◆−チカラ【5】−ゼロす2ごう(11/27-21:11)No.12481


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12481チカラ【5】ゼロす2ごう E-mail URL11/27-21:11


あたしが言うと男はあたしを見ながら笑った。
「ふふ・・・大魔道士と言ってるわりにはあっけなかったな・・・」
男のその言葉にあたしはキレた。
「ぬ・・・ぬわぁんですってぇー!ふざけんじゃないわよ!!みてなさい、
あたしにそんな事言った事後悔させてやるわ!!!」
あたしはそこいらに被害が及ばないように町から離れた空き地に行った。
「じゃあ早速行くわよー!」
あたしは呪文を唱えた。
フォォォ・・・
「火炎球(ファィヤーボール)!!!」
パシィ!
「ふん・・・そんなものか・・・」
「ディル・ブランドォ!!!」
シュン!!
「ふん・・・大口叩いていたわりにはこんな魔法しか使えんのか」
「あーそー・・・そう来るかい・・・」
じゃあ 見せてあげるわ!
『黄昏よりも暗き者・・・血の流れより紅き者・・・』
「ん・・・?」
『時の流れに埋もれし偉大な汝の名において・・・』
「・・・その呪文は・・・」
『我ここに闇に誓わん!我らが前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に
我と汝が力持て等しく滅びを与えん事を!!』
「な・・・まさか・・・!」
「竜斬撃(ドラグ・スレイブ)!!」
どっかぁぁぁぁん!!!
「うわ―――!!」
男はあっけなくもお空の星になった。
「なぁんだ、あっけないのはあいつの方じゃない」
あたしはなんだか気が抜けた。



町に戻って男の家をあさってみると、古びたノートみたいな物を見つけた。
その中身をみてみると・・・
『やっと見つけた。俺より数倍お宝を持っている魔道士を。リナ=インバース!
絶対あいつを倒してお宝を全部奪って、俺の物にするんだ!』
・・・なんつーバカな奴・・・
結界を張って閉じ込めて弱った隙にお宝を奪おうってこんたんだったのかしら。
「あたしに勝とうなんて十億光年早いわよ」
あたしはそのノートを投げ捨てその家を出て行った。
               ≪終≫