◆−暗黒のライセンス・シリーズ5 最終回暁光の許可書−CANARU(9/29-21:17)No.12053
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12053暗黒のライセンス・シリーズ5 最終回暁光の許可書CANARU 9/29-21:17



無事最終回をバカな理由ながら迎えることが
出来ました(涙)当初の予定とは一寸違って
きちゃったなあ・・・・・・・。
個人的に気に入っている話なので・・・。
気が向いたら番外編そのうち書くかもしれないでっす!!

*******************
「いいや・・・・・・。『まだ』やり残している事は・・あるだろう・・?」
冷徹極まりの無い「L」の言葉・・・。
意味は分かってはいる。しかし・・・・・・・・・・。
「もう・・・・良いだろ?」
そんな姉の視線を・・多少の恐怖を含みながらもガウリイは直視する。
「・・・そうはいかない・・・・・・。私の・・・・・・・。」
次ぎの言葉は・・・わが耳を疑う・・信じられない一言であった。


「『ルジニャーノ』・・・??判りきっているでしょう・・?」
キョトンとした表情と口調でリナはガウリイの肩に捕まり・・・。
そして、大人しく病室に再度横たわる。
「・・・そうじゃなくって・・。『意味』だよ・・。『意味』・・・。」
「意味って・・・・・。アタシの乗ってた・・。墜落したセスナじゃないの?」
されるがままガウリイに髪を撫ぜられながらリナは更に疑問を募らせた顔
で見つめ返す。
そんな様子にガウリイはもう一度深い溜息を漏らす・・・。
彼女は・・そのセスナを爆破したのが・・ガブリエフ一門の人物とは知らないのだ。
「まあ・・。そのセスナの事が分かるに越した事は無いが・・・。『ルジニャーノ』
って『ワード』にも重要な意味があるんだろ・・・?」
「・・・・16世紀・・。キプロス王家の家紋の名前ね・・・。」
暫く考えながらリナはそっと呟いた。
「まさかな・・・・・・・・・。」
今のリナに記憶は無いようだが。
『コルディナージャ』と化したリナはハッキリと。
『ルジニャーノ』の復権だけは阻止しなければならないと言っていた。
更に・・あの『ジャコモ』と言う・・絶世とも言える美貌の男は・・・。
『コルディナージャ』の存在もろとも『リナ』本人も抹殺する事を望んで
いるかのような暴挙に出ている事実・・・・。
「これは・・少し調べる必用あり・・だな・・・。」
リナが寝入った様子なのを確かめながらガウリイは髪を撫ぜつつ考えを
呟く。
「・・・・・・・・・待ってろ・・・・・・・・・。」
よっぽど疲れたか。はたまた心臓に負担がかかってしまったのだろうか。
既に寝息のみがガウリイの耳に届く。
そっと・・扉を閉めて・・何処へともガウリイは出て行く。
リナはそれを耳だけで確認する・・・・・・。
「・・・・・ルジニャーノの復権・・ね・・・・・。」
室内に完全に一人になった事を認識し。
リナはそっと閉じていた瞼を開くのだった。


「ルジニャーノ家がNATOの要職に潜り込んでいる。その事実だけは確かな事だ。」
ガウリイの調査に協力している・・と言うわけでないことは確実であろう。
「L」は淡々と事実だけを彼の耳に入れる。
「NATOに接近し・・。ルジニャーノは何を考えてるんだ・・・?」
思わず抱いた疑問を油断ならない異母姉の前でガウリイはついつい口にしてしまう。
そして・・迂闊だった自分についついハっとする。
返ってくる答えは・・決まっている筈なのに・・・。だが・・・。
「『過去に固執している・・・』・・。それだけだ・・・・。」
「L」から齎された答えは・・信じられない程不明瞭で・・かつ悲しみに満ちた
口調であった・・・・・。
「ともあれ・・・。お前の任務だけは・・。忘れられたは困るな・・・。」
我に返ったかのように次ぎの瞬間には「L」は醒めた口調でガウリイに言う。
「・・・分かっています・・・。」
リナ・・いいや・・・。
暗殺者、コルディナージャの抹殺。それが今のガウリイに課せられた一番の命題。
そんな感慨を抱いたその時だった!!
ばたあああああああああああああああああああああああんんん!!!
不意に事務室の扉が開け放たれる。
「ああ・・ゼル??慌てた様子だが・・どうしたんだ・・?」
悶々とした考えを振り払うかのようにガウリイは親友に問い掛けて見る。
後ろにはアメリア・・と言っただろうか・・?
何時しかリナの病室を見舞っていた黒髪の少女も続いて来ている。
「・・暢気に俺の名前なんか言っている場合ではない!!良いか・・?
ガウリイ・・・。落ちついて聞け・・・。リナが・・・・・。」
「・・・リナが如何した・・?」
「・・・・病院から脱走して・・完全に行方不明だ!!」
唐突に齎される信じられない一言・・・。
「迂闊でした・・。私が一寸・・目を離したばかりに・・。」
申し訳なさそうにアメリアもガウリイ・・そして「L」に向かって頭を下げる・・。
「・・問題は・・そんな事ではない・・・・・。」
こんな一大事にもあいも変わらず「L」の物言いは淡々とした口調で言っている。
「ガウリイ・・。リナを・・いいや・・・。コルディナージャを探し出せ・・。
良いか・・。恐らくこれが・・最終決戦となるだろうな・・・・。」
何処と無く・・概念的な口調で「L」は続ける。
その口調から・・感情はあいも変わらず読み取る事は出来なかったのだが。
「分かりました・・・・・・。」
じっとしているよりもマシな事は確かである。
そう思いなおし・・ガウリイはリナを探し出す為にその場を駆け出した・・・・。

