◆−それでも彼らは生きていく1(ヴァルフィリ?)−扇(5/28-13:53)No.10223
 ┣それでも彼らは生きていく2(ガーヴ様だけ)−扇(5/28-15:35)No.10226
 ┗こんにちわ♪−ささはら 朋(5/29-12:57)No.10237
  ┗うにゃぁぁぁぁっ☆(感激らしい)−扇(5/29-18:03)No.10239


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10223それでも彼らは生きていく1(ヴァルフィリ?)5/28-13:53



 みなさん、こんにちは。扇です。
 今回は、ふと思い立ったから書いてみようかテレビの裏側シリーズ第1弾(長いなぁ)『勝手にヴァルの過去』です。
 これはあくまで扇の妄想なので、本気にしちゃうと大変です。
 とりあえずフィリアも出てくるからヴァルフィリなんだと思います。たぶん。

 ではでは、扇のヴァルフィリ読むときのお約束、心臓麻痺を起こさないように注意してお読みください・・・。

__________________________________

  それでも彼らは生きていく1『勝手にヴァルの過去編』


 古代竜・・・・・・。
 竜族の中で、もっとも強き種族でありながら、その荒き気性故に他の竜族の元を離れ、そして滅んでいった種族・・・・・・。
 それが、過去の文献に載る、古代竜の説明。
 だが・・・真実は、黄金竜達によって、闇へと隠された。
 それが、黄金竜達の・・・血塗られた過去。

「バザード様ッ!!」
 まだ兵士になって間もない黄金竜の兵士達が数名、鎖につながれた一人の若者を連れて、大神官バザードの元へとやってきた。
 連れられている若者は、ボロボロになった神官服を纏い、腰ほどまでにある若草色の髪を紐で結っているだけの出で立ちだった。普通、このような姿で大神官に会うことは、無礼とされているはずである。
 腕に食い込んでいる鎖が痛々しい。古代竜族の捕虜・・・と言ったところである。
「『神殿』の神官を連れて参りました。このような出で立ちですが、この者は『神殿』のなかでは、かなり高位な道士だったようです」
 リーダー格らしい青い鎧を纏った、人の姿をとっている黄金竜が、敬礼しながら言った。
 『神殿』・・・略されているが、古代竜達が住む山奥の雪に閉ざされた神殿を指す。
 この若者は、古代竜の神官だった。
「ご苦労」
 大神官バザードは労いの言葉をかけると、すぐ席を外すように指示する。
 残ったのは、大神官と、その護衛らしき重々しい鎧を着た兵士、そして若者だけになった。
「さて・・・お前、名は何と言う?」
「・・・答えると思っているのか?」
 大神官バザードの問いに、若者は重々しく口を開き、だが軽口を叩く。
「いや・・・聞いてみただけだ」
「・・・・・・」
 面白げに答える大神官を、憎々しげに睨め付ける若者。
「おい、こいつの名は?」
 大神官が、書類を持った兵士に問いかける。
「えー・・・名はヴァル。ヴァル=アガレス。神官の中の名門です、アガレス家は。
 『神殿』にて義務づけられている神官の中でも、聖位一位に位しているそうです」
「ほう」
 面白そうに、大神官は呟く。
 『神殿』では、古代竜達が自らの身を守るため、神官となることが義務づけられているのだ。
「お前、やけにボロボロだが、一応は大神官のすぐ下の位を持っているようだな」
「あんたのトコの兵士が扱い悪くてね。おかげさまで、3日でボロボロさ」
 それを聞き、大神官は顔を一瞬歪めるが、すぐ元に戻る。
「・・・名門生まれの神官にしては、ヤケに口の聞き方が悪いな。
 まぁ、あの古代竜の一族だからな、いくら名門でもタカがしれている」
 はっはっは、と兵士達と共に大神官が高笑する。
「我が一族を愚弄するな!!」
 若者・・・ヴァルが声を荒立てるが、それを見て大神官達は更に笑いを加速させる。
「ふふふ・・・いくら聖位一位の神官とはいえ、まだ若い。まだ子供だな」
「・・・んだとっ・・・」
 ヴァルが再び声をあげようとしたが、そんなことをすれば、逆に大神官達を笑わせるだけである。あわてて、口を閉じる。
「ふん・・・・・・。
 まぁ、いい。わたしがお前をわざわざ古代竜族の集落から連れてこさせた理由は、他でもない。
 お前のような高位な神官から、『神殿』の秘密を聞き出すためだ」
 それを聞き、ヴァルは体を動かす。
「『神殿』の秘密?
 ああ・・・最長老殿の部屋の本棚の青い本を動かすと、本棚が動いて隠し通路が現れるあれか?
 あの奥には、みんなの避難所しかないぞ」
「そんなコトを聞いているのではない」
 大神官は、馬鹿にしたように見下して言う。
「お前、その様子なら知っているな。
 『神殿』に隠された武器・・・ガルヴェイラの存在と秘密を!!」
 大神官が声をあげる。
 待ちに待った、ガルヴェイラの秘密を知る神官が、自分の前にいる。
 あの秘密を聞き出せば、もう古代竜族達の脅威に脅えなくてすむ。
 やっと、黄金竜達が『ドラゴン・ロード』と呼ばれ続ける時代がやってくるのだ。
「ガルヴェイラ?
 そんな物・・・初めて聞いたが?」
 ヴァルはきょとんとした様子で聞き返す。
 だが、大神官はそれが、ガルヴェイラの存在を隠すための嘘だと見抜いた。
「ふざけなくても良い。我々は知っている。
 おとなしく秘密を話せば、お前の命を助け、ついでに報酬もやろう。
 金貨でも、古代の魔法の知識でも、なんでもだ!」
「だから・・・俺は知らないと言っているだろう。
 それより、この鎖をほどいてくれないか? 血が止まる」
 全然話を聞いていない若者の神官の姿を見て、大神官は頭に血が上りそうになるのを、寸でで抑える。
「おい・・・鎖を解いてやれ」
「はっ」
 命じられ、兵士達がヴァルの鎖を外す。
 しかし、逃げないように腕を押さえる。
「コレじゃあ意味無いんじゃないか?」
「お前に逃げられては、元も子もないからな。
 おい、そいつを『水花の牢』へ連れて行け!」
 兵士達は、ヴァルを軽々と抱え上げ、階下へと降りていった。

