により、たいした時間も掛からずに、全てのミニゴーレムは、凍り付いてしまった。
ガ「んで?これから、どうすんだ?」
リ「あら、ガウリイ。もう復活したの?ちょうどいいわ。このミニゴーレム達のうちのどれかが、鍵を持ってる筈なのよ。
あんたも、探してくんない?」
ガ「おう、分かった!」
てな訳で、みんなで探す事、10分程。
ガ「お〜い、リナ。これ、そうじゃないのか?」
ガウリイが指さす方を見てみると‥なるほど、ミニゴーレムのうち、1体が首から鍵らしき物をぶら下げている。
り「うっしゃあ!ガウリイ、よくやった!さ〜て、後はこの鍵を‥‥」
取ろうとして、リナは、困ってしまった。
リ「‥‥どーやって取ろう‥‥」
そうなのだ。ミニゴーレム達は、見事に凍り付いている。
そのままでは、鍵を取り出す事は不可能だった。
ア「だったら、ファイアー・ボールでも使って、氷を溶かしたらどうなんですか?」
リ「‥あのねえ。そのショックで爆発したら、どーすんのよ!第一、このゴーレム、何体か一緒に凍り付いてるじゃないの!そんな事したら、全部いっぺんに解放されちゃって、ま〜た鬼ごっこしなきゃならないでしょーが!」
ア「うっ‥それもそーですね。じゃあ、どうするんですか?」
リ「それが分からないから困ってるんでしょーが!うが〜っ!!どないせーっちゅーのよ!」
頭をかきむしるリナ。
と。横からゼルガディスが進み出ると、そのゴーレムのそばにひざまづいて、何かの呪文を唱え出した。
リ「ちょ、ちょっとゼル!何すんのよ!」
リナの呼びかけも無視して、魔法を解き放つゼルガディス。
ゼ「‥アクア・クリエイト‥」
前に差し出されたゼルガディスの手から、細い水流が流れ出る。
その水により、少しずつ切り取られる、氷。
リ「‥な〜るほど。その手があったわねえ」
しばらく見守るうちに、お目当てのゴーレムが閉じこめられた氷のみが切り出される。
リ「うっしゃー!後は、このゴーレムを包んでいる氷を溶かすだけね!」
ガ「どうやるんだ?」
ガウリイに突っ込まれて、思わず絶句してしまうリナ。
ガ「‥‥さては、考えてなかったな」
リ「うっさいよ!ガウリイ!な〜んも考えてない、あんたにだけは言われたくないわ!
こんな氷、待ってればすぐに溶けるわよ!」
ア「じゃあ、それまでは休憩ですね。ゼルガディスさん、旅の話でも聞かせてください!」
ゼ「‥ああ。お前達と分かれた後、俺は‥‥」
の〜んびりと座り込んで話し込む、リナ達一行。
待つほどに、ゴーレムを覆っていた氷も溶けて、見事鍵を入手する事に成功する。
と、用済みになった筈のゴーレムを、アメリアが抱きかかえた。
リ「アメリア?なにしてんのよ」
ア「だ〜って、可愛いじゃないですか!これ、もらって帰りましょうよ!」
ゼ「‥おい、アメリア。分かってるのか?それは爆発するんだぞ。そんな物騒な物、欲しがるんじゃない!」
ア「ええ?でもでも、攻撃を受けなければ、大丈夫なんでしょう?持って帰りましょうよう!」
そう言って、ミニゴーレムのぴこぴこリナちゃんをぎゅっと抱きしめるアメリア。
そうとう気に入ったようだ。これは、諦めそうにない、と見て取ったリナは、ひとつため息をついた。
リ「‥‥どーなっても、知らないからね」
ア「有り難うございます、リナさん!」
嬉しそーにしているアメリア。
リ「‥全く‥‥そんなのの、どこがいーんだか。それより、部屋から出るわよ!」
そう言うと、出口のドアに、鍵を差し込む。
ゆっくりと回すと‥カチリ、と言う音と共に、ドアが開いた。
そのドアの向こうには、通路が続いているのが見える。
ゼ「‥まだまだ先は長そうだな」
リ「そうみたいね。さあ、行くわよ!」
そうリナが声を掛けた時。
『いやあ、皆さん、無事脱出、おめでとうございます』
妙に明るい声が聞こえて来た。
リ「‥なによ、AD。何か用なの?」
『ええ、それなんですけどね。実に残念な事に、またまた時間切れなんですよ』
リ「何よ、また?‥ったくもう‥何度、中断すれば気が済むのよ!」
『いえ、僕にそんな事、言われましても‥なにしろ、これは生放送ですからねえ。
時間厳守、なんですよ』
ゼ「‥と言う事は、今日の所はこれでお開き、って事か?」
『ええ、そうなりますねえ。次回の案内がありましたら、またここに集合してもらえますか?』
リ「やれやれ。しょーがないわねえ」
ア「ゼルガディスさん、美味しい店を見つけたんです!これから、行きませんか!」
ゼ「‥‥ああ、いいだろう」
ガ「お、いーなー。リナ、オレ達もどっか旨い店にでも行こうぜ!」
リ「そうね。そうしましょうか!」
などと言いながら、ぞ〜ろぞろと歩き出す一行。
『はい、と言う事で、今回のスレイヤーズラジオは、これにて終了いたします。
また、次回もお聞きくださいね。それではまた!』
ADの声を合図に、放送が終了する。