「危険・・だな・・・・・・・・。」
「聞いたのか・・・????」
「まあ、な・・・・。」
リナの心臓に負担をかけさせる事は決してしてはならない・・。
その事実・・そして・・目の前の光景にガウリイは軽い頭痛と共に眩暈を覚える。
・・・開け広げられた出窓のカーテン・・・・・・・・。
この目の前の状況は何が起こったのか明確に現していた・・・・。
「窓からカーテンを・・更に言えば・・パイプを伝ってこの四階から地上に脱走
した・・か・・・・・。」
病室の柱から窓にかけて括りつけられたカーテンを眺めながらガウリイは
自分でも信じられないくらいに簡単に状況を言う。
無論、事実はそんな単純な事ではない。
こんな芸当が出来るのは・・『暗殺者』の『コルディナージャ』以外
考える事は出来ない。
そして・・・その人格を呼び起こすたびに、リナの心臓には負担が呼び起こされるのだ。「ともあれ・・・。手掛かりは皆無だが・・・・。」
「捜すしかありませんね・・・・。」
ゼルガディスとアメリアに言われるまでも無い。
今のガウリイにはリナを捜す。ソレ以外の選択肢は残されていないのだった。


「アンタかい・・・・・・・・・。」
一陣の風が海岸を吹き抜けて行く。
その風に乗り・・リナの赤茶けた髪の毛が流れる様に動いていく。
「真坂のこのこと・・。お前自身が出向いてくれるとはな・・・。」
顔に邪悪な笑みを浮かべながら・・ジャコモはリナの方に歩み寄ってくる。
「ま〜〜ね・・。今のアタシは・・。『リナ』が生み出した・・。唯一の自衛手段
だからね・・・・・。」
その手には・・・暗黒色に光る拳銃が握り締められている。
「・・・私を殺そうと言うのか・・・?」
可笑しくて仕方が無いと言った・・嘲りを含んだ様子でジャコモはリナに言う。
「・・『まだ』よ・・・。その前に・・。一つ・・教えてくんない・・?
アンタ・・一体何企んでるのよ・・・・・・。」
港に寄港する船舶・・。微かに水面が揺れ・・潮風が海面の変化、塩の流れ
の綾をリナの鼻腔に届ける。
「ルジニャーノの復権・・・。それだけだ・・・。」
「無意味ね・・。妄想・・狂気にしか・・過ぎない・・。」
言いながらリナは再度黒い拳銃をジャコモに向かって構える。
「お前に・・俺の何がわかる・・・?」
「・・・・分からないわ・・・・・・・・。」
ズダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンン!!!!
同時に二丁の拳銃が火を吹き・・ジャコモの肩口・・リナの頬から同時に
血が溢れ出る。
「・・・・『ナン』のつもりだ・・?」
余裕ありげなジャコモの声に・・思わずリナは一瞬・・顔には見せなくとも恐怖
で全身の動きが強張る感覚がする。
「・・アタシは・・・・・・・・・。」
何も言えない・・・。本当に・・・。
「けどさ・・。アンタの魂胆は分かってる。アタシを・・少しずつなぶり殺しにする
つもり・・。そうでしょ?だって・・アンタの腕なら一撃であたしを倒す事は出来る
はずですもんね。」
半ば怒り、半ば恐怖を隠す様にリナはジャコモに言い放つ。
「・・ソレはお前とて・・。同じ事だ・・。最も・・。『なぶり殺し』なんて芸当は・・。
お前には出来ないだろ?ああ・・。出来る筈が無い!!」
「辞めてよ・・・・・。」
「・・第一・・。お前にそんな度胸は無い・・・。俺をトドメを刺さずに倒すつもりか?殺す事はお前には確実に可能な筈だ・・。しかし・・・。ソレすら今となっては『出来ない』だろう?」
嘲るような・・そして・・リナを苦しめる為だけに発せられる言葉・・・・。
「やめなさいよ・・・・。」
「今更の善人面か・・。笑わせるな・・。『コルディナージャ』・・。」
自分の名前にして・・異端なるその『ワード』が更にリナの同様を深める事となる。
「お前の手は・・。すでに数多の血で染められているんだ!!分かってるだろ!!」
追い討ちをかけるようなジャコモの言葉・・・。
「止めて!!言うな!!言うな!!言うな!!!!」
そう・・・・・・・。ジャコモの言うと通り
である・・・。
数年前・・自分を貶めようとする『権力』と言う名の恐怖に怯え・・。
移植された『異質』の感覚・・。それに・・全てを飲み込ませた・・・。
其処で産まれた『暗殺者、コルディナージャ』と言うもう一人の自分。
怯えていた・・・全てを抹殺し・・・。手を血に染めて・・・・。
『暗殺』と言う『自衛手段』に今まで走ってきた・・・・。
そんな自分に『リナ』の人格が気付きつつあった事が作用してだろう。
『コルディナージャ』は決して人を『殺し』はしなくなった。
しかし・・・・・裏の社会に潜み・・巧みに自分を害するものを傷つけて行く。
そんな性質は・・何も変わっていない。進歩は無い・・・・・・・・。
「・・・アタシは・・・・・・・・・・。」
不意に体に・・とてつもない負担がかかる感触がする。
手に染まるものは・・自分の血液か・・?はたまた今まで染めてきた他人の血か?
そんな事も見分けがつかないほどにリナの意識は混濁する。
「・・お前に何がわかる・・。『イル・バスタルド』と呼ばれ・・・・・。」
其処までジャコモの声を聞き・・・・・・・・・・・・・・。
次ぎの瞬間・・リナの耳に届いた・・鈍い音・・・・・・。
何事が起きたのかが分からないくらい意識が混濁していたのか?
或いは・・体調がおかしくなっているのであろうか・・・?
