◆−六章(其の四)〜組曲ハーリ・ヤーノシュよりナポレオンの敗北〜−時水夜 氷沙梓(1/19-23:05)No.13226
 ┣ぎにゃああ!!ヴァルがー!!−露蕗(1/20-09:27)No.13229
 ┃┗きゃーーーーいやーーーーー(をい) −時水夜 氷沙梓(1/20-19:59)No.13231
 ┗六章(其の五)〜小フーガト短調〜  −時水夜 氷沙梓(1/25-20:50)No.13286
  ┗どうやら敵はフィリアですね(笑) −あごん(1/26-04:10)No.13294
   ┗うーーーみゅ、敵わないかも・・・ −時水夜 氷沙梓(1/26-18:42)No.13298


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13226六章(其の四)〜組曲ハーリ・ヤーノシュよりナポレオンの敗北〜時水夜 氷沙梓 1/19-23:05


 今晩は&お久しぶりです、時水夜です。
 アンサンブルコンテストの練習で忙しくてなかなか書けませんでしたよ。
 うにゅーーーー(謎)
 日曜日は第二予選だ。頑張るぞーーー(独り言?)!!!!
 
 では、戦闘シーン(?)いってみよう!!

@ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @

「ちょっとヴァル!!!待ちなさいよ!!!!」
 リナが止めるのを聞かずヴァルはグリフォンの元へ真っ直ぐ走っていく。
 そして。
 敵にかなり近い家の屋根でヴァルは足を止めた。
「おい、こら!!!グリフォン!!!」
 ヴァルは叫んだ。
 ゆっくりと、グリフォンはヴァルの方に向く。
 その瞳は。
 生きてはいなかった。
 完璧に。
 死んでいた。
 紅かった。
 もう、悲しみすらも通り越して。
 疲れ果てたような悲しい瞳だった。
「お前は・・・何がしたい?」

 ルオオオオォォォォ・・・・・

 グリフォンは吠えた。
「俺はお前とはあまり戦いたくない。無意味な争いは避けたい」

 ルオオオオォォォォ・・・・・

 グリフォンは右の前足を大きく上げ、振り下ろした。

 ゴカアアァァァッッッッ!!!!

「くっ・・・・・・」
 素早く後ろへ飛ぶヴァル。
 一瞬前、彼が居た家は粉々になっている。
「火炎球!!!!」
 こうっっ
 すかさずリナが放った魔法がグリフォンめがけて飛んでいく。
 それを見た宮廷魔導師も魔法を放つ。
 宮廷騎士団は殆ど出る幕ナシ!!!

「はぁっっっ!!!!!」
 魔法がかかっている剣をゼルガディスはグリフォンに向けて思いっきり斬りつけた。

 ザシュッッッッ

 グリフォンの身体の一部分が、気味の悪い音を立てて切れる。
 魔法がかかっているので通常よりダメージは受けているはずである。

 グオオオォォォォ!!!!!

 グリフォンが吠えた。
 すると。
「・・・なっ・・・!!!!!」
 ゼルは驚愕した。
 あれほどまでに手応えを感じたのに傷一つ残らず消え去っているのである。
「何なんだコイツは・・・?」

「でやあああああぁぁ!!!!」

 ザシュッッッッ

 ガウリイも思いっきりグリフォンの足に斬りかかった。
「おっしゃあ!!」
 歓喜の声を上げながら家の屋根に降り立つガウリイ。
 だが。

 ルグオオオォォォォ!!!!

「な・・・っ!!!」
 グリフォンが吠えた瞬間。
 傷が一瞬のうちに塞がったのだ。
 骨が見える程に深く斬り突いていたはずなのに。
「マジかよ・・・」

「おい!!聞いてんのか!!?」
「ヴァルッ!!アイツにはどんな言葉も届きやしないわ!!今は攻撃する事を前提にして!!」
「嫌だ!!アイツには絶対攻撃はしねぇ!!!」
「じゃあどうするってぇの!?攻撃しなかったらあんたがやられるかもしれないのよ!!?」
「別にいい!!とにかく、アイツに攻撃が当たらないように俺を援護してくれ!!」
「援護って・・・あんた何処行く気!!?」
「いいから!!!」
 言ってヴァルは呪文詠唱してふわりと宙に浮いた。