*************************************

はい、どうもお待たせいたしました。
スレイヤーズラジオ、中編です。
‥いえ、本当は、最後まで書き上げてから、まとめてアップするつもりでしたが、それだといつになったらアップできるのか、分からないもので、こうして途中でのアップとなりました。
‥で、次回が後編になるのか、それとも後編その1になるのか(つまりは、後1回で終わるのか、2回で終わるのか)は、書き上げてみない事には、私にも分かりません。
が‥後編その1になる可能性、大‥‥‥
それにしても‥‥前回、約9000文字で、今回は1万文字、越してるのに、まだ終わらない‥‥
すみません、すみません!
おまけに‥‥たぶん、次回では終わらない‥‥‥ああ、すみませ〜んっ!!
ついつい、長くなっちゃって‥‥
それにしても、ギャグのダンジョン探検で、こんなに長くなって、いーんだろーか‥‥
まことに申し訳ありませんが、よろしければもう少し(もう少しじゃないけど‥‥)お付き合い、くださいね。
そうそう、ちなみにスレイヤーズラジオ特番の前編は、過去の記事のNo16363にありますので、始めて読まれる方は、そちらから読んでくださいね。
それでは、また。龍崎でした〜っ!!

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16837楽しかったです♪かお E-mail 8/29-19:57
記事番号16833へのコメント

ふふふふ。でましたね。ラジオのつづき(?)
毎回、たのしませてもらってます。
リナが落とし穴に落ちたとき・・・・もしかして、そこにいたのはナメクジ?
と思ってしまった私はまだまだだったりします・・・。
毎回、楽しませていただいています。
次回、いつになっても、お待ちしてます♪(まて)
では、感想にもなってませんでしたが。これにて。
追伸:この前のチャットでのアドバイスどうもありがとうございました♪
   おかげで、ずいぶん、楽に(?)なりました♪小説投稿♪では♪

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16864ありがとうございます♪龍崎星海 8/30-18:16
記事番号16837へのコメント

>ふふふふ。でましたね。ラジオのつづき(?)

