◆−一緒に過ごしていこう−星月夜 葛葉(11/4-12:05)No.12258


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12258一緒に過ごしていこう星月夜 葛葉 E-mail URL11/4-12:05


 こんにちはぁ!はじめましてな方、はじめまして。最近はあんまり投稿をしていない星月夜 葛葉です。なんか、投稿するのも久しぶりな感じがします。
 えっと、今日はずっと昔に書いた『一緒に帰ろう』の続きの話だったりします。それでは、どうぞ〜。



      一緒に過ごしていこう


 僕達は再び巡りあう
 結ばれるために
 幸せになるために
 過去の僕達の想いを秘めて
 母なる御方の御心により
 偶然という名の必然に導かれて

 僕はゼロス=メタリオムと言います。毎日に物足りなさを感じながら過ごす平凡な十六歳の高校一年生です。
 ある時、僕が学校の帰り道を歩いていたら、女の子とぶつかってしまいました。
「大丈夫ですか?」
 僕は倒れてしまった女の子に手を差し伸べます。その時に、僕は女の子の顔を見ました。女の子はくせのある栗色の髪と意志の強そうな綺麗な紅い瞳が印象的でした。どこかでお会いしたのでしょうか?とても懐かしい感じがします。そう、この感じは……さんとお会いしている時みたいな…。
「そんな心配そうな顔しないでよ。あたしは大丈夫だから」
 女の子の声によって、僕は考えが中断されました。僕がはっとして顔を上げると、女の子が笑顔で僕に言いました。そして、女の子は僕の手を取って、立ち上がりました。僕はそんなに心配そうな顔だったんでしょうか?それにしても、この女の子の声もどこかで聞いたことがあるんでしょうか?これまた、とても懐かしい感じがします。
「それじゃ、あたしは急いでいるから」
 女の子はそう言って、走って行きました。残された僕はと言うと、ただ一人突っ立っていました。どこか、あの女の子に対して懐かしい感じを抱きながら。ただ、この時に何かが僕の中で変わりました。

「ゼロス、あたしはあんたのことを愛してるわ。世界中の誰よりも、負けないくらいに…」
 あの女の子そっくりの女の子が、悲しいのを押し込めて無理に笑顔を作ったような表情で僕に言います。あの女の子そっくりの声で。
「リナさん、僕もです。世界中の誰より、あなたのことを愛しています」
 僕も悲しそうな声で勝手に答えます。
「でも、結ばれないんだよね、あたし達…」
 女の子は悲しげな表情になって、悲しそうに言います。その女の子の様子は、今にも消えそうな儚い感じがします。
「そうですね。生を求める者と滅びを求める者。この差は大きいですからねぇ」
 僕は女の子の言葉を引き継ぐように言います。生を求める者?滅びを求める者?一体、何なんでしょうか?
「一緒に帰ろう、ゼロス。母なる混沌の海へ、あのお方の元に。生まれ変わって、同じ種族になって、次こそ幸せになるために…」
 女の子は微笑んで、僕に言います。その微笑みは、とても綺麗です。母なる混沌の海?同じ種族?僕と女の子は違う種族なのでしょうか?
「そうですね、リナさん。どちらかが生き残っても、つらいだけですからね」
 僕は女の子に同意します。その時に、女の子の名前を呼びました。その名前を聞いて、僕は全てを思い出しました。今なら、分かります。あの夕方に出会った女の子は、ここにいるリナさんの生まれ変わりだったんですね。それで、僕はここにいるゼロスの生まれ変わりになんでしょう。
「四界の闇を統べる王、……神々の魂すらも打ち砕き、ラグナ・ブレード!」
 リナさんは頷いてから、魔力増幅の呪文を唱えてから、ラグナ・ブレードの呪文を唱えました。あの時の僕はリナさんを忘れないように、リナさんを頭に焼き付けていました。そして、リナさんの呪文が完成して、リナさんは僕の身体をラグナ・ブレードで斬りました。僕はそれと同時に、リナさんの身体を精神世界面にある本体で貫いていました。
「…リナさん、…一緒に…行きましょう、…混沌へ…」
 僕は幸せな気持ちでリナさんに言いました。それと同時に、僕は滅びました。
「…うん。…これからは…一緒だよ、…ゼロス…」
 リナさんは滅んだ僕にそう言って、そっと目を閉じました。

 ちょうど、その時に僕は目が醒めました。
「リナさん、やっとお会い出来ましたね」
 僕は今もどこかにいるリナさんに向かって言いました。そして、僕は学校に行く準備をして、学校に行きます。なんとなく、学校でリナさんとお会い出来そうな予感がします。
「転入生を紹介します」
「リナ=インバースです。どうぞ、よろしくお願いします」
 朝のHRが始まった時、僕の予感は当たりました。転入生として、リナさんがこの学校に来たんですから。
「席はゼロスさんの隣ですね」
 担任の先生が言い終えると同時に、リナさんがこちらに向かって来ました。そして、リナさんは僕の隣の席に着きました。
「お久しぶりね、ゼロス。これからは、ずっと一緒だよ。過去のあたし達の分まで、幸せになろうね」
 リナさんは笑顔で僕に言いました。やっぱり可愛いですね、リナさんは。
「そうですね、リナさん。世界中の人達が羨むくらい、幸せになりましょう」
 僕は笑顔でリナさんに言いました。嬉しさを実感しながら。
「もう、ばか」
 リナさんは顔を赤くして、小さな声で僕に言いました。とっても可愛いです、リナさん。
 これからはリナさんとずっと一緒にいられるんですね。僕達の願いを聞き届けて下さり、ありがとうございます。

 あたし達は再び巡りあう
 結ばれるために
 幸せになるために
 過去のあたし達の想いを秘めて
 母なるお方のお心により
 偶然という名の必然に導かれて



 いかがだったでしょうか?やっぱり、ゼロス視点は難しい…。相変わらず、二人とも別人だし…。こんなのでも最後まで読んで下さった方、本当にどうもありがとうございます。それでは、星月夜 葛葉でした。