自分でも判別がつかない・・・・・。そんな状況がもどかしくって・・。
リナは息を切らせながらも・・その頤を上向きに向ける・・・・。
「・・お前の気持ちなんて・・。腐っても知りたいとは思わんな・・。」
手に拳を握り・・ジャコモが口から吐き出した血に指を染めているガウリイ・・・。
「・・・・・・・ガウリイ・・・・・・・・。」
「・・心配させないでくれ・・・。」
かなり・・今ので心臓に負担がかかった事は事実であろう。
蒼白な顔をして・・リナは辛うじてガウリイの方を向いている様子である。
「・・心配・・・?殺し屋の・・・・・・・・アタシの・・・・・・。」
自嘲?それとも苦笑・・・???
「・・お前のせいじゃ無い・・。第一・・。お前が裏から介入しなければ・・。
戦争になって・・。もっと多くの人間が苦しんだかもしれないんだぜ?」
そう言いながらそっと背中を何撫ぜてやる。
「・・・・自分のため・・だけよ・・・・・・・。」
「・・・同じ事さ・・・・。」
ガウリイだって・・所詮は使い走りの傭兵の身である。
そう考えれば・・裏だろうと表だろうと・・・。
リナとやってきた事は何も変わりはしないのだ・・・・・・・・・。
「ガウリイ・・・・・・・・・・・・・・・。」
とりあえず・・安心したためだろうか?
体調の方は安定してきている・・・。どうやら・・・。
無事にガウリイに『リナ』を返す事は可能の様である。 リナがそう思った矢先だった。
「・・・目覚めろ・・・カテリーナ・・・・・・・・・。」
口から吹き出した血を拭いながら・・憎しみを湛えた声でジャコモは言う・・・。
「・・・・・・・リナ・・・・・・・・・。」
抑えがたい・・意思の欠如すら起こしそうな感覚に思わずリナは再度地面
に平伏す・・・・。
そんなリナを庇うようにガウリイは肩を抱きしめる・・・。
「貴様は・・俺に従うか・・。コルディナージャとして死を選ぶか・・・。
それだけだ!!!」
半ばやけっぱちになったとも受け取れる・・むしろ狂気すら抱いた瞳
でジャコモはリナに語り掛ける・・・。
「・・・無駄よ・・・・・・・。」
苦しい感覚・・弱りそうな神経を辛うじて押さえつけながら・・。リナは反抗的に言う。「アタシの意思さえしっかりしていれば・・。こんな破壊の衝動なんて・・。」
しっかりガウリイに抑えられながら・・リナはジャコモに挑みかかるように言う。
「ならば・・・・コルディナージャ・・として『死』を与えるのみだ・・。」
ジャコモの手から・・ナイフの刃が零れ出す・・が!!
ズダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンン!!!!
「ソレまでにしておくんだな・・・・。」
何時の間にか接近したガウリイに腕を押さえつけられ、そのままマトモに鳩尾に
蹴りを食らわされ・・マトモにジャコモはのけぞる!!
「・・貴様に・・何が・・・わかる・・・。」
押さえつけられた右腕を動かし・・何がナンでもリナを殺そうとする眼差し・・・。
「イル・バスタルド・・・。そう言われた・・俺の気持ちが・・・。この女のせいで・・・迫害され・・・・・・・・。」
肩を上下に震わせ・・掴まれたままの腕でガウリイに拳を叩き込もうとするジャコモ。
紙一重でかわすガウリイ・・が・・・・・・・・・・。
「それは・・・・・・・??」
掴んでいたときには気すらつかなかった『ソレ』・・・・・・・・・・・。
一瞬ガウリイから離れた隙をつき・・つい先ほど港に到着したばかりの船に乗り込んで行くジャコモ!!そして・・手に付けていた『ソレ』に・・火を灯す・・。
「・・・何を・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
船舶に記された記し・・ガウリイは呆然として気付かないようだが・・。
リナは肩で息をしながらも確認する。そして・・ジャコモの手元に灯された・・炎・・。
「・・・・・やめて・・・。」
尋常では無い・・リナの様子・・・・。思わずガウリイは行動がとれなくなる。
「やめて・・・・・・・・・・・。」
「俺の気持ちが・・貴様にわかるか?リナ!!なあ!!分かる筈無いだろ!!?
『ジャコモ・イル・バスタルド』・・『私生児のジャコモ!!』そう呼ばれた俺の
気持ちが!!!」
そう言い放つと共に・・船室の中に駆け込んで行くジャコモ・・。無論・・その手には
炎を灯したまま・・・・・・・・・・。
「やめて・・やめてよ!!やめて!!お兄さん!!!!!」
お兄さん・・・・・・・・・・・・・・・・・??????
確かに・・その言葉をガウリイが聞き取ったその時だった・・・・。
ずばああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああんんんんんんんん!!!!!
水面一体に広がる・・・紅蓮の炎・・・・。
たちまち・・船室から辺り一面を染めて行く・・炎の赤・・・・・・・・・。
「ああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ダイナマイトの輸送船・・・・。
彼は・・ソレが来る事を計算していた・・・それは・・絶対的な事実・・。
最も・・彼が何を望み・・。こんな行動に出たのか・・。
リナ・・いいや・・『コルディナージャ』には分かる筈も無かったのだが・・・。