ふふふ‥ええ、出ました。やっと。

>毎回、たのしませてもらってます。

ありがとうございます。

>リナが落とし穴に落ちたとき・・・・もしかして、そこにいたのはナメクジ?
>と思ってしまった私はまだまだだったりします・・・。

いえいえ、確かに、居たのはナメクジです。ちゃんと、文中にそう書いているんですけど‥
見落とされました?まあ、あんだけ長いと、つい読み飛ばしちゃいますからねえ。
と言って、各行ごとに1つずつ空白を入れて(このレスのように)いったら、倍の長さになっちゃいますしねえ。

>毎回、楽しませていただいています。
>次回、いつになっても、お待ちしてます♪(まて)

うう、ありがたきお言葉‥どうぞ、気長に待ってやってくださいな。

>では、感想にもなってませんでしたが。これにて。
>追伸:この前のチャットでのアドバイスどうもありがとうございました♪
>   おかげで、ずいぶん、楽に(?)なりました♪小説投稿♪では♪

いえいえ、どうしたしまして。あれくらい、おやすいご用ですよ。
どうもレス、ありがとうございました。
それでは、また!龍崎でした〜!

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16871ありました♪かお E-mail 8/30-22:59
記事番号16864へのコメント

龍崎星海さんは No.16864「ありがとうございます♪」で書きました。
>
>>ふふふふ。でましたね。ラジオのつづき(?)
>
>ふふふ‥ええ、出ました。やっと。
>
>>毎回、たのしませてもらってます。
>
>ありがとうございます。
>
>>リナが落とし穴に落ちたとき・・・・もしかして、そこにいたのはナメクジ?
>>と思ってしまった私はまだまだだったりします・・・。
>
>いえいえ、確かに、居たのはナメクジです。ちゃんと、文中にそう書いているんですけど‥
>見落とされました?まあ、あんだけ長いと、つい読み飛ばしちゃいますからねえ。
も〜一度、よーく、読み返してみました♪
すいませーん・・。ナメクジ・・やっぱ見落としてた・・・。
>と言って、各行ごとに1つずつ空白を入れて(このレスのように)いったら、倍の長さになっちゃいますしねえ。
・・・・・それは、確かに。
>
>>毎回、楽しませていただいています。
>>次回、いつになっても、お待ちしてます♪(まて)
>
>うう、ありがたきお言葉‥どうぞ、気長に待ってやってくださいな。
待ってます。いつまでも〜♪
>
>>では、感想にもなってませんでしたが。これにて。
>>追伸:この前のチャットでのアドバイスどうもありがとうございました♪
>>   おかげで、ずいぶん、楽に(?)なりました♪小説投稿♪では♪
>
>いえいえ、どうしたしまして。あれくらい、おやすいご用ですよ。
ほんと、助かってますので♪(再度お礼まで♪)
>どうもレス、ありがとうございました。
>それでは、また!龍崎でした〜!
はーい。では、また。

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16844出張・あんだ〜ば〜EX パート5猫斗犬 E-mail 8/30-02:21
記事番号16833へのコメント

>『はい、どーもー、スレイヤーズラジオをいつも聞いていただいて、ありがとうございます。
>わたくし、この番組のADです。さて、おまちかねのスレイヤーズラジオ特番の中編をお送りいたしま
>す。

 はい、裏番組==あんだ〜ば〜EXのADです!!!


>ぴこぴこぴこぴこぴこ!
 わ〜い。
 この音は!!!
 ばかっぱやのぴこぴこリナちゃんや!!
>『ぴこぴこリナちゃんですよ。ミニミニ版の。全部で101体、居ます』
 しかも101体(この数。101匹わんちゃん…を連想してたり…)
 でも…どうやってこれだけの数をつくったんでしょ…