「フィリアさーん、そっちケガ人見つけましたかぁ?」
「いいえ、皆さんうまく逃げれたようで。それより、向こうはもう始まってるようですね」
「皆さん大丈夫でしょうか?」
 フィリアとアメリアはゆっくりと聖王都の周りを回っている。
「あ!!あれヴァルじゃないですか!!?」
(ヴァルの希望でみんな呼び捨てで呼んでいる)
「ホント・・・危ないですよ!!!?」
 ヴァルは、グリフォンの目の前にいた。

「オイ。」
 ヴァルは呼んだ。
 グリフォンは真っ直ぐヴァルを見ている。
「お前・・・何がしたいんだ?」

 グルル・・・・・

「お前の子供の仇を打ちたい気持ちは分かる。だが、ただ一つのモノの為に多くのモノが消えてしまってもいいのか?」
 ヴァルは槍を構えていない。
 無防備で、いつ襲って来るかも分からない敵の前にいる。
「俺も昔お前と同じような境遇にあった。その気持ちが分かるから、お前を止めている。お前はこれでいいと思っているか?」

 グルル・・・ゥゥ・・・

「うまくは言い表せない。だが、こんな事をする前に、お前には何かやるべき事があったんじゃないか?」

 グアアアァァ・・・

「怒っているのか?なら俺を攻撃して見ろ。俺を殺せ。」

 ガアアァァァ!!!!!

 グリフォンは前足を振り上げた。
 ヴァルは静かにグリフォンを見つめている。
 逃げようとも、反撃しようともせず。
 ただじっと見ていた。
 そして。
 勢いよく足を振り下ろす。
「ヴァル!!!!!」
 リナは叫んだ。
「フィリアさん!!!」
「あ・・・っっ!!!」
 ヴァルに当たる瞬間。
 グリフォンは生気のなくなった瞳から。
 一粒の涙をこぼした。
 ヴァルは笑った。
 そして。

 ゴッッッ・・・・・・

 ヴァルは宙を舞い。
 地面へと叩き付けられた。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 最後ら辺怖いぞ(?)!!!
 ヴァルまた死ぬか!!!?

 それでは!

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13229ぎにゃああ!!ヴァルがー!!露蕗 E-mail 1/20-09:27
記事番号13226へのコメント

時水夜 氷沙梓さんは No.13226「六章(其の四)〜組曲ハーリ・ヤーノシュよりナポレオンの敗北〜」で書きました。
>
> 今晩は&お久しぶりです、時水夜です。
はじめまして、露蕗と申します。
 ヴァルフィリ好きな私は初回から見てました〜。
 今更ながら、時水夜さんの小説の魅力に負けてレスです。
 実は、時水夜さんとは一度某所でお会いした事があります〜。旧・人見蕗子です・・・知らなかったら聞かなかった事にして下さい!!

> アンサンブルコンテストの練習で忙しくてなかなか書けませんでしたよ。
> うにゅーーーー(謎)
> 日曜日は第二予選だ。頑張るぞーーー(独り言?)!!!!
 吹奏楽ですか?ステキですねー。
 習い事(部活?)との両立は大変ですよね・・・・。頑張ってください!!

> では、戦闘シーン(?)いってみよう!!
 いっちゃって下さい〜!!
>
>@ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @
>
>「ちょっとヴァル!!!待ちなさいよ!!!!」
> リナが止めるのを聞かずヴァルはグリフォンの元へ真っ直ぐ走っていく。
 じ・・実は「グリフォン」がどんなどーぶつか知らない私・・・(あほ)

>「おい、こら!!!グリフォン!!!」
> ヴァルは叫んだ。
 なんか「ヴァルらしい声のかけ方だ・・・」って感心しました!!(笑)

> ゆっくりと、グリフォンはヴァルの方に向く。
> その瞳は。
> 生きてはいなかった。
> 完璧に。
> 死んでいた。
> 紅かった。
> もう、悲しみすらも通り越して。
> 疲れ果てたような悲しい瞳だった。
>「お前は・・・何がしたい?」
 なんとなくヴァルにはグリフォンの気持ちが分かるんでしょうね・・・。切ない・・・。