 この火竜王の神殿には、その鎖につなげると魔力が封印される特殊な牢がある。
 それが、『水花の牢』。あの丸くて緑に黒の縞模様の食べ物ではない、念のため。
 その水花の牢の一つにつなげられ、ヴァルは憎々しげに顔を上げる。
 その腕と足には、壁につながっている鎖がつけられている。
「だから、言っているだろう。俺は、ガルヴェイラなんて知らないって」
「嘘をつくな!!」
 尋問係が手にした鞭を床に一打ちして、声を荒立てて叫ぶ。
 あの、恐怖と憎悪の対象である古代竜が、強くて敵わず普段は喧嘩を売ることすら出来ない古代竜が、今自分の前で、魔法も使えずまともに身動き一つ出来ない状態で、鎖につながれている。
 その優越感に、尋問係は興奮していた。
 必要もないのに、執拗に鞭を鳴らし続ける。
「さっさと答えろ!! バザード様は、お前なら知っているとおっしゃっていたのだぞ!!」
「あーあ、ああいうカタブツのおっさんどもは、勝手に物事を決めるからなぁ。迷惑なんだよなぁ」
「ふざけるなぁぁっ!!」
 ヴァルの言葉にますます刺激され、尋問係は鞭をヴァルにぶつける。
 ヴァルはその度に顔をしかめるが、何も言わず耐えるのみだった。
 床には、次第に血だまりが広がっていく。
「待って、カルクさん!」
 そう言って・・・・・・。
 階段を下りてきたのは、金の髪の可愛らしい黄金竜の子供だった。
 まだ人間に変身することになれていないらしく、足下にはリボンのついた尻尾が並んでいる。
 手には、簡易の食事を2人分持っている。
「あんまりひどいことをすると、その人だって話したくても話せないわ」
「で、ですが・・・」
 カルクと呼ばれた尋問係は少女に口答えをしようとしたが、その姿を見て口を閉ざす。
 少女の瞳には、優しさと悲しみの色が浮かんでいる。
「可哀想に、こんなに怪我をして・・・」
 ヴァルを見て、呟く。
「あんたのトコの尋問係、素人だなぁ。まだ、あの大神官のおっさんの方が話しやすい」
「ごめんなさいね」
 ヴァルの憎まれ口にも、子供特有の勘違いで答えて、少女は勝手に牢の扉を開けて入ってくる。
「ふぃ、フィリア様っ!! 危険です!!」
「平気です、このひとはひどいことをするような人ではありません」
 フィリアと呼ばれた少女は、勝手にヴァルの元に近づき、横に食事を置いて、ヴァルの隣に座る。
「ちょっと動かないでくださいね」
 フィリアはヴァルの傷口に手をかざして、なにやら呪文を唱える。
 神聖魔法の回復だった。
 すぐにヴァルの傷は癒えていく。だが、まだ魔法は未熟なもので、幾つも傷跡が残った。
「ああっ、早くこれも何とかしないと、一生傷跡が残ってしまうわ。
 どうしよう・・・」
 勝手に魔法をかけて、勝手に傷跡を残して、少女は勝手におろおろし出した。
「別に、傷跡ぐらいどうでもいい」
「ええっ、でも目立ちますよ?
 夏も、水着になると、これじゃあどこかの暴力団ですよ?」
「俺は屋外では水泳をしないタチでね・・・。
 色が白いから、日焼けすると凄いことになっちまうんだ」
「あ、それなら平気ですね」
 別に室内のプールで泳いでも人に見られるから、なんの解決にもなってないと思うのだが、二人は勝手に納得しあった。
 それを遠くで見つめながら、カルクは「もう、どうでもいいや」という顔つきで、備え付けの椅子に座る。腕を組んで目をつぶり、いつでも眠れる姿勢になる。
「あんた、さっきフィリアって呼ばれていたな。
 じゃあ、さっきのあの大神官の娘か?」
 ヴァルは、黄金竜の書物を読んで、代々神官であるコプト家の家系図を見たことがあった。
「はい。わたし、フィリア=ウル=コプトともうします」
 フィリアは可愛く笑うと、ちいさくお辞儀をした。
「あ、これお昼です。スープは、わたしが作ったんです」
 といって、フィリアは持ってきた食事を渡す。
「カルクも寝てしまったし、一緒に食べましょう♪」
 フィリアは、カルクの分だったパンをさっさと食べ始める。
 こうして、カルクは今日昼食を食べ損ねた。合掌。

 あれから、カルクもずいぶんおとなしく、落ち着いてヴァルの尋問を続けた。
 もとは、ベテランの尋問係だったのだ。
 そして、ヴァルはずっとしらばっくれ続ける。
 カルクがいい加減キレて鞭を振るおうとすると、フィリアがやってきて世間話を始める。
 フィリアは、世間対など気にせずぺちゃくちゃしゃべりだした。
 父バザードは、怖く見えるが実は娘には凄く甘いとか。
 フィリアの母は、フィリアが赤ん坊の時に病気でなくなったとか。
 ヴァルも、暇つぶしでずっと聞き続けていた。
 だが、ある日・・・・・・。
「フィリアっ!!」
 バザードが、大きな声をあげて水花の牢へと降りてきた。
「お前、こんなところで何をしている!!?」
「お、お父様・・・」
 フィリアは、こっそり内緒で来ていたらしく、しゅんと首を垂らす。
「貴様、娘に何をした!?」
「なんもしてねぇよ・・・」
 勝手に勘違いを始めた(父子そろって勝手である)バザードに、ヴァルはあきれて返す。
「お前、ずっと尋問を続ければいつかは吐くと思ったが、もう待っていられん。
 私が直に、聞き出してやろう!!」
 バザードはなにやら呪文を唱え出す。
 ヴァルの足下に、なにかの芽が生える。
 にょきにょき、すぐ伸びていく。
 薔薇だった。
 棘をはやした蔓草が、ズボンの隙からヴァルの足へと、直に絡まっていく。
 棘が足にささり、ヴァルが顔を歪める。
「お父様、止めてください!!」
 フィリアがバザードに言いしがみつくが、バザードは答えず魔法の制御を続ける。
 薔薇の蔓草が、足から胴へと伸びていく。
 手の先までを薔薇で覆われ、ヴァルは苦痛に顔を歪める。
「さぁ、はやく秘密を言うのだ!!」
「秘密など・・・無い・・・。
 いや・・・あったとしても、俺たちは知らない・・・。
 あれは・・・異界からきた物だ・・・」
「異界だと!?」
 バザードが、やっと見つけた秘密に興奮し、力を入れる。
「があぁぁっ」
 薔薇の棘がヴァルの皮膚にささり、至る所で血が流れ出す。
「さぁ、もっと言え!!
 ガルヴェイラの秘密を!!」
「知ら・・・ない。
 これ以上は・・・」
「嘘をつくな!!」
 バザードが、さらに薔薇に力を入れ、床に血だまりを作らせる。
「お父様落ち着いて!!」
 フィリアの一喝に、バザードがはっとなる。
「お父様、この方はもうこれ以上は知りません!!
 瞳を見れば分かります!!
 もう、これ以上の拷問は無意味です!!」
 フィリアの言葉に、バザードは頭を振り、魔法を解く。
 薔薇から解放され、ヴァルは床へ倒れ伏す。
「大丈夫ですか!?」
 フィリアがすぐさま駆け寄り、回復魔法をかける。
 やはり、傷跡は消えずに残るが、そんなことにかまってはいられない。
 かなり出血が激しい。命に関わるかもしれない。
 そう、フィリアは考えた。
 もう、この人を・・・ここにおいて置くわけにはいかない。

 翌日、水花の牢からヴァルの姿が消えた。
 前日の拷問に耐えきれなくなり、逃げ出したという噂が立った。
 バザードは、いくら偉ぶっていても所詮この程度だ、と言って回って笑っていた。
 けれど・・・フィリアは知っている。
 彼は、決して自分の意志で逃げたのではない。
 彼は、誇り高い種族なのだ。
 フィリアは、彼の名も種族も知らなかったが、そう考えておくことにした。
 ヴァルを逃がしたのはフィリアだ。それも、無茶を言って強引に。
 ヴァルは、敵に背を向けるなんてプライドが許さないと言っていたが、プライドより命を取ってくださいと言われ、牢から強引に追い出された。