「アタシの本名は・・。リナ・ルジニャーノ・・・。キプロス王家の末裔よ・・。」
『リナ』の本来は持っているべき記憶を・・・。
淡々と『仮』の『存在(モノ)』であるコルディジャーのは語り出す。
「・・・・もっとも・・。最後の国王・・・ジャコモの庶子の家系の子孫・・。」
国王、ジャコモの庶子は16世紀ヴェネツィア共和国がキプロスを支配する為には
邪魔な存在とみなされていた・・・。
そして・・王位継承権を剥奪され・・ヴェネツィアに連行された挙句・・最下級層の女と結婚した・・・と伝えられている。
「更に・・。『あの』ジャコモは・・。現在のルジニャーノ家の庶子でね・・・。
嫡子であるアタシの事・・。凄く憎んでた・・・・。」
遠い目をしながらリナは淡々と身の上を語る。
「・・アタシを見返そうとしたのね・・。16世紀以来のキプロスへのルジニャーノ家の復位・・と言う狂った野望に取りつかれて・・。NATOに接近したり・・・。
アタシを・・暗殺し様としたわ・・・。でも・・・。」
「もういい・・・・・・・。」
それ以上・・言う必用なんて・・あるはずもない・・。
ただただ・・リナを抱きしめながらガウリイは言う・・・・。
じきにこの場には警察が来て・・爆発の原因の追求にかかるだろう。
何時までも・・リナの負担を考えての事もあるが・・ここに留まるのは得策
とは思えない・・・・・・。


