◆−もしも、貴女と出会ったのならば 下−ゆみゆ(8/20-23:08)No.16669
 ┣Re:待ってました!!−宝珠(8/21-06:41)No.16673
 ┃┗ありがとうなのだー。−ゆみゆ(8/21-22:05)No.16683
 ┣こーきましたか。−かお(8/21-19:06)No.16679
 ┃┗ふぅ〜む。−ゆみゆ(8/21-22:15)No.16684
 ┗Re:もしも、貴女と出会ったのならば(おまけ)−ゆみゆ(8/21-21:52)No.16682
  ┗Re:わぁ〜いっ★−宝珠(8/22-08:27)No.16690


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16669もしも、貴女と出会ったのならば 下ゆみゆ E-mail 8/20-23:08


お久しぶりのゆみゆです。北海道へと旅に出ておりました。えび!かに!いくら!
それにアイスクリーム、おいしかったです。はっ!背後からお土産くれくれ殺気入りオーラを出す自称天才美少女魔道士の気配が!!……とこの話は置いといて。
 ……‥別れちゃった、…『上』と『中』と‥。う〜ん、このお話の前の話を知りたいという奇特な方は気合と根性で読みまくれ1過去ログから、探してください。
 それでは、「もしも、貴女と出会ったのならば 下」、おいしいうちに(?)いただいてくださいませ。
 ***********************************
      「もしも、貴女と出会ったのならば 下 」

 もしも、貴女と出会ったのならば―何かが変わるのだろうか?

 薔薇色の輝きを帯びた真紅の瞳と夜の化身のような紫紺の瞳。その視線が交わる。
―魔族。暁の魔女という言葉によって。

 暁の魔女。それは暁の魔王ルナ=スィーフィードの四人の腹心とは異なる魔王直属の部下。その魔力は魔王に次ぐもの。そして、その存在は大きな謎に包まれている―。
(たしか、そうでしたよね。まさか、リナさんのことだとは…。)
「リナさんって…有名人なんですね(はぁと)」
『ずべしゃぁっ!』
ずっこける音が、重なり合って響く。
「お前って奴は…。」
ため息とともに。セイルーン国王ガーブ=セイルーンが言う。
「相変わらずだな。」
「ええ、相変わらずですよ。僕は。」
と、ゼロスがのほほ〜んとして言った。
そんなゼロスにリナは、ひきつりながら怒鳴る。
「そういう問題か―!?」
「そうですっ―!!」
と、いつのまにか守護天使こと正義のアメリアまでもが言った。アメリアはぴっと、ゼロスに指をつきつけ。
「あなた、さては…悪ですかっ?」
と、ここで一同ずっこけそうになったことは言うまでもなく。
「何が悪かは知りませんが…―。」
ゼロスは誰に言うでもなく、呟き。
天使である神族のアメリアのことも。
国王ガーブの存在も。
―すべて忘れ。
リナだけを見つめる。
         その時、たしかに何かが変わった。

 「魔族である前に…いえ、魔族だろうと人間だろうと、リナさんはリナさんでしょう。」

 昔、同じようなことを言った人達がいた。片方は今も存在し、もう、片方は今はもう…‥。

 『魔族だろうと何だろうと、どんな時もあんたはあたしの妹よ。』

 『魔族だろうと何だろうと、君はリナ=インバースという存在だろう。』

 「なつかしい台詞ね。でも、あんた程度に言われてもねぇ?」
と、リナは軽く微笑み言った。だか、その笑みは同時にあざけるよう。
 新しい玩具を見つけた子供のような楽しげな口調。
 ―その時だった。
ドゴォオン。
爆音が静寂を打ち破った。皆、静かな呪縛から解き放たれてはっとする。
そして、爆音の後のもうもうとした煙の中から―。
「お―、アメリア。」
「父さんっ!いったい何があったのっ!?」
と、煙の中から出現したひたすらゴツくて毛むくじゃらな大男に、動じずに返答したのは天使のアメリア。
他の一同の心の内と言えば皆一同に…。
(…父さん?…似てね―!!)だった。
「うむ、賊だ。」
「賊!?おい、セイルーン守護神フィリオネル、どういうことだっ!?」
国王ガーブがまくしたてる。
 すると…―。
『こういうことよ。』
二つの同じ声が、重なり合って響く。
そして、その場には…―。
 「リナさんっ!?」
 ―二人のリナがいた。

 同時に二重に存在するという人の身には叶わない高等魔術による分身―。
それはゼロスにとって、リナが高位魔族だということを改めて実感させること。
 そして、その魔力はゼロスにとって―脅威、ではなく魅力的なもの。
―その容姿。
―その声。
―そのまなざし。
―その意志。
―その魔力。
      すべてが、ゼロスを魅了した。