 ヴァルは、雪の中を一人歩いていた。
 このまま行けば、夜までには『神殿』につける。
 『神殿』にいけば、きっとみんな心配しているだろう。
 今日はそのまま家族と一緒に『神殿』の中の自分たちの家へと帰って、すぐ寝よう。
 そして、明日最長老に聞いてみるのだ。
 ガルヴェイラの秘密。
 異界からやってきた強力な武器、という以外に一体どんな秘密があるのか。
 ガルヴェイラは、代々強力な神官の一家に継がれていく。
 そして、現在一番協力なのがアガレス家。
 きっと、ガルヴェイラはヴァルの父、そしてヴァルが次代に伝えていくのだろう。
 だから、秘密を知っておく必要があるとか言って、最長老から聞き出すのだ。
 そこまで考えて、ヴァルは立ち止まった。
 ガルヴェイラのことは明日考えよう。今日はもう疲れた。
 ふと、フィリアのことを思い出す。
 黄金竜にしては、古代竜に恐怖の念を抱かなかった少女。
 単にヴァルを古代竜と知らなかっただけかもしれないが、敵の捕虜に近づくとは、勇気のある少女だった。
 ふと、腕を見下ろす。
 薔薇の棘と鞭でついた傷跡が、至る所に残っている。
 魔法で消そうと、呪文を唱えようとし・・・。
 ふと止まる。
「まぁ・・・いいか」
 傷が残っている限り・・・きっと彼女のことは忘れないだろうな、と一人嘆息し・・・。
 ヴァルは足を進める。『神殿』へと向けて。

______________________________おわり。

  亜都牙気

セ:・・・ヴァルフィリ?
オ:・・・ヴァルフィリ。
セ:・・・見えないって。
オ:そーかなー?
セ:しっかし、かなり妄想入った話だなぁ。
オ:いーじゃんか、これがわたしのヴァルなの!!
セ:お前のドリー夢のヴァルって、神官だったなぁ、そういや。
オ:だから、竜神官になったのさ。
セ:そうだよな。あいつなら、竜将軍でもおかしくないしな。
オ:やっぱ、ラルタークおぢいちゃんでしょう。
セ:ラルタークか、やっぱ(笑)
オ:けど、この話でヴァルがどうして傷だらけか分かるね。
セ:お前が勝手に決めた設定だろ・・・。
オ:てへっ、やっぱダメ?
セ:・・・なにが・・・(汗)
オ:でもさぁ、こう考えると、ヴァルってやっぱりTRYの時、フィリアのコト知ってたことになっちゃうねぇ。
セ:やっぱダメだな。
オ:ケチ(泣)
セ:おっ、そろそろ時間だ。あとちょっとで二時だ。
オ:終わりの時間だねぇ。
セ:じゃぁ、そういうわけでしーゆーあげいんだ。
オ:勝手に過去シリーズ、やってほしいキャラが居たら知らせてね。一応全キャラのパターンはあるから。

 ではでは、扇でした〜☆

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10226それでも彼らは生きていく2(ガーヴ様だけ)5/28-15:35
記事番号10223へのコメント


 こんにちは。扇です。
 なんだかんだ言ってもやっぱり適当な過去シリーズ第2弾、今度は勝手にガーヴ様。
 やっぱり適当一番。電話は二番。
 でも、がんばってます。

 ではでは、お楽しみくださいマセマセです。

__________________________________

  それでも彼らは生きていく2『勝手にガーヴの過去編』


「うるぁぁぁっ!!」
  ガシャッ!!
 スティンが闇雲に放ったカラの酒瓶は、壁に当たり虚しく砕け散る。
「たったこれだけか、儲けが!!
 これじゃあ、酒が買えねぇだろうがっ!!」
 スティンは、あたりに酒瓶をぶつけながら、わめき続ける。
「・・・もう一度行ってくる」
「ああ?
 弱虫泣き虫のガーヴが、一体何するってんだ?」
 椅子から立ち上がった赤毛の青年ガーヴを見て、スティンは憎まれ口を叩く。
 ガーヴは無視をして、スティニアを連れて玄関を開ける。
「何がガーヴだ!!
 あの売女め、なにが強い子に育つように、だ!
 父に刃向かってばかりの剣術馬鹿になっただけじゃねぇか!!」
 スティンの言葉を背に・・・。
 ガーヴは戸を閉める。

「お兄ちゃん、放っておいていいの?」
「ほっとけ、あんな馬鹿なヤツ」
 スティニアの言葉を軽く返して、ガーヴは腰の剣に手をやる。
 父と妹を養いながら、一生懸命貯めた金で買った剣。少しでも気を緩めたらスティンに売られかねない、大事な剣。
「お父さん、今日はヤケに機嫌悪いね」
「いつものことだろう」
「そう?」
 スティニアは疑問とばかりに首を傾げる。
「お母さんの悪口まで言っていたよ。
 お母さん、お兄ちゃんが強い子になるようにって、お兄ちゃんを『ガーヴ』って名前にしたのに」
 スティニアは、泣きそうな顔になって小さく言葉を続ける。
「・・・お母さん、死ぬときまでずっとわたしたちの心配してくれていたのに・・・それなのに・・・」
 母が死んでから、スティンは飲んだくれるようになった。
 ガーヴが剣術指南や賞金首退治で手に入れた金をはじから酒につぎ込むようになった。
 昔は、ガーヴに剣を教えたり、家族の先頭に立っていろいろしたり、優しい父だったのに。
「泣くな、スティニア。泣いたところでなにも変わらない」
 ガーヴは、強くもなく弱くもない口調で言う。
「強くなんなきゃいけないんだ。
 あんなヤツには負けないくらい、強く・・・」

   力が・・・ほしい。

   妹を守れるくらい。

   力が・・・・・・。

「おらぁっ!!」
  がき・・・んッ!!
 スティンの横殴りの木刀に、ガーヴの木刀が跳ねる。
「これで、本日20戦20勝!!
 まだまだだな、ガーヴ!!」
 はっはっは、と笑ってスティンは家へと入っていく。
 スティンは飲んだくれだが、剣の腕は確かだった。
 ガーヴだって、スティンに勝ったのは数えるほどしかない。
 もし真剣で戦ったら、殺されるかもしれない。
 そうしたら、誰が妹を守るというのだ。
 強く・・・強くならなければならない。
 強く・・・・・・。

「はぁぁぁっ!!」
 木からロープで下げた丸太を相手に、ガーヴは日々特訓をしていた。
 いつも、いつも力を求めて。
 せめて・・・スティンにだけは勝たなければいけない。
 スティニアのために・・・・・・。
「お兄ちゃん」
 声を聞き振り返ると、そこにはスティニアがタオルを持って立っていた。
「大丈夫? 無茶しないでね」
 そう言って、タオルを差し出す。
「・・・・・・悪ぃ。今何時だ?」
「そろそろ、7時。お父さんが、御飯は未だかって言ってた」
「そうか・・・」
 呟く。嘆息とも言える。
 いつになったら、あの男の脅威から離れられるか・・・。

 ある日。
 スティニアが消えた。
 代わりに、スティンは金と酒をいっぱい持っていた。
「・・・貴様ッ!!」
 ガーヴは抜剣し、構える。
 町で聞いた噂。
  「今、この町には人買いが来ているって。可愛らしい娘を捜しているらしいよ」
  「高く買うって言ってたよ。ガーヴ君、スティニアちゃんを気をつけなよ」
「貴様・・・スティニアを何処にやった!!?」
「ああ・・・・・・?」
 完全に澱(よど)みきった瞳をガーヴに向けて、スティンは言った。
「ああ・・・あの女な。
 お前が一生懸命守り抜いていたからなぁ・・・結構高かったなぁ・・・」
 何かが・・・。
 自分の中ではじけたのが分かった。
「ここの領主がな、スティニアのことを気に入ってるって言ったら、じゃあ行ってみようかって連れていってなぁ・・・」
  ガシィィィィィっ!!
 スティンの言葉が、終わるか終わらないかのうちに、ガーヴは剣を机に突き立てる。
 スティンが酒を取り落とし、椅子から落ちて呆然としている。
「な・・・・・・なにすんだ、てめぇっ!!」
 スティンの言葉など、耳に入らない。
 一気に切り込む。
 今の自分なら、一撃で終わせる。
 スティニアの為・・・・・・。