>「じゃあどうするってぇの!?攻撃しなかったらあんたがやられるかもしれないのよ!!?」
>「別にいい!!とにかく、アイツに攻撃が当たらないように俺を援護してくれ!!」
 べ・・・別にいい・・・って!!?(驚愕)
 ヴァル優しすぎですよ〜!!
> ヴァルは、グリフォンの目の前にいた。
>
>「オイ。」
> ヴァルは呼んだ。
> グリフォンは真っ直ぐヴァルを見ている。
>「お前・・・何がしたいんだ?」
>
> グルル・・・・・
>
>「お前の子供の仇を打ちたい気持ちは分かる。だが、ただ一つのモノの為に多くのモノが消えてしまってもいいのか?」
> ヴァルは槍を構えていない。
> 無防備で、いつ襲って来るかも分からない敵の前にいる。
>「俺も昔お前と同じような境遇にあった。その気持ちが分かるから、お前を止めている。お前はこれでいいと思っているか?」
>
> グルル・・・ゥゥ・・・
>
>「うまくは言い表せない。だが、こんな事をする前に、お前には何かやるべき事があったんじゃないか?」
>
> グアアアァァ・・・
>
>「怒っているのか?なら俺を攻撃して見ろ。俺を殺せ。」
>
> ガアアァァァ!!!!!
>
> グリフォンは前足を振り上げた。
> ヴァルは静かにグリフォンを見つめている。
> 逃げようとも、反撃しようともせず。
> ただじっと見ていた。
> そして。
> 勢いよく足を振り下ろす。
>「ヴァル!!!!!」
> リナは叫んだ。
>「フィリアさん!!!」
>「あ・・・っっ!!!」
> ヴァルに当たる瞬間。
> グリフォンは生気のなくなった瞳から。
> 一粒の涙をこぼした。
> ヴァルは笑った。
> そして。
>
> ゴッッッ・・・・・・
>
> ヴァルは宙を舞い。
> 地面へと叩き付けられた。
 うわ・・・っ・・・。
 言葉も出ないです。
 同じ思いをしたからこそ、何としてでもグリフォンを止めてやりたいヴァルの気持ち・・・それはグリフォンには伝わらなかった!!?
 こんなに切ないヴァル、見たこと無いです・・・。
 時水夜さんの文才にただただ感動・・・。
 同じヴァルフィリ書き(私スランプやん!!;)として崇拝させていただきます。
>
>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>
> 最後ら辺怖いぞ(?)!!!
> ヴァルまた死ぬか!!!?
 死ぬか死なないかはまあどーでもいいか、なんて思った私は最低ですか!!?(爆)
 だって・・・3回(2回?)も死んでりゃ後はどーなろうと・・・っ!!?(殴)

>
> それでは!
 続きが気になります〜!!
 拙いレスでスイマセンでした〜!!

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13231きゃーーーーいやーーーーー(をい) 時水夜 氷沙梓 1/20-19:59
記事番号13229へのコメント