「こんな所で・・。何をして・・・・・?」
黄昏時を過ぎた港に佇む・・黒い服・・黄金の髪の一人の美貌の女。
「・・・任務は・・。もう終わりました・・。元凶は・・・。」
どうなったか・・ハッキリ言って定かでは無い。
だが、しかし・・・・。『彼』が既に『行動』を起こす事は・・・。
決して無いだろう。・・・・永遠に・・・・・・・・・・。
「いいや・・・・・・。『まだ』やり残している事は・・あるだろう・・?」
冷徹極まりの無い「L」の言葉・・・。
意味は分かってはいる。しかし・・・・・・・・・・。
「もう・・・・良いだろ?」
そんな姉の視線を・・多少の恐怖を含みながらもガウリイは直視する。
「・・・そうはいかない・・・・・・。私の・・・・・・・。」
次ぎの言葉は・・・わが耳を疑う・・信じられない一言であった。


「『私』の・・・。『私』の恐怖との決着をつけねばならない・・・。
その娘・・いいや・・・。『あの男』の狂気との・・・。」
言うが早いか・・「L」は胸元に隠し持っていた獲物を取り出す・・・。
「姉上・・・?」
「ガウリイ・・・。済まない・・・・・・・・・・。」
始めて見る・・この姉の涙・・。が、それも一瞬の事だった!!
ダム!!!
恐ろしいまでのスピードでリナに迫って行く「L」!!
この距離からではとても「L」の刃を『コルディナージャ』であってもかわせる
とは思えない!!
「・・・・!!ガウリイ!!!!!!!!」
リナの驚愕の声・・・・。
「其処を・・どけ・・・・・。」
悲しげな・・しかし、毅然とした「L」の声・・・。だが・・・。
「どきません・・・・。貴方が何を恐れているか・・。俺には分からない・・。」
その腕には・・未だに「L」の投げつけた刃が深深と突き刺さっている。
「・・・・けれども・・・。貴方の・・・。恐れだけで『リナ』までもが
消される・・・。ソレには俺は・・我慢できない!!」
言うと同時にガウリイは腕から刃を引き抜いて・・・。
叶わぬ相手・・と悟りながらもそっと身構える・・・。
そんなガウリイの姿に・・思わずふっと・・溜息をつく・・・。
「・・・コルディナージャ・・・。いいや・・・・・・・。」
余りにも物静かな呼びかけに・・『コルディナージャ』・・・。
いいや・・『コルディナージャ』の記憶ともはや一体となったリナは・・・。
驚きと哀れみを持った瞳で「L」を見つめ返す。
「・・・いいや・・・・・。・・・・・・よ・・・・。」
何かの・・名称を「L」が呼んだ事は疑いは無い。
最も・・その名称を聞き取る事は叶わない事であったけれども・・・。
「・・最後の願いだ・・・。私を・・・殺してくれ・・・・・・・・。」
「・・・無理です・・・・・・・。」
ガウリイの傷ついた手を取り・・ナイフを捨てさせながらリナは辛うじてそう
答える・・・。
「・・・貴方は・・一人の人物を狂わせた・・。そして・・・。
その男の記憶は・・確かに・・私を狂わせたかも・・しれない・・・。」
ハッキリと言える事・・・。
名前すら定かでもない一人の一族の男を・・「L」は・・恐らくその立場上から
狂わせてしまった・・・。
そして・・その男は「殺人魔」・・「兵器」と化し・・・。
「L」は増大しつつある『ルジニャーノ』共々・・・。
そんな『彼』を葬り去ったのだ・・・。しかし・・・・・・・・・。
自分のした事に「L」は恐怖したのだろう・・。そして・・リナの中の「コルディナージャ」に・・「彼」を見たのだ・・・・・・・・・。
「・・消し去りたかったのは・・己の恐怖か・・。それとも・・過ちか・・。」
頭を抱え・・初めて・・そっと・・そっと涙を流す姉・・・。
「・・過ちを凄生産することは・・出来ません・・。けど・・。」
「ソレに・・目をつぶってばかりいても・・。何も始まらない・・。それだけ・・。」
ガウリイの言葉に・・「L」にではなく・・。
自分自身に言い聞かせる様にリナは続けた・・・・。
そして・・『コルディジャーノ』は自分であり・・。もはやこの世に『存在』しないのだ。