「ガーヴ、父殺しの罪は重いぞ」
 領主が言う。
 脇には、スティニアが豪華な服を着て、しかし目に涙をためて立っている。
 ガーヴは地に伏して・・・なにも聞こえない。
「ガーヴ、聞いているのか?」
 なにも返事をしない。
「ガーヴっ!!」
 なにも反応をしない。
「・・・スティニア。お前から何かを言ってやってくれ」
「・・・はい」
 スティニアが、ガーヴの元へと歩み寄る。
「・・・スティニア」
「・・・なぁに、お兄ちゃん」
 ガーヴの呼びかけに、スティニアは出来うる限り平然を装って言う。
「・・・俺は殺されるか?」
「・・・わからないわ。
 出来る限り、領主様を説得してみるわ。
 お兄ちゃんは、わたしのために・・・・・・」
「・・・必要ない」
 スティニアの言葉を遮って、ガーヴは言った。
「え・・・?」
「別に・・・死んでもいいさ」
「なんで!?」
 スティニアが叫ぶ。
「そんなこと言わないで、お兄ちゃん!!
 わたし・・・お兄ちゃんが居なかったら・・・」
「だがな・・・俺はあいつを殺した。
 認めてはいないが、あいつは俺の父親なんだから・・・」
「お兄ちゃん・・・・・・」
 スティニアは、顔を手で覆ってすすり泣きだした。

 力がほしい・・・。

 もう、妹を悲しませないような力が・・・。

 強く・・・もっと強く・・・。

『力がほしいかい?』
 突然、声が聞こえる。
「・・・当たり前だ」
 独房に声を響かせ、ガーヴは答える。
『なら・・・力をあげようか?』
「・・・どうやって?」
『こうするんだ・・・』
 声がとぎれて・・・。
 独房の扉が開く。
 そこには、スティニアが立っていた。
「スティニア・・・?」
「お兄ちゃん・・・」
 スティニアが、一歩踏み出して。
 光が貫く。
 スティニアの身体が、まるでボロ布のように舞う。
 焼けこげた匂い。
 スティニアの身体が、動かなくなる。
「・・・スティニア・・・?」
 一瞬。
 すべてが、理解できなくなった後・・・・・・。
「スティニアぁぁぁぁぁぁッ!!!」
 これほどにまで声を出したのは、何年ぶりだろうか。
 のどが痛くなる。
 スティニアの身体を抱きかかえる。もう、冷たくなりはじめている。
 何かが、自分の中ではじける。
「何をした!?」
 領主が、ガーヴの声を聞いてやってきて、その状態を目の当たりにする。
「スティニア!!?
 ガーヴ貴様、父だけでなく妹まで・・・!!?」
「な・・・にが・・・」
 のどの奥が、焼け付くように熱い。
「貴様ぁぁぁぁっ!!」
 領主が、掴みかかってくる。
 なにか、膨大な力がはじける。
「がぁぁぁぁぁぁっ!!」
 領主の身体がふっとんで壁にぶつかり、動かなくなる。
『力がほしかったんだろう?』
 声が、耳元でする。
『君が目覚めれば、力が手にはいる』
 面白そうに笑っている声。
『けれど、目覚めるには何かショックが必要だからねぇ』
 無邪気な子供の声。
『君は見事目覚めたんだよ。
 魔竜王ガーヴ』
 聞いたことのある声。
『ああ、申し遅れたね。
 僕の名はフィブリゾ。冥王って呼んでくれていいよ』
 生意気な声。無邪気な声。罪悪感のない声。
 冥王の声。
『君の目覚める代償になったんだ。その娘も満足だろうよ』
 最も・・・嫌いな声。
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 はじけ飛んだ。

 その日・・・。

 世界から、町が一つ消滅した。

 その町が見下ろせる、花が咲き乱れる丘に。

 その日、小さな墓が出来た。

「ボロボロだなぁ、ええ?
 古代竜の若造よ」
 砂漠のど真ん中で、魔竜王は、倒れている少年に声をかける。
「死ぬのが怖いか? ヴァルとやら」
「もう・・・どうでもいいさ・・・」
 すべてを投げ出したように。
 少年は言った。
 彼を見ると・・・どこもかしこも似ている。
 自分に。
 ・・・妹に。
「お前を助けてやろうか?」
「もう・・・遅いさ」
 その言葉通り、少年の命の火は、今にも消え入りそうだった。
「大丈夫さ。
 お前はここで、一度死ぬ。そして、魔族として生まれ変わる」
 魔竜王は、言って剣を抜く。
 少年は、よろよろと立ち上がるが、すぐに倒れ魔竜王にもたれ掛かる。
「それも・・・いいか」
 剣で貫く。
 あの時は、光だった。
 今また、一人自分の前で死ぬ。
「お前に、俺の名をやろう。
 ヴァルガーヴと名乗るがいい!!」
 魔竜王の声が響き・・・・・・。
 今また、魔竜王は大切な人と会い、そして別れる。

______________________________おわり。

  阿戸画機

セ:妹・・・居るのか、ガーヴ様。
オ:居そうな感じしない〜?
セ:人それぞれだな。まぁ、ヴァルに姉貴が居ると信じてるお前に何言っても無駄か。
オ:居そうじゃんか、姉。
セ:そうかな・・・・・・。
オ:でもやっぱ、ガーヴ様がシスコン入ってんのって、あの人の影響かなぁ。
セ:『ラグナロク』か・・・。
オ:誰か分かった人、今すぐご連絡ください!!
セ:分かる人、居るかぁ?
オ:ヒントは、静電気ばりばり!!
セ:ほぼ答えだな・・・・・・。
オ:(無視)さて、次誰にしようかな。仲良し4人の誰かにしようかな。
セ:おっ、時間だ。現在3時33分。
オ:不吉・・・。
セ:ではでは、しーゆーあげいんだ。
オ:勝手に過去やってほしいキャラ、募集してるよ〜☆

 ではでは、扇でした〜☆

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10237こんにちわ♪ささはら 朋 5/29-12:57
記事番号10223へのコメント

扇さんは No.10223「それでも彼らは生きていく1(ヴァルフィリ?)」で書きました。

こんにちわ〜扇様♪ささはらです!
いやぁ・・・・・今回はもう、私の妄想を刺激しまくる内容っすね・・・・
拷問にかけられて傷だらけのヴァル青年と彼を敵(?)だと知りながらも助ける、幼き純粋なフィリア少女・・・・・まさにドリー夢!!!
扇様、まさかひょっとして夜中に私の見る夢とか覗いたりしてます?(爆)

と、まぁわけわからんことはおいといて・・・・・
いや〜相変わらずお上手ですね、お話書くの。
こーゆーオリジナルっぽいストーリ考えるのってすごく才能いると思うのですが・・・やっぱり尊敬っ!!!!!
ヴァルがめちゃくちゃかっこええです(^^)

__________________________________
>
>  それでも彼らは生きていく1『勝手にヴァルの過去編』
>
>
> 古代竜・・・・・・。
> 竜族の中で、もっとも強き種族でありながら、その荒き気性故に他の竜族の元を離れ、そして滅んでいった種族・・・・・・。
> それが、過去の文献に載る、古代竜の説明。
> だが・・・真実は、黄金竜達によって、闇へと隠された。
> それが、黄金竜達の・・・血塗られた過去。
>
>「バザード様ッ!!」
> まだ兵士になって間もない黄金竜の兵士達が数名、鎖につながれた一人の若者を連れて、大神官バザードの元へとやってきた。
> 連れられている若者は、ボロボロになった神官服を纏い、腰ほどまでにある若草色の髪を紐で結っているだけの出で立ちだった。普通、このような姿で大神官に会うことは、無礼とされているはずである。

ヴァルの神官服だなんて・・・かっこよさそうですね〜(←言いたいコトはそれだけかいっ!)