 思わず…出張を書いてみたくなりやした。


**********************************************************

 メインスクリーンの左片隅に青い船がデェフォルメ化された状態で、表示
されていた…その姿にオレは思わずため息を吐く。
<うふ…うふ…うふふふふふ…>
「何泣いてるんだ?アイン?」
<泣いてない、泣いてない。笑ってるんだってば!!>
「え?そうだったのか?オレはてっきり感情システムがぶち壊れたのかと思っ
て…喜び勇んで、その辺で万歳三唱でもしてみようかなって考えたくらいな
んだが…」
<もしかして…あたしがおかしくなって…狂う姿を期待してたってやつ?>
「あったりまえじゃないか…」
<しくしく…>
 瞬間、スクリーン上の船から簡単なマンガ的な腕が生え、いじけてのノ字
を書きだす。
 …あ…スクリーンの隅に青い縦線が数本…
 ぴこぴこぴこぴこぴこ!
 こいつの名はアイン。正式名は感情登録知性体DWSMM(ディダブルストゥーエム)
変船『アイン』。
 縦幅48メートル、横幅15メートル、総重量42トン、矢尻型の形をし
たブルーメタリック色…この色はアインの趣味&ラッキーカラー(機械にも
ラッキーカラーとかってあっていいんだろうか)…の中型宇宙船。
 現在は船と一体になっているため姿を見せていないが、船外に出ている場
合は、20前後の人型(女性)アンドロイドボディで行動をとっている。
 性格はお茶目でいたずら好き。過去、キレた…ぷっつんした…回数多々。
これさえなきゃいいやつなんだけど…
 趣味は、機体にはデリケートに撤し、くもり一つないボディにうっとりす
ること…趣味と言うのか?これって…
 ぴこぴこぴこぴこぴこ!
「で…何をそんなに怒っていたんだ?」
<怒ってない…怒ってない…>
「あ…すまん…寝てたのか…」
<しまいにゃ…なぐるよ…>
 そういうとスクリーンには大きなハンマーを掲げるディフォルメ・アイン
が…
 ぴこぴこぴこぴこぴこ!
<………………ねえ>
「ん?」
<…達也さ…まるで…笑うんじゃない!って遠まわしに言ってるみたいな気
があたしするんだけど…>
「…ふ…」
<ふってなに?ふって!!>
「別に…」
 ぴこぴこぴこぴこぴこ!
 って、何だ…さっきからぴこぴこぴこぴこ…
 そして、それとオレは目があった…体長30cm程の…
「…………………リナ…?」
 ぴこっ!
 オレの言葉を理解したのか返事をするように彼女は手をあげる。
「なんてこった…今までもチビだったが…ここまでチビになるとは…」
「爆裂陣…」
 ちゅごーんっ!
「ひょえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ」
「あ〜ん〜た〜は〜人をおちょくっとんかい!」
「って………はっ!あんたは!!」
 そこには等身大の…
「おおーっここは一体どこだあ?って達也じゃないか」
 金髪のにーちゃんが…
「え?達也さんですか?」
 黒いおかっぱ髪の女性が…
「…………………」
 無言の針金髪のにーちゃん…
「リナ=インバースの偽者とその一味!!」
「誰がだ!!火炎球!!!」
 きゅごーんっ!


「…ひじょい…ちょっとした…おちゃっぴーだったのにぃ…」
「やーかまし!…ってそれよりも達也…ここどこよ…」
「どこって…アインの中だけど…」
「アインってあのアインか?」
 ゼルガディスさんが問いてくる。
「宇宙船バージョンのな…」
「ウチュウセンってなんだ?うまいのか…」
「無視」
「無視って達也…お前…」
「それより…リナたちこそ…何でこんなところにいるんだよ…」
「いや…ただ…普通に道を通って来たら…」
「へ?変だな…この船は今、宇宙空間にいるんだが…普通に来れるはずは…」
「でも…この子の後を追って…」
 と先ほどいた…ぴこぴこと音を立てていたミニミニリナを抱きしめながら
のアメリアさん。
<あ〜の〜…そのことなんですけど…>
「ん?何かしってるのか。アイン」
<え〜っとですね…その…怒りません?>
「そりゃあ…度合いによるだろ…」
<じゃなくて…リナさんたちになんですけど…>
「あたしたち?」
<リナさんたちが先ほどまでいた、部屋にぴこぴこリナちゃんがいましたよ
ね…>
「いたけど…それが何?」
<あの〜その〜ほんとに怒りません?>
『???????』
<えっと…実はつい5時間ほど前…スレイヤーズラジオのADさんあること
をに頼まれまして…>
「あいつに?」
<ここで…火薬仕込んだ…ぴこぴこリナちゃんを製造してたかなーーーなん
て…>
 …おい…
『…………………』
<で…多分…リナさんたちがここにやってこれたのは…ぴこぴこリナちゃん
を運ぶために開けといた、次空間トンネルを通ってきたからじゃないかと…>
「…ん…」
『…………………』
「ん…ふっふっふっふっふっふっふ…」
 …あ…悪寒が…
「…さて…」
「あれ?達也さん…どこへいかれるんです…」
「ちょっとな…」
「…た…達也…俺もいいか?」
 とゼルガディス。
「どうぞどうぞ…この先に脱出カプセルがあるんだ。乗ってくかい?」
「出来れば…ほら行くぞアメリア…」
「え?あたしもですか?」