「・・・・・・・リナ・・・・・・・・??」
その知らせを受け。リナは今・・ここに居る・・・。
「目が覚めた?お兄さん?」
其処には・・昔のままの・・兄が居る・・。
彼は・・ここ数年の事は・・何も言わない・・・。 ただただ・・・。
「妹は・・・?」の一言をうなされながら呟いただけだ・・と言う。
「・・何も覚えていないんだ・・・・・・・・・・・。」
「・・・長い・・長い悪夢を見ていた・・。それだけですよ・・。」
幼い事揃いで作った・・おもしろ半分で作った・・。揃いのライターのブレスレット。
「そうか・・・・。リナ・・。其方は・・・?」
「・…『初めまして』お兄さん・・・。」
笑いながらガウリイは右手を差し出す・・・。
「・・式には・・・来てくれるわね?」
そんなガウリイの言葉にかぶせる様にリナはジャコモに聞く。
そんな・・リナとガウリイの笑顔は・・・。
地中海の燦燦と降り注ぐ陽光にとけ込むように晴れやかなものだった・・・。

*************


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12054はっぴーえんど・・・?(笑)P.I E-mail 9/29-23:08
記事番号12053へのコメント

CANARUさん、こんばんは〜♪
いよいよ最終回!ラスボスとの直接対決〜!!
と思ったら、ゼルとアメリアいつの間にお知り合いになってたの!?(笑)
リナのピンチに駆けつけるガウりん。リナがどこにいようと彼には
分かってしまうのですね♪これも愛のなせるワザかしら(^0^)
今回はなんたってあのL様に刃向かったんだから、ガウりん頑張りましたね!
最後にはめでたくリナをげっと♪良くやった〜!!
ジャコモにーちゃん、さぞやフクザツな気分だったろ〜な〜。
ここ数年の記憶がなくて、気がついたら妹の隣には見知らぬ男がいたんだから(爆笑)
 「式には出てくれるわね?」
 「何の話だ!? 私は承諾した憶えはないっっっ!!」
とか言われたりしたら・・・・最終戦争再び!?(汗)

外伝もぜひ読みたいです〜!また考えて下さい!!

それではまた〜♪

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12059みゃはは〜!!CANARU 9/30-09:45
記事番号12054へのコメント

>CANARUさん、こんばんは〜♪
>いよいよ最終回!ラスボスとの直接対決〜!!
はい〜〜!!
う〜ん・・予想とは書いているうちにちょっと違う展開に
なってしまいましたわ〜〜(汗)
>と思ったら、ゼルとアメリアいつの間にお知り合いになってたの!?(笑)
ふふふ・・・。
廊下を走っていて・・バッタリと!!
だったりしますわ〜〜♪(嘘!!)
>リナのピンチに駆けつけるガウりん。リナがどこにいようと彼には
>分かってしまうのですね♪これも愛のなせるワザかしら(^0^)
う〜〜ん!!
リナちゃんに関連することにかけては超人並なガウリイですね〜〜♪
ともあれ・・無事活躍させることが出来たので・・・。
書いてるヤツが一番安心していたりします!!
>今回はなんたってあのL様に刃向かったんだから、ガウりん頑張りましたね!
>最後にはめでたくリナをげっと♪良くやった〜!!
ふふふ〜〜ですね〜〜♪
略奪・・・(汗)
>ジャコモにーちゃん、さぞやフクザツな気分だったろ〜な〜。
>ここ数年の記憶がなくて、気がついたら妹の隣には見知らぬ男がいたんだから(爆笑)
> 「式には出てくれるわね?」
> 「何の話だ!? 私は承諾した憶えはないっっっ!!」
>とか言われたりしたら・・・・最終戦争再び!?(汗)
みゃははは!!
個人的には「冷戦」希望ですわ〜〜〜!!
お互い握手した手には「画鋲」が・・・というベタな展開・・(汗)
>外伝もぜひ読みたいです〜!また考えて下さい!!
はいな〜〜!!
>それではまた〜♪
ではでっは!!