> 腕に食い込んでいる鎖が痛々しい。古代竜族の捕虜・・・と言ったところである。
>「『神殿』の神官を連れて参りました。このような出で立ちですが、この者は『神殿』のなかでは、かなり高位な道士だったようです」
> リーダー格らしい青い鎧を纏った、人の姿をとっている黄金竜が、敬礼しながら言った。
> 『神殿』・・・略されているが、古代竜達が住む山奥の雪に閉ざされた神殿を指す。
> この若者は、古代竜の神官だった。
>「ご苦労」
> 大神官バザードは労いの言葉をかけると、すぐ席を外すように指示する。
> 残ったのは、大神官と、その護衛らしき重々しい鎧を着た兵士、そして若者だけになった。
>「さて・・・お前、名は何と言う?」
>「・・・答えると思っているのか?」
> 大神官バザードの問いに、若者は重々しく口を開き、だが軽口を叩く。
>「いや・・・聞いてみただけだ」
>「・・・・・・」
> 面白げに答える大神官を、憎々しげに睨め付ける若者。
>「おい、こいつの名は?」
> 大神官が、書類を持った兵士に問いかける。
>「えー・・・名はヴァル。ヴァル=アガレス。神官の中の名門です、アガレス家は。
> 『神殿』にて義務づけられている神官の中でも、聖位一位に位しているそうです」

めちゃくちゃすごい家系じゃないですか・・・・

>「ほう」
> 面白そうに、大神官は呟く。
> 『神殿』では、古代竜達が自らの身を守るため、神官となることが義務づけられているのだ。
>「お前、やけにボロボロだが、一応は大神官のすぐ下の位を持っているようだな」
>「あんたのトコの兵士が扱い悪くてね。おかげさまで、3日でボロボロさ」
> それを聞き、大神官は顔を一瞬歪めるが、すぐ元に戻る。
>「・・・名門生まれの神官にしては、ヤケに口の聞き方が悪いな。
> まぁ、あの古代竜の一族だからな、いくら名門でもタカがしれている」
> はっはっは、と兵士達と共に大神官が高笑する。
>「我が一族を愚弄するな!!」
> 若者・・・ヴァルが声を荒立てるが、それを見て大神官達は更に笑いを加速させる。
>「ふふふ・・・いくら聖位一位の神官とはいえ、まだ若い。まだ子供だな」
>「・・・んだとっ・・・」
> ヴァルが再び声をあげようとしたが、そんなことをすれば、逆に大神官達を笑わせるだけである。あわてて、口を閉じる。
>「ふん・・・・・・。
> まぁ、いい。わたしがお前をわざわざ古代竜族の集落から連れてこさせた理由は、他でもない。
> お前のような高位な神官から、『神殿』の秘密を聞き出すためだ」
> それを聞き、ヴァルは体を動かす。
>「『神殿』の秘密?
> ああ・・・最長老殿の部屋の本棚の青い本を動かすと、本棚が動いて隠し通路が現れるあれか?
> あの奥には、みんなの避難所しかないぞ」
>「そんなコトを聞いているのではない」
> 大神官は、馬鹿にしたように見下して言う。
>「お前、その様子なら知っているな。
> 『神殿』に隠された武器・・・ガルヴェイラの存在と秘密を!!」
> 大神官が声をあげる。
> 待ちに待った、ガルヴェイラの秘密を知る神官が、自分の前にいる。
> あの秘密を聞き出せば、もう古代竜族達の脅威に脅えなくてすむ。
> やっと、黄金竜達が『ドラゴン・ロード』と呼ばれ続ける時代がやってくるのだ。
>「ガルヴェイラ?
> そんな物・・・初めて聞いたが?」
> ヴァルはきょとんとした様子で聞き返す。
> だが、大神官はそれが、ガルヴェイラの存在を隠すための嘘だと見抜いた。
>「ふざけなくても良い。我々は知っている。
> おとなしく秘密を話せば、お前の命を助け、ついでに報酬もやろう。
> 金貨でも、古代の魔法の知識でも、なんでもだ!」
>「だから・・・俺は知らないと言っているだろう。
> それより、この鎖をほどいてくれないか? 血が止まる」
> 全然話を聞いていない若者の神官の姿を見て、大神官は頭に血が上りそうになるのを、寸でで抑える。
>「おい・・・鎖を解いてやれ」
>「はっ」
> 命じられ、兵士達がヴァルの鎖を外す。
> しかし、逃げないように腕を押さえる。
>「コレじゃあ意味無いんじゃないか?」
>「お前に逃げられては、元も子もないからな。
> おい、そいつを『水花の牢』へ連れて行け!」
> 兵士達は、ヴァルを軽々と抱え上げ、階下へと降りていった。
>
> この火竜王の神殿には、その鎖につなげると魔力が封印される特殊な牢がある。
> それが、『水花の牢』。あの丸くて緑に黒の縞模様の食べ物ではない、念のため。

扇様・・・・・すいかって・・・・・?

> その水花の牢の一つにつなげられ、ヴァルは憎々しげに顔を上げる。
> その腕と足には、壁につながっている鎖がつけられている。
>「だから、言っているだろう。俺は、ガルヴェイラなんて知らないって」
>「嘘をつくな!!」
> 尋問係が手にした鞭を床に一打ちして、声を荒立てて叫ぶ。
> あの、恐怖と憎悪の対象である古代竜が、強くて敵わず普段は喧嘩を売ることすら出来ない古代竜が、今自分の前で、魔法も使えずまともに身動き一つ出来ない状態で、鎖につながれている。
> その優越感に、尋問係は興奮していた。
> 必要もないのに、執拗に鞭を鳴らし続ける。

いや〜拷問シーンは苦手なんですぅぅぅ・・・・
だけど鎖に繋がれたヴァルを想像するのは好きかも(爆)

>「さっさと答えろ!! バザード様は、お前なら知っているとおっしゃっていたのだぞ!!」
>「あーあ、ああいうカタブツのおっさんどもは、勝手に物事を決めるからなぁ。迷惑なんだよなぁ」
>「ふざけるなぁぁっ!!」
> ヴァルの言葉にますます刺激され、尋問係は鞭をヴァルにぶつける。
> ヴァルはその度に顔をしかめるが、何も言わず耐えるのみだった。
> 床には、次第に血だまりが広がっていく。
>「待って、カルクさん!」

出たっ!!!やっぱりこの方がいないとね☆
(って、☆マークつけてられるような状況ぢゃないけど・・・・)

> そう言って・・・・・・。
> 階段を下りてきたのは、金の髪の可愛らしい黄金竜の子供だった。
> まだ人間に変身することになれていないらしく、足下にはリボンのついた尻尾が並んでいる。
> 手には、簡易の食事を2人分持っている。
>「あんまりひどいことをすると、その人だって話したくても話せないわ」
>「で、ですが・・・」
> カルクと呼ばれた尋問係は少女に口答えをしようとしたが、その姿を見て口を閉ざす。
> 少女の瞳には、優しさと悲しみの色が浮かんでいる。
>「可哀想に、こんなに怪我をして・・・」
> ヴァルを見て、呟く。
>「あんたのトコの尋問係、素人だなぁ。まだ、あの大神官のおっさんの方が話しやすい」
>「ごめんなさいね」
> ヴァルの憎まれ口にも、子供特有の勘違いで答えて、少女は勝手に牢の扉を開けて入ってくる。
>「ふぃ、フィリア様っ!! 危険です!!」
>「平気です、このひとはひどいことをするような人ではありません」

くぅぅぅぅぅ、健気だねぇぇっ!!
私、フィリアさんのこーゆー、慈愛に満ちたところが大好きなんですぅぅぅっ!!