露蕗さんは No.13229「ぎにゃああ!!ヴァルがー!!」で書きました。
>
>時水夜 氷沙梓さんは No.13226「六章(其の四)〜組曲ハーリ・ヤーノシュよりナポレオンの敗北〜」で書きました。
>>
>> 今晩は&お久しぶりです、時水夜です。
> はじめまして、露蕗と申します。
> ヴァルフィリ好きな私は初回から見てました〜。
> 今更ながら、時水夜さんの小説の魅力に負けてレスです。
> 実は、時水夜さんとは一度某所でお会いした事があります〜。旧・人見蕗子です・・・知らなかったら聞かなかった事にして下さい!!
初めまして初めましてぇーーーvvv時水ですーーvvvレス有り難うございますv感動です。露蕗さんのことはよく知ってますv小説全部読んでましたよー。全て面白くてヴァルやフィリアがかわいくて・・・vvvヴァルフィリ小説書いている私にとって、露蕗さんにも憧れてましたーv
>
>> アンサンブルコンテストの練習で忙しくてなかなか書けませんでしたよ。
>> うにゅーーーー(謎)
>> 日曜日は第二予選だ。頑張るぞーーー(独り言?)!!!!
> 吹奏楽ですか?ステキですねー。
> 習い事(部活?)との両立は大変ですよね・・・・。頑張ってください!!
今日も午前中で授業終わりなのに五時半ぐらいまでやっててへとへとですぅ。
でも、頑張ります!!!!
>
>> では、戦闘シーン(?)いってみよう!!
> いっちゃって下さい〜!!
うおおおおおおぉぉぉぉ(???)!!!!!!
>>
>>@ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @
>>
>>「ちょっとヴァル!!!待ちなさいよ!!!!」
>> リナが止めるのを聞かずヴァルはグリフォンの元へ真っ直ぐ走っていく。
> じ・・実は「グリフォン」がどんなどーぶつか知らない私・・・(あほ)
私もあんましイメージが固まってない・・・(こら)。犬のりりしくなってでかくなったような生き物かと・・・分かりませんよね?(汗)
>
>>「おい、こら!!!グリフォン!!!」
>> ヴァルは叫んだ。
> なんか「ヴァルらしい声のかけ方だ・・・」って感心しました!!(笑)
ヴァルです。これがヴァルです(笑)。
>
>> ゆっくりと、グリフォンはヴァルの方に向く。
>> その瞳は。
>> 生きてはいなかった。
>> 完璧に。
>> 死んでいた。
>> 紅かった。
>> もう、悲しみすらも通り越して。
>> 疲れ果てたような悲しい瞳だった。
>>「お前は・・・何がしたい?」
> なんとなくヴァルにはグリフォンの気持ちが分かるんでしょうね・・・。切ない・・・。
一度同じようなことを経験しているからこそ分かる気持ち。でも、こういう気持ちは悲しいです。にゅーーー・・・
>
>
>>「じゃあどうするってぇの!?攻撃しなかったらあんたがやられるかもしれないのよ!!?」
>>「別にいい!!とにかく、アイツに攻撃が当たらないように俺を援護してくれ!!」
> べ・・・別にいい・・・って!!?(驚愕)
> ヴァル優しすぎですよ〜!!
目的のためなら手段を選ばないがヴァルのモットーでしょうか?
いや、何か違う気が・・・
>> ヴァルは、グリフォンの目の前にいた。
>>
>>「オイ。」
>> ヴァルは呼んだ。
>> グリフォンは真っ直ぐヴァルを見ている。
>>「お前・・・何がしたいんだ?」
>>
>> グルル・・・・・
>>
>>「お前の子供の仇を打ちたい気持ちは分かる。だが、ただ一つのモノの為に多くのモノが消えてしまってもいいのか?」
>> ヴァルは槍を構えていない。
>> 無防備で、いつ襲って来るかも分からない敵の前にいる。
>>「俺も昔お前と同じような境遇にあった。その気持ちが分かるから、お前を止めている。お前はこれでいいと思っているか?」
>>
>> グルル・・・ゥゥ・・・
>>
>>「うまくは言い表せない。だが、こんな事をする前に、お前には何かやるべき事があったんじゃないか?」
>>
>> グアアアァァ・・・
>>
>>「怒っているのか?なら俺を攻撃して見ろ。俺を殺せ。」
>>
>> ガアアァァァ!!!!!
>>
>> グリフォンは前足を振り上げた。
>> ヴァルは静かにグリフォンを見つめている。
>> 逃げようとも、反撃しようともせず。
>> ただじっと見ていた。
>> そして。
>> 勢いよく足を振り下ろす。
>>「ヴァル!!!!!」
>> リナは叫んだ。
>>「フィリアさん!!!」
>>「あ・・・っっ!!!」
>> ヴァルに当たる瞬間。
>> グリフォンは生気のなくなった瞳から。
>> 一粒の涙をこぼした。
>> ヴァルは笑った。
>> そして。
>>
>> ゴッッッ・・・・・・
>>
>> ヴァルは宙を舞い。
>> 地面へと叩き付けられた。
> うわ・・・っ・・・。
> 言葉も出ないです。
> 同じ思いをしたからこそ、何としてでもグリフォンを止めてやりたいヴァルの気持ち・・・それはグリフォンには伝わらなかった!!?
> こんなに切ないヴァル、見たこと無いです・・・。
> 時水夜さんの文才にただただ感動・・・。
> 同じヴァルフィリ書き(私スランプやん!!;)として崇拝させていただきます。
自分で書いてて想像して「こわっっっ」とか思ってた・・・
ヴァルの気持ちは充分伝わってると思いますよ。
いえ!!私には文才なんてほぼないですよ!!文まとめることあまり上手く出来ないし・・・。でも、何か気に入ってもらえたようで嬉しいですvv幸せv
>>
>>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>>
>> 最後ら辺怖いぞ(?)!!!
>> ヴァルまた死ぬか!!!?
> 死ぬか死なないかはまあどーでもいいか、なんて思った私は最低ですか!!?(爆)
> だって・・・3回(2回?)も死んでりゃ後はどーなろうと・・・っ!!?(殴)
どーでもよくはないと思いますが、そう思う人はいると思いますよ。
だってヴァル・・・・死にすぎ(爆)!!!!
>
>>
>> それでは!
> 続きが気になります〜!!
> 拙いレスでスイマセンでした〜!!
ありがとうございますーーー!!頑張りますぅ!!!
それでは!!
>

