◆−はっぴぃばれんたいん?−流々るう(2/14-18:03)No.13654
 ┣はじめまして−一坪(2/15-03:34)No.13680
 ┣Re:はっぴぃばれんたいん?−れい(2/15-19:27)No.13691
 ┃┗ありがとうございました☆−流々るう(2/16-21:39)No.13705
 ┗初めまして。−toto(2/16-22:28)No.13707
  ┗ありがとうございました。−流々るう(2/17-23:19)No.13737


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13654はっぴぃばれんたいん?流々るう URL2/14-18:03


初めまして。で、初投稿です。自分のHPにアップするつもりだったんですが、
いつも私の原稿をチェックしてくれる相棒からの連絡もなく、今日がバレンタイン
ということでもったいないから投稿してみました。
お目汚しかと思いますが、ぜひ読んでやってください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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「なぁ、ゼルガディス。バレンタインってなんだ?」
例によって妙な疑問を口にしたのはガウリィだった。
 宿屋の一室、着替えを済ませて今まさに部屋を出ようとしたところで思い出したように呟きやがった。
 俺は振り返ると、呆れ顔で一言。
「知るか。何だいきなり。」
ガウリィは頭を掻きつつ扉に手をかける。
「いやな、昨日リナたちが騒いでのをふと思い出したから。」
「昨日?そんな話がいつでたんだ。俺は知らないが。」
俺とガウリィは並んで階段を降り、一階の食堂へと向かった。
 朝早い食堂には人影もまばらで、ぐるっと見回して見たがリナたちもまだ降りてきていないようだった。仕方なく俺達は食堂の隅へと陣取り、ウエイトレスにお茶だけを注文した。
「ああ。お前さんが来る少し前まで騒いでたんだよ。」
ガウリィの話を拠るとこういうことらしい。
 昨日、俺は少々野暮用があり、リナたちに遅れて宿屋に入った。その間リナとアメリアの話題がその「バレンタイン」で、チョコレートがどうの、好きな人がどうのという話で盛り上がっていた。どうもゼロスから仕入れた知識らしかった。
 ガウリィの話からわかるのはここまで。多分「バレンタイン」が何なのかという話はしていたのだろうが、ガウリィがそこまで覚えているわけもなく、それどころかここまでのことを覚えていただけでも奇跡に近い。
「ゼロスも来てやがったのか。」
俺はお茶をすすった。ハーブの香りがささくれた気持ちを和らげる。
「ハイ。今日もお邪魔させていただきます。」
―――――ぶっ!
「おや、汚いですねぇ。あ、おねーさん!僕にもこの人と同じお茶を。」
「ゼロス!どっからわいた!」
俺はいけしゃあしゃあと隣に腰を落ち着けたゼロスを睨んだ。
「嫌ですねぇ、人を温泉か何かみたいに・・・・・・。」
いつもの胡散臭い笑顔が癪にさわる。
何が温泉だ!どっから見てもゴキブリだろーが!
「ゼロス、今日は何の用なんだ?」
のほほんと言ったのはガウリィ。警戒心のない旦那なだな、ホントに。
「今日はですね、さるお方からお使いを頼まれまして。」
意味ありげな視線を俺に向けた。
 何だ?俺に関係あることなのか?
 俺はその視線の意味を問いただそうと口を開きかけた時、
「おはよーございます。ゼルガディスさん、ガウリィさん。」
「おっはよー。あら、ゼロスも来てたのね。もしかして例の件で?」
階段を降りてきたのはリナとアメリア。手には紙袋を持っている。それよりも、何だ?例の件ってのは。
「はい。昨日お話しした件で来たんです。」
どーも話が見えない。理解できてないのは、昨日遅れて宿屋に入った俺と、物忘れの激しいガウリィだけのようだ。何かムカツクな。
 そんな俺をよそに、リナ、アメリア、ゼロスの三人はお互い顔を見合わせ、意味もなく頷きあっている。気色悪い光景だ。
「さて!それじゃ・・・・・・ハイ、ガウリィさん」
アメリアは手にもっていた紙袋から小さな包みを取り出した。ピンクのリボンがかかっている。
「なんだぁ?俺にくれるのか?」
ガウリィは受け取った包みを眺め回している。ガサガサと包みを開けると中身はチョコレートだった。その様子を見たリナが呆れたようなため息をついた。
「もう忘れたの?ほんとーにくらげ頭ね、ガウリィ。今日はバレンタインだって言ったでしょ?だから、あたしとアメリアがわざわざ(強調して言いやがった)作ったのよ。―――あ、あくまで義理だからね、義理。」
それだけ言うとそっぽを向いて椅子に座った。心なしか顔が赤い。
「なぁ、バレンタインって――――――」
俺の言葉をさえぎってアメリアが口をはさんだ。
「あ、ゼルガディスさんのもちゃんとありますよ。ただ、特別なのでここではちょっと・・・・・・」
――――――いや、俺が聞きたいのはそういうことではなくて。
「それでは皆さん僕について来てくだい。」
言ってゼロスが立ち上がった。それに合わせるようにリナ達も立ち上がり、宿屋を出ようとした。
 わけもわからずその様子を眺めていた俺の腕をアメリアが引っ張った。
「さあさあ、ゼルガディスさんも早く。」
俺はアメリアに引きずられる形で、宿屋を後にした。