> フィリアと呼ばれた少女は、勝手にヴァルの元に近づき、横に食事を置いて、ヴァルの隣に座る。
>「ちょっと動かないでくださいね」
> フィリアはヴァルの傷口に手をかざして、なにやら呪文を唱える。
> 神聖魔法の回復だった。
> すぐにヴァルの傷は癒えていく。だが、まだ魔法は未熟なもので、幾つも傷跡が残った。
>「ああっ、早くこれも何とかしないと、一生傷跡が残ってしまうわ。
> どうしよう・・・」
> 勝手に魔法をかけて、勝手に傷跡を残して、少女は勝手におろおろし出した。
>「別に、傷跡ぐらいどうでもいい」
>「ええっ、でも目立ちますよ?
> 夏も、水着になると、これじゃあどこかの暴力団ですよ?」

何故夏?何故水着?何故暴力団・・・・・?
・・・・・・なぁんて言わないお約束ですね♪

>「俺は屋外では水泳をしないタチでね・・・。
> 色が白いから、日焼けすると凄いことになっちまうんだ」
>「あ、それなら平気ですね」
> 別に室内のプールで泳いでも人に見られるから、なんの解決にもなってないと思うのだが、二人は勝手に納得しあった。
> それを遠くで見つめながら、カルクは「もう、どうでもいいや」という顔つきで、備え付けの椅子に座る。腕を組んで目をつぶり、いつでも眠れる姿勢になる。
>「あんた、さっきフィリアって呼ばれていたな。
> じゃあ、さっきのあの大神官の娘か?」
> ヴァルは、黄金竜の書物を読んで、代々神官であるコプト家の家系図を見たことがあった。
>「はい。わたし、フィリア=ウル=コプトともうします」
> フィリアは可愛く笑うと、ちいさくお辞儀をした。
>「あ、これお昼です。スープは、わたしが作ったんです」
> といって、フィリアは持ってきた食事を渡す。
>「カルクも寝てしまったし、一緒に食べましょう♪」
> フィリアは、カルクの分だったパンをさっさと食べ始める。
> こうして、カルクは今日昼食を食べ損ねた。合掌。
>
> あれから、カルクもずいぶんおとなしく、落ち着いてヴァルの尋問を続けた。
> もとは、ベテランの尋問係だったのだ。
> そして、ヴァルはずっとしらばっくれ続ける。
> カルクがいい加減キレて鞭を振るおうとすると、フィリアがやってきて世間話を始める。
> フィリアは、世間対など気にせずぺちゃくちゃしゃべりだした。
> 父バザードは、怖く見えるが実は娘には凄く甘いとか。
> フィリアの母は、フィリアが赤ん坊の時に病気でなくなったとか。
> ヴァルも、暇つぶしでずっと聞き続けていた。
> だが、ある日・・・・・・。
>「フィリアっ!!」
> バザードが、大きな声をあげて水花の牢へと降りてきた。
>「お前、こんなところで何をしている!!?」
>「お、お父様・・・」
> フィリアは、こっそり内緒で来ていたらしく、しゅんと首を垂らす。
>「貴様、娘に何をした!?」
>「なんもしてねぇよ・・・」
> 勝手に勘違いを始めた(父子そろって勝手である)バザードに、ヴァルはあきれて返す。
>「お前、ずっと尋問を続ければいつかは吐くと思ったが、もう待っていられん。
> 私が直に、聞き出してやろう!!」
> バザードはなにやら呪文を唱え出す。
> ヴァルの足下に、なにかの芽が生える。
> にょきにょき、すぐ伸びていく。
> 薔薇だった。
> 棘をはやした蔓草が、ズボンの隙からヴァルの足へと、直に絡まっていく。

想像するとめちゃ色っぽいんですけど・・・・・
薔薇の絡まれたヴァルくんって・・・・

> 棘が足にささり、ヴァルが顔を歪める。
>「お父様、止めてください!!」
> フィリアがバザードに言いしがみつくが、バザードは答えず魔法の制御を続ける。
> 薔薇の蔓草が、足から胴へと伸びていく。
> 手の先までを薔薇で覆われ、ヴァルは苦痛に顔を歪める。
>「さぁ、はやく秘密を言うのだ!!」
>「秘密など・・・無い・・・。
> いや・・・あったとしても、俺たちは知らない・・・。
> あれは・・・異界からきた物だ・・・」
>「異界だと!?」
> バザードが、やっと見つけた秘密に興奮し、力を入れる。
>「があぁぁっ」
> 薔薇の棘がヴァルの皮膚にささり、至る所で血が流れ出す。
>「さぁ、もっと言え!!
> ガルヴェイラの秘密を!!」
>「知ら・・・ない。
> これ以上は・・・」
>「嘘をつくな!!」
> バザードが、さらに薔薇に力を入れ、床に血だまりを作らせる。
>「お父様落ち着いて!!」
> フィリアの一喝に、バザードがはっとなる。
>「お父様、この方はもうこれ以上は知りません!!
> 瞳を見れば分かります!!
> もう、これ以上の拷問は無意味です!!」
> フィリアの言葉に、バザードは頭を振り、魔法を解く。
> 薔薇から解放され、ヴァルは床へ倒れ伏す。
>「大丈夫ですか!?」
> フィリアがすぐさま駆け寄り、回復魔法をかける。
> やはり、傷跡は消えずに残るが、そんなことにかまってはいられない。
> かなり出血が激しい。命に関わるかもしれない。
> そう、フィリアは考えた。
> もう、この人を・・・ここにおいて置くわけにはいかない。
>
> 翌日、水花の牢からヴァルの姿が消えた。
> 前日の拷問に耐えきれなくなり、逃げ出したという噂が立った。
> バザードは、いくら偉ぶっていても所詮この程度だ、と言って回って笑っていた。
> けれど・・・フィリアは知っている。
> 彼は、決して自分の意志で逃げたのではない。
> 彼は、誇り高い種族なのだ。
> フィリアは、彼の名も種族も知らなかったが、そう考えておくことにした。
> ヴァルを逃がしたのはフィリアだ。それも、無茶を言って強引に。
> ヴァルは、敵に背を向けるなんてプライドが許さないと言っていたが、プライドより命を取ってくださいと言われ、牢から強引に追い出された。