 しばし──

 きゅごおおおおおおぉぉぉーーーーーーーん!!!

 巨大な爆発は宇宙空間で巻き起こった──

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16865Re:出張・あんだ〜ば〜EX パート5龍崎星海 8/30-18:23
記事番号16844へのコメント

> はい、裏番組==あんだ〜ば〜EXのADです!!!

どうも、毎度お世話になっております、スレラジオのADです。

>>ぴこぴこぴこぴこぴこ!
> わ〜い。
> この音は!!!
> ばかっぱやのぴこぴこリナちゃんや!!
>>『ぴこぴこリナちゃんですよ。ミニミニ版の。全部で101体、居ます』
> しかも101体(この数。101匹わんちゃん…を連想してたり…)
> でも…どうやってこれだけの数をつくったんでしょ…

ふみゅみゅ。そう言えば、そうですね。
全っ然考えていませんでした(笑)

ちなみに、アメリアが持って帰ったぴこぴこリナちゃん、セイルーンの王宮内に放し飼い(笑)にされてたんですけど、うっかりフィルさんが「ポンッ!」と頭を叩いた拍子に、爆発しちゃって、「すわ!テロリストの犯行か!」な〜んて大騒ぎになっちゃったりしてます。
もちろん、フィルさんには怪我1つなかったりしますが。

‥ところで。この出張版、宇宙船が出てきますけど、何でそんなモンが出てくるのか、分かんなかったりして(笑)

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16851ファイトです〜!!れい URL8/30-12:28
記事番号16833へのコメント


 今日和。
 大作、御苦労様です。続きは何時になるのか楽しみながら待ってます(笑)
 
 それにしても、本当に数々の罠だらけですね〜…その罠を考える貴方も凄いです。う〜ん・・・私の頭じゃあ煙が出るだけ(なんだそりゃ)

 では、短いですがこれにて。
 リレー小説しなければ…;

 かしこ。

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16866いっぱつです〜!!(何のこっちゃ(笑))龍崎星海 8/30-18:28
記事番号16851へのコメント

> 今日和。

はい、こんばんは。龍崎です。めっきり秋めいて来た、今日このごろ。
いかにお過ごしですか?

> 大作、御苦労様です。続きは何時になるのか楽しみながら待ってます(笑)

大作‥‥大作にする、つもり無かったんですけどねえ。
大作になっちゃいましたねえ。
 
> それにしても、本当に数々の罠だらけですね〜…その罠を考える貴方も凄いです。う〜ん・・・私の頭じゃあ煙が出るだけ(なんだそりゃ)

ああ、それは、前回のレスを見ていただければ分かりますが、例によって例のごとく、募集した罠です。
それをちょっとアレンジしてあるんです。
まあ、次回かその次には私の考えた罠も出て来ますが(予定)。

> では、短いですがこれにて。
> リレー小説しなければ…;

リレー小説、頑張って下さいね。
では、これにて。