 たどり着いたのは墓地だった。って何ゆえに墓地!?
 ますますわけがわからなくなった。バレンタインがチョコレートで例の件は墓地・・・・・・・。一体何なんだ!!
「皆さん、こちらに注目!」
ゼロスが声を上げた。振り向くと墓地の中央にゼロスが立っていて、その手には何故かマイクが握られていた。どっからだしたんだ、それは。
「レディースアンドジェントルマン!今日のメインゲストの登場です!」
どこからかドラムロールが聞こえてくる。どうなってるんだ今日は!?
 ドラムロールが止まると、ゼロスの立っているあたりから煙が噴出して、墓地一体を白く覆う。
「うわっ!何も見えん!」
俺は何とか視界を確保しようと目を凝らした。と、背筋に冷たいものが走る。
「ゼ〜ルガ〜ディス〜☆」
がばぁ!!
何かにしがみつかれた。
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
俺はしがみついてきたそれを振りほどこうと、必死にもがいた。だがそれは中々離れなかった。俺がじたばたもがいているうちに、少しずつ視界がはれくる。
「そんなに邪険にしなくてもいいじゃないか。」
その聞き覚えのある声に俺はゆっくり振り向いた。
「レゾ!!」
一気に疲れが襲ってくる。何でこんなところにいやがるんだ、こいつは。
 そんな俺の心を読んだようにレゾは言った。
「今日はバレンタインだろう。だからゼロス君に相談して、リナさん達にも協力してもらったんだ。ハイ、これ。」
可愛くラッピングされた包みを差し出した。
「いるか!そんなモン!だいたい、何なんだバレンタインってのは!」
レゾの共謀者どもを振り返る。この事態を理解していないガウリィを除いた全員があらぬ方向を向いていた。
「バレンタインっていうのはね、好きな人にチョコレートと一緒に愛をプレゼントする日なんだよ。」
俺の隣でレゾがニコニコしながら説明をする。
「私にとって一番大切なのはゼルガディスだからね。だから、ほら。」
さっきの包みをもう一度差し出した。
「だったら尚更いるか!そんなモン!いー加減消えうせろ!俺は帰る!」
俺はレゾを振り切ると、町のほうへ歩き出した。が、アメリアが俺のマントを掴んで恨めしそうに見上げてきた。
「だめですよ、おじい様大切にしないと。」
視線をやると、レゾが泣いてやがる。
「そうだぞ、ゼルガディス。泣いてるじゃないか。」
うるさい、ガウリィ。ウソ泣きに決まってるじゃないか。
「ゼル。黙ってたのは悪いと思うけど、全部話してたらあんた絶対来なかったでしょう。素直じゃないし。」
余計なお世話だ。誰も会わせてくれと頼んだ覚えはない。
「せっかく化けて出てくれたんですよ。受け取るぐらいいいじゃないですか。」
ゼロス、大体なんでこいつと知り合いなんだ。
「ほら、ゼルガディス。皆さんもこう言ってるんだし、受け取ってほしいな。手作りなんだよ。」
――――――ブチ。
「ごちゃごちゃうるせぇ!ファイアーボール!!」
ちゅどーん。
 ふん。ザマーみやがれ。
 こうして俺のバレンタインは幕を閉じた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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いかがでしたでしょうか。
しょーもない話ですいません。苦笑
願わくば感想をお願いします。(お手柔らかに。笑)

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13680はじめまして一坪 E-mail 2/15-03:34
記事番号13654へのコメント

投稿ありがとうございましたー!
あとゲストブックにも登録ありがとうございました!

すみません。ヘロヘロなのでとりあえず挨拶だけさせていただきます。

では、これからもよろしくお願いします!

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13691Re:はっぴぃばれんたいん?れい E-mail 2/15-19:27
記事番号13654へのコメント

レゾ最高ですVv文章読みつつ大爆笑してました★
私の頭の中には、ゼルに抱きつくレゾの姿が(しかもなぜか2等身半)まざまざと・・・げほげごはぁっι(!?)
こういう笑い話は結構好きです。ホワイトデーも同じ事が起こるのでしょうか・・・?(笑)

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13705ありがとうございました☆流々るう URL2/16-21:39
記事番号13691へのコメント

感想を書いていただいて、ありがとうございました。
私は常にシリアスが書けない人なので、あーいうギャグばっかりです。泣
HPの方にもパラレルギャグで、
連載していますのでよろしければ見てやって下さい。(ずうずうしい。汗)
本当にありがとうございました。

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13707初めまして。toto 2/16-22:28
記事番号13654へのコメント

>初めまして。で、初投稿です。

初めまして、totoと申します。こちらの初心者です。
バレンタインのお話、のりや雰囲気がとても楽しかったので感想書かせていただきます。

>「さて!それじゃ・・・・・・ハイ、ガウリィさん」
>アメリアは手にもっていた紙袋から小さな包みを取り出した。ピンクのリボンがかかっている。
>「なんだぁ?俺にくれるのか?」
>ガウリィは受け取った包みを眺め回している。ガサガサと包みを開けると中身はチョコレートだった。
ガウリィさんの細かな行動が可愛いですね。

>「あ、ゼルガディスさんのもちゃんとありますよ。ただ、特別なのでここではちょっと・・・・・・」
アメリアさんのセリフも好きです。

でも、何より虐められるゼルが非常に面白かったです。
   では、なんだか良く分からない感想になってしまい申し訳ありません。
   これからも、楽しいお話待ってます。失礼します。


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13737ありがとうございました。流々るう URL2/17-23:19
記事番号13707へのコメント

初めまして。コメントをありがとうございます。
こうして誰かに感想を書いてもらえるのはとてもうれしいです。

>でも、何より虐められるゼルが非常に面白かったです。
 あはははは。私がゼルガディス中心に書くと、必ず彼は虐められるんですよね。
 どうしてなのか私にもわかりません。笑

また、時間がありましたら投稿したいと思っていますので、
よろしくお願いします。