> ヴァルは、雪の中を一人歩いていた。
> このまま行けば、夜までには『神殿』につける。
> 『神殿』にいけば、きっとみんな心配しているだろう。
> 今日はそのまま家族と一緒に『神殿』の中の自分たちの家へと帰って、すぐ寝よう。
> そして、明日最長老に聞いてみるのだ。
> ガルヴェイラの秘密。
> 異界からやってきた強力な武器、という以外に一体どんな秘密があるのか。
> ガルヴェイラは、代々強力な神官の一家に継がれていく。
> そして、現在一番協力なのがアガレス家。
> きっと、ガルヴェイラはヴァルの父、そしてヴァルが次代に伝えていくのだろう。
> だから、秘密を知っておく必要があるとか言って、最長老から聞き出すのだ。
> そこまで考えて、ヴァルは立ち止まった。
> ガルヴェイラのことは明日考えよう。今日はもう疲れた。
> ふと、フィリアのことを思い出す。
> 黄金竜にしては、古代竜に恐怖の念を抱かなかった少女。
> 単にヴァルを古代竜と知らなかっただけかもしれないが、敵の捕虜に近づくとは、勇気のある少女だった。
> ふと、腕を見下ろす。
> 薔薇の棘と鞭でついた傷跡が、至る所に残っている。
> 魔法で消そうと、呪文を唱えようとし・・・。
> ふと止まる。
>「まぁ・・・いいか」
> 傷が残っている限り・・・きっと彼女のことは忘れないだろうな、と一人嘆息し・・・。
> ヴァルは足を進める。『神殿』へと向けて。
>

・・・・・・・ラブラブ?
うん、絶対にラブラブ。
好きなんですよ、こういう助け助けられる二人って。
フィリアさんの優しさがきっとヴァルにも伝わったのでしょうね(^^)

>  亜都牙気
>
>セ:・・・ヴァルフィリ?
>オ:・・・ヴァルフィリ。
>セ:・・・見えないって。
>オ:そーかなー?
>セ:しっかし、かなり妄想入った話だなぁ。
>オ:いーじゃんか、これがわたしのヴァルなの!!
>セ:お前のドリー夢のヴァルって、神官だったなぁ、そういや。
>オ:だから、竜神官になったのさ。
>セ:そうだよな。あいつなら、竜将軍でもおかしくないしな。
>オ:やっぱ、ラルタークおぢいちゃんでしょう。
>セ:ラルタークか、やっぱ(笑)
>オ:けど、この話でヴァルがどうして傷だらけか分かるね。
>セ:お前が勝手に決めた設定だろ・・・。
>オ:てへっ、やっぱダメ?
>セ:・・・なにが・・・(汗)
>オ:でもさぁ、こう考えると、ヴァルってやっぱりTRYの時、フィリアのコト知ってたことになっちゃうねぇ。
>セ:やっぱダメだな。
>オ:ケチ(泣)
>セ:おっ、そろそろ時間だ。あとちょっとで二時だ。
>オ:終わりの時間だねぇ。
>セ:じゃぁ、そういうわけでしーゆーあげいんだ。
>オ:勝手に過去シリーズ、やってほしいキャラが居たら知らせてね。一応全キャラのパターンはあるから。
>
> ではでは、扇でした〜☆

私は立派なヴァルフィリだと思いましたよ。
でももちろんそれだけじゃなくて、黄金竜や古代竜のドロドロしたドラマのが
メインだと思いますが(^^)
う〜これからも頑張ってくださいね!
売れっ子作家さんなのだから♪

ちなみに私もヴァルフィリショート、一個書き上げました。
近いうちに投稿すると思いますが・・・・・コメディーです。
ああ、扇様のように味わい深いシリアスを書けたらなぁ・・・・

では、ささはらでした。

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10239うにゃぁぁぁぁっ☆(感激らしい)5/29-18:03
記事番号10237へのコメント

ささはら 朋さんは No.10237「こんにちわ♪」で書きました。

>こんにちわ〜扇様♪ささはらです!
 こんにちわ〜です☆ 扇です〜。

>いやぁ・・・・・今回はもう、私の妄想を刺激しまくる内容っすね・・・・
>拷問にかけられて傷だらけのヴァル青年と彼を敵(?)だと知りながらも助ける、幼き純粋なフィリア少女・・・・・まさにドリー夢!!!
>扇様、まさかひょっとして夜中に私の見る夢とか覗いたりしてます?(爆)
 ふふふ・・・(謎の笑い)幽体離脱なら・・・(かなり謎)

>いや〜相変わらずお上手ですね、お話書くの。
>こーゆーオリジナルっぽいストーリ考えるのってすごく才能いると思うのですが・・・やっぱり尊敬っ!!!!!
 うにゅぅっ、ありがとうございますです〜!
 でもでも、ささはら様もお上手ですよっ☆

>ヴァルがめちゃくちゃかっこええです(^^)
 うにゃぁぁぁっ☆(嬉しいらしい)

>>「バザード様ッ!!」
>> まだ兵士になって間もない黄金竜の兵士達が数名、鎖につながれた一人の若者を連れて、大神官バザードの元へとやってきた。
>> 連れられている若者は、ボロボロになった神官服を纏い、腰ほどまでにある若草色の髪を紐で結っているだけの出で立ちだった。普通、このような姿で大神官に会うことは、無礼とされているはずである。
>
>ヴァルの神官服だなんて・・・かっこよさそうですね〜(←言いたいコトはそれだけかいっ!)
 似合うと思うんですよぉ。

>>「おい、こいつの名は?」
>> 大神官が、書類を持った兵士に問いかける。
>>「えー・・・名はヴァル。ヴァル=アガレス。神官の中の名門です、アガレス家は。
>> 『神殿』にて義務づけられている神官の中でも、聖位一位に位しているそうです」
>
>めちゃくちゃすごい家系じゃないですか・・・・
 ヴァル君家、なんか凄そうな感じがしてですねぇ・・・。
 ちなみに、勝手に聖位一位は、大神官の直下の位にしちゃいました(笑)

>> この火竜王の神殿には、その鎖につなげると魔力が封印される特殊な牢がある。
>> それが、『水花の牢』。あの丸くて緑に黒の縞模様の食べ物ではない、念のため。
>
>扇様・・・・・すいかって・・・・・?
 いや・・・(汗)
 最初は漢字を思いついて、「よし格好いい、使っちゃおう! 読み方は・・・みずばな? ・・・すいか・・・ナイス!!」
 ・・・って感じです(笑)
 最初は、マジで魔法の水の中にしようと思ったんですけど・・・。

>> その水花の牢の一つにつなげられ、ヴァルは憎々しげに顔を上げる。
>> その腕と足には、壁につながっている鎖がつけられている。
>>「だから、言っているだろう。俺は、ガルヴェイラなんて知らないって」
>>「嘘をつくな!!」
>> 尋問係が手にした鞭を床に一打ちして、声を荒立てて叫ぶ。
>> あの、恐怖と憎悪の対象である古代竜が、強くて敵わず普段は喧嘩を売ることすら出来ない古代竜が、今自分の前で、魔法も使えずまともに身動き一つ出来ない状態で、鎖につながれている。
>> その優越感に、尋問係は興奮していた。
>> 必要もないのに、執拗に鞭を鳴らし続ける。
>
>いや〜拷問シーンは苦手なんですぅぅぅ・・・・
 うみゅ、残酷シーンはあまり良くないですしね。
 ドロドロな描写はなるたけ避けてみましたけど・・・。
 まぁ、一番良いのは、「この尋問係、頭悪そう〜けっけっけ」と笑いながら読むのがベスト(笑)