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13286六章(其の五)〜小フーガト短調〜  時水夜 氷沙梓 1/25-20:50
記事番号13226へのコメント

 こんばんは、時水夜 氷沙梓です。
 もうすぐうたばんだ・・・でも今日は見ないかも・・・
 
 では どうぞ・・・・・・・

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

「ヴァルーーーーー!!!!!」
 叫んでフィリアはヴァルへ向かい飛び立つ。
「!!フィリアさん!!!」
 アメリアが止めようと思ってももう遅い。
「ヴァル!!ヴァル!!!」
 フィリアは彼の元に辿り着くと、静かに抱き起こそうとした。
 が。
「・・・・キャ・・・ッッ!!!」
 口や腹部から血が出ているのはもちろんだったが。
 たたきつけられた時のスピードの速さと、地面が石のせいか。
 右腕と右足の膝から下が。
 嫌な方向に曲がっていた。
「・・・・・・クッ・・・ハッ・・・」
「ヴァル!!」
 フィリアはあわてて回復魔法をかけ始める。

「ガウリイ!!ゼル!!とにかく攻撃を続けて!!」
「・・・あぁ・・・」
「分かった・・・」
 
 だが、何処に攻撃すればいいのだ?

 2人は思った。
 何処を攻撃しようとも、足止めにもならない。
「仕方ない・・・風魔砲裂弾(ボムディ・ウィン)!!!」
  ドウッッッ
 魔法がグリフォンに直撃し、足がぐらつく。
「風波樂圧破(ディミル・アーウィン)!!!!」
 すかさずリナが攻撃を加える。
  ドッッ!!!
「ウオオオオオオオォォ!!!」
  ザシュッッッ
 ガウリイは足を斬りつけ、グリフォンを倒れ込ませる。

  ドオオッッ・・・・・・

 グリフォンはゆっくりと地面に倒れ込み、そのまま動かなくなった。
「・・・やった・・・のか?」
「違う・・・。」
 リナはじっとグリフォンを見ていた。
 グリフォンは、自分の目の前に倒れている人物を見ていた。
「・・・グリフォン・・・」
 ヴァルはゆっくりとグリフォンに手を伸ばした。
 だが、グリフォンは大きいものの、結構距離は離れていた。
 フィリアは無言で回復を続けている。
 
 グウゥ・・・・・・・・

 グリフォンはヴァルの手に自分の鼻を近づけた。
「やっぱりお前は・・・優しい母親だな・・・・・・」
 ヴァルの息はもう荒くない。
 骨折はまだ治ってないが、ヴァルは苦痛に耐え、微笑んだ。

 クウゥゥ・・・・・・

 グリフォンはまた、紅い瞳から涙を流した。
「・・・・・・まだやるか?」
 ヴァルは小声で言った。
 
 ウォ・・・ン・・・・・

 グリフォンは静かに吠えた。
「あぁ・・・もう終わろう・・・お前は疲れただろ?あいつらの事は俺に任せておけ・・・・・・今はゆっくり休む方がいい・・・・・・」

 ウオオオオォォォ・・・・ン・・・

 そしてグリフォンの身体が縮んでいく。

 グウウゥゥッ・・・

 苦痛の声を上げながらどんどん小さくなっていくグリフォン。
「・・・グリフォン・・・・・・」
 そして身体の縮小が止まった。
 クゥ・・・クゥン・・・・・
 グリフォンは弱々しく息をしている。
 そして。

 ブシュッッッ

 グリフォンの身体のあちこちから血が吹き出す。
「!!!グリフォン!!!!」
 勢いよく起きあがるヴァル。
「ヴァル!!まだ傷が!!!」

 ズキン・・・!!!

