TERROR [i]

1.KAKINAGURI i
2.怪談

まゆみんさんの話

 この話の『私』はまゆみんの先輩の事です。
 先輩の実体験ですので・・・


 ある日の日曜日、2〜3人の女友達である所へ出かけた。
 バスで1時間ちょい。そんな所へ。

 そのある所のデパートで洋服やグッズを買ったりおやつを食べたり・・・・・・・
 その次5階の時計屋さんでAがアラーム付き腕時計を買ったんです。
 黄緑や青が混じってて見るからに軽そうな時計でした。
 でもAは
『なんかちょっと重いなー・・・・・』
 というんです。
『貸してみて』
 私はAから時計を貸してもらいました。
『ホントだ・・・・重い。最近のは軽いのに』
 とか考えながら、Bに渡しました。
 Bも(重いぞぉ)ってな顔で持って、Aに返しました。
『重いならやめたら?他のにしなよ』
 そう言ったが、この色とかが気に入ったと言って、重〜い重〜い時計を購入した。

 夕方になって帰る時、記念にと私の使い捨てカメラで写真を1枚撮りました。
 バスに乗り、それぞれの家につき、その日は何もありませんでした。


 次の日、時計を買ったAが私に電話をして来ました。
――時計のアラームが止まらない――
 そういう内容でした。
 電池も抜いて、踏んでみたけど止まらない。
 毛が逆立ちましたよ・・・・・
『いっその事捨てたら?グシャグシャポイよ!』
 怒られました(^^;)
『じょーだん。明日時計屋さん行ったら?』
――やっぱり、警察?――
『うー・・ん・・・分からない。親は?』
――知ってるよ。鳴り響くもん。――
『近所迷惑くらい?』
――う〜ん・・・。フツーのアラーム。ピピピピピピ♪っ鳴るから、うるさくないけど――
『今はなってる?』
――ううん・・・・ねぇ、少し怖いんだけど・・・・・・大丈夫かな??――
『ホントに少しぃ?』
――正直すっごく。――
『でしょ?私も怖いよ』
――どしよ?――
『捨てる』
――イイ。箱か何かに入れとく。あした、持ってくから見てね――
『OK』
 それで電話は終わりました。
 でも、何か・・・・怖い予感(?)ってーのがしました。きっと、AもBも一緒だったと思います。
 みなさん、疑わないで、ホントに怖くて・・・・・・文章うつの怖かったんだよ。


 写真の現像が終わりました。AもBも来たので写真を渡しました。(あらかじめ余分に2枚作っときました)
 その時です。その写真の異変に気付いたのは・・・・・・・・
 後ろに濡れ髪の女の人が写ってたんです・・・・・・
 いっその事、修正ペンでゴシゴシやってやろうと思ったけど、たたられそうでやめました。
 なんか、血の気が引くのが分かりました。一瞬、ドラマの世界みたいでした・・・・・
『捨てよか?』
 私が言いました。
『やめよ。んか怖いよ。』
『でも、持っとくのも怖いぞぉ・・・・』
【う〜ん・・・・・・・・・・・・・・・・】
 私は、なんとなく写真が気になり1枚掘り返しました。
 でも、素人は素人。な〜んにも分からなかったのです。
 分かったのは、女の人はAの時計からス―――――............と伸びていたのです。
 女の人は鼻、口、が無く髪と目しかないのです。
 髪は、腰まで。目はつり目。とっても青白かったのです。
 もう、アンビリーバボーとか何かに送ろうかと思いました・・・・。
 結果、写真は公園に埋めました。(こっちの方がたたられそーだけど)
(公園さんゴメンね。)


 けれど、Aの時計問題は解決してません。
 1週間ほど忘れてました。(コラ)
 Aも何も言わなかったので・・・・・・・・・・・・
 聞けば、もうなんともいえないくらい奇妙になって捨てたと・・・・・
 顔が出て来たそうです。時計から・・・・女の人の顔が・・・・・・・
 鼻と口が無く、髪が腰くらいでつり目の青白い・・・・・・・・・
 たたりは起こらないのか・・・・・なにか、恐ろしいたたりとかないのか?
 心配になりました。
 なによりも、時計に問題があるのは確かだと思います。

 Bに写真の事(時計の事は知ってたんだよ)を話した。
 B曰く、何もわからない、きっと何も無い。私達女だもん大丈夫。だそうだ。
 なんか・・・・・説得力ないよ・・・・B・・・・・・。(意味無いし・・・)
 それにお前女か?(口が凄いので有名なBです)
 確かに、私とAとBに被害は無かった。
 Aは、時計を買った事を悔やんでる。
 私だって分からない。全然ちっとも・・・・・・・・
 とりあえず、忘れよう。こーゆー事は覚えとかない方がイイ。
 みなさんも、時計には気を付けて下さい。なんげなしに持ってる時計―――・・・・・・・
 もしかしたら・・・・・もう・・・・・・・(くすっ)

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