>だけど鎖に繋がれたヴァルを想像するのは好きかも(爆)
 ナイスっすよね!!(悪趣味)

>>「さっさと答えろ!! バザード様は、お前なら知っているとおっしゃっていたのだぞ!!」
>>「あーあ、ああいうカタブツのおっさんどもは、勝手に物事を決めるからなぁ。迷惑なんだよなぁ」
>>「ふざけるなぁぁっ!!」
>> ヴァルの言葉にますます刺激され、尋問係は鞭をヴァルにぶつける。
>> ヴァルはその度に顔をしかめるが、何も言わず耐えるのみだった。
>> 床には、次第に血だまりが広がっていく。
>>「待って、カルクさん!」
>
>出たっ!!!やっぱりこの方がいないとね☆
>(って、☆マークつけてられるような状況ぢゃないけど・・・・)
 うみゅ、でも人間、いつでも☆と笑いをぬかしちゃいけません!!(爆)

>> そう言って・・・・・・。
>> 階段を下りてきたのは、金の髪の可愛らしい黄金竜の子供だった。
>> まだ人間に変身することになれていないらしく、足下にはリボンのついた尻尾が並んでいる。
>> 手には、簡易の食事を2人分持っている。
>>「あんまりひどいことをすると、その人だって話したくても話せないわ」
>>「で、ですが・・・」
>> カルクと呼ばれた尋問係は少女に口答えをしようとしたが、その姿を見て口を閉ざす。
>> 少女の瞳には、優しさと悲しみの色が浮かんでいる。
>>「可哀想に、こんなに怪我をして・・・」
>> ヴァルを見て、呟く。
>>「あんたのトコの尋問係、素人だなぁ。まだ、あの大神官のおっさんの方が話しやすい」
>>「ごめんなさいね」
>> ヴァルの憎まれ口にも、子供特有の勘違いで答えて、少女は勝手に牢の扉を開けて入ってくる。
>>「ふぃ、フィリア様っ!! 危険です!!」
>>「平気です、このひとはひどいことをするような人ではありません」
>
>くぅぅぅぅぅ、健気だねぇぇっ!!
>私、フィリアさんのこーゆー、慈愛に満ちたところが大好きなんですぅぅぅっ!!
 わたしも好きです!
 フィリアさんは、絶対こんな感じに優しく気高くドジなんです!!(笑)

>> フィリアと呼ばれた少女は、勝手にヴァルの元に近づき、横に食事を置いて、ヴァルの隣に座る。
>>「ちょっと動かないでくださいね」
>> フィリアはヴァルの傷口に手をかざして、なにやら呪文を唱える。
>> 神聖魔法の回復だった。
>> すぐにヴァルの傷は癒えていく。だが、まだ魔法は未熟なもので、幾つも傷跡が残った。
>>「ああっ、早くこれも何とかしないと、一生傷跡が残ってしまうわ。
>> どうしよう・・・」
>> 勝手に魔法をかけて、勝手に傷跡を残して、少女は勝手におろおろし出した。
>>「別に、傷跡ぐらいどうでもいい」
>>「ええっ、でも目立ちますよ?
>> 夏も、水着になると、これじゃあどこかの暴力団ですよ?」
>
>何故夏?何故水着?何故暴力団・・・・・?
>・・・・・・なぁんて言わないお約束ですね♪
 そう、お約束です(笑)

>>「お前、ずっと尋問を続ければいつかは吐くと思ったが、もう待っていられん。
>> 私が直に、聞き出してやろう!!」
>> バザードはなにやら呪文を唱え出す。
>> ヴァルの足下に、なにかの芽が生える。
>> にょきにょき、すぐ伸びていく。
>> 薔薇だった。
>> 棘をはやした蔓草が、ズボンの隙からヴァルの足へと、直に絡まっていく。
>
>想像するとめちゃ色っぽいんですけど・・・・・
 ぎくっ(笑)

>薔薇の絡まれたヴァルくんって・・・・
 いや、元ネタは・・・。
 ヴァル→WARU(歌)→薔薇(笑)

>> ふと、フィリアのことを思い出す。
>> 黄金竜にしては、古代竜に恐怖の念を抱かなかった少女。
>> 単にヴァルを古代竜と知らなかっただけかもしれないが、敵の捕虜に近づくとは、勇気のある少女だった。
>> ふと、腕を見下ろす。
>> 薔薇の棘と鞭でついた傷跡が、至る所に残っている。
>> 魔法で消そうと、呪文を唱えようとし・・・。
>> ふと止まる。
>>「まぁ・・・いいか」
>> 傷が残っている限り・・・きっと彼女のことは忘れないだろうな、と一人嘆息し・・・。
>> ヴァルは足を進める。『神殿』へと向けて。
>>
>
>・・・・・・・ラブラブ?
>うん、絶対にラブラブ。
>好きなんですよ、こういう助け助けられる二人って。
>フィリアさんの優しさがきっとヴァルにも伝わったのでしょうね(^^)
 ヴァルフィリ最高〜〜〜ッ!! ですねッ!!

>>  亜都牙気
>>
>>セ:・・・ヴァルフィリ?
>>オ:・・・ヴァルフィリ。
>>セ:・・・見えないって。
>>オ:そーかなー?
>>セ:しっかし、かなり妄想入った話だなぁ。
>>オ:いーじゃんか、これがわたしのヴァルなの!!
>>セ:お前のドリー夢のヴァルって、神官だったなぁ、そういや。
>>オ:だから、竜神官になったのさ。
>>セ:そうだよな。あいつなら、竜将軍でもおかしくないしな。
>>オ:やっぱ、ラルタークおぢいちゃんでしょう。
>>セ:ラルタークか、やっぱ(笑)
>>オ:けど、この話でヴァルがどうして傷だらけか分かるね。
>>セ:お前が勝手に決めた設定だろ・・・。
>>オ:てへっ、やっぱダメ?
>>セ:・・・なにが・・・(汗)
>>オ:でもさぁ、こう考えると、ヴァルってやっぱりTRYの時、フィリアのコト知ってたことになっちゃうねぇ。
>>セ:やっぱダメだな。
>>オ:ケチ(泣)
>>セ:おっ、そろそろ時間だ。あとちょっとで二時だ。
>>オ:終わりの時間だねぇ。
>>セ:じゃぁ、そういうわけでしーゆーあげいんだ。
>>オ:勝手に過去シリーズ、やってほしいキャラが居たら知らせてね。一応全キャラのパターンはあるから。
>>
>> ではでは、扇でした〜☆
>
>私は立派なヴァルフィリだと思いましたよ。
>でももちろんそれだけじゃなくて、黄金竜や古代竜のドロドロしたドラマのが
>メインだと思いますが(^^)
 わたしも、黄金竜と古代竜の過去を中心に考えてみました。
 なので、バザードさん悪者(汗)

>う〜これからも頑張ってくださいね!
>売れっ子作家さんなのだから♪
 ありがとうございますぅぅっ!!

>ちなみに私もヴァルフィリショート、一個書き上げました。
>近いうちに投稿すると思いますが・・・・・コメディーです。
>ああ、扇様のように味わい深いシリアスを書けたらなぁ・・・・
 読みたいですぅぅっ!!
 最近ヴァルフィリに飢えてまして・・・自分で書いちゃうくらい・・・(笑)
 でもでも、わたしささはら様のような、コメディかつラブラブなヴァルフィリが羨ましいですぅ。

>では、ささはらでした。
 ではでは、扇でした〜☆