「・・・カ・・・ッ!!」
 一歩歩いてヴァルは倒れ込む。
「グリフォン・・・」
 ヴァルは血だらけのグリフォンを抱きしめた。
 もうこの霊獣の命の炎は燃え尽きた。
 静かな顔をして涙を流していた。
「お休み・・・・・・」
 言ってヴァルはまたグリフォンを抱きしめた。
「ヴァル・・・・・・・」
 フィリアはヴァルの横にしゃがんだ。
「ありがとうございました・・・・・・」
「・・・・・・何で礼言うんだよ・・・」
「さぁ・・・・・・」
「なぁフィリア・・・」
「何ですか?」
 ヴァルはフィリアにもたれ掛かった。
「少しだけ・・・泣いていいか?」
「えっ・・・・・」
 ヴァルは静かに上を向きながら涙を流した。

 夜は少しずつ消えていった。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 
 ハーーー!!グリフォンとのお話おわりーーーーーぃ?
 いや、次もちょっとあるか。
 
 ではーーーーーーーー。

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13294どうやら敵はフィリアですね(笑) あごん E-mail 1/26-04:10
記事番号13286へのコメント

こんばんは。今から寝てもかえってしんどいかなぁ、でも徹夜で仕事に行けばツライしなぁのあごんです!(どんな自己紹介や)

六章読みました!
あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあう。
ヴァルがっ!
グリフォンがっ!
なんか切ないですよぅ〜〜!
 
ってゆーか!
ヴァル優しすぎます!
もー、私の胸で泣け状態です、私。
なけなしの母性本能がくすぐられますねぇ。
 
フィリアがちと羨ましいです(笑)。
私と替わってくれ、その役。(笑)

ああ、時水夜様ってば上手すぎですよ!
次回もグリフォンの話がちょっと続くのですか?
続いて欲しいです。

なんか感動して支離滅裂な感想になてしまい申し訳ないですが。
ではでは、続きを楽しみにしております!
あごんでした!

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13298うーーーみゅ、敵わないかも・・・ 時水夜 氷沙梓 1/26-18:42
記事番号13294へのコメント

あごんさんは No.13294「どうやら敵はフィリアですね(笑) 」で書きました。
>
>こんばんは。今から寝てもかえってしんどいかなぁ、でも徹夜で仕事に行けばツライしなぁのあごんです!(どんな自己紹介や)
こんばんは!時水です、なんか究極の選択っぽいですね(汗)。
大丈夫でしたでしょうか?
>
>六章読みました!
ありがとうございます!!!!
いろんな意味で疲れたお話です!!!
>あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあう。
>ヴァルがっ!
>グリフォンがっ!
>なんか切ないですよぅ〜〜!
切なさMAXです!っていうか切ないように書いていたら思いっきり暗くなってしまったような気が・・・・・・
もう・・・ヴァル万歳!!!(なにゆえ!?)
> 
>ってゆーか!
>ヴァル優しすぎます!
動物愛護連合会(なんだそりゃ)会長です(爆)!!!
>もー、私の胸で泣け状態です、私。
えっ!!で、でも確かに・・・く・・・
その泣き顔を目の前で見た日には鼻血ですよ(をいこら)
>なけなしの母性本能がくすぐられますねぇ。
ぞくぞくっっ(怖)
> 
>フィリアがちと羨ましいです(笑)。
全国のヴァルファンがフィリアを殺したくなります(?)
いや、私はヴァルフィリ派なのでこんなシーン書けて嬉しいんですけどね。
>私と替わってくれ、その役。(笑)
交代交代(早口で)っっ
>
>ああ、時水夜様ってば上手すぎですよ!
いえ!!そんなこと!!!
でも・・・嬉しいが九割九分九厘(嬉しいんじゃん)vvvvv
>次回もグリフォンの話がちょっと続くのですか?
ちょっと続きます。ちょっとね・・・ちょっと(しつこい)・・・
>続いて欲しいです。
わかりました!!!(しゃきーん)
>
>なんか感動して支離滅裂な感想になてしまい申し訳ないですが。
いえいえ、感想ありがとうございます!!!
>ではでは、続きを楽しみにしております!
>あごんでした!
では、続き頑張ります!!!
それでは!