 新しくやって来たリナは、その手に何かを持っていた。しっかりと。
何かは古ぼけた薄茶の紙のよう。
それは―。
「それは…写本!?」
国王ガーブが、うなるように言った。
写本を持ったリナは、静かにもう一方の自分に歩み寄り呟く。誰に言うでもなく。
「そう、これは写本。あの異界黙示録(クレアバイブル)のね。」
「リナ=インバース、あなた、それをいったいどうする気です!?」
「そうじゃ、魔族娘、それはセイルーンのものじゃっ!」
似てない神族親子が言った。
 二人のリナはそれに、同種の笑みを浮かべる。それはあくまでも鮮やかな嘲りを含む。
「…リナさん?」
ゼロスはぽつんと呟く。
それに二人のリナは、一度だけ視線をやって言う。
『どうするって、こうするだけだけど。』と。
ぼひゅ。
―と、音をたてて写本が炎に包まれる。
『―な!!』
「あ―ぁ、やっと仕事が終わった。」
「ふぅ、休暇でもとろうかな?」
二人のリナはそう言うなり、パンと手を打って―強い光を発する。

 すると、その光の後、その場には暁の魔女一人がたたずんでいる。気高い表情をしたリナが瞳を閉じている。

 うっすらと薔薇色の瞳が開こうとして……。

 「リナさん。」
「へ?」
ちゅ(はぁと)
―一瞬の間。
      リナは何が起こったのかわからなかった。
リナが拒む間もなく奪われていた。ごく軽く触れるだけのものだが。
 暁の魔女のくちびるが―。

 これは暁の魔女リナ=インバース一生の不覚―。

 一方のゼロスはと言うと、にっこり微笑んで言う。
「再会の約束のしるしです。」と。
そして、リナは―ブチッ。
…切れた。
 その日、古い歴史を誇る聖王都の王城が半壊。屋根やステンドグラスや数々の装飾が砕け散った。
その被害額は……言わないでおこう。おそらくはリナの給料の数十倍だから。

 それから半年後―。
ある天才大魔道士が、ある高位魔族の召喚を実現したと言うが…。
 それはまた、別の話である。
 
 もしも、貴女と出会ったのならば―世界が色を変える。
                              えんど。
 ***********************************
 やっと終わった…。フィル殿下のことあんな風に言っちゃった、ファンのひとごめんなさ〜い。もしも、このお話の続きが読みたい方はレスくださいな。気が向けば、続編書くかも。あ!それから、今度長編予告するかも〜。それでは…。

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16673Re:待ってました!!宝珠 8/21-06:41
記事番号16669へのコメント

わー★お久しぶりです!
読ませていただきました、楽しかったですvvリナちゃん、可愛いっーv
・・・高位魔族召喚を実現させたのって・・・もしかしなくとも、ゼロス?(笑)
ゼロスだったら、どんな手段を使ってでも実現させそうですよね。(笑)
ビバ、ゼロリナッ!!(^▽^)
続き、ぜひとも読んでみたいです!それでわ★

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16683ありがとうなのだー。ゆみゆ E-mail 8/21-22:05
記事番号16673へのコメント


>わー★お久しぶりです!
はいっ!お久しぶりです、宝珠様。
>読ませていただきました、楽しかったですvvリナちゃん、可愛いっーv
>・・・高位魔族召喚を実現させたのって・・・もしかしなくとも、ゼロス?(笑)
ゼロス以外にだれがいる♪
>ゼロスだったら、どんな手段を使ってでも実現させそうですよね。(笑)
ですよねー。
>ビバ、ゼロリナッ!!(^▽^)
>続き、ぜひとも読んでみたいです!それでわ★
ありがとうございま〜す。

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16679こーきましたか。かお E-mail 8/21-19:06
記事番号16669へのコメント

なるほど、こういう展開になるとは・・・。
おもいつかなかったです(笑)
リナ・・・かわいそーに(一応?ファーストキスだったのでは・・・)
続編・・・いいですねー。楽しみにしてます♪
長編も楽しみにしてます♪では。

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16684ふぅ〜む。ゆみゆ E-mail 8/21-22:15
記事番号16679へのコメント


>なるほど、こういう展開になるとは・・・。
>おもいつかなかったです(笑)
あっ!何かうれしいかも。
>リナ・・・かわいそーに(一応?ファーストキスだったのでは・・・)
一応ファーストキッスかな?でも、あの台詞を言ったもう一人もいましたし…。
>続編・・・いいですねー。楽しみにしてます♪
>長編も楽しみにしてます♪では。
気を長くして待っていてください。ところで、長編の方は、なんとなく、かお様の小説にほんのちょっとだけ、似てるんです(汗)私なりになぜ、リナが混沌の術をあつかえるのかを、書いたもの何ですが、この場でおことわりいたします。ということで、よろしく!

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16682Re:もしも、貴女と出会ったのならば(おまけ)ゆみゆ E-mail 8/21-21:52
記事番号16669へのコメント

 ははは、長編でも続編でもなく思いつきで書いた(笑)おまけ小説です。人間ゼロス君の性格の悪さがバレちゃいます。あとは、ゲストに某不良古代竜がでます。もちろん、竜族じゃないけど。では…。
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       「もしも、貴女と出会ったのならば(おまけ)」

 ―てめーは知らないだろうがなぁ、ゼロス。唯一の誰かに出会うことで、世界が変わることがあるんだよ―

 ―そんな馬鹿なことあるはずないです―

  ―世界が変わる?―
天才大魔道士ゼロス=メタリオムは、その時そんなことは小人(ピクシー)の爪のかけらほど思っていなかった。
 だが、しかし、今は―。

 「今なら、わかりますよ。ヴァルガーヴさん。」
 「あぁ、そうかよ。…しかし、この後始末はどうするつもりだ?てめー。」
ヴァルガーヴと呼ばれた青年―ゼロスと同年ぐらいだろうか―は、言った。いささかキツめの美貌。野性味がその美貌を、損なわない程度にある。
「後始末?この半壊した城のことですか。そうですね、僕の隠し財産一つ提供することにしましょう。…そのかわりと言っては何ですが、一つ教えていただきたいことがあるんですよ。」

「教えてほしいことだと?てめーが、俺にっ!?」
 ヴァルガーヴは、驚愕に顔をひきつらせながらも言った。

 「えぇ、貴方ならご存知でしょうから…。」
(いいえ、貴方でないとわからないことですよ。ヴァルガーヴさん。)

 「高位魔族召喚の方法を―。」

 「な―!!ちょっと、まてよ。ゼロス、てめ―、何でこの俺がそんなことをっ!?」
「何を言ってるんですか?貴方なら、知っているでしょう。―高位魔族を恋人に持つ貴方なら。」
その台詞に―。ヴァルガーヴは今度こそ、凍りつく。
「あぁ、そう言えば、あの金色トカゲさんは魔族じゃなくて、魔竜族でしたっけ?」
「―ゼロス!!」
 一瞬、沈黙がその場を支配する。

 「どんなると思います?こともあろうに自分の息子が魔族と恋人同志なんてことが、ガーヴ殿にばれたら。」
「てめぇ…!!」
ゼロスは薄く微笑む。

 長いような短いような。そんな時間の後―。

 「…わかった…つっても、俺にわかることだけだぜ。ちっ!」
ゼロスはにっこりと、一家に一人というような笑顔を浮かべる。そして、満足げに言う。
「それでかまいません。」と。

 「高位魔族召喚に必要なことっつうのは、相手の『名』と『存在』と『本質』に、『混沌の言語』(カオス・ワーズ)で語りかけること。これが基本中の基本つう話だぜ。後は、異界黙示録(クレアバイブル)かそれに準ずる魔道書から、どうにかするんだなっ!」

 「えぇ、ありがとうございます。」
ゼロスはそう言うなり、とっとと、その場を後にした。

 「たくっ!とんだ災難だな、暁の魔女とやらも。…たしか、リナ=インバースつったか…。」

 これは、リナがゼロスに再会する半年ほど前の話であった。
                           一応今度こそえんど。
  ****************************
 ヴァルはあれでよかったんだろーか…?はじめて書いたんで、わからんのだ。
うみゅ。  


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16690Re:わぁ〜いっ★宝珠 8/22-08:27
記事番号16682へのコメント

こんにちわ、宝珠です。(^^)
読ませていただきました!!ゼロス様・・・(汗)いや、リナちゃんのためなら
あの人なんでもするだろうと思ったけど、いや〜さっすがゼロス様vv
リナちゃん、これでいつの日にでもゼロス君に無理やり召喚させられるね・・・。
でも、ルナ姉ちゃんと話している最中に召喚されたら、リナちゃん恐怖の余り暴れるんでしょうか(笑)
でも、ゼロス君はそうなってもリナちゃんがいつも傍に居ればそれだけで嬉しいですもんね。(^▽^)
